説明

通路施工方法及び通路壁用部材

【課題】 特にカーブするトンネル内などの交通路幅方向端部での通路形成に関し、工期を大幅に短縮してカーブする箇所における通路形成施工に有効使用される通路壁用部材を提供する。
【解決手段】交通路の側壁と間隔をおいて、あらかじめ形成された、基礎片と基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片とにより略L字状をなし、かつ基礎片には貫通孔及び切り欠き部が設けられてなり、貫通孔あるいは切り欠き部内には配筋された補強筋が露出して配置された通路壁用部材を、通路壁片につき垂直方向へ向けて立設すると共に、通路壁片と側壁との間からはコンクリートを打設し、打設したコンクリートにつき基礎片の貫通孔及び切り欠き部を通過させて一体化させた、ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトンネル内等の交通路、特に湾曲してカーブする交通路の幅方向端部に形成される通路の施工方法に係り、また該通路の下部には各種の電線、通信線、配水管及び各種信号線等を収納する配線管路が設けられる通路施工方法及び通路壁用部材に関するものである。

【背景技術】
【0002】
従来、例えばトンネル長手方向端部にトンネル内監視員用の通路を形成する擁壁構造及び擁壁構造用部材(特開2002−327600号公報参照)が提案されている。
【0003】
この従来提案では、トンネル断面を大きくする必要なしに、路面からの排水とトンネル側壁からの湧水の排除処理を的確に行え、また工事費の節減が可能なトンネル内監視員通路の擁壁構造が提供でき、かつ現場での工程を極力減らし、工期を大幅に短縮できるトンネル内監視員通路の擁壁構成用部材を提供することが目的とされていた。
【0004】
しかしながら、前記従来の擁壁構成用部材などでは、特にカーブするトンネル内などで前記従来の部材を用いての施工が困難である。
【0005】
【特許文献1】特開2002−327600号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かくして、本発明は、前記従来の課題を解消するために創案されたものであって、特にカーブするトンネル内などの交通路幅方向端部での通路形成に関し、工事費の節減が可能なカーブする箇所におけるトンネル通路の施工方法を提供出来ると共に、現場での施工工程を極力減らし、工期を大幅に短縮してカーブする箇所における通路形成施工に有効使用される通路壁用部材を提供することを目的とするものである。

【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、
交通路の幅方向端部に設けられる通路の施工方法であって、
交通路の側壁と間隔をおいて、あらかじめ形成された、基礎片と基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片とにより略L字状をなし、かつ基礎片には貫通孔及び切り欠き部が設けられてなり、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び切り欠き部内には配筋された補強筋が露出して配置された通路壁用部材を、前記通路壁片につき垂直方向へ向けて立設すると共に、湾曲した交通路の長手方向に沿い、少なくとも通路壁片の長手方向端部を当接させて湾曲状態に接続設置してなり、
前記通路壁片と前記側壁との間からはコンクリートを打設し、打設したコンクリートにつき基礎片の前記貫通孔及び切り欠き部を通過させて一体化させた、
ことを特徴とし、
または、
交通路の幅方向端部に設けられる通路の施工方法であって、
交通路の側壁と間隔をおいて、あらかじめ形成された、基礎片と基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片とにより略L字状をなし、かつ基礎片には貫通孔及び開口が長手方向外側に向いた凹状切り欠き部が設けられ、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び凹状切り欠き内には配筋された補強筋が露出して配置され、かつ前記凹状切り欠き部を構成する外側突片先端は前記基礎片の長手方向の長さより短尺とされた通路壁用部材を、前記通路壁片につき垂直方向へ向けて立設すると共に、湾曲する交通路の長手方向に沿い、少なくとも通路壁片の長手方向端部を当接させて湾曲状態に接続設置してなり、
前記通路壁片と側壁との間からコンクリートを打設し、打設したコンクリートにつき前記基礎片の貫通孔及び凹状切り欠き部を通過させて一体化させた、
ことを特徴とし、
または、
基礎片と、基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片と、により略L字状をなし、基礎片には貫通孔及び切り欠き部が設けられてなり、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び切り欠き部内には配筋された補強筋が露出して配置された、
ことを特徴とし、
または、
基礎片と、基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片と、により略L字状をなし、かつ基礎片には貫通孔及び開口が長手方向外側へ向った凹状切り欠き部が設けられ、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び凹状切り欠き内には配筋された補強筋が露出して配置され、かつ前記凹状切り欠き部を構成する外側突片先端は前記基礎片の長手方向の長さより短尺に形成された、
ことを特徴とするものである。

【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、特にカーブするトンネル内などの交通路での通路形成に関し、工事費の節減が可能な通路の施工方法が提供出来ると共に、現場での施工工程を極力減らし、工期を大幅に短縮してカーブする箇所における通路形成施工に有効使用される通路壁用部材を提供できるとの優れた効果を奏する。

【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1において、トンネル1の幅方向端部に例えばトンネル監視者用などが使用できる通路2(図4参照)が形成されることとなる。
【0010】
ここで、トンネル1の側壁3と所定の間隔をおき、かつトンネル1の進行方向と略平行方向となるよう、直方体状をなす本体にその軸方向へ向かい貫通する水路用の中空部4が設けられ、かつ該中空部4と上面部とがスリット状の排水溝5によって連通されて形成された水路用部材6がトンネル1の長手方向へ接続されて敷設される。
【0011】
さらに、敷設された水路用部材6とトンネル1の側溝3との間における底面部には所定の厚みを有して均しコンクリートが現場で打設され、いわゆる基礎部7が形成される。
【0012】
この基礎部7上に間隔保持具8を介して通路壁用部材9が立設される。
ここで、本発明による通路壁用部材9は、あらかじめ工場などで作製された、いわゆるプレキャストコンクリート製品であり、当該既設の通路壁用部材9が現場であるトンネル1内における交通路の状況に合わせて使用されるものとされる。
【0013】
本発明ではトンネル1内などの交通路はカーブする交通路となっており、従ってかかるカーブする交通路の幅方向端部に形成される通路もやはりカーブさせて施工しなければならないこととなる。
【0014】
よって、次にカーブする通路の施工に使用される通路壁用部材9の構成につき説明する。
【0015】
該通路壁用部材9は、所定の厚みを有する長方形状をなす基礎片10と、該基礎片10の幅方向一端より略垂直方向へ立ち上がる通路壁片11とを備えて略L字状をなして形成されている。ここで、通路壁片11は所定の厚みを有する略長方形状をなし、その内側表面側には方形状のくぼみ12が設けられている。なお、当該くぼみは複数個設けられていても構わないし、全く設けられてなくとも構わない。
【0016】
また、長手方向両端には接続板による接続のために接続穴が各々上下端に2カ所設けられている。ここで、前記接続穴は2カ所以上設けても構わないし、設けていない場合であっても構わない。
【0017】
なお、図6から理解されるように、接続板を利用して嵌合接続するための凹状接続部20,20が各々上下方向に2カ所設けても構わない。そして、この凹状接続部20についても2カ所以上設けても構わないし、設けていない場合であっても構わない。
【0018】
各図から理解されるように、基礎片10の略中央部には上下方向に貫通し、長方形状をなす貫通孔13が2カ所に設けられ、かつ当該貫通孔13には略十字に交差して配筋された補強筋14が露出した状態で設けられている。
【0019】
さらに、図5に示す実施例では、基礎片10の長手方向両端部はそれぞれ切り欠かれて切り欠き部21,21が設けられてなり、該切り欠き部21,21内においても配筋された補強筋14が略十字状に交差した状態で露出し、配置されている。なお、図5では長手方向両端部に切り欠き部21,21を形成したが、いずれか一方側の端部のみに切り欠き部21を形成したタイプでも構わない。
【0020】
ついで、図2に示すように、立設された通路壁片11とトンネル1の側壁3との間の空間からコンクリート15が打設される。しかして、打設されたコンクリート15は前記貫通孔13及び切り欠き部21,21を通過し、立設されている通路壁用部材9の構成部材である基礎片10の裏面方向まで流動する。
【0021】
さらに、図2から理解されるように、水路用部材6と通路壁片11の外表面下部との隙間からもコンクリート15を打設するものとする。そして、図3に示す現場打ちコンクリート表面16となる位置まで打設し、その後打設したコンクリート15を養生、固化させる。
【0022】
なお、水路用部材6と通路壁片11との隙間からのコンクリート15の打設は必須要件ではない。前述したように、立設された通路壁片11とトンネル側壁3との間の空間からコンクリート15が打設され、打設されたコンクリート15が前記貫通孔13を通過し、立設されている通路壁用部材9の構成部材である基礎片10の裏面まで流動し、そこからさらにコンクリートを流動させて水路用部材6と通路壁片11との隙間を塞ぐようにしても構わない。
【0023】
しかして、前記のようにコンクリート15を打設すると、たとえ通路壁用部材9をあらかじめ工場で作製し、それを現場で使用するものであったとしても、全体としてコンクリート15を現場打ちして作製したのと同様の強度の有するトンネル1の通路2を得ることができる。
【0024】
ここで、前記基礎片10の貫通孔13には略十字状に交差して配筋された補強筋14が露出して設けられており、該露出された補強筋14は現場打ちのコンクリート15としっかり密着するものとなる。よって、なおさら通路壁用部材9の立設強度が高くなる。すなわち、基礎片10に設けられた貫通孔10を通過させて現場打ちのコンクリート16を打設しており、これにより、あらかじめ工場で作製された通路壁用部材9は現場打ちのコンクリート15と一体化し、極めて高い強度を有するものとなる。
【0025】
しかも、従来型枠を現場で組み立て、該型枠内にすべてコンクリートを現場打ちにして施工していたのに比較し、施工コストもきわめて安価にすることができ、その施工の工期もきわめて短縮したものにできるとのメリットがある。
【0026】
その後、通路壁片11とトンネル側壁3との空間内に例えばコンクリート部材により形成された配線路部材17あるいは埋設路部材18を敷設した後、これらの部材を埋設する。
【0027】
なお、ここで、使用される埋設物については何ら限定されるものではないが、通常の土砂などを使用して構わないものである。
【0028】
また、図6に示したように、通路壁片11の内側面には、くぼみ12,12が設けられているタイプがあるが、埋設物がこのくぼみ12に入り込むため、このくぼみ12があっても通路壁片全体の強度は保持でき、しかも使用するコンクリート量を前記くぼみ12の分だけ削減することができるものとされる。
【0029】
そして、図4に示すように、通路壁片11の上端部とトンネル側壁3との間をシールすべくコンクリート15を現場打ちしてシールコンクリート19を形成する。
【0030】
ここで、前記シールコンクリート19が固化すると、その表面がトンネル1内の通路2となる。
【0031】
ところで、本発明では図7に示すように、湾曲した交通路、たとえばカーブ路として構成されている例えばトンネル1内の交通路のような場合、当該箇所の幅方向端部に設けられる通路2についてもカーブさせて施工敷設しなければならない。
【0032】
ここで使用される通路壁用壁部材9は、前述のように、基礎片10と、該基礎片10の幅方向一端より略垂直に立ち上がる通路壁片11とにより略L字状をなして形成され、前記基礎片10の中央には方形状をなす貫通孔13が、また基礎片10の長手方向両端部は切り欠かれ、長方形状をなす切り欠き部21,21が設けられるものとなる(図5参照)。
【0033】
そして、前記貫通孔13及び切り欠き部21,21内には略十字状に交差して配筋された補強筋14が露出して配置されている。
【0034】
しかして、前記通路壁用部材9を使用してのカーブした通路の形成方法は、前記通路壁用部材9を長手方向に接続するに際し、図9,図10から理解されるように、基礎片10の両端部側に設けられた切り欠き部21,21を若干重ね合う様にして内側へ曲げて敷設し、この状態からコンクリートを打設するものとなる。
【0035】
これにより内側にカーブした通路を簡単に形成できる。しかも内側にカーブするその曲率は、前記切り欠き部21の2倍の長さにおいて自由自在に決定でき、曲率の大きな湾曲通路や曲率の緩やかな湾曲通路が自由に形成できるものとなる。この際、少なくとも接続する通路壁片11、11の長手方向端部同士は当接させておくものとする。
【0036】
なお、内側に湾曲したカーブ路端部に通路2を施工する場合について説明したが、外側に湾曲したカーブ路において外側方向に湾曲した通路2は本発明によって当然施工しうる。この場合は基礎片10の長手方向両端側に設けられた切り欠き部21,21あるいは凹状切り欠き部22,22の隙間を広くするだけであり、何ら施工上の問題はない。もし強度の向上を企図するのであれば隣り合う補強筋14,14間の隙間部分に補強筋14を現場で配筋するか、現場で例えば金属製連結部材を用いて連結し補強筋14の代替を図ればよい。
【0037】
次に、図6では本発明の他の実施例を示したもので、この実施例における通路壁用部材9は、基礎片10と、該基礎片10の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片11とにより略L字状をなし、基礎片10の中央には貫通孔13が、また長手方向端部には凹状切り欠き部22が設けられている。図6では長手方向の一方側端部にのみ凹状切り欠き部22を設けた例を示したが、長手方向の両端部に凹状切り欠き部22,22を設けてもかまわない。
【0038】
そして、前記貫通孔13及び凹状切り欠き部22内には補強筋14が略十字状に交差して配筋され、かつ露出して配置され、さらに前記凹状切り欠き部22を構成する外側突片先端23が切削等によって、通路壁片11の長手方向の長さより短尺に構成されている。
【0039】
しかして、本実施例(長手方向の両端部に凹状切り欠き部22,22が設けられたタイプ)による通路壁用部材9を使用してのカーブした通路2の形成方法は、通路壁用部材9を長手方向に接続するに際し、図11から理解されるように、基礎片10の両端部側に設けられた外側突片先端23,23同士を当接させる。すると、前記外側突片先端23,23は通路壁片11の長手方向の長さより短く形成されているため、必然的に内側へ湾曲することになり、カーブして敷設出来るものとなる。この際においても、少なくとも接続する通路壁片11、11の長手方向端部同士についても当接させておくものとする。
【0040】
そして、この状態からコンクリートを打設すればよい。ここで、本実施例による通路壁用部材9を使用するメリットとしては、基礎片10の重量を切り欠き部21とするより凹状切り欠き部22として形成した分だけ重くでき、通路壁用部材9の通路壁片11を立設して施工するに際し、通路壁用部材9の立設安定性を向上させることが出来るものとなる。
【0041】
また、本実施例での通路壁用部材9では内側に湾曲形成する際の曲率範囲は狭いものと理解されがちであるが、現場において前記外側突片先端23をさらに切削などして短尺にすれば、前記曲率を大きくとることも出来る。
【0042】
なお、図7には基礎片10の長手方向端部を斜めに切削などし、略台形状に形成したものである。この様に構成してもカーブする通路が形成できる。そして、図7では切削などする程度がそれほど大きくとっていないため、基礎片10内に配筋されている補強筋14が露出しないものとなっている。
【0043】
次に、図8では基礎片10の長手方向両端部あるいは一端部に補強筋14が露出しないような浅い切り欠き部21を設け、かつ長手方向中央にさらに切り欠き部21を設けたものである。この様なタイプの通路壁用部材9を使用することもできる。

【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の構成を説明する構成説明図(その1)である。
【図2】本発明の構成を説明する構成説明図(その2)である。
【図3】本発明の構成を説明する構成説明図(その3)である。
【図4】本発明の構成を説明する構成説明図(その4)である。
【図5】通路壁用部材の構成を説明する構成説明図(その1)である。
【図6】通路壁用部材の構成を説明する構成説明図(その2)である。
【図7】通路壁用部材の構成を説明する構成説明図(その3)である。
【図8】通路壁用部材の構成を説明する構成説明図(その4)である。
【図9】通路壁用部材の構成を説明する構成説明図(その5)である。
【図10】通路壁用部材の構成を説明する構成説明図(その6)である。
【図11】通路壁用部材の構成を説明する構成説明図(その7)である。
【図12】従来の構成を説明する構成説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1 トンネル
2 通路
3 トンネルの側壁
4 中空部
5 スリット状の排水溝
6 水路用部材
7 基礎部
8 間隔保持具
9 通路壁用部材
10 基礎片
11 通路壁片
12 くぼみ
13 貫通孔
14 補強筋
15 コンクリート
16 現場打ちコンクリート表面
17 配線路部材
18 埋設路部材
19 シールコンクリート
20 接続部
21 切り欠き部
22 凹状切り欠き部
23 外側突片先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通路の幅方向端部に設けられる通路の施工方法であって、
交通路の側壁と間隔をおいて、あらかじめ形成された、基礎片と基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片とにより略L字状をなし、かつ基礎片には貫通孔及び切り欠き部が設けられてなり、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び切り欠き部内には配筋された補強筋が露出して配置された通路壁用部材を、前記通路壁片につき垂直方向へ向けて立設すると共に、湾曲した交通路の長手方向に沿い、少なくとも通路壁片の長手方向端部を当接させて湾曲状態に接続設置してなり、
前記通路壁片と前記側壁との間からはコンクリートを打設し、打設したコンクリートにつき基礎片の前記貫通孔及び切り欠き部を通過させて一体化させた、
ことを特徴とするトンネル通路施工方法。
【請求項2】
交通路の幅方向端部に設けられる通路の施工方法であって、
交通路の側壁と間隔をおいて、あらかじめ形成された、基礎片と基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片とにより略L字状をなし、かつ基礎片には貫通孔及び開口が長手方向外側に向いた凹状切り欠き部が設けられ、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び凹状切り欠き内には配筋された補強筋が露出して配置され、かつ前記凹状切り欠き部を構成する外側突片先端は前記基礎片の長手方向の長さより短尺とされた通路壁用部材を、前記通路壁片につき垂直方向へ向けて立設すると共に、湾曲する交通路の長手方向に沿い、少なくとも通路壁片の長手方向端部を当接させて湾曲状態に接続設置してなり、
前記通路壁片と側壁との間からコンクリートを打設し、打設したコンクリートにつき前記基礎片の貫通孔及び凹状切り欠き部を通過させて一体化させた、
ことを特徴とするトンネル通路施工方法。
【請求項3】
基礎片と、基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片と、により略L字状をなし、基礎片には貫通孔及び切り欠き部が設けられてなり、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び切り欠き部内には配筋された補強筋が露出して配置された、
ことを特徴とする請求項1記載の通路壁用部材。
【請求項4】
基礎片と、基礎片の一端より略垂直に立ち上がる通路壁片と、により略L字状をなし、かつ基礎片には貫通孔及び開口が長手方向外側へ向った凹状切り欠き部が設けられ、前記貫通孔あるいは前記貫通孔及び凹状切り欠き内には配筋された補強筋が露出して配置され、かつ前記凹状切り欠き部を構成する外側突片先端は前記基礎片の長手方向の長さより短尺に形成された、
ことを特徴とする請求項2記載の通路壁用部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−277874(P2007−277874A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−103853(P2006−103853)
【出願日】平成18年4月5日(2006.4.5)
【出願人】(505234845)後藤コンクリート工業株式会社 (7)