説明

連結シート

【課題】 凹セグメントシートと凸セグメントシートとの2種類のシートを組み合わせる(連結する)ことにより、必要な大きさのシートを作ることができると共に、分解、運搬、保管することができる連結シートを提供する。
【解決手段】 四角形状のセグメントシートの直角2片に、挿入片を形設した凹ファスナーを設けた凹セグメントシートと、四角形状のセグメントシートの直角2片に、連結具を有する凸ファスナーを設けた凸セグメントシートとからなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セグメント化した凹セグメントシートと凸セグメントシートとからなるもので2種類のシートを組み合わせることにより、必要に応じた大きさのシートを構築することのできる連結シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、適当なものはないが、例えば、ユニットは外側シート、内側シート、連結シートによって包囲して中空体を形成し、中空体の両側面に連結部を形成するとともに、端部に床シートを内側シートと一体に設け、連結部における外側シートおよび内側シートと床シートとを開離嵌挿具付の止水スライドファスナーで連結できる形に形成し、ユニットは各種形状たとえば球形体ユニット、半円形体ユニット、扇形体ユニット、分岐ユニットに形成し、このユニットを連結することにより、多彩なエアテントができあがるものがある。(特許文献1参照)
【特許文献1】 特開2003−184349号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の技術は、各種の形状を呈する中空体のユニットをスライドファスナーで連結し、張設、分解、運搬を行うものである。
よって、各ユニットをスライドファスナーで連結するものであり、本発明のような2種類のセグメントシートで必要な大きさのシートを張設(設置)すると共に、分解、運搬、保管が簡易にできるという機能・効果はない。
【0004】
本発明は、上記のような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、凹セグメントシートと凸セグメントシートとの2種類のシートを組み合わせる(連結する)ことにより、必要な大きさのシートを作ることができると共に、分解、運搬、保管することができる連結シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成するために、四角形状のセグメントシートの直角2片に、挿入片を形設した凹ファスナーを設けた凹セグメントシートと、四角形状のセグメントシートの直角2片に、連結具を有する凸ファスナーを設けた凸セグメントシートとからなること。又は、四角形状のセグメントシートの直角4片に、挿入片を形設した凹ファスナーを設けた凹セグメントシートと、四角形状のセグメントシートの直角4片に、連結具を有する凸ファスナーを設けた凸セグメントシートとからなること。また、凹ファスナーと凸ファスナーの少なくともどちらか一方に、連結部を覆うカバー部を設けてなること。さらに、凹ファスナーと凸ファスナーの連結方向を、互いに逆方向とすること。その上、凹セグメントシート及び凸セグメントシートが内部に空気を入れてなる空気膜体構造であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の連結シートによれば、以下の効果を有するものである。
1)、四角形(正方形)2種類のセグメントシートを組み合わせることにより、自由な大きさのシートを作る(連結)ことができる。
2)、各ファスナーにより誰でも簡単、容易に組み立てることができる。
3)、セグメントシートにより、分解、運搬、保管が容易である。
4)、一方の直角2片に凹ファスナー、同じく他方のセグメントシートの直角2片に凸ファスナーを設けた2種類のセグメントシートにより、4枚からなるシートを作ることができる。
5)、直角4片に凹ファスナー、凸ファスナーを設けることにより、無限な大きさのシートを作ることができる。
6)、凹ファスナーと凸ファスナーの連結方向を互いに逆方向とすることにより、連結が容易となり、迷うことなく作業を行うことができる。
7)、カバーを設けることにより、意匠的に美しいシート構造物を作ることができる。
8)、エアーテントのように内部に空気を入れ続け膨張させた時、ファスナーから適当に空気が抜け、常時テントが張った状態に保持することができる。
9)、シートは、平板状のシートのみならず、立体的な空気膜体を使用することもでき、エアードームのような空気膜構造体を作り上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0007】
連結シート1は、凹セグメントシート2と凸セグメントシート3の2種類から構成される。
凹セグメントシート2は、テント布や布等、目的に応じて決められた四角形(正方形)状のセグメントシート2aの直角2片2a1に、挿入片2b1を形設した凹ファスナー2bを設けたものである。
【0008】
凸セグメントシート3は、上記と同様な(同じ大きさ)セグメントシート3aの直角2片3a1に、連結具3b1を有する凸ファスナー3bを設けたものである。
【0009】
つぎに、連結例を説明する。
凹セグメントシート2の凹ファスナー2bと凸セグメントシート3の凸ファスナー3bを連結具3b1にて連結してなる。
このように、凹セグメントシート2を2枚と、凸セグメントシート3を2枚により構成される。(対角状に同様なセグメントシートを置く)
【0010】
つづいて、他の実施例を説明する。
連結シート21は、凹セグメントシート22と凸セグメントシート23の2種類から構成される。
凹セグメントシート22は、前記と同様なセグメントシート22aの直角4片22a1に、挿入片22b1を形設した凹ファスナー22bを設けてある。
【0011】
凸セグメントシート23は、前記と同様なセグメントシート23aの直角4片23a1に、連結具23b1を有する凸ファスナー23bを設けてある。
【0012】
上記連結シート21の組み合わせ(連結)例を説明する。
凹セグメントシート22と凸セグメントシート23を上下左右交互に配置し、凹ファスナー22bと凸ファスナー23bを連結具23b1にて連結し、所要の大きさのシートを作るものである。(凹ファスナー22bと凸ファスナー23bの連結方向を、互いに逆方向としてなる)
【0013】
連結シート31は、少なくともどちらか一方のファスナー32bに、連結部Rを覆うカバー部4を設けてある。
【0014】
連結シート41は、凹セグメントシート42及び凸セグメントシート43を内部に空気Kを入れてなる空気膜体構造としてなるもので、必要に応じて空気口K1を設け、常時空気Kを入れてなる構造も一考である。
【0015】
上記各実施例において、セグメントシートやファスナーの材質及び大きさ等は使用目的によって決めればよい。
また、使用用途においても、イベント等で使用するシートや大型テントの屋根(エアーテント)、工事現場の落下防止シート、空気膜体構造においては、クッションシートやエアードーム等、色々考えられ、特に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す連結シートの凹セグメントシートの平面図。
【図2】 本発明の第1実施形態を示す連結シートの凸セグメントシートの平面図。
【図3】 本発明の第1実施形態を示す連結シートの使用状態の平面図。
【図4】 本発明の第2実施形態を示す連結シートの凹セグメントシートの平面図。
【図5】 本発明の第2実施形態を示す連結シートの凸セグメントシートの平面図。
【図6】 本発明の第2実施形態を示す連結シートの使用状態の平面図。
【図7】 本発明の第3実施形態を示す連結シートの要部連結部の正面図。
【図8】 本発明の第4実施形態を示す連結シートの各セグメントシートの一部縦断正面図。
【符号の説明】
【0017】
1−−−連結シート
2−−−凹セグメントシート
3−−−凸セグメントシート
4−−−カバー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形状のセグメントシートの直角2片に、挿入片を形設した凹ファスナーを設けた凹セグメントシートと、四角形状のセグメントシートの直角2片に、連結具を有する凸ファスナーを設けた凸セグメントシートとからなることを特徴とする連結シート。
【請求項2】
四角形状のセグメントシートの直角4片に、挿入片を形設した凹ファスナーを設けた凹セグメントシートと、四角形状のセグメントシートの直角4片に、連結具を有する凸ファスナーを設けた凸セグメントシートとからなることを特徴とする連結シート。
【請求項3】
凹ファスナーと凸ファスナーの少なくともどちらか一方に、連結部を覆うカバー部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の連結シート。
【請求項4】
凹ファスナーと凸ファスナーの連結方向を、互いに逆方向とすることを特徴とする請求項1、2又は3記載の連結シート。
【請求項5】
凹セグメントシート及び凸セグメントシートが内部に空気を入れてなる空気膜体構造であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の連結シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−104915(P2006−104915A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−319873(P2004−319873)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(504407479)
【Fターム(参考)】