説明

遊技操作レバー装置

【課題】照明の適切化を図る。
【解決手段】導光部46を有するレバー7が固定軸受5および可動軸受6からなる回転中心部として揺動運動を行うと、スイッチ作動体11が直線的に前後方向に移動してスイッチ14をオン・オフ動作させる一方、光透過性の合成樹脂製の取手12がレバー7の前部に設けられ、光源56がレバー7の回転中心部に近接して配置され、光源56から前方に照射された光R1が導光部46を通過して取手12を照明する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明が適切に行える遊技操作レバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、特許文献1で開示された遊技操作レバー装置を示す。図6において、遊技操作レバー装置のパイプ状のレバー91がレバー91の前後方向中間部に設けられた軸部92を回転中心として上下方向に揺動するようになっており、レバー91よりも後方に配置された光源94から前方に照射された光R1がレバー91の貫通孔93を通過して取手95を照明するようになっている。しかしながら、光源94がレバー91の回転中心としての軸部92から遠く離れている。そのため、レバー91が実線で示す中立位置に停止している状態において、遊技者が取手95を例えば上から下に押すことによって、レバー91が軸部92を回転中心として仮想線で示すように揺動した場合、光源94の光R1が貫通孔93に適切に取り込まれなくなるという欠点がある。その欠点を克服するには、光源94の個数を例えば上下方向に増加し、光源94の照射領域を拡大する必要があるという欠点がある。
【0003】
また、図示は省略するが、特許文献2で開示された遊技操作レバー装置は、取手の内部に光源を設置し、電線がパイプ状のレバー後方から当該レバーの内部を経由に光源に到達する構造であるため、電線の配線構造が複雑になるという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2007−301099号公報
【特許文献2】特願2000−126364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明が解決しようとする問題点は、照明が適切に行えないという点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る遊技操作レバー装置は、導光部を有するレバーの揺動運動とスイッチ作動体の前後方向の直線運動との組み合わせによってスイッチのオン・オフ動作を行うとともに、光透過性の合成樹脂により構成された取手がレバーの前部に設けられ、光源がレバーの揺動運動の回転中心部に配置され、光源から照射された光がレバーの導光部を通過して取手を照明することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る遊技操作レバー装置は、光源がレバーの揺動運動の回転中心部に近づけられたことによって、照明が適切に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】A図は実施の形態1に係る遊技操作レバー装置の中立状態を示す縦断面図、B図は実施の形態1に係る遊技操作レバー装置の動作状態を示す縦断面図。
【図2】実施の形態1に係る遊技操作レバー装置を示す分解図。
【図3】実施の形態2に係る前容器と中容器とからなる1つの構造体を示す斜視図。
【図4】実施の形態3に係るスライダーとばね受体との組合構造を示す分解図。
【図5】実施の形態4に係る電源ユニットを移動可能に構成した構造を示す分解図。
【図6】従来の遊技操作レバー装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
「実施の形態1」
本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図2の状態に遊技操作レバー装置1を置いて矢印Sで示す前側から見た場合に特定される方向である。
【0010】
図1を参照し、実施の形態1に係る遊技操作レバー装置1の構造について説明する。図1のA図において、遊技操作レバー装置1は、前容器2と中容器3及び後容器4で囲まれる内部空間に固定軸受5と可動軸受6とレバー7とスライダー8と光源ユニット9とばね受体10及びスイッチ作動体11を備え、レバー7の前部に取手12を備え、中容器3及び後容器4で囲まれる内部空間に中立保持ばね13を備え、後容器4とスイッチホルダー15とで囲まれる内部空間にスイッチ14を備える。前容器2と中容器3及び後容器4は遊技操作レバー装置1の装置基盤としての容器を構成する。
【0011】
遊技操作レバー装置1の構造によれば、レバー7が前容器2を前後方向に貫通し、固定軸受5および可動軸受6からなる軸受がレバー7の後端部を前容器2に回転可能に支持する回転中心部を構成する。レバー7は導光部を有する構造である。例えば、レバー7の内部に設けられた前後方向に貫通する貫通孔46が光を後方から前方に誘導する導光部を構成する。レバー7の回転中心部の後方周りには光源ユニット9の光源56が配置される。取手12が光透過性の合成樹脂により構成される。よって、光源56から前方に照射された光R1が貫通孔46を通過して取手12を照明する。
【0012】
また、遊技者がレバー7から操作力を解除し、レバー7が負荷を受けていない場合、中立保持ばね13がレバー7を中立位置に保持するような弾力をレバー7に与える。このようにレバー7が中立位置に保持された場合、前容器2の前後方向に延びる中心線L1とレバー7の前後方向に延びる中心線L2とが互いに重なる。
【0013】
上記遊技操作レバー装置1は、相手側部材81に取り付けられた状態で遊技者により操作される。相手側部材81は、遊技操作レバー装置1が取り付けられる遊技機筐体の前部を構成する部材である。遊技操作レバー装置1が相手側部材81に取り付けられる構造は、図1のAに示す構造に限定されるものではないが、例えば、有頭ボルトのような固定具82が遊技操作レバー装置1の取付部21を経由して相手側部材81の取付部83に装着されることによって、遊技操作レバー装置1が相手側部材81に取り付けられる。
【0014】
次に、遊技操作レバー装置1の動作について説明する。図1のA図に示すように、遊技操作レバー装置1が相手側部材81に取り付けられ、遊技機における図外の制御装置から電力がスイッチ14に供給され、レバー7が中立位置に保持されている場合、スイッチ作動体11が中立保持ばね13の弾性で後方から前方に移動してスイッチ14の光R2よりも前方に離れ、スイッチ14がスイッチ作動体11を検出していないことを示すオフ信号を図外の制御装置に出力する。
【0015】
つまり、スイッチ作動体11が中立保持ばね13の弾性で後方から前に移動してスイッチ14の光R2を遮断していなければ、スイッチ14がスイッチ作動体11を検出していないオフ動作した状態になる。
【0016】
その状態において、図1のB図に示すように、遊技者が取手12を上から下にまたは右から左にまたは斜めに押すことによって、レバー7が中立保持ばね13の弾性に抗して固定軸受5および可動軸受6からなる回転中心部を中心とする放射状の方向に揺動運動を行う。
【0017】
これに伴い、前容器2の中心線L1とレバー7の中心線L2とが回転中心部を交差点として互いに交差し、可動軸受6が傾いてスライダー8を後方に押して、ばね受止体10およびスイッチ作動体11が中立保持ばね13の弾性に抗して前方から後方に直線的に移動し、スイッチ作動体11がスイッチ14の光R2を遮断し、スイッチ14がスイッチ作動体11を検出したオン信号を上記制御装置に出力する。
【0018】
要するに、遊技操作レバー装置1は、レバー7が固定軸受5および可動軸受6からなる回転中心部を中心とする揺動運動を行うと、スイッチ作動体11が前後方向の直線運動を行う構造になっている。
【0019】
上記のように前容器2の中心線L1とレバー7の中心線L2とが回転中心部を交差点として互いに交差し、レバー7が回転中心部として揺動運動を行うように操作された場合においても、光源ユニット9の光源56がレバー7の回転中心部に近接して配置されているので、例えば光源56が1個であっても、光源56から前方に照射された光R1が貫通孔46に適切に取り込まれて取手12を好適に照明する。
【0020】
また、スライダー8やばね受体10が前後方向に移動しても、光源ユニット9が定位置に静止するように設置されているので、レバー7が中立位置に保持されている場合よりも、レバー7が回転中心部として揺動運動を行うように操作された場合の方が、光源56が貫通孔56に近づき、光源56からの光R1が貫通孔46に適切に取り込まれる。
【0021】
図2を参照し、実施の形態1に係る遊技操作レバー装置1の各構成部材について詳述する、前容器2には、収容部16、レバー用孔17、嵌合部18、鍔部19が設けられる。収容部16は、前容器2の後面から内部への窪みを構成する。レバー用孔17は、前後方向への貫通孔として、前容器2の前壁の中心部に形成される。嵌合部18は、収容部16を一周する環状の窪みとして、前容器2の後部の内周部に形成される。
【0022】
鍔部19は、径方向の外側に突出しかつ収容部16を一周する環状の突片として、前容器2の後部の外周部に形成される。径方向は、中心線Lと直交する方向である。鍔部19には、取付部20;21が前後方向への貫通孔として設けられる。取付部20は、前容器2と中容器3とを互いに結合する場合に使用される。取付部21は、遊技操作レバー装置1を取り付ける場合に使用される。
【0023】
中容器3には、収容部23、嵌合部24、逃避部25、ストッパー26、取付部27;28;29が設けられる。収容部23は、前後方向への貫通孔を構成する。嵌合部24は、収容部23を一周する環状の突起として、中容器3の前部に形成される。逃避部25は、中容器3の前方及び径方向に開口する溝として、中容器3の周壁に形成される。ストッパー26は、中容器3の後部から収容部23に突出する突起として、中容器3の周壁に形成される。
【0024】
取付部27は、中容器3と光源ユニット9とを互いに結合する場合に使用されるものであって、中容器3の径方向への貫通孔として、中容器3の周壁に形成される。取付部28は、前容器2と中容器3とを互いに結合する場合に使用されるものであって、中容器3の周壁に形成される。取付部29は、中容器3と後容器4とを互いに結合する場合に使用されるものであって、中容器3の周壁に形成される。取付部29には、挿入孔30及び嵌合孔31が設けられる。
【0025】
後容器4には、収容部32;33、作動体用孔34、取付部35;36が設けられる。収容部32は、後容器4の前面から内部への窪みを構成する。収容部33は、スイッチ14の前部を収容する部分であって、後容器4の後面から内部への窪みを構成する。作動体用孔34は、前後方向への貫通孔として、後容器4の後壁の中心部に形成される。取付部35は、中容器3と後容器4とを互いに結合する場合に使用されるものであって、後容器4の周縁部から前方に突出した弾性片の先端部にフック37を備える。取付部36は、後容器4とスイッチホルダー15とを互いに結合する場合に使用されるものであって、挿入孔38や嵌合部39を備える。
【0026】
固定軸受5には、レバー用孔40及び固定受突部41が設けられる。レバー用孔40は、前後方向への貫通孔として、固定軸受5の中央部に形成される。固定受突部41は、レバー用孔40を囲む筒状として、固定軸受5から後部に突出する。
【0027】
可動軸受6には、収容部43、可動受突部44が設けられる。収容部43は、可動軸受6の前面から内部への窪みとして、可動軸受6の前部に形成される。可動受突部44は、収容部43を囲む環状の突起として、可動軸受6の前部に形成される。
【0028】
レバー7は、可動軸受6の中心部から前方に突出する突起として、可動軸受6の中心線L1の上に設けられる。レバー7は、前後方向に貫通する筒状であって、この内部の貫通孔46によって光を後方から前方に誘導する導光部を有する。光透過性の合成樹脂でレバー7を構成してレバー7に導光部を持たせるようにしてもよいが、レバー7を筒状に形成することで、レバー7を金属製として、レバー7の軽量化及び耐久性を向上させることができる。
【0029】
貫通孔46に光透過性の合成樹脂を充填したり、貫通孔46の内面に光反射性の被膜を形成したりしてもよい。レバー7には、取付部47及び工具受部48が設けられる。取付部47は、レバー7と取手12とを互いに結合する場合に使用されるものであって、レバー7の前部に例えば雄螺子部として形成される。工具受部48は、レバー7の前後方向の中間部の外面に形成される。
【0030】
スライダー8は、光源ユニット9を収容しかつ前後方向に移動する部材であって、収容部50、光透過孔51、逃避部52、ガイド部53、取付部54を備える。収容部50は、スライダー8の後面から内部への窪みを構成する。光透過孔51は、前後方向への貫通孔として、スライダー8の前壁の中心部に形成される。逃避部52は、スライダー8の後方及び径方向に開口する溝として、スライダー8の周壁に形成される。
【0031】
ガイド部53は、スライダー8の周面から径方向外側に突出する突片と、横片からスライダー8の中心線L1と平行する方向に突出する弾性片とを備える。ガイド部53を省略し、スライダー8の外周面が中容器3の収容部23の内周面に接触しつつ、スライダー8が前後方向に移動する構成でもよいが、ガイド部53を設けることで、スライダー8と中容器3との接触面積が減少し、スライダー8が前後方向に適切に移動できる。取付部54は、スライダー8とばね受体10とを互いに結合する場合に使用される。
【0032】
光源ユニット9は、LEDのような光源56、回路基板57、支持部材58を備える。光源56は、回路基板57の前面に実装され、回路基板57に装着された電線59から供給される電力で点灯する。回路基板57が支持部材58の後面に取り付けられる場合、光源56の前部が支持部材58に設けられた貫通孔60を経由して支持部材58よりも前方に突出する。支持部材58には、取付部61が設けられる。取付部61は、中容器3と光源ユニット9とを互いに結合する場合に使用される。
【0033】
ばね受体10は、収容部50を塞ぐ板状である。ばね受体10の周縁部には、取付部63及びガイド部64が設けられる。ばね受体10の中心線L1の上には、スイッチ作動体11がばね受体10の中心部から後方に突出する突起として設けられる。
【0034】
取手12は、光透過性の合成樹脂により構成された球体であって、レバー7で導光された光による照明を受容する。取手12には、取付部66が設けられる。取付部66は、レバー7と取手12とを互いに結合する場合に使用されるものであって、取手12の外面から中心部に向かう例えば雌螺子部として形成される。取手12の後部外面を光不透過の被膜で被覆して、取手12の前部に照明を集中させるようにしてもよい。
【0035】
中立保持ばね13は、レバー7を中立位置に保持するような弾力をレバー7に与えるものであって、例えばコイルスプリングにより構成される。レバー7が中立位置に保持された場合、レバー7の前後方向に延びる中心線L2と前容器2の前後方向に延びる中心線L1とが互いに重なる。
【0036】
スイッチ14は、発光部68と受光部69とが凹部70を隔てて互いに対峙し、電力を電線71からスイッチ14に供給した場合、発光部68から放出された光R2を受光部69で受光する、光電スイッチ14により構成される。
【0037】
スイッチホルダー15には、収容部73、開口74、取付部75が設けられる。収容部73、スイッチホルダー15の前面から内部への窪みとして、スイッチホルダー15の前部に形成される。開口74は、収容部73の後部を塞ぐスイッチホルダー15の後壁に前後方向への貫通孔として設けられる。取付部75は、後容器4とスイッチホルダー15とを互いに結合する場合に使用されるものであって、スイッチホルダー15の周縁部から前方に突出した弾性片の先端部にフック76を備える。
【0038】
遊技操作レバー装置1の組立方について説明すると、可動軸受6が前容器2の収容部16に収容され、レバー7の取付部47が可動軸受6のレバー用孔40からレバー用孔17を経由して前容器2よりも前方に突出させられ、可動軸受6が前容器2の収容部16に収容される。取手12の雌螺子部なる取付部66がレバー7の雄螺子部なる取付部47に装着される場合、スパナのような工具が工具受部48に装着されてレバー7を動かないように固定すれば、取手12がレバー7に緩まないように適切に取り付けられる。
【0039】
光源ユニット9の光源56や回路基板57及び支持部材58の上部並びに電線59の上部がスライダー8の収容部50に後方から収容され、支持部材58のくびれ部及び電線59の中間部が逃避部52に後方から挿入された後、有頭ボルトのような固定具78がばね受体10の取付部63を経由してスライダー8の取付部54に締結され、ばね受体10が収容部50を塞いでスライダー8に固定される。これによって、光源56や回路基板57及び支持部材58の上部がスライダー8の収容部50とばね受体10とで囲まれた内部空間に前後方向に移動可能に収容される。
【0040】
その後、上記スライダー8と光源ユニット9とばね受体10及びスイッチ作動体11からなる構造体が中容器3に収容される。その場合、スイッチ作動体11が中容器3の側に向けられて中容器3の前方から中容器3の収容部23に収容され、スライダー8のガイド部53が収容部23の囲む中容器3の内面に前後方向に移動可能に接触する。そして、支持部材58のくびれ部及び電線59の中間部が中容器3の逃避部25に前後方向に移動可能に配置され、スライダー8の後部がスライダー8のストッパー26に前方から衝突すると、それ以上、スライダー8が後方に移動しないようになる。
【0041】
上記可動軸受6やレバー及び可動軸受6の収容された前容器2と、上記スライダー8と光源ユニット9とばね受体10及びスイッチ作動体11からなる構造体の収容された中容器3とが、互いに組み合わせられる。その場合、前容器2の嵌合部18と中容器3の嵌合部24とが互いに嵌め合わされた後、有頭ボルトのような固定具79が前容器2の取付部20を経由して中容器3の取付部28に締結され、前容器2と中容器3とが互いに結合される。また、有頭ボルトのような固定具80が光源ユニット9の取付部61を経由して中容器3の取付部27に締結され、光源ユニット9が中容器3に固定される。
【0042】
また、中容器3と後容器4とが、互いに組み合わせられる。その場合、中立保持ばね13が後容器4の収容部32に収容され、中容器3の取付部29と後容器4の取付部25とが互いに嵌め合わされる。具体的には、取付部25が中容器3の後方から取付部29の挿入孔31に挿入され、取付部25のフック37が挿入孔31から嵌合孔31に取り込まれて嵌合孔31の後部周りの中容器3に係止され、後容器4が中容器3に固定される。
【0043】
以上によって、可動軸受6と固定軸受5とスライダー8とレバー7と光源ユニット9とばね受体10及びスイッチ作動体11が前容器2と中容器3及び後容器4で囲まれる内部空間に収容される。前容器2と中容器3及び後容器4で囲まれる内部空間は、収容部16と収容部23及び収容部32で構成される。
【0044】
さらに、スイッチ14の前部が後容器4の収容部33に収容され、スイッチホルダー15が後容器4に組み付けられる。その場合、後容器4の取付部36とスイッチホルダー15の取付部75とが、互いに嵌め合わされる。具体的には、取付部75が中容器3の後方から取付部36の挿入孔38に挿入され、1個又は複数個なる取付部75のフック76が挿入孔38から前方に通過して挿入孔38の前部周りの中容器3に係止され、上記と別の1個又は複数個なる取付部75のフック76が挿入孔38から嵌合部39に取り込まれて嵌合部39の後部周りの中容器3に係止され、スイッチホルダー15が後容器4に固定されて、スイッチ14の後部が収容部73に収容される。
【0045】
これによって、スイッチ14が後容器4及びスイッチホルダー15で囲まれる内部空間に収容される。後容器4とスイッチホルダー15とで囲まれる内部空間は、収容部33及び収容部73で構成される。スイッチホルダー15が後容器4に組み付けられた場合、後容器4とスイッチホルダー15とがスイッチ14を前後方向から挟持し、スイッチホルダー15の凹部70がスイッチホルダー15の開口74と対向する。
【0046】
以上によって、遊技操作レバー装置1が図1のA図に示す形状に構成される。つまり、図1のA図に示すように、可動軸受6がばね受止体10を後方に押し、ばね受止体10が中立保持ばね13を圧縮し、その中立保持ばね13の反力としての弾力がばね受止体10からスライダー8及び可動軸受6を経由して固定軸受5に伝達され、固定軸受5が前容器2に受け止められ、レバー7が前容器2に対し上記中立保持ばね13の弾力によって中立位置に保持され、スイッチ作動体11の後部がスイッチ14の光R2よりも前に離れて配置される。
【0047】
「実施の形態2」
図3を参照し、実施の形態2に係る前容器2と中容器3とからなる1つの構造体について説明する。例えば、前容器2又は中容器3を構成する成形材料が型に注入されて、前容器2と中容器3とからなる1つの構造体が形成される。この場合、逃避部25が少なくとも中容器3に相当する部分の前方及び径方向に開口する溝として、中容器3に相当する部分に設けられる。このように前容器2と中容器3とからなる1つの構造体を用いた場合、図2に示す取付部20;28と嵌合部18;24及び固定具79を省略できる。
【0048】
「実施の形態3」
図4を参照し、実施の形態3に係るスライダー8とばね受体10とを互いに組み合わせる構造について説明する。スライダー8の取付部54には凹部84又は凸部が設けられ、ばね受体10の取付部63には凸部85又は凹部が設けられ、取付部54の凹部84又は凸部と取付部63の凸部85又は凹部とが互いに嵌め合わされて、スライダー8とばね受体10とを互いに組み合わせる構造であれば、図3に示す固定具28を省略できる。凸部にフックを設けてもよい。
【0049】
「実施の形態4」
図5を参照し、実施の形態4に係る光源ユニット9が移動可能に構成された構造について、光源ユニット9がばね受体10に取り付けられた場合を例として説明する。光源ユニット9の支持部材58が回路基板57から分離されてばね受体10に設けられる。この支持部材58は、ばね受体10から前方に突出した弾性片86と弾性片86の前部に設けられたフック87とを備える。そして、光源56の実装された回路基板57が支持部材58を径方向外側に押し広げながらばね受体10の前部に接触するのに伴い、フック87が回路基板57よりも前方に位置し、弾性片86が径方向内側に復元し、フック87が回路基板57の前面に係止され、支持部材58が回路基板57をばね受体10に支持するので、図3に示す固定具80を省略できる。
【0050】
この場合、図5に示すように、弾性片86を収容する凹部88が回路基板57に設けられてもよく、回路基板57の周縁部を収容する基板収容部89がばね受体10の前部に設けられてもよく、また、電線59が回路基板57の前側に設けられてもよい。図示は省略するが、光源ユニット9がスライダー8に取り付けられて移動可能に構成されてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1は遊技操作レバー装置、2は前容器、3は中容器、4は後容器、5は固定軸受、6は可動軸受、7はレバー、8はスライダー、9は光源ユニット、10はばね受体、11はスイッチ作動体、12は取手、13は中立保持ばね、14はスイッチ、15はスイッチホルダー、16は収容部、17はレバー用孔、18は嵌合部、19は鍔部、20は取付部、21は取付部、22は欠番、23は収容部、24は嵌合部、25は逃避部、26はストッパー、27は取付部、28は取付部、29は取付部、30は挿入孔、31は嵌合孔、32は収容部、33は収容部、34は作動体用孔、35は取付部、36は取付部、37はフック、38は挿入孔、39は嵌合部、40はレバー用孔、41は固定受突部、42は欠番、43は収容部、44は可動受突部、45は欠番、46は貫通孔、47は取付部、48は工具受部、49は欠番、50は収容部、51は光透過孔、52は逃避部、53はガイド部、54は取付部、55は欠番、56は光源、57は回路基板、58は支持部材、59は電線、60は貫通孔、61は取付部、62は欠番、63は取付部、64はガイド部、65は欠番、66は取付部、67は欠番、68は発光部、69は受光部、70は凹部、71は電線、72は欠番、73は収容部、74は開口、75は取付部、76はフック、77は欠番、78は固定具、79は固定具、80は固定具、81は相手側部材、82は固定具、83は取付部、84は凹部、85は凸部、86は弾性片、87はフック、88は凹部、89は基板収容部、90は欠番、91はレバー、92は軸部、93は貫通孔、94は光源、95は取手。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と、容器に対して後部の回転中心部を中心として揺動運動を行うとともに導光部を有するレバーと、レバーの前部に設けられた光透過性の合成樹脂により構成された取手と、容器に前後方向に直線的に移動可能に取り付けられたスイッチ作動体と、容器とスイッチ作動体とにわたって設けられてスイッチ作動体および回転中心部を前方に押すことによってレバーを容器に対し容器の前後方向に延びる中心線上に位置する中立位置に保持するようにスイッチ作動体および回転中心部に弾力を与える中立保持ばねと、容器に固定されたスイッチと、レバーの回転中心部の周りに配置されかつレバーの導光部を通過して取手を照明する光を照射する光源とを備えたことを特徴とする遊技操作レバー装置。
【請求項2】
光源が容器に固定されたことを特徴とする請求項1記載の遊技操作レバー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−252986(P2010−252986A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−105584(P2009−105584)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(306044973)
【出願人】(598153179)株式会社 岩崎 (11)
【出願人】(509117676)薮塚木材工業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】