説明

通信端末、及びコンテンツ配信システム

【課題】データ通信におけるユーザの体感品質の低下を防ぐことを図る。
【解決手段】ユーザの評価が良いコンテンツを格納するコンテンツデータベース11と、通信回線を介してデータを受信する待ち時間に、コンテンツデータベース11内のユーザの評価が良いコンテンツを再生させるコンテンツ選択部12と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末、及びコンテンツ配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、移動体通信ビジネスでは、通信データ量の増大と通信の多様化を実現する通信サービスがユーザから求められており、ユーザからの様々な品質要求に応えることができる通信ネットワークシステムが必要となってきている。一方で大容量の通信ネットワークシステムの構築には多大なコストがかかることから、通信ネットワークシステムの利用効率を向上させる技術が検討されている。例えば、非特許文献1に記載の従来技術では、マルチキャストを行う方法(BCMCS)によって、同一チャネルを複数のユーザで共有することができる。特許文献1に記載の従来技術では、多数の通信が行われる時間帯に発生するトラヒックのうち即応性の要求がないトラヒックを、あまり通信が行われない時間帯に振り分けるように制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−226342号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】J. Wang, R. Sinnarajah, T. Chen, Y. Wei, and E. Tiedemann, “Broadcast and Multicast Services in cdma2000,” IEEE Communication Magazine, vol. 2004, pp. 76-82.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述したマルチキャストを行う方法では、複数のユーザに対して同一のコンテンツを配信するので、個々のユーザの要求に応えることができない。又、ネットワーク利用率の平滑化を目指す方法では、即応性の高いトラヒックが集中する時間帯には効果が薄くなってユーザの満足度が低下する恐れがある。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、データ通信におけるユーザの体感品質の低下を防ぐことができる通信端末、及びコンテンツ配信システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信端末は、ユーザの評価が良いコンテンツを格納するコンテンツデータベースと、通信回線を介してデータを受信する待ち時間に、前記コンテンツデータベース内のユーザの評価が良いコンテンツを再生させるコンテンツ選択部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る通信端末においては、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価に基づいて、前記コンテンツデータベース内のコンテンツの評価を更新する品質評価部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信端末において、前記品質評価部は、あるコンテンツに対するユーザの評価に基づいて、当該コンテンツに類似するコンテンツに対する評価を更新する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る通信端末においては、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を入力する品質入力部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信端末において、前記品質入力部は、再生されたコンテンツの評価に関する質問事項を表示画面上に表示させ、当該質問事項に対して入力された回答を前記品質評価部へ出力する、ことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る通信端末においては、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの反応を示す情報を取得するユーザ情報取得部と、前記ユーザ情報取得部が取得した情報に基づいて、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する品質推定部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信端末において、前記ユーザ情報取得部は、前記待ち時間に再生したコンテンツをユーザが閲覧した時間を計測し、前記品質推定部は、前記ユーザ情報取得部が計測した閲覧時間の長さに基づいて、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する、ことを特徴とする。
本発明に係る通信端末において、前記ユーザ情報取得部は、前記待ち時間にコンテンツを再生している最中において、ユーザの生理現象を観測し、前記品質推定部は、前記ユーザ情報取得部が観測した観測データに基づいて、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する、ことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る通信端末においては、通信回線を介してデータを受信する待ち時間を推定する待ち時間推定部を備え、前記コンテンツ選択部は、前記推定された待ち時間に合う再生時間のコンテンツを前記コンテンツデータベースから選択することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る通信端末においては、各前記通信端末間で、コンテンツに対するユーザの評価データをコピーすることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る通信端末においては、ユーザの評価が良いコンテンツに類似するコンテンツを、通信回線を介して取得して前記コンテンツデータベースに格納させるコンテンツ取得部を備えたことを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ配信システムは、前述の通信端末と、通信回線を介してコンテンツを送信するコンテンツ配信装置と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記通信端末は、コンテンツに対するユーザの評価を前記コンテンツ配信装置へ送信し、前記コンテンツ配信装置は、コンテンツをコンテンツ属性で分類して蓄積するコンテンツデータベースと、複数の前記通信端末から受信したコンテンツに対するユーザの評価に基づいてユーザの評価が良いコンテンツのコンテンツ属性間の相関を求め、前記コンテンツデータベース内のコンテンツのコンテンツ属性を関連付ける統計品質推定部と、を備え、前記関連付けられたコンテンツ属性のコンテンツを配信対象にする、ことを特徴とする。
【0015】
本発明に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ配信装置は、通信トラヒックの閑散時にコンテンツを配信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、データ通信におけるユーザの体感品質の低下を防ぐ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成図である。
【図2】図1に示すユーザ端末1の構成例である。
【図3】図1に示すコンテンツ配信サーバ4の構成例である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成図である。図1において、ユーザ端末1は、ユーザ100によって使用される通信端末である。図1の例では、ユーザ端末1は、移動端末であり、例えば、携帯電話機、スマートホン、ノート型パーソナルコンピュータなどである。ユーザ端末1は、移動通信システムの基地局2と無線接続することによってデータ通信を行うことができる。
【0019】
基地局2及びコンテンツ配信サーバ4は、インターネット等のネットワーク3に接続される。コンテンツ配信サーバ4は、ユーザからの要求に応じてコンテンツを配信する。コンテンツは画像(静止画又は動画)である。ユーザ端末1は、コンテンツ配信サーバ4にアクセスしてコンテンツを取得することができる。
【0020】
図2は、図1に示すユーザ端末1の構成例である。図2において、ユーザ端末1は、コンテンツデータベース11、コンテンツ選択部12、表示部13、コンテンツ取得部14、待ち時間推定部15、通信部16、操作部17、品質入力部18、ユーザ情報取得部19、品質推定部20、及び品質評価部21を備える。
【0021】
コンテンツデータベース11は、ユーザ100の評価が良いコンテンツを格納する。コンテンツデータベース11が格納するコンテンツは画像(静止画又は動画)である。なお、コンテンツデータベース11内の個々のコンテンツに対して、ユーザ100の評価を表す評価データを付加しておいてもよい。又、コンテンツデータベース11内の個々のコンテンツに対して、コンテンツ属性を付加しておいてもよい。
【0022】
コンテンツ選択部12は、通信部16が通信回線を介してデータを受信する待ち時間に、コンテンツデータベース11内のユーザ100の評価が良いコンテンツを表示部13の表示画面上に表示させる。例えば、ユーザ100がユーザ端末1を用いてインターネット上のサーバにアクセスしてデータをダウンロードする待ち時間において、コンテンツ選択部12は、コンテンツデータベース11内のユーザ100の評価が良いコンテンツを表示部13の表示画面上に表示させる。このため、データを受信する待ち時間にはユーザ100の評価が良いコンテンツが表示画面上に表示されているので、ユーザ100にとってはデータ受信完了までに多少待たされたとしてもあまり気にならないことが期待できる。これにより、データ通信におけるユーザの体感品質の低下を防ぐ効果が得られる。
【0023】
表示部13は、液晶表示装置等の表示装置を有し、静止画や動画などの画像を表示することができる。
【0024】
コンテンツ取得部14は、ユーザ100の評価が良いコンテンツに類似するコンテンツを、通信部16によりコンテンツ配信サーバ4にアクセスして取得する。コンテンツ取得部14は、コンテンツ配信サーバ4から取得したコンテンツをコンテンツデータベース11に格納する。
【0025】
通信部16は、基地局2と無線接続することによってデータ通信を行う。通信部16は、例えばコンテンツ配信サーバ4との間でデータを送受することができる。
【0026】
待ち時間推定部15は、通信部16によりデータを受信する待ち時間を推定する。待ち時間推定部15は、例えば受信するデータ量に基づいて待ち時間を推定する。なお、コンテンツ選択部12は、待ち時間推定部15が推定した待ち時間に合う再生時間のコンテンツをコンテンツデータベース11から選択するようにしてもよい。コンテンツ選択部12は、例えば推定された待ち時間と同等の再生時間のコンテンツをコンテンツデータベース11から選択する。
【0027】
操作部17は、キーボード、マウス等の入力装置を有する。ユーザ100は、操作部17により、データを入力したり、表示画面上の操作箇所を操作したりすることができる。又、操作部17は、マイクロホンを有し、ユーザ100の音声を入力するようにしてもよい。
【0028】
品質入力部18は、待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザ100の評価を入力する。品質入力部18は、例えば、コンテンツを再生した後に、当該コンテンツの評価に関する質問事項を表示画面上に表示させて、ユーザ100からの回答を促す。そして、ユーザ100が表示画面上に表示された質問事項に対する回答を操作部17により入力すると、品質入力部18は、操作部17から入力された回答を受け取って品質評価部21へ出力する。なお、コンテンツ評価に関する質問事項をユーザ100に提示するタイミングは任意のタイミングにしてもよい。又、品質入力部18は、操作部17から入力された音声信号に対して音声認識処理を行ってテキストデータを生成し、このテキストデータから回答を取得するようにしてもよい。
【0029】
品質評価部21は、品質入力部18から入力されたユーザ100の評価に基づいて、コンテンツデータベース11に対し、該当するコンテンツの評価を更新する。なお、品質評価部21は、あるコンテンツ(コンテンツAとする)に対するユーザ100の評価に基づいて、コンテンツデータベース11に対し、コンテンツAに類似するコンテンツ(例えば、コンテンツAと同じコンテンツ属性であるコンテンツ)に対する評価を更新するようにしてもよい。
【0030】
ユーザ情報取得部19は、待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザ100の反応を示す情報を取得する。ユーザ情報取得部19は、その取得した情報を品質推定部20へ出力する。品質推定部20は、ユーザ情報取得部19から入力された情報に基づいて、待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザ100の評価を推定する。品質推定部20は、その推定結果を品質評価部21へ出力する。
【0031】
(例1)ユーザ情報取得部19は、待ち時間に再生したコンテンツをユーザ100が閲覧した時間を計測し、この閲覧時間を品質推定部20へ出力する。そして、品質推定部20は、その閲覧時間の長さに基づいて、待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する。例えば、待ち時間に再生したコンテンツの再生時間と閲覧時間とを比較して最後まで閲覧したか否かを判断し、最後まで閲覧した場合には評価を「良」とし、途中で閲覧を止めた場合には評価を「不良」とする。
【0032】
(例2)ユーザ情報取得部19は、待ち時間にコンテンツを再生している最中において、ユーザ100の生理現象を観測し、この観測データを品質推定部20へ出力する。生理現象としては、例えば、視線、心拍数、発汗量などである。そして、品質推定部20は、その観測データに基づいて、待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する。例えば、視線が、表示画面上に注視されている場合には評価を「良」とし、表示画面上に注視されていない場合には評価を「不良」とする。又、心拍数や発汗量については、平常時の観測値と比較してストレス状態にあるか否かを判断し、ストレス状態にない場合には評価を「良」とし、ストレス状態にある場合には評価を「不良」とする。
【0033】
なお、品質評価部21は、コンテンツデータベース11に対してコンテンツの評価を更新する際に、品質推定部20から入力されたユーザ評価推定結果を用いるようにしてもよい。例えば、品質評価部21は、品質推定部20から入力されたユーザ評価推定結果のみを用いて、コンテンツデータベース11に対し、コンテンツの評価を更新してもよい。又は、品質評価部21は、品質推定部20から入力されたユーザ評価推定結果と品質入力部18から入力されたユーザ100の評価とを用いて、コンテンツデータベース11に対し、コンテンツの評価を更新してもよい。
【0034】
図3は、図1に示すコンテンツ配信サーバ4の構成例である。図3において、コンテンツ配信サーバ4は、通信部41とコンテンツ配信部42とコンテンツデータベース43と統計品質推定部44とを備える。
【0035】
通信部41は、ネットワーク3を介してユーザ端末1との間でデータを送受する。コンテンツ配信部42は、通信部41によりコンテンツをユーザ端末1へ配信する。コンテンツデータベース43は、コンテンツとして画像(静止画又は動画)を蓄積している。なお、コンテンツデータベース43内の個々のコンテンツに対して、コンテンツ属性を付加しておいてもよい。
【0036】
統計品質推定部44は、通信部41により各ユーザ端末1から、コンテンツに対するユーザ100の評価を受信する。ユーザ端末1において、品質評価部21は、通信部16によりコンテンツ配信サーバ4へ、コンテンツに対するユーザ100の評価を送信する。
【0037】
統計品質推定部44は、各ユーザ端末1から受信したユーザ評価に基づいて、類似するコンテンツに対するユーザ評価の統計値を算出する。そして、統計品質推定部44は、コンテンツデータベース43内の類似するコンテンツに対し、共通のユーザ評価として、そのユーザ評価の統計値を付加する。類似するコンテンツとしては、例えば、コンテンツ属性が同じであるコンテンツである。
【0038】
又、統計品質推定部44は、各ユーザ端末1から受信したユーザ評価に基づいて、ユーザ評価が良いコンテンツのコンテンツ属性間の相関を求め、コンテンツデータベース43内のコンテンツのコンテンツ属性を関連付けるようにしてもよい。例えば、あるユーザ100(ユーザa)がコンテンツ属性「イタリア」のコンテンツとコンテンツ属性「パスタ」のコンテンツとを「良」と評価したとする。この場合、他のユーザ100(ユーザb)がコンテンツ属性「イタリア」のコンテンツを「良」と評価したならば、ユーザbはコンテンツ属性「パスタ」のコンテンツも「良」と評価する可能性が高いと想定する。これにより、コンテンツ属性「イタリア」とコンテンツ属性「パスタ」とが評価「良」に関する相関が高いならば、コンテンツデータベース43において、コンテンツ属性「イタリア」とコンテンツ属性「パスタ」とを関連付ける。これにより、コンテンツ属性「イタリア」のコンテンツとコンテンツ属性「パスタ」のコンテンツとを類似するコンテンツとして扱うことができる。
【0039】
なお、コンテンツ配信部42は、通信トラヒックの閑散時にコンテンツを配信するようにしてもよい。これにより、ネットワーク3に対する負荷の軽減を図る。
【0040】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、コンテンツは画像(静止画又は動画)であるとしたが、コンテンツとして楽曲を用い、通信回線を介してデータを受信する待ち時間に、ユーザの評価が良い楽曲を再生するようにしてもよい。又、コンテンツとしてテキストデータを用い、通信回線を介してデータを受信する待ち時間に、ユーザの評価が良いテキストデータを表示再生するようにしてもよい。
【0041】
又、図4に示されるように、複数のコンテンツ配信サーバ4を設けるようにしてもよい。図4において、コンテンツ管理サーバ5は、コンテンツに対するユーザ100の評価を集中的に管理する機能を有する。なお、コンテンツ管理サーバ5を設けず、各コンテンツ配信サーバ4が、自身で保持するコンテンツに対するユーザ100の評価を管理するのみであってもよい。
【0042】
又、各ユーザ100のユーザ端末1間で、コンテンツに対するユーザの評価データをコピーするようにしてもよい。評価データのコピーは、ユーザ端末1間で直接的に(例えば近距離無線通信で)行うようにしてもよく、或いは、ネットワーク3に接続されるサーバを介して行ってもよい。
【符号の説明】
【0043】
1…ユーザ端末(通信端末)、2…基地局、3…ネットワーク、4…コンテンツ配信サーバ、11,43…コンテンツデータベース、12…コンテンツ選択部、13…表示部、14…コンテンツ取得部、15…待ち時間推定部、16,41…通信部、17…操作部、18…品質入力部、19…ユーザ情報取得部、20…品質推定部、21…品質評価部、42…コンテンツ配信部、44…統計品質推定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの評価が良いコンテンツを格納するコンテンツデータベースと、
通信回線を介してデータを受信する待ち時間に、前記コンテンツデータベース内のユーザの評価が良いコンテンツを再生させるコンテンツ選択部と、
を備えたことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価に基づいて、前記コンテンツデータベース内のコンテンツの評価を更新する品質評価部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
前記品質評価部は、あるコンテンツに対するユーザの評価に基づいて、当該コンテンツに類似するコンテンツに対する評価を更新する、
ことを特徴とする請求項2に記載の通信端末。
【請求項4】
前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を入力する品質入力部を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の通信端末。
【請求項5】
前記品質入力部は、再生されたコンテンツの評価に関する質問事項を表示画面上に表示させ、当該質問事項に対して入力された回答を前記品質評価部へ出力する、
ことを特徴とする請求項4に記載の通信端末。
【請求項6】
前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの反応を示す情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した情報に基づいて、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する品質推定部と、
を備えたことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項7】
前記ユーザ情報取得部は、前記待ち時間に再生したコンテンツをユーザが閲覧した時間を計測し、
前記品質推定部は、前記ユーザ情報取得部が計測した閲覧時間の長さに基づいて、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の通信端末。
【請求項8】
前記ユーザ情報取得部は、前記待ち時間にコンテンツを再生している最中において、ユーザの生理現象を観測し、
前記品質推定部は、前記ユーザ情報取得部が観測した観測データに基づいて、前記待ち時間に再生したコンテンツに対するユーザの評価を推定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の通信端末。
【請求項9】
通信回線を介してデータを受信する待ち時間を推定する待ち時間推定部を備え、
前記コンテンツ選択部は、前記推定された待ち時間に合う再生時間のコンテンツを前記コンテンツデータベースから選択することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項10】
各前記通信端末間で、コンテンツに対するユーザの評価データをコピーすることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項11】
ユーザの評価が良いコンテンツに類似するコンテンツを、通信回線を介して取得して前記コンテンツデータベースに格納させるコンテンツ取得部を備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項12】
請求項11に記載の通信端末と、
通信回線を介してコンテンツを送信するコンテンツ配信装置と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項13】
前記通信端末は、コンテンツに対するユーザの評価を前記コンテンツ配信装置へ送信し、
前記コンテンツ配信装置は、
コンテンツをコンテンツ属性で分類して蓄積するコンテンツデータベースと、
複数の前記通信端末から受信したコンテンツに対するユーザの評価に基づいてユーザの評価が良いコンテンツのコンテンツ属性間の相関を求め、前記コンテンツデータベース内のコンテンツのコンテンツ属性を関連付ける統計品質推定部と、を備え、前記関連付けられたコンテンツ属性のコンテンツを配信対象にする、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項14】
前記コンテンツ配信装置は、通信トラヒックの閑散時にコンテンツを配信することを特徴とする請求項12又は13に記載のコンテンツ配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−231320(P2012−231320A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98579(P2011−98579)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】