説明

通信端末装置及び情報提示方法

【課題】送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツから優先して提示し、ユーザ自身が複数のコンテンツから添付するコンテンツを検索する操作を簡略化することができる通信端末装置及び情報提示方法を提供すること。
【解決手段】送信対象のメールにコンテンツを添付して送信する通信端末装置であって、コンテンツを複数蓄積するコンテンツ蓄積手段65と、前記メールから第1のキーワード群を抽出するキーワード抽出手段20と、前記第1のキーワード群と、各コンテンツに関連付けて蓄積された第2のキーワード群とに基づいて、前記コンテンツを提示する順番を決定するコンテンツ検索手段60と、前記順番に従って、複数のコンテンツを提示する提示手段90と、を備えた構成を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置に関し、特に、画像や音楽等のコンテンツを保存することができる通信端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)等の通信端末装置は、メモリ容量の増加等に伴って、多くの画像や音楽等のコンテンツを保存することができるようになっている。こうしたなか、ユーザは、電子メール等にコンテンツを添付して送付する場合、保存されている多くのコンテンツの中から、所望のコンテンツを探し出すことが容易ではない状況にある。
従来の電子メール装置は、ユーザが作成したメールにコンテンツを添付する際、メールからキーワードを抽出し、そのキーワードに対応したコンテンツを添付候補として提示することで、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化できるようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−334305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の装置では、メールから複数のキーワードを抽出した場合、キーワード毎に対応するコンテンツを添付候補として提示するため、メールに含まれる題名、本文等の内容全体からは意図しない不要なコンテンツが提示されてしまうおそれがあり、ユーザが所望のコンテンツを選択するときの操作が煩雑になるといった課題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、メールに含まれる題名、本文等の内容全体に対して、関連性の高いコンテンツから優先して提示することのできる通信端末装置及び情報提示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の通信端末装置は、送信対象のメールにコンテンツを添付して送信する通信端末装置であって、前記メールから第1のキーワード群を抽出するキーワード抽出手段と、コンテンツと、前記コンテンツに関連付けられた第2のキーワード群とを複数蓄積するコンテンツ蓄積手段と、前記第1のキーワード群と、前記第2のキーワード群とに基づいて、前記コンテンツを提示する順番を決定するコンテンツ検索手段と、前記順番に従って、複数のコンテンツを提示する提示手段と、を備えた構成を有する。
この構成により、送信対象のメールから抽出した第1のキーワード群に対して、関連性の高い第2のキーワード群を持つコンテンツを優先して提示することができ、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化し、利便性を向上させることができる。
【0005】
また、本発明の通信端末装置は、前記第1のキーワード群に属する各キーワードの分類種別を決定するキーワード分類手段をさらに有し、前記コンテンツ検索手段が、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較し、前記コンテンツを提示する順番を決定する構成を有する。
この構成により、第1のキーワード群と、第2のキーワード群との共通の分類種別に属するキーワード(例えば、共通の分類種別が人物であるときは、メール作成者とコンテンツ作成者など)を比較することで、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツを特定することができる。
【0006】
また、本発明の通信端末装置は、前記コンテンツ検索手段が、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較して算出したスコアの合計に基づき、前記順番を決定する構成を有する。
この構成により、送信対象のメールに対して、スコアの合計が高いコンテンツから優先して提示することができ、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化し、利便性を向上させることができる。
【0007】
また、本発明の通信端末装置は、前記コンテンツ検索手段が、前記分類種別毎に設定された係数を用いて前記スコアを算出する構成を有する。
この構成により、第1のキーワード群に属するキーワードと、第2のキーワード群に属するキーワードとを比較するときに、分類種別毎に重みづけをすることができ、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツを特定することができる。
【0008】
また、本発明の通信端末装置は、前記提示手段が、前記スコアの合計の降順に、複数の前記コンテンツを提示する構成を有する。
この構成により、送信対象のメールに対して、スコアの合計が高いコンテンツから優先して提示することができ、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化し、利便性を向上させることができる。
【0009】
また、本発明の通信端末装置は、現在日時を示す日時情報を管理する計時手段と、現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、をさらに有し、前記キーワード抽出手段が、前記日時情報および前記位置情報を取得し、前記第1のキーワード群として抽出する構成を有する。
この構成により、送信対象のメールの作成日および作成場所と、各コンテンツの作成日および作成場所とを比較することで、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツを特定することができる。
【0010】
また、本発明の情報提示方法は、送信対象のメールに添付する候補として複数のコンテンツを提示する情報提示方法であって、前記メールから第1のキーワード群を抽出するキーワード抽出ステップと、前記第1のキーワード群と、各コンテンツに関連付けて蓄積された第2のキーワード群とに基づいて、前記コンテンツを提示する順番を決定するコンテンツ検索ステップと、前記順番に従って、複数のコンテンツを提示する提示ステップと、を有する。
この方法により、送信対象のメールから抽出した第1のキーワード群に対して、関連性の高い第2のキーワード群を持つコンテンツを優先して提示することができ、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化し、利便性を向上させることができる。
【0011】
また、本発明の情報提示方法は、前記第1のキーワード群に属する各キーワードの分類種別を決定するキーワード分類ステップをさらに有し、前記コンテンツ検索ステップが、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較し、前記コンテンツを提示する順番を決定する。
この方法により、第1のキーワード群と、第2のキーワード群との共通の分類種別に属するキーワード(例えば、共通の分類種別が人物であるときは、メール作成者とコンテンツ作成者など)を比較することで、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツを特定することができる。
【0012】
また、本発明の情報提示方法は、前記コンテンツ検索ステップが、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較して算出したスコアの合計に基づき、前記順番を決定する。
この方法により、送信対象のメールに対して、スコアの合計が高いコンテンツから優先して提示することができ、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化し、利便性を向上させることができる。
【0013】
また、本発明の情報提示方法は、前記コンテンツ検索ステップが、前記分類種別毎に設定された係数を用いて前記スコアを算出する。
この方法により、第1のキーワード群に属するキーワードと、第2のキーワード群に属するキーワードとを比較するときに、分類種別毎に重みづけをすることができ、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツを特定することができる。
【0014】
また、本発明の情報提示方法は、前記提示ステップが、前記スコアの合計の降順に、複数の前記コンテンツを提示する。
この方法により、送信対象のメールに対して、スコアの合計が高いコンテンツから優先して提示することができ、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化し、利便性を向上させることができる。
【0015】
また、本発明の情報提示方法は、現在日時を示す日時情報を管理する計時ステップと、現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、をさらに有し、前記キーワード抽出ステップが、前記日時情報および前記位置情報を取得し、前記第1のキーワード群として抽出する。
この方法により、送信対象のメールの作成日および作成場所と、各コンテンツの作成日および作成場所とを比較することで、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツを特定することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、メールに含まれる題名、本文等の内容全体に対して、関連性の高いコンテンツを優先して提示することのできる通信端末装置及び情報提示方法を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の構成要素には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0018】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1は、通信端末装置が携帯電話機である場合を例にして説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における携帯電話機1の構成を示すブロック図である。
図1において、携帯電話機1は、メール作成手段10、キーワード抽出手段20、計時手段30、位置情報取得手段40、キーワード分類手段50、分類情報蓄積手段55、コンテンツ検索手段60、コンテンツ蓄積手段65、コンテンツ選択手段70、入力手段80、提示手段90、および送信手段100から構成されている。
【0019】
メール作成手段10は、ユーザが入力したメールの内容を受け付け、送信先アドレス、題名、本文等からなる送信対象メール101を記憶している。また、メール作成手段10は、送信対象メール101にコンテンツを添付するとき、キーワード抽出手段20に送信対象メール101を出力する。また、メール作成手段10は、送信対象メール101に添付コンテンツ702を付加した添付済メール102を送信手段100に出力する。
【0020】
キーワード抽出手段20は、メール作成手段10から出力された送信対象メール101について、語句解析により文章を単語に分解した後、名詞、助詞、絵文字等に分けて、名詞と絵文字を抽出する。また、キーワード抽出手段20は、計時手段30から現在日時を示す日時情報301を、位置情報取得手段40から現在地を示す位置情報401をそれぞれ取得する。また、キーワード抽出手段20は、送信対象メール101から抽出した名詞および絵文字と、日時情報301と、位置情報401とをキーワード201としてキーワード分類手段50に出力する。
【0021】
計時手段30は、現在日時を計時しており、キーワード抽出手段20から取得要求を受信すると、現在日時を日時情報301として出力する。
【0022】
位置情報取得手段40は、キーワード抽出手段20から取得要求を受信すると、GPS(Global Positioning System)衛星(図示せず)から受信した航法メッセージによって携帯電話機1の現在地を特定し、位置情報401を出力する。なお、ここでは例として、位置情報401は、都道府県および市区町村を示す情報として説明するが、緯度経度を示す情報であってもよい。
【0023】
キーワード分類手段50は、分類情報蓄積手段55を参照し、キーワード201に対応する分類種別551をそれぞれ取得する。また、キーワード分類手段50は、キーワード201と、分類情報蓄積手段55から取得した分類種別551とを関連付けた第1のキーワード群501(以下、メールキーワード群という)をコンテンツ検索手段60に出力する。
【0024】
分類情報蓄積手段55は、分類種別551(日時、場所、人物等のカテゴリを示す)と、各分類種別551に属するキーワードとを蓄積している。例えば、分類情報蓄積手段55は、「今日」、「明日」などの日時を示すキーワードは、分類情報「日時」に属するものとして蓄積している。また、同様に、「山田太郎」、「鈴木次郎」などの人物を示すキーワードは、分類情報「人物」に属するものとして蓄積している。
【0025】
コンテンツ検索手段60は、コンテンツ蓄積手段65を参照し、各コンテンツに関連付けて蓄積されている第2のキーワード群651(以下、コンテンツキーワード群という)を取得する。また、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群501に属するキーワードと、コンテンツキーワード群651に属するキーワードとの内容を分類種別毎に比較し、一致する度合(以下、スコアという)を予め定められた算出テーブルを用いて算出する。また、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ蓄積手段65に蓄積されているコンテンツ652を算出テーブルで用いて算出したスコアの合計が高い順番に取得する。また、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ652と、コンテンツ652の取得した順番(以下、候補順位という)とを検索結果情報601として、コンテンツ選択手段70に出力する。
【0026】
コンテンツ蓄積手段65は、画像等のコンテンツを複数蓄積している。各コンテンツは、日時、場所、人物等の分類種別551と、分類種別551に属するキーワードとがコンテンツキーワード群651として予め付加されて蓄積されているものとする。
【0027】
コンテンツ選択手段70は、コンテンツ検索手段60から受信した検索結果情報601に含まれる候補順位に従って、コンテンツ652を一覧形式で上位から配置した候補一覧情報701を提示手段90に出力する。これにより、コンテンツ蓄積手段65に蓄積された複数のコンテンツの中から、送信対象メール101に対して、関連性の高いコンテンツから優先して提示することができる。また、コンテンツ選択手段70は、入力手段80から入力された選択指示801に基づき、複数のコンテンツから少なくとも1つのコンテンツを添付コンテンツ702として、メール作成手段10に出力する。
【0028】
入力手段80は、ボタンやマウスなどの入力デバイスであり、操作入力を検知して、コンテンツ選択手段70に選択指示801を出力する。
【0029】
提示手段90は、表示ディスプレイなどの出力デバイスであり、コンテンツ選択手段70から出力された候補一覧情報701に従って、コンテンツの一覧を表示する。
【0030】
送信手段100は、ビルの屋上や電波塔等として複数設置されている基地局(図示せず)と無線通信を行い、メール作成手段10から出力された添付済メール102を送信する。
【0031】
図2は、本発明の実施の形態1における分類情報蓄積手段55に蓄積されている分類種別551と、各分類種別551に属するキーワード201とを示す図である。
【0032】
分類情報蓄積手段55は、分類種別551と、各分類種別551に属するキーワード201とを1つのレコードとしてテーブルT21に蓄積している。
【0033】
レコードR21は、分類種別551「日時」に属するキーワード201を示している。ここでは例として、「○○年」、「○○月」、または「○○日」等の日時情報301を示す語句や、「昨日」、「今日」または「明日」等の語句が、分類種別551「日時」に属するキーワード201として対応付けられている。
【0034】
レコードR22は、分類種別551「場所」に属するキーワード201を示している。ここでは例として、「○○県」、「○○市」、「○○町」等の位置情報401を示す語句や、「××カントリー倶楽部」、「○○浜」、「△△ドーム」等の場所を示す語句が、分類種別551「場所」に属するキーワード201として対応付けられている。
【0035】
レコードR23は、分類種別551「人物」に属するキーワード201を示している。ここでは例として、「松下太郎」、「鈴木次郎」等の人物名を示す語句が、分類種別551「人物」に属するキーワード201として対応付けられている。
【0036】
レコードR24は、分類種別551「風景」に属するキーワード201を示している。ここでは例として、「海」、「山」、「夜景」等の語句が、分類種別551「風景」に属するキーワード201として対応付けられている。
【0037】
レコードR25は、分類種別551「動物」に属するキーワード201を示している。ここでは例として、「犬」、「猫」等の動物名を示す語句が、分類種別551「動物」に属するキーワード201として対応付けられている。
【0038】
レコードR26は、分類種別551「物体」に属するキーワード201を示している。ここでは例として、「お好み焼き」、「ひまわり」等の料理名や植物名等を示す語句が、分類種別551「物体」に属するキーワード201として対応付けられている。
【0039】
レコードR27は、分類種別551「その他文字」に属するキーワード201を示している。ここでは例として「ビーチバレー」、「野球」等の語句が、分類種別551「その他文字」に属するキーワード201として対応付けられている。なお、電話番号やURL等を示す語句を分類種別551「その他文字」に対応付けて蓄積してもよい。
【0040】
レコードR28は、分類種別551「感情」に属するキーワード201を示している。ここでは例として、「喜び(強)」、「哀しみ(弱)」等の喜怒哀楽の種類と、その強さを示す絵文字が、分類種別551「感情」に属するキーワード201として対応付けられている。
【0041】
図3は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツ蓄積手段65に蓄積されている3つのコンテンツの内容を示す図である。
【0042】
図3(a)は、コンテンツ蓄積手段65に蓄積されているコンテンツC31の内容を示す図である。
コンテンツC31には、山が見えるゴルフ場で、人物H31「松下太郎」がゴルフをしている様子が写っている。
図3(b)は、コンテンツ蓄積手段65に蓄積されているコンテンツC32の内容を示す図である。
コンテンツC32には、砂浜で人物H32「鈴木次郎」と人物H33「田中三郎」とがビーチバレーをしている様子が写っている。
図3(c)は、コンテンツ蓄積手段65に蓄積されているコンテンツC33の内容を示す図である。
コンテンツC33には、人物H31「松下太郎」がお好み焼きを食べている様子が写っている。
【0043】
図4は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツ蓄積手段65に蓄積されているコンテンツC31〜C33にそれぞれ予め関連付けられているコンテンツキーワード群CKW41〜CKW43の内容を示す図である。ここで、各コンテンツキーワード群は、分類種別551と、その分類種別551に属するキーワードとが1つのレコードとして蓄積されているものとする。
【0044】
図4(a)は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツC31に関連付けられているコンテンツキーワード群CKW41の内容を示す図である。
【0045】
レコードR411は、分類種別「日時」に属するキーワードを示している。ここでは例として、コンテンツC31が2005年5月15日に作成されたものとして、「2005年5月15日」をキーワードとしている。
【0046】
レコードR412は、分類種別「場所」に属するキーワードを示している。ここでは例として、コンテンツC31が××カントリー倶楽部(○○県△△市××町)で作成されたものとして、「××カントリー倶楽部(○○県△△市××町)」をキーワードとしている。
【0047】
レコードR413は、分類種別「人物」に属するキーワードを示している。ここでは例として、コンテンツC31に写っている人物H31「松下太郎」をキーワードとしている。
【0048】
レコードR414は、分類種別「風景」に属するキーワードを示している。ここでは例として、コンテンツC31に写っている風景「山」をキーワードとしている。
【0049】
レコードR415は、分類種別「動物」に属するキーワードを示している。ここでは、コンテンツC31に人物以外の動物が写っていないものとして、「なし」をキーワードとしている。
【0050】
レコードR416は、分類種別「物体」に属するキーワードを示している。ここでは例として、コンテンツC31に写っている物体「ゴルフクラブ」をキーワードとしている。
【0051】
レコードR417は、分類種別「その他文字」に属するキーワードを示している。ここでは、コンテンツC31に文字が写っていないものとして、「なし」をキーワードとしている。
【0052】
レコードR418は、分類種別「感情」に属するキーワードを示している。ここでは、コンテンツC31に写っている主要な人物H31の喜怒哀楽の種類を読み取れるコンテンツではないものとして、「なし」をキーワードとしている。
【0053】
図4(b)は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツC32に関連付けられているコンテンツキーワード群CKW42の内容を示す図である。
【0054】
レコードR421〜428は、各分類種別に属するキーワードをそれぞれ示している。具体的には、「日時」に「2005年8月3日」、「場所」に「○○浜(△△県××市○○町)、「人物」に「鈴木次郎、田中三郎」、「風景」に「海」、「動物」に「なし」、「物体」に「ボール」、「その他文字」に「なし」、「感情」に「楽しい(強)」がそれぞれ属する。
【0055】
図4(c)は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツC33にメタデータとして予め付加されているコンテンツキーワード群CKW43の内容を示す図である。
【0056】
レコードR431〜438は、各分類種別に属するキーワードをそれぞれ示している。具体的には、「日時」に「2005年8月3日」、「場所」に「△△県××市□□町」、「人物」に「松下太郎」、「風景」に「なし」、「動物」に「なし」、「物体」に「お好み焼き」、「その他文字」に「なし」、「感情」に「喜び(強)」がそれぞれ属する。
【0057】
図5は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツ検索手段60が、メールキーワード群501と、コンテンツキーワード群651との内容を比較し、スコアを算出するテーブルを示す図である。
【0058】
テーブルT51は、メールキーワード群501およびコンテンツキーワード群651に含まれる分類種別毎に、重み付けを示す係数、およびキーワードの内容が一致する度合を示す3段階の基準が、1つのレコードとして予め設定されている。
【0059】
コンテンツ検索手段60は、テーブルT51を用いて、分類種別毎に設定された重み付けを示す係数(5、3、2または1のいずれか)と、3段階のいずれかの基準を満たすことにより得られるポイント(5、3または0のいずれか)とを掛け合わせたスコアを算出する。そして、コンテンツ検索手段60は、全ての分類種別について算出したスコアを足し合わせた合計値を算出する。
【0060】
レコードR51は、分類種別「日時」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「日時」の係数は「5」に設定されている。また、分類種別「日時」について、コンテンツキーワード群651に含まれる画像作成日が、メールキーワード群501に含まれるメール作成日と一致する場合、ポイントに「5」が設定されている。また、画像作成日が、メール作成日の前日から3日前までの場合、ポイントに「3」が設定されている。また、画像作成日が、メール作成日の4日前以前など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。
【0061】
レコードR52は、分類種別「場所」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「場所」の係数は「3」に設定されている。また、分類種別「場所」について、コンテンツキーワード群651に含まれる場所名または町村と、メールキーワード群501に含まれる場所名または町村が一致する場合、ポイントに「5」が設定されている。また、場所名および町村が一致しないが、市区が一致する場合、ポイントに「3」が設定されている。また、場所名、町村および市区が一致しないが、都道府県が一致する場合など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。なお、ここでは、場所名または町村によって、一致するか否かを判定するものとしたが、互いの緯度経度から算出した距離に応じて、ポイントを付与するようにしてもよい(例えば、互いの場所が半径5km以内の場合、ポイント「5」を付与し、互いの場所が半径30km以内の場合、ポイント「3」を付与するなど)。
【0062】
レコードR53は、分類種別「人物」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「人物」の係数は「5」に設定されている。また、分類種別「人物」について、コンテンツキーワード群651に含まれる人物名と、メールキーワード群501に含まれる人物名が一致する場合、ポイントに「5」が設定されている。また、人物名は一致しないが、コンテンツキーワード群651に人物名が含まれている場合、ポイントに「3」が設定されている。また、コンテンツキーワード群651に人物名が含まれていない場合など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。
【0063】
レコードR54は、分類種別「風景」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「風景」の係数は「1」に設定されている。また、分類種別「風景」について、コンテンツキーワード群651に含まれる風景名(海、山等)と、メールキーワード群501に含まれる風景名が一致する場合、ポイントに「5」が設定されている。また、風景名は一致しないが、コンテンツキーワード群651に風景名が含まれている場合、ポイントに「3」が設定されている。また、コンテンツキーワード群651に風景名が含まれていない場合など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。
【0064】
レコードR55は、分類種別「動物」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「動物」の係数は「3」に設定されている。また、分類種別「動物」について、コンテンツキーワード群651に含まれる動物名(犬、猫等)と、メールキーワード群501に含まれる動物名が一致する場合、ポイントに「5」が設定されている。また、動物名は一致しないが、コンテンツキーワード群651に動物名が含まれている場合、ポイントに「3」が設定されている。また、コンテンツキーワード群651に動物名が含まれていない場合など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。
【0065】
レコードR56は、分類種別「物体」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「物体」の係数は「2」に設定されている。また、分類種別「物体」について、コンテンツキーワード群651に含まれる物体名(料理名、植物名等)と、メールキーワード群501に含まれる物体名が一致する場合、ポイントに「5」が設定されている。また、物体名は一致しないが、コンテンツキーワード群651に物体名が含まれている場合、ポイントに「3」が設定されている。また、コンテンツキーワード群651に物体名が含まれていない場合など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。
【0066】
レコードR57は、分類種別「その他文字」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「その他文字」の係数は「2」に設定されている。また、分類種別「その他文字」について、コンテンツキーワード群651に含まれる文字列と、メールキーワード群501に含まれる文字列が完全一致する場合(例えば、「あいうえお」と「あいうえお」等)、ポイントに「5」が設定されている。また、互いの文字列が50%以上且つ100%未満で一致する場合(例えば、「あいうえお」と「あきうけお」)、ポイントに「3」が設定されている。また、コンテンツキーワード群651に文字が含まれていない場合など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。
【0067】
レコードR58は、分類種別「感情」の係数および3段階の基準の内容を示している。分類種別「感情」の係数は「1」に設定されている。また、分類種別「感情」について、コンテンツキーワード群651に含まれる喜怒哀楽の種類およびその強さと、メールキーワード群501に含まれる喜怒哀楽の種類およびその強さが一致する場合、ポイントに「5」が設定されている。また、喜怒哀楽の強さは一致しないが、種類が一致する場合、ポイントに「3」が設定されている。また、喜怒哀楽の種類が一致しない場合など、上記以外の場合、ポイントに「0」が設定されている。
【0068】
図6および図7は、本発明の実施の形態1における携帯電話機1でメールにコンテンツを添付するときの処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
まず、メール作成手段10は、既に送信先アドレス、題名、本文等が入力された送信対象メール101にコンテンツを添付する旨の操作が行われたことに基づいて、キーワード抽出手段20に送信対象メール101を出力する。
【0070】
次に、キーワード抽出手段20は、メール作成手段10から出力された送信対象メール101の送信先アドレス、題名、本文について語句解析によって単語に分解した後、名詞、助詞、絵文字等に分けて、名詞と絵文字を抽出する(ステップS61)。
【0071】
次に、キーワード抽出手段20は、計時手段30に取得要求を出力し、現在日時を示す日時情報301を取得する(ステップS62)。
【0072】
次に、キーワード抽出手段20は、位置情報取得手段40に取得要求を出力し、現在地を示す位置情報401を取得する(ステップS63)。
【0073】
次に、キーワード抽出手段20は、送信対象メール101から抽出した名詞および絵文字と、日時情報301と、位置情報401とをキーワード201としてキーワード分類手段50に出力する。
【0074】
次に、キーワード分類手段50は、分類情報蓄積手段55を参照し、キーワード抽出手段20から受信したキーワード201(名詞、絵文字、日時情報301および位置情報401)に対応する分類種別551をそれぞれ取得する(ステップS64)。
【0075】
次に、キーワード分類手段50は、キーワード201と、分類情報蓄積手段55から取得した分類種別551とを関連付けたメールキーワード群501をコンテンツ検索手段60に出力する。
【0076】
次に、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ蓄積手段65を参照し、コンテンツが蓄積されているか否かを判定する(ステップS65)。
【0077】
コンテンツ蓄積手段65にコンテンツが蓄積されている場合(ステップS65、Yes)、コンテンツ検索手段60は、コンテンツに関連付けられているコンテンツキーワード群651を取得する(ステップS66)。
【0078】
一方、コンテンツ蓄積手段65にコンテンツが蓄積されていない場合(ステップS65、No)、メールにコンテンツを添付することができないため、処理を終了する。
【0079】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群501と、コンテンツキーワード群651とを比較し、図5に示す算出テーブルを用いてスコアを算出する(ステップS67)。
【0080】
次に、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ蓄積手段65を参照し、蓄積されている全てのコンテンツに関連付けられたコンテンツキーワード群651についてスコアを算出したか否かを判定する(ステップS68)。
【0081】
全てのコンテンツに関連付けられたコンテンツキーワード群651についてスコアを算出していない場合(ステップS68、No)、コンテンツ検索手段60は、スコアを算出していないコンテンツについても同様にコンテンツキーワード群651を取得し(ステップS66)、スコアを算出する(ステップS67)。
【0082】
一方、全てのコンテンツに関連付けられたコンテンツキーワード群651についてスコアを算出している場合(ステップS68、Yes)、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ蓄積手段65に蓄積されているコンテンツ652を算出テーブルで用いて算出したスコアが高い順番に取得する(ステップS69)。
【0083】
次に、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ652と、候補順位とを対応付けた検索結果情報601をコンテンツ選択手段70に出力する。
【0084】
次に、コンテンツ選択手段70は、コンテンツ検索手段60から出力された検索結果情報601に含まれる候補順位に従って、コンテンツ652を一覧形式で上位から配置した候補一覧情報701を提示手段90に出力する(ステップS70)。
【0085】
次に、コンテンツ選択手段70は、入力手段80からの選択指示801に基づき、送信対象メール101に添付するコンテンツが決定されたか否かを判定する(ステップS71)。
【0086】
送信対象メール101に添付するコンテンツが決定されていない場合(ステップS71、No)、ステップS71の処理を繰り返す。
【0087】
一方、送信対象メール101に添付するコンテンツが決定された場合(ステップS71、Yes)、選択されたコンテンツを添付コンテンツ702として、メール作成手段10に出力し、処理を終了する。
【0088】
図8は、本実施の形態1におけるメール作成手段10が記憶している送信先アドレス、題名、本文が入力された送信対象メール101の内容の一例を示す図である。なお、ここでは、送信元および送信先の欄には、送信元アドレスおよび送信先アドレスに対応して電話帳に登録されている名前が表示されているものとする。
【0089】
送信対象メール101は、送信元(From)に「松下太郎」、送信先(To)に「佐藤四郎」、題名(Sub)に「海に行ってきました」、本文に「今日、○○浜に行ってきました。(改行)海で泳いだりビーチバレーをして、ずっと外で遊んでいたら、鈴木次郎が日焼けしすぎて、大変なことになってしまった。(改行)あと、帰りに○○浜の近くでお好み焼きを食べたら、とてもおいしかった(絵文字「喜び(強)」)オススメだよ。」が、それぞれ入力されているものとする。
【0090】
ここで、図8に示す送信対象メール101にコンテンツを添付するときの携帯電話機1の処理手順について、図6および図7に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図2に示す分類種別551と、各分類種別551に属するキーワード201とが分類情報蓄積手段55に蓄積されており、図3および図4に示すコンテンツC31〜C33およびコンテンツキーワード群CKW41〜CKW43がコンテンツ蓄積手段65に蓄積されているものとして説明する。
【0091】
まず、メール作成手段10は、送信対象メール101にコンテンツを添付する旨の操作が行われたことに基づいて、キーワード抽出手段20に送信対象メール101を出力する。
【0092】
次に、キーワード抽出手段20は、メール作成手段10から受信した送信対象メール101について語句解析によって単語に分解した後、名詞、助詞、絵文字等に分けて、名詞と絵文字を抽出する(ステップS61)。
【0093】
図9は、本実施の形態1におけるキーワード抽出手段20が、図8に示す送信対象メール101から名詞と絵文字を抽出した結果の内容を示す図である。
【0094】
キーワード抽出手段20は、送信対象メール101から「松下太郎、佐藤四郎、海、今日、○○浜、ビーチバレー、外、鈴木次郎、お好み焼き、(絵文字「喜び(強)」)」をキーワード201として抽出する。
【0095】
次に、キーワード抽出手段20は、計時手段30に取得要求を出力し、現在日時を示す日時情報301を取得する(ステップS62)。ここでは例として、日時情報301「2005年8月3日」を取得したものとする。
【0096】
次に、キーワード抽出手段20は、位置情報取得手段40に取得要求を出力し、現在地を示す位置情報401を取得する(ステップS63)。ここでは例として、位置情報401「△△県××市□□町」を取得したものとする。
【0097】
次に、キーワード抽出手段20は、送信対象メール101から抽出した名詞および絵文字と、日時情報301と、位置情報401とをキーワード201としてキーワード分類手段50に出力する。
【0098】
図10は、本発明の実施の形態1におけるキーワード抽出手段20が、キーワード分類手段50に出力するキーワード201の内容を示す図である。
【0099】
キーワード抽出手段20は、計時手段30から取得した日時情報301(メール作成日「2005年8月3日」)および位置情報取得手段40から取得した位置情報401(メール作成場所「△△県××市□□町」)を図9に示すキーワード201に加えて、キーワード分類手段50に出力する。
【0100】
次に、キーワード分類手段50は、分類情報蓄積手段55を参照し、キーワード抽出手段20から受信したキーワード201(名詞、絵文字、日時情報301および位置情報401)に対応する分類種別551をそれぞれ取得する(ステップS64)。
【0101】
例えば、キーワード201に含まれる「松下太郎」については、図2に示す分類情報蓄積手段55を参照し、分類種別551「人物」を取得する。また、キーワード201に含まれる「○○浜」については、分類情報蓄積手段55を参照し、分類種別551「場所」を取得する(ステップS64)。
【0102】
図11は、本発明の実施の形態1におけるキーワード分類手段50が、図10に示すキーワード201と、分類種別551とをそれぞれ関連付けたメールキーワード群MKW111の内容を示す図である。
【0103】
各分類種別に属するキーワードとして、分類種別「日時」に「2005年8月3日、今日」、分類種別「場所」に「△△県××市□□町、○○浜」、分類種別「人物」に「松下太郎、佐藤四郎、鈴木次郎」、分類種別「風景」に「海」、分類種別「動物」に「なし」、分類種別「物体」に「お好み焼き」、分類種別「その他文字」に「ビーチバレー、外」、分類種別「感情」に「喜び(強)」がそれぞれ属する。
【0104】
次に、キーワード分類手段50は、図11に示す内容をメールキーワード群MKW111としてコンテンツ検索手段60に出力する。
【0105】
次に、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ蓄積手段65を参照し、コンテンツが蓄積されているか否かを判定する(ステップS65)。
【0106】
ここでは、コンテンツ蓄積手段65にコンテンツC31〜C33が蓄積されているため(ステップS65、Yes)、コンテンツ検索手段60は、まずコンテンツC31に関連付けられているコンテンツキーワード群CKW41を取得する(ステップS66)。
【0107】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111と、コンテンツキーワード群CKW41とを比較し、図5に示す算出テーブルを用いてスコアを算出する(ステップS67)。
【0108】
具体的には、まず、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「日時」に属するメール作成日「2005年8月3日」と、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「日時」に属する画像作成日「2005年5月15日」とが一致するか否か判定する。ここでは、両者が一致しないため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「日時」の係数「5」と、ポイント「0」とを掛け合わせた値「0」をスコアSCR1に記憶する。
【0109】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「場所」に属する場所名または町村「△△県××市□□町、○○浜」と、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「場所」に属する場所名または町村「××カントリー倶楽部(○○県△△市××町)」とが一致するか否か判定する。ここでは、両者が一致しないため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「場所」の係数「3」と、ポイント「0」とを掛け合わせた値「0」をスコアSCR1に加算して記憶する。
【0110】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「人物」に属する人物名「松下太郎」と、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「人物」に属する人物名「松下太郎」とが一致するか否か判定する。ここでは、両者が一致するため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「人物」の係数「5」と、ポイント「5」とを掛け合わせた値「25」をスコアSCR1に加算して記憶する。
【0111】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「風景」に属する風景名「海」と、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「風景」に属する風景名「山」とが一致するか否か判定する。ここでは、両者が一致しないが、コンテンツキーワード群CKW41に風景名が含まれているため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「風景」の係数「1」と、ポイント「3」とを掛け合わせた値「3」をスコアSCR1に加算して記憶する。
【0112】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「動物」に属する動物名が存在せず、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「動物」に属する動物名も存在しないため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「動物」の係数「3」と、ポイント「0」とを掛け合わせた値「0」をスコアSCR1に加算して記憶する。
【0113】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「物体」に属する物体名「お好み焼き」と、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「物体」に属する物体名「ゴルフクラブ」とが一致するか否か判定する。ここでは、両者が一致しないが、コンテンツキーワード群CKW41に物体名が含まれているため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「物体」の係数「2」と、ポイント「3」とを掛け合わせた値「6」をスコアSCR1に加算して記憶する。
【0114】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「その他文字」に属する文字「ビーチバレー、外、帰り」と、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「その他文字」に属する文字「なし」とが一致するか否か判定する。ここでは、コンテンツキーワード群CKW41に文字が存在しないため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「その他文字」の係数「2」と、ポイント「0」とを掛け合わせた値「0」をスコアSCR1に加算して記憶する。
【0115】
次に、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111の分類種別「感情」に属する喜怒哀楽の種類およびその強さ「喜び(強)」と、コンテンツキーワード群CKW41の分類種別「感情」に属する喜怒哀楽の種類およびその強さ「なし」とが一致するか否か判定する。ここでは、両者が一致しないため、コンテンツ検索手段60は、分類種別「感情」の係数「1」と、ポイント「0」とを掛け合わせた値「0」をスコアSCR1に加算して記憶する。
【0116】
上記処理により、コンテンツ検索手段60は、メールキーワード群MKW111と、コンテンツC31のコンテンツキーワード群CKW41とのスコアSCR1「34」を算出して記憶する。
【0117】
次に、コンテンツ検索手段60は、コンテンツ蓄積手段65を参照し、蓄積されている全てのコンテンツのコンテンツキーワード群651についてスコアの合計を算出したか否かを判定する(ステップS68)。
【0118】
ここでは、コンテンツC32およびC33のコンテンツキーワード群651についてスコアの合計を算出していないため(ステップS68、No)、コンテンツ検索手段60は、スコアの合計を算出していないコンテンツについても同様にコンテンツキーワード群651を取得し(ステップS66)、スコアの合計を算出する(ステップS67)。
【0119】
コンテンツC32およびC33のコンテンツキーワードCKW42およびCKW43についても、コンテンツC31の場合と同様の手順によりスコアの合計を算出するため、ここでは具体的な説明を省略するが、コンテンツ検索手段60は、コンテンツC32のスコアSCR2として「76」、コンテンツC33のスコアSCR3として「80」をそれぞれ算出する。
【0120】
次に、全てのコンテンツのコンテンツキーワード群651についてスコアの合計を算出している場合(ステップS68、Yes)、コンテンツ検索手段60は、スコアの合計が高い順番にコンテンツを取得する(ステップS69)。
【0121】
ここでは、最もスコアが高いコンテンツC33、次にスコアが高いコンテンツC32、次にスコアが高いコンテンツC31の順番で取得する(ステップS69)。
【0122】
次に、コンテンツ検索手段60は、コンテンツC31〜C33と、候補順位とを対応付けた検索結果情報601をコンテンツ選択手段70に出力する。
【0123】
図12は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツ検索手段60がコンテンツ選択手段70に出力する検索結果情報601の内容を示す図である。
【0124】
ここでは、候補順位「1」にコンテンツ「C33」、候補順位「2」にコンテンツ「C32」、候補順位「3」にコンテンツ「C31」がそれぞれ対応付けられている。
【0125】
次に、コンテンツ選択手段70は、コンテンツ検索手段60から出力された検索結果情報601に含まれる候補順位に従って、一覧形式で上位からコンテンツC33、コンテンツC32、コンテンツC31を配置した候補一覧情報701を提示手段90に出力する(ステップS70)。
【0126】
図13は、本発明の実施の形態1における提示手段90が候補一覧情報701に従って表示する内容の一例を示す図である。
【0127】
提示手段90は、候補一覧情報701に含まれる候補順位に従って、画面上位からコンテンツC33、コンテンツC32、コンテンツC31が配置された一覧を表示する。ここでは、画面上位から候補順位「1」のコンテンツC33の内容、候補順位「2」のコンテンツC32の内容、候補順位「3」のコンテンツC31の内容が表示されている。
これにより、送信対象メール101の内容に対して関連性が高いコンテンツを画面上位から優先して配置することで、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化することができる。本発明の実施の形態1では、3つのコンテンツC31〜C33がコンテンツ蓄積手段65に蓄積されていた場合について説明したが、コンテンツが多く蓄積されていれば、より利便性が向上する。
【0128】
次に、コンテンツ選択手段70は、入力手段80からの選択指示801に基づき、送信対象メール101に添付するコンテンツが決定された場合(ステップS71、Yes)、選択されたコンテンツを添付コンテンツ702として、メール作成手段10に出力し、処理を終了する。
【0129】
なお、上記実施の形態1では、コンテンツ選択手段70が選択されたコンテンツを送信対象メール101に添付するとしたが、コンテンツ選択手段70によって選択された複数のコンテンツを1つのコンテンツとして自動的に合成したり、コマ送りの動画を自動的に作成したりしてもよい。また、特定の候補順位までのコンテンツを1つのコンテンツとして自動的に合成したり、コマ送りの動画を自動的に作成したりしてもよい。これにより、コンテンツを合成するときに、送信対象メール101の内容に対して関連性の高い複数のコンテンツをユーザ自身が検索する操作を簡略化することができる。
【0130】
なお、また、上記実施の形態1では、送信対象メール101からキーワード201を抽出したが、返信時には先に受信したメールからメールキーワード群を抽出してもよい。
【0131】
以上のように、本実施の形態1における携帯電話機1によれば、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツから優先して提示するため、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化し、利便性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0132】
以上のように、本発明にかかる通信端末装置及び情報提示方法は、送信対象のメールに対して、関連性の高いコンテンツから優先して提示するため、ユーザ自身がコンテンツを検索する操作を簡略化することができるという効果を有し、メールに画像や音楽等のコンテンツを添付することのある携帯電話機等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の実施の形態1における携帯電話機1の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における分類情報の内容を示す図
【図3】本発明の実施の形態1におけるコンテンツC31〜C33の内容を示す図
【図4】本発明の実施の形態1におけるコンテンツキーワード群CKW41〜CKW43の内容を示す図
【図5】本発明の実施の形態1におけるスコアを算出するテーブルを示す図
【図6】本発明の実施の形態1における携帯電話機1でメールにコンテンツを添付するときの処理手順を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態1における携帯電話機1でメールにコンテンツを添付するときの処理手順を示すフローチャート
【図8】本実施の形態1における送信対象メール101の内容を示す図
【図9】本実施の形態1におけるキーワード抽出手段20が名詞および絵文字を抽出した結果の内容を示す図
【図10】本発明の実施の形態1におけるキーワード抽出手段20がキーワード分類手段50に出力するキーワード201の内容を示す図
【図11】本発明の実施の形態1におけるメールキーワード群MKW111の内容を示す図
【図12】本発明の実施の形態1における検索結果情報601の内容を示す図
【図13】本発明の実施の形態1における提示手段90が表示する内容を示す図
【符号の説明】
【0134】
1 携帯電話機
10 メール作成手段
20 キーワード抽出手段
30 計時手段
40 位置情報取得手段
50 キーワード分類手段
55 分類情報蓄積手段
60 コンテンツ検索手段
65 コンテンツ蓄積手段
70 コンテンツ選択手段
80 入力手段
90 提示手段
100 送信手段
T21、T51 テーブル
C31、C32、C33 コンテンツ
H31、H32、H33 人物
CKW41、CKW42、CKW43 コンテンツキーワード群
MKW111 メールキーワード群
SCR1、SCR2、SCR3 スコア


【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信対象のメールにコンテンツを添付して送信する通信端末装置であって、
前記メールから第1のキーワード群を抽出するキーワード抽出手段と、
コンテンツと、前記コンテンツに関連付けられた第2のキーワード群とを複数蓄積するコンテンツ蓄積手段と、
前記第1のキーワード群と、前記第2のキーワード群とに基づいて、前記コンテンツを提示する順番を決定するコンテンツ検索手段と、
前記順番に従って、複数のコンテンツを提示する提示手段と、を有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記第1のキーワード群に属する各キーワードの分類種別を決定するキーワード分類手段をさらに有し、
前記コンテンツ検索手段は、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較し、前記コンテンツを提示する順番を決定することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記コンテンツ検索手段は、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較して算出したスコアの合計に基づき、前記順番を決定することを特徴とする請求項2記載の通信端末装置。
【請求項4】
前記コンテンツ検索手段は、前記分類種別毎に設定された係数を用いて前記スコアを算出することを特徴とする請求項3記載の通信端末装置。
【請求項5】
前記提示手段は、前記スコアの合計の降順に、複数の前記コンテンツを提示することを特徴とする請求項3記載の通信端末装置。
【請求項6】
現在日時を示す日時情報を管理する計時手段と、
現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、をさらに有し、
前記キーワード抽出手段は、前記日時情報および前記位置情報を取得し、前記第1のキーワード群として抽出することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項7】
送信対象のメールに添付する候補として複数のコンテンツを提示する情報提示方法であって、
前記メールから第1のキーワード群を抽出するキーワード抽出ステップと、
前記第1のキーワード群と、各コンテンツに関連付けて蓄積された第2のキーワード群とに基づいて、前記コンテンツを提示する順番を決定するコンテンツ検索ステップと、
前記順番に従って、複数のコンテンツを提示する提示ステップと、を有することを特徴とする情報提示方法。
【請求項8】
前記第1のキーワード群に属する各キーワードの分類種別を決定するキーワード分類ステップをさらに有し、
前記コンテンツ検索ステップは、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較し、前記コンテンツを提示する順番を決定することを特徴とする請求項7記載の情報提示方法。
【請求項9】
前記コンテンツ検索ステップは、前記第1のキーワード群に属するキーワードと、前記第2のキーワード群に属するキーワードとを前記分類種別毎に比較して算出したスコアの合計に基づき、前記順番を決定することを特徴とする請求項8記載の情報提示方法。
【請求項10】
前記コンテンツ検索ステップは、前記分類種別毎に設定された係数を用いて前記スコアを算出することを特徴とする請求項9記載の情報提示方法。
【請求項11】
前記提示ステップは、前記スコアの合計の降順に、複数の前記コンテンツを提示することを特徴とする請求項9記載の情報提示方法。
【請求項12】
現在日時を示す日時情報を管理する計時ステップと、
現在地を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、をさらに有し、
前記キーワード抽出ステップは、前記日時情報および前記位置情報を取得し、前記第1のキーワード群として抽出することを特徴とする請求項7記載の情報提示方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−219903(P2007−219903A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−40566(P2006−40566)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】