説明

遊技システム

【課題】 多量の賞球を計数器まで運ぶ必要が無く、遊技者や店内係員の負担を軽減することができると共に、店内サービスの向上を図ることが可能となる遊技システムを提供する。
【解決手段】 遊技者がパチンコ機81のカード記憶ボタン8Eを押下した場合には、上皿8が賞球で満タンになると、賞球払出装置22が停止すると共に、賞球払出制御基板310から貯球カードR/W装置100に対して貯球コマンドが出力される(S226〜S227)。そして、CPU111は、貯球コマンドが入力された場合には、カード入出力装置121を介して貯球カード300の貯球データを読み出し、該貯球データを各入賞口62、63、始動口57及び大入賞口60への各入賞に対して払い出されるべき各賞球の所定個数を加算した貯球データに書き換える(S152:YES〜S154)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機と、この遊技機から貸し球要求情報が入力された場合に、遊技機に対して所定個数の貸し球を貸し出す球貸し装置とから構成される遊技システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊技機と、この遊技機から貸し球要求情報が入力された場合に、遊技機に対して所定個数の貸し球を貸し出す球貸し装置とから構成される遊技システムに関して種々提案されている。
例えば、パチンコ遊技機と、このパチンコ遊技機に対応して設けられ、ICカードの記録情報を読み取り、該読み取られた記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさを遊技に使用させるための遊技使用処理を行う記録媒体処理手段と、貨幣を受け付けて該受付貨幣を識別する紙幣処理装置、硬貨処理装置と、識別された受付貨幣の金額の範囲内の所定額に相当する遊技用有価価値の大きさを記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさに加算更新する価値加算処理を行う価値加算手段と、少なくとも価値加算処理の実施中において遊技使用処理を不能動化する制御を行う制御手段を備えたカードユニットと、から構成される遊技システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−200324号公報(段落(0031)〜(0099)、図1〜図17)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の遊技システムの構成では、払い出される賞球を受ける球貯留部材が満タンになった場合には、この球貯留部材から賞球を排出する必要が生じ、遊技者は賞球を排出する排出作業をする必要があり煩雑であるという問題がある。また、この排出した賞球を計数器まで運ぶ必要があり、賞球が多量の場合には、遊技者にとって大きな負担となるという問題がある。また、賞球が多量の場合に、遊技場の店内係員が代行して賞球を計数器まで運ぶようにすると、遊技場の他の遊技機に故障が発生したときに、店内係員が迅速に対応することができない虞があるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、遊技者は、払い出される賞球を受ける球貯留部材が満タンになった場合に、この球貯留部材から賞球を排出することなく遊技を続行することが可能となると共に、多量の賞球を計数器まで運ぶ必要を無くして、遊技者や店内係員の負担を軽減することができると共に、店内サービスの向上を図ることが可能となる遊技システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技システムは、賞球払出装置と、遊技者側の前面に突出して設けられて前記賞球払出装置から払い出される賞球又は貸し球を受ける球貯留部材と、所定個数の前記貸し球の貸し出しを指示する貸し球要求情報を出力する球貸し指示手段と、を有する遊技機と、前記遊技機に対応して設けられて、貸し球の貸し出し可能な個数を表す貯球データを書換可能に記憶する貯球記録媒体が着脱可能に装着されると共に、前記貯球記録媒体から貯球データを読み取り及び該貯球記録媒体に記憶される貯球データを書換可能な読取書込手段と、前記貸し球要求情報が入力された場合には、前記貯球記録媒体に記憶される貯球データに基づいて前記賞球払出装置を介して所定個数の貸し球を貸し出す球貸し手段と、を有する球貸し装置と、を備え、前記遊技機は、前記球貯留部材が遊技球で満タンになったことを検出する満タン検出手段と、前記賞球の所定個数を前記貯球記録媒体に記憶される貯球データに加算して記憶するように指示する記憶指示情報を入力する記憶指示手段と、前記満タン検出手段を介して球貯留部材が遊技球で満タンになったことを検出し、且つ、前記記憶指示手段を介して記憶指示情報が入力された場合には、前記賞球払出装置を停止すると共に、該賞球払出装置によって払い出されるべき賞球の個数データを前記貯球記録媒体に記憶する加算個数データとして前記球貸し装置に対して出力するように制御する個数データ出力制御手段と、を有し、前記球貸し装置は、該遊技機から前記加算個数データが入力された場合には、前記読取書込手段を介して前記貯球記録媒体に記憶される貯球データを該加算個数データが加算された貯球データに書き換えるように制御する書換制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る遊技システムでは、遊技機は、球貸し指示手段介して所定個数の貸し球の貸し出しを指示する貸し球要求情報を出力する。一方、この遊技機に対応して設けられる球貸し装置は、貸し球の貸し出し可能な個数を表す貯球データを書換可能に記憶する貯球記録媒体が着脱可能に装着されると共に、貯球記録媒体から貯球データを読み取り及び該貯球記録媒体に記憶される貯球データを書換可能な読取書込手段を有している。そして、この球貸し装置は、遊技機から貸し球要求情報が入力された場合には、貯球記録媒体に記憶される貯球データに基づいて遊技機の賞球払出装置を介して所定個数の貸し球を貸し出す。
また、遊技機は、満タン検出手段を介して賞球払出装置から払い出される賞球又は貸し球を受ける球貯留部材が満タンになったことを検出し、且つ、記憶指示手段を介して賞球の所定個数を貯球記録媒体に記憶される貯球データに加算して記憶するように指示する記憶指示情報を入力された場合には、賞球払出装置を停止すると共に、該賞球払出装置によって払い出されるべき賞球の個数データを貯球記録媒体に記憶する加算個数データとして球貸し装置に対して出力する。一方、球貸し装置は、遊技機から加算個数データが入力された場合には、読取書込手段を介して貯球記録媒体に記憶される貯球データを該加算個数データが加算された貯球データに書き換える。
【0007】
これにより、遊技者が記憶指示手段を介して賞球の所定個数を貯球記録媒体に記憶される貯球データに加算して記憶するように指示する記憶指示情報を入力した場合には、球貯留部材が満タンになると賞球の払い出しが停止して、球貸し装置に装着される貯球記録媒体に記憶される貯球データが、賞球として払い出されるべき賞球個数が加算された貯球データに書き換えられる。このため、遊技者は、大当たりを獲得して多量の賞球を短時間に獲得可能になった場合等に、記憶指示手段を介して記憶指示情報を入力することによって、賞球として払い出されるべき賞球個数が貯球記録媒体の貯球データに加算されて記憶されるため、球貯留部材から賞球を排出することなく大当たり遊技等をスムーズに続行することが可能となり、遊技を楽しむことが可能となる。また、遊技者は、貯球データの書き換えられた貯球記録媒体と、球貯留部材に残った賞球とを計数器まで運ぶだけでよく、多量の賞球を計数器まで運ぶ必要が無くなるため、遊技者や店内係員の負担を軽減することができると共に、店内サービスの向上を図ることが可能となる。
一方、遊技者が記憶指示手段を介して賞球の所定個数を貯球記録媒体に記憶される貯球データに加算して記憶するように指示する記憶指示情報を入力しても、満タン検出手段を介して球貯留部材が賞球又は貸し球で満タンになったことが検出されるまでは、賞球払出装置は停止することなく、球貯留部材に賞球の払い出しが継続して行われるため、遊技者は遊技を中断されることなく円滑に続行することが可能となる。
他方、遊技者が獲得した多量の賞球を計数器まで運ぶことを希望する時は、記憶指示手段による記憶指示情報の入力をしないことによって、払い出される多量の賞球を球貯留部材から排出することができるため、遊技者は多量の賞球を獲得した実感を得ることができ、遊技の興趣を増大させることができる。
【0008】
また、請求項1に記載の遊技システムにおいて、前記遊技機は、前記読取書込手段から前記貯球記録媒体を排出するように指示する排出指示情報を入力する排出指示手段を有し、前記球貸し装置は、前記読取書込手段に装着された貯球記録媒体を排出する排出手段と、前記排出指示手段を介して排出指示情報が入力された場合には、前記排出手段を介して該読取書込手段から貯球記録媒体を排出するように制御する排出制御手段と、を有するように構成してもよい。
このような遊技システムでは、遊技者が遊技機の排出指示手段を介して排出指示情報を入力した場合には、この遊技機に対応する球貸し装置は、排出手段を介して読取書込手段から装着された貯球記録媒体を排出する。これにより、遊技者は、他の遊技機に移動する場合には、排出指示手段を介して排出指示情報を入力することによって、遊技をした遊技機に対応する球貸し装置から容易に貯球記録媒体を取り出すことができ、他の遊技機に容易に移動することが可能となる。
【0009】
また、請求項1に記載の遊技システムにおいて、前記遊技機は、貸し出し可能な残球個数を表示する残球個数表示手段を有し、前記球貸し装置は、前記貯球記録媒体に記憶される貯球データに対応する貸し出し可能な残球個数を前記残球個数表示手段を介して表示するように制御する表示制御手段を有するように構成してもよい。
このような遊技システムでは、遊技機に対応する球貸し装置に装着されている貯留記録媒体に記憶される貯球データが、遊技機の残球個数表示手段を介して表示されるため、遊技者は貯留記録媒体に記憶されている貸し出し可能な個数を容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る遊技システムをパチンコホールについて具体化した一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0011】
先ず、本実施例に係るパチンコホールの遊技システムの概略構成について図1及び図2に基づき説明する。
図1に示すように、パチンコホールの各島91には、多数台のCR機(カードリーディング機)と称される各パチンコ機81と、各パチンコ機81と対をなす貯球カードリード・ライト装置(貯球カードR/W装置)100とが配置されている。また、各一対のパチンコ機81と貯球カードR/W装置100は、接続ケーブル31Aによって電気的に接続されている。尚、貯球カードR/W装置100は、球貸し装置として機能する。
また、各貯球カードR/W装置100の前面部には、ICカードにより形成される貯球カード300(図2参照)が挿入、排出されるカード挿入口131が配設されている。
【0012】
また、図2に示すように、パチンコホールには、ICカードにより形成される貯球カード300を貸し出す貯球カード券売機200が設置され、遊技者は、パチンコゲームを開始する前に、この貯球カード券売機200によって貯球カード300を購入するようになっている。そして、遊技者は、購入した貯球カード300を各貯球カードR/W装置100に挿入することによって、パチンコゲームを行えるようになっている。
【0013】
この貯球カード券売機200には、CPU201A、ROM201B、RAM201C等が配置されて貯球カード券売機200全体を制御する制御基板201がもうけられている。また、貯球カード券売機200の前面部から紙幣を挿入可能に設けられて、挿入された金額データを制御基板201に出力する紙幣挿入口207が設けられている。また、制御基板201に接続されて、この紙幣挿入口207から出力された金額データに対応する金額等を表示する液晶表示器202が設けられている。また、制御基板201に接続されて、液晶表示器202に表示される金額に対応する貸し球の貸し出し可能な個数を表す貯球データが記憶された貯球カード300の作製を指示する購入ボタン203が設けられている。また、制御基板201に接続されて、挿入した紙幣の返却を指示する返金ボタン204が設けられている。また、制御基板201に接続されて、該制御基板201から入力された貸し球の貸し出し可能な個数を表す貯球データをICカードに書き込むIC入力装置205が設けられている。また、制御基板201に接続されて、ICカードを複数枚貯蔵し、該制御基板201の指示に従ってIC入力装置205にICカードを供給するICカード供給装置206が設けられている。また、IC入力装置205によって貯球データが書き込まれたICカードを貯球カード300として排出するICカード排出口208等が設けられている。
【0014】
次に、パチンコ機81の概略構成について図3乃至図5に基づいて説明する。
図3及び図4に示すように、パチンコ機81は、正面視矩形に形成される木製の外枠2に対して合成樹脂製の内枠3が、内枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ3A及び下ヒンジ3Bを介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この内枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の前面カバー部材4が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取付けられている。また、この前面カバー部材4のほぼ中央部には略円形の窓部5が開設され、この窓部5の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技盤41(図5参照)上の遊技領域42(図5参照)を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材4の窓部5の左上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ6が取付けられている。また、前面カバー部材4の正面視四隅には、スピーカ7が配置されている。また、前面カバー部材4の前面部分は、窓部5の周囲が不透明な合成樹脂製の前面部材4Aで覆われており、不図示のフルカラーダイオードが窓部5の外周部に沿って内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
【0015】
また、前面カバー部材4の右側端縁部には、内枠3及び前面カバー部材4を施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部4Bが設けられている。前面カバー部材4を開くためには、この鍵挿入部4Bに所定のキーを挿入して所定方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前面カバー部材4のみがオープンされる。
また、この前面カバー部材4の下側には、賞球払出装置22を介して払い出される賞球を受ける上皿8が配設されている。また、この上皿8は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材4を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取付けられている。また、この上皿8の中央前面部には、貯球数表示装置8Bが設けられ、貯球カードR/W装置100に装着された貯球カード300に記憶される貯球データに対応する貸し球の貸し出し可能な個数が表示される(図10参照)。また、貯球数表示装置8Bの上側には、球貸しボタン8C、カード記憶ボタン8E及び返却ボタン8Dが左右方向に配設されている。この球貸しボタン8Cを押下することによって、後述のように所定個数(例えば、20個〜30個である。)の貸し球が上皿8に供給される(図11参照)。また、カード記憶ボタン8Eを押下することによって、後述のように賞球払出装置22を介して賞球として払い出されるべき賞球の個数が貯球カード300に記憶される貯球データに加算して記憶される(図12参照)。また、返却ボタン8Dを押下することによって、後述のように貯球カード300が貯球カードR/W装置100から排出される(図13参照)。
【0016】
また、上皿8の賞球入口部8Aには、上皿8がパチンコ球で満タンになったことを検知する上皿満タンセンサ35が配設されている。この上皿満タンセンサ35は、平板部材が一端側を上下揺動自在に枢支されて、略水平に位置するように上側方向に付勢され、賞球入口部8Aの底面部と同一面を形成している。そして、所定個数(例えば、3個〜10個である。)のパチンコ球がこの平板部材の上側に乗ると下側に下がり、該平板部材の下側に配置される検出スイッチを押下して、上皿8がパチンコ球で満タンになったことを検知する満タン検出信号が後述の賞球払出制御基板310(図6参照)の入出力回路314(図6参照)に出力されるように構成されている。
【0017】
また、この上皿8の下には、下皿9が配設される。また、この下皿9の上端面左方には演出表示等に使用可能な各スイッチボタン9A、9Bが配置されている。
また、上皿8に連通する不図示の球送り機構を介して上皿8のパチンコ球が操作ハンドル10によりパチンコ球の発射勢を調整される発射装置(不図示)へ送られるよう構成されている。この発射装置は、供給されるパチンコ球を連続的に叩打する発射ソレノイド(不図示)や発射勢装置として機能する発射制御基板30等から構成され、該発射制御基板30は、操作ハンドル10の内部に取り付けられる可変抵抗器(不図示)を介して発射ソレノイドへの供給電力が調節され、パチンコ球の発射勢を強めたり、弱めたりすることが可能なように構成されている。これにより、遊技者が操作ハンドル10における回動操作部材10Aの回動量を調節することによって、該操作ハンドル10内に取り付けられた可変抵抗器の抵抗値が増減され、発射ソレノイドによるパチンコ球の発射勢の加減を適宜行うことができるように構成されている。
【0018】
また、外枠2の内枠3より下側部分の前面部を左右方向及び上下方向の各全幅に渡って覆うようにスピーカ筐体11が設けられている。また、内枠3を閉じた場合には、該内枠3の下端部は、その自重によってスピーカ筐体11の上端面部に当接している。また、このスピーカ筐体11の底面前端縁部には、左右方向全幅に渡って外枠2の下端面に対向する位置まで下方に突設されるリブ部(不図示)が設けられている。
【0019】
また、この内枠3のほぼ中央部には遊技盤41が着脱自在なように鉄板等の金属製や合成樹脂製又は合成樹脂の一体成形により形成される機構盤18に取り付けられている。そして、この機構盤18の裏側には合成樹脂製の機構セット盤20が開閉自在に蝶番により取り付けられている。
また、パチンコ機81の裏側最上段には、上方に開口した賞球タンク21が機構セット盤20に固定されている。賞球タンク21は、傾斜した底面に連通孔が形成され、その連通孔の下方にはパチンコ球を2列に整列流出し、賞球払出装置22にパチンコ球を送る通路を形成するタンクレール23が取付けられている。また、賞球払出装置22内には、賞球案内部24内の賞球通路を通過するパチンコ球を確認する球有り検出スイッチやパチンコ球の払い出しを調節する払い出しステッピングモータが内装されている。そして、これら賞球タンク21、タンクレール23、賞球案内部24、賞球払出装置22等により賞球及び貸し球の払い出しシステムが構成されている。
【0020】
また、タンクレール23の下側には液晶表示器(LCD)52(図5参照)等を制御する演出表示基板260(図6参照)が内蔵される演出表示基板ケース26が配設されている。また、演出表示基板ケース26の横側には普通役物等を駆動制御する役物駆動制御基板が内蔵される役物駆動制御基板ケース27が配設されている。また、演出表示基板ケース26の下側には、各スピーカ7、スピーカ筐体11に内蔵されるスピーカ、及びエラー表示電飾ランプ6等のフルカラーダイオード等を駆動制御するとともに、演出表示基板260による表示制御とスピーカ等に関する音制御との間に因果関係を持たせる制御を行うサブ統合制御基板280(図6参照)が内蔵されるサブ統合制御基板ケース28が配設されている。また、このサブ統合制御基板ケース28の下側には、パチンコ機81の遊技動作を制御する主制御基板290(図6参照)が内蔵される主制御基板ケース29が配設されている。そして、この主制御基板ケース29の遊技者側前面部には、操作ハンドル10の操作によって発射装置を駆動制御する発射制御基板が内蔵される発射制御基板ケース30が配設されている。また、主制御基板ケース29の横側には、賞球払出装置22を駆動制御する賞球払出制御基板310(図6参照)が内蔵される払出制御基板ケース31が配設されている。更に、この払出制御基板ケース31の下側には、AC24Vの供給電源からDC5VやDC12V等の各種駆動電源を生成して供給する電源基板が内蔵される電源基板ケース32が配設されている。
【0021】
次に、遊技盤41上の遊技領域42の構成について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、この遊技領域42は、所定厚さの板材をなした遊技盤41上に入賞口などの各構造物が配設され、それを囲むように環状のレール43が立設されて構成されている。このレール43は、発射されたパチンコ球を遊技領域42内に案内する重複して形成した案内路44を構成し、右肩部にはレール43に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部45を有する。
遊技領域42のほぼ中央には、開口部が開設され、この開口部の前面側に特別図柄表示装置48が配設されている。この特別図柄表示装置48は、背面部に取り付けられる液晶表示器(LCD)52等から構成されている。この液晶表示器52には、左、中、右に上下方向に変動する3列の変動図柄が表示され、左下角部には、左右に2分割された普通図柄を表示する普通図柄表示部50が構成されている。
【0022】
一方、特別図柄表示装置48の左側にはゲート54が配設されている。また、このゲート54にはパチンコ球の通過を検出するゲートスイッチ54A(図6参照)が備えられている。また、特別図柄表示装置48の左右の下角部の外側には、通常の風車55、56が設けられている。
また、特別図柄表示装置48の直下には、始動口57が配設されている。この始動口57には、パチンコ球の入賞を検出する始動口スイッチ57A(図6参照)が設けられ、パチンコ球の入賞を検出することで液晶表示器52に表示されている3列の変動図柄の変動が開始する。そして、変動図柄が変動中に始動口57に入賞した場合には、入賞個数が4個まで主制御基板290(図6参照)に設けられるRAMに記憶されて変動図柄の変動確定回数として保留される。
【0023】
また、ゲート54のパチンコ球の通過を検出することで普通図柄表示部50の普通図柄が変動する。そして、このゲート54にパチンコ球が入って、普通図柄表示部50の普通図柄が変動後、所定の表示態様で停止した場合(例えば、「11」、「77」のように揃った場合等)には、始動口57の上部に設けられるチューリップ式役物57Bが所定時間(本実施例では、約1秒間)開かれ、この始動口57にパチンコ球が入賞する確率が増加する。また、普通図柄が変動中にゲート54をパチンコ球が通過した場合には、通過個数が4個まで主制御基板290に設けられるRAMに記憶されて普通図柄の変動確定回数として保留される。
【0024】
そして、始動口57の下側には、横幅が広い上方に開口する開閉扉59で前面部を覆われる大入賞口60が形成された特別入賞装置61が配設されている。また、この大入賞口60の左右両側には上方に開口する各入賞口62、63が配設されて遊技盤41裏面の不図示の賞球樋に連通され、この各入賞口62、63への入賞を検出する入賞口スイッチ(不図示)が設けられている。また、各入賞口62、63の下側には、各電飾ランプ62A、63Aが内蔵されている。
また、特別入賞装置61の直下にはレール43に沿ってアウト口65が開設されている。更に、レール43に囲まれたこのような遊技領域42には、前記各構成物とともに複数の釘が打設されてパチンコ球の複雑な流路を構成している。
【0025】
次に、上記のように構成されたパチンコ機81と貯球カードR/W装置100の各駆動制御に係る制御システムの構成について図6に基づいて説明する。
図6に示すように、パチンコ機81の駆動制御に係る制御システムは、主制御基板290、サブ統合制御基板280、演出表示基板260及び賞球払出制御基板310等から構成されている。
この主制御基板290は、CPU291、ROM292、RAM293、及び入出力回路(I/O)294等から構成され、このCPU291、ROM292、RAM293、及び入出力回路294は、バス線により相互に接続されている。また、CPU291にはクロック回路295が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路294には、ゲートスイッチ54A、始動口スイッチ57A等が接続されている。また、この入出力回路294には、開閉扉59を開閉する開閉ソレノイド59A、及びチューリップ式役物57Bを開閉するソレノイド57Cが接続されている。
【0026】
また、サブ統合制御基板280には、CPU281、スピーカ7や電飾ランプ6等の駆動制御プログラム等を格納するROM282、主制御基板290からの各種制御信号を格納するRAM283、主制御基板290から送出される各種制御信号を受信する入出力回路(I/O)284、スピーカ7を駆動制御する駆動回路71、エラー表示電飾ランプ6等を駆動制御する駆動回路72等が配設されている。そして、このCPU281、ROM282、RAM283、及び入出力回路284は、バス線により相互に接続されている。また、CPU281にはクロック回路285が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路284には、主制御基板290の入出力回路294が接続されている。また、この入出力回路284には、各駆動回路71、72が接続されている。
【0027】
また、演出表示基板260には、CPU261、表示制御プログラムや所要の表示データを格納するROM262、表示指令、表示情報、入出力信号等を格納するRAM263、サブ統合制御基板280から送出される各種制御信号を受信する入出力回路264、及びCPU261から送られた表示情報を受けて液晶表示器52に対して画像を加工して表示するVDP(Video Display Processor)265等が配設されている。そして、このCPU261、ROM262、RAM263、入出力回路264、及びVDP265は、バス線により相互に接続されている。また、CPU261にはクロック回路266が接続されて所定のクロック信号が入力される。そして、CPU261は、サブ統合制御基板280から入力される表示パターン情報等の各種制御信号に基づいて、液晶表示器52に所定の演出表示を行う。
【0028】
また、賞球払出制御基板310には、CPU311、後述の賞球や貸し球の払い出し制御等の駆動制御プログラム等を格納するROM312、主制御基板290や貯球カードR/W装置100からの各種制御信号を格納するRAM313、主制御基板290や貯球カードR/W装置100から送出される各種制御信号を受信する入出力回路(I/O)314等が配設されている。そして、このCPU311、ROM312、RAM313、及び入出力回路314は、バス線により相互に接続されている。また、CPU3111にはクロック回路315が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路314には、主制御基板290の入出力回路294が接続されている。また、この入出力回路314には、賞球払出装置22、上皿満タンスイッチ35、カード記憶ボタン8E等が接続されている。また、この入出力回路314には、接続ケーブル31Aを介して貯球カードR/W装置100の入出力回路114が接続されている。
【0029】
また、図6に示すように、貯球カードR/W装置100の駆動制御に係る制御システムは、制御回路基板101とカード挿入口131から挿入された貯球カード300に記憶される貸し球の貸し出し可能な個数を表す貯球データ等を書き換えるカード入出力装置121等から構成されている。
この制御回路基板101は、CPU111、後述の残球数表示処理等の各制御プログラムが格納されるROM112、賞球払出制御基板310からの各種制御信号を格納するRAM113、及び入出力回路(I/O)114等から構成され、バス線により相互に接続されている。また、CPU111にはクロック回路115が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路114には、カード入出力装置121が接続されている。また、この入出力回路114には、接続ケーブル31Aを介して貯球数表示装置8B、球貸しボタン8C、返却ボタン8D等が接続されている。また、この入出力回路114は、接続ケーブル31Aを介して賞球払出制御基板310の入出力回路314に接続されている。
【0030】
次に、上記のように構成された本実施例に係る貯球カード券売機200のCPU201Aが実行する制御処理について図7に基づき説明する。ここで、図7の制御処理は、電源投入後の一定時間毎(例えば、4msec毎)に作動するものである。尚、これら図7にフローチャートで示される各プログラムは制御基板201が備えているROM201BやRAM201Cに記憶されており、CPU201Aにより実行される。
【0031】
図7に示すように、先ずステップ(以下、Sという)11において、CPU201Aは、紙幣挿入口207に紙幣が挿入されるのを待つ(S11:NO)。そして、紙幣挿入口207に紙幣が挿入された場合には(S11:YES)、S12において、CPU201Aは、紙幣挿入口207に挿入された金額等を液晶表示器202に表示し、貯球カード300が購入可能なことを表示する。
続いて、S13において、CPU201Aは、購入ボタン203が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、購入ボタン203が押下されていない場合には(S13:NO)、CPU201Aは、S14の処理に移行する。このS14において、CPU201Aは、返金ボタン204が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、返金ボタン204が押下されていない場合には(S14:NO)、CPU201Aは、再度S13以降の処理を実行する。一方、返金ボタン204が押下された場合には(S14:YES)、S15において、CPU201Aは、紙幣挿入口207に挿入された紙幣を返却口から排出して返金後、再度S1以降の処理を実行する。
【0032】
他方、S13で購入ボタン203が押下された場合には(S13:YES)、S16において、CPU201Aは、紙幣挿入口207に挿入された金額を貸し球の1個当たりの金額(例えば、4(円/個)である。)で除算して、貸し球の貸し出し可能な個数データを算出してRAM201Cに記憶する。
続いて、S17において、ICカード供給装置206を介してICカード入力装置205にICカードを供給する。また、CPU201Aは、RAM201Cから貸し球の貸し出し可能な個数データを読み出して、このICカード入力装置205を介してICカードに書き込み、貸し球の貸し出し可能な個数データを貯球データとして記憶する貯球カード300を作製する。
そして、S18において、CPU201Aは、この貯球データが書き込まれた貯球カード300をICカード排出口208を介して排出後、再度S1以降の処理を実行する。
【0033】
次に、上記のように構成された本実施例に係る貯球カードR/W装置100のCPU111が実行する制御処理について図8乃至図13に基づき説明する。ここで、図8乃至図13の制御処理は、電源投入後の一定時間毎(例えば、4msec毎)に作動するものである。尚、これら図8乃至図13にフローチャートで示される各プログラムは制御回路基板101が備えているROM112やRAM113に記憶されており、CPU111により実行される。
【0034】
図8に示すように、S101において、CPU111は、カード挿入検出処理のサブ処理を実行する。そして、S102において、CPU111は、残球数表示処理のサブ処理を実行後、S103において、球貸処理のサブ処理を実行する。続いて、S104において、CPU111は、貯球処理のサブ処理を実行後、S105において、カード排出処理のサブ処理を実行して、当該処理を終了する。
【0035】
次に、カード挿入検出処理(S101)のサブ処理について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、先ず、S111において、CPU111は、RAM113からカード挿入フラグを読み出し、このカード挿入フラグがONか否か、即ち、このカード挿入フラグが「1」か否かを判定する判定処理を実行する。尚、貯球カードR/W装置100のの起動時又はリセット時には、カード挿入フラグには「0」が代入されてRAM113に記憶されている。
そして、RAM113から読み出したカード挿入フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S111:YES)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0036】
一方、RAM113から読み出したカード挿入フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S111:NO)、S112において、CPU111は、カード入出力装置121から貯球カード300を検出した旨を表す検出信号が入力されているか否かを判定する判定処理を実行する。
尚、カード入出力装置121は、カード挿入口131から挿入された貯球カード300を検出する検出スイッチを備えており、貯球カード300をこの検出スイッチを介して検出した場合には、制御回路基板101の入出力回路114に貯球カード300を検出した旨を表す検出信号を出力するように構成されている。
そして、カード入出力装置121から貯球カード300を検出した旨を表す検出信号が入力されていない場合には(S112:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0037】
他方、カード入出力装置121から貯球カード300を検出した旨を表す検出信号が入力されている場合には(S112:YES)、S113において、CPU111は、RAM113からカード挿入フラグを読み出し、該カード挿入フラグをONにする、即ち、このカード挿入フラグに「1」を代入して再度、RAM113に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0038】
次に、残球数表示処理(S102)のサブ処理について図10に基づいて説明する。
図10に示すように、先ず、S121において、CPU111は、RAM113からカード挿入フラグを読み出し、このカード挿入フラグがONか否か、即ち、このカード挿入フラグが「1」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM113から読み出したカード挿入フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S121:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0039】
一方、RAM113から読み出したカード挿入フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S121:YES)、S122において、CPU111は、RAM113から残球数表示済フラグを読み出し、この残球数表示済フラグがONか否か、即ち、この残球数表示済フラグが「1」か否かを判定する判定処理を実行する。尚、貯球カードR/W装置100のの起動時又はリセット時には、残球数表示済フラグには「0」が代入されてRAM113に記憶されている。
そして、RAM113から読み出した残球数表示済フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S122:YES)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0040】
他方、RAM113から読み出した残球数表示済フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S122:NO)、S123において、CPU111は、カード入出力装置121を介して貯球カード300に記憶されている貯球データを読み出し、RAM113に記憶する。
続いて、S124において、CPU111は、RAM113から再度貯球データを読み出し、この貯球データに基づいてパチンコ機81の貯球数表示装置8Bに、貸し球の貸し出し可能な個数を表示するための表示コマンドを作成して、RAM113に記憶する。
そして、S125において、CPU111は、この表示コマンドを再度RAM113から読み出して、入出力回路114及び接続ケーブル31Aを介して貯球数表示装置8Bに出力する。これにより、パチンコ機81の貯球数表示装置8Bに貯球カード300に記憶されている貯球データに対応する貸し球の貸し出し可能な個数が表示される。
その後、S126において、CPU111は、RAM113から残球数表示済フラグを読み出し、該残球数表示済フラグをONにする、即ち、この残球数表示済フラグに「1」を代入して再度、RAM113に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0041】
次に、球貸処理(S103)のサブ処理について図11に基づいて説明する。
図11に示すように、先ず、S131において、CPU111は、RAM113からカード挿入フラグを読み出し、このカード挿入フラグがONか否か、即ち、このカード挿入フラグが「1」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM113から読み出したカード挿入フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S131:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0042】
一方、RAM113から読み出したカード挿入フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S131:YES)、S132において、CPU111は、球貸しボタン8Cが押下されたか否か、即ち球貸しボタン8Cから所定個数(本実施例では、20個〜30個である。)の球貸しを要求する球貸要求信号が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。尚、パチンコ機81の球貸しボタン8Cは、接続ケーブル31Aを介して制御回路基板101の入出力回路114に接続され、押下された場合には、所定個数の球貸しを要求する球貸要求信号を入出力回路114に出力するように構成されている。
そして、球貸しボタン8Cが押下されていない場合、即ち所定個数の球貸しを要求する球貸要求信号が入出力回路114に入力されていない場合には(S132:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0043】
他方、球貸しボタン8Cが押下された場合、即ち所定個数の球貸しを要求する球貸要求信号が入出力回路114に入力された場合には(S132:YES)、S133において、CPU111は、カード入出力装置121を介して貯球カード300に記憶されている貯球データを読み出し、この貯球データを貸し球の貸し出し可能なカード残球数としてRAM113に記憶する。
続いて、S134において、CPU111は、再度RAM113からカード残球数を読み出し、このカード残球数が「0」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、このカード残球数が「0」の場合には(S134:YES)、S135において、CPU111は、パチンコ機81の貯球数表示装置8Bに、残球不足の旨を表示するための表示コマンドを作成して、この表示コマンドを入出力回路114及び接続ケーブル31Aを介して貯球数表示装置8Bに出力する。これにより、貯球数表示装置8Bに「0」が表示され、貯球カード300に記憶されている貯球データに対応する貸し球の貸し出し可能な個数が「0個」である旨が表示される。
【0044】
また一方、このカード残球数が「0」でない場合には(S134:NO)、S136の処理に移行する。S136において、CPU11は、再度RAM113からカード残球数を読み出すと共に、貸しボタン8Cの1回の押下に対して貸し出される所定の基本個数(本実施例では、基本個数データは20個〜30個である。)をROM112から読み出して、このカード残球数から基本個数を減算した減算値が「0以上」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、この減算値が「0以上」即ち「正の値」の場合には(S136:YES)、S137において、CPU111は、カード入出力装置121を介して貯球カード300に記憶される貯球データの数値をこの減算値に書き換える。
【0045】
続いて、S138において、CPU111は、所定の基本個数の球貸しを行うように指示する球貸指令コマンドを入出力回路114及び接続ケーブル31Aを介して、パチンコ81の賞球払出制御基板310に出力する。これにより、後述のように、所定の基本個数の貸し球が賞球払出装置22を介して上皿8に供給される(図15参照)。
その後、S139において、CPU111は、RAM113から残球数表示済フラグを読み出し、該残球数表示済フラグをOFFにする、即ち、この残球数表示済フラグに「0」を代入して再度、RAM113に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0046】
また他方、S136で算出した減算値が「0未満」即ち「負の値」の場合には(S136:NO)、S140において、CPU111は、カード入出力装置121を介して貯球カード300に記憶される貯球データの数値を「0」に書き換える。
続いて、S141において、CPU111は、再度RAM113からカード残球数を読み出し、このカード残球数に等しい個数の球貸しを行うように指示する端数球貸指令コマンドを入出力回路114及び接続ケーブル31Aを介して、パチンコ81の賞球払出制御基板310に出力する。これにより、後述のように、カード残球数に等しい個数の貸し球が賞球払出装置22を介して上皿8に供給される(図15参照)。
その後、S142において、CPU111は、RAM113から残球数表示済フラグを読み出し、該残球数表示済フラグをOFFにする、即ち、この残球数表示済フラグに「0」を代入して再度、RAM113に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0047】
次に、貯球処理(S104)のサブ処理について図12に基づいて説明する。
図12に示すように、先ず、S151において、CPU111は、RAM113からカード挿入フラグを読み出し、このカード挿入フラグがONか否か、即ち、このカード挿入フラグが「1」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM113から読み出したカード挿入フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S151:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0048】
一方、RAM113から読み出したカード挿入フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S151:YES)、S152において、CPU111は、後述の貯球コマンド(図16参照)が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、貯球コマンドが入力されていない場合には(S152:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
他方、貯球コマンドが入力されている場合には(S152:YES)、S153において、CPU111は、カード入出力装置121を介して貯球カード300に記憶されている貯球データを読み出す。そして、CPU111は、この貯球データに該貯球コマンドに対応する球数データを加算した数値データを算出して、カード入出力装置121を介して貯球カード300に記憶される貯球データをこの加算した数値データに書き換える。これにより、貯球カード300に記憶されている貸し球の貸し出し可能な個数に貯球コマンドに対応する球数が加算されて記憶される。
続いて、S154において、CPU111は、RAM113から残球数表示済フラグを読み出し、該残球数表示済フラグをOFFにする、即ち、この残球数表示済フラグに「0」を代入して再度、RAM113に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0049】
次に、カード排出処理(S105)のサブ処理について図13に基づいて説明する。
図13に示すように、先ず、S161において、CPU111は、RAM113からカード挿入フラグを読み出し、このカード挿入フラグがONか否か、即ち、このカード挿入フラグが「1」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM113から読み出したカード挿入フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S161:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0050】
一方、RAM113から読み出したカード挿入フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S161:YES)、S162において、CPU111は、返却ボタン8Dが押下されたか否か、即ち返却ボタン8Dから貯球カード300の排出を要求する排出要求信号が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。尚、パチンコ機81の返却ボタン8Dは、接続ケーブル31Aを介して制御回路基板101の入出力回路114に接続され、押下された場合には、貯球カード300の排出を要求する排出要求信号を入出力回路114に出力するように構成されている。
そして、返却ボタン8Dが押下されていない場合、即ち貯球カード300の排出を要求する排出要求信号が入出力回路114に入力されていない場合には(S162:NO)、CPU111は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0051】
他方、返却ボタン8Dが押下された場合、即ち貯球カード300の排出を要求する排出要求信号が入出力回路114に入力された場合には(S162:YES)、S163において、CPU111は、入出力回路114及び接続ケーブル31Aを介して貯球数表示装置8Bに対して、貸し球の貸し出し可能な個数の表示を終了させる残球数表示処理終了コマンドを送信する。これにより、パチンコ機81の貯球数表示装置8Bに表示されている貸し球の貸し出し可能な個数の表示が消される。
続いて、S164において、CPU111は、カード入出力装置121を介して貯球カード300をカード挿入口131から排出する。
そして、S165において、CPU111は、RAM113からカード挿入フラグを読み出し、該カード挿入フラグをOFFにする、即ち、このカード挿入フラグに「0」を代入して再度、RAM113に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0052】
次に、上記のように構成された本実施例に係るパチンコ機81の賞球払出制御基板310のCPU311が実行する制御処理について図14乃至図17に基づき説明する。ここで、図14乃至図17の制御処理は、電源投入後の一定時間毎(例えば、4msec毎)に作動するものである。尚、これら図14乃至図17にフローチャートで示される各プログラムは賞球払出制御基板310が備えているROM312やRAM313に記憶されており、CPU311により実行される。
【0053】
図14に示すように、S201において、CPU311は、球貸払出処理のサブ処理を実行する。そして、S202において、CPU311は、賞球払出処理のサブ処理を実行後、S203において、カード記憶ボタン入力処理のサブ処理を実行して、当該処理を終了する。
【0054】
次に、球貸払出処理(S201)のサブ処理について図15に基づいて説明する。
図15に示すように、先ず、S211において、CPU311は、球貸指令コマンド(上記S138参照)を接続ケーブル31A及び入出力回路314を介して受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、球貸指令コマンドを接続ケーブル31A及び入出力回路314を介して受信した場合には(S211:YES)、S212において、CPU311は、貸し球の基本払出個数(本実施例では、20個〜30個である。)に相当する個数の貸し球を払い出すための賞球払出装置22を構成するステッピングモータの駆動パルス数をROM312から読み出し、賞球払出装置22に出力する出力パルス数としてRAM313に記憶する。
続いて、S213において、CPU311は、再度RAM313からこの出力パルス数を読み出して、賞球払出装置22に出力後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、賞球払出装置22を介して基本払出個数の貸し球が上皿8に供給される。
【0055】
一方、球貸指令コマンドを接続ケーブル31A及び入出力回路314を介して受信していない場合には(S211:NO)、CPU311は、S214の処理に移行する。S214において、CPU311は、端数球貸指令コマンド(上記S141参照)を接続ケーブル31A及び入出力回路314を介して受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、端数球貸指令コマンドを接続ケーブル31A及び入出力回路314を介して受信していない場合には(S214:NO)、CPU311は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0056】
他方、端数球貸指令コマンドを接続ケーブル31A及び入出力回路314を介して受信した場合には(S214:YES)、端数球貸指令コマンドに対応する貸し球の払出個数に相当する個数のパチンコ球を払い出すための賞球払出装置22を構成するステッピングモータの駆動パルス数をROM312から読み出し、賞球払出装置22に出力する出力パルス数としてRAM313に記憶する。
続いて、S213において、CPU311は、再度RAM313からこの出力パルス数を読み出して、賞球払出装置22に出力後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、賞球払出装置22を介して基本払出個数よりも少ない個数の貸し球が上皿8に供給される。
【0057】
次に、賞球払出処理(S202)のサブ処理について図16に基づいて説明する。
図16に示すように、先ず、S221において、CPU311は、主制御基板290のCPU291から賞球払出コマンドが入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
尚、CPU291は、各入賞口62、63、始動口57及び大入賞口60への入賞を検出した場合には、各入賞に対応する個数の賞球を払い出すように指示する賞球払出コマンドを入出力回路294を介して賞球払出制御基板310の入出力回路314に出力する。例えば、各入賞口62、63、始動口57への各入賞に対しては、5個〜7個の賞球を払い出すように指示する賞球払出コマンドを入出力回路294を介して賞球払出制御基板310の入出力回路314に出力する。また、大入賞口60への入賞に対しては、10個の賞球を払い出すように指示する賞球払出コマンドを入出力回路294を介して賞球払出制御基板310の入出力回路314に出力する。
そして、CPU291から賞球払出コマンドが入力されていない場合には(221:NO)、CPU311は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0058】
一方、CPU291から賞球払出コマンドが入力された場合には(221:YES)、CPU311は、S222の処理に移行する。S222において、CPU311は、RAM313からカード記憶フラグを読み出し、このカード記憶フラグがONか否か、即ち、このカード記憶フラグが「1」か否かを判定する判定処理を実行する。尚、パチンコ機81の起動時又はリセット時には、カード記憶フラグには「0」が代入されてRAM313に記憶されている。
【0059】
そして、RAM313から読み出したカード記憶フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S222:NO)、S223において、CPU311は、賞球払出コマンドに対応する個数の賞球を払い出すための賞球払出装置22を構成するステッピングモータの駆動パルス数をROM312から読み出し、賞球払出装置22に出力する出力パルス数としてRAM313に記憶する。
続いて、S224において、CPU311は、再度RAM313からこの出力パルス数を読み出して、賞球払出装置22に出力後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、賞球払出装置22を介して各入賞口62、63、始動口57及び大入賞口60への各入賞に対応する個数の賞球が上皿8に供給される。
【0060】
他方、S222でRAM113から読み出したカード挿入フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S221:YES)、CPU311は、S225の処理に移行する。S225において、CPU311は、上皿8が賞球で満タンになったか否か、即ち、上皿満タンセンサ35から満タン検出信号が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、上皿満タンセンサ35から満タン検出信号が入力されていない場合には(S225:NO)、CPU311は、S223以降の処理を実行する。
【0061】
また一方、上皿満タンセンサ35から満タン検出信号が入力されている場合には(S225:YES)、CPU311は、S226の処理に移行する。S226において、CPU311は、賞球払出コマンドに対応する個数データと、貯球カード300に記憶される貯球データを該個数データを加算した数値データに書き換えるように指示する旨のコマンドとから構成される貯球コマンドをRAM313に記憶する。
続いて、S227において、CPU311は、この貯球コマンドを再度RAM313から読み出して、入出力回路314及び接続ケーブル31Aを介して貯球カードR/W装置100に出力後、 当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0062】
次に、カード記憶ボタン入力処理(S203)のサブ処理について図17に基づいて説明する。
図17に示すように、先ず、S231において、CPU311は、カード記憶ボタン8Eが押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、カード記憶ボタン8Eが押下されていない場合には(S231:NO)、CPU311は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0063】
一方、カード記憶ボタン8Eが押下された場合には(S231:YES)、CPU311は、S232の処理に移行する。S232において、CPU311は、RAM313からカード記憶フラグを読み出し、このカード記憶フラグがOFFか否か、即ち、このカード記憶フラグが「0」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM313から読み出したカード記憶フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S232:YES)、S233において、CPU311は、このカード記憶フラグをONにする、即ち、このカード記憶フラグに「1」を代入して再度、RAM313に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、遊技者は、カード記憶ボタン8Eを押下することによって、上皿8が賞球で満タンになった場合には、賞球の払い出しを停止して、賞球として払い出されるべき賞球の個数を貯球カード300の貯球データに加算して記憶するように指示することが可能となる。
【0064】
他方、RAM313から読み出したカード記憶フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S232:NO)、S234において、CPU311は、このカード記憶フラグをOFFにする、即ち、このカード記憶フラグに「0」を代入して再度、RAM313に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、遊技者は、再度カード記憶ボタン8Eを押下することによって、賞球として払い出されるべき賞球の個数を貯球カード300の貯球データに加算して記憶するように指示した旨を取り消すコマンドをCPU311に対して入力することが可能となる。
【0065】
以上説明したとおり、本実施例に係る遊技システム1によれば、遊技者がパチンコ機81のカード記憶ボタン8Eを押下した場合には(S231:YES)、上皿8が賞球で満タンになると(S225:YES)、賞球払出装置22が停止すると共に、賞球払出制御基板310のCPU311から貯球カードR/W装置100のCPU111に対して貯球コマンドが接続ケーブル31Aを介して出力される(S226〜S227)。そして、CPU111は、貯球コマンドが入力された場合には、カード入出力装置121を介して貯球カード300の貯球データを読み出し、該貯球データを各入賞口62、63、始動口57及び大入賞口60への各入賞に対して払い出されるべき各賞球の所定個数を加算した貯球データに書き換える(S152:YES〜S154)。このため、遊技者は、大当たりを獲得して多量の賞球を短時間に獲得可能になった場合等に、カード記憶ボタン8Eを押下することによって、上皿8が賞球で満タンになった場合には、賞球の払出が停止されて、それ以後に払い出されるべき賞球の個数が貯球カード300に加算されて記憶されるため、上皿8から賞球を排出することなく大当たり遊技等をスムーズに続行することが可能となり、パチンコゲームを楽しむことが可能となる。また、遊技者は、貯球カード300と、上皿8に残った賞球とを計数器まで運ぶだけでよく、多量の賞球を計数器まで運ぶ必要が無くなるため、遊技者や店内係員の負担を軽減することができると共に、店内サービスの向上を図ることが可能となる。
【0066】
一方、遊技者がパチンコ機81のカード記憶ボタン8Eを押下しても(S231:YES)、上皿8が賞球又は貸し球で満タンになるまでは(S225:NO)、賞球払出装置22によって所定個数の賞球が上皿8に継続して払い出されるため(S223〜S224)、各入賞口62、63や大入賞口60に入賞しているにもかかわらず、上皿8にパチンコ球が無いという不測の事態が発生することを防止でき、遊技者は遊技を中断されることなく円滑に続行することが可能となる。
【0067】
他方、遊技者が獲得した多量の賞球を計数器まで運ぶことを希望する時は、カード記憶ボタン8Eを押下しないか(S231:NO)、または、該カード記憶ボタン8Eを押下した場合でもカード記憶ボタン8Eを再度押下することによって(S232:NO〜S234)、払い出される多量の賞球を上皿8から排出することができるため、遊技者は多量の賞球を獲得した実感を得ることができ、パチンコゲームの興趣を増大させることができる。
【0068】
また、遊技者がパチンコ機81の返却ボタン8Dを押下した場合には(S162:YES)、貯球カードR/W装置100のCPU111は、パチンコ機81の貯球数表示装置8Bに表示されている残球数を消すと共に、カード入出力装置121を介して貯球カード300をカード挿入口131から排出する(S163〜S164)。
これにより、遊技者は、他のパチンコ機81に移動する場合には、パチンコゲームをしたパチンコ機81に対応する貯球カードR/W装置100から容易に貯球カード300を取り出すことができる、他のパチンコ機81に容易に移動することが可能となる。
【0069】
更にパチンコ機81に対応する貯球カードR/W装置100に装着されている貯球カード300に記憶される貯球データが、即ち貸し球の貸し出し可能な個数が、パチンコ機81の残球数表示装置8Bを介して表示されるため、遊技者は貯球カード300に記憶されている貸し球の貸し出し可能な個数を容易に確認することができる。
【0070】
尚、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本実施例に係るパチンコホールの遊技システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施例に係るパチンコホールに設置されて貯球カードを貸し出す貯球カード券売機の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例に係るパチンコ機全体を示した正面側斜視図である。
【図4】本実施例に係るパチンコ機全体を示した背面側斜視図である。
【図5】本実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図6】本実施例に係るパチンコ機及び貯球カードリード・ライト装置(貯球カードR/W装置)の各駆動制御に係る制御システムの構成を示すブロック図である。
【図7】本実施例に係る貯球カード券売機の制御基板のCPUが実行する制御処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施例に係る貯球カードR/W装置のCPUが実行する制御処理を示すメインフローチャートである。
【図9】本実施例に係る貯球カードR/W装置のCPUが実行する「カード挿入検出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図10】本実施例に係る貯球カードR/W装置のCPUが実行する「残球数表示処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図11】本実施例に係る貯球カードR/W装置のCPUが実行する「球貸処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図12】本実施例に係る貯球カードR/W装置のCPUが実行する「貯球処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図13】本実施例に係る貯球カードR/W装置のCPUが実行する「カード排出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図14】本実施例に係るパチンコ機の賞球払出制御基板のCPUが実行する制御処理を示すメインフローチャートである。
【図15】本実施例に係るパチンコ機の賞球払出制御基板のCPUが実行する「球貸払出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図16】本実施例に係るパチンコ機の賞球払出制御基板のCPUが実行する「賞球払出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図17】本実施例に係るパチンコ機の賞球払出制御基板のCPUが実行する「カード記憶ボタン入力処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
1 遊技システム
8 上皿
8A 賞球入口部
8B 貯球数表示装置
8C 球貸しボタン
8D 返却ボタン
8E カード記憶ボタン
22 賞球払出装置
31A 接続ケーブル
35 上皿満タンセンサ
81 パチンコ機
91 島
100 貯球カードR/W装置
101 制御回路基板
111、201A、291、311 CPU
112、201B、292、312 ROM
113、201C、293、313 RAM
114、294、314 入出力回路(I/O)
121 カード入出力装置
200 貯球カード券売機
201 制御基板
205 ICカード入力装置
290 主制御基板
300 貯球カード
310 賞球払出制御基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
賞球払出装置と、
遊技者側の前面に突出して設けられて前記賞球払出装置から払い出される賞球又は貸し球を受ける球貯留部材と、
所定個数の前記貸し球の貸し出しを指示する貸し球要求情報を出力する球貸し指示手段と、
を有する遊技機と、
前記遊技機に対応して設けられて、貸し球の貸し出し可能な個数を表す貯球データを書換可能に記憶する貯球記録媒体が着脱可能に装着されると共に、前記貯球記録媒体から貯球データを読み取り及び該貯球記録媒体に記憶される貯球データを書換可能な読取書込手段と、
前記貸し球要求情報が入力された場合には、前記貯球記録媒体に記憶される貯球データに基づいて前記賞球払出装置を介して所定個数の貸し球を貸し出す球貸し手段と、
を有する球貸し装置と、
を備え、
前記遊技機は、
前記球貯留部材が遊技球で満タンになったことを検出する満タン検出手段と、
前記賞球の所定個数を前記貯球記録媒体に記憶される貯球データに加算して記憶するように指示する記憶指示情報を入力する記憶指示手段と、
前記満タン検出手段を介して球貯留部材が遊技球で満タンになったことを検出し、且つ、前記記憶指示手段を介して記憶指示情報が入力された場合には、前記賞球払出装置を停止すると共に、該賞球払出装置によって払い出されるべき賞球の個数データを前記貯球記録媒体に記憶する加算個数データとして前記球貸し装置に対して出力するように制御する個数データ出力制御手段と、
を有し、
前記球貸し装置は、
該遊技機から前記加算個数データが入力された場合には、前記読取書込手段を介して前記貯球記録媒体に記憶される貯球データを該加算個数データが加算された貯球データに書き換えるように制御する書換制御手段
を有することを特徴とする遊技システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−304878(P2006−304878A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−128486(P2005−128486)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(000121693)奥村遊機株式會社 (978)
【Fターム(参考)】