説明

遊技場装置

【課題】 遊技場における快適さを、容易かつリアルタイムに把握する。
【解決手段】 遊技機10及び空調機70が設置された遊技場における所定の運用管理状態を表示する表示部42を備えた遊技用管理装置40であって、空調機70ごとに対象の箇所において温度及び湿度を収集する雰囲気情報収集手段を備え、表示部42は、前記遊技場における遊技機10及び空調機70の配置関係を表す所定のレイアウトを表示するレイアウト表示手段と、収集した温度及び湿度にもとづいて求めた快適さを示す所定の値を、その温度及び湿度を収集した箇所に対応する前記レイアウト上の領域に表示する快適度表示手段と、を備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場における室内環境の円滑な管理を可能とする遊技場装置に関し、特に、遊技場における快適さを表示することができる遊技場装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技場には、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機の他、遊技客が快適な環境で遊技できるように空調機が備えられている。
一般的な規模又はそれ以上の規模を有する遊技場では、室内に数多くの空調機を備えることから、以下のような問題を有している。
【0003】
第一に、空調機の電力料金に関する問題がある。空調機の電力消費量は概して大きく、その設置台数に比例して大きなコスト負担となるからである。このため、空調機にかかる電力使用量を如何に抑えるかは遊技場にとって重要な課題である。
第二に、空調機の運転管理上の問題がある。空調機の運転管理が適切に行われていなければ快適な空調環境を保つことはできず遊技客を不快にするおそれがあるからである。特に、遊技場においては、遊技客の分布にばらつきがあるため、単に各空調機の設定温室度を一律設定しただけでは適切な空調環境を提供することはできず、最適に調整することは容易ではなかった。
【0004】
そこで、このような課題を解消し得る空調機制御装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような空調機制御装置によれば、いずれも、遊技客の分布に応じて空調機の消費電力を制御するようにしているため、遊技者を不快にさせることなく電気料金の高騰を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−079916号公報
【特許文献2】特開2010−88611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の空調機制御装置によれば、店員が体感温度を確認して温度設定を行わなければならず負担となっていた。
また、遊技場からは、前述の空調機制御装置が備える機能の他、遊技場における快適さをリアルタイムに把握したいといった要請があった。
すなわち、店員が、遊技場の状況を客観的に、かつ、即座に把握することで、室内環境の改善やコストの削減をさらに高めるための技術的手段の提供が求められていた。
【0007】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、遊技場における快適さを、視覚を通じて容易かつリアルタイムに確認することができる遊技場装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の遊技場装置は、遊技機及び空調機が設置された遊技場における所定の運用管理状態を表示する表示部を備えた遊技場装置であって、前記空調機ごとに対象の箇所における所定の雰囲気情報を収集する雰囲気情報収集手段を備えるとともに、前記表示部は、前記遊技場における前記遊技機及び前記空調機の配置関係を表す所定のレイアウトを表示するレイアウト表示手段と、前記雰囲気情報にもとづいて求めた快適さを示す所定の値を、その雰囲気情報を収集した箇所に対応する前記レイアウト上の領域に所定の態様で表示する快適度表示手段と、を備えた構成としてある。
【発明の効果】
【0009】
本発明の遊技場装置によれば、遊技場における快適さを、容易かつリアルタイムに把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】遊技場の構成を示すブロック図である。
【図2】遊技場における運用管理情報の表示態様の一例を示した表示図である。
【図3】島、空調機、遊技機、温湿度センサ及び快適度表示の関係を示す対応表である。
【図4】遊技機及び空調機(空調室内機)の配置例を示す遊技場の概略平面図である。
【図5】エコ運転の制御パターンの例を説明するための説明図である。
【図6】空調機制御方法を示すフローチャートである。
【図7】デマンド超過予定警報の報知方法を示すフローチャートである。
【図8】第二実施形態の空調機制御方法を示すフローチャートである。
【図9】第三実施形態に係るデマンド超過予定警報の報知方法を示すフローチャートである。
【図10】島、遊技機、稼働状態及び稼働率の関係を示す対応表である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態に係る遊技場装置について、図1〜図7を参照して説明する。
【0012】
(遊技場の構成)
図1は、遊技場の構成を示すブロック図である。
この図に示すように、遊技場は、遊技機10と、遊技媒体貸出機20と、台コンピュータ30と、島コンピュータ31と、遊技用管理装置40と、遊技媒体計数機50と、景品交換装置60と、空調機70と、空調機制御装置90と、電力積算計100とを備えている。
【0013】
遊技機10には、パチンコ機、スロットマシン、アレンジボール機、雀球機等、玉やメダルなどの所定の遊技媒体を使用して遊技を行う各種の遊技機が含まれる。
遊技機10には、呼出しランプ11が備えられており、ボタン操作等によってランプ表示動作を行うとともに、所定の呼出し信号が台コンピュータ30及び島コンピュータ31を介して遊技用管理装置40へ送信される。
この呼出しランプ11内には、周囲の温度(乾球温度)と湿度と(雰囲気情報)を検出する温湿度センサ12を設置することができる。
このようにすると、呼出しランプ11の配線に温湿度センサ12を接続することで、検出した温湿度を、呼出し信号の通信経路を通じて遊技用管理装置40に送信することができる。また、遊技客の近くに設置されるため、遊技者の実際の感覚を後述の快適度表示や空調機制御に反映することができる。
なお、本実施形態においては、遊技機10の片島ごとに3箇所(島端2箇所と島中央1箇所)に温湿度センサ12を設置するようにしている。
【0014】
遊技媒体貸出機20には、遊技球を貸し出す玉貸機20aや、メダルを貸し出すメダル貸機20bがある。
台コンピュータ30は、各遊技機10から遊技に関連する所定の信号を入力し、その入力した信号に対して所定の処理を行い、島コンピュータ40を介して遊技用管理装置40へ送信する。
島コンピュータ31は、一又は二以上の台コンピュータ30から送信されてきた所定の信号を遊技用管理装置40へ送信する。
遊技媒体計数機50は、遊技球や遊技メダルを計数し、景品交換装置60は、この計数された遊技媒体の処理結果にもとづく景品交換処理を可能とするものである。
電力積算計100は、遊技場全体の消費電力を計測し、空調機制御装置90を介して遊技用管理装置40へ入力する。
【0015】
遊技用管理装置40は、図1に示すように制御部41と表示部42とを備える。
制御部41は、プログラムにより動作するコンピュータであり、遊技場における種々の運用管理情報を表示部42に出力し、表示部42は、制御部41が出力した運用管理情報を液晶ディスプレイ等の表示画面に表示する。
図2は、遊技場の室内環境の管理に用いられる種々の運用管理情報の表示態様の一例を示した表示図である。
運用管理情報には、「使用電力に関連する情報」、「快適度に関連する情報」の他、「遊技機の稼働状況」や「空調機の運転状況」を示す情報が含まれる。
また、図中の各図形は、遊技機、空調機、照明等を模式的に表すものであり、遊技場における実際のレイアウトと対応した位置関係で配置されている。
【0016】
図2に示す電力表示領域P1〜P3は、「使用電力に関連する情報」を表示する領域である。
電力量表示領域P1には、現在の時刻とともに、現在の遊技場における使用電力を「現在使用電力」として表示する。
【0017】
電力表示領域P2には、「最大デマンド値」、「累計電力量」、「平均電力量」及び「契約最大デマンド値」を表示する。
「最大デマンド値」は、遊技場における使用電力のうち一日の中での最大値を示す。
「累計電力量」は、過去の所定基準時から現在に至るまで遊技場において使用された電力量の累計値である。例えば、その日における電力量の累計値や、その月における電力量の累計値を表示する。
「平均電力量」は、予め設定した時間間隔ごとの累計電力量の平均値を示す。例えば、直前の15分間における平均電力量を表示し、この表示は15分ごとに更新される。
【0018】
「契約最大デマンド値」は、電力会社との契約において定まる値であり、電気料金の基本料金の基準となるものである。具体的には、30分単位で計測される平均電力量の最大値(30分デマンド値)のうち、その月を含む過去11ヶ月のうち最も大きな値が「契約最大デマンド値」として当月の基本料金の算出に参照される。つまり、その月の30分デマンド値が、前月の「契約最大デマンド値」より大きい場合、その30分デマンド値が、「契約最大デマンド値」として更新される。
このため、例えば、店員は、「契約最大デマンド値」と「平均電力量(15分)」とを対比することによって遊技場の現在の電力使用量の多少を把握し、必要な節電措置を講じることができる。
【0019】
電力表示領域P3には、「デマンド警報レベル」を表示する。
「デマンド警報レベル」(デマンド超過予定警報)は、遊技場における電力量の使用傾向にもとづき、契約最大デマンド値を超過する可能性(予定)があることを予め報知するための情報である。例えば、契約最大デマンド値の計測時間帯の半分にあたる15分間隔で電力使用量の平均値(以下、平均電力量という。)を求めるようにしておき、前半15分間の平均電力量が既に契約最大デマンド値を超過した場合には、後半15分を経過した際の30分デマンド値が契約最大デマンド値を超過する可能性が高いとしてその旨のメッセージを記号等で表示する。
また、「デマンド警報レベル」は、契約最大デマンド値を超過する可能性の程度に応じてその態様を変化させて表示するようにしてもよい。
例えば、契約最大デマンド値が100Kwである場合において、前半15分間の平均電力量が120Kwであった場合には契約最大デマンド値の超過可能性が20%であることを示す警報レベルを表示し、190Kwであった場合には契約最大デマンド値の超過可能性が90%であることを示す警報レベルを、目盛り幅や色を変化させて表示するとよい。
このようにすると、店員は、その警報レベルに応じた負荷の節電対策を的確に行うことができ、契約最大デマンド値の超過を円滑にかつ効果的に回避することができる。
【0020】
稼働状況表示領域P5,P6は、遊技機の稼働状況を表示するための領域である。
図2に示すように、稼働状況表示領域P5には、遊技場内のレイアウトに対応した遊技機10の1台ごとの遊技状況を表示し、遊技状態表示領域P6には、遊技機全体の稼働率を表示することができる。
例えば、図2に示すように、遊技機10を四角の記号で表し、これをハッチング表示させることによって、その遊技機10が稼働状態であることを識別できるようにしている(同図の凡例表示領域P9に示す稼働状況表示記号参照)。
このようにすると、遊技機10ごとの遊技状態は勿論のこと、複数(この場合20台)の遊技機10によって構成される島ごとの遊技状況を、視覚を通じて直感的に把握することができる。
なお、「遊技機の稼働状況」は、各遊技機10が稼働中か否かを識別するための情報であり、パチンコ機10aからのセーフ玉数(払い出し玉数)情報、アウト玉数(発射玉数)情報、スタート回数情報、大当り回数情報、スロットマシン10bからのスタート回数情報、払い出しメダル数情報、ボーナス回数情報といった遊技に関連する情報にもとづいて導出することができる。
【0021】
空調機運転状態表示領域P7は、空調機の運転状況を表示するための領域である。
すなわち、「空調機の運転状況」は、各空調機70が、基準のエコ運転制御パターンにもとづいて運転しているか否かを判別するための情報である。
例えば、図2に示すように、遊技場内のレイアウトの対応した空調機70を二重四角の記号で表し、この外線と内線との間をハッチング表示することによって、その空調機70が、基準のエコ運転制御パターンにもとづいて間欠運転等を行っていることを判別することができる(同図の凡例表示領域P9に示す空調機状態表示記号参照)。
【0022】
快適度表示領域P4は、「快適度に関連する情報」を表示するための領域であり、室内の快適度を遊技場のレイアウトに対応させて表示するものである。
具体的には、図2に示すように、遊技機10等に設置された温湿度センサ12を介して収集した温湿度にもとづき、遊技機10の島ごとに所定の快適度を、遊技場内のレイアウトに対応して表示するようにしている。
快適度に関連する情報は、人が感じる快適さや不快さを表す情報であり、例えば、温湿度センサ12によって計測された温湿度によって導出される不快指数にもとづいて求めることができる。
ここで、不快指数(DI)は、乾球温度をTd(°C)、湿度をH(%)とすると、次式(1)又は(2)にもとづいて算出することができる。
DI=0.81Td+0.01H(0.99Td−14.3)+46.3
・・・(1)
DI=1.8Td−0.55(1−H/100)(1.8Td−26)+32
・・・(2)
【0023】
「快適度に関連する情報」は、このようにして求めた不快指数にもとづき「快適度」として記号表示することができる。
快適度表示は、具体的には、不快指数が65〜70の範囲に含まれる場合を「◎」(快適)とし、不快指数が60〜65又は70〜75のいずれかの範囲に含まれる場合を「○」とし、不快指数が60以下又は75以上の場合を「×」(不快)として表すことができる(同図の凡例表示領域P9に示す快適度表示記号参照)。
なお、本実施形態のように、1島あたり複数の温湿度センサ12を設置する場合には、計測した温湿度や求めた不快指数の平均値等を用いることによって島ごとの「快適度」を求めることができる。
例えば、ある島の領域内に設置された温湿度センサ12によって計測された温湿度の平均値が、気温22°C、湿度40%である場合、その島における不快指数は約67となり、この場合、その島のレイアウトに快適度表示「◎」が付される。
【0024】
このようにすると、例えば、快適度が「○」である室内状態を許容する運用ルールを定めておけば、快適度表示が「◎」(快適)である島の空調機70を、エコ運転のレベル(以下、エコレベルという。)をより高く設定すべき空調機70として容易に特定することができる。つまり、運転をより休ませても良い空調機70を特定することができる。このため、店員は、遊技客が不快にならない範囲において空調機70の運転を調整することができ、この調整によって電力消費量を効果的に抑えることができる。
【0025】
さらに、前述の「デマンド警報レベル」の報知に応じ、「快適度」の表示態様を変えることができる。例えば、所定のデマンド警報レベルが発せられた場合には、快適度「◎」の表示を点滅させるようにする。
このようにすると、店員は、エコレベルをより高めるべき空調機70を即座に把握することができる。このため、店員は、該当する空調機70の運転を積極的に調整することによって、遊技客が不快にならない範囲において空調機70の運転を調整することができ、かつ、契約最大デマンド値の超過を未然に防ぎ、電力消費コストをより効果的に抑えることができる。
【0026】
なお、図2に示すように、照明状態を示す照明状態表示領域P8を設けても良い。具体的には、遊技場内における照明の消灯・点灯状態や明るさの状態などを表示することができる。例えば、営業時間内では、通常の照明状態を表示し、営業時間外(開店前、閉店後など)においては、清掃作業中におけるエコ照明の状態を表示することができる(同図の凡例表示領域P9に示す照明状態表示記号参照)。
【0027】
つぎに、空調機70の制御処理について説明する。
遊技用管理装置40の制御部41は、後述する空調機制御装置90を介して空調機70の運転を制御するものである。
具体的には、基準のエコ運転制御パターンにもとづき運転を行っている遊技場の空調機70に対し、必要な空調機70の運転を制御することによって、快適度が「◎」(快適)や「×」(不快)を示す島の快適度を「○」になるようにする。
【0028】
ここで、遊技機10、複数の遊技機10からなる島、遊技機グループごとの空調機70、温湿度センサ12、快適度表示Pdの対応関係について説明する。
図3は、島、空調機、遊技機、温湿度センサ及び快適度表示の関係を、島番号、空調機番号、遊技機番号、温湿度センサ番号、快適度表示番号を用いて表した対応表である。
図4は、遊技機及び空調機(空調室内機)の配置例を示す遊技場の概略平面図であり、具体的には、図2に示す島、空調機、遊技機、温湿度センサ、快適度表示のそれぞれについて、番号を付けて表した図である。
すなわち、図4は、遊技機、空調機、温湿度センサ等が、遊技場内のレイアウトに対応した配置を示すものである。
そして、図4に示す島番号、空調機番号、遊技機番号、温湿度センサ番号及び快適度表示番号Pdを用い、それぞれの関係を表したものが図3の対応表である。
遊技用管理装置40は、この対応表を保持しており、制御部41は、この対応表を参照することによって対象の島や空調機70を特定することができる。
【0029】
例えば、ある遊技機10の島について、快適度表示Pd「◎」が示されたような場合には、対応表において、その「快適度表示番号」に対応する「空調機番号」を抽出することができ、制御すべき対象の空調機70を特定することができる。
遊技用管理装置40は、このようにして特定した空調機70のエコレベルを調整するため、所定のエコ運転制御信号を後述の空調機制御装置90に出力するようにしている。
すなわち、エコ運転制御信号は、エコレベルを示す情報である。
例えば、冷房運転中、不快指数が65〜70(快適度「◎」)の島がある場合には、その島番号に対応する空調機番号と、不快指数に応じ100%超(例えば120%)のエコレベルが設定されたエコ運転制御信号を空調機制御装置90に出力する。これにより、その島を対象とする空調機70の休ませる時間を増やし、節電効果を一層高めることができる。
また、不快指数が60以下や75以上(快適度が「×」)の島がある場合には、その島番号に対応する空調機番号と、不快指数に応じ100未満(例えば70%)のエコレベルが設定されたエコ運転制御信号を空調機制御装置90に出力する。これにより、その島を対象とする空調機70の運転時間を増やし、快適さを向上させることができる。
【0030】
実際には、空調機制御装置90が、遊技用管理装置40から特定した空調機番号及びエコ運転制御信号を受け取ると、コントローラ90bが、制御対象の空調機70に対し必要な運転制御を行う。
なお、空調機制御装置90は、空調機70に関する各種の設定操作を行う操作部を備えている。このため、店員は、空調機70の運転切換え(冷房、除湿、送風、暖房等)、温湿度設定等の調整を手動で行うこともできる。
【0031】
ここで、本実施形態に係るエコ制御について図面を参照しながら説明する。
図5は、基準のエコ運転制御パターンを説明するための説明図である。
図5に示すように、遊技用管理装置40は、基準のエコ運転制御パターンにもとづいて各空調機70の運転を制御する。すなわち、各島に対応して配置される2台の空調機70(空調室内機70a)を一組とし、3分毎に所定の順番(例えば、ジグザク状)で間欠運転を実施させるようにしている。間欠運転は、例えば、30秒ごとにON/OFFを繰り返すことを基準の間欠パターンとしている。
ここで、遊技用管理装置40は、快適度が「◎」や「×」の島がある場合には、快適度「◎」の島を対象とする空調機70をより休ませるための制御パターンを設定し、快適度「×」の島を対象とする空調機70の運転時間を増やすための制御パターンを設定する。
【0032】
例えば、対象の空調機70に対しエコレベルを高くする場合には、基準のエコ運転制御パターンにもとづき、その空調機70の間欠運転におけるOFFの時間を長めに設定したパターン(つまり、その空調機70を休ませる時間を多くしたパターン)を設定する。他方、エコレベルを低くする場合には、間欠運転におけるOFF時間を短めに設定したパターン(つまり、その空調機70の運転時間を増やしたパターン)を設定する。
また、基準のエコ運転制御パターンによれば通常3分毎の順番で間欠運転するところ、対象の空調機70については間欠運転を延長し、又は、短縮することによってエコレベルを調整してもよい。つまり、例えば、快適度が「◎」の島の空調機70が基準のエコ運転制御パターンからすると間欠運転の時間帯でない場合であっても間欠運転を行わせたり、快適度が「×」の島の空調機70が基準のエコ運転制御パターンからすると間欠運転の時間帯であったとしても通常運転に切り替えたり、休ませる時間を少なくするようにしてもよい。
さらに、後述の運転周波数制御により、対象の空調機70の空調出力そのものを制御することによってエコレベルを調整するようにしてもよい。
【0033】
空調機70は、遊技場の室内に設置される空調室内機70aと、遊技場の室外に設置される空調室外機70bとを備えており、これらの運転により、遊技場室内の冷房、除湿、送風、暖房等を行うことができる。すなわち、空調室内機70aに気化器や送風機を備え、空調室外機70bにモータ駆動のコンプレッサを備えており、例えば、冷房運転時は、液化状態の冷媒を空調室内機70aにおいて気化し、その気化熱で冷却された風を室内に吹き出すことにより室内を冷房する。
気化された冷媒は、空調室外機70bに送られるとともに、空調室外機70bのコンプレッサにより圧縮されて液化状態に戻され、再び空調室内機70aに送られる。このようなサイクルを繰り返すことにより、継続的な冷房運転が実施される。
また、冷房運転状態で空調室外機70bの運転を停止した場合は、空調室内機70aに対する冷媒の供給が停止するため、空調室内機70aから常温の風を室内に吹き出す送風状態となる。
【0034】
空調機70のエコ運転は、空調室外機70bの間欠運転によって実現することができる。すなわち、所定のパターンにもとづき空調室外機70bのコンプレッサのモータの駆動をON/OFFするものである。
また、間欠運転のON/OFFのパターンを変化させることによって、エコレベルを任意に調整することができる。例えば、現状のエコレベルを100%とした場合、エコレベルを0〜99%に設定することによって空調機70の停止時間を短くし、エコレベルを101〜200%に設定することによって空調機70の停止時間を長くすることができる。
【0035】
また、エコレベルは、空調室外機70bに対する供給電力の周波数を制御する(運転周波数制御)ことによっても任意に調整することができる。
この場合、空調室外機70bのコンプレッサのモータ駆動電力の周波数を変化させてモータ回転数を制御する。すなわち、熱交換のサイクル数を変化させることによって出力を増減させ、これにより空調出力を調整するものである。
なお、モータの回転数を制御する方式には、周波数変換とともに電流流通率(パルスの幅)を変えてモータへの出力電圧を可変制御するPWM(Pulse Width Modulation)方式、電圧そのもの(パルスの振幅)を変えてモータへの出力電圧を可変制御するPAM(Pulse Amplitude Modulation)方式、これらを組み合わせたPWM/PAM方式等があり、いずれを用いてもよい。
【0036】
[空調機制御方法]
つぎに、本実施形態に係る空調機制御処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る空調機制御方法を示すフローチャートである。
【0037】
図6に示すように、遊技用管理装置40は、島ごとに計測された温度と湿度を収集する(S1)。具体的には、予め遊技機10の呼出しランプ11内に設置した温湿度センサ12から継続的に送られてくる温湿度を定期又は不定期に集計する。
遊技用管理装置40は、収集された温湿度にもとづき不快指数を算出する(S2)。具体的には、前述した式(1)又は式(2)に、温度及び湿度を代入して不快指数を算出する。
【0038】
遊技用管理装置40は、求めた不快指数にもとづき島ごとの快適度を求め、そのすべて快適度が「○」であるか否かを判断する(S3)。つまり、すべての不快指数が60〜65又は70〜75の範囲内に含まれるかどうかを判別する。
この結果、すべての島の快適度表示Pdが「○」である場合(S3:YES)、基準のエコ運転制御パターンが設定され、(S4)、その設定された制御パターンにもとづいてすべての空調機70の運転が制御される(S6)。
【0039】
一方、快適度が「◎」又は「×」の島があった場合(S3:NO)、その島の快適度を「○」にする制御パターンが設定され(S5)、その設定された制御パターンにもとづいて空調機70の運転が制御される(S6)。
例えば、快適度が「◎」の島がある場合には、エコレベルが高く設定(例えば、現状を100%とすると120%)され、その島の空調機70をより休みが多くなるパターンに設定される。また、快適度が「×」の島がある場合には、エコレベルが低く設定(例えば、現状を100%とすると70%)され、その島の空調機70の休みが少なくなるパターンに設定される。
【0040】
このように、本実施形態によれば、快適度が「◎」又は「×」の遊技機10の島の快適度を「○」になるようにエコレベルを設定して空調機70を制御するようにしている。このため、遊技客を不快にすることなく、空調機70にかかる電力使用量を抑制することができ、遊技場における電力消費コストを効果的に削減することができる。
【0041】
ところで、前記方法では、快適度が「×」や「◎」の島を、快適度「○」に近づけるように空調機70を制御する方法について説明したが、遊技者の快適度を優先して快適度「×」や「○」の島を快適度「◎」にするようにした制御方法としてもよい。
具体的には、図6のS3において、快適度が「○」又は「×」の島があった場合、S5において、その島の快適度を「◎」にする制御パターンを設定し、S6において、その設定された制御パターンにもとづいて空調機70の運転を制御させることもできる。
この場合、例えば、快適度が「×」の島の空調機70のエコレベルが低く設定され、休みが少なくなるパターンにもとづいてエコ運転が実施されることとなる。
また、不快指数が65〜70以外はすべて快適度「×」とし、快適度「×」の島を快適度「◎」にするように対象の空調機70を制御することによっても同様の効果を得ることができる。
このようにすることによって、遊技者の快適度を維持しながら電力消費コストを効果的に削減する事ができる。
【0042】
[デマンドピーク報知方法]
次に、デマンドピーク報知処理について説明する。
図7は、デマンド超過予定警報の報知方法を示すフローチャートである。
同図に示すように、遊技用管理装置40は、所定の基準時刻から所定時間経過したか否かを判別する(S11)。例えば、契約最大デマンド値の計測単位である30分の半分の時間に相当する15分ごとにこの判別を行うとともに、15分間における電力使用量を算出する。
次に、遊技用管理装置40は、S11において求めた所定時間当たりの電力使用量にもとづき、契約最大デマンド値を超過する予定の有無を判断する(S12)。
例えば、前半15分間における平均電力量が、既に契約最大デマンド値を超過している場合は、その後の15分の電力使用によって契約最大デマンド値を超過する予定があると判断する。
【0043】
契約最大デマンド値を超過する予定があると判断した場合(S12:YES)、遊技用管理装置40は、所定のデマンド超過予定警報(デマンド警報レベル)を表示する(S13)。
次いで、遊技用管理装置40は、快適度が「◎」、すなわち、不快指数が65〜70である島があるか否かを判断する(S14)。
この結果、快適度表示Pdが「◎」である島が確認された場合(S14:YES)、その快適度表示を点滅させる(S15)。
なお、S12において、契約最大デマンド値の超過の予定がないと判断された場合(S12:NO)、又は、快適度が「◎」である島が無い場合(S14:No)には、処理を終了する。
【0044】
このように、本実施形態のデマンドピーク報知方法によれば、遊技場において契約最大デマンド値を超過する可能性がある場合には、所定のデマンド警報レベルによってその旨を報知するとともに、快適度「◎」の表示を通常と異なる特殊な態様で表示するようにしている。
このため、エコ運転のエコレベルをより強化すべき空調機70を即座に把握することができる。
この結果、契約最大デマンド値の超過を防ぐことができ、遊技場における電力消費コストを効果的に削減することができる。
【0045】
以上、本実施形態の遊技用管理装置(遊技場装置)40によれば、遊技場の電力使用量を表示するとともに、遊技機10の稼働状況や空調機70のエコ運転状況をレイアウト上に表示することによって、遊技場に関する種々の運用管理情報を容易に把握することができる。
このため、遊技場の室内環境を一定の状態に保ちつつ、電力消費コストを効果的に削減することができる。
【0046】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る空調機制御処理について説明する。
本発明の第二実施形態に係る空調機制御方法は、契約最大デマンド値を超過する予定を表示する点については第一実施形態と同様であるが、本実施形態の場合、空調機70の運転を自動制御する点において第一実施形態と異なる。
すなわち、本実施形態は、契約最大デマンド値の超過予定が見込まれる場合、快適度「◎」の島を特定し、この島を対象とする空調機70を多く休ませる制御パターンとすることで電力使用量を削減し、契約最大デマンド値の超過を防ぐようにしている。
他の構成については図1に示す第一の実施形態と同様である。このため、共通する構成については図1と同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0047】
図8は、本発明の第二実施形態に係る空調機制御方法を示すフローチャートである。
この図に示すように、遊技用管理装置40は、所定の基準時刻から所定時間経過したか否かを判別する(S21)。
次に、遊技用管理装置40は、S21において求めた所定単位時間あたりの電力使用量にもとづき、契約最大デマンド値を超過する予定の有無を判断する(S22)。
【0048】
契約最大デマンド値を超過する予定があると判断した場合(S22:YES)、遊技用管理装置40は、所定のデマンド超過予定警報を表示する(S23)。
次いで、遊技用管理装置40は、快適度が「◎」、すなわち、不快指数が65〜70である島があるか否かを判断する(S24)。
この結果、快適度表示Pdが「◎」である島が確認された場合(S24:YES)、遊技用管理装置40は、その島を対象とする空調機70をより多く休ませる制御パターンに切り替える(S25)。
【0049】
ところで、制御パターンにおいては、対象の空調機70を休ませる時間に一定の幅を持たせることができる。
例えば、契約最大デマンド値が100Kwである場合において、前半15分間における平均電力量が110Kwであった場合は、後半の15分間の平均電力量が90Kw未満になるよう対象の空調機70(即ち快適度「◎」の島の空調機70)の制御を行う制御パターンを設定することができる。つまり、30分を通した平均電力量が100Kw未満になるように、後半15分間の電力使用量を調整することで、契約最大デマンド値の超過を回避するものである。
【0050】
このためには、後半15分において対象の空調機70の電力使用量を前半15分よりも20Kw(=110Kw−90Kw)削減するとよい。例えば、前半15分間において検出された快適度「◎」の各空調機70の電力使用量の合計値が仮に50Kwであるとした場合、残り15分間における各空調機70の合計電力使用量をこれより20Kw少ない30Kw未満に抑えるとよい。つまり、対象の空調機70の出力を現状の60%(=30Kw/50Kw)以下に抑えるとよい。
このため、遊技用管理装置40は、エコレベルを60%とした制御パターンを設定した場合、この制御パターンに対応するエコ運転制御信号が出力され、対象の空調機70は、この制御パターンにもとづいてエコ運転が行われる。
【0051】
このように、本実施形態によれば、契約最大デマンド値の超過予定を予め報知するとともに、対象の空調機70のエコレベルを一層高めるようにしているため、契約最大デマンド値の超過をより確実に防ぐことができる。
このため、第一実施形態に比べ、遊技場における電力消費コストをより効果的に削減することができる。
【0052】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係るデマンドピーク報知方法について説明する。
本発明の第三実施形態は、契約最大デマンド値の超過予定を報知する点において第二実施形態と同様であるが、遊技機10の稼働状況に応じて報知態様に変化を持たせている点において第一及び第二実施形態と異なる。
他の部分については第一及び第二の実施形態と同様である。このため、共通する構成については図1の同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0053】
図9は、契約最大デマンド値の超過予定の報知方法を示すフローチャートである。
同図に示すように、遊技用管理装置40は、所定の基準時刻から所定時間経過したか否かを判別する(S31)。
次に、遊技用管理装置40は、S31において求めた所定時間当たりの電力使用量にもとづき、契約最大デマンド値を超過する予定があるか否かを判断する(S32)。
【0054】
契約最大デマンド値を超過する予定があると判断した場合(S32:YES)、遊技用管理装置40は、所定のデマンド超過予定警報を表示する(S33)。
次いで、遊技用管理装置40は、快適度が「◎」、すなわち、不快指数が65〜70である島があるか否かを判断する(S34)。
この結果、快適度が「◎」である島が確認された場合(S34:YES)、遊技用管理装置40は、その島の稼働率を取得する(S35)。稼働率の取得は、図10に示す対応表を用いることができる。
図10は、島、遊技機、遊技機の稼働の有無及び稼働率の関係を示す対応表である。
すなわち、本実施形態の遊技用管理装置40は、図10に示す対応表を予め保持しており、この対応表を参照することによって、島ごとに遊技機10の稼働率を把握することができる。
このため、S35において、快適度が「◎」である島についての遊技機10の稼働率が予め設定した値より低い場合(即ち、低稼働率の場合)には、その快適度表示「◎」を赤色に変えて点滅させ(S35:YES)、稼働率がこの設定値以上である場合(つまり低稼働率でない場合)には、その快適度表示「◎」を元の表示色のまま点滅させる(S37)。
【0055】
このような報知方法によれば、快適な室内状態でかつ遊技客があまり遊技していない島を対象とする空調機70のエコレベルを一層高めることができる。
すなわち、演算により求められた快適度にもとづくだけでなく、遊技客に与える影響度も考慮しつつ、より実質的かつ効果的に空調機70のエコ運転を実施することができる。
【0056】
さらに、このような考え方にもとづき、各空調機70の自動制御に応用することもできる。
例えば、前半15分間におけるデマンド値が既に契約最大デマンド値を超過しているような場合に、残り15分間における空調機70の電力使用量を削減するにあたり、快適度「◎」の島の各空調機70に対する快適度や稼働率に応じた重みづけを施したエコレベルにもとづく制御パターンを設定するとよい。
例えば、快適度が「◎」で、稼働率が低い島については、対象の空調機70のエコレベルをより高めに設定し、快適度が「◎」で稼働率が高い島については、各空調機70のエコレベルを低く設定した制御パターンにすることによって、遊技客の分布に伴う影響度を配慮したエコ運転の実施が可能である。
【0057】
以上、本発明の遊技場装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技場装置は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、遊技用管理装置40を本発明の遊技場装置として説明したが、例えば、景品交換装置60など、遊技機10や空調機制御装置90等と通信可能に接続されており、コンピュータによる制御手段や所定の表示手段を備える遊技場装置であればよい。
【0058】
また、空調機70の配置、島の配列、温湿度センサ12の設置場所は、図2や図4に示す配置に限定するものではない。例えば、温湿度センサ12の一部を、島端にある遊技場装置(遊技媒体計数機50など)に設置しても良い。また、温湿度センサ12を、遊技場の入口より離れた奥の箇所に設置することもできる。このようにすると遊技客の入退場が多い入口付近に比べ外気の影響度が少なく安定的に温湿度を計測することができる。
【0059】
さらに、島、空調機70、快適度表示等の対応についても、図3に示す対応表に限定するものではなく、関連する機器設置位置や設置数等にもとづいて作成され、または、更新することができる。
また、デマンドピーク報知時の快適度「◎」の表示態様については、点滅表示に限るものではなく、例えば、表示色を変え、または、ハッチング表示するなど、通常と異なることを識別できる表示態様であればよい。また、このような表示とともに、コメント(「例えば、島◎は節電可能です。」)を表示するようにしてもよい。
また、不快指数にもとづく快適度を表示するようにしているが、計測した温湿度と予め設定した温湿度との差を、快適度に代え、又は、快適度とともに表示するようにしても良い。また、快適度を島毎に一箇所表示するようにしているが、表示箇所を複数設けてもよい。
また、島毎の快適度や営業時間等にもとづいて、ある場所は照明を半分に落とし、ある場所は照明を切るなど、照明を自動制御することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、遊技用管理装置などの遊技場装置に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0061】
10 遊技機
11 呼出しランプ
12 温湿度センサ
20 遊技媒体貸出機
30 台コンピュータ
31 島コンピュータ
40 遊技用管理装置
41 制御部
42 表示部
50 遊技媒体計数機
60 景品交換装置
70 空調機
90 空調機制御装置
100 電力積算計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機及び空調機が設置された遊技場における所定の運用管理状態を表示する表示部を備えた遊技場装置であって、
前記空調機ごとに対象の箇所における所定の雰囲気情報を収集する雰囲気情報収集手段を備えるとともに、
前記表示部は、
前記遊技場における前記遊技機及び前記空調機の配置関係を表す所定のレイアウトを表示するレイアウト表示手段と、
前記雰囲気情報にもとづいて求めた快適さを示す所定の値を、その雰囲気情報を収集した箇所に対応する前記レイアウト上の領域に所定の態様で表示する快適度表示手段と、を備えることを特徴とする遊技場装置。
【請求項2】
前記表示部は、
前記遊技場における電力使用量を表示する電力量表示手段と、
前記遊技機の稼働状況を示す所定の記号を、各遊技機の配置に対応する前記レイアウト上の領域に表示する遊技機稼働表示手段と、
前記空調機の運転状況を示す所定の記号を、各空調機の配置に対応する前記レイアウト上の領域に表示する空調機運転表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技場装置。
【請求項3】
前記表示部とともに前記空調機の運転を制御する制御部を備え、
前記制御部は、
前記快適さを示す所定の値が、快適であることを示す第一の閾値範囲又は不快であることを示す第二の閾値範囲に含まれる場合に、この値が快適でなく、かつ、不快でないことを示す第三の閾値範囲に含まれる値となるように、前記所定の値を求めたときの前記雰囲気情報を収集した箇所を対象とする空調機の運転を制御することを特徴とする請求項1又2記載の遊技場装置。
【請求項4】
前記制御部は、
遊技場における所定単位時間当たりの電力使用量を監視し、当該電力使用量が所定のピーク値を超える一定の可能性が判別された場合には、前記第一の閾値範囲に含まれる所定の値を求めたときの前記雰囲気情報を収集した箇所に対応して前記レイアウト上に表示させる快適さを示す所定の値を、前記所定の態様とは異なる態様で表示させることを特徴とする請求項3記載の遊技場装置。
【請求項5】
前記制御部は、
遊技場における所定単位時間当たりの電力使用量を監視し、当該電力使用量が所定のピーク値を超える一定の可能性が判別された場合には、前記第一の閾値範囲に含まれる所定の値を求めたときの前記雰囲気情報を収集した箇所を対象とする前記空調機の出力を抑えるように運転を制御することを特徴とする請求項3又は4記載の遊技場装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−130570(P2012−130570A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286327(P2010−286327)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】