説明

農畜産物の移し替え装置

【課題】 大、中、小等様々な大きさの農畜産物に対して最適な状態で移し替えを行なうことができるとともに、それらを安定した状態で次工程へ案内することのできる農畜産物の移し替え装置を提供する。
【解決手段】 羽根部材3が取り付けられたロッド1の一方の端部に、先端部にカムフォロワ7が固着された揺動アーム6を設けるとともに、エンドレスコンベア2の入口側における一のスプロケット2bの内側に所定の幾何学的曲線をなす有端状の溝カム8を備えてある。そして、カムフォロワ7が溝カム8の軌道に沿って摺動することにより、前記ロッド1の中心軸を支点に羽根部材3の傾斜角度が変化するとともに、当該羽根部材3の先端部の円周方向の移動を遅延させて農畜産物を受け取るようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のコンベアにより所定方向に搬送される農畜産物を受け取って次工程へ案内するための農畜産物の移し替え装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、所定のコンベアにより所定方向に搬送される農畜産物を受け取って次工程へ案内するための農畜産物の移し替え装置は公知である(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−91714号公報(第3頁、第2図)
【特許文献2】特許第2870979号公報(第2頁、第1図)
【0004】
特許文献1および特許文献2には、農畜産物の一種である卵を、搬送コンベアにより軸線を横にして複列状態で搬送し、前記搬送コンベアから排出される卵を、当該搬送コンベアの排出端に設けられた羽根車(3枚乃至4枚の羽根板が軸の周方向に所定角度をもって固着された羽根車)によって受け取り、これを次工程へ案内する卵の移し替え装置が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
詳述すると、特許文献1および特許文献2に記載されている卵の移し替え装置は、前記搬送コンベアから排出される卵を羽根車の羽根板と羽根板との空間に導くとともに、当該羽根車が回転することにより、前記空間に導かれた卵が次工程へ案内される構成となっている。
【0006】
しかしながら、前記羽根車型の卵の移し替え装置には次のような問題があった。すなわち、卵には大、中、小等様々な大きさがある。このため、胴径が比較的大きい例えば、3Lサイズの卵が搬送コンベアから排出される場合は、排出の時点で既に羽根車への卵の乗り移りが開始されている。他方、胴径が比較的小さい例えば、2Sサイズの卵が搬送コンベアから排出される場合は、羽根車の羽根板へ接触するまでに時間がかかってしまう。
【0007】
その結果、3Lサイズの卵と、2Sサイズの卵とでは前記羽根板と羽根板との空間に導かれるタイミングにずれが生じてしまい、特に、比較的小さなサイズの卵の場合は、搬送コンベアの排出端から前記羽根車への乗り移り時に落下して卵を破損させてしまうことがあった。
【0008】
このように、従来の羽根車型の卵の移し替え装置は、羽根車の構造上、大、中、小等様々な大きさの卵に対して、羽根板と羽根板との空間に卵を導くタイミングを最適な状態に調節することができないため、それらの卵を円滑に、かつ、安定した状態で次工程へ案内することは困難であった。
【0009】
したがって、本発明は、前記問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その目的とするところは、大、中、小等様々な大きさの農畜産物に対して最適な状態で移し替えを行なうことができるとともに、それらを安定した状態で次工程へ案内することのできる農畜産物の移し替え装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の農畜産物の移し替え装置における発明では、所定のコンベアにより所定方向に搬送されてくる農畜産物を、前記所定のコンベアの排出端で受け取り、受け取った農畜産物を次工程へ案内する農畜産物の移し替え装置であって、前記所定のコンベアの排出端には、搬送方向の前後に一対のスプロケット並びに前記スプロケットに巻回される無端チェーンが搬送幅方向の両側に一対設けられた無端コンベアが配置され、前記無端コンベアの搬送方向は、前記所定のコンベアの搬送方向と対向し、さらに、該無端コンベアは、前記所定のコンベアと同期駆動するよう構成されており、前記無端コンベアの無端チェーンには、左右一対のブラケットが搬送方向に所定の間隔を隔てて複数設けられ、前記複数のブラケットには搬送幅方向に延在するロッドが該ブラケットに対して回動自在に設けられており、前記ロッドには、前記所定のコンベアから排出される農畜産物を受け取り、これを次工程へ案内するための羽根部材が該ロッドに対して鉛直方向に固着され、前記複数のブラケットに回動自在に設けられているロッドの一方の端部には、先端部に略円筒状の摺動部材が固着された揺動アームが設けられており、さらに、前記無端コンベアの入口側における一のスプロケットの内側には、所定の幾何学的曲線をなす有端状の軌道を形成するガイド部材が備えられており、前記略円筒状の摺動部材が前記ガイド部材にて形成された軌道に沿って摺動することにより、前記ロッドの軸を支点に羽根部材の傾斜角度が変化するとともに、当該羽根部材の先端部の円周方向の移動を遅延させて農畜産物を受け取ることを特徴としたものである。
【0011】
請求項2に記載の農畜産物の移し替え装置における発明では、請求項1に記載の発明において、前記揺動アームの先端部に固着された略円筒状の摺動部材は、カムフォロワであり、前記ガイド部材は、所定の幾何学的曲線をなす有端状の溝カムであることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかる農畜産物の移し替え装置は、羽根部材が取り付けられたロッドの一方の端部に、先端部に略円筒状の摺動部材が固着された揺動アームを設けるとともに、無端コンベアの入口側における一のスプロケットの内側に所定の幾何学的曲線をなす有端状の軌道を形成するガイド部材を備えてある。そして、前記略円筒状の摺動部材が前記ガイド部材にて形成された軌道に沿って摺動することにより、前記ロッドの軸を支点に羽根部材の傾斜角度が変化するとともに、当該羽根部材の先端部の円周方向の移動を遅延させて農畜産物を受け取る構成としてある。
【0013】
したがって、大、中、小等様々な大きさの農畜産物に対して最適な状態で移し替えを行なうことができる。特に、農畜産物の一種である卵の場合、所定のコンベアから排出される卵が極大卵あるいは極小卵であっても、羽根部材への乗り移りのタイミングをほぼ同じにすることができ、大、中、小等様々な大きさの卵を安定した状態で次工程へ案内することができる。
【0014】
また、農畜産物の一種である卵では、極大卵あるいは3Lサイズの比較的大きなサイズの卵が搬送コンベアから軸線が縦向きの状態で放出されるケースが稀に発生するが、このようなケースにおいても、卵を円滑に導くことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
つぎに、本発明にかかる農畜産物の移し替え装置の実施の形態として、卵の移し替え装置Tについて添付図面に従って説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態にかかる卵の移し替え装置Tの概略側面図、図2は、図1に示す卵の移し替え装置Tの正面図であり、図3は、図1のA方向から見た溝カム8の部分詳細図である。また、図4は、図1におけるB部の部分詳細図である。
【0017】
図1における符号10は、卵Eの軸線を横にして例えば、6列で所定の方向に搬送する公知の搬送コンベアである。この搬送コンベア10は、幅方向に延在するシャフト10aと、前記シャフト10aを所定ピッチごとに複数連結したコンベアチェーンからなるエンドレスコンベア10bと、前記シャフト10aに取り付けられた複数の鼓型のローラ10cとから構成されている。卵Eは、隣接する鼓型のローラ10cとの空間に載置され、X方向に搬送される。
【0018】
本実施の形態にかかる卵の移し替え装置Tは、図1に示すように、前記搬送コンベア10と同期してY方向に駆動するとともに、搬送コンベア10の排出端から排出された卵Eを列ごとに羽根部材3にて受け取り、この受け取った卵Eを円滑にガイド部材20上に移動させて次工程、例えば、計量部等(図示せず)へ案内するための装置である。
【0019】
この卵の移し替え装置Tは、大略、搬送幅方向に延在する断面形状が六角形のロッド1と、前記ロッド1を所定ピッチごとに複数連結したコンベアチェーン2aからなるエンドレスコンベア2と、前記それぞれのロッド1の六角の一側面に取り付けられた羽根部材3とから構成されている。
【0020】
前記羽根部材3は、搬送コンベア10から排出される卵Eが円滑に乗り移ることができるよう、その先端部を約5度程度内向きに傾斜させて形成することが好ましい。
【0021】
なお、前記羽根部材3は、搬送コンベア10の排出端から排出される卵Eを列ごとに受け取るため、通常、列の数に応じて設けられているが、本実施例では、理解しやすいように特定列のみに着目して説明する。
【0022】
また、本実施の形態にかかる卵の移し替え装置Tは、図2に示すように、ロッド1の両端部は樹脂製ベアリング4を介して、コンベアチェーン2aのリンク部に取り付けられたL字状のブラケット5により支持されている。さらに、前記ロッド1の両端部は、円筒状に機械加工されているため、ロッド1がブラケット5に対して回動可能に支持されている。
【0023】
さらに、前記卵の移し替え装置Tは、図3に示すように、ロッド1の一方の端部が揺動アーム6の孔6aに嵌め込まれており、前記ロッド1と揺動アーム6が外れないように六角穴付きボルト30により締結されている。また、前記揺動アーム6の先端部には、後述する溝カム8の溝8aに摺動自在に係合するカムフォロア7が設けられている。
【0024】
上述の構成により、揺動アーム6の先端部が下方に下ると、ロッド1の中心軸を支点にして、羽根部材3が矢印方向へ傾く仕組みとなっている。そして、前記羽根部材3の傾き角度は、揺動アーム6本体がブラケット5に固着されているストッパー9と当接することにより、最大約25度程度まで傾くことが可能となっている。さらに、揺動アーム6とブラケット5との間に設けられているスプリングばね40の作用により、ロッド1の中心軸を支点にして傾いていたロッド1、羽根部材3および揺動アーム6のユニットが速やかに初期位置へ戻る仕組みとなっている。
【0025】
図1および図4に示すように、前記スプロケット2bの内側には、幾何学曲線の軌道が刻設された溝カム8が設けられている。そして、前記揺動アーム6の先端部に設けられたカムフォロア7が、幾何学曲線をもって刻設された溝8aに沿って摺動することにより、ロッド1の中心軸を支点にして該ロッド1に取り付けられた羽根部材3の角度が溝8aの曲率に応じて変化するようになっている。本実施の形態にかかる卵の移し替え装置Tは、上述のように構成されている。
【0026】
つぎに、上述した卵の移し替え装置T(以下、単に移し替え装置Tと記す。)の動作について図5〜図8を参照して説明する。本動作説明では、搬送コンベア10の排出端から排出される卵Eが、移し替え装置Tの羽根部材3へ乗り移る際の、当該羽根部材3の挙動を中心に説明する。
【0027】
先ず、図5に示すように、卵Eが軸線を横にした状態で搬送コンベア10上に載置されてX方向に搬送される。これに同期して移し替え装置Tのエンドレスコンベア2(図示せず)がY方向へ駆動する。なお、搬送コンベア10上に載置されている符号イ〜ハは、それぞれ、極大卵(胴径が約φ53mm)、3Lサイズの卵(胴径が約φ49mm)および2Sサイズの卵(胴径が約φ38mm)を示したものである。
【0028】
次に、卵Eが搬送コンベア10の排出端に送られてくると、カムフォロワ7が溝カム8の溝8aに沿って摺動する。そして、ブラケット5、ロッド1、羽根部材3、揺動アーム6からなるユニット(以下、単にユニットと記す。)が実線で示す位置まで移動する。
【0029】
この時、図5に示すように、カムフォロワ7は、溝カム8の軌道の中で一番曲率の小さい部分R1に沿って摺動ことにより、揺動アーム6の先端部は、ブラケット5に固着されているストッパー9と当接することになる。その結果、羽根部材3は、最大の開き角度である約25度程度まで開くことになる。
【0030】
また、この時点で羽根部材3が最大の開き角度となる結果、極大卵あるいは3Lサイズ等の比較的大きなサイズの卵Eが搬送コンベア10から軸線が縦向きの状態で排出されてきても、無理なく受け入れることができる。
【0031】
前記搬送コンベア10の駆動により搬送コンベア10の排出端に送られてきた卵Eが前方へ移動すると、それに同期してカムフォロワ7が溝カム8の溝8aに沿って摺動し、前記ユニットが実線で示す位置まで移動する。
【0032】
詳述すると、図6に示すように、カムフォロワ7が、溝カム8の軌道の中で一番曲率の小さい部分R1から徐々に遠ざかることにより、前記ストッパー9に当接していた揺動アーム6の先端部が当該ストッパー9から僅かに離れてゆくことになる。その結果、最大の開き角度で開いていた状態の羽根部材3は、ロッド1の中心軸を支点にして約3度〜4度閉じる方向へ動きながら、ユニット全体が下方へ僅かに移動してゆくことになる。
【0033】
さらに、前記搬送コンベア10の駆動により搬送コンベア10の排出端に送られてきた卵Eがさらに前方へ移動すると、これに同期してカムフォロワ7が溝カム8の溝8aに沿って摺動し、前記ユニットが実線で示す位置まで移動する。
【0034】
詳述すると、図7に示すように、カムフォロワ7が、溝カム8の軌道の緩やかな部分R2に到来することにより、揺動アーム6の先端部は、さらにストッパー9から離れてゆくことになる。その結果、羽根部材3は、当該羽根部材3の先端部を支点にしながら、羽根部材3の後端部が徐々に倒れてゆくように約3〜5度傾斜するという挙動を示す。
【0035】
図8は、卵Eが移し替え装置Tの羽根部材3へ乗り移る直前でのユニットの挙動を説明する図である。図8に示すように、この局面では、図7での局面からこの局面に至るまで溝カム8の溝8aの曲率がほぼ同じであるため、羽根部材3は、前記図7での傾斜角度をほぼ維持したままユニットが紙面に向かって左斜め下方に移動するという挙動を示す。
【0036】
すなわち、羽根部材3の先端部における円周方向の移動を溝カム8の溝8aの曲率によって遅延させるようにしたので、本図に示すように、搬送コンベア10から送られてくる卵Eが、極大卵イ(胴径が約φ53mm)、3Lサイズの卵ロ(胴径が約φ49mm)および2Sサイズの卵ハ(胴径が約φ38mm)であっても、羽根部材3への乗り移りのタイミングをほぼ同じにすることができる。
【0037】
図5〜図8で説明したように、本発明にかかる卵の移し替え装置Tにおいては、搬送コンベア10の排出端から卵Eが排出される際に、羽根部材3の先端部における円周方向の移動を溝カム8の溝8aの曲率によって遅延させるようにした。したがって、大、中、小等様々な大きさの卵Eに対して、羽根部材3への乗り移りのタイミングを最適な状態にできる結果、前記大、中、小等様々な大きさの卵Eを安定した状態で次工程へ案内することができる。
【0038】
また、本発明にかかる卵の移し替え装置Tは、羽根部材3で卵Eを受け入れる際に、羽根部材の開き角度が最大の開き角度となる結果、極大卵あるいは3Lサイズ等の比較的大きなサイズの卵Eが搬送コンベア10から軸線が縦向きの状態で排出されてきても、無理なく受け入れることができる。
【0039】
本実施例では、揺動アーム6の先端部に、溝カム8の溝8aに摺動自在に係合するカムフォロア7を設けるとともに、スプロケット2bの内側に幾何学曲線の軌道が刻設された溝カム8が設けて、カムフォロワ7が溝カム8の溝8aに沿って摺動する例を説明したが、これに限らず、次のように構成してもよい。
【0040】
例えば、前記カムフォロワ7に代えて、円筒状の樹脂からなる摺動部材や、磨き丸鋼からなる摺動部材、あるいは、雫状に形成した金属製の摺動部材を取り付けるとともに、前記溝カム8に代えて、平鋼や丸鋼のガイド部材で所定の幾何学的曲線をなす有端状の軌道を形成し、これをスプロケット2bの内側に設けて、前記摺動部材を前記ガイド部材にて形成された軌道に沿って摺動させてもよい。
【0041】
なお、本実施の形態では、移し替え装置により次工程へ案内される対象物として卵を例に説明したが、この移し替え装置は、卵の移し替え装置に限定するものではなく、例えば、球状の野菜や球状の果実等の農産物の移し替えにも適用可能であることはいうまでもない。
【0042】
今回、開示された実施の形態は単なる例示であってこれに制限されるものではない。本発明は、上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態にかかる卵の移し替え装置Tの概略側面図である。
【図2】図1に示す卵の移し替え装置Tの正面図である。
【図3】図1におけるB部の部分詳細図である。
【図4】図1のA方向から見た溝カムTの部分詳細図である。
【図5】卵の移し替え装置Tの動作を説明する側面図である。
【図6】卵の移し替え装置Tの動作を説明する側面図である。
【図7】卵の移し替え装置Tの動作を説明する側面図である。
【図8】卵の移し替え装置Tの動作を説明する側面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ロッド、2 エンドレスコンベア、3 羽根部材、4 樹脂製ベアリング、5 ブラケット、6 揺動アーム、7 カムフォロワ、8 溝カム、9 ストッパー、10 搬送コンベア、20 ガイド部材、E 卵、T 移し替え装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコンベアにより所定方向に搬送されてくる農畜産物を、前記所定のコンベアの排出端で受け取り、受け取った農畜産物を次工程へ案内する農畜産物の移し替え装置であって、
前記所定のコンベアの排出端には、搬送方向の前後に一対のスプロケット並びに前記スプロケットに巻回される無端チェーンが搬送幅方向の両側に一対設けられた無端コンベアが配置され、
前記無端コンベアの搬送方向は、前記所定のコンベアの搬送方向と対向し、さらに、該無端コンベアは、前記所定のコンベアと同期駆動するよう構成されており、
前記無端コンベアの無端チェーンには、左右一対のブラケットが搬送方向に所定の間隔を隔てて複数設けられ、
前記複数のブラケットには搬送幅方向に延在するロッドが該ブラケットに対して回動自在に設けられており、
前記ロッドには、前記所定のコンベアから排出される農畜産物を受け取り、これを次工程へ案内するための羽根部材が該ロッドに対して鉛直方向に固着され、
前記複数のブラケットに回動自在に設けられているロッドの一方の端部には、先端部に略円筒状の摺動部材が固着された揺動アームが設けられており、
さらに、前記無端コンベアの入口側における一のスプロケットの内側には、所定の幾何学的曲線をなす有端状の軌道を形成するガイド部材が備えられており、
前記略円筒状の摺動部材が前記ガイド部材にて形成された軌道に沿って摺動することにより、前記ロッドの軸を支点に羽根部材の傾斜角度が変化するとともに、当該羽根部材の先端部の円周方向の移動を遅延させて農畜産物を受け取ることを特徴とする農畜産物の移し替え装置。
【請求項2】
前記揺動アームの先端部に固着された略円筒状の摺動部材は、カムフォロワであり、
前記ガイド部材は、所定の幾何学的曲線をなす有端状の溝カムであることを特徴とする請求項1に記載の農畜産物の移し替え装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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