説明

通水管用のインコア、およびインコアの挿入工具

【課題】 通水管に容易に挿入することができる、通水管用のインコアを提供する。
【解決手段】 インコア3は、挿入工具4により、通水管2の開口端部2aに挿入される。このインコア3には、その後端面3cに、挿入工具4の嵌合部4cが嵌まる凹部3eが設けられている。そこで、凹部3eの底面が、嵌合部4cによって押圧される被押圧面3aとなる。そして、凹部3eの側面が、挿入方向Pを軸とする回動に対し、挿入工具4を相対的に回り止めするよう、嵌合部4cと係合する被係合部3bとなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通水管の開口端部に挿入される、通水管用のインコア、およびそのインコアの挿入工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、継手の受口に通水管を挿入するにあたって、通水管の変形を防止するために、通水管にインコアが挿入された(例えば、特許文献1参照)。ここで、図10に示されるように、インコア11は、通水管10内に収容されるコア本体12と、そのコア本体12から延設されて通水管10から露出する鍔部13とから構成されていた。そして、このインコア11を通水管10に挿入するには、そのインコア11を、通水管10に、例えば手で直接押し込むようにして挿入していた。
【0003】
【特許文献1】特開2002−147668号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、通水管10の変形防止の効果を高めるためには、通水管10とインコア11との嵌め合いをできるだけきつくする必要があるものの、インコア11を通水管10に、手で直接押し込むためには、通水管10とインコア11との嵌め合いをあまりきつくすることができなかった。
【0005】
また、インコア11を、ハンマーで叩くことで、通水管10に挿入することもあった。しかし、この場合には、インコア11とか通水管10を傷つけないように、そして、インコア11を通水管10に真直ぐ挿入するように、細心の注意を払ってインコア11を叩く必要があり、その挿入作業の改善が望まれていた。
【0006】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、通水管に容易に挿入することができる、通水管用のインコア、およびそのインコアの挿入工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る通水管用のインコア、およびインコアの挿入工具は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る通水管用のインコアは、断面円形の通水管の変形を防止すべく、その通水管の開口端部に挿入される筒形状をしたインコアである。このインコアは、挿入工具によって、前記通水管への挿入方向に押圧される被押圧面と、前記挿入工具の、前記挿入方向を軸とする回動に対し、その挿入工具を相対的に回り止めするよう、その挿入工具と係合する被係合部とを備える。このインコアを通水管の開口端部に挿入するには、挿入工具をインコアの被係合部に係合させるようにして、その挿入工具で、インコアの被押圧面を挿入方向に押圧する。そして、この押圧の際、挿入工具を、挿入方向を軸として回動させると、挿入工具と係合する被係合部を介して、インコアは、挿入工具と一体となって回動する。そして、このように、挿入工具を用いてインコアを押圧する際に、挿入工具を回動させることで、インコアは、回動しながら通水管内に進入する。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る通水管用のインコアのように、請求項1に記載のインコアにおいて、前記挿入方向とは反対方向側の後端面に、前記筒形状内の中空部に連通するように形成されるとともに前記挿入工具が嵌まる凹部が設けられ、その凹部の側面に前記被係合部が設けられてもよい。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る通水管用のインコアのように、請求項2に記載のインコアにおいて、前記凹部の底面が、前記被押圧面となってもよい。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る通水管用のインコアのように、請求項2または3に記載のインコアにおいて、前記凹部は、前記中空部を囲むように形成されてもよい。これにより、凹部の底面からなる被押圧面の面積を大きくすることができ、挿入工具により、インコアを安定して押圧することができる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る通水管用のインコアのように、請求項4に記載のインコアにおいて、前記凹部は、正多角形状をしており、その正多角形状をした凹部の側面が、前記被係合部となってもよい。
【0012】
また、請求項6に記載の発明に係る通水管用のインコアのように、請求項2ないし5のいずれか1項に記載のインコアにおいて、前記挿入方向とは反対方向側の後端部に、前記通水管から露出する鍔部を備え、その鍔部に前記凹部が設けられてもよい。
【0013】
また、請求項7に記載の発明に係るインコアの挿入工具は、断面円形の通水管の開口端部に、その通水管の変形を防止するためのインコアを挿入する、挿入工具である。この挿入工具は、前記インコアを、前記通水管への挿入方向に押圧する押圧面と、前記挿入方向を軸とする回動に対し、前記インコアによって相対的に回り止めされるよう、そのインコアと係合する係合部とを備える。この挿入工具を用いて、インコアを通水管の開口端部に挿入するには、挿入工具の係合部をインコアに係合させるようにして、その挿入工具の押圧面で、インコアを挿入方向に押圧する。そして、この押圧の際、挿入工具を、挿入方向を軸として回動させると、挿入工具の、インコアと係合する係合部を介して、インコアは、挿入工具と一体となって回動する。そして、このように、挿入工具を用いてインコアを押圧する際に、挿入工具を回動させることで、インコアは、回動しながら通水管内に進入する。
【0014】
また、請求項8に記載の発明に係るインコアの挿入工具のように、請求項7に記載の挿入工具において、前記インコアにおける前記挿入方向とは反対方向側の後端面にそのインコアの中空部に連通するように形成された凹部に嵌まる、嵌合部を備え、その嵌合部の側面に前記係合部が設けられてもよい。
【0015】
また、請求項9に記載の発明に係るインコアの挿入工具のように、請求項8に記載の挿入工具において、前記嵌合部の先端面が、前記押圧面となってもよい。
【0016】
また、請求項10に記載の発明に係るインコアの挿入工具のように、請求項8または9に記載の挿入工具において、前記嵌合部は、前記インコアの中空部を囲むように形成された前記凹部に嵌まるものであってもよい。これにより、嵌合部の先端面からなる押圧面の面積を大きくすることができ、挿入工具により、インコアを安定して押圧することができる。
【0017】
また、請求項11に記載の発明に係るインコアの挿入工具のように、請求項10に記載の挿入工具において、前記嵌合部は、正多角形状をしており、その正多角形状をした嵌合部の側面が、前記係合部となってもよい。
【0018】
また、請求項12に記載の発明に係るインコアの挿入工具のように、請求項10または11に記載の挿入工具において、前記嵌合部は、複数サイズのインコアに対応可能となるよう、先端ほど小サイズの嵌合部となるようにして多段に形成されてもよい。
【0019】
また、請求項13に記載の発明に係るインコアの挿入工具のように、請求項8ないし12のいずれか1項に記載の挿入工具において、前記嵌合部よりも先端側に突出するようにして、前記インコアの中空部に嵌まるガイド部が設けられてもよい。こうして、挿入工具に、インコアの中空部に嵌まるガイド部を設けることで、この挿入工具により、インコアを安定して押圧することができる。
【発明の効果】
【0020】
この発明に係る通水管用のインコア、およびインコアの挿入工具によれば、挿入工具を用いてインコアを押圧する際に、挿入工具を回動させることで、インコアは、回動しながら通水管内に進入するため、このインコアを通水管に容易に挿入することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1ないし図7は、本発明の一の実施の形態を示す。図中符号1は、継手である。2は、前記継手1の受口1aに挿入される、断面円形の、配管材としての通水管であり、例えば、架橋ポリエチレンとかポリブデン等の合成樹脂管からなる。3は、前記通水管2の変形を防止すべく、前記継手1の受口1aへの通水管2の挿入前に、前もって通水管2の開口端部2aに挿入される筒形状をしたインコアである。4は、前記通水管2の開口端部2aに、その通水管2の変形を防止するためのインコア3を挿入する、挿入工具である。
【0023】
ここで、インコア3は、挿入工具4(詳細には、挿入工具4の押圧面4a)によって、通水管2への挿入方向Pに押圧される被押圧面3aと、挿入工具4の、前記挿入方向Pを軸とする回動に対し、その挿入工具4を相対的に回り止めするよう、その挿入工具4(詳細には、挿入工具4の係合部4b)と係合する被係合部3bとを備える。言い換えれば、挿入工具4は、インコア3(詳細には、インコア3の被押圧面3a)を、通水管2への挿入方向Pに押圧する押圧面4aと、前記挿入方向Pを軸とする回動に対し、インコア3によって相対的に回り止めされるよう、そのインコア3(詳細には、インコア3の被係合部3b)と係合する係合部4bとを備えている。
【0024】
具体的には、インコア3は、例えば合成樹脂製であって、前記挿入方向Pとは反対方向側の後端面3cに、このインコア3の筒形状内の中空部3dに連通するように形成されるとともに前記挿入工具4(詳細には、挿入工具4の後述する嵌合部4c)が嵌まる凹部3eが設けられている。そして、その凹部3eの側面に前記被係合部3bが設けられ、凹部3eの底面が、前記被押圧面3aとなっている。より具体的には、凹部3eは、前記中空部3d(詳しくは、前記中空部3dの開口部分)を囲むように形成されている。そして、その凹部3eは、正多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)をしており、その正多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)をした凹部3eの側面が、前記被係合部3bとなっている。
【0025】
また、図示実施の形態においては、インコア3は、前記挿入方向Pとは反対方向側の後端部に、通水管2から露出する鍔部3fを備えている。すなわち、このインコア3は、通水管2内に収容される円筒形状のコア本体3gと、そのコア本体3gから延設される前記鍔部3fとからなる。そして、この鍔部3fに、前記凹部3eが設けられる。なお、図1において、符号1bは、受口1aに設けられたシール部材、1cは、通水管2が受口1aから抜け出ないよう、その通水管2を係止する係止爪である。
【0026】
一方、挿入工具4は、インコア3の凹部3e、詳細には、インコア3の中空部3d(詳しくは、中空部3dの開口部分)を囲むように形成された凹部3eに嵌まる嵌合部4cを備える。そして、この嵌合部4cの側面に前記係合部4bが設けられ、嵌合部4cの先端面が、前記押圧面4aとなる。すなわち、嵌合部4cは、正多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)をしており、その正多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)をした嵌合部4cの側面が、前記係合部4bとなっている。
【0027】
また、嵌合部4cは、複数サイズのインコア3に対応可能となるよう、先端ほど小サイズの嵌合部となるようにして多段(図示実施の形態においては、四段)に形成されている(図4参照)。そして、各嵌合部4cよりも先端側に突出するようにして、対応するインコア3の中空部3dに嵌まる円柱形状のガイド部4dが設けられている。つまり、嵌合部4cと先端側のガイド部4dとが対をなし、その対が、先端ほど小サイズとなるようにして、複数組(図示実施の形態においては、四組)設けられている。また、この挿入工具4の後部には、手で握ることのできる把持部4eが設けられており、この把持部4eには、滑り止め用に、例えばローレット目が形成されている。
【0028】
次に、以上の構成からなるインコア3および挿入工具4の作用効果について説明する。このインコア3を通水管2の開口端部2aに挿入するには、図6に示すように、挿入工具4の係合部4bをインコア3の被係合部3bに係合させるようにして、すなわち、挿入工具4の嵌合部4cをインコア3の凹部3eに嵌めるようにして、その挿入工具4の押圧面4aで、インコア3の被押圧面3aを挿入方向Pに押圧する。そして、この押圧の際、挿入工具4を、挿入方向Pを軸として回動させると、インコア3の被係合部3bと係合する、挿入工具4の係合部4bを介して、言い換えれば、挿入工具4の係合部4bと係合する、インコア3の被係合部3bを介して、インコア3は、挿入工具4と一体となって回動する。そして、このように、挿入工具4を用いてインコア3を押圧する際に、挿入工具4を回動させることで、インコア3は、回動しながら通水管2内にスムーズに進入する。こうして、このインコア3を通水管2に容易に挿入することができる。なお、挿入工具4の回動は、一方向にのみ回動してもよいが、一方向の回動とその反対方向の回動とを交互に行ってもよい。
【0029】
ところで、インコア3は、合成樹脂製であると、強度上、ある程度の肉厚を必要とする。しかし、肉厚を確保しようと、インコア3の内径を小さくすると、インコア3部分で、通水管2内を流れる水の流動抵抗が大きくなり好ましくない。そこで、インコア3の肉厚を確保するために、その外径を大きくするのがよく、そのために、インコア3と通水管2との嵌め合いを締まりばめとするのが好ましい。また、このように、インコア3と通水管2との嵌め合いを締まりばめとすることは、このインコア3による、通水管2の変形防止の効果を高めるためにも有効となる。そして、この場合、インコア3は、通水管2に、その通水管2を押し広げるようにして挿入される。そして、このような場合であっても、挿入工具4を用いて、インコア3を回動させながら通水管2に挿入することで、その挿入を容易に行うことができる。
【0030】
また、インコア3の凹部3eは、中空部3d(詳しくは、中空部3dの開口部分)を囲むように形成されているため、その凹部3eの底面からなる被押圧面3aの面積(言い換えれば、挿入工具4における、嵌合部4cの先端面からなる押圧面4aの面積)を大きくすることができ、挿入工具4により、インコア3を安定して押圧することができる。しかも、挿入工具4には、インコア3の中空部3dに嵌まるガイド部4dが設けられている。したがって、この挿入工具4のガイド部4dをインコア3の中空部3dに嵌めることで、この挿入工具4で、インコア3を一層安定して押圧したり回動させたりすることができる。
【0031】
また、挿入工具4の嵌合部4c(図示実施の形態においては、嵌合部4cとガイド部4d)は、多段に形成されているため、一つの挿入工具4でもって、各種サイズの通水管2に、その通水管2に対応する各種サイズのインコア3を挿入することができる。
【0032】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、通水管2(配管材)は、合成樹脂管からなっているが、例えば、薄肉の金属管からなっていてもよい。また、インコア3は、合成樹脂製でなくとも、金属製であってもよい。
【0033】
また、インコア3に設けられた凹部3eは、正多角形状をしていなくとも、図8に示すように、円形形状をして、その一部が径方向に突き出るように形成されてもよい。そして、この場合には、この突き出た部分の側面が、被係合部3bとなる。また、凹部3eは、中空部3d(詳しくは、中空部3dの開口部分)を囲むように形成されなくとも、図9に示すように、中空部3dの回りの一部に設けられてもよい。また、図示を省略するが、凹部3eは、中空部3dに通ずることなく、後端面3cにおける中間部分に設けられても構わない。
【0034】
また、インコア3の被係合部3bは、凹部3eの側面によって形成されるが、この被係合部3bは、例えば、鍔部3fの外周面に設けられてもよい。
【0035】
また、インコア3において、凹部3eの底面が被押圧面3aとなっているが、例えば、インコア3の後端面3cが被押圧面となってもよい。
【0036】
また、インコア3には鍔部3fが設けられるが、この鍔部3fは、必要なければ無くともよい。
【0037】
また、挿入工具4において、嵌合部4cは、多段に形成されているが、一つのみであっても構わない。
【0038】
また、挿入工具4には、嵌合部4cよりも先端側に、インコア3の中空部3dに嵌まる円柱形状のガイド部4dが設けられているが、このガイド部4dは、円柱形状でなくとも、例えば、断面多角形状とか十字形状等であってもよい。そして、このように、挿入工具4にはガイド部4dを設けるのが好ましいが、場合によっては、このガイド部4dは無くともよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】この発明の一実施の形態の、縦断面図である。
【図2】同じく、インコアの縦断面図である。
【図3】同じく、左側面図である。
【図4】同じく、挿入工具の正面図である。
【図5】同じく、図4におけるA−A線による断面図である。
【図6】同じく、挿入工具を用いて、インコアを通水管に挿入する過程を示す、一部を破断した正面図である。
【図7】同じく、図6におけるB−B線による拡大断面図である。
【図8】この発明の他の実施の形態の、図3相当図である。
【図9】この発明のさらに他の実施の形態の、図3相当図である。
【図10】従来のインコアが通水管に挿入された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0040】
2 通水管
2a 開口端部
3 インコア
3a 被押圧面
3b 被係合部
3c 後端面
3d 中空部
3e 凹部
3f 鍔部
4 挿入工具
4a 押圧面
4b 係合部
4c 嵌合部
4d ガイド部
P 挿入方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面円形の通水管の変形を防止すべく、その通水管の開口端部に挿入される筒形状をしたインコアであって、
挿入工具によって、前記通水管への挿入方向に押圧される被押圧面と、前記挿入工具の、前記挿入方向を軸とする回動に対し、その挿入工具を相対的に回り止めするよう、その挿入工具と係合する被係合部とを備えることを特徴とする、通水管用のインコア。
【請求項2】
前記挿入方向とは反対方向側の後端面に、前記筒形状内の中空部に連通するように形成されるとともに前記挿入工具が嵌まる凹部が設けられ、その凹部の側面に前記被係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の、通水管用のインコア。
【請求項3】
前記凹部の底面が、前記被押圧面となっていることを特徴とする請求項2に記載の、通水管用のインコア。
【請求項4】
前記凹部は、前記中空部を囲むように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の、通水管用のインコア。
【請求項5】
前記凹部は、正多角形状をしており、その正多角形状をした凹部の側面が、前記被係合部となることを特徴とする請求項4に記載の、通水管用のインコア。
【請求項6】
前記挿入方向とは反対方向側の後端部に、前記通水管から露出する鍔部を備え、その鍔部に前記凹部が設けられていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の、通水管用のインコア。
【請求項7】
断面円形の通水管の開口端部に、その通水管の変形を防止するためのインコアを挿入する、挿入工具であって、
前記インコアを、前記通水管への挿入方向に押圧する押圧面と、前記挿入方向を軸とする回動に対し、前記インコアによって相対的に回り止めされるよう、そのインコアと係合する係合部とを備えることを特徴とする、インコアの挿入工具。
【請求項8】
前記インコアにおける前記挿入方向とは反対方向側の後端面にそのインコアの中空部に連通するように形成された凹部に嵌まる、嵌合部を備え、その嵌合部の側面に前記係合部が設けられていることを特徴する請求項7に記載の、インコアの挿入工具。
【請求項9】
前記嵌合部の先端面が、前記押圧面となってることを特徴とする請求項8に記載の、インコアの挿入工具。
【請求項10】
前記嵌合部は、前記インコアの中空部を囲むように形成された前記凹部に嵌まることを特徴とする請求項8または9に記載の、インコアの挿入工具。
【請求項11】
前記嵌合部は、正多角形状をしており、その正多角形状をした嵌合部の側面が、前記係合部となることを特徴とする請求項10に記載の、インコアの挿入工具。
【請求項12】
前記嵌合部は、複数サイズのインコアに対応可能となるよう、先端ほど小サイズの嵌合部となるようにして多段に形成されていることを特徴とする請求項10または11に記載の、インコアの挿入工具。
【請求項13】
前記嵌合部よりも先端側に突出するようにして、前記インコアの中空部に嵌まるガイド部が設けられていることを特徴とする、請求項8ないし12のいずれか1項に記載の、インコアの挿入工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−9996(P2007−9996A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−189960(P2005−189960)
【出願日】平成17年6月29日(2005.6.29)
【出願人】(303017716)未来株式会社 (20)
【Fターム(参考)】