説明

遊技機

【課題】 貯球タンクの貯球量が満タンであるか否かを検出可能とし、且つ、貯球タンクの着脱作業を容易にすることができる遊技機を得る。
【解決手段】 貯球タンク42の底面における最上流部に、遊技球BLが乗り上げることにより傾動してレバー部166を下方へ変位させる検出板160を設ける。内枠14の裏面14Aには取付板178を介してスイッチ170を取り付け、このスイッチ170は、貯球タンク42が内枠14に取り付けられると、可動アーム174が検出板160のレバー部166と前後方向に略平行に配置されるとともに、可動アーム174の先端部に取り付けられたローラー176がレバー部166の下面に当接するよう配置する。この検出板160とスイッチ170を備える検出装置180では、貯球タンク42を内枠14に着脱する際にスイッチ170の配線処理を行う必要がないため、貯球タンク42の着脱作業が容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に係り、詳細には、打球供給皿に貯えきれない遊技球を予備的に貯える貯球タンクが設けられた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機では、一般に、発射用の遊技球を貯えて発射装置へ供給する上皿と、大量の賞球払い出しなどで上皿から溢れた球を貯える下皿とが設けられている。また、上皿で溢れた球を下皿に送る溢れ球通路には、下皿の貯球量が満タンである否かを検出する満タン検出器が設けられており、この満タン検出器を設けた溢れ球通路をユニット化してパチンコ機本体に着脱可能とすることにより、満タン検出器の修理や交換を容易にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−81335号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した構成では、満タン検出器が溢れ球通路ユニットに設けられているため、溢れ球通路ユニットの着脱に伴い、満タン検出器に配線を接続する又は満タン検出器から配線を取り外す配線処理を行う必要がある。この溢れ球通路ユニットは、満タン検出器の修理や交換時以外にも、例えば通路内への異物混入時や通路内での球詰まり発生時等に取り外すことがあるため、それらトラブルの対処毎に、満タン検出器の配線処理を行っていては作業が面倒であり、また、配線の接続及び取り外し回数が増えて配線の切断を招きやすくなる問題もある。
【0004】
また近年では、上記の上皿と下皿の機能を兼ね備える通称「一体皿」と呼ばれる打球供給皿を設けたパチンコ機が登場しており、この機種の場合、一体皿の裏側となるパチンコ機本体内に、一体皿に貯えきれない遊技球を予備的に貯えるための貯球タンクが設けられ、この貯球タンクに上記のような満タン検出器が設けられている。ただし、この貯球タンクも球詰まり発生時等に取り外すことがあるため、その対処では満タン検出器の配線処理を行うことなく容易に着脱できることが望ましい。
【0005】
本発明は上記事実を考慮して、貯球タンクの貯球量が満タンであるか否かを検出可能とし、且つ、貯球タンクの着脱作業を容易にすることができる遊技機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、遊技機本体に着脱可能とされ、この遊技機本体から払い出された遊技球を底面の傾斜方向上流側に設けられた入口から取り入れて前記底面の傾斜方向下流側に設けられた出口を通して打球供給皿へ排出するとともにこの打球供給皿に貯えきれない遊技球を予備的に貯える貯球タンクと、この貯球タンクに貯えられた遊技球の貯球量が満タンか否かを検出する検出装置と、を備えた遊技機であって、前記検出装置は、前記貯球タンクの前記底面における最上流部に設けられて底面の一部を構成し、遊技球が乗り上げることにより底面に対して下方へ変位する変位部材と、前記遊技機本体に設けられ、前記下方へ変位する変位部材に可動検出部が押し下げられることによりOFF状態からON状態に切り替わるスイッチと、を有することを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明では、例えば遊技における賞球の払い出しにより、遊技機本体に設けられた賞球払出装置等から遊技球が払い出されると、その遊技球は、貯球タンクの底面の傾斜方向上流側に設けられた入口からタンク内に取り入れられ、底面上を下流側に転動して、底面の傾斜方向下流側に設けられた出口を通して打球供給皿へ排出される。ここで、打球供給皿の貯球量が満杯になると、打球供給皿に貯えきれない遊技球は、貯球タンクの出口から排出されずに貯球タンク内に貯えられ、底面の傾斜方向下流側から上流側へ順次貯球されていく。そして、貯球タンクの貯球量が満タンになり、底面の最上流部に設けられて底面の一部を構成する変位部材に遊技球が乗り上げると、変位部材は遊技球の重量によって底面に対し下方へ変位する。この下方へ変位する変位部材に、遊技機本体に設けられたスイッチの可動検出部が押し下げられ、スイッチはOFF状態からON状態に切り替わり、検出装置によって、貯球タンクに貯えられた遊技球の貯球量が満タンになったことが検出される。そして遊技機では、このスイッチの状態変化に基づき賞球の払い出しを一時停止するなどの所定の動作が行われる。
【0008】
この変位部材とスイッチとを有する検出装置では、変位部材が貯球タンクに設けられ、スイッチが遊技機本体に設けられているため、貯球タンクを遊技機本体に着脱する際に、スイッチに配線を接続する又はスイッチから配線を取り外すような配線処理を行う必要がない。したがって、この遊技機であれば、貯球タンクの貯球量が満タンであるか否かを検出装置によって検出可能とし、且つ、貯球タンクの着脱作業を容易にすることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記押し下げにより変位部材と可動検出部との間に生じる摩擦抵抗力を低減する摩擦低減手段が設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明では、可動検出部が変位部材によって押し下げされる際に、変位部材と可動検出部との間に生じる摩擦抵抗力は、摩擦低減手段によって低減される。また、変位部材が押し上げられて元に位置に戻される際に、変位部材と可動検出部とが互いに接触しつつ移動して元に位置に戻るような構成では、その戻り方向への移動で変位部材と可動検出部との間に生じる摩擦抵抗力も、摩擦低減手段によって低減される。
【0011】
このような摩擦低減手段を設けることにより、変位部材による可動検出部の押し下げ動作、あるいは、変位部材と可動検出部の戻り動作をスムーズにすることができ、また、変位部材及び可動検出部の摩耗が抑えられて耐久性を向上することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の遊技機において、前記変位部材は、前記底面の傾斜方向下流側に配置された一端部が前記貯球タンクに軸支されて底面の傾斜方向と斜交する軸線回りに傾動可能とされるとともに、上面に遊技球が乗り上げることにより底面の傾斜方向上流側に配置された他端部側を下方へ変位させて前記可動検出部を押し下げる傾動部材とされ、この傾動部材の前記上面における一端部に前記軸線と略平行に延出された縦壁部が設けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明では、傾動部材は、貯球タンクの底面の傾斜方向下流側に配置された一端部が貯球タンクに軸支されて底面の傾斜方向と斜交する軸線回りに傾動可能とされ、上面に遊技球が乗り上げると、底面の傾斜方向上流側に配置された他端部側を下方へ変位させる。スイッチは、この下方へ変位される傾動部材の他端部により可動検出部を押し下げられてOFF状態からON状態に切り替わり、このように変位部材を上記の傾動部材とした構成の検出装置でも、貯球タンクに貯えられた遊技球の貯球量が満タンか否かを検出することができる。
【0014】
また、この傾動部材では、打球供給皿の貯球量が減少するのに伴い貯球タンクから打球供給皿へ遊技球が排出され、貯球タンクの満タン状態が解消されると、傾動部材の上面に乗り上げた遊技球は貯球タンクの底面側に転動する。その際に、遊技球は、底面の傾斜方向下流側となる傾動部材の一端部に設けられた縦壁部に沿って底面側に移動するようになる。これにより、例えば、傾動部材が満タン検出時に他端部側を下方へ変位させていることで、貯球タンクの底面よりも傾動部材の上面の方が多少低くなり段差を生じているような場合でも、遊技球は傾動部材の上面から貯球タンクの底面へスムーズに移動するようになり、遊技球がその段差に引っ掛かって停止するような不具合を防止できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技機は上記構成としたので、貯球タンクの貯球量が満タンであるか否かを検出可能とし、且つ、貯球タンクの着脱作業を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に係るパチンコ機について図面を参照して説明する。
【0017】
図1には本発明の一実施形態に係るパチンコ機が示され、図2には本実施形態に係るパチンコ機に適用される内枠、ガラス枠、及び遊技盤が示されている。
【0018】
図1に示されるように、パチンコ機10は、機器の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には矩形額縁状の内枠14が配置され(図2参照)、内枠14は、外枠12に設けられた一対のヒンジ部16、18に左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。また外枠12の前面下部には下飾り20が取り付けられている。
【0019】
内枠14の前面上部には、ガラス板22を装着したガラスフレーム24を窓部25に備えるガラス枠26が配置されており、ガラス枠26は左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。また、ガラスフレーム24に装着されたガラス板22は、図1の紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行に配置された一対のガラス板からなる二重構造となっている。
【0020】
ガラス枠26の裏面側となる内枠14の上部には、図2に示されるように、矩形状の開口部28が設けられている。開口部28には、交換可能とされた遊技盤100がセットされており、遊技盤100は、ガラス枠26を内枠14に閉塞した状態でガラス枠26(ガラス板22)に覆われている。
【0021】
ガラス枠26の前面には、遊技の進行に応じて点灯又は点滅等し照明による演出効果を生み出す演出用の表示灯142がガラス板22(遊技盤100の遊技領域101)を取り囲むように配置されており、さらに左上隅及び右上隅には、賞球払出エラー及び払出状態エラー等の各種エラーを報知するエラー用の表示灯144が配置されている。また、各エラー用の表示灯144の内側には、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカー146L、146Rが設けられ、下飾り20の左右側部にも同様のスピーカー148L、148Rが配設されている。
【0022】
内枠14の前面下部には、一般的な上皿及び下皿の機能を兼ね備える打球供給皿としての一体皿30が配置されている。一体皿30は、パネル部材32の左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、パネル部材32の前面には、上部に遊技球を貯える球皿部34が形成された球皿本体36が突設されている。
【0023】
球皿部34の底面は、図1に示されるパチンコ機10の正面視にて右側から左側へ下り傾斜している。その傾斜方向の上流側となる右側の球皿奥壁面には、内枠14の裏面に取り付けらた賞球払出装置86(図3参照)から払い出された賞球や貸球が排出される球排出口46が形成されており、傾斜方向の下流側となる左側の球皿底面上には、上流側から流下する遊技球を1列に整列して一体皿30の裏面に配置された球送り装置(図示省略)に送り込むための整列通路が設けられている。この一体皿30の球皿部34に、上記の球排出口46から遊技球(賞球又は貸球)が排出されると、遊技球は球皿部34内を左方向へ流下し整列通路により1列に整列されて球送り装置に送り込まれる。
【0024】
球皿本体36の前面における上部中央には、3桁表示が可能な7セグメント表示器により、台間球貸機に挿入したプリペイドカードの残度数等を表示する表示装置74が設けられており、表示装置74の右側には、貸球の貸し出し操作を行う球貸ボタン76と、台間球貸機からプリペイドカードを取り出すための返却ボタン78が配設されている。
【0025】
また、パネル部材32前面の左側下部には灰皿38が設けられ、右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するための発射ハンドル39が取り付けられている。
【0026】
図2に示されるように、内枠14の前面下部における一体皿30の裏面側には、遊技盤100の左下に発射装置40が配置され、球皿本体36の後方に位置して、内枠14に着脱可能に構成された貯球タンク42が2個のプラスチックファスナー43によって取り付けられている。これらの発射装置40及び貯球タンク42は、一体皿30を内枠14に閉塞すると一体皿30に覆われるようになっている。
【0027】
貯球タンク42は、図5に示されるように、上面が開口した箱型のタンク本体150を備え、タンク本体150の底面44は正面視にて左側から右側へ下り傾斜している。底面44の傾斜方向上流側となるタンク本体150の左側部の奥壁面にはタンク入口97が形成され(図4参照)、傾斜方向下流側となるタンク本体150の前面右側端部には、一体皿30のパネル部材32に設けられた球排出口46と対応する位置にタンク出口45が形成されている。したがって、一体皿30を内枠14に閉塞した状態では、貯球タンク42と一体皿30の球皿部34とが、タンク出口45及び球排出口46を介して連通される。
【0028】
また、一体皿30のパネル部材32裏面における球排出口46の下方位置と、内枠14前面の下部右側におけるタンク出口45の下方位置とには、上下方向に移動可能とされたシャッター板がそれぞれ設けられている(図2では内枠14側のシャッター板50のみを図示している)。これらのシャッター板は、一体皿30が閉塞されると各々下方へ移動して(図2に示したシャッター板50の位置)、タンク出口45と球排出口46とを連通させ、一体皿30が開放されると各々上方へ移動して、内枠14側のシャッター板50はタンク出口45の下縁側を、一体皿30側のシャッター板は球排出口46の下縁側を塞ぐよう構成されている。このシャッター板により、一体皿30を開放した際は、貯球タンク42及び球皿部34から遊技球が流出しないようせき止められる。
【0029】
図3及び図4に示されるように、内枠14の裏面上部には、島設備の球補給装置から供給される遊技球を貯える貯留タンク80が取り付けられている。貯留タンク80は、底面82が裏面視左側から右側へ向けて下り傾斜しており、右側端部には、遊技球をパチンコ機10の前後方向(奥行き方向)に2列に整列する球整列通路(排出通路)84が形成されている。
【0030】
貯留タンク80の右側には賞球払出装置86が配置され、図3に示されるように、賞球払出装置86の球導入通路87は球整列通路84に接続されている。この球導入通路87と一体的に設けられた賞球払出装置86のケース88内には、球払出機構として、球整列通路84及び球導入通路87に対応して前後方向に所定の間隔で配列されるとともに位相が異なる2枚のカム板部(スプロケット)を備えたカム軸130が収納されている。また、カム軸130を回転駆動する駆動源としてのステッピングモータ132(図4参照)は、内枠14の裏面に取り付けられたモータカバー134内に収納されており、モータカバー134の裏面にケース88を取り付けると、ステッピングモータ132にカム軸130が連結される(図4では球導入通路87及びケース88の図示を省略している。)
賞球払出装置86の下方には、内枠14裏面の右側端部に、上下方向に延出された球通路部材90が配置されている。球通路部材90は、3個のプラスチックファスナー92によって内枠14の裏面に着脱可能に取り付けられており、上端部に形成された球導入口94が賞球払出装置86の球排出口89に接続され、下端部左側に形成された球排出口96が、貯球タンク42の裏面視右側に形成されたタンク入口97に接続されている(図4参照)。また、図4に示されるように、球通路部材90の内部に形成された球通路98は、賞球払出装置86に設けられたカム軸130の2枚のカム板部と対応して前後方向に隣接配置された一対の通路からなる2条構造とされており、球導入口94と接続された上端部付近から下部までの所定範囲が前後方向に蛇行状に屈曲され、下部から左方向へ屈曲されて球排出口96に接続されている。
【0031】
図3に示されるように、内枠14裏面の左側端部(正面視右側端部)には、上下方向に延出された施錠装置52が取り付けられている。施錠装置52の下部にはシリンダー錠(錠前)54が設けられており、シリンダー錠54の鍵孔56は、内枠14前面の右下部に設けられた台座55から露出されている(図1参照)。
【0032】
施錠装置52の裏面側における上下端部近傍には、後方へ突出された一対の内枠固定用フック60A、60Bが設けられている。施錠装置52の前面側におけるガラス枠26との対応位置には、一対のガラス枠固定用フック62A、62Bが設けられており、このガラス枠固定用フック62A、62Bは、内枠14前面の右側端部に形成されたスリット64A、64Bを通して前方へ突出されている。また、施錠装置52の前面側における一体皿30との対応位置には、上下方向にスライドする一対の一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bが設けられている。
【0033】
これにより、内枠14を外枠12に閉塞すると、施錠装置52の内枠固定用フック60A、60Bが外枠12の正面視右内側面設けられた一対の鍵受け部(図示省略)に係合し、内枠14は外枠12に保持される。ガラス枠26を内枠14に閉塞すると、ガラス枠26裏面の右側端部に取り付けられているガラス枠補強板68に設けられた一対の鍵受け部70A、70Bが施錠装置52のガラス枠固定用フック62A、62Bに係合し、ガラス枠26は内枠14に保持される。また、一体皿30を内枠14に閉塞すると、一体皿30裏面の右側端部に取り付けられている一対のフック(図示省略)が施錠装置52の一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bに係合し、一体皿30は内枠14に保持される。
【0034】
また、内枠固定用フック60A、60B及びガラス枠固定用フック62A、62Bは、シリンダー錠54の鍵孔56に図示しない鍵を差し込んで所定の方向に回すことにより、それぞれ係合状態が解除され解錠されるようになっている。一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bは、ガラス枠26を開放すると露出される施錠装置52の解除レバー72を押し下げることにより、一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bが下方へスライドして一体皿30の各フックとの係合状態が解除されるようになっている。
【0035】
この施錠装置52により、内枠14は外枠12に、ガラス枠26は内枠14にそれぞれ施錠されるとともに、一体皿30は内枠14にロックされて、それぞれ閉塞状態に固定される。
【0036】
図2に示されるように、遊技盤100は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面100Aとなっており、盤面100Aの外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置40から発射されて打ち込まれた遊技球が自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域101とされている。
【0037】
遊技領域101には、複数の特別図柄を変動及び停止表示する特別図柄表示装置や、入賞口、始動口、又、大入賞口を備えた変動入賞装置(特別電動役物)がそれぞれ所定の位置に配置されると共に、遊技領域101内を落下する遊技球を所定の経路に誘導する多数の遊技釘が設けられており(何れも図示省略)、最下位置にアウト口124が配置されている。
【0038】
次に、本実施形態に係るパチンコ機10に設けられた貯球タンク42、及び、貯球タンク42の貯球量が満タンか否かを検出する検出装置の構成について図6〜図11を用いて説明する。
【0039】
本実施形態の貯球タンク42は、前述したように、上面が開口した箱型のタンク本体150を備えている。このタンク本体150は合成樹脂製で、図6及び図7に示されるように、平面視では左右方向を長手とした略矩形状とされており、底面44がそれぞれ異なる方向に傾斜された3つの傾斜面部により構成されている。
【0040】
タンク本体150の後部左側には、後方へ略直角三角形状に突出された突出部151が設けられており、突出部151の左側面は開口されてその開口部が前述したタンク入口97となっている。この突出部151の底面151Aは、後側から前側に向けて下り傾斜している(図7の矢印SA方向)。
【0041】
底面151Aの前側に位置して底面44の左側領域を構成する略矩形状の傾斜面部44Aは、左後側から右前側に向けて下り傾斜している(図7の矢印SB方向)。傾斜面部44Aの右側に位置して底面44の中央領域を構成する略台形状の傾斜面部44Bは、ほぼ左側から右側に向けて下り傾斜している(図7の矢印SC方向)。また、傾斜面部44Cの右側に位置して底面44の右側領域を構成する略矩形状の傾斜面部44Cは、後側から前側に向けて下り傾斜しており(図7の矢印SD方向)、この傾斜面部44Cの最下流部に前述したタンク出口45が形成されている。
【0042】
これにより、タンク入口97からタンク本体150の突出部151へ取り入れられた遊技球は、突出部151の底面151A上を底面44側へ転動し、さらに底面44上を傾斜面部44A、44B、44Cの順に上流側(左側)から下流側(右側)へ転動して、タンク本体150の右前部に配置されたタンク出口45から排出される。
【0043】
また、タンク本体150の左側壁には、ファール球を取り入れて貯球タンク42内に回収するためのファール球取入口152が形成されている。タンク本体150の底面44上には、ファール球取入口152に対応する縦壁部153が設けられており、縦壁部153は、ファール球取入口152の後縁から右方向へ直線状に延出され、傾斜面部44Aを横断して傾斜面部44Bの左側に進入している。この縦壁部153によって、タンク本体150の底面44上における左前部には、他の領域(賞球貯球領域)と区画されたファール球貯球領域154が形成されている。
【0044】
図6に示されるように、タンク本体150の底面44におけるファール球貯球領域154を除いた傾斜面部44Aの左側には、平面視が略矩形とされた孔部155が縦壁部153に略隣接して形成されている。この孔部155は、底面44の最上流部に位置しており、この孔部155には、図7に示されるように検出板160が配置されている。
【0045】
孔部155の左内面156Lの前部と、右内面156Rの前部とには、同軸的に配置された一対の軸158L、158Rが設けられている。これらの軸158L、158Rには、軸心部を通って上下方向に貫通するスリット159が形成されており(図10及び図11参照)、このスリット159によって、軸158L、158Rは内方(軸心方向)へ弾性変形し縮径可能とされている。
【0046】
検出板160は合成樹脂製とされており、孔部155よりも一回り小さくされて孔部155内に収容される検出板本体162を備えている。検出板本体162の上面における前端部には、左右方向に沿って延出された縦壁部164が設けられており、検出板本体162の後部左端には、後方へ突出されたレバー部166が設けられている。
【0047】
図8に示されるように、検出板本体162の下面における左前部と右前部とには、一対の軸158L、158Rに対応して同軸的に配置された一対の円筒フック168L、168Rが設けられている。これらの円筒フック168L、168Rには、筒壁における下側の一部を軸方向に沿って切り欠いた切り欠き169が形成されており(図10及び図11参照)、この切り欠き169によって、円筒フック168L、168Rは外方へ弾性変形し拡開可能とされている。
【0048】
この検出板160は、一対の円筒フック168L、168Rがタンク本体150の上方から一対の軸158L、158Rに押し込まれると、縮径する軸158L、158Rに、円筒フック168L、168Rが拡開しつつ嵌め込まれて係合する。これにより、検出板160は、図7に示されるようにタンク本体150に取り付けられ、その取付状態では、検出板本体162がタンク本体150の孔部155内に配置されて、検出板本体162の上面によりタンク本体150の底面44における最上流部が構成されている。
【0049】
また、検出板160は、タンク本体150の底面44における傾斜面部44Aの傾斜方向下流側に配置された前端部(一端部)がタンク本体150に軸支され、傾斜面部44Aの傾斜方向と斜交する軸158L、158R及び円筒フック168L、168Rの軸心Xを回動中心として、図10の矢印K方向に傾動可能とされる。さらに、検出板本体162の上面における前端部に、上記の軸心X(回動軸線)と略平行に延出された縦壁部164は、傾斜面部44Aの傾斜方向下流側に配置された状態となる。
【0050】
貯球タンク42は以上の構成とされており、この貯球タンク42が内枠14に取り付けられると、図9〜図11に示されるように、検出板160の下側には、スイッチ170が配置されるようになる。
【0051】
スイッチ170は、図9に示されるように、略直方体のスイッチ本体172を備えている。スイッチ本体172の上面には、図10及び図11に示されるように、可動アーム174が設けられ、スイッチ本体172の下面には、複数の端子175が設けられている。
【0052】
可動アーム174は、基端部がスイッチ本体172の上部前端に回動可能に軸支されてその基端部から後方へ直線状に延出されており、そのようにスイッチ本体172に片持ち状態に支持されて先端側が上下動可能とされている。可動アーム174の先端部にはローラー176が回転可能に取り付けられ、可動アーム174の下面にはスイッチ本体172に内蔵された図示しないプッシュスイッチ部が当接している。このプッシュスイッチ部のバネ力によって、自由状態の可動アーム174は、先端側が上方へ付勢されている(図10の状態)。そして、このスイッチ170では、可動アーム174の先端側が押し下げられると、スイッチ本体172に内蔵されたプッシュスイッチ部が可動アーム174に押し込まれてOFF状態からON状態に切り替わる(図11の状態)。
【0053】
スイッチ170は以上の構成とされており、このスイッチ170は、図9〜図11に示されるように、取付板178を介して内枠14の裏面14Aに取り付けられている。その取付状態では、前述したようにスイッチ170は貯球タンク42に設けられた検出板160の下側に配置され、可動アーム174が検出板160のレバー部166と前後方向に略平行に配置されるとともに、ローラー176がレバー部166の下面に当接している。
【0054】
本実施形態では、この検出板160とスイッチ170によって、貯球タンク42の貯球量が満タンか否かを検出する検出装置180が構成されている。また、スイッチ170の端子175には、パチンコ機10内に設けられた制御基板(図示省略)のケーブルが接続されており、これにより、スイッチ170は制御基板と電気的に接続され、スイッチ170から出力されるスイッチング信号(ON/OFF信号)が制御基板に入力されるようになる。そして制御基板は、スイッチ170からON信号が入力されると、賞球払出装置86に設けられたステッピングモータ132の回転を停止させるよう制御する。
【0055】
次に、以上説明した本実施形態に係るパチンコ機10の作用について説明する。
【0056】
本実施形態のパチンコ機10では、内枠14の裏面上部に設けられた貯留タンク80に島設備の球補給装置から遊技球が供給されると、その遊技球は、貯留タンク80内を図3及び図4に示される裏面視右方向へ流下しながら球詰まりとならないよう球整列通路84により前後方向に2列に整列され、球導入通路87を通って賞球払出装置86のカム軸130へ送り込まれる。さらに遊技球は、賞球又は貸球の払い出しにおける賞球払出装置86の作動時に、ステッピングモータ132が回転駆動しカム軸130を回転させると、カム軸130の各カム板部によって球導入通路87の各列から交互に球排出口89を通り下方へ排出され、球通路部材90の球導入口94から球通路部材90に入り、球通路部材90内の各球通路98を通って球排出口96から、図7の矢印Aで示されるようにタンク入口97を介し貯球タンク42内へ排出される。
【0057】
ここで、球通路部材90内の球通路98は蛇行状にされているため、球通路98を流下する遊技球の速度は抑えられるようになり、球通路98の下端部に加わる遊技球の落下衝撃力、及び、貯球タンク42の突出部151に設けられた周壁部151Bに衝突する遊技球の衝突力が緩和される。
【0058】
球通路部材90から貯球タンク42のタンク入口97を介して貯球タンク42内へ取り入れられた遊技球は、図7の矢印Bで示されるように、突出部151の周壁部151Bに衝突して転動方向が前方へ変えられつつ、ほぼ左側から右側へ下り傾斜した貯球タンク42の底面44上を右方向(下流側)へ転動し、図7の矢印Cで示されるように、タンク出口45及び球排出口46を介して一体皿30の球皿部34へ排出される。
【0059】
一体皿30の球皿部34に排出された遊技球は、球皿部34内を図1に示されるパチンコ機10の正面視において左方向へ流下し整列通路により1列に整列されて球送り装置に送り込まれる。ここで、遊技者により、発射ハンドル39が回動操作されると、球送り装置から発射装置40に遊技球が送り込まれ、発射装置40から遊技盤100の遊技領域101へ向けて遊技球が発射される。
【0060】
また、遊技で大当たりとなり賞球が大量に払い出されて一体皿30の球皿部34が賞球で満杯になると、球皿部34に貯えきれない余剰球は貯球タンク42に貯えられていく。
【0061】
ここで、貯球タンク42では、最下流側となるタンク出口45付近から傾斜面部44Cに遊技球(賞球)が貯まり始め、図7の矢印Dで示されるように、次第に底面44の上流側へ貯球されていく。貯球範囲が傾斜面部44Bの上流側に及び、ファール球貯球領域154の近くに至ると、境界線L付近に位置する遊技球によって、ファール球貯球領域154の出口が塞がれ、それ以降払い出された遊技球は、図7の矢印Eで示されるように、縦壁部153におけるタンク入口97側の壁面に沿ってさらに上流側へと貯えられていく。
【0062】
このように、遊技球が貯球タンク42に満タン近くまで貯球された場合でも、ファール球貯球領域154には遊技球が進入しないため、その状態でファール球が複数個発生しても、図7の矢印Fで示されるように、ファール球取入口152から貯球タンク42内に取り入れられた複数個のファール球は、ファール球貯球領域154に確実に収容される。
【0063】
さらに、遊技球が貯球タンク42内を上流側へと貯えられていき、図7の矢印Gで示されるように、傾斜面部44Aから底面44の最上流部に設けられた検出板160の検出板本体162に乗り上げて貯球タンク42の貯球量が満タンになると、図11に示されるように、検出板160は遊技球BLの重量によってレバー部166側を下方へ変位させるよう傾動する(図11の矢印I方向)。
【0064】
この下方へ変位するレバー部166に、内枠14に設けられたスイッチ170の可動アーム174がローラー176を介して押し下げられ、スイッチ本体172に内蔵されたプッシュスイッチ部が可動アーム174に押し込まれてスイッチ170はOFF状態からON状態に切り替わる。これにより、スイッチ170から制御基板にON信号が入力され、制御基板は、賞球払出装置86に設けられたステッピングモータ132の回転を停止させるよう制御して遊技球(賞球)の払い出しを一時停止する。
【0065】
なお、本実施形態では、検出板160の検出板本体162に約14個の遊技球BLが乗り上げ可能とされており、約7個以上の遊技球BLが乗り上げると検出板160が傾動して、貯球タンク42の貯球量が満タンになったと判断される構成となっている。
【0066】
また、一体皿30の球皿部34に払い出された遊技球が球箱へ移される、あるいは遊技で消化されることにより、球皿部34の貯球量が減少すると、それに伴い、貯球タンク42に貯えられた遊技球は球皿部34へと排出される。これにより、図11に示される検出板160の検出板本体162に乗り上げていた遊技球BLが、図7の矢印Hで示されるように、底面44側へ転動し底面44上に移動して、貯球タンク42の満タン状態が解消され、検出板160は、スイッチ本体172に内蔵されたプッシュスイッチ部のバネ力によってレバー部166側を上方へ変位させるよう傾動する(図11の矢印J方向)。そして、スイッチ170はON状態からOFF状態に切り替わり、スイッチ170からOFF信号が入力された制御基板は、賞球払出装置86のステッピングモータ132を回転駆動するよう制御して遊技球の払い出しを再開させる。
【0067】
このように、本実施形態のパチンコ機10では、検出装置180によって貯球タンク42の貯球量が満タンであるか否か検出され、この検出板160とスイッチ170を有する検出装置180では、検出板160が貯球タンク42に設けられ、スイッチ170がパチンコ機本体を構成する内枠14に設けられているため、貯球タンク42を内枠14に着脱する際に、スイッチ170に配線を接続する又はスイッチ170から配線を取り外すような配線処理を行う必要がない。したがって、このパチンコ機10であれば、貯球タンク42の貯球量が満タンであるか否かを検出装置180によって検出可能とし、且つ、貯球タンク42の着脱作業を容易にすることができる。
【0068】
また、本実施形態の検出装置180では、スイッチ170の可動アーム174の先端部にローラー176を回転可能に取り付け、そのローラー176を検出板160のレバー部166に下面に当接させて可動アーム174をレバー部166に間接的に接触させていることにより、可動アーム174がレバー部166によって押し下げされる際に、レバー部166と可動アーム174との間に生じる摩擦抵抗力は、ローラー176の回転によって低減される。また、可動アーム174にレバー部166が押し上げられて検出板160が逆方向へ傾動し元の位置に戻される際に、レバー部166と可動アーム174との間に生じる摩擦抵抗力も、同様にローラー176の回転によって低減される。これにより、検出板160のレバー部166によるスイッチ170の可動アーム174の押し下げ動作、及び、検出板160と可動アーム174の戻り動作をスムーズにすることができ、また、検出板160と可動アーム174の摩耗が抑えられて耐久性を向上することができる。
【0069】
また、本実施形態では、貯球タンク42の満タン状態が解消され、検出板160の検出板本体162上面に乗り上げた遊技球BLが貯球タンク42の底面44側に転動する際に、遊技球BLは、傾斜面部44Aの傾斜方向下流側となる検出板160の前端部に設けられた縦壁部164に沿って傾斜面部44A側に移動する(図7の矢印H方向)。これにより、本実施形態の検出板160のように、満タン検出時にレバー部166側が下方へ変位していることで、貯球タンク42の底面44(傾斜面部44A)よりも検出板本体162の上面の方が多少低くなり段差を生じるような場合でも、遊技球BLは検出板本体162の上面から傾斜面部44Aへスムーズに移動するようになり、遊技球がその段差に引っ掛かって停止するような不具合を防止できる。
【0070】
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
【0071】
例えば、上述した実施形態では、検出板160は遊技球BLの乗り上げにより傾動する構成としたが、これに限らず、検出板が貯球タンク42の底面44に対して下方へスライドし沈み込むような構成等としてもよい。
【0072】
また、検出板160のレバー部166とスイッチ170の可動アーム174との間に生じる摩擦抵抗力を低減させるために、可動アーム174に設けたローラー176は、レバー部166側に設けることも可能である。また、この摩擦抵抗力を低減する摩擦低減手段としては、上記の回転ローラーに限らず、例えば、摩擦抵抗力を低減させるコーティング等を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ機を示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ機における内枠、ガラス枠、及び遊技盤を示す正面側から見た斜視図である。
【図3】図1のパチンコ機における内枠、ガラス枠、及び遊技盤を示す裏面側から見た斜視図である。
【図4】図1のパチンコ機における内枠及び遊技盤を示すとともに球通路部材が取り外された状態を示す裏面側から見た斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る貯球タンクが内枠から取り外された状態を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る貯球タンクの分解状態を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る貯球タンクの組立状態を示す平面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る組立状態の貯球タンクを示す下面側から見た斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る検出装置を構成する検出板とスイッチの位置関係を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る内枠に取り付けられた貯球タンクの貯球量が満タンではない状態を示す側断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る内枠に取り付けられた貯球タンクの貯球量が満タンとなった状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0074】
10 パチンコ機(遊技機)
14 内枠(遊技機本体)
30 一体皿(打球供給皿)
42 貯球タンク
44 底面
44A 傾斜面部
45 タンク出口(出口)
97 タンク入口(入口)
150 タンク本体
160 検出板(変位部材/傾動部材)
162 検出板本体
164 縦壁部
166 レバー部
170 スイッチ
172 スイッチ本体
174 可動アーム(可動検出部)
176 ローラー(摩擦低減手段)
180 検出装置
BL 遊技球
X 軸心(軸線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機本体に着脱可能とされ、この遊技機本体から払い出された遊技球を底面の傾斜方向上流側に設けられた入口から取り入れて前記底面の傾斜方向下流側に設けられた出口を通して打球供給皿へ排出するとともにこの打球供給皿に貯えきれない遊技球を予備的に貯える貯球タンクと、この貯球タンクに貯えられた遊技球の貯球量が満タンか否かを検出する検出装置と、を備えた遊技機であって、
前記検出装置は、
前記貯球タンクの前記底面における最上流部に設けられて底面の一部を構成し、遊技球が乗り上げることにより底面に対して下方へ変位する変位部材と、
前記遊技機本体に設けられ、前記下方へ変位する変位部材に可動検出部が押し下げられることによりOFF状態からON状態に切り替わるスイッチと、
を有することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記押し下げにより変位部材と可動検出部との間に生じる摩擦抵抗力を低減する摩擦低減手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記変位部材は、前記底面の傾斜方向下流側に配置された一端部が前記貯球タンクに軸支されて底面の傾斜方向と斜交する軸線回りに傾動可能とされるとともに、上面に遊技球が乗り上げることにより底面の傾斜方向上流側に配置された他端部側を下方へ変位させて前記可動検出部を押し下げる傾動部材とされ、この傾動部材の前記上面における一端部に前記軸線と略平行に延出された縦壁部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−26225(P2006−26225A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−211849(P2004−211849)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】