説明

逆止弁および排水施設

【課題】ますから流入管、延いては宅内へ悪臭および排水が侵入するのを防止し、既設ますに簡単に取り付けることができ、ますの上部などから目視点検可能な逆止弁を提供する。
【解決手段】逆止弁10は、サドル16、サドル16の内面側へ連続する弁管22および弁管22の傾斜端面22aを開閉自在に塞ぐ弁体28を備え、この逆止弁10をます12に取り付ける場合、サドル16の外面をます12の内面に沿わせながら、弁管22の管底を流入管14の管底に合わせて、止水材20によりサドル16をます12に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、逆止弁および排水施設に関し、特にたとえば、排水および悪臭が流出管から流入管へ逆流するのを防止する、逆止弁および排水施設に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の逆止弁はゴム輪などの止水部材を有し、たとえばコンクリートますの下流側に接続する流出管内に取り付けられていた。たとえば、分流式の場合では集中豪雨があると下水本管からの排水が流出管内を逆流してその水圧が弁体に働き、逆止弁を流出管内から押し外してしまうことがあった。この場合、排水および排水による悪臭が宅内に侵入してしまうことがある。
【0003】
また、逆止弁を流出管内に配置するため、逆止弁を設置しにくく、またますの上部開口などから逆止弁を目視点検する場合には点検ミラーなど特殊器具を用いる必要があるなど、逆止弁を維持管理することが難しく、逆止弁の維持管理に問題があった。
【0004】
これらの問題を解決する技術が、特許文献1に開示されている。この特許文献1の排水ますにおける逆止弁では、排水ますに上流管接続部が設けられ、上流管接続部内に弁体を揺動可能に吊り下げている。通常弁体は垂下しているが、ます内の水位が上昇すると、弁体が押されて上流管接続部を閉塞する。
【0005】
特許文献1の従来技術では、弁体が上流側接続部内に吊り下げられているので、排水量の増加による離脱はなく、目視による点検もある程度は可能である。
【特許文献1】特開平11−241394号公報[E03F 5/10]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の従来技術では、排水の水位上昇時を除いて、弁体と管本体との間には間隙が形成されているため、悪臭がこの間隙を通って宅内へ入ってしまうし、さらには、上流管接続部の管本体と受口との間には段差が形成されるため、流入管の底部とインバート底部とが同じレベル上にある既設ますにこの上流管接続部を適用することができない。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、確実な防臭とともに排水の逆流を防止でき、目視点検可能で、しかも既設排水施設への適用が可能な逆止弁、および排水施設を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、流入管および流出管を接続した排水施設の中に取り付けられる逆止弁であって、外面が排水施設の内面に沿ったサドル、サドルの内面側に形成される弁管、および弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、逆止弁である。
【0009】
請求項1の発明では、たとえば、流入管を接続した排水施設の中に逆止弁を搬入し、逆止弁のサドルの外面を排水施設の内面に沿わせて、逆止弁を排水施設内に取り付ける。
【0010】
このサドルの内面側に弁管が形成され、弁管の後端の端面に弁体が開閉自在に取り付けられるので、弁管および弁体は排水施設内に位置する。このため、排水施設の上部開口などから弁体や弁管を目視点検することができる。
【0011】
また、弁体が弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐことにより、排水が弁管を通って排水施設へ流入する場合、排水は弁体を押し開けて、排水施設内に流入する。反対に、排水が排水施設側から弁管内、すなわち流入管側へ逆流しようとする場合、排水が弁体を端面に押し付けるので弁体が弁管を塞ぎ、排水の逆流は防止される。
【0012】
このように、排水が排水施設内に流入するとき以外、弁体は弁管を塞ぐため、排水施設と流入管は常に遮断され、排水施設内の悪臭が流入管を通って宅内へ侵入したりすることはない。
【0013】
また、接着剤または適当な押え具などによりサドルを排水施設の内面に付ければ、逆止弁が排水施設の内面に固定され、排水の逆流によっても逆止弁は外れない。
【0014】
請求項2の発明は、サドルを排水施設の内面に押さえ付ける押え具をさらに備える、請求項1記載の逆止弁である。
【0015】
請求項2の発明では、押え具によりサドルを排水施設の内面へ押し付けることで、逆止弁は排水施設に固定される。このため、逆止弁は、排水の逆流などによっても外れずに、逆流防止や防臭などの機能を維持し続けることができる。
【0016】
請求項3の発明は、弁管と一体に形成されるインバートをさらに備える、請求項1記載の逆止弁である。
【0017】
請求項3の発明では、排水は流入管側から弁管内に流入し、弁体を押し上げてインバート内を流れる。そして、この逆止弁を用いることによって、同時にインバートも採用できる。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1記載の逆止弁を用いた排水施設であって、本体、および本体に接続される流入管および流出管を備え、流入管の位置に対応させてサドルを排水施設の内面に沿わせ、さらに、サドルを排水施設の内面に固定する押え具を備える、排水施設である。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1と同様に逆止弁を排水施設に取り付けた後、押え具によりサドルを排水施設の内面に固定することにより、逆止弁の離脱は防止される。
【0020】
請求項5の発明は、上面開口の側壁を有する本体、流入側および流出側の側壁にそれぞれ形成された孔、側壁と一体に形成されて、流入側の孔と連通する内面を有する弁管、および弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、排水施設である。
【0021】
請求項5の発明では、たとえば、排水施設の流入側の孔に流入管を接続すると、流入管から流入する排水は孔から弁管に流入し、弁体を押し開けて排水施設内に流入する。一方、排水施設内から流入管側へ排水が逆流しようとすると、排水の圧力で弁体は弁管の後端の端面を塞ぎ、排水の逆流は防止される。
【0022】
請求項6の発明は、流入管および流出管を接続した排水施設の中に取り付けられる逆止弁であって、外面が排水施設の内面に沿ったサドル、サドルの内面側に形成される接続管、前端が接続管と連続して接続管の中に設けられる弁管、および弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、逆止弁である。
【0023】
請求項6の発明では、サドルの外面を排水施設の内面に沿わせて接続管を流出管に接合し、逆止弁を排水施設の中に取り付ける。排水施設側から流出管側へ排水が流出する場合、排水は弁管内を通って弁体を押し開けて流出する。一方、流出管側から排水施設側へ排水が逆流する場合、排水は接続管内に流入して弁体を後ろ端面に押し付けることにより、排水の逆流は防止される。
【0024】
請求項7の発明は、本体、本体に接続される流入管および流出管、外径が流出管の内径と同径以下である弁管、弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体、ならびに本体に固定され、弁管の管壁の端面を押える停止具を備える、排水施設である。
【0025】
請求項7の発明では、弁管を流出管内に挿入し、弁管の管壁の端面に停止具を当て、停止具を排水施設に固定すると、排水が逆流しても弁管は停止具に当たり、逆止弁は流出管から抜けない。
【0026】
請求項8の発明は、流入管および流出管を接続した排水施設の中に取り付けられる逆止弁であって、外面が排水施設の内面に沿ったサドル、ならびに流入管および流出管のいずれか一方の開口を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、逆止弁である。
【0027】
請求項8の発明では、排水施設の内面にサドルの外面を沿わせることにより、既設の排水施設に取り付けることができる。
【0028】
また、流入管または流出管が接続される排水施設の内面にサドルを付けると、流入管または流出管の開口を弁体が開閉自在に塞ぐ。これにより、弁体を開けば、流入管または流出管を目視点検することができる。また、排水が逆流すると、その水圧により弁体が開口を塞ぐため、排水の逆流は防止される。さらに、排水の流入時以外、弁体は開口を塞ぐため、悪臭の侵入は防止される。
【0029】
請求項9の発明は、サドルを排水施設の内面に押さえ付ける押え具をさらに備える、請求項8記載の逆止弁である。
【0030】
請求項9の発明では、押え具でサドルを排水施設の内面へ押し付ければ、逆止弁が排水施設に固定される。このため、逆止弁の離脱が防止され、逆止弁は防臭および逆流防止作用を維持し続けることができる。
【0031】
請求項10の発明は、上面開口の側壁を有する本体、流入側および流出側の側壁に形成された孔、および孔を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、排水施設である。
【0032】
請求項10の発明では、本体の側壁に形成された孔に流入管または流出管を接続し、孔を開閉自在に塞ぐ弁体を開ければ、目視により流入管または流出管を維持管理することができる。
【0033】
また、流入側から流れる排水は弁体を押し上げて流れ、これ以外の時は、弁体は孔を塞ぐため、悪臭の侵入を防止することができる。
【0034】
さらに、流出側から逆流する排水の水圧で弁体は孔を塞ぐため、排水の逆流を防止することができる。
【発明の効果】
【0035】
この発明によれば、サドルを排水施設の内面に沿わせることにより、逆止弁を既設排水施設に簡単に取り付けることができる。また、サドルを排水施設の内面に沿わせ、弁管をサドルの内面側に形成することにより、排水施設の上部開口などから逆止弁を目視点検ができる。弁体は通常弁管の傾斜端面を閉塞しているので、排水および悪臭が宅内に流れ込むことはない。
【0036】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
図1に示すこの発明の一実施例である逆止弁10は、図2に示すようにます12など排水施設内に取り付けられ、排水がます12内から流入管14へ逆流することを防止する。
【0038】
図1〜図5に示すように、逆止弁10はサドル16を有する。サドル16は、塩化ビニル、鋼材または硬質ゴムなどを用いて形成される。その外面はます12の内面に沿って湾曲する。このサドル16の下部に切欠17が形成される。
【0039】
サドル16の外面上に止水材20が設けられる。止水材20はたとえばプチルテープや平板ゴムであり、平板ゴムにはスチレンゴム、エチレンプロピレンゴムまたはクロロプレンゴムなどが用いられる。
【0040】
サドル16の内面側に弁管22がサドル16と一体的に射出成形または二次加工で形成される。弁管22の外径は流入管14の内径と同径以上の径である。弁管22の前端の開口18の一部はサドル16の切欠17と接合し、弁管22の内面は切欠17と連続する。弁管22の下部に止水材23が貼り付けられる。止水材23はたとえばプチルテープや平板ゴムであり、平板ゴムにはスチレンゴム、エチレンプロピレンゴムまたはクロロプレンゴムなどが用いられる。
【0041】
弁管22の後端の端面22aは傾斜する。端面22aの上部から下部に向かって端面22aはサドル16の内面側に突出し、傾斜端面22aは斜め上側を向く。
【0042】
弁管22の傾斜端面22aの上部にヒンジ26などで弁体28が取り付けられる。弁体28の大きさは傾斜端面22aの内径より大きく、弁体28は傾斜端面22aを開閉自在に塞ぐ。すなわち、通常弁体28は重力により斜め上側を向く傾斜端面22a上に載って、弁管22の傾斜端面22aを塞ぐ。そして、弁管22内から弁体28の内面が押されると弁体28は外側に開き、弁体28の外面が押されると弁体28は弁管22の管壁に当たって弁管22の傾斜端面22aを塞ぐ。この弁体28にゴムパッキン24などが取り付けられる。
【0043】
この逆止弁10は、図2に示すように、コンクリート製既設ます12内に取り付けられる。ます12の側壁に流入管接続孔30および流出管接続孔32が形成される。この流入管接続孔30に流入管14が接続され、流出管接続孔32に流出管34が接続されて、接続孔30、32と管14、34との間にモルタル36が充填される。また、ます12の底にインバート38が設けられる。
【0044】
サドル16が上になり弁管22が下になるようにして、逆止弁10をます12内に搬入する。サドル16の外面をます12の内面に沿わせながら、弁管22の管底が流入管14の管底と一致するようにし、止水材20でサドル16の外面をます12の内面に接着する。これにより、弁管22はます12内に位置し、弁管22の傾斜端面22aは斜め上側を向く。
【0045】
逆止弁10をます12内に取り付けると、排水がます12内に流入するとき以外、逆止弁10の弁体28は弁管22の傾斜端面22aを塞ぐ。そして、流入管14からます12へ排水が流れると、排水は弁管22内に流入し、弁体28の内面を押して弁体28を開き、インバート38上を流れて流出管34へ流出する。再び排水の流れが止まると、弁体28は弁管22の傾斜端面22aを塞ぐ。
【0046】
これに対して、集中豪雨などにより排水が流出管34からます12内へ逆流すると、排水は弁体28の外面を押して弁体28は弁管22を塞ぐ。この弁体28により弁管22、流入管14および流入管14の先にある宅内へ排水が流入することを防ぐ。
【0047】
逆止弁10の維持管理において、逆止弁10の外観を点検する場合、ます12の上部開口などからます12内のサドル16、弁管22または弁体28などの外観を見て検査する。弁管22の内部を点検する場合、ます12の上部開口から弁体28を開け、斜め上側へ向く弁管22の傾斜端面22aから弁管22の中を見て点検する。また、サドル16をます12内から取り外して点検することもできる。
【0048】
このように、逆止弁10のサドル16の外面をます12の内面に沿わせ、止水材20で逆止弁10をます12に取り付けることにより、既設ます12にそのまま逆止弁10を簡単に取り付けることができる。
【0049】
また、弁体28が傾斜端面22aを開閉自在に塞ぐことにより、排水が流入管14からます12へ流入する場合、排水は弁体28を押し開けて流入し、反対に、排水がます12から流入管14側へ逆流する場合、排水は弁体28を傾斜端面22aに押し付けて、弁体28により排水の逆流は防止され、排水は宅内へ侵入しない。
【0050】
このように排水がます12内に流入するとき以外、弁体28が弁管22の傾斜端面22aを塞ぐため、弁体28によります12と流入管14は常に遮断され、ます12内の悪臭は流入管14を通り宅内へ侵入したりしない。
【0051】
さらに、弁管22をます12内に位置し、弁管22の傾斜端面22aを斜め上側へ向か
せることにより、ます12の上部開口などから弁体28や弁管22などを目視点検でき、弁体28を開ければ弁管22内も目視点検できるため、簡単かつ適切に逆止弁10の維持管理を行える。
【0052】
なお、逆止弁10をます12内に取り付ける際、さらに拡径バンドなどを用いることもできる。拡径バンドはたとえば、図6に示す拡径ステンレスバンド40である。逆止弁10をます12に取り付けた後、拡径ステンレスバンド40の内径をます12の内径より小さくして、拡径ステンレスバンド40をます12内に挿入する。拡径ステンレスバンド40を水平にして、サドル16の内面上を通るように、ます12内に拡径ステンレスバンド40を嵌める。そして、クランプ42などにより拡径ステンレスバンド40を拡径すると、拡径ステンレスバンド40は拡がってサドル16をます12の内面へ押し付ける。逆止弁10は拡径ステンレスバンド40によります12に圧着されて強固に固定される。このため、逆止弁10の離脱防止機能の向上だけでなく、サドル16とます12との密着性が高まり逆流防止機能も向上する。
【0053】
この固定方法とは別に、逆止弁10をアンカボルトなどにより固定することもできる。たとえば、図7に示すU型治具44を用いる。U型治具44の脚部にアンカボルト46用の貫通孔44aが形成される。この場合、サドル16をます12に取り付けた後、U型治具44を弁管22に上から嵌める。そして、U型治具44の貫通孔44aにアンカボルト46を挿入して固定する。
【0054】
図8に示すこの発明の他の実施例である逆止弁10は、図1に示す逆止弁10に押え具47を取り付けたものである。このため、逆止弁10のサドル16に係止受部50を設け、係止受部50に押え具47を係止させる以外の部分に関しては図1実施例の示す逆止弁10と同様であるため、説明は省略する。
【0055】
係止受部50はサドル16の内面で弁管22の外側に設けられる。たとえば、2つの対峙する板52を備える。各板52に貫通孔52aが形成され、貫通孔52aのそれぞれに丸棒54を挿入する。
【0056】
押え具47は、支持棒48に当接板49を接続し、たとえば、2本の支持棒48を連結材56で連結して形成される。支持棒48は棒状で、その一方端に係止孔48aが形成される。係止孔48aの径は丸棒54の径より大きい。支持棒48の他方端はチーズ継手57に接続する。チーズ継手57は3つの受口を有し、その1つの受口に支持棒48を接続し、それと90度の位置にある受口に連結材56を接続する。そして、連結材56は支持棒48と垂直に接続し、また別の支持棒48とも垂直に接続して、平行な2つの支持棒48を連結する。また、支持棒48を接続する受口と180度の位置にある受口に当接部材49を接続する。当接部材49は当接板49aに取付棒49bを接続したものであり、チーズ継手57により取付棒49bは支持棒48と直線状に連結する。当接板49aは平板状で、その上端および下端にテーパ形成される。
【0057】
押え具47の長さ、つまりチーズ継手57を介して支持棒48に当接部材49を取り付けた長さLは、逆止弁10を取り付けるます12の半径R、係止受部50の間隔W
、支持棒48を係止受部50に取りつけた際のサドル16の外面と支持棒48の端部との間隔をSとした場合、数1に表される。また、当接板49aは取付棒49bに対して角度θで接続し、cosθ=W/2Rで表される。
【0058】
【数1】

【0059】
この押え具47の各支持棒48を各係止受部50の2つの板52の間に入れ、丸棒54を支持棒48の係止孔48aおよび係止受部50の貫通孔52aに挿入して、支持棒48を弁管22の外側でサドル16の内面に取り付ける。そして、支持棒48の係止孔48aの内面は丸棒54上を滑り、図9および図10に示すように、押え具47は上下変位可能に動く。
【0060】
逆止弁10をます12に取り付ける場合、図11に示すように、押え具47を垂直に立てた状態(第1状態)で、逆止弁10をます12内に搬入する。弁管22の管底を流入管14の管底に合わせ、サドル16の外面をます12の内面と沿わせて、止水材20でサドル16をます12に固定する。サドル16の位置が確定したところで、押え具47を下げて水平(第2状態)にして、押え具47の当接板49aはます12の内面のサドル16に対向する位置に当たる。これにより、押え具47はサドル16をます12の内面に押し付けて、逆止弁10はます12に固定される。
【0061】
このように、押え具47を上下変位可能にサドル16に取り付けることにより、押え具47を上げておけば、押え具47は邪魔にならずに逆止弁10をます12内に搬入することができ、押え具47を下げれば逆止弁10をます12内に固定することができる。
【0062】
そして、押え具47を下げて、サドル16をます12に押し付けることにより、逆止弁10をます12に強力かつ簡単に固定することができる。このため、排水が逆流しても逆止弁10はます12から外れない。
【0063】
なお、押え具47の係止孔48aおよび係止受部50の丸棒54により、押え具47を逆止弁10に上下変位可能に取りつけたが、押え具47を逆止弁10に対して上下変位可能であればこの方法に限らない。
【0064】
また、押え具47の長さを予め数1による長さにしたが、押え具47に長さを調整する伸縮部材を取り付けて、押え具47の長さを調整して数1による長さにすることもできる。伸縮部材はたとえば、図12に示すターンバックル58である。これにより、押え具47の長さを調整できて、ます12の大きさや形状または係止受部50の取付位置などに対応させることができる。
【0065】
さらに、押え具47をサドル16に予め取り付けておかず、押え具47と逆止弁10とを別部材として、施工時に押え具47を逆止弁10に取りつけてもよい。このため、係止孔48aの代わりに、図13(A)に示すように押え具47の支持棒48に切欠48bを形成する。切欠48bは支持棒48の端辺から長さ方向にへこませた窪みである。逆止弁10をます12に固定する際、サドル16を止水材20でます12に取り付けた後、押え具47を垂直に立てて、図13(B)に示すように上から係止受部50の丸棒54に切欠48bを嵌める。そして、図13(C)のように押え具47を下げて、押え具47の当接板49aをます12の内面のサドル16に対向する位置に当てて、サドル16をます12の内面に押え付ける。
【0066】
図13(A)に示す押え具47とは別に、図14(A)および図14(B)に示す押え具47も用いることができる。図13(A)では、支持棒48に切欠48bが形成され、この切欠48bをサドル16の係止受部50の丸棒54に嵌めたが、図14(A)および図14(B)では、これと反対に、支持棒48に丸棒54を取り付け、係止受部50の板52に切欠52bを形成した。このため、支持棒48の丸棒54を係止受部50の切欠52bに嵌めて、押え具47をサドル16に取り付ける。
【0067】
さらに、図15に示す逆止弁10は、図16(A)に示すサドル16に図16(B)に示す押え具100を取り付けて形成される。このサドル16の内面に係止受部102が設けられ、係止受部102は管を斜めに切断した形状を有する。また、押え具100は2本の支持棒104を有し、2本の支持棒104は連結部材106により連結される。各支持棒104は、屈曲し、屈曲部分108に伸縮部分110を有する。屈曲角度は、図17(A)に示すように、支持棒104の先端を係止受部102に嵌めた状態で、支持棒104の屈曲部分108がます12の側壁内面に対して直角または略直角になるように設定される。そして、図17(A)および図17(B)に示すように、サドル16をます12の内面に付け、その係止受部102に支持棒104の先端を嵌めてから、伸縮部分110を調整することにより、押え具100がサドル16をます12の側壁に押さえつけて、逆止弁10はます12に固定される。
【0068】
図18に示すこの発明の他の実施例である逆止弁10は、図1に示す逆止弁10にインバート59を備えた逆止弁10である。このため、インバート59と弁管22とが一体形成されること、およびサドル16に切欠17でなく孔19を設けたこと以外の部分に関しては図1実施例の示す逆止弁10と同様であるため、説明は省略する。
【0069】
図18〜図19(B)に示すように、サドル16の孔19はサドル16に設け、サドル16の底辺に弁管22の底部を一致させる。
【0070】
インバート59は円筒形状の管の円形状断面を半分に切断した形状であり、その直線状の端部に鍔60が設けられる。インバート59は弁管22と射出成形や二次加工により一体に形成され、その端部はサドル16の内面と接合する。
【0071】
逆止弁10をます12に取り付ける場合、図20に示すように、インバート59が下側になるように逆止弁10をます12内に搬入する。孔19の底部の高さを流入管14の管底の高さに合わせ、インバート59の底部の高さを流出管34の管底の高さに合わせて、サドル16の外面をます12の内面に沿わせて止水材20で接着する。そして、インバート59の周りにコンクリートなどの充填剤61を充填して、逆止弁10を固定する。
【0072】
これにより、インバート59の周りだけでなくサドル16の下部も充填剤61に埋まるため、逆止弁10はます12内に固定される。よって、逆止弁10の離脱防止のために押え具47などを特別に用いる必要がない。
【0073】
また、この逆止弁10を用いることにより、同時にインバート59を採用できる。
【0074】
図21に示すこの発明の他の実施例である逆止弁10は、図23に示すます12の流出管34側に取り付けるための逆止弁10である。
【0075】
図21〜図23に示すように、逆止弁10はサドル16を有する。サドル16は図1に示すサドル16と同様である。このサドル16の下部に切欠17が設けられる。サドル16の外面上で切欠17の外側に止水材20が設けられる。
【0076】
サドル16の内面側に接続管62がサドル16と一体的に射出成形または二次加工で形成される。接続管62の外径は流出管34の内径と同径以上の径である。接続管62の一方端の開口18の一部はサドル16の切欠17と一致し、接続管62の内面は切欠17と連続する。接続管62の他方端は弁管64と接続する。この接続管62の他方端から接続管62の中に向かって弁管64は形成される。
【0077】
弁管64の前端は接続管62と連続し、弁管64の後端の端面は傾斜する。端面64a
の上部から下部に向かって端面64aはサドル16の内面側に突出し、傾斜端面64aは傾斜し斜め上側を向く。
【0078】
弁管64の傾斜端面64aの上部にヒンジ26などで弁体28が取り付けられる。弁体28の大きさは傾斜端面64aの内径より大きく、弁体28は傾斜端面64aを開閉自在に塞ぐ。弁体28にゴムパッキン24などが取り付けられる。
【0079】
この逆止弁10を既設ます12内に取り付ける場合、図23に示すように、サドル16の外面をます12の内面に沿わせながら、接続管62の管底が流出管34の管底と一致するようにし、止水材20でサドル16の外面をます12の内面に接着する。
【0080】
逆止弁10をます12内に取り付け、排水がます12から流出管34に流れると、排水は弁管64内に流入し、弁体28を押し開けて、流出管34へ流出する。一方、排水が流出管34からます12側へ逆流しようとすると、排水は接続管62内に流入し、弁体28は弁管64の傾斜端面64aを塞ぐ。これにより、排水はます12、延いては宅内へ流入することが防がれる。
【0081】
なお、図1に示す逆止弁10と同様に、図6に示す拡径ステンレスバンド40、図7に示すU型治具44、図8などに示す押え具47、または図15(b)に示す押え具100を用いて、逆止弁10をます12に固定することができる。
【0082】
また、図18に示すように、弁管61をインバート59に一体成形することもできる。
【0083】
図24に示すこの発明の実施例であるますは、排水の逆流防止機能を有し、本体65を含む。
【0084】
本体65はポリプロピレンや塩化ビニルなどの樹脂製である。本体65の側壁は上面開口し、その側壁に少なくとも2つの孔66、68が形成される。
【0085】
本体65の側壁の1つの孔66に流出管接続受口67が設けられ、他の1つの孔68に弁管70および流入管接続受口71が設けられる。弁管70は本体65の内面側に突出し、流入管接続受口71は本体65の外面側に突出して、弁管70と流入管接続受口71は連続する。弁管70の管底の高さは流入管接続受口71の底部の高さより高く、これらの高さの差は流入管14の肉厚に相当する。このため、流入管14を流入管接続受口71に挿入すると、弁管70の管底と流入管14の管底とは一致する。
【0086】
弁管70は本体65の側壁と射出成形または二次加工により一体に形成される。弁管70の前端は孔68と一致し、弁管70の内面は孔68と連通する。弁管70の後端は本体65の内面側に形成され、その端面70aは斜め上側に向いて傾斜する。
【0087】
弁管70の傾斜端面70aの上部にヒンジ26などで弁体28が取り付けられる。弁体28の大きさは傾斜端面70aの内径より大きく、弁体28は傾斜端面70aを開閉自在に塞ぐ。弁体28にゴムパッキン24などが取り付けられる。
【0088】
本体65の底にインバート38が形成される。インバート38は円筒形状の管の円形状断面を半分に切断した形状で、その一方端は流出管34接続口に接続し、他方端は弁管70と接続する。
【0089】
図25(A)および図25(B)に示すこの発明の他の実施例である逆止弁10は弁管72を有する。弁管72の外径は流出管34の内径とほぼ等しいまたはより小さく、弁管72の後端の端面72aは傾斜する。弁管72の傾斜端面72aの上部にヒンジ26などで弁体28が取り付けられ、弁体28は傾斜端面72aを開閉自在に塞ぐ。
【0090】
逆止弁10をます12に取り付ける場合、押え具47および停止具を用いる。停止具は、たとえば半割れリング74であり、半割れリング74はリング状の板を半分に切断した形状で、その内径は弁管72の内径とほぼ等しい。弁管72を流出管34内に挿入し、半割れリング74の内周が弁管72の内周にほぼ一致するように半割れリング74を弁管72の管壁の上部端面に当てる。そして、押え具47の支持棒48の一端を半割れリング74に当て、支持棒48の他端の当接板49aをます12の内面の半割れリング74に対向する位置に当て、半割れリング74をます12に固定する。
【0091】
このように、半割れリング74を弁管72の管壁の端面に当て、半割れリング74をます12に固定すると、逆流した排水により流出管34からます12側に向かう力が逆止弁10に作用しても、流出管34に挿入された逆止弁10は半割れリング74に当たり流出管34内からます内に抜けない。
【0092】
なお、図25(A)および図25(B)に示す半割れリング74を押え具47で固定したが、これに代えて、図6に示す拡径ステンレスバンド40、図7に示すU型治具44、図12、図13(A)、または図14(A)に示す押え具47を用いて、半割れリング74をます12に固定することもできる。また、押え具47を用いず、止水材20やアンカなどにより半割れリング74を直接ます12に固定することもできる。
【0093】
図26に示すこの発明のさらに別の実施例である逆止弁10は、サドル112およびサドル112に装着された弁体114を有する。
【0094】
サドル112は、塩化ビニル、鋼材または硬質ゴムなどを用いて形成される。サドル112は、その外面がます116の内面に沿った形状であり、外面上に止水材20が取り付けられる。サドル112の下部に切欠118が設けられ、切欠118は円弧状に形成される。切欠118に沿ったサドル112の縁で、サドル112の内面側の角は切り取られ、切り取り部120が形成される。
【0095】
弁体114は、円盤状で、流入管14の管端に沿った形状であり、その径は流入管14の内径より大きく設定される。弁体114の内面に止水材24が貼り付けられる。弁体114の厚みと止水材24の厚みとを足した厚みは、サドル112の厚みと止水材20の厚みとを足した厚みと同じまたはほぼ同じに設定される。弁体114は、サドル112の切欠118に嵌められ、ヒンジ26などにより吊り下げられた状態でサドル112に取り付けられる。ヒンジ26の接合部26aはサドル112の切り取り部120に合わせられ、これにより、弁体114は流入管14の開口を開閉自在に塞ぐ。
【0096】
この逆止弁10を矩形状の既設ます116内に取り付ける場合、弁体114を流入管14の開口に合わせてから、サドル112の外面をます116の内面に沿わせ、止水材20によりサドル112をます116の内面に接着する。これにより、逆止弁10はます116の内面に取り付けられる。
【0097】
取り付けられたサドル112から弁体114が垂れ下がり、止水材24が流入管14の管端に付いて、流入管14の開口を塞ぐ。そして、排水が流入側から流れると、排水の水圧により弁体114が開き、排水は流出側へ流れる。このように、排水の流入時を除いて、弁体114は流入管14を遮断するため、排水の悪臭が流入管14を通り宅内へ侵入することが防がれる。
【0098】
また、排水が逆流すると、排水の水圧により弁体114は流入管14の管端に押さえ付けられ、この開口を塞ぐ。このため、流入管14および流入管14の先にある宅内へ排水が流入することが防がれる。
【0099】
さらに、逆止弁10がます116の内側に設けられるため、ます116の上部などから逆止弁10を目視で点検できる。また、弁体114を開けると、流入管14の中を目視で点検することができる。
【0100】
また、この逆止弁10には弁管などます116の内側に突出したものがなく、弁体114およびサドル112がます116の内面に張り付いているため、ます116の中における作業空間を大きく取ることができる。
【0101】
なお、図6に示す拡径バンド40、図7に示すU型治具44、図8〜図14に示す押え具47、または図15(B)に示す押え具100などを用いて、逆止弁10をます116内に固定することもできる。この押え具47を用いる場合、図27に示すように、図26に示すサドル112に係止受部50を設け、係止受部50に押え具47を係止させる。これにより、押え具47は、流入管14の開口の外側でサドル112の内面に取り付けられ、サドル112をます116に押し付けるため、逆止弁10はます116に強力かつ簡単に固定される。
【0102】
また、図26および図27では、矩形状の既設ます116に逆止弁10を取り付けたが、円形状の既設ますに逆止弁10を取り付けることもできる。
【0103】
さらに、図26および図27では、逆止弁10をます116の流入管14側に取り付けたが、ます116の流出管34側に取り付けることもできる。この場合、縦長の楕円形状の弁体を用い、弁体を流出管34の中に入れて、サドル112の外面をます116の内面に取り付ける。これにより、流出側へ流れる排水に対して弁体が流出管34の開口を開き、反対に、流入側へ逆流する排水に対して弁体が流出管34の開口を塞いで、逆止弁10は逆流防止作用などを奏する。
【0104】
また、弁体114をますに直接取り付けることもできる。すなわち、上面開口の側壁を有する本体をますに用い、この側壁の流入側および流出側に孔を形成する。そして、流入側の孔または流出側の孔を囲む側壁の縁で、ますの内側の角を切り取り、切り取り部120を形成する。そして、接合部26aを切り取り部120に合わせて、ヒンジ26を側壁の内面および弁体114に付ける。そして、弁体114はヒンジ26により孔を開閉自在に塞いで、ますは逆流防止機構などを有する。
【0105】
なお、図1に示す実施例と同様により共通する部分については同じ番号を付して説明を省略する。
【0106】
また、上記の全実施例では、弁管22、64、70、72の後端の端面22a、64a、70aを傾斜させたが、端面22a、64a、70a、72aを弁管22、64、70、72の管軸に対して垂直に形成することもできる。
【0107】
さらに、図24の実施例を除く上記全ての実施例で、逆止弁10をコンクリート製既設ます12内に取り付けたが、逆止弁10をポリプロピレンや塩化ビニルなどの樹脂製既設ます内に取り付けることもできる。
【0108】
また、上記の全実施例では、排水施設としてます12、65を用いたが、マンホールなどの他の排水施設を用いることもできる。
【0109】
さらに、上で挙げた角度や寸法の具体的数値はいずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】この発明の一実施例の逆止弁を示す斜視図である。
【図2】図1の逆止弁をますに取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】図1実施例の逆止弁の側面を示す平面図である。
【図4】図1実施例の逆止弁の上面を示す平面図である。
【図5】図1実施例の逆止弁の前面を示す平面図である。
【図6】拡径ステンレスバンドを用いて逆止弁をますに固定した状態を示す斜視図である。
【図7】U型治具およびアンカボルトを用いて逆止弁をますに固定した状態を示す断面図である。
【図8】この発明の他の実施例の逆止弁を示す平面図である。
【図9】図8実施例の逆止弁の押え具を下げた状態を示す平面図である。
【図10】図8実施例の逆止弁の押え具を上げた状態を示す平面図である。
【図11】図8実施例の逆止弁をますに取り付けた状態を示す断面図である。
【図12】この発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す平面図である。
【図13】(A)はこの発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す断面図であり、(B)は(A)の逆止弁に押え具を取り付けた状態を示す断面図であり、(C)は(B)の押え具を下げた状態を示す断面図である。
【図14】(A)はこの発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す断面図であり、(B)は(A)の平面図である。
【図15】この発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す平面図である。
【図16】(A)は図16の逆止弁に用いられるサドルを示す平面図であり、(B)は(A)の逆止弁に取り付けられる押え具を示す平面図である。
【図17】(A)は図15に示す逆止弁をますに取り付けた状態を示す平面図であり、(B)は(A)の断面図である。
【図18】この発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す斜視図である。
【図19】(A)は図18実施例の逆止弁の後面を示す平面図であり、(B)は(A)の側面を示す平面図である。
【図20】図18実施例の逆止弁をますに取り付けた状態を示す断面図である。
【図21】この発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す断面図である。
【図22】図21実施例の逆止弁を示す断面図である。
【図23】図21実施例の逆止弁をますに取り付けた状態を示す断面図である。
【図24】この発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す断面図である。
【図25】この発明のさらに別の実施例の逆止弁を示す断面図である。
【図26】この発明のさらに別の実施例の逆止弁をますに取り付けた状態を示す断面図である。
【図27】図26に示す逆止弁を押え具で押さえた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0111】
10…逆止弁
12、65、116…ます
14…流入管
16、112…サドル
19…孔
22、64、70、72…弁管
28、114…弁体
34…流出管
38…インバート
40…拡径ステンレスバンド
44…U型治具
46…アンカボルト
47、100…押え具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入管および流出管を接続した排水施設の中に取り付けられる逆止弁であって、
外面が前記排水施設の内面に沿ったサドル、
前記サドルの内面側に形成される弁管、および
前記弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、逆止弁。
【請求項2】
前記サドルを排水施設の内面に押さえ付ける押え具をさらに備える、請求項1記載の逆止弁。
【請求項3】
前記弁管と一体に形成されるインバートをさらに備える、請求項1記載の逆止弁。
【請求項4】
請求項1記載の逆止弁を用いた排水施設であって、
本体、および
前記本体に接続される流入管および流出管を備え、
前記流入管の位置に対応させて前記サドルを前記排水施設の内面に沿わせ、さらに、
前記サドルを前記排水施設の前記内面に固定する押え具を備える、排水施設。
【請求項5】
上面開口の側壁を有する本体、
流入側および流出側の前記側壁にそれぞれ形成された孔、
前記側壁と一体に形成されて、前記流入側の孔と連通する内面を有する弁管、および
前記弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、排水施設。
【請求項6】
流入管および流出管を接続した排水施設の中に取り付けられる逆止弁であって、
外面が前記排水施設の内面に沿ったサドル、
前記サドルの内面側に形成される接続管、
前端が前記接続管と連続して前記接続管の中に設けられる弁管、および
前記弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、逆止弁。
【請求項7】
本体、
前記本体に接続される流入管および流出管、
外径が前記流出管の内径と同径以下である弁管、
前記弁管の後端の端面を開閉自在に塞ぐ弁体、ならびに
前記本体に固定され、前記弁管の管壁の端面を押える停止具を備える、排水施設。
【請求項8】
流入管および流出管を接続した排水施設の中に取り付けられる逆止弁であって、
外面が前記排水施設の内面に沿ったサドル、ならびに
前記流入管および前記流出管のいずれか一方の開口を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、逆止弁。
【請求項9】
前記サドルを排水施設の内面に押さえ付ける押え具をさらに備える、請求項8記載の逆止弁。
【請求項10】
上面開口の側壁を有する本体、
流入側および流出側の前記側壁に形成された孔、および
前記孔を開閉自在に塞ぐ弁体を備える、排水施設。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2006−183454(P2006−183454A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−346828(P2005−346828)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000220675)東京都下水道サービス株式会社 (98)
【出願人】(505142964)クボタシーアイ株式会社 (192)
【Fターム(参考)】