説明

近接照射療法遮蔽システム

近接照射療法アプリケータ遮蔽システムは、近接照射療法アプリケータ、磁石、および磁気吸引性粒子を備える。近接照射療法アプリケータ遮蔽システムは、腔内放射線治療中に、放射線源に曝露する皮膚組織を遮蔽するように配備されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アプリケータ、特に近接照射療法アプリケータに関する。より具体的には、本開示は、腔内放射線治療用の近接照射療法アプリケータに関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの例では、腔内近接照射療法の実施可能性は、腫瘤摘出腔近くの患者の「皮膚の厚み」により決まる。医療従事者は、皮膚距離(挿入した近接照射療法アプリケータと皮膚外表面間の距離)が7mm未満の場合、この作業を行うことを躊躇するだろう。例えば、皮膚距離が5mm未満のように皮膚距離が短い場合、放射線源に近い皮膚組織への放射線誘発性の火傷のリスクは高くなることがある。それ故に、例示すると、皮膚距離は少なくとも10mmまたはそれ以上であることが望ましい。
【発明の概要】
【0003】
本開示によれば、近接照射療法遮蔽システムは近接照射療法アプリケータを含む。近接照射療法アプリケータは、患者の体から癌性の腫瘤または増殖を取り除いた後、残った組織に局所的に放射線治療を提供するように構成されている。
【0004】
例示の実施態様では、近接照射療法アプリケータ遮蔽システムは、磁気吸引性(magnetically attractable)の遮蔽粒子および磁石も含んでいる。近接照射療法アプリケータは、患者の手術腔内に埋め込まれる。磁気吸引性の遮蔽粒子は、近接照射療法アプリケータ内に据え付けられ、磁石に引きつけられている。磁気吸引性の遮蔽粒子および磁石は協同して、アプリケータから放出される放射線量を減衰させ、放射線量から患者の近接皮膚組織を遮蔽するように構成された遮蔽システムを提供する。
【0005】
本開示の一つの態様によれば、近接照射療法遮蔽システムは、バルーン部分およびカテーテル部分を有する近接照射療法アプリケータを含む。バルーン部分は、カテーテル部分に連結し、患者内の腔内への埋め込みに適合させてもよい。磁気吸引性粒子は、バルーン部分内に配置させるように構成してもよく、磁石は、磁気吸引性粒子を引きつけためにバルーン近くの患者の皮膚外表面近くに配置されるように構成してもよい。
【0006】
磁気吸引性粒子は、液体内に懸濁させてもよい。液体としては、無菌水が挙げられる。例示すると、磁気吸引性粒子は、サマリウムコバルト−5(SmCo)、サマリウム、金、鉄、酸化鉄、およびガドリニウムのうちの一つまたはそれ以上からできていてもよく、大きさは約20〜40ナノメートルでもよい。例示すると、液体中の磁気吸引性粒子の濃度は、約0.1〜0.9g/mlでもよい。いくつかの実施態様では、液体中の磁気吸引性粒子の濃度は、約0.2〜0.7g/mlでもよい。さらに別の実施態様では、液体中の磁気吸引性粒子の濃度は、約0.5g/mlでもよい。
【0007】
本開示の別の態様によれば、近接照射療法遮蔽システムは、患者の一部分が受ける放射線量を減衰させるために、患者内部に埋め込まれた近接照射療法アプリケータ内の放射線源から放出される放射線から患者の当該一部分を遮蔽するための手段を含む。遮蔽手段は、近接照射療法アプリケータを患者内に埋め込んだ後に形成させてもよい。遮蔽手段の少なくとも一部は、近接照射療法アプリケータのバルーン内に位置するように構成してもよく、、遮蔽手段の少なくとも一部を患者内に埋め込んだ後に患者に対し動かすことができるようにしてもよい。遮蔽手段は、患者内に配置されるように構成された埋め込み部分、および、患者の外側に配置され、前記埋め込み部分と患者とが離れるように構成された外側部分を具備してもよい。例示すると、遮蔽手段は、患者内に配置されるように構成された磁気吸引性粒子、および、患者の皮膚外表面近くに配置するように構成され、そこに前記粒子を引きつけるための磁石を含んでもよい。
【0008】
本開示のさらに別の態様によれば、近接照射療法アプリケータ遮蔽システムを作るためのキットは、混合液を作るために無菌水と混合するための磁気吸引性粒子、磁気吸引性粒子を引きつける磁場を作り出すための医療用途に適した磁石、および、近接照射療法治療中に患者の皮膚の一部が受ける放射線量を減らすために、磁気吸引性粒子および磁石を使って近接照射療法アプリケータ内に遮蔽を作り出すための指示を含む。キット内の磁気吸引性粒子は、サマリウムコバルト−5、サマリウム、金、鉄、酸化鉄、およびガドリニウムのうちの一つまたはそれ以上からできていてもよく、大きさは約20〜40ナノメートルでもよい。
【0009】
本開示のさらに別の態様によれば、近接照射療法アプリケータを用いて放射線治療中に放射線を遮蔽するための方法は、患者の腔内に近接照射療法アプリケータを埋め込む工程、および近接照射療法アプリケータを埋め込んだ後に患者内に放射線遮蔽を作り出す工程を含む。放射線遮蔽は、近接照射療法アプリケータ内に放射線減衰材料を入れることによって作り出してもよい。放射線減衰材料は、放射線遮蔽を作り出す磁気吸引性粒子を含んでよく、放射線遮蔽を作り出す工程は、患者の皮膚の外表面近くに磁石を配置して、磁気吸引性粒子をそこに引きつける工程を含んでもよい。
【0010】
本開示のさらに別の態様によれば、近接照射療法アプリケータを用いて放射線治療中の放射線を遮蔽するための方法は、近接照射療法アプリケータを患者の腔内に埋め込む工程、混合液を、混合液が磁気吸引性粒子を含むように近接照射療法アプリケータのバルーン部分内に溜める工程、放射線源を近接照射療法アプリケータのバルーン部分内に溜める工程、磁石を患者の皮膚の外表面近くに配置する工程、および、磁気吸引性粒子を磁石に引きつける工程を含む。この方法はさらに、近接照射療法アプリケータ内の磁気吸引性粒子が所定量の放射線遮蔽を提供するように配備されているかを判定するために患者を撮像する工程、および、近接照射療法アプリケータ内の磁気吸引性粒子が所定量の放射線遮蔽を提供するように配備されていないと判定されたことに応じて、混合液中の磁気吸引性粒子の濃度を上げる工程を含んでもよい。
【0011】
本開示のさらなる特徴は、本開示を実施する最良の形態を例示する実施態様の以下の詳細な説明を、読みとれる通りに熟慮することによって当業者に明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
特に添付の図面を参照しながら、詳細に説明する。
【図1】乳腺腫瘤摘出腔内に挿入する前の、近接照射療法アプリケータのバルーンカテーテル、磁石、および混合液内の磁気吸引性の遮蔽粒子を示す、本開示に従った近接照射療法遮蔽システムキットの概略図である。
【図2】乳腺腫瘤摘出腔内に置かれたバルーンカテーテル、および混合液により「膨張させられた」バルーンを示す、図1の遮蔽システムの概略図である。
【図3】磁石が作る磁場内にあるバルーンの内面に遮蔽粒子を引きつけ、近接照射療法アプリケータ内に置かれた放射線種が放出する放射線の影響から皮膚を遮蔽するための、患者の皮膚表面の一部に近接して置かれた磁石を示す、図2に類似の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
近接照射療法遮蔽システム10は、図1に示すように、近接照射療法アプリケータ12、放射線源14、磁気吸引性の遮蔽粒子16、および磁石18を含む。アプリケータ12は、図2および3に示すような、患者17内への腔内埋め込みに適合している。近接照射療法アプリケータ12は、例えば乳癌の「腫瘤摘出術」またはその他類似の処置において、癌性腫瘤または増殖を患者の体から除去した後に、周囲の組織に局所的放射線治療を提供するように構成されている。遮蔽システム10は、放射線源14から放出される放射線量を減衰させて、近接照射療法アプリケータ12近くにある患者17の皮膚組織(または患者の解剖学的構造のその他の部分)を遮蔽するように構成されている。
【0014】
例示の実施態様では、アプリケータ12は、マサチューセッツ州マールボロ(Marlborough)のCytyc Corporation社から入手できるMammoSite(登録商標)「バルーンカテーテル」として構成されている。アプリケータ12は、図1に示すような、カテーテル22に連結した膨張可能なバルーン20を含む。
【0015】
バルーン20は、例えば図2に示すように、患者の胸部の小さな切開を通して、腫瘤摘出腔24の内側に置かれるように構成される。カテーテル22の一部分は、例えば患者の外側に残り、クッション性のあるカーゼパッド(図示せず)で固定され、図2および3に示すようにカテーテル22が動くのを防いでいる。次にバルーン20は、図2に示すように、第1カテーテル口28を通して、液体26に懸濁させられている磁気吸引性粒子16を含む混合液34によって、腔24内にぴたりと適合し、一般的には腔24のサイズと同じになるまで「膨張させられる」。バルーン20は、治療中は膨張状態を保つ。最初は液体26は造影剤を含んでもよく、それによって、コンピュータ断層撮影(CT)または他の好適なタイプの撮像中に、腔24内のアプリケータ12のバルーン20を「見ることができる」。
【0016】
例示の実施態様では、磁気吸引性粒子16は、サマリウムコバルト−5(SmCo)、サマリウム、金、鉄、酸化鉄、およびガドリニウムのうちの一つまたはそれ以上からできていてよいが、これらに限定されない。別の例示の実施態様では、磁気吸引性粒子16は、大きさが約20〜40ナノメートルの、酸化鉄(III)の化粧品用微小球である。しかしながら、任意の好適なサイズを持つ、任意の好適な磁気吸引性粒子を用いてもよい。例示すると、液体26は、無菌水であるが、任意の好適な液体であってもよい。別の例示の態様では、液体中に懸濁している、磁気吸引性粒子の濃度は0.1〜0.9g/mlである。しかしながら、約0.2〜0.7g/mlのまたは約0.5g/mlの別の濃度を用いて、好適な遮蔽を提供してもよい。
【0017】
混合液34をバルーン内に導入した後、磁石18を、腔24内のバルーン20に近接させて、患者17の皮膚外表面36の上またはその近くに置く。例示すると、以下論じるように、磁石18は、バルーン20内に置かれた放射線「種」30が放出する放射線から遮蔽されるべき患者の皮膚部分の近くに置かれる。例示の実施態様では、磁石18はネオジウム鉄ボロン(NdFeB)磁石であるが、医療用途に好適な任意の磁力源を用いることができる。磁石18が皮膚表面36の上または近くに置かれると、混合液34内の磁気吸引性粒子16は磁石18が作り出す磁場に引きつけられて、一般的には、凝集し、図3に示すように、バルーン20の内面近くに磁気吸引性粒子16の層を形成する。このように、磁気吸引性粒子16と磁石18は協同して、患者内に近接照射療法アプリケータを埋め込んだ後に、放射線遮蔽を形成する。
【0018】
ひとたび磁気吸引性粒子の層が形成されると、カテーテル22の胸部の外に残っている部分は、コンピュータ制御された高線量率(HDR)装置(図示せず)に連結され、それにより放射線種30が第2カテーテル口32を通して挿入されて、放射線治療が提供される。放射線種30は、バルーン20の内部、従って腔24内に配置されるように、カテーテル22の遠位端を通りカテーテル22の近位端内に溜められる。例示の実施態様では、放射線種30はイリジウム‐192であるが、任意の好適な放射線源を用いることができる。
【0019】
上記の通り、磁気吸引性粒子16は、皮膚表面36と種30の間のバルーン20の内面近くにある磁石18の磁場に引きつけられ、その中で凝集する。このように磁石18と磁気吸引性粒子16は協同して、図3に示すように種30が放出する放射線量を減衰させ、それによって患者の皮膚の部分、または他の選択された組織の部分が受ける放射線量を減らす。例示すると、患者17に近接する磁石18の位置は、磁気吸引性粒子16の層を動かし、種30から放出される放射線から患者の別の部位を遮蔽するために、患者17に対し動かすか、または調節することができる。
【0020】
医療従事者は、放射線種30を挿入する前に、バルーン内に存在する磁気吸引性粒子が、種30が放出する放射線を効果的に減衰させて、患者17の近接する皮膚または組織部分を放射線エネルギーから遮蔽するのに十分な濃度で凝集しているか確認することを望むかもしれない。それ故に、近接照射療法アプリケータ12を腫瘤摘出腔24内に配置する間、患者を近接照射療法アプリケータ12のCT撮像(または他の任意の好適な撮像)にかけることが望ましいだろう。もし医療従事者が混合液34中に存在する磁気吸引性粒子16の濃度が不十分と判定したならば、新たな濃度の磁気吸引性粒子16をバルーン20内の混合液に加えて、存在する遮蔽材料を増やすことができる。
【0021】
いくつかの実施態様では、近接照射療法アプリケータ遮蔽システム10は、バルーン20の内部に塗布された反射コーティングを備えてもよく、放射線エネルギーを反射して種30から放出された放射線を減衰させることができる。コーティングは、放射線から遮蔽すべき患者の領域に対応して、バルーンの一カ所または複数カ所に塗布してもよい。さらに別の実施態様では、薄く柔軟な磁石18を、腔内埋め込み用のバルーン20の一部分に貼るか、またはその上に形成させて、バルーン20内の磁気吸引性粒子16を、医療従事者が選択した通りに引きつけることができる。
【0022】
例示すると、近接照射療法遮蔽システムを作るためのキットを提供することもできる。このようなキットは、磁気吸引性粒子16、磁石18、および放射線遮蔽を作り出すための使用説明書(図示せず)を含んでもよい。このような使用説明書には、粒子16および無菌水を含む混合液34を作り出すために提唱される濃度が記載されてもよい。このような使用説明書は、例えば、バルーン20を混合液34で満たすこと、患者P上への磁石18の設置と操作、および/または、凝集した粒子16の層の厚みを決定するための撮像装置の使用に関する説明も含んでもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルーン部分およびカテーテル部分を有する近接照射療法アプリケータ、
バルーン部分内に配置されるように構成された磁気吸引性粒子、および
磁気吸引性粒子を引きつけるためにバルーンに近接する患者の皮膚外表面近くに配置されるように構成された磁石、
を含み、
前記バルーン部分は前記カテーテル部分と連結し、かつ患者内への腔内埋め込みに適合している、近接照射療法遮蔽システム。
【請求項2】
磁気吸引性粒子は液体内に懸濁している、請求項1に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項3】
磁気吸引性粒子は、サマリウムコバルト−5、サマリウム、金、鉄、酸化鉄、およびガドリニウムのうちの一つまたはそれ以上からできている、請求項2に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項4】
磁気吸引性粒子は、約20〜40ナノメートルの大きさである、請求項2に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項5】
液体は、無菌水である、請求項2に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項6】
液体中の磁気吸引性粒子の濃度は、約0.1〜0.9g/mlである、請求項2に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項7】
液体中の磁気吸引性粒子の濃度は、約0.2〜0.7g/mlである、請求項2に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項8】
液体中の磁気吸引性粒子の濃度は、約0.5g/mlである、請求項2に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項9】
患者の一部分が受ける放射線量を減衰させるために、患者内に埋め込まれた近接照射療法アプリケータ内に納められた放射線源から発せられる放射線から患者の当該一部分を遮蔽するための手段
を含む近接照射療法遮蔽システムであって、前記遮蔽手段は近接照射療法アプリケータを患者内に埋め込んだ後に形成される近接照射療法遮蔽システム。
【請求項10】
遮蔽手段の少なくとも一部分は、近接照射療法アプリケータのバルーン内に位置するように構成されている、請求項9に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項11】
遮蔽手段は、当該遮蔽手段の少なくとも一部分が患者内に埋め込まれた後に患者に対し動かすことができる、請求項9に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項12】
遮蔽手段は、患者内に配置されるように構成された埋め込み部分、および患者の外側に配置されるように構成された外側部分を含む、請求項9に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項13】
埋め込み部分は、患者から隔てられるように構成されている、請求項12に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項14】
遮蔽手段は、患者内に配置されるように構成された磁気吸引性粒子、および患者の皮膚外表面に近づけて配置され、そこに粒子を引きつけるように構成された磁石を含む、請求項9に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項15】
磁気吸引性粒子、約20〜40ナノメータの大きさで、サマリウムコバルト−5、サマリウム、金、鉄、酸化鉄、およびガドリニウムのうちの一つまたはそれ以上からできている、請求項14に記載の近接照射療法遮蔽システム。
【請求項16】
混合液を作るために無菌水と混合するための磁気吸引性粒子であって、約20〜40ナノメートルの大きさである磁気吸引性粒子、
前記磁気吸引性粒子を引きつける磁場を作り出すための、医療用途に適した磁石、および
近接照射療法治療中に患者の皮膚の一部分が受ける放射線量を減らすために、近接照射療法アプリケータ内に遮蔽を作り出すための、磁気吸引性粒子および磁石の使用説明書
を含む、近接照射療法遮蔽システムを構築するためのキット。
【請求項17】
磁気吸引性粒子は、サマリウムコバルト−5、サマリウム、金、鉄、酸化鉄、およびガドリニウムのうちの一つまたはそれ以上からできている、請求項16に記載のキット。
【請求項18】
患者の腔内に近接照射療法アプリケータを埋め込む工程と、
近接照射療法アプリケータを埋め込んだ後に患者内に放射線遮蔽を作り出す工程
を含む、近接照射療法アプリケータを用いて放射線治療中に放射線を遮蔽するための方法。
【請求項19】
放射線遮蔽を作り出す工程は、近接照射療法アプリケータ内に放射線減衰材料を配置することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
放射線減衰材料は、放射線遮蔽を作り出す磁気吸引性粒子を含み、かつ放射線遮蔽を作り出す工程が、患者の皮膚の外表面近くに磁石を配置して、それに磁気吸引性粒子を引きつけることを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
患者の腔内に近接照射療法アプリケータを埋め込む工程、
近接照射療法アプリケータのバルーン部分に混合液を溜める工程であって、前記混合液は磁気吸引性粒子を含む工程、
近接照射療法アプリケータのバルーン部分内に放射線源を溜める工程、
患者の皮膚外表面近くに磁石を配置する工程、および
磁気吸引性粒子を磁石に引きつける工程
を含む、近接療法アプリケータを用いて放射線治療中に放射線を遮蔽するための方法。
【請求項22】
近接照射療法アプリケータ内の磁気吸引性粒子が所定量の放射線遮蔽を提供するように配備されているかを判定するために患者を撮像する工程、および、
近接照射療法アプリケータ内の磁気吸引性粒子が所定量の放射線遮蔽を提供するように配備されていないと判定されたことに応じて、混合液中の磁気吸引性粒子の濃度を上げる工程
をさらに含む、請求項21に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−512962(P2010−512962A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−542987(P2009−542987)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/082319
【国際公開番号】WO2008/076512
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(509170752)ゴシェン ヘルス システム インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】GOSHEN HEALTH SYSTEM, INC.
【住所又は居所原語表記】200 High Park Avenue, Goshen, IN 46526 (US).
【Fターム(参考)】