説明

遊技機用柱および遊技島用フレーム

【課題】 煙草の煙や遊技機の音が周囲に発散することを抑制すると共に、多機能的に使用することが可能な遊技島に用いることができる遊技機用柱および遊技島用フレームを提供すること。
【解決手段】 遊技島3には、パチンコ台、パチスロ台またはテレビゲーム機のいずれかである遊技機2が複数台並設されている。この遊技島3に用いられる遊技機用柱は、各遊技機2間に設置された間柱4と、この間柱4から前側に突出して設けられると共に、少なくとも遊技機2の下端部の高さから上端部の高さに亘って設けられたシールド板5と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、パチスロ台や、パチンコ台や、テレビゲーム機等の遊技機を複数台並設した遊技島に用いられる遊技機用柱および遊技島用フレームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からパチンコ台やパチスロ台やテレビゲーム機等の遊技機が配設されている遊技場では、一般に、煙草を喫煙する遊技者が比較的多く、遊技場内に煙草の煙が充満している。このため、遊技場の天上面等には、煙草の煙と一緒に場内の空気を場外に排出する空調装置の排気口や場内の空気を浄化するための空気清浄機が設置されている。
しかしながら、非喫煙者は、周囲の遊技者が煙草を喫煙した場合、煙草の煙が流れて来て、間接的に煙草の煙を吸ったり、洋服等に煙草の臭いが付着したりするため、不快な思いをしていた。
【0003】
そこで、煙草の煙対策としては、遊技機に設置された喫煙用灰皿の近傍の空気を吸い込んでエアフィルタで浄化して外部に排出する遊技機用の吸煙浄化装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、煙草の煙の臭い対策としては、パチンコ遊技機に芳香を発生して煙草の煙の臭いを消臭する芳香発生部を設けた遊技機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
その他、遊戯中の遊技者を快適にするためのものとしては、パチンコ玉を供給する上皿の下方にドリンクホルダを設置した遊技機や、遊技機の近隣に引出収納自在なテーブルを配置した貸出機や、ハンドルの下にハンドレストを設置した遊技機が知られている。
【特許文献1】特開2005−87439号公報(請求項1、図1、図4および図5)
【特許文献2】特開2004−321564号公報(請求項1、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1の構成では、煙草の煙を吸い取って消臭するために、吸気ダクト(清浄空気流路)や、吸気装置(送風ファン)等や、空気を浄化するためのエアフィルタや、送風ファンと電源とを接続するための電気配線等を遊技機に設置しなければならない。
一方、前記特許文献2の構成では、煙草の煙の臭いを消臭するために、芳香剤収納部や、芳香剤放出部や、送風ファンや、芳香剤放出スイッチや、芳香剤発生制御装置の各機器を電源等に電気的に接続するための電気配線等を設置しなければならない。
このため、特許文献1,2の構成は、複雑な機構内にさらに前記各機器を設置しなければならないので、部品点数や組付工数が大幅に増加して、遊技機を設置するときの内部の構造が複雑化すると共に、遊技島全体の構造が複雑化するため、コストが大幅に上昇するという問題点がある。
【0006】
また、遊技場では、各遊技機から音が発生されることにより、遊技場内に流す音楽等の音量を大きくしなければならないため、遊技場全体に比較的大きな音が鳴り響いている。
このように遊技場では、一般に、騒音や煙草の煙が比較的多い状態になっている。
しかしながら前記特許文献1,2の構成は、煙草の煙対策としての機能は発揮することができても、騒音防止対策としては全く機能を果さない。
【0007】
そこで、遊技機に防煙対策や騒音対策のための機器や部品を取付けることなく、比較的安価にその対策を行うことができると共に、遊技機を支持する遊技機用柱および遊技島用フレームが多機能的で便利な遊技島を構成することが望まれていた。
【0008】
また、前記遊技機に設置したドリンクホルダは、遊技機に水平方向に引出収納自在に設置された薄い平板状に形成されているので、強度が乏しく、コップ等が傾き易く、飲み物が隣席側に落下することがあり、隣席の遊技者に迷惑を来たすことがあった。
【0009】
前記貸出機に設置したテーブルは、貸出機に出没自在、かつ回動自在に設けた薄板状のテーブルであるため、強度が乏しく、カバン等の比較的大きて重い荷物を載せることができないという問題点があった。
【0010】
前記遊技機のハンドルの下に設置したハンドレストは、手の小子球を支持する部材であるため、手の負担は解消するが、肘や肩の負担が解消できず、肩が凝るという問題点があった。
【0011】
本発明の課題は、前記問題点に鑑み創案されたものであり、煙草の煙や遊技機の音が周囲に発散することを抑制すると共に、多機能的に使用することが可能な遊技島に用いることができる遊技機用柱および遊技島用フレームを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の遊技機用柱は、パチンコ台、パチスロ台またはテレビゲーム機のいずれかである遊技機が複数台並設された遊技島に用いられる遊技機用柱において、前記各遊技機間に設置された間柱と、この間柱から前側に突出して設けられると共に、少なくとも前記遊技機の下端部の高さから上端部の高さに亘って設けられたシールド板と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の本発明によれば、遊技者が遊技機の前方に設置された椅子に着座して煙草を喫煙すると、煙草の煙は、遊技者の口などから遊技機の前面(ガラス面等)に向けて吹き出され、そのガラス面と遊技機の左右両側のシールド板とが煙のガイドとなって上昇して遊技場の天上面側に導かれる。
なお、遊技機の灰皿に煙草を置いた場合も煙が同様に、灰皿から遊技機の前面に沿って遊技機の左右両側のシールド板の間を通って、ガラス面と左右両側のシールド板とがガイドとなって天上面側に導かれる。
また、各遊技機には、音を発生するスピーカが設置されており、そのスピーカから発散された音は、遊技機の左右に配置されたシールド板によって反射され、遊技機の正面側にみに発散されるように音を指向させる。
【0014】
請求項2に記載の遊技機用柱は、請求項1に記載の遊技機用柱であって、前記シールド板は、前記間柱に形成されたシールド板収納孔に引出収納自在に配置されていることを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の本発明によれば、シールド板は、必要に応じてシールド部材を間柱から引き出して遊技機間を間仕切りすることができる。例えば、遊技者が煙草を喫煙する場合には、間柱からシールド板を引き出すことにより、隣席側に煙草の煙が流れるのをシールド板によって遮断することができる。また、隣席の遊技者が煙草を喫煙している場合には、隣席側から煙草の煙が流れて来るのを阻止することができる。
【0016】
請求項3に記載の遊技機用柱は、請求項2に記載の遊技機用柱であって、前記間柱は、当該間柱の柱面に配置された操作子と、この操作子の操作に連動して前記シールド板の移動を阻止するロック部材と、が備えられていることを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載の本発明によれば、シールド板は、遊技者が操作子を操作すると、その操作子によってロック部材が作動してシールド板が移動しないようにロックしたり、そのロックを解除したりすることができる。
【0018】
請求項4に記載の遊技機用柱は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遊技機用柱であって、前記間柱の柱面には、前記遊技機に設置されたハンドルの操作に用いられる肘掛けが備えられていることを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の本発明によれば、各遊技機の左右両側に設けられた間柱の柱面に肘掛けを設けたことにより、遊技者は、遊技機のハンドルを操作する腕を肘掛けの上に載せた状態で操作できる。
【0020】
請求項5記載の遊技機用柱は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遊技機用柱であって、前記間柱は、前記シールドの上方となる位置に形成された表示板収納孔に引出収納自在に設けた表示板を備え、前記表示板が当該間柱に隣設された前記遊技機の当たりに関する情報を表示することを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載の本発明によれば、例えば、遊技機の情報として出玉の数量を制限しないときに使用される「無制限」や、フィーバーのときに使用される「スタート」や、パチンコ玉等が多量に出た実績を示す「大当たり」等の文字を表示板に付記して、間柱に引出収納自在に配置することにより、必要なときに表示板を引き出して表示し、不要なときに収納して見えなくすることができる。
【0022】
請求項6に記載の遊技機用柱は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遊技機用柱であって、前記間柱は、前記遊技機の筐体より前側に突出し、一方の遊技機側に臨む柱面を当該遊技機の正面に対して直交する90度より大きくなる傾斜面としたことを特徴とする。
【0023】
請求項6に記載の本発明によれば、遊技機用柱の柱面は、遊技機の正面に対して直交する90度より大きい方向を向いた傾斜面で形成されたことによって、遊技機の筐体より前側に突出して傾斜した分だけ面積が広くなる。その結果、その柱面に、各種機器等を設置することが可能となる。この遊技機用柱は、遊技機の筐体より前側に突出した間柱の傾斜面が遊技機の前方の椅子に着座した遊技者の方向を向くようになるため、例えば、この傾斜面に、各種機器等を設置した場合、その各種機器等の操作がし易くなる。
【0024】
請求項7に記載の遊技機用柱は、請求項6に記載の遊技機用柱であって、前記間柱は、前記シールド板に隣設する位置に、一方の遊技機側に臨む前記柱面にパチンコ玉またはコインの数量を計数するカウンタの投入口が設置されていることを特徴とする。
【0025】
請求項7に記載の本発明によれば、各遊技機の左右両側に設けられた間柱の柱面にカウンタの投入口が設置されていることにより、遊技者は、パチンコ玉またはコインをその場で計数することができる。
【0026】
請求項8に記載の遊技機用柱は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遊技機用柱であって、前記間柱は、前記シールド板に隣設する位置に形成された棚収納部に収納自在に、棚が備えられていることを特徴とする。
【0027】
請求項8記載の本発明によれば、間柱には、シールド板の近傍に、棚が棚収納部に収納自在に設けられていることにより、棚の上に載せた物品がシールド板によって隣席側に落下することが阻止される。さらに、棚には、シールド板に隣設されたことにより、例えば、カバン等の比較的大きくて厚板状の荷物をシールド板に寄り掛けるようにして載せることもできる。
【0028】
請求項9に記載の遊技機用フレームは、請求項1ないし請求項8にいずれか1項に記載の遊技機用柱を備えることを特徴とする。
【0029】
請求項9に記載の本発明によれば、遊技機用フレームは、前記した遊技機用柱を備えていることにより、間柱の断面積が大きくなることで、強度が向上されて、各遊技機間に種々の機器や表示器等を設置して多目的に使用可能となる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の請求項1に係る遊技機用柱によれば、各遊技機間に間柱およびシールド板を設けたことにより、煙草の煙と臭いを、遊技者の左右方向に広がることを抑制し、天上面の排気口に導いて外部に排出することができる。さらに、シールド板は、遊技機のスピーカから発生した音を反射することで、その音に指向性を持たせて、遊技機の前側方向にのみに広がるようにして、遊技機の左右方向にスピーカ音が発散されることを抑制することができる。
このため、遊技機や遊技機用柱や遊技島に複雑な煙吸引装置や防音装置を設置することなく、簡素な部材を遊技機用柱に設置するだけで、遊技場内全体に煙草の煙が発散するのを抑制し、音を静かに抑えることができる。
【0031】
本発明の請求項2に係る遊技機用柱によれば、シールド板が、間柱内に引出収納自在に配置されていることにより、必要に応じてシールド部材を間柱から引き出して遊技機間を間仕切りすることができる。
【0032】
本発明の請求項3に係る遊技機用柱によれば、シールド板は、操作子を操作することによって、ロック部材が連動してシールド板の移動を阻止するため、シールド板が間柱から引き出した状態等に固定させて動かないようにロックさせておくことができる。
【0033】
本発明の請求項4に係る遊技機用柱によれば、間柱に肘掛けを設けたことにより、遊技者は、遊技機のハンドルを操作するときに、腕を肘掛け上に載せて操作できるため、長時間操作しても疲れず、腕や肩が凝ることが防止されて、気楽に遊技できるようになる。
【0034】
本発明の請求項5に係る遊技機用柱によれば、間柱に引出収納自在に表示板を配置することにより、必要なときに表示板を引き出して表示し、不要なときに収納して見えなくすることができる。これにより、遊技場の従業員は、表示板を間柱に取付けるために、例えば、3種類の表示板を手に持って場内を歩き回ることを解消できる。
【0035】
本発明の請求項6に係る遊技機用柱によれば、間柱は、遊技機の筐体より前側に突出し、一方の遊技機側に臨む柱面を当該遊技機の正面に対して直交する90度より大きくなる傾斜面としたことにより、当該傾斜面に、例えば、液晶画面や、飲料缶や、コップ置き等の設置場所を遊技者の使い易い位置に設けることができる。
【0036】
本発明の請求項7に係る遊技機用柱によれば、間柱にカウンタを設けたことにより、遊技者は、椅子から立ち上がって遊技機の前から移動することなく、パチンコ玉またはコインの数量を容易に計数することができるため、パチンコ玉またはコインを入れた重い箱を持って歩くことを解消できる。
【0037】
本発明の請求項8に係る遊技機用柱によれば、間柱に設けた棚は、シールド板に隣設されているため、棚の上に載せた物品がシールド板側から落下することを防止することができる。その結果、棚の上に載せた飲料缶やコップや小物類等の物品が隣席側に落ちることを解消できると共に、カバン等の比較的大きな荷物をシールド板に寄り掛けるようにして棚の上に載せることもできる。
【0038】
本発明の請求項9に係る遊技機用フレームによれば、遊技機用柱を備えていることにより、間柱の断面積が大きくなることで、強度が向上される。また、間柱の傾斜面に種々の機器や表示器等を設置して多機能的に使用することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
[第1実施形態]
次に、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部平面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部側面図である。
【0040】
≪遊技機の構成≫
図1に示す遊技機2は、例えば、パチンコ台や、パチスロ台や、テレビゲーム機のいずれかであり、ここではパチンコ台を例として示し、ハンドル23がある前面に、スピーカ22が設置されている。各遊技機2は、筐体21(図2、図3参照)が、遊技島3を形成するユニット化された遊技機用フレーム(以下、単に「フレーム」という)31によって保持されている。
【0041】
≪遊技島の構成≫
遊技島3は、遊技場1内において、遊技機2が複数台連続して並設された1つの固まりを構成する設備であり、遊技場1内に適宜に複数配列されている。この遊技島3には、各遊技機2を支持するフレーム31と、このフレーム31を床13(図3参照)に植設されたアンカーボルト(図示せず)に固定するためのアンカーボルトブラケット(図示せず)と、フレーム31に設置されるパネル板34と、各遊技機2間に設けられた間柱4と、各遊技機2の下方部位から前方側に突出して配設された膳板35と、間柱4内に引出収納自在に配置されたシールド板5を有する遊技機用柱Pと、間柱4内に引出収納自在に配置された表示板10等が備えられている。
図2および図3に示すように、遊技島3は、ここでは、前面および後面にそれぞれ遊技機2が並設されて、背中合わせの状態に配列されている。
【0042】
≪遊技機用柱の構成≫
遊技機用柱Pは、図2に示すように、遊技機2が複数台並設された遊技島3に用いられる柱であり、間柱4と、シールド板5とを備えている。この遊技機用柱Pは、フレーム31の縦方向の骨格を形成する支柱32、および各フレーム31の支柱32間に設置されている。
【0043】
図4は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部正面図である。
図2〜図4に示すように、遊技島3において、各遊技機2の前方には、所定間隔を介して、遊技者Mが着座する椅子Cが並設されている。
また、図3および図4に示すように、遊技場1の天井面11には、遊技場1内の空気や煙草の煙等を吸引して排出したり浄化したりする排気口または空気清浄機(以下、単に「排気口12」という)が設置されている。
【0044】
≪フレームの構成≫
図2および図3に示すように、フレーム(遊技機用フレーム)31は、遊技島3の前側に配置された1台の遊技機2と、この遊技機2に背中合わせのように遊技島3の後側に配置された1台の遊技機2との合計2台を支持するユニット状の枠体であり、左右に遊技機用柱Pを備えている。このフレーム31は、間柱4を有する遊技機用柱Pを介在して複数連設され、遊技島3の骨格を形成している。
このフレーム31は、各遊技機2の左右両側にそれぞれ配置されて当該遊技機2を支持する支柱32と、遊技島3の前後にそれぞれ配置された遊技機2の左右の支柱32に対して前後方向に架設された架設材33と、パネル板34(図1参照)と、シールド板5の上下に設置された摺動部5bを摺動自在に支持するスライド支持部36と、遊技機用柱Pとを備えている。
【0045】
図2および図3に示すように、支柱32は、遊技島3の柱、および遊技機2を保持する支持部材としての役目を果す骨格部材であり、例えば、コ字形(溝形鋼)、L字形(山形鋼)、ロ字形の金属材等によって形成されている。この支柱32は、各遊技機2間に、床13に対して垂直に配設され、前側が間柱4によって覆われている。
架設材33は、遊技島3の前面側に設置された支柱32と後面側に設置された支柱32とに連結される部材であり、例えば、帯状の金属製板材によって形成されている。
なお、支柱32および架設材33は、木材であってもよい。
【0046】
図1に示すように、パネル板34は、フレーム31の前面を覆う薄いステンレス鋼板などの金属製板材、または化粧板からなり、遊技島3の表面に現れている遊技機2、間柱4および膳板35以外の部分を覆う部材である。このパネル板34は、遊技機2の上側および膳板35の下側に配置されるいわゆる腰板、ランプ板、幕板、天板等からなる。
【0047】
膳板35は、パチンコ玉またはコインを入れる箱や灰皿9等を載置するための板材であり、例えば、ステンレス鋼板などの金属製板材によって形成されている。この膳板35は、遊技機2の下端部に棚状に設置されている。
【0048】
スライド支持部36は、遊技島3の間柱4の中側に配設されて、引き出し自在なシールド板5の上下端部の摺動部5b(図3参照)を支持するガイド部材であり、間柱4の柱面43の内壁面に水平に設置される。
【0049】
≪間柱の構成≫
図1に示すように、間柱4は、遊技島3の各遊技機2間の前面側にそれぞれ介在される柱であり、例えば、ステンレス鋼板などの金属製板材によって形成されている。間柱4は、遊技機2の筐体21(図2参照)より前側に突出し、一方(右側)の遊技機2側に臨む柱面44を当該遊技機2の正面に対して直交する90度より大きな角度θでなる傾斜面44aとした。さらに、この間柱4は、例えば、1枚の金属製板材を曲げ加工して形成されると共に、少なくとも仕切壁部42の左右のどちらか一方(例えば、右側)の柱面44が、遊技機2の前面に対して傾斜する傾斜面44aを有し、この仕切壁部42が平面視して先細形状に形成されている。
間柱4は、左右両端部に、遊技島3の内側に向かってL字型に折曲したブラケット部45を有すると共に、右側中央部に、貸出機8を設置するための切欠部46が形成されている。間柱4は、仕切壁部42の先端面に、シールド板5を出没自在に設置するためのシールド板収納孔4aと、表示板10を出没自在に設置するための表示板収納孔4bとが穿設されている。
【0050】
このように形成された間柱4は、遊技島3の各フレーム31を支持する柱としての機能と、遊技島3内に配置されると共に遊技機2間に介在された部材を覆い隠すカバーとしての機能と、遊技機2間に設置される貸出機8、肘掛け6、カウンタ7等を装着するための支持部材として機能とを果す。
この間柱4は、遊技機2の筐体21より前側に突出し、先端部にシールド板5を設けた仕切壁部42を有すると共に、例えば、一方(仕切壁部42の右側)の遊技機2側に臨む柱面44に、パチンコ玉またはコインの数量を計数するカウンタ7と、インフォメーションボード47とが設置され、他方(仕切壁部42の左側)の遊技機2側に臨む柱面43に、肘掛け6が設けられている。
【0051】
間柱4の基端部41は、各遊技機2の左右両側に配設された支柱32と、各遊技機2間の空間とを覆うようにして配置され、例えば、遊技機2の表面(ガラス面G)と略面一に配置された垂直な平面からなる。この基端部41の左右両端部には、ブラケット部45が遊技島3の内側方向に向けて折曲形成されて、基端部41の中央部には、平面視して連山形状の仕切壁部42が形成されている。
【0052】
仕切壁部42は、1枚の金属製板材を平面視して直角三角形に折曲形状した山状の突起からなり、その折曲箇所が補強部となって間柱4の強度を向上させている。この仕切壁部42は、例えば、遊技機2から前方に突出した状態に配設されている膳板35と略同じ程度基端部41から前方に突出した状態に設けられている。この仕切壁部42は、左側の柱面43が基端部41に対して直角に形成され、右側の柱面44(傾斜面44a)が基端部41に対して傾斜している(図2参照)。各仕切壁部42には、直交するようにして膳板35が水平に設置されている。
【0053】
図1に示すように、間柱4の左側の柱面43は、遊技機2の右側に配置され、ハンドル23の近傍に、上下方向に高さを調整可能な肘掛け6が設置されている。この柱面43には、肘掛け6の底面に設けられたL字型の固定片61(図4参照)を固定するボルトまたはねじ部材からなる2本の固定具62(図4参照)と、この2本の固定具62がそれぞれ上下方向に向けて摺動自在に挿通される位置調整溝43aとが設けられている。
【0054】
間柱4の右側の柱面44(傾斜面44a)には、カウンタ7の投入口を開閉してパチンコ玉またはコインを投入するためのシュータ(投入口)71と、投入されたパチンコ玉またはコインの数を表示する表示部72とが配設されている。
【0055】
ブラケット部45は、基端部41の左右両端部を折曲形成してなり、ボルト、またはねじ部材等に締結部材(図示せず)によって間柱4を支柱32に固定する箇所である。なお、ブラケット部45は、間柱4の左右両端部全体を折曲形成したものでも、またはその一部を折曲形成したものでも、どちらであってもよい。
【0056】
≪シールド板の構成≫
図1に示すように、シールド板5は、遊技機2間を間仕切りする板部材であり、例えば、隣席側からの煙草の煙を避けるためや、自分が喫煙した煙草の煙が隣席側の方へ流れないようにするためや、自分の席にある遊技機2のスピーカ22の音が隣席側の方へ鳴り響くのを抑制するためや、隣席のスピーカ22の音を避けるためや、隣席の遊技者Mと体が接触しないようにするため等に使用される。シールド板5は、間柱4内に引出収納自在に配置されて、仕切壁部42の先端面から前方に引き出して使用されると共に、使用時には、少なくとも遊技機2の下端部の高さから上端部の高さに亘って配置されるように設けられている。言い換えれば、シールド板5は、遊技機2の前方に配置された椅子Cの着座部の略高さからこの椅子Cに着座した遊技者Mの上半身を超える高さに配置されている(図3参照)。このシールド板5は、例えば、アクリル樹脂等の透明な合成樹脂材料によって、側面視して円弧状に形成されている。そして、シールド板5の引き出し長さは、ここでは、少なくとも着座した遊技者Mの口が、図3で示すように側面から見たときに隠れる程度まで引き出すことができるように構成されている。
【0057】
シールド板5には、当該シールド板5の上端部および下端部に設けられ、上下のスライド支持部36にそれぞれ摺動自在に支持された摺動部5bと、前端部中央に設置されて、手で持って引き出すときなどに使用される把手5aとが設けられている。このシールド板5は、間柱4に形成されたシールド板収納孔4a内に引出収納自在に配置されている。
【0058】
≪表示板の構成≫
図1に示すように、表示板10は、間柱4に隣設された遊技機2の情報として出玉の数量を制限しないときに使用される「無制限」や、フィーバーのときに使用される「スタート」や、パチンコ玉等が多量に出た実績を示す「大当たり」等の文字をそれぞれ付記した、例えば、3枚の板材からなる(図3参照)。この表示板10は、シールド板5の上側の仕切壁部42の先端面に、縦1列に設けられた3つの表示板収納孔4bにそれぞれ引出収納自在に配置されている。この表示板10の前端部には、表示板収納孔4bの開口縁に係止するL字型等からなる摘みまたは係止部10aが形成されている。
【0059】
インフォメーションボード47は、例えば、液晶画面のテレビ画面等であり、遊技者Mにテレビ番組やニューズを提供したり、あるいは遊技場1のイベント等のお知らせを知らせたりするためのもので、遊技者Mの斜め前方の柱面44に配置される。
【0060】
≪肘掛けの構成≫
肘掛け6は、遊技者Mがハンドル23を操作する右側の腕を載せるためのものであり、遊技機2の右側の柱面43のハンドル23の近隣の位置に設置される。肘掛け6は、腕を載せる上面部の部分が、布等によって覆われたクッション材からなり、そのクッション材の下に金属製板材等からなるL字型の固定片61が設けられている。この肘掛け6は、固定具62によって固定片61を位置調整溝43aの適宜な位置に固定できるようになっている。
【0061】
≪カウンタの構成≫
図1に示すように、カウンタ7は、例えば、パチンコ玉の数量を計数するジェットカウンタ、またはコインの数量を計数するメタルカウンタであり、シュータ71と、表示部72等を備えてなる。
なお、このカウンタ7は、間柱4の右側の柱面44の下方部位に設置しても構わない。
【0062】
シュータ71は、パチンコ玉またはコインを投入する投入口であり、下端部を回動自在に仕切壁部42に軸支して、上端部が回動することにより、投入口が開閉するように柱面44に設置されている。カウンタ7を使用するときには、シュータ71の投入口を引き出して、上向きに開口した投入口にパチンコ玉を投入すれば、自動的にパチンコ玉の数量を計数して、表示部72に数量を表示するようになっている。そして、カウンタ7の未使用時には、シュータ71の開閉蓋を柱面44と面一の状態に押し戻して、パチンコ玉の投入口を閉塞する。
なお、このシュータ71内に投入された例えばパチンコ玉は、遊技島3に設置した玉循環装置の循環路または玉供給装置の供給路A(図2参照)に流れるようになっている。そして、供給路Aまでの間に、パチンコ玉またはコインを計数する計数機構(図示せず)が設けられている。
【0063】
表示部72は、計数したパチンコ玉またはコインの数を、液晶または発光素子によってデジタル表示する表示装置によって構成されている。この表示部72は、柱面44に設置されたシュータ71の上側に配設される。また、表示部72で表示された計数結果は、プリンタ(図示せず)によって印字されて出力されるように構成されている。
【0064】
≪貸出機の構成≫
貸出機8は、硬貨や紙幣を投入することで、投入された金額に応じた数量のパチンコ玉またはコインを供給口から供給して貸し出す装置である。
【0065】
≪遊技機用柱および遊技島用フレームの作用≫
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱Pおよび遊技島用フレーム31の作用を、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、遊技機用柱Pの間柱4には、柱面43,44に、肘掛け6、カウンタ7およびインフォメーションボード47を設置することや、仕切壁部42の先端面に、シールド板5および表示板10を設置することや、間柱4の両端部に、各フレーム31を固定することが可能である。そして、肘掛け6は、仕切壁部42が各遊技機2間に、筐体21より突出して設置されているため、ハンドル23の近傍の右側の柱面43に配置することができる。
また、間柱4は、強度を有することにより、左右端部に設置される遊技機2用のフレーム31をしっかりと保持することができると共に、遊技島3全体をしっかりと組立てることができる。
【0066】
図2に示すように、仕切壁部42の柱面44は、遊技機2の正面に対して直交する90度より大きい角度θからなる傾斜面44aで形成されていることにより、傾斜面44aに設置されたカウンタ7とインフォメーションボード47(図1参照)とが、遊技機2の前方の椅子Cに着座した遊技者Mの方向を向いた状態に配置される。
その結果、遊技者Mは、開口したカウンタ7のシュータ71の投入口にパチンコ玉等を投入してその場で計数できるようになると共に、パチンコ玉等の投入やカウンタ7の操作し易くなる。さらに、仕切壁部42は、傾斜面44aがあることによって断面積が広くなるため、パチンコ玉等の供給路Aに連結したシュータ71の投入口をスペース的に容易に設置できるようになる。
また、インフォメーションボード47も、遊技者Mの方向を向いて配置されるため、見易くなる。
【0067】
図3に示すように、遊技者Mが椅子Cに着座し、遊技機2を操作する場合、遊技者Mは、肘掛け6に腕を載せてハンドル23を把持したときに、肘掛け6の高さが適当でないときには、固定具62を緩めて肘掛け6を上下方向に移動させて適切な位置に調整し、固定具62で固定する。
このように、遊技者Mは、肘掛け6の位置を、遊技機2のハンドル23を操作する遊技者Mの肘の位置に合わせて最適な高さに調整し、腕を肘掛け6の上に載せた状態で操作することにより、腕や肩にかかる負荷が軽減されるため、遊技機2を長時間操作しても疲れないようになる。
【0068】
一方、図2に示すように、間柱4には、シールド板5が引出収納自在に配置されていることにより、遊技者Mが、種々の目的で遊技機2間を仕切りたいときに、シールド板5を引き出して衝立のように仕切ることができる。
【0069】
例えば、図2に示すように、遊技機2の左右両側のシールド板5を引き出して、椅子Cの前方にある遊技機2のスピーカ22から音が発生された場合、その音は、矢印Bで示すように、遊技機2の左右のシールド板5によって反射されながら遊技機2の前方向に発散される。
このように、遊技機2の左右にシールド板5を設けることにより、シールド板5が防音壁となって左右方向に広がるスピーカ22の音を反射して抑制するため、スピーカ22の音が隣席の遊技者Mの方へ伝達されることを低減させることができる。
逆に、遊技者Mの周囲からの音は、遊技者Mの左右のシールド板5によって反射する。
【0070】
これにより、シールド板5は、遊技機2のスピーカ22から発生された音が遊技者Mの隣席の遊技者Mに伝達されるのを低減すると共に、スピーカ22の音量を小さくしても遊技者Mに十分に聞こえるため、音響効果も良好で、遊技場1全体を静かにすることができる。
【0071】
また、図4に示すように、椅子Cに着座した遊技者Mが煙草を喫煙した場合、遊技機用柱Pの間柱4からシールド板5を引き出すことにより、煙草の煙と臭いは、左右のシールド板5と、遊技機2(図3参照)とによって遊技者Mの左右の横方向に広がることが阻止されて、シールド板5と遊技機2にガイドされて矢印Yの上方向の天井面11に向かって上昇し、その天井面11に設置された排気口12から遊技場1外へ排出される。そのため、煙草の煙を気にせずに遊戯できるようになる。
【0072】
その結果、シールド板5は、煙草を喫煙しない非喫煙者に配慮して、煙草の煙や煙草の臭いが周囲の遊技者Mの方へ流れことを防止できると共に、排気口12に向かってスムーズに流れるように導いて排出できる。
【0073】
また、図4に示すように、遊技場1では、椅子Cが比較的狭い間隔で設けられていることがある。この場合、遊技者Mの肩や腕等が隣席の遊技者Mに接触することがあるが、シールド板5が各遊技機2間の間柱4から前側に突出していることにより、左右隣の遊技者M間が仕切られた状態になるため、遊戯中や、椅子Cに着座したり、起立したりしたときに隣席の遊技者Mと接触することを解消できる。
【0074】
なお、シールド板5は、透明な材料によって形成されていることにより、天井面11に設置されている照明器具からの光を遮ることがないため、遊技機2や遊技場1内全体が暗くなることを回避できる。さらに、透明な樹脂によって形成されていることから、遊技者Mが遊技機2を選択するときに、シールド板5越しに遊技機2を目視することができる。
【0075】
また、仕切壁部42の先端面の上側には、各間柱4に隣設された遊技機2の当たりに関する情報を表示する表示板10が引出収納自在に配置されている。このため、遊技機2の当たりに関する「無制限」や、「スタート」や、「大当たり」を表示する場合には、表示板10の係止部10aを摘んで間柱4から引き出せよい。
このため、表示板10は、必要なときのみ引き出し、不要なときに収納して見えなくすることができることにより、遊技場1の従業員が、表示板10を間柱4に取付けるために、例えば、3種類の表示板10を手に持って場内を歩き回ることを解消することができる。
【0076】
なお、このような間柱4およびシールド板5を備えた遊技機用柱Pは、遊技島3において、新たに電気回路や空調用装置を設置することなく、スピーカ22の音や煙草の煙対策として効果を発揮することができ、構造が簡素で、比較的安価に製造することができると共に、各遊技機2間に各種機器等の設置場所を提供することができる。
【0077】
以上、本発明の第1実施形態として遊技機2がパチンコ台の場合を説明したが、遊技機用柱Pおよびフレーム31をパチスロ台用としても使用することが可能である。
この場合、パチスロ台の右側に貸出機8が設置されるので、図1に示す遊技機用柱Pの間柱4をそのままの状態にして、遊技機(パチスロ台)2を左側に移動して切欠部46に装着し、遊技機(パチスロ台)2に右側に貸出機8を配置する。そして、高さ調整機構(図示せず)によって、左右の間柱4間に介在される膳板35と、遊技機2の上下を支持するフレーム31の上部支持部材および下部支持部材(図示せず)とを約120mm下方に移動して配置し、上下方向の寸法を適宜に調整したパネル板34を取付ければよい。
【0078】
[第2実施形態]
次に、図5を参照して本発明の第2実施形態に係る遊技機用柱を説明する。なお、前記第1実施形態で説明した構成要素と同じものは、同一符号を付してその説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る遊技機用柱を示す図であり、(a)は右側から見た間柱の斜視図であり、(b)は左側から見た間柱の斜視図である。
前記本発明の第1実施形態では、遊技機用柱Pの間柱4として、図1および図2に示すように、1枚の金属製板材に、平面視して略直角三角形の仕切壁部42Aを形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明の第2実施形態に係る遊技機用柱P1の間柱4Aは、例えば、図5(a)、(b)に示すように、金属製板材を多角柱状に形成したものでもよい。
このようにすることにより、遊技機用柱P1は、平面視して間柱4Aが閉断面部を形成すると共に、間柱4Aの断面積が大きくなることで、さらに、強度を向上させることができる。
【0079】
また、図5(a)に示すように、間柱4Aの仕切壁部42Aの柱面44Aには、前記したカウンタ7以外に、飲料缶やコップやペットボトルやその他の小物類を置くことができる略棚状の収納凹部48や、液晶テレビ等のモニタ49を設置してもよい。
このように、間柱4Aの一方の遊技機2側に臨む柱面44Aに収納凹部48を形成したことにより、遊技者Mは、遊技機2を操作しながら間柱4Aの収納凹部48に各種の所持品を置くことが可能であり、便利となる。さらに、間柱4Aは、椅子Cに着座した遊技者Mの方向を向くように収納凹部48が配設されているので、飲料缶やコップや携帯電話機や煙草の箱体等の小物類が置き易く、また、他の遊技者Mに邪魔にならないように置くことができる。
そして、モニタ49は、柱面44Aの傾斜面44Aaに設置することにより、遊技者Mの斜め前方に配置することができるため、遊技者Mにとって見易い位置に設置することができる。
【0080】
また、図5(b)に示すように、間柱4Aの仕切壁部42Aの柱面43Aには、肘掛け6Aを上下方向に回動自在に軸支して、柱面43Aに形成した肘掛収納部43Aaに、没入するように収納自在に設けてもよい。
遊技機用柱P1は、このような間柱4Aを備えたことにより、前記以外のその他の機器等を適宜に設置して、さらに多機能的な柱として使用することもできる。
【0081】
そして、シールド板5Aは、前端部と上端部と下端部とに、断面が円形の枠体5Acを取付けて、この枠体5Acの前端部を把手5Aaとし、この枠体5Acの上端部および下端部を摺動部5Abとしてスライド支持部36を摺動自在に支持するようにしてもよい。
【0082】
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態に係る遊技機用柱を示す図であり、(a)は略三角柱形状の間柱を示す斜視図、(b)は中央部に傾斜面を有する間柱の斜視図、(c)は略L字型の間柱の斜視図、(d)中央部に傾斜面を有する略T字型の間柱の斜視図である。
前記第2実施形態の遊技機用柱P1(図5(a)、(b)参照)は、図6(a)に示す本発明の第3実施形態に係る遊技機用柱P2〜P5のように、上下に閉塞板4Baを有する略三角柱形状の間柱4Bからなる遊技機用柱P2や、図6(b)に示すように、中央部に傾斜面4Caを有する間柱4Cからなる遊技機用柱P3や、図6(c)に示すように、平面視して略L字型の間柱4Dからなる遊技機用柱P4や、図6(d)に示すように、中央部に傾斜面4Eaを有する平面視して略T字型の間柱4Eからなる遊技機用柱P5等であっても構わない。
【0083】
この場合も、間柱4A,4B,4C,4D,4Eは、第1実施形態および第2実施形態の間柱4(図1参照),4A(図5参照)と同様に、遊技機2の筐体21(図1参照)より左右の柱面4Bb,4Cb,4Db,4Ebが前側に突出した状態に設置されるため、図5(a)、(b)に示すカウンタ7、収納凹部48、モニタ49、肘掛け6A等を設置して多機能的に使用することが可能である。
【0084】
[第4実施形態]
次に、図7〜図13を参照して本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱を説明する。なお、前記第1〜第3実施形態で説明した構成要素と同じものは、同一符号を付してその説明を省略する。図7は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱を示す斜視図である。
【0085】
前記本発明の第1〜第3実施形態では、図1、図5、図6等に示すように、間柱4,4A〜4Eの柱面43,43A,44,44A,4Bb,4Cb,4Db,4Ebを遊技機2の筐体21(図1参照)より突出させた遊技機用柱P,P1〜P5を例に挙げて説明したが、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱P6の間柱4Fは、例えば、図7に示すように、遊技機2の筐体21の正面に対して同一平面の状態に設置される形状のものでもよい。以下、第4実施形態の各部の構成を説明する。
【0086】
≪遊技機用柱および間柱の構成≫
図7に示すように、遊技島3に用いられる遊技機用柱P6の間柱4Fは、例えば、平面視して略長方形に形成された柱からなり、上下方向に延設されている。この間柱4Fは、ステンレス鋼等の金属製平板部材をプレス加工等で形成される。この間柱4Fの前側の柱面4Fbには、後記する肘掛け6B、棚55,56、インフォメーションボード47A、シールド板5B、およびシールド板ロック具50が設置されている。このように、間柱4Fは、遊技機2の筐体21に対して面一に設置されていても、各種の機器や部材を設置することができ、遊技を快適に行うことができるように構成されている。また、この間柱4Fには、この間柱4Fの柱面4Fbに設置された操作子52と、この操作子52の操作に連動してシールド板5Bの移動を阻止するロック部材54a(図9参照)と、が備えられている。
【0087】
≪肘掛けの構成≫
図8は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における肘掛けの設置状態を示す拡大斜視図である。
図7および図8に示すように、肘掛け6Bは、遊技機2のハンドル23の右側近傍に配置された軸部6Ba(図8参照)を中心として垂直な方向から手前側の水平な方向に90度回動可能に設置されている。肘掛け6Bは、間柱4Fに穿設された縦長の孔からなる肘掛収納部4Faに収納自在に設けられた略直方体形状のものから成る。この肘掛け6Bは、金属、樹脂、あるいは木材によって形成された長方形の厚板部材からなる基体と、この基体に載設されたクッション材と、基体の下端部に設置された軸部6Baとを備えている。
なお、肘掛け6Bは、ハンドル23の右側近傍に出入自在に設置したものであればよく、間柱4Fの角部等に設置してもよい。
【0088】
図9は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における棚およびシールド板ロック具の使用状態を示す拡大概略図である。図10は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における下側の棚の使用状態を示す拡大概略図である。図11は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における上側の棚の使用状態を示す拡大概略図である。
【0089】
≪棚の構成≫
図7および図9に示すように、棚55,56は、遊技者Mが使用する適宜な物品を載せるための略板状の部材である。この棚55,56は、遊技機2の左側の間柱4Fの柱面4Fbに形成された棚収納部4Fc,4Fdに、基端部に設けた軸を中心として90度回動して出入収納自在に設けられると共に、上下2段に配設されている。この棚55,56は、例えば、ステンレス鋼等の金属製平板部材をプレス成型したものや、合成樹脂を射出成型したものや、木材等を切削加工したものからなる。間柱4Fから手前側へ倒すようにして引き出した棚55,56は、平面視して前側方向に長くなるように長方形に形成され、前後方向の長さがシールド板5Bを引き出したときの長さと略同じ長さに形成されると共に、膳板35の幅より長く形成されている。棚55,56は、シールド板5Bに隣設されて、棚55,56に載せた物品を寄り掛けて置くことができるように配設されている。
棚55,56が係合する棚収納部4Fc,4Fdは、間柱4Fの前面に穿設された縦長の長方形の孔からなり、シールド板5Bに沿って近隣に設けられている。
【0090】
<下側の棚の構成>
図7および図9に示すように、下側の棚55は、パチンコ玉またはコインを入れる箱(図9参照)やカバン(図10参照)等の比較的重い荷物を載せるためのものであって、厚板状の平板部材からなる。この下側の棚55は、基端部が軸によって、水平な状態から垂直な状態に約90度回動自在に軸支されている。
【0091】
<上側の棚の構成>
上側の棚56は、図9に示すように、飲料缶やコップ、および携帯電話機や煙草の箱体等の小物類を載せて置くためのものであって、例えば、窪み56b,56cを形成できるように肉厚な板状部材から形成されている。図9および図11に示すように、この上側の棚56は、平面視して長方形で側面視して略三角形の板部材からなる基体56dと、この基体56dの側面から上側方向に突出して設けられた側板56aと、小物類を支持する窪み56b,56cと、を有する。この上側の棚56は、基端部に設けた軸によって、水平な状態から垂直な状態に約90度回動自在に設置されている。
なお、上側の棚56と下側の棚55とは、上下逆に配置しても構わない。
【0092】
側板56aは、上側の棚56の左右側部に設置された円弧形状の平板部材からなり、上側の棚56の補強するための補強リブとしての役目と、上側の棚56に載せた飲料缶やコップや小物類を寄り掛かけるように支持して左右方向から落下するのを防止する役目と、を果たす。なお、側板56aは、上側の棚56の左右側部のどちらか一方の片側だけ設けてもよい。
【0093】
窪み56bは、例えば、飲料缶やコップ等を支持するために基体56dの先端部側に形成された円形の溝からなり、上側の棚56の先端側に設置されている。
窪み56cは、例えば、携帯電話機や煙草の箱体を支持するために基体56dに形成された略四角形の溝からなり、上側の棚56の基端部側に設置されている。
基体56dは、基端部側の窪み56dが形成された部分の厚みが、先端部側の窪み56bが形成された厚みより厚く形成されている。
【0094】
図7に示すように、インフォメーションボード47Aは、前記第1実施形態のインフォメーションボード47(図1参照)と同じものからなり、上側の棚56の上に設置されている。
【0095】
≪シールド板の構成≫
図9に示すように、シールド板5Bは、間柱4Fから前側に突出できるように、間柱4F内に引出収納自在に配置されると共に、遊技機2(図7参照)の下端部の高さおよび膳板35の高さの位置から上端部の高さに亘って設けられている。
図12は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱におけるシールド板の取り付け状態を示す拡大斜視図である。
【0096】
シールド板5Bは、図7に示すように、間柱4Fの柱面4Fbに穿設されたシールド板収納孔4Feに引出収納自在に配置される。このシールド板5Bは、図12に示すように、間柱4Fの内側に設置される枠フレーム39の開口部39aに出引可能に設置され、スライドレール36Bによってガイドされて移動する。シールド板5Bの移動範囲は、枠フレーム39に水平に設置された一対のスライドレール36Bの長さと、このスライドレール36Bに所定範囲だけ摺動自在に設置されシールド板5Bの上下に固定されたストッパ36Baとによって制限されている。
なお、前記シールド板収納孔4Feは、四角形のロ字状の孔以外に、シールド板5Bの端部に形成したコ字状の切欠形成したものであって構わない。
【0097】
シールド板5Bには、例えば、上端面5Ba等の外周端部に、貫通孔39bを挿通したロック部材54aが係合する溝状の係合部5Bcが設けられている。前記貫通孔39bは、枠フレーム39の内部構成部材(図示せず)の上端部の前側に穿設されている。その貫通孔39bの上方部位には、この間柱4Fの柱面4Fbから突出した状態に配置された操作子52と、この操作子52の操作に連動して係合部5Bcに係合しシールド板5Bの移動を阻止するロック部材54aと、を備えたシールド板ロック具50が配置されている。
【0098】
≪シールド板ロック具の構成≫
そのシールド板ロック具50は、シールド板5Bを所定の引き出し位置にロックするためのものであり、例えば、図9に示すように、間柱4Fの柱面4Fbの裏面側から操作子52を柱面4Fbの前面に突出した状態で配置されている。
図13は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱に設置されるシールド板ロック具の構造を示す拡大概略図である。
【0099】
図13に示すように、シールド板ロック具50は、例えば、押圧操作可能かつ外方に付勢された操作子52と、この操作子52を押し込み状態に保持・解除するプッシュロック機構51と、操作子52に押圧されて直交する方向に連動しシールド板5Bの係合部5Bcにロック部材54aを係合・離脱させるシールド板ロック機構54と、から主に構成されている。
【0100】
このシールド板ロック具50は、操作子52を枠フレーム39の操作子貫通孔39cおよび間柱4Fの操作子挿通孔4Ffに挿通させると共に、ロック部材54aを枠フレーム39の操作子貫通孔39cに挿通させた状態で、枠フレーム39に内設されている。
【0101】
図13に示すように、操作子52は、例えば、いわゆるプッシュロック式の略直方体のノブからなり、順次押圧操作することによって進退し、ロック部材54aを係合部5Bcに係合・離脱させる部材である。この操作子52は、上面に板ばね部材51aに付勢されたロックピン51bの先端が圧接するハートカム部52aと、ロック部材54aの上端部に設置されて傾斜面を有するカム54bを上下方向に移動させるためのスロープ52bと、が形成されている。この操作子52は、コイルばねSP1を介在させてケース体53に進退自在に設置されている。
【0102】
プッシュロック機構51は、操作子52を押圧してロック操作したときに、この押圧操作した状態を保持するためのロック機構であり、例えば、ハートカム部52aとロックピン51bとの係合により操作子52の位置をロックするいわゆるプッシュロック式のハートカム機構からなる。すなわち、プッシュロック機構51は、操作子52と、操作子52の上面に形成されたハートカム部52aと、ケース体53に固定されロックピン51bを付勢するための板ばね部材51aと、一端がこの板ばね部材51aによって押圧され他端がハートカム部52aに圧接するロックピン51bと、操作子52を元の位置に自動復帰させるためのコイルばねSP1と、を備えてなる。
【0103】
図13に示すように、シールド板ロック機構54は、カム54bを押圧するスロープ52bを有する操作子52と、この操作子52を押圧操作したときにスロープ52bに圧接したカム54bによって直交する方向に移動してシールド板5Bの係合部5Bcに係合・離脱させるロック部材54aと、このロック部材54aをスロープ52b側に付勢するコイルばねSP2と、を備えてなる。
【0104】
≪第4実施形態の作用≫
次に、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの作用を、図7〜図13を参照して説明する。
【0105】
まず、図7を参照して遊技機用柱P6の間柱4Fの作用を説明する。
図7に示すように、間柱4Fは、従来の間柱より幅広に形成したことにより、柱面4Fbに、肘掛け6B、棚55,56、インフォメーションボード47A、およびシールド板5Bを設置することが可能である。これにより、間柱4Fは、種々の機器や部材が設置されて、この各間柱4F間に介在された遊技機2で遊技する遊技者Mを快適にさせることができる。
【0106】
次に、図7および図8を参照して肘掛け6Bの作用を説明する。
肘掛け6Bを使用しないときには、図7に示すように、垂直に立てた状態にして肘掛収納部4Fa内に柱面4Fbに面一の状態に収納される。このため、肘掛け6Bは、不要な場合には、邪魔にならないように間柱4F内に収納できる。
【0107】
そして、肘掛け6Bを使用するときには、間柱4Fから手前側へ倒すようにして引き出して水平な状態にして腕を載せて使用する。間柱4Fの柱面4Fbに形成された肘掛収納部4Faには、遊技機2に設置されたハンドル23の近傍に、比較的長い形状の肘掛け6Bが出入自在に設置されている。このため、遊技者Mは、遊技機2のハンドル23を操作する腕を肘掛け6Bの上に載せた状態で操作できるので、長時間にわたって遊技機2を操作しても腕や肩に負担がかからず、肩が凝ることを解消できる。
【0108】
次に、図7および図10を参照して下側の棚55の作用を説明する。
下側の棚55に荷物等を載せる場合には、棚収納部4Fcから手前側へ倒すようにして引き出して水平な状態にして使用する。下側の棚55を使用しない場合には、この棚55を上側に上げて、棚収納部4Fcを閉塞するように間柱4Fの柱面4Fbに面一の状態に収納させる。このように下側の棚55は、間柱4Fの柱面4Fbの一部を構成する壁のように配置されるため、邪魔にならない。
なお、このとき、下側の棚55が、膳板35上に載置された状態になるように設置すれば、下側の棚55が膳板35に支持されるため、さらに、重い荷物等を載せることができるようになる。
【0109】
図7に示すように、下側の棚55は、間柱4Fに沿って上下方向に長く形成された棚収納部4Fcに収納自在設置されて、この棚収納部4Fcから手前側へ倒すようにして引き出したときに、間柱4Fから膳板35より前に突出した状態になるため、今まで置くことができなかったいわゆるドル箱も載せることが可能となる。
また、図10に示すように、下側の棚55には、シールド板5Bが隣設されたことにより、例えば、カバン等の比較的大きくて厚板状の荷物をシールド板5Bに寄り掛けるようにして載せることもできる。
【0110】
次に、図7、図9、図10および図11を参照して上側の棚56の作用を説明する。
上側の棚56に小物類を載せる場合には、棚収納部4Fdからその棚56を引き出すように回動させて水平な状態にして使用する。上側の棚56を使用しない場合には、この棚56を上側に上げて、棚収納部4Fdを閉塞するように間柱4Fの柱面4Fbに面一の状態に収納される。すると、上側の棚55の窪み56b,56cと側板56aは、間柱4F内に収納されて、外部から見えない状態となる。
【0111】
図11に示すように、上側の棚56は、窪み56b,56cと側板56aとを有することによって、飲料缶やコップや携帯電話機や煙草の箱体等の物品を安定した状態で棚56の上に載せることができる。また、上側の棚56は、窪み56b,56cを形成することができる厚みを有するので強度があり、さらに、側板56aが補強リブの役目をすることによって強度および耐久性が向上されるため、重い荷物等を安定した状態に載せることができる。
なお、窪み56b,56cに下端部を入れて支持された小物類等の物品は、側板56aに寄り掛けて置くこともできるため、細長いものであっても安定した状態で支持される。
【0112】
図7および図9に示すように、上側の棚56に飲料缶やコップ等を置いて、シールド板5Bを引き出した場合には、そのコップ等が倒れても隣席側に飲み物が落ちることを阻止することができるため、隣席の遊技者Mに迷惑を掛けることを解消できる。
【0113】
次に、図12を主に参照してシールド板5Bの作動を説明する。
シールド板5Bは、枠フレーム39(間柱4F)から引き出したときには、ストッパ36Baがスライドレール36Bの前端部に係止することによって停止し、引き出し範囲が制限されている。
このシールド板5Bを引き出した状態で、操作子52を押圧操作すると、ロック部材54aが係合部5Bcに係合することによって、引き出した状態が保持される。そして、シールド板5Bを枠フレーム39(間柱4F)に押し込んだときには、ストッパ36Baがスライドレール36Bの後端部に係止することによって停止し、シールド板5Bの押す込み範囲が制限されるようになっている。
【0114】
図7、図9および図10に示すように、間柱4Fには、シールド板5Bの近傍に、棚55,56が棚収納部4Fc,4Fdに収納自在に設けられている。その結果、棚55,56の上に載せた物品は、シールド板5Bによって棚55,56から隣席側に落下することが阻止される。
このように、第4実施形態のシールド板5Bは、第1実施形態で説明した防煙壁・防音壁等としての機能以外に、さらに、棚55,56の上の物品が隣席側に落下することを防止する機能を備えている。
【0115】
[変形例]
なお、本発明は、前記第1〜第4実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
【0116】
≪シールド板ロック具の変形例≫
図14は、シールド板ロック具の変形例を示す図であり、(a)は、操作子の回動操作でロック部材を係合部に係止させた状態を示す要部拡大斜視図、(b)はロック部材をシールド板の後端面に係止させてロックしたときの状態を示す要部拡大斜視図、(c)は操作子の回動をリンク機構によってロック部材の直線往復移動に変換する仕組みを示す要部拡大斜視図である。
【0117】
前記第4実施形態のシールド板ロック具50(図12および図13参照)は、図14(a)、(b)、(c)に示す変形例のようなロータリー式の操作子52A,52B,52Cによりロック部材54Aa,54Ba,54Caを作動させてシールド板5Bをロックするものでもよく、操作子52A,52B,52Cと操作子52A,52B,52Cの操作でシールド板5Bをロックできれば、特にそれらの形状や構成等は限定されない。
【0118】
この場合、前記シールド板ロック具50Aは、シールド板5Bをロックするときには、図14(a)に示すように、操作子52Aを回動操作してロック部材54Aaを係合部5Bcに係合させ、解除するときには、操作子52Aを逆方向に回動操作してロック部材54Aaを係合部5Bcから離脱させればよい。
【0119】
前記シールド板ロック具50Bは、シールド板5Bを引き出してストッパ36Ba(図12参照)がスライドレール36Bの端部に係止して停止したときに、図14(b)に示すように、操作子52Bを回動操作してロック部材54Baをシールド板5Bの後端面5Bdに係止させることによって、シールド板5Bを動かないようにロックすることができる。
【0120】
シールド板ロック具50Cは、図14(c)に示すように、回動式の操作子52Cの回動を、操作子52Cとロック部材54Caとからなるリンク機構によってロック部材54Caの直線往復移動に変換して、シールド板5Bの係合部5Bcに係合・離脱するようにさせてもよい。
また、前記第4実施形態のシールド板ロック具50(図12および図13参照)は、横方向に移動するスライド式のものであっても構わない。
【0121】
≪シールド板の変形例≫
また、本発明の第1〜第4実施形態に係る遊技機用柱P,P1,P6に設置されるシールド板5,5A,5Bとして、図1〜図5、図7、図12に示すように、間柱4,4A,4F内に引出収納自在に配置した場合を例に挙げて説明したが、本発明のシールド板5,5A,5Bを間柱4,4A,4Fの仕切壁部42,42Aの先端面や柱面4Fbに固定してもよい。
このようにしても、前記実施形態と同様に、遊技機2間を仕切って、煙草の煙等を避けたり、スピーカ22の音を遮ったりすることができる。
また、遊技機用柱Pの傾斜面44a(図1参照),44Aa(図5参照)は、柱の上端から下端まで形成される場合、柱の中央(例えば、遊技機2の高さ寸法の範囲)に形成される構成であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る遊技機用柱を示す図であり、(a)は右側から見た間柱の斜視図であり、(b)は左側から見た間柱の斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る遊技機用柱を示す図であり、(a)は略三角柱形状の間柱を示す斜視図、(b)は中央部に傾斜面を有する間柱の斜視図、(c)は略L字型の間柱の斜視図、(d)中央部に傾斜面を有する略T字型の間柱の斜視図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱を示す斜視図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における肘掛けの設置状態を示す拡大斜視図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における棚およびシールド板ロック具の使用状態を示す拡大概略図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における下側の棚の使用状態を示す拡大概略図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における上側の棚の使用状態を示す拡大概略図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱におけるシールド板の取り付け状態を示す拡大斜視図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱に設置されるシールド板ロック具の構造を示す拡大概略図である。
【図14】シールド板ロック具の変形例を示す図であり、(a)は、操作子の回動操作でロック部材を係合部に係止させた状態を示す要部拡大斜視図、(b)はロック部材をシールド板の後端面に係止させてロックしたときの状態を示す要部拡大斜視図、(c)は操作子の回動をリンク機構によってロック部材の直線往復移動に変換する仕組みを示す要部拡大正面図である。
【符号の説明】
【0123】
1 遊技場
2 遊技機
3 遊技島
4,4A〜4F 間柱
4a シールド板収納孔
4b 表示板収納孔
4Fa,43Aa 肘掛収納部
4Fc,4Fd 棚収納部
5,5A,5B シールド板
6,6A,6B 肘掛け
7 カウンタ
71 シュータ(投入口)
10 表示板
21 筐体
23 ハンドル
31 フレーム(遊技機用フレーム)
32 支柱
43,43A,44,44A,4Bb,4Cb,4Db,4Eb,4Fb 柱面
44a,44Aa,4Ca,4Ea 傾斜面
52,52A,52B,52C 操作子
54a,54Aa,54Ba,54Ca ロック部材
55,56 棚
P,P1〜P6 遊技機用柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコ台、パチスロ台またはテレビゲーム機のいずれかである遊技機が複数台並設された遊技島に用いられる遊技機用柱において、
前記各遊技機間に設置された間柱と、
この間柱から前側に突出して設けられると共に、少なくとも前記遊技機の下端部の高さから上端部の高さに亘って設けられたシールド板と、を備えたことを特徴とする遊技機用柱。
【請求項2】
前記シールド板は、前記間柱に形成されたシールド板収納孔に引出収納自在に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用柱。
【請求項3】
前記間柱は、当該間柱の柱面に配置された操作子と、
この操作子の操作に連動して前記シールド板の移動を阻止するロック部材と、が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用柱。
【請求項4】
前記間柱の柱面には、前記遊技機に設置されたハンドルの操作に用いられる肘掛けが備えられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遊技機用柱。
【請求項5】
前記間柱は、前記シールドの上方となる位置に形成された表示板収納孔に引出収納自在に設けた表示板を備え、前記表示板が当該間柱に隣設された前記遊技機の当たりに関する情報を表示することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遊技機用柱。
【請求項6】
前記間柱は、前記遊技機の筐体より前側に突出し、一方の遊技機側に臨む柱面を当該遊技機の正面に対して直交する90度より大きくなる傾斜面としたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遊技機用柱。
【請求項7】
前記間柱は、前記シールド板に隣設する位置に、一方の遊技機側に臨む前記柱面にパチンコ玉またはコインの数量を計数するカウンタの投入口が設置されていることを特徴とする請求項6に記載の遊技機用柱。
【請求項8】
前記間柱は、前記シールド板に隣設する位置に形成された棚収納部に収納自在に、棚が備えられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遊技機用柱。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8にいずれか1項に記載の遊技機用柱を備えることを特徴とする遊技機用フレーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−144120(P2007−144120A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−168158(P2006−168158)
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【出願人】(391064094)ライト企画株式会社 (11)
【Fターム(参考)】