説明

連続的な形質導入による複数の組み込みベクターを含む宿主細胞の作製方法

【課題】宿主細胞におけるタンパク質の産生に関し、より詳細には、外因性遺伝子を含む組み込みベクターの複数の組み込まれたコピーを含む宿主細胞、およびそのような宿主細胞を連続的な形質導入またはトランスフェクションにより作製する方法を提供する。
【解決手段】関心対象の遺伝子をコードする複数のレトロウイルスベクターを用いて、宿主細胞に形質導入が行われて形質導入された宿主細胞が作製されるような条件下で、宿主細胞を該複数の組み込みベクターに接触させ、より高いレベルのタンパク質を発現する方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の段階を含む、宿主細胞に形質導入を行うための方法:
a) i)ゲノムを含む少なくとも1つの宿主細胞、および
ii)関心対象の遺伝子をコードする複数のレトロウイルスベクター
を提供する段階;ならびに
b)該宿主細胞に形質導入が行われて形質導入された宿主細胞が作製されるような条件下で、該少なくとも1つの宿主細胞を該複数の組み込みベクターに接触させる段階;
c)組み込まれた複数のレトロウイルスベクターを含む宿主細胞を提供するために、段階a)およびb)を複数回繰り返す段階。
【請求項2】
段階aおよびbが少なくとも3回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
段階aおよびbが少なくとも4回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
段階aおよびbが少なくとも5回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
段階aおよびbが少なくとも6回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項6】
段階aおよびbが少なくとも7回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
段階aおよびbが少なくとも8回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項8】
段階aおよびbが少なくとも10回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項9】
段階aおよびbが少なくとも20回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項10】
段階aおよびbが約3〜20回繰り返される、請求項1記載の方法。
【請求項11】
組み込まれた複数のベクターを含む宿主細胞が、約10〜約100個の組み込まれたレトロウイルスベクターを含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
段階1および2において利用されるレトロウイルスベクターが、外被プラスミドおよびベクタープラスミドによりトランスフェクトされたパッケージング細胞より作製される、請求項1記載の方法。
【請求項13】
以下の段階をさらに含む、請求項1記載の方法:
d)関心対象の遺伝子をコードするレトロウイルスベクターを用いてパッケージング細胞に形質導入を行い、かつ外被タンパク質を発現するプラスミドを用いて該パッケージング細胞にトランスフェクションを行うことにより作製されたパッケージング細胞から作製されるベクターを用いて段階1および2により作製された、組み込まれた複数のレトロウイルスベクターを含む宿主細胞に、形質導入を行う段階。
【請求項14】
パッケージング細胞がレトロウイルスのgagおよびpolタンパク質を発現する、請求項12記載の方法。
【請求項15】
パッケージング細胞が293-GP細胞である、請求項14記載の方法。
【請求項16】
外被プラスミドがGタンパク質をコードする、請求項12記載の方法。
【請求項17】
Gタンパク質がVSV-Gタンパク質である、請求項16記載の方法。
【請求項18】
レトロウイルスベクターがMoMLV因子を含む、請求項1記載の方法。
【請求項19】
条件が、約10〜1000の感染多重度で、宿主を接触させる段階を含む、請求項1記載の方法。
【請求項20】
関心対象の遺伝子が外因性プロモーターと機能的に結合した、請求項1記載の方法。
【請求項21】
関心対象の遺伝子がシグナル配列と機能的に結合した、請求項1記載の方法。
【請求項22】
レトロウイルスベクターが少なくとも2つの関心対象の遺伝子をコードする、請求項1記載の方法。
【請求項23】
少なくとも2つの関心対象の遺伝子が多シストロン性配列に配置される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
少なくとも2つの関心対象の遺伝子が免疫グロブリン重鎖および軽鎖を含む、請求項23記載の方法。
【請求項25】
レトロウイルスベクターがレンチウイルスベクターである、請求項1記載の方法。
【請求項26】
宿主細胞がチャイニーズハムスター卵巣細胞、ベビーハムスター腎細胞、ヒト293細胞、およびウシ乳腺上皮細胞より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項27】
形質導入された宿主細胞をクローン的に(clonally)選択する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項28】
関心対象の遺伝子によりコードされる関心対象のタンパク質が産生されるような条件下で、クローン的に選択された宿主細胞を培養する段階をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項29】
組み込みベクターが、外因性遺伝子と機能的に結合した分泌シグナル配列をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項30】
関心対象のタンパク質を単離する段階をさらに含む、請求項28記載の方法。
【請求項31】
培養条件が、回転瓶培養、灌流培養、流加培養(batch fed culture)、およびペトリ皿培養からなる群より選択される、請求項28記載の方法。
【請求項32】
宿主細胞が、細胞1個当たり1日につき約1ピコグラムを上回る関心対象のタンパク質を合成する、請求項28記載の方法。
【請求項33】
宿主細胞が、細胞1個当たり1日につき約10ピコグラムを上回る関心対象のタンパク質を合成する、請求項28記載の方法。
【請求項34】
宿主細胞が、細胞1個当たり1日につき約50ピコグラムを上回る関心対象のタンパク質を合成する、請求項28記載の方法。
【請求項35】
レトロウイルスベクターが増幅可能なマーカーをさらにコードする、請求項1記載の方法。
【請求項36】
増幅可能なマーカーがDHFRおよびグルタミン合成酵素からなる群より選択される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
組み込まれたレトロウイルスベクターの増幅を可能にする条件下で、形質導入された宿主細胞を培養する段階をさらに含む、請求項35記載の方法。
【請求項38】
条件が、メトトレキセート、ホスフィノトリシン(phosphinothricin)、およびメチオニンサルフォキシム(methionine sulphoxime)からなる群より選択される選択物質の存在下において、形質導入された宿主細胞を培養する段階を含む、請求項37記載の方法。
【請求項39】
免疫グロブリンがIgG、IgA、IgM、IgD、IgE、およびsIgからなる群より選択される、請求項24記載の方法。
【請求項40】
宿主細胞に、異なる関心対象の遺伝子をコードする少なくとも2つの異なるベクターによって形質導入が行われる、請求項1記載の方法。
【請求項41】
請求項1記載の方法により作製される、宿主細胞。
【請求項42】
以下の段階を含む、宿主細胞に形質導入を行うための方法:
a) i)ゲノムを含む少なくとも1つの宿主細胞を提供する段階、および
ii)関心対象の遺伝子をコードする複数のレトロウイルスベクター
を提供する段階;ならびに
b)該宿主細胞に形質導入が行われて形質導入された宿主細胞が作製されるような条件下で、該少なくとも1つの宿主細胞を該複数の組み込みベクターに接触させる段階;
c)組み込まれた複数のレトロウイルスベクターを含む宿主細胞を提供するために、段階1)および2)を複数回繰り返す段階;
d)該関心対象の遺伝子を発現する宿主細胞をクローン的に選択する段階;ならびに
e)該関心対象の遺伝子によりコードされる関心対象のタンパク質を精製する段階。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図21D】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図22D】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【公開番号】特開2012−139229(P2012−139229A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−52428(P2012−52428)
【出願日】平成24年3月9日(2012.3.9)
【分割の表示】特願2006−549614(P2006−549614)の分割
【原出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(510337517)キャタレント ファーマ ソリューションズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (2)
【Fターム(参考)】