説明

通信端末

【課題】
通信端末においてテレビ電話機能を利用する際に搭載されているモニタが小さいなどの理由で外部接続した機器で映像・音声を表示したい場合で外部接続した機器を直接操作しないで映像・音声を表示させるために、通信端末から制御信号を送信する機能が必要である。
【解決手段】
ネットワークを介して外部と情報の入出力を行う通信端末であって、前記ネットワークを介した情報の入出力を制御する通信制御部と、前記通信端末に接続された外部接続機器の制御信号を生成する外部接続機器制御部と、前記ネットワークを介して取得した情報の映像・音声情報および接続している前記外部接続機器の制御信号の出力を制御する外部入出力制御部を有し、前記映像・音声情報を前記外部接続機器に出力する場合に、前記外部接続機器制御部の生成する前記制御信号を用いて前記外部接続機器を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、音声及び映像の受信出力装置に係り、特に外部接続機器を接続したテレビ電話機器に関するものである。ここで、「外部接続機器」とは、テレビ電話機に接続することが可能であり、テレビ電話機が受信し外部出力端子から出力された映像・音声を表示や記録するために映像・音声信号を入力することが可能な外部接続端子を持つTVやレコーダといった機器であり、外部接続端子から入力された制御信号によって機器の電源の入り・切りや選局や録画開始・停止などの機器の機能を動作させる事が可能な機器のことをいう。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「従来の移動通信端末では、内蔵LCDが小型であるため、他人数でのTV電話の画像閲覧を行うことができないという問題がある」とし、その解決手段として例えば「テレビ電話機能による画像及び音声データを近距離無線通信にて外部出力装置へ転送する転送手段を前記移動通信端末に備えている」と記載されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2004−58326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般にテレビ電話機器には受信した映像信号を映し出すモニタが備わっているが、TV電話機器に備わっているモニタはTV電話機器自体の大きさや性能に依存するため、必ずしもユーザにとって映像を映し出すモニタとして満足できるディスプレイが備わっていない問題があった。
【0005】
この問題に対して特願2004−58326号公報では、テレビ電話機器にテレビ電話の映像及び音声を外部出力装置へ転送し、その外部出力装置から外部ディスプレイ装置へ映像及び音声を転送することを提案している。これにより、ユーザはTV電話の映像及び音声をユーザが適切と判断できる外部出力装置に表示させることが可能となる。
【0006】
しかし、外部出力装置には映像及び音声信号のみしか出力されていないため、実際に外部ディスプレイ装置で映像及び音声信号を表示再生するためには、ユーザが直接外部ディスプレイ装置をリモコンやボタンで操作して映像・音声を表示させるようにしなくてはならないという不便さがあった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の態様は、例えばテレビ電話機に接続された外部接続機器の状態を取得するステップと、テレビ電話機に接続された外部接続機器を制御するための制御信号を発生させる制御信号を生成するステップと、テレビ電話機器に接続してある外部接続機器に対して生成した制御信号を外部接続端子から送出するステップとを有するように構成する。
【発明の効果】
【0008】
上記手段によれば、ユーザにとって使い勝手の良い通信端末を提供することができる。例えば、テレビ電話の着信があってもユーザが外部接続機器を操作することなく外部接続機器にテレビ電話機が受信した映像・音声を表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例1の通信端末間の接続の一例を示す図である。
【図2】実施例1の通信端末の構成の一例を示す図である。
【図3】実施例1の通信端末が外部接続機器を制御する場合の動作フローの一例を示す図である。
【図4】実施例2の通信端末間の接続の一例を示す図である。
【図5】実施例2の通信端末の構成の一例を示す図である。
【図6】実施例2の通信端末に記録されている通信端末の動作モードと外部接続機器の接続先情報の組み合わせの一例を示す図である。
【図7】実施例2の通信端末が2つの外部接続機器を制御する場合の動作フローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の例を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1に本発明の実施例1に係る通信端末の一般的な接続例について図示する。図1において、TV電話機能を有する通信端末100は同様の通信端末101と通信網102に接続されている。通信端末100には、外部接続機器103が接続線104によって接続されている。外部接続機器103は、接続している機器からの要求に従って機器の電源の入り・切りや選局情報などの動作状態を示す動作状態信号などの制御信号を接続している機器に出力することが可能な機器である。
【0012】
接続線104には、映像・音声・制御信号などの信号の入出力に用いられる。図示していないが、一般的な電話やIP電話などでは通信網102上に電話交換機などの通信端末間の接続を行う機器が接続されることになる。なお、本実施例では、接続線104が有線によって接続されている例について説明したが、接続線104が赤外線、Bluetooth(R)、無線LANなどといった無線によって接続されていることも可能である。
【0013】
図2に通信端末100の一般的な内部構成について図示する。通信制御部210は通信網102を介して他の通信端末と相互通信するための通信制御を行う部分である。CPU211は通信端末100全体を制御する部分であり、プログラムを処理することにより電話機能やその他の付加機能を実行することができる。
【0014】
RAM212はCPU211がプログラムを処理するときに使用する一時的記憶装置部であり、外部接続機器動作状態や外部接続機器に対して制御信号を送信した内容である外部動作機器制御内容なども記録する。記憶装置部213は、CPU211が実行処理するプログラム、通信端末100の動作モードなどの記録に利用する。
【0015】
動作モードとは、ユーザの操作により設定される通信端末100が動作しているモードであり、例えば「通常」や、着信に対してユーザが通話処理を行わない場合に発信者からの伝言を記録する「留守」などがある。外部接続機器制御部214は、通信端末100に接続されている外部接続機器の認識や制御するための制御信号の生成など外部接続機器を制御する部分である。
【0016】
内部入出力制御部215は、マイクロフォン218によって取得した音声情報やカメラ219によって取得した映像情報、ユーザによってボタン220を押下され入力された押下ボタン情報などの取得しエンコードなどの入力情報を処理する部分であり、これらの情報をバス217を介して他の制御部に送る制御を行う。さらに、バス217によって接続された他の制御部により送られてくる情報をデコードなどの処理する部分でもあり、音声信号に関してはスピーカ221を用いて音として出力したり、映像信号に関してはモニタ222を用いて映像として出力したりする制御を行う。
【0017】
外部入出力制御部216は、外部接続機器に対して映像・音声・制御信号を出力するためにバス217によって接続された他の制御部により送られてくる映像・音声・制御信号をデコードなどの処理と、処理を行った映像・音声・制御信号を外部接続端子223に送る処理と、外部接続端子223から送られる外部接続機器103から出力された外部接続機器動作状態信号などの制御信号をバス217を通じて他の制御部に送る制御を行う。
【0018】
外部接続端子223は、外部入出力制御部216から送られてくる映像・音声・制御信号を接続線104を通じて外部接続機器103に出力し、接続線104を通じて外部接続機器103から送られる制御信号を外部入出力制御部216に対して送る制御を行う。
【0019】
図3は本実施例1で外部接続機器を制御する処理を行う場合の動作フローを記載している。
<外部接続機器の制御処理の動作>
次に、実施例1において通信端末100が外部接続機器の制御を行う例について、図3を用いて説明する。
【0020】
ステップ300では、CPU211が記憶装置部213よりプログラムをロードし、実行することでテレビ電話機能の発信及び受信が可能な待機状態になっている。通信端末101より通信端末100に向けて発信処理が行われると、通信制御部210は通信網102からその情報を受け、CPU211へ着信要求が発生した事を知らせる。
【0021】
ステップ301では、通信制御部210が通信網102から受信した着信要求がCPU211にバス217を介して通知され、CPU211が内部入出力制御部215を介してスピーカ221を用いて音を出したりモニタ222に記憶装置部213に着信情報を表示したりしてユーザに着信要求を通知する処理を行う。
【0022】
ステップ302では、外部接続機器制御部214が外部入出力制御部216を通じて外部接続端子223に接続されている外部接続機器103の接続を確認する。外部接続機器103の接続の確認が出来て制御を始める場合は、制御信号送信処理(ステップ303)へ移行し、外部接続機器103の接続を確認が出来ず制御しない場合は通話処理(ステップ305)へ移行する。
【0023】
ステップ303では、外部接続機器制御部214は外部接続機器動作状態を取得する制御信号を生成する。外部接続機器制御部214は制御信号を外部入出力制御部216へ送信する。外部入出力制御部216は制御信号を外部接続端子223から外部接続機器103に送信する。これらにより外部接続機器制御部214は外部接続機器103から応答を受ける。受信した外部接続機器動作状態に応じて、外部接続機器制御部214は、外部接続機器103により映像・音声信号を表示するための制御信号を生成する。外部接続機器制御部214は生成した制御信号を外部入出力制御部216を通じて外部接続端子223から外部接続機器103に対して送信し、外部接続機器103は受信した制御信号に応じて、映像、音声を出力する。
【0024】
送信する制御信号は外部接続機器103と外部接続機器103の動作状態に依存し、複数の制御信号が必要となることもある。例えば、外部接続機器103が一般的なTVで動作状態が電源が切られている状態の場合、通信端末100からの映像・音声信号を表示するために電源を入れて選局するための制御信号を外部接続機器制御部214で生成して外部入出力制御部216を通じて外部接続端子223から出力することになる。
【0025】
このとき、全ての送信した制御信号の種別と外部接続機器103から得られた外部接続機器動作状態信号を外部接続機器制御部214で処理して得た外部接続機器動作状態を示す情報などといった外部接続機器制御内容をRAM212に記録しておく。通信端末100から送信した制御信号が示す制御を外部接続機器103が実行し終えたら映像信号送信処理(ステップ304)に移行する。
【0026】
ステップ304では、通信端末100が内部入出力制御部215を通じてスピーカ221やモニタ222に表示している映像及び音声を外部接続機器103で表示させるために外部入出力制御部216を通じて外部接続端子223から接続線104を通じて外部接続機器103に映像・音声信号を送信している。
【0027】
なお、本実施例では通信端末100が内部入出力制御部215を通じてスピーカ221やモニタ222に表示している映像及び音声を外部接続機器103で表示する例について説明したが、通信端末100が表示している映像及び音声と同様であるが異なる形式、例えば、解像度、色合いなど、での表示、通信端末100が表示している映像及び音声と異なる映像及び音声の表示、通信網102を通じて通信端末101から送出された映像及び音声を表示することも可能である。
【0028】
ステップ305では、ユーザは通信端末100のボタン220などを操作する、受話器を上げるなどにより通信端末101からの着信要求に対応する。通信網102を通じて通信端末101から送出される映像及び音声信号を内部入出力制御部215を通じて外部接続端子222から外部接続機器103に対して送出する。そして、ユーザによるボタン220などの操作により応答処理が終わると通話が終了する。
【0029】
ステップ306では、ステップ303でRAM212に記録した外部接続機器103の外部接続機器制御内容より、外部接続機器103に対して外部接続機器制御信号を送っている場合は外部接続機器103を制御していると判断して制御信号送信処理(ステップ307)へ移行し、外部接続機器103を制御していないと判断した場合は終了(ステップ308)へ移行する。
【0030】
ステップ307では、ステップ303でRAM212及び記録装置部213に記録した外部接続機器103の外部接続機器制御情報をもとにして、外部接続機器制御部214で生成した制御信号を外部入出力制御部216を通じて外部接続端子223から外部接続機器103に対して制御信号を送出する。
【0031】
ここで送出する信号は、例えば、ステップ303において外部接続機器103の電源を入れた場合には外部接続機器103に電源を落とすための制御信号、ステップ303で外部接続機器103の外部入力を切り替えた場合は、RAM212から取得した外部接続機器制御情報を外部接続機器制御部214によって解析し外部接続機器103を制御する前の状態となるような制御信号である。
【0032】
例えば、ステップ303において外部接続端子223より外部接続機器103に対して電源を入れる制御をするための制御信号を送出した場合、本ステップにおいては外部接続端子223より外部接続機器103に対して電源を落とす制御をするための制御信号を送出することになる。そして、外部接続機器103に対しての制御信号の送出が終わり外部接続機器103の制御が終了したら、不要となったRAM212に保存してある外部接続機器制御情報を消去して終了処理(ステップ308)に移行する。
【0033】
ステップ308では、外部接続機器の制御に関する処理を終了し、通信端末100を電話機能の発信・受信待機状態へ移行させる。
以上説明したように、実施例1の通信端末100の外部接続機器制御機能を用いることによって、TV電話の着信時に外部接続機器103に対して制御信号を送出し外部接続機器103に着信したTV電話の映像及び音声を表示させることが出来て、TV電話終了時に外部接続機器103の状態を着信前と同様にすることができる。
この結果、ユーザは着信した電話機器の操作だけで外部接続機器の制御を行うことが出来る。
【実施例2】
【0034】
実施例2は、実施例1の通信端末に複数の外部接続機器が接続されている場合に、使い勝手を向上させる処理を行う場合について説明する。
実施例1の通信端末間の接続の一例を示す図1においては、受信側の通信端末100にある1つの外部接続端子に1つの外部接続機器しか接続されていなかった。
【0035】
実施例2では、受信側の通信端末100に2つの外部接続端子が構成されており、2つの外部端子接続端子に2つの外部接続機器がそれぞれ接続されている。実施例1の図1において受信側の通信端末100に2つの外部接続機器が接続されている通信端末間の接続例の一例を図4に示し、実施例1の図2において通信端末100に2つの外部接続端子が構成されている通信端末の構成の一例を図5に示し、通信端末100の記憶装置部213に記録されている通信端末100の動作モードと外部接続機器の接続先情報の組み合わせの一例を図6に示し、通信端末100が2つの外部接続機器を制御する処理を行う場合の動作フローの一例を図7に示す。
【0036】
まず、実施例2の説明で用いる図について説明する。
図4に本発明の実施例2に係る通信端末の一般的な接続例について図示する。図4は、図1の接続例に加えて通信端末100に外部接続機器105が接続線106によって接続されている。
【0037】
図5に本発明の実施例2に係る通信端末100の一般的な内部構成について図示する。図5は、図2の内部構成に加えて外部接続端子224が加わっている。これにより、通信端末100は複数の外部接続端子を有するので、複数の外部接続機器を接続することが可能であり、また制御も可能となる。
【0038】
図6に本発明の実施例2に係る通信端末100の記録部213に記録されている通信端末100の動作モードと外部接続機器の接続先情報の組み合わせの一例について図示する。接続先情報301は、映像・音声・制御信号を出力する外部接続端子を示すものである。図6により、動作モードより2つある外部接続端子に接続されているどちらの外部接続機器を制御すればよいかがわかる。
【0039】
図7に本発明の実施例2に係る2つの外部接続機器を制御する処理を行う場合の動作フローの一例について図示している。図7は、図3の動作フローに加えて制御する接続先情報取得処理(ステップ309)が加わっている。
次に、実施例2において通信端末100に2つの外部接続機器が接続されている場合の外部接続機器の制御を行う例について、図7を用いて説明する。
【0040】
ステップ309では、CPU211が、通信端末100の記録装置部213に記録されている通信端末100の動作モードを取得する。CPU211は、それをもとに記録装置部213に記録されている制御する接続先情報を取得して外部接続機器制御部214から制御信号を送出する外部接続端子及び制御する外部接続機器を取得する。例えば、図6において、CPU211は、現在の通信端末100の動作モード300に対応した接続先情報301を取得する。通信端末100の動作モードが留守であった場合外部接続端子224に接続してある外部接続機器105に対して制御を行うことになる。
【0041】
ステップ304において、通信装置100の制御対象となっている外部接続機器105が記録機器であるレコーダであり、通信装置101からの着信内容を外部接続機器105に記録する場合の説明をする。外部接続機器105がレコーダであり、電源が切りである場合は、外部接続機器制御部214は、外部接続機器105の電源を入れる制御信号を生成する。外部接続機器制御部214は制御信号を外部入出力制御部216に送信し、外部入出力制御部216は、外部出力端子224から接続線106を通じて外部接続機器105に対して外部接続機器105の電源を入れる制御信号を送る。
【0042】
外部接続機器制御部214は、外部接続機器105の動作状態を確認する制御信号を生成し、これを外部入出力制御部216に送信する。外部入出力制御部216はこれを外部接続機器105に送信する。外部接続機器105からの応答により外部接続機器105の電源が入ったことを確認すると、外部接続機器制御部214は、外部接続機器105に対して通信端末100からの映像・音声信号を入力するために選局、録画開始をするための制御信号を送る。実施例1と同様で、外部接続機器制御部214で生成した外部接続機器105に送信した制御信号は外部接続機器制御情報としてRAM212に保存する。
【0043】
ステップ307において、ステップ304でRAM212に保存した外部接続機器制御情報を外部接続機器制御部214で解析し、これに応じて外部接続機器制御部214が、外部接続機器105に送信する制御信号を生成する。外部接続機器制御部214はこの制御信号を外部接続機器105に送信する。
【0044】
例えば、ステップ303において外部接続機器制御部214が外部接続機器105の電源が切れていることを検知した場合には、まず外部接続機器制御部214が外部接続機器105の録画を停止する制御信号を生成する。外部接続機器制御部214はこの信号を外部入出力制御部216に送信する。外部入出力制御部216は、外部接続端子224から接続線106を通じて外部接続機器105に対して制御信号を送信する。外部接続機器制御部214は外部接続機器105の録画が停止したとの制御信号を受け取ると、外部接続機器105の選局状態を元に戻す制御信号と電源を切る制御信号を外部接続機器105に対して送る。
【0045】
以上説明したように、実施例2では、ユーザが事前に通信端末100の動作モードに対して制御対象となる外部接続端子、つまりその先につながる外部接続機器の情報を設定しておけば、それに応じてTV電話着信時に任意の外部接続機器に対して映像及び音声信号を送出することができる。これにより通信端末100に2つの外部接続機器が接続されていてもユーザが意図したように外部接続機器を制御することが可能となる。
【0046】
この結果、ユーザによる着信対応が可能なときであり通信端末の動作モードを「通常」にしている場合は制御する外部接続機器を大型TVとし、ユーザが着信対応をしない場合であり通信端末の動作モードを「留守」にしている場合は制御する外部接続機器を動画録画機能を有するレコーダとすることが可能である。なお、本実施例では外部接続端子の数が2つの例について説明したが、外部接続端子の数が3つ以上の場合も可能である。
【実施例3】
【0047】
実施例3は、実施例1の通信端末について、外部接続機器から外部接続機器の動作状態を取得できない場合の例について説明する。
実施例1の通信端末が外部接続機器を制御する場合の動作フローの一例を示す図3のステップ302においては、外部接続端子223に接続されている外部接続機器103の接続を確認しており、制御信号送信処理に移行するか、通話処理に移行するかの判断していた。また、ステップ303では、外部接続機器103の外部接続機器動作状態を取得している。
【0048】
実施例3では、実施例1と同様に通信端末100に接続線104により外部接続機器103が接続されているが、外部接続機器103は外部接続機器103から通信端末100に対して外部接続機器104の動作状態を通知する機能を有していない。
実施例3において、通信端末100に動作状態を通知する機能を有しない外部接続機器103が接続している場合の外部接続機器103の制御を行う例について説明する。
【0049】
通信端末100に動作状態を通知する機能を有しない外部接続機器103を接続する場合、記録装置部213に外部接続機器103は動作状態を通知する機能を有しないことを記録しておき、また、制御する内容も記録装置部213に記録しておく。
【0050】
次に図3を用いて説明する。
ステップ302では、記録装置部213に外部接続機器103が外部接続機器103の動作状態を通知する機能を有しないと記録されているので、外部接続機器103の接続を確認することなく制御信号送信処理(ステップ303)に移行する。
【0051】
ステップ303では、記録装置部213に記録してある制御する内容に基づいた制御信号を外部接続機器制御部214で生成して、外部入出力制御部216を通じて外部接続端子223から外部接続機器103に制御信号を出力する。
【0052】
以上説明したように、実施例3では、ユーザが事前に外部接続機器が動作状態を通知する機能を有しないことを設定しておき制御内容も記録していれば、外部接続機器が動作状態を通知する機能を有していなくても、実施例1のように通信端末から外部接続機器に対して制御信号を送信することが可能となる。
【0053】
この結果、外部接続機器の動作状態を通知する機能を有しない外部接続機器を通信端末に接続しても、通信端末は外部接続機器を制御することが可能となる。例えば、従来のVTR(ビデオテープレコーダ)のように動作状態を通知する機能を有しない外部接続機器を通信端末に接続しても赤外線などで予め通信端末に登録されている制御信号を送ることにより、通信端末から外部接続機器を制御することが可能となる。
【0054】
なお、本明細書において、外部接続機器とはTVやレコーダとしたが、PCのモニタやデジタルフォトフレームなどといった表示機器や、PCやNASなどのネットワークに接続されたHDDなどといった記録機器なども含む。
【0055】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0056】
また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能実行時には、対応するプログラム、テーブル、ファイル等の情報はRAM212等のメモリまたはキャッシュメモリに置くことができる。非実行時には、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、RAM212等のメモリや、ハードディスクなどの記憶装置213、または、ICカード装置等に置くことができる。
【0057】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0058】
100 受信側通信端末
101 送信側通信端末
102 通信網
103 外部接続機器
104 接続線
105 外部接続機器
106 接続線
210 通信制御部
211 CPU
212 RAM
213 記憶装置部
214 外部接続機器制御部
215 内部入出力制御部
216 外部入出力制御部
217 バス
218 マイクロフォン
219 カメラ
220 ボタン
221 スピーカ
222 モニタ
223 外部接続端子
224 外部接続端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して外部と情報の入出力を行う通信端末であって、
前記ネットワークを介した情報の入出力を制御する通信制御部と、
前記通信端末に接続された外部接続機器の制御信号を生成する外部接続機器制御部と、
前記ネットワークを介して取得した情報の映像・音声情報および接続している前記外部接続機器の制御信号の出力を制御する外部入出力制御部を有し、
前記映像・音声情報を前記外部接続機器に出力する場合に、前記外部接続機器制御部の生成する前記制御信号を用いて前記外部接続機器を制御することを特徴とする通信端末。
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末であって、
前記外部入力出力制御部に接続する前記外部接続機器が複数である場合に、前記通信端末の動作状態に応じて、制御する前記外部接続機器を切り替えることを特徴とする通信端末。
【請求項3】
請求項2に記載の通信端末であって、
前記外部接続機器の制御を行う場合に、前記外部接続機器の状態に応じて、前記外部接続機器制御部の生成する前記制御信号を変えることを特徴とする通信端末。
【請求項4】
請求項2に記載の通信端末であって、
前記外部接続機器の制御を行う場合に、前記外部接続機器の状態が取得できない場合は、前記外部接続機器制御部が予め登録されている手順に従って前記制御信号を生成して出力することを特徴とする通信端末。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate