説明

遊技媒体計数装置

【課題】供給されるパチンコ玉等の遊技媒体の流れを分散させ、一部の流路での渋滞や詰りの発生をなくし、処理時間の短縮と流路の局部的損耗の防止を図ることを課題とする。
【解決手段】受入部に投入された遊技媒体を複数の仕切部材51,51′により複数列に仕切って整列させつつ移動させる導入経路45を有し、整列された遊技媒体を前記導入経路の下流域に配設された計数手段43により計数する遊技媒体計数装置において、前記導入経路は一部の仕切部材51′の少くとも上流端近傍における上縁が他の仕切部材51の上縁より高く設定されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技媒体計数装置に係り、特に受入部に投入された遊技媒体を複数の仕切部材による複数列に仕切って整列させつつ移動させる導入経路を備え、整列された遊技媒体を前記導入経路の下流域に配設された計数手段により計数する遊技媒体計数装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技媒体(パチンコ玉)を整列させて玉計数部に送る従来の技術として実公平6−17464号公報に示されるものがある。
【0003】
この公報に記載のパチンコ玉計数機は、傾斜勾配が与えられて配設された複数列の計数レール上に玉受皿から落下するパチンコ玉が衝突する玉受板を設け、この玉受板から各計数レール上に分散して流下し、この計数レールに配備された計数センサの検知ラインをパチンコ玉が遮光することにより計数するようになされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに上記従来の技術では、パチンコ玉を流す複数列の計数レールはすべて同一構造のレールが列設されたものであるため、この計数レールの上流側に玉受皿の排出口からパチンコ玉が供給されたとき一部のレールにパチンコ玉が集中してしまうことが起きる。例えば計数レールの上流部で流路が直線的になっている場合、流下するパチンコ玉は計数レール群の幅方向中央近傍に集中しがちになる。また流路が湾曲している場合には、パチンコ玉は遠心力により外寄りの計数レールに集中することになる。
【0005】
一方、玉受皿の形状等によっても偏りが生じる。すなわち玉受皿の排出口が一側方に寄った位置にあると、排出口が位置する側の計数レールにパチンコ玉が集中し、左右対称の形状を有する玉受皿であっても中央付近の計数レールに集中する傾向がある。
【0006】
これらにより一部の計数レールにおいてパチンコ玉の流れが滞りがちになり、全体としての処理速度が遅くなるという問題や、パチンコ玉が集中する計数レールにおいて詰りが起きやすくなるという問題がある。またパチンコ玉が集中する計数レールはそれだけ損耗が激しく、他のレールが使用可能であるにも拘らず早期に計数レール全体の交換が必要となるなどの損失を生じる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、供給されるパチンコ玉等の遊技媒体の流れを分散させ、一部の流路での渋滞や詰りの発生をなくし、処理時間の短縮と流路の局部的な損耗の防止を図る遊技媒体計数装置を提供することを課題とするものである。
【0008】
上記課題を解決手段として本発明は、受入部に投入された遊技媒体を複数の仕切部材により複数列に仕切って整列させつつ移動させる導入経路を有し、整列された遊技媒体を前記導入経路の下流域に配設された計数手段により計数する遊技媒体計数装置において、前記導入経路は一部の仕切部材の少くとも上流端近傍における上縁を他の仕切部材の上縁より高く設定したことにある。
【0009】
前記上縁の高い仕切部材は遊技媒体が集中する箇所に設けることが好ましく、その箇所は導入経路の幅方向中央付近であることが多い。
【0010】
なお前述の仕切部材の上縁が高いということは、上流端近傍において高いことを意味し、下流側ではすべて同じ高さであっても、あるいは高さ関係が逆になっても差支えはない。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本発明によれば、パチンコ玉の計数部へパチンコ玉を整列させて送り込むための導入経路を複数列に仕切る仕切部材の高さを変えることによりパチンコ玉を幅方向に均等に分散させて計数部へ送るようにしているので、計数部でのパチンコ玉の詰りや停滞、一部の通路の損耗等を未然に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。図示の実施形態は、遊技機1としてパチンコ台に本発明を適用した場合を示し、図1のように遊技機1およびその周辺機器類によって構成される遊技ユニットが幅方向に列設されて各ユニット列を図2のように背中合わせに配置して遊技島が構成されている。
上記遊技島の内部には、各遊技機1や台間玉貸機2にパチンコ玉を補給するための玉補給通路3をはじめ、パチンコ玉を回収するための玉回収通路4が配設されている。
【0013】
上記玉補給通路3は、図示しない揚送手段により揚送されたパチンコ玉を遊技島の列設方向に搬送し、各遊技機1や台間玉貸機2にパチンコ玉を供給するようになっており、また前記玉回収通路4は各遊技機1や計数装置5から排出されたパチンコ玉を回収して一箇所に搬送し、揚送手段により送り込むものである。
【0014】
前記台間玉貸機2は、その前面上方位置に異常発生時等に点滅して状態を店員に知らせるための状態表示ランプ6を有し、その下方位置に詳細は後述する玉計数装置5による計数結果に応じて点灯する5個の玉積みランプ7、硬貨投入口8、操作部9、遊技機1の上皿10へパチンコ玉を案内する玉投出ノズル11、カード挿入口12を有しており、遊技機1の側部に1台ずつ配置される。
【0015】
上記操作部9は、2桁の数値を表示可能なLED表示部、パチンコ玉の投出を指示する投出ボタン、前記カード挿入口12に挿入されたカードの返却を指示するカード返却ボタン、呼出しランプ13を作動させる呼出しボタン、後述する暗証番号の入力等に利用されるテンキー等を有している。
【0016】
前記台間玉貸機2の内部には、硬貨の識別、収納、返却、釣硬貨の返却等を行う硬貨処理部、パチンコ玉投出機構、カードの識別、保持、返却を行うカード処理部が設けられている。
【0017】
さらに遊技機1の上方には幕板14や呼出しランプ13が配設され、下方には腰板15が配置され、また遊技機1の前方下部にはテーブル状に突出する天板16が形成されており、以上の構成は公知技術に属する。
【0018】
上記天板16の下方には図3に断面図として示すようにパチンコ玉の計数装置5が配置される。この計数装置5は、前記天板16に開口された投入口17を通じて投入されるパチンコ玉を受入れて計数するもので、計数されたパチンコ玉は島内の玉回収通路4に回収される。
【0019】
図3、図4は上記計数装置5の周辺部分の構成を示し、図3は前記のように縦断側面図を、図4は平面図を示している。なおこれらの図において、遊技者が座って利用する側(図3では左側、図4では下側)を前方として説明する。
【0020】
前記天板16の上面には、パチンコ玉の受入部としてパチンコ玉を収納する合成樹脂等からなる玉箱18を載置するため玉箱18の底部に合致する大きさの浅い凹部19が形成されており、この凹部19の後縁近傍位置に左右2個の導電材料からなる板状の突起20,20が配設され、玉箱18の後部下隅部の側壁18aから底部18bにかけてL形状に切設されたスリット21,21を前記突起20,20に嵌合させることで玉箱18が定位置に安定して置かれるようになっている。この突起20,20の嵌合時には突起20,20の上方の一部が玉箱18内に突出し、玉箱18内のパチンコ玉22と接触してパチンコ玉22に帯電した静電気を除去するようになっており、そのため突起20,20にはアース線23が接続されて接地されている。なお上記突起20,20は天板16に上向き突設するほか遊技機1から突出するようにして設けてもよい。
【0021】
前記玉箱18の底部18bは中央に向かって下り傾斜状に形成されており、その底部に排出孔24が開口され、定位置に載置された玉箱18の排出孔24が天板16に開口された前記投入孔17に正対しておかれるようになっている。この排出孔24は投入孔17よりも若干小さい。また前記凹部19の前寄りの位置にはレバー止め突起25が突設されており、この突起25は片側(図4において右側)が緩やかな傾斜面とされ、反対側は垂直な面となっている。
【0022】
前記凹部19を挟んでその両側には、遊技者がタバコ等の小物類を置くためのスペース26,27が設けられており、これらスペース26,27は周縁部が若干高くなっていてパチンコ玉等が転落しにくくされている。また一方のスペース26の手前側には断面半円柱状の凹溝からなっていて硬貨を立てて置いておくための硬貨貯留部28が形成されている。さらに天板16の一側端には荷物を吊り下げておくフック29が設けられている。
【0023】
前記玉箱載置用凹部19の手前側には、計数値を表示する表示部30(7セグメントLED、5桁)と操作ボタン31(投出ボタン)とを有する操作部32が配設されている。この操作部32は天板16の上面よりやや凹んだ位置に前傾して設けられており、外部からの衝撃を受けにくくしているとともに視認性をよくしている。
【0024】
上記天板16は遊技島に対し着脱可能とされており、図示しない錠機構を操作することにより取外すことができ、その下部に位置する計数装置5のメンテナンス等が行えるようになっている。
【0025】
前記天板16の下部には計数装置5およびこれにパチンコ玉を導く通路類を包含し底部33aが後方に向けて下り傾斜する構造のカバー33が固着されている。
【0026】
前記玉箱18の排出孔24の下面には、当該排出孔24を開閉するためのシャッタ部材34が設けられている。このシャッタ部材34は、図5〜図8に示すように玉箱18の下面に一端が軸35により枢支して設けられ、そのシャッタ部34aは前記排出孔24を全閉する位置(図6示)と全開する位置(図8示)とにわたり回動可能とされており、操作レバー部34bは玉箱18の手前側の下部に位置していて開閉操作自在とされ、常時は捩りバネ36により前記シャッタ部34aが排出孔24を全閉する位置におかれるよう付勢されている。
【0027】
前記天板16の投入孔17の直下の位置には該投入孔17を開閉するシャッタ部材37およびその開閉駆動機構からなるシャッタユニット38が配設されている。
【0028】
このシャッタユニット38は、前記投入孔17を閉鎖する「閉鎖位置」と投入孔17を開放する「退避位置」との間を移動可能な板状のシャッタ部材37、このシャッタ部材37の両側縁をガイドするガイド部(図示せず)、シャッタ部材37を進退移動させる駆動モータ39、前記投入孔17の下方に前下がりに傾斜して設けられる受板40により構成され、このシャッタ部材37の移動経路には該シャッタ部材37の開放および閉鎖を検知する開閉検知手段(図示せず)が設けられる。
【0029】
前記受板40の先端から下方にかけてパチンコ玉の流れ方向を変換するための方向変換ユニット41が設けられている。この方向変換ユニット41は、前記受板40の先端に対向するよう垂直におかれる垂直部41aと、この垂直部41aの下端から後方に下り傾斜しておかれる底面部41bとで構成され、前記受板40を前方へ向けて流れ落ちるパチンコ玉を前記垂直部41aおよび底面部41bで受取り、そのパチンコ玉を底面部41bにそって後方へ流下させるようになされている。
【0030】
前記垂直部41aおよび底面部41bには、パチンコ玉が通過し得ない形状大きさで水を抜くための小孔42,42…が多数穿設されている。これは誤ってあるいは故意に投入孔17に流し込まれた液体(例えばジュース等)を排出させるためのもので、その液体が電子部品を有する計数ユニット43やその下流側の清掃作業が困難な玉回収通路4に流れ込むことを未然に防ぐものである。上記小孔42,42…から流下した液体はカバー33内に落ち、その底部33aの傾斜にそって流下してその下端位置に開口する水抜き孔44から外部に排出される。
【0031】
前記方向変換ユニット41の後方部には、このユニット41から流下するパチンコ玉を整列させて計数ユニット43へ導くための導入経路45を構成する整列ユニット46が配設される。
【0032】
この整列ユニット46は、図10〜図14に示すように左右の側壁47,47と底部48とで構成されるユニット枠体49内に通路板50と仕切板51とが交互に立設され、複数(図では5列)の導入経路が形成されたもので、仕切板51と側壁47間、あるいは仕切板51,51同士の間はパチンコ玉の直径dより若干大きい間隔にd+αに設定され、それぞれの中間位置に通路板50,50…が立設されている。
【0033】
前記側壁47,47の上端縁は図12、図13にみられるように上流域が水平に、下流域が後傾とされ、また通路板50,50…の上端縁はその入口端が前記方向変換ユニット41の底面部41aの末端のレベルに一致し、出口端が計数ユニット43の後述する計数通路52の始端のレベルに一致するように後方に向け下り傾斜に形成されている。
【0034】
前記仕切板51の上端縁は、その入口端が前記方向変換ユニット41の底面部41aの末端のレベルに一致し、そこから上り傾斜し、下流端近傍域は下り傾斜している。そして4枚の仕切板51,51…のうち幅方向中央寄りの2枚の仕切板(51′,51′で示す)は他の2枚の仕切板51,51に較べて上り傾斜域の勾配が急になっていて上端縁が高く形成されている。
【0035】
上記整列ユニット46のユニット枠体49の下流側上面には蓋体53が開閉自在に設けられている。図示の例では蓋体53の上流側の端部がユニット枠体49の側壁47,47間に軸54により枢着され、ユニット枠体49の下流側上面を覆う閉鎖位置と、上方へ回動させた開放位置との間で回動可能とされている。
【0036】
上記蓋体53の下流側の端部は導入経路45の上方を覆うガイド部を残して上方に屈曲され、蓋体53を開閉する際の操作用把手部53aが形成されている。また蓋体53にはその閉鎖状態において通路板50,50…の上端縁との間隔Lがパチンコ玉の直径の2倍程度になる位置に詰り防止用の逃し孔55が開口されている。これは2個のパチンコ玉が上下に重なった状態で詰ることを防ぐためのものである。
【0037】
前記ユニット枠体49の側壁47,47の外面には位置決め用突起56,56が突設されており、この突起56,56をカバー33側に形成されたガイド溝(図示せず)に係合させることにより整列ユニット46が計数装置5内の定位置にセットされて導入経路45を構成するようになっている。そして天板16を外せば整列ユニット46を上方へ抜き出すことができ、引抜いたのち反転させれば底部48に積った塵埃等を払い落とすことができる。
【0038】
上記整流ユニット46の下流位置には前記の計数ユニット43が設置されている。この計数ユニット43は、前後端が開放された角筒状の枠体57内に仕切板58と通路板59とで複数(図では5列)の計数通路が形成されたもので、各計数通路には光学式の発光部および受光部からなる計数センサS1が配設されており、前記整列ユニット46によって整列されたパチンコ玉が計数通路を流れ、計数センサS1の検知ラインを遮切ることにより計数がなされる。
【0039】
前記計数ユニット43の下流位置には、遊技島内を通る中継通路58が配設されており、この中継通路58には不正防止用のチェックセンサS2が配置されている。このチェックセンサS2としては、圧力を検知する圧力検知センサ、通過するパチンコ玉によって直接押し下げられる検知レバーとこの検知レバーの動きを検知するフォトインタラプタを備えたセンサ等が用いられる。そして前記計数センサS1によるパチンコ玉の検知状況とチェックセンサS2による検知状況との間に設定値以上の差異が生じた場合、何らかの不正行為あるいは故障が発生したものと判断して、計数の停止や異常放置等の処置がとられる。
【0040】
前記中継通路58の末端は遊技島内の玉回収通路4に連通されており、計数されたパチンコ玉が玉回収通路4に回収される。なお、図1、図2において59は下皿、1aは遊技用ハンドルである。
【0041】
次に遊技に関しての貯玉・再プレイシステムの概要を図15を参照して説明する。遊技客は予め会員登録し、貯玉口座を設定するとともに会員カードを受取る。カウンタ等において店員が会員登録端末装置60を操作して会員登録し、会員カード発行装置61から発行される会員カードが遊技客(会員)に渡される。そして遊技客は暗証番号を登録する。
【0042】
会員となった遊技客は、遊技によって獲得したパチンコ玉を自分の貯玉口座に貯玉し、遊技時や景品交換時に引落す。口座からパチンコ玉を引落す際には、会員カードと暗証番号とが必要とされる。なお会員登録時や貯玉口座に貯玉がない場合には、現金によりパチンコ玉を借りる。
【0043】
貯玉データはホール内の管理コンピュータ62により管理されており、各計数装置5によって計数された獲得パチンコ玉を貯玉することができる。また台間玉貸機2に会員カードを挿入し、暗証番号を入力すれば、貯玉分からパチンコ玉を引落して遊技に利用することができる。さらにカウンタ等において貯玉分を景品と交換することもできる。
【0044】
会員でない遊技客が利用する場合は、現金によりパチンコ玉を借りて遊技を行えばよく、遊技を行うのに必ずしも会員である必要はない。ただし獲得したパチンコ玉を計数し、その計数結果のパチンコ玉数を貯玉しようとするためには貯玉口座が必要となるので、パチンコ玉を計数しようとする遊技客に対して仮会員カードを渡す。仮会員カードには1日だけ利用することができる貯玉口座が設定されており、計数した玉数データは貯玉口座に貯玉される。このカードを渡された遊技客(仮会員)は、遊技終了後にカウンタ等において景品を受取る。
【0045】
次に利用手順にそって上記実施形態の作用を説明する。
<1>待機状態
台間玉貸機2の玉積みランプ7はすべて消灯状態にある。
【0046】
天板16上にはその凹部19に玉箱18が置かれ、玉箱18のスリット21,21に位置決め兼除電用突起20,20が挿入されて玉箱18内に突出しておかれるとともに玉箱18が位置決めされる。このとき玉箱18の排出孔24と天板16の投入孔17とは重なり合った位置にあるが、排出孔24はシャッタ部材34のシャッタ部34aによって閉鎖された状態にあり、投入孔17はシャッタ部材37によって閉鎖された状態におかれる。
<2>パチンコ玉の貸出し
遊技者が台間玉貸機2のカード挿入口12に会員カードを挿入すると、そのカードの真偽が判定され、カードが真正であると確認されると暗証番号が入力可能となり、遊技者は操作部9のテンキーを操作して暗証番号を入力する。これにより会員カード情報と暗証番号との一致、不一致がホール管理コンピュータ62へ問合せられる。
【0047】
会員カード情報と暗証番号との一致が確認されると、台間玉貸機2による貯玉の引出しが可能となる。次いで投出ボタン31を押すと所定個数のパチコン玉が玉投出ノズル11を通じて遊技機1の上皿10に投出される。また会員カード情報の確認に応じてシャッタ部材37が駆動され、天板16の投入孔17が開放されて計数装置5の使用が可能な状態になる。
【0048】
会員カード情報と暗証番号との一致が確認されない場合には貯玉を引出すことができず、計数装置5も使用可能な状態にはならない。
【0049】
なお現金によってもパチンコ玉を借りることができる。この場合には台間玉貸機2の硬貨投入口8に硬貨を投入し、投出ボタン31を押せば所定個数のパチンコ玉が投出ノズル11を通じて遊技機1の上皿10に投出される。したがって貯玉分を使いたくない会員、引出す貯玉がない会員、貯玉口座を有しない遊技者等は現金によってパチンコ玉を借りる。ただし会員カードの照合をしない場合は天板16の投入孔17は閉じられたままであり、計数装置5を利用することはできない。
<3>遊技動作
通常のようにハンドル操作により遊技が可能となり、パチンコ玉が打ち出される。
【0050】
遊技によって獲得したパチンコ玉は遊技機1の下皿59に投出され、この下皿59の底を開放すればパチンコ玉は天板16上に置かれた玉箱18内に流入する。この玉箱18内に入ったパチンコ玉は、玉箱18内に突出している位置決め兼除電用突起20,20に接触し、パチンコ玉の流下時に発生する静電気は突起20,20を通じてアースされ、遊技者に電撃による不快感を与えたり、周辺機器等に悪影響を及ぼすことがない。
【0051】
玉箱18内にパチンコ玉がある状態で、遊技中に上皿10のパチンコ玉がなくなりそうになったときは、玉箱18からパチンコ玉を取出して上皿10に移せば遊技を殆ど中断することなく続行することができる。
<4>計数処理
ある程度のパチンコ玉が玉箱18に貯ると、シャッタ部材34の操作レバー部34bを操作してそのシャッタ部材34をバネ36に抗して回動させ、排出孔24を開放させ(図8)、この排出孔24および天板16の投入孔17を通じて玉箱18内のパチンコ玉を計数装置5へ送り込む。上記シャッタ部材34の回動時にその上にパチンコ玉の重量が掛っていても、水平面内での回動ゆえに重くなることはない。またシャッタ部材34の開放時にはその操作レバー部34bがレバー止め突起25に係合するので、その操作レバー部34bから手を放しても排出孔24は開放状態に保たれる。玉箱18を若干持ち上げれば、操作レバー部34bが突起25から外れ、バネ36の付勢により自動的に閉じ位置へ回動し、排出孔24が閉鎖される。
【0052】
したがって計数動作中は手を添えていなくとも排出孔24が開放されたままにおかれて遊技者の負担を軽くすることができる。
【0053】
上記のようにして投入孔17から計数装置5に入ったパチンコ玉は受板40上に落入し、この受板40上を減速されながら前方へ転動してその末端から方向変換ユニット33へ落下し、ここで方向を変えて後方へ転動し、整列ユニット46へ送り込まれる。
【0054】
整列ユニット46に入ったパチンコ玉は、仕切板51,51′…によって列が仕切られ、各整列通路へ入る。このとき仕切板51,51′…の上端縁に接触したパチンコ玉は左右に振り分けられるが、幅方向中央寄りに位置する仕切板51,51′…が端部側に位置する仕切板51,51より高く形成されているため、パチンコ玉は端部に向けて振り分けられる傾向が生じる。一方、上流側から流れ落ちてくるパチンコ玉は幅方向中央付近の流量が多く、端になるほど流量が少なくなる傾向がある。
【0055】
これら2つの傾向が整流ユニット46において互いに打ち消され、幅方向全体にわたって均等に分散されて流れるようになる。このようにパチンコ玉の流れが均等化されることによって、パチンコ玉の停滞による処理速度の低下や局部的な損耗などの不具合を生じることがない。
【0056】
こうして整列ユニット46を通過したパチンコ玉は、そのまま計数ユニット43の計数通路52へ送り込まれ、計数センサS1によって計数がなされる。計数されたパチンコ玉は中継通路58へ流入し、チェックセンサS2により検知されながら転動し、玉回収通路4へ送り込まれる。
【0057】
各計数通路での計数値の合計が獲得玉数として台間玉貸機2に設けられている記憶部に記憶されるとともに、計数装置5の前部の表示部30に表示される。また玉箱18の排出孔24を開閉して数回の計数を行った場合でも計数結果が順次加算される。
【0058】
獲得玉数が1000個に達すると玉積みランプ7が1個点灯し、2000個に達すれば2個点灯し、5000個を超えれば5個とも点灯される。これにより遊技者がパチンコ玉をどれ位獲得しているかが他の遊技客や店員に分る。
【0059】
パチンコ玉を計数したのちに持ち玉がなくなった場合は投出ボタン31を押すことにより獲得玉数分から所定数のパチンコ玉が払い出され、記憶部に記憶されている数値や表示部30に表示されている数値が減算される。なお計数ユニット43により計数済みのパチンコ玉は既に遊技島内に回収されてしまっているので、データ上は払い戻しであっても払い出されるパチンコ玉は新たに供給されたものである。
【0060】
こうしてパチンコ玉の払い戻しがあり、獲得玉数が減少して玉積みランプ7の点灯基準を下廻ったときは玉積みランプ7は順次消灯する。
【0061】
会員でない遊技者が獲得したパチンコ玉を計数しようとする場合は、台間玉貸機2の呼出しボタンを押して店員を呼出し、店員から仮会員カードを受取り、そのカードを台間玉貸機2のカード挿入口12に挿入すれば計数装置5の投入孔17が開放して計数装置5の利用が可能となる。
【0062】
計数する場合は前述と同様な操作により計数ユニット43により計数がなされ、その計数データが記憶部に記憶される点、計数分から払い戻しが可能な点は前述の会員の場合と同じである。
<5>終了処理
会員である遊技者が遊技を終了する場合は、手持ちのパチンコ玉をなくした状態(計数あるいは遊技による)にして、台間玉貸機2の返却ボタンを押せばよい。これにより記憶されていた獲得玉数データがホール管理コンピュータ62へ送信され、当該会員の貯玉口座に貯玉されるとともに台間玉貸機2の記憶部や表示部30がクリアされる。
【0063】
ホール管理コンピュータ62と台間玉貸機2の通信処理が完了すると台間玉貸機2から会員カードが返却される。また計数装置5の投入孔17のシャッタ部材37が閉位置へ移動して投入孔17が閉鎖される。なお獲得玉数が「0」の場合は当然ながら貯玉はされず、会員カードが返却されるだけとなる。
【0064】
会員でない遊技者が獲得玉を有する状態で遊技を終了する場合も、会員が獲得玉を有する状態で遊技を終了する場合と同様である。また会員でない遊技者が計数装置5を使用することなく持ち玉がなくなって遊技を終了する場合には特に操作は必要なく、そのまま席を離れればよい。
【0065】
会員でない遊技者が仮会員カードを受取って計数を行ったが、その後に負けて獲得玉数データ分を使いきって遊技を終了する場合もそのまま席を離れればよい。このとき仮会員カードは返却されず、台間玉貸機2内に保持されたままである。仮会員カードが保持されかつ遊技が行なわれない状態が所定時間継続すると、計数装置5の投入孔17が閉じられるとともに呼出しランプ13が作動し、これを見て駆けつけた係員が仮会員カードを回収し、遊技機1を待機状態に戻す。
<6>異常処理
計数動作中にチェックセンサS2が異常を検出すると、計数装置5の投入孔17のシャッタ部材37が閉位置に移動して投入孔17を閉鎖するとともに報知手段によって係員が呼出される。また返却ボタンや投出ボタン31等の操作部32も操作不能となる。このとき会員カード(あるいは仮会員カード)は台間玉貸機2内に保持されたままにおかれる。
【0066】
係員が所定の異常解除処理を行うと遊技可能な状態に戻される。遊技状態に連続性がない場合は待機状態に戻し、連続性がある場合は異常発生前の状態に戻せばよい。
【0067】
台間玉貸機2内に保持されたままとなっていた会員カードは係員が取出し、偽造等の問題がなければ遊技者に返され、問題がある場合には係員が回収して対応する。
<7>景品交換
遊技を終了した遊技者はカウンターにおいて会員カードを係員に渡す。そのカードを係員が受取って会員カード読取り装置に挿入すると会員データが読取られ、当該会員の貯玉口座の持ち玉数が呼出される。遊技者の景品選択に応じ景品管理端末装置63を操作すると、持ち玉数が減算される。特殊景品については景品投出装置64から投出される。通常では景品戸棚から景品を取出して手渡される。
【0068】
遊技者が会員である場合は必ずしもすべての持ち玉を景品に交換する必要はなく、貯玉口座に残しておくことができる。
【0069】
景品交換終了後会員カードは遊技者へ返却される。遊技者が会員でなく、仮会員カードの利用者である場合は、貯玉口座はその日限りのものであるのですべての持ち玉を景品と交換することになる。またその仮会員カードは店側に回収される。
<8>清掃処理
適当な時期に計数装置5内の清掃が行なわれる。それにはキー操作により天板16を外し、次いでカバー33内から整列ユニット46を抜き出し、バケツ等の上で反転させれば底に溜っていた異物や塵芥等は落下して排除され、粘着性のある異物は適宜な道具や指先で落し、汚れがひどい場合は丸洗いするか、ユニット全体を交換する。
【0070】
清掃後整列ユニット46をカバー33内に戻し、天板16を閉じることにより清掃を終了する。
【0071】
図16〜図19は本発明の他の実施形態を示すもので、計数装置5を台間玉貸機2の下方位置、すなわち遊技機1の側方位置に配置するようにしたものである。なお図16は同装置の平面図であるが、説明の都合上内部構造の一部が示されている。
【0072】
この実施形態における計数装置5は、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数し、その個数が記録されたレシートを発行するようになされている。なおレシートを発行する前であれば獲得した玉数の中からパチンコ玉を返却させて遊技することも可能である。
【0073】
この実施形態では、遊技機1の下皿59の底面に回収口70が開口されており、この回収口70は左右にスライド自在なシャッタ部材71により開閉され、下皿59の前方に突出する操作レバー71aによって開閉操作される。
【0074】
上記回収口70の下部から台間玉貸機2の下方位置に配設された計数装置5に継がる筒状の計数ノズル72が設けられており、この計数ノズル72は計数装置5へ向けて下り傾斜する勾配を有し、回収口70の下方から側方へ延び計数装置5の前方で台間玉貸機2へ向けて方向を変換して計数装置5へ接続されている。上記計数装置5の前面には、計数結果を表示する表示部30(7セグメントLED×5桁)、獲得したパチンコ玉の中から所定個数のパチンコ玉の返却を指示する投出ボタン31、レシートの発行を指示するレシート発行ボタン73、パチンコ玉数が記録されたレシートを発行するレシート発行口74がそれぞれ配設されている。上記レシート発行口74の内部後方には、レシート用ロール紙、計数データ(計数日時、計数値、装置番号等)を印字する印字機構を備えるレシート発行機構(図示省略)が内蔵されている。
【0075】
前記計数装置5の内部には、前述の実施形態と同様に整列ユニット75、計数ユニット76を有し、この計数ユニット76は前述の実施形態におけると同様に中継通路58に連通するよう前方から後方に向けて順に配設されている。
【0076】
上記整列ユニット75は、図18、図19に示すように左右の側壁77,77と底部77aとで構成されたユニット枠体78を有し、この枠体78内に通路板79と仕切板80とが交互に立設されて複数(図では5列)の導入経路が構成されている。
【0077】
上記仕切板80と側壁76、あるいは仕切板80,80同士間はパチンコ玉22の直径より若干大きい間隔に設定され、それぞれの中間位置に通路板79,79…が立設されている。
【0078】
上記通路板79の上端縁は、その入口端が前記計数ノズル72の底面の末端のレベルと一致し、出口端が計数ユニット76の計数通路81の始端のレベルと一致するように後方に向け下り傾斜に形成されている。
【0079】
前記仕切板80の上端縁は、その入口端が前記計数ノズル72の底面の末端のレベルに一致し、この入口端から上り傾斜し、下流端近傍は略水平に形成されている。そして4枚の仕切板80,80…のうち幅方向一側寄りの2枚(80′,80′で示す)は他側の2枚80,80に較べて上り傾斜域の勾配が急になっていてその上端縁が高く形成されている。
【0080】
前記計数ユニット76は、前後が開放された角筒状の枠体82内に仕切板83,83…と通路板84,84…とで5列の計数通路が形成されたもので、各計数通路には前述の実施形態と同様の計数センサS1がそれぞれ配設されている。またこの計数ユニット76の下流に配設される中継通路58には前記実施形態と同様にチェックセンサS2が配設されている。そしてこの中継通路58の末端は遊技島内の玉回収通路に連通されて計数済みのパチンコ玉を回収通路に回収するようになっている。
【0081】
次に上記実施形態の作用を説明する。
【0082】
遊技者が獲得したパチンコ玉を計数する場合は、下皿59のシャッタ部材71の操作部71aを操作して図16に鎖線で示す位置にスライドさせ、回収口70を開放させる。これにより下皿59内のパチンコ玉は回収口70から計数ノズル72に流入し、この計数ノズル72の傾斜にそって図において左方へ流れ、さらに後方へ向きを変えて整列ユニット75へ送り込まれる。
【0083】
上記計数ノズル72内をパチンコ玉が流れるとき、パチンコ玉は計数ノズル72の湾曲によって流れ方向が変えられるため、その湾曲部分のカーブの外側方にそって流れる傾向(図16に矢印(イ)で示す流れ)が生じて外側方に偏りがちになり、計数ノズル72の湾曲部分より下流においては図16において右側に較べ左側の方がパチンコ玉の流量が多くなる傾向が生じる。
【0084】
こうして整列ユニット75に流入するが、この整列ユニット75に入ったパチンコ玉は仕切板80,80′…によって仕切られた導入経路に流入するとき仕切板80,80′…の上端縁に接触して幅方向に振り分けられる。
【0085】
この振り分けの際に、幅方向左側に位置する仕切板80′,80′が右側に位置する仕切板80,80より高さが高く形成されているので、パチンコ玉は右側に向けて振り分けられる傾向が生じる。
【0086】
この作用により、前記計数ノズル72から送り込まれるパチンコ玉が左側に偏りがちとなって流入しても、この整列ユニット75に入ったのち左右均等に流れるようになり、こうしてパチンコ玉の流れが均等になることによってパチンコ玉の停滞による処理速度の低下や、局部的な損耗などの不具合を生じることがない。
【0087】
上記整列ユニット75を通過したパチンコ玉はそのまま計数ユニット76の計数通路81へ送り込まれ、計数センサS1によって計数される。計数されたパチンコ玉は中継通路58に送り込まれ、チェックセンサS2により検知されながら流れて遊技島内の玉回収通路に送り込まれる。
【0088】
各計数通路での計数値の合計が獲得玉数として記憶部に記憶されるとともに表示部30に表示される。また下皿59の回収口70のシャッタ部材71を開閉して複数回の計数を行ったときはその計数結果が順次加算される。
【0089】
パチンコ玉を計数したのち持ち玉がなくなった場合は、投出ボタン31を押せば獲得玉数分からパチンコ玉が払い戻され、記憶部に記憶されている数値や表示部30に表示されている数値が減算される。
【0090】
記憶部に獲得玉数が記憶されている状態で遊技を終了する場合はレシート発行ボタン73を押せば、獲得玉数やその他の情報(日時、台番号等)が印字されたレシートがレシート発行口74から発行されるとともに記憶部のデータがクリアされる。このレシートをカウンターに持参して景品と交換する。
【0091】
なお貯玉、再プレイとした場合には、獲得玉数はホール管理コンピュータに記憶されるので、個々の計数装置にレシート発行機構を設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明をパチンコ台に適用した場合の遊技島の一部を示す正面図。
【図2】同、側面図。
【図3】本発明による遊技媒体計数装置の一実施形態を示す断面図。
【図4】遊技台の前部の平面図。
【図5】図3における玉箱の正面図。
【図6】図3の玉箱の排出孔を閉じた状態の底面図。
【図7】図6のA−A断面図。
【図8】図3の玉箱の排出孔を開放した状態の底面図。
【図9】図3の分解図。
【図10】図3における整列ユニットの平面図。
【図11】同、正面図。
【図12】(A)は図10の側面図、(B)は図10のB−B断面図。
【図13】図10のC−C拡大断面図。
【図14】図12のD−D拡大断面図でパチンコ玉の振り分け状態を示す説明図。
【図15】全体のシステム構成図。
【図16】本発明の他の実施形態を示す要部の平面図。
【図17】同、正面図。
【図18】図16における整列ユニットおよび計数ユニットの縦断側面図。
【図19】図18のE−E断面図で、パチンコ玉の振り分け状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0093】
1 遊技機(パチンコ台)
2 台間玉貸機
3 玉補給通路
4 玉回収通路
10 上皿
16 天板
17 投入孔
18 玉箱
24 排出孔
30 表示部
32 表示部
33 カバー
34,37 シャッタ部材
38 シャッタユニット
40 受板
41 方向変換ユニット
43,76 計数ユニット
45 導入経路(整列通路)
46,75 整列ユニット
49,78 ユニット枠体
50,79 通路板
51,51′,80,80′ 仕切板
52,81 計数通路
53 蓋体
58,83 仕切板
59,84 通路板
S1 計数センサ
S2 チェックセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受入部に投入された遊技媒体を複数の仕切部材により複数列に仕切って整列させつつ移動させる導入経路を有し、整列された遊技媒体を前記導入経路の下流域に配設された計数手段により計数する遊技媒体計数装置において、前記導入経路は一部の仕切部材の少くとも上流端近傍における上縁が他の仕切部材の上縁より高く設定されていることを特徴とする遊技媒体計数装置。
【請求項2】
遊技媒体が集中する箇所の仕切部材の上縁が他の仕切部材の上縁より高く設定されている請求項1記載の遊技媒体計数装置。
【請求項3】
前記導入経路の幅方向中央部近傍に位置する仕切部材の上縁が幅方向端部近傍に位置する仕切部材の上縁より高く設定されている請求項1記載の遊技媒体計数装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−203104(P2007−203104A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−128353(P2007−128353)
【出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【分割の表示】特願平10−102943の分割
【原出願日】平成10年4月14日(1998.4.14)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】