説明

連発式吹矢玩具装置

【課題】連発式吹矢玩具装置の回転弾倉の着脱を簡素化し、かつ確実な連発式吹矢作業を可能とする。
【解決手段】複数の弾倉受5A5B5Cの材質を弾力性を有する材料にて構成する。この弾力性を利用することで回転弾倉2の瞬時の着脱を可能とした。回転弾倉の表面に設けられたガイドレール8(案内溝)、さらにこのガイドレール8上に設置されたロッキングホール7(固定穴)に弾倉受5Aに設けられたロッキングボール6(固定球)が合致し固定されたとき、連発吹矢作業をすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は回転弾倉を備えた吹矢玩具装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
実開文献 1 実開 平4−115295
実開文献 2 実開 昭53−78100
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の連発式吹矢玩具において、回転弾倉は回転軸を有し、この回転軸を利用して回転弾倉を回転自在に支持する構造であり、回転弾倉の吹矢装置本体への着脱、並びに回転弾倉への矢の装填に手間どり、ある程度の時間を必要としていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
今回の課題は、連発式吹矢玩具において、回転弾倉が回転軸を有し、この回転軸を利用して回転弾倉を回転自在に支持する構造にある。この発明は、弾性材質の複数の弾倉受を利用する事で、回転弾倉は回転軸を必要とせず、その外周側面を複数の弾倉受で支持する構造により、回転弾倉を芯を保ちながら回転自在にさせる事を可能とし、更に回転弾倉を瞬時に着脱させる事も可能とした事にある。吹き筒母体1Bと発射筒母体3Bとを弾性材質の複数の弾倉受5A5B5Cにて合体構成された吹矢装置本体の弾倉受5A5B5Cの空間に複数の矢を装填した回転弾倉2を着脱、回転、固定させるにあたり複数の弾倉受の弾性張力と弾性回復力による膨張を利用する事で回転弾倉2の外周側面を複数の弾倉受5A5B5Cが支持する構造により、回転弾倉2は回転軸を有する事なく、弾倉受5A5B5Cに保持収納される。この複数の弾倉受5A5B5Cの弾性張力と弾性回復力による膨張により、回転弾倉2の瞬時の着脱、並びに回転弾倉2の回転、固定を可能とした連発式吹矢玩具装置である。基本的にこの吹矢装置は、弾倉受5A5B5Cの弾性張力と弾性回復力による膨張を利用して、回転弾倉2を吹矢装置本体の弾倉受5A5B5Cの空間へ指の力で横方向に瞬時に、押し込み装着、押し出し離脱させるものである。
【発明の効果】
【0005】
従来の連発式吹矢玩具において、回転弾倉は、回転軸を介して吹矢装置本体に装着されていた。吹矢装置本体と回転弾倉を一体化するにあたり、回転軸は、その末端をナットもしくはピン等で止める方法がとられていた。そのため矢を装填した状態の回転弾倉を吹矢装置本体に装着する場合、もしくは、吹矢装置本体に装着された状態の回転弾倉に矢を装填する場合の双方とも回転弾倉の着脱、及び回転弾倉への矢の装填に手間どり、ある程度の時間を必要としていた。この発明は、弾性材質の複数の弾倉受で回転弾倉の外周側面を支持する構造により、回転弾倉は回転軸を持つ必要がなくなり、回転弾倉の着脱、及び回転弾倉へ矢を装填する作業を短時間の内に行う事を可能とした。更に、この弾性材質の複数の弾倉受の弾力性は、一度装着された回転弾倉の外周側面を確実に支持する事で、回転弾倉は、回転軸を有する事なく、その芯を保ちながら弾倉を回転、及び固定させる事が出来、更に弾倉を吹矢装置本体から瞬時に着脱させる事を可能とした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明は連発式吹矢玩具において、弾性材質を使用した複数の弾倉受で回転弾倉の外周側面を回転自在に支持する構造により、回転弾倉2を芯を保ちながら回転させる事と同時に特定の位置に固定させる事を可能とした。更に回転弾倉2を瞬時に着脱させる事も可能とした。この吹矢玩具装置本体は、図1に示すように、吹き筒を支持する吹き筒母体1Bと発射筒を支持する発射筒母体3Bとを弾性材質の複数の弾倉受5A5B5Cで合体構成された集合体である。はじめに、回転弾倉2が吹矢装置本体に保持収納される過程について説明する。この吹矢玩具装置は、弾倉受5A5B5Cの弾性材質の弾性張力と弾性回復力による弾倉受の膨張を利用することで回転弾倉の瞬時の保持収納を可能とした。そのためには、弾倉受5Aと弾倉受5Bとの間隔と弾倉受5Aと弾倉受5Cとの間隔は、同一となる様に設定し、この間隔は図1に示すように、円筒形の回転弾倉2の円の部分の直径に対し、同等、もしくは弾倉受5A5B5Cが膨張する分量だけ小さく設定することが必要となる。回転弾倉2の全長は、吹き筒母体1Bの回転弾倉2に接する面と発射筒母体3Bの回転弾倉2に接する面との長さと同等とする。これにより、回転弾倉2は吹矢装置本体に指の力で押し込み装着され、保持収納される。次に回転弾倉2が弾倉受5A5B5Cの中で回転し特定の位置に固定される過程について説明する。まず、弾倉受5Aの回転弾倉2に触れる部分の中央にロッキングボール6(固定球)を設けておく。つづいて、回転弾倉2の表面にガイドレール8(案内溝)を設け、更にガイドレール8上に弾倉の数と同数のロッキングホール7(固定穴)を設ける。ロッキングボール6は回転弾倉2をその中心方向に押し付ける力を働かせている。この状態で指を使用して回転弾倉2を回転させてゆくと、回転弾倉2はガイドレール8に設けられたロッキングホール7と弾倉受5Aに設けられたロッキングボール6とが合致するときに特定の位置に固定される。吹き筒母体1Bの吹き筒1と発射筒母体3Bの発射筒3はその中心線を保つように設定しておく。前述の回転弾倉2を固定させるにあたり、回転弾倉2内の各弾倉9が吹き筒1と発射筒3と一本の筒となるよう予めロッキングボール6とロッキングホール7が合致するよう設定しておく。この状態で弾倉9に装填された矢を口で吹くことが可能となる。尚、吹き筒1の内径、各弾倉9の内径、及び発射筒3の内径は同等とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の連発式吹矢玩具装置の全体図及び回転弾倉図
【図2】同連発式吹矢玩具装置の回転弾倉及び複数の弾倉受の詳細図
【図3】同連発式吹矢玩具装置の上面、側面及び下面図
【符号の説明】
【0008】
1 吹き筒
1A 吹き口
1B 吹き筒母体
2 回転弾倉
3 発射筒
3A 発射口
3B 発射筒母体
4 マウスピース
5A 弾倉受
5B 弾倉受
5C 弾倉受
6 ロッキングボール(固定球)
7 ロッキングホール(固定穴)
8 ガイドレール(案内溝)
9 弾倉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹き筒母体1Bと発射筒母体3Bとを弾性材質の複数の弾倉受5A5B5Cにて合体構成された吹矢装置本体の弾倉受5A5B5Cの空間に複数の矢を装填した回転弾倉2を着脱、回転、固定させるにあたり、複数の弾倉受の弾性張力と弾性回復力による膨張を利用する事で回転弾倉2の外周側面を複数の弾倉受5A5B5Cで回転自在に支持する構造により、回転弾倉2は回転軸を有する事なく、弾倉受5A5B5Cに保持収納される。この複数の弾倉受5A5B5Cの弾性張力と弾性回復力による膨張により、回転弾倉2の瞬時の着脱、並びに回転弾倉2の回転、固定を可能とした連発式吹矢玩具装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate