説明

遊技機

【課題】表示装置の表示領域前面を少なくとも一部覆うことが可能なシャッター部材の収納スペースを少なくすることが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】画像を表示可能な表示領域を有する表示装置9と、前記表示領域の前面の少なくとも一部を覆うことが可能なシャッター部材81と、前記シャッター部材を初期位置と前記初期位置よりも前記表示領域の前面を広範囲に覆う可動位置とにすることが可能なシャッター部材可動手段とを備えた遊技機において、前記シャッター部材は、前記初期位置から前記可動位置となる際に前記表示領域の一端側から前記表示領域の前面を覆う一端側シャッター部材83と、前記表示領域の反対端側から前記表示領域の前面を覆う他端側シャッター部材93とで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機においては図柄表示部の遮蔽及び開放を行うシャッター装置として、図柄表示部の横幅とほぼ等しい横幅からなる細長い複数の遮蔽板を上下昇降式ブラインドのように設け、図柄表示部の開放時に複数の遮蔽板を重ねて図柄表示装置の上方に収納するものがある。
【0003】
しかし、従来の遊技機にあっては、図柄表示部が大型化した場合等の際に、遊技機における遮蔽板の収納スペースが大になって他の構成部品の配置に制約を生じる問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−135885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、表示装置の表示領域前面を少なくとも一部覆うことが可能なシャッター部材の収納スペースを少なくすることが可能な遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、画像を表示可能な表示領域を有する表示装置と、前記表示領域の前面の少なくとも一部を覆うことが可能なシャッター部材と、前記シャッター部材を初期位置と前記初期位置よりも前記表示領域の前面を広範囲に覆う可動位置とにすることが可能なシャッター部材可動手段とを備えた遊技機において、前記シャッター部材は、前記初期位置から前記可動位置となる際に前記表示領域の一端側から前記表示領域の前面を覆う一端側シャッター部材と、前記表示領域の反対端側から前記表示領域の前面を覆う他端側シャッター部材とよりなり、前記一端側シャッター部材及び前記他端側シャッター部材は、前記シャッター部材可動手段により動く駆動シャッター片と前記駆動シャッター片に従動する従動シャッター片でそれぞれ構成され、前記シャッター部材可動手段は、前記初期位置では前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片を厚み方向に重なった状態とし、前記可動位置では前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片を幅方向にずれて広げた状態にすることを特徴とする
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材には、前記初期位置で互いに重なり合うシャッター片の少なくとも一方の重なり合う面に、前記重なり合う面間の間隔を維持する間隔維持部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片の少なくとも一方には、前記可動位置で前記表示領域の少なくとも一部を透視可能な透視部と、前記透視部よりも透視性の低いあるいは透視不可能な装飾部を有し、前記表示装置は、前記透視部で透視可能な画像を、前記透視部の動きにあわせて変動させることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記従動シャッター片が、前記初期位置で重なる複数の従動シャッター片で構成されると共に、前記複数の従動シャッター片の1つが前記駆動シャッター片と係合して従動すると共に、前記複数の従動シャッター片が順次係合して前記駆動シャッター片に従動することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4において、前記駆動シャッター片が前記シャッター部材可動手段の回動軸に取り付けられて前記シャッター部材可動手段で回動可能とされると共に、所定量回動時に前記複数の従動シャッター片のうち一つと係合して該一つの従動シャッター片を従動させる駆動係合部を備え、前記複数の従動シャッター片が前記回動軸に回動自由に取り付けられると共に、各従動シャッター片にはそれぞれ所定量回動時に他の一つの従動シャッター片と係合して該係合した従動シャッター片を従動させる順次従動係合部を備え、さらに一つの従動シャッター片には前記駆動シャッター片の前記駆動係合部と係合する従動係合部を前記順次従動係合部の他に備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5において、前記シャッター部材可動手段の回動軸が前記表示領域の上側に設けられ、前記一端側シャッター部材は前記シャッター部材可動手段の回動軸に基部側が取り付けられて前記回動軸を回動中心として前記表示領域の左側を上下に回動可能とされ、前記他端側シャッター部材が前記シャッター部材可動手段の回動軸に基部側で取り付けられて前記回動軸を中心として前記表示領域の右側を上下に回動可能とされ、前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材がそれぞれ前記初期位置から前記可動位置となる際に前記駆動シャッター片が前記従動シャッター片を従動させて前記表示領域の前面を上方から下方に向かって回動するようにされると共に、前記駆動シャッター片及び前記従動シャッター片の回動をそれぞれ異なる一定の回動角度に規制する回動規制部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項5または6において、前記可動位置では前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材の前記駆動シャッター片同士が互いの対向辺側で接触すると共に、前記一端側シャッター部材または前記他端側シャッター部材の何れか一方の駆動シャッター片の回動角度が他方の駆動シャッター片の回動角度より大となるように前記回動規制部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項5から7の何れか一項において、前記シャッター部材可動手段が、駆動モータと、前記駆動モータにより回動する回動軸に固定された第1歯車と、前記第1歯車と噛み合って回動する第2歯車と、前記第2歯車に噛み合って回動する第3歯車を備え、前記第2歯車に前記一端側シャッター部材または前記他端側シャッター部材の何れか一方の駆動シャッター片が軸着されて前記第2歯車の回動により回動可能とされると共に、前記第3歯車に他方の駆動シャッター片が取り付けられて前記第3歯車の回動により回動可能とされたことを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明は、請求項6から8の何れか一項において、前記回動規制部は、前記シャッター部材が前記初期位置から前記可動位置となる際に、回動角度を前記駆動シャッター片で最大とし、前記駆動シャッター片に従動する従動シャッター片、前記従動シャッター片に順次従動する従動シャッター片の順に、回動角度を小にすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、前記シャッター部材は、前記初期位置から前記可動位置となる際に前記表示領域の一端側から前記表示領域の前面を覆う一端側シャッター部材と、前記表示領域の反対端側から前記表示領域の前面を覆う他端側シャッター部材とよりなり、
前記一端側シャッター部材及び前記他端側シャッター部材は、前記シャッター部材可動手段により動く駆動シャッター片と前記駆動シャッター片に従動する従動シャッター片でそれぞれ構成され、前記シャッター部材可動手段は、前記初期位置では前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片を厚み方向に重なった状態とし、前記可動位置では前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片を幅方向にずれて広げた状態にすることにより、シャッター部材を、一端側シャッター部材と他端側シャッター部材に分けて収納できるため、収納時に重なるシャッター片の枚数を少なくでき、収納スペースの奥行きを小さくすることが可能となる。
【0016】
請求項2の発明によれば、一端側シャッター部材と他端側シャッター部材は、前記初期位置で互いに重なり合うシャッター片の少なくとも一方の重なり合う面に、前記重なり合う面間の間隔を維持する間隔維持部が設けられていることにより、初期位置と可動位置間をシャッター片が変動する際に、シャッター片同士の面接触による干渉を防ぐことができ、スムーズに作動させることが可能となる。
【0017】
請求項3の発明によれば、駆動シャッター片と従動シャッター片の少なくとも一方には、前記可動位置で前記表示領域の少なくとも一部を透視可能な透視部と、前記透視部よりも透視性の低いあるいは透視不可能な装飾部を有し、前記表示装置は、前記透視部で透視可能な画像を、前記透視部の動きにあわせて変動させるとしたことにより、シャッター片に画像が表示されているように遊技者に見せることができ、シャッター片を表示装置のように見せることが可能となり、演出効果を高めることが可能である。
【0018】
請求項4の発明によれば、従動シャッター片は、前記初期位置で重なる複数の従動シャッター片で構成されると共に、前記複数の従動シャッター片の1つが前記駆動シャッター片と係合して従動すると共に、前記複数の従動シャッター片が順次係合して前記駆動シャッター片に従動するとしたことにより、シャッター片個々の大きさを小さくすることができ、シャッター片を収納し易くなる。
【0019】
請求項5の発明によれば、駆動シャッター片がシャッター部材可動手段の回動軸に取り付けられて前記シャッター部材可動手段で回動可能とされると共に、所定量回動時に前記複数の従動シャッター片のうち一つと係合して該一つの従動シャッター片を従動させる駆動係合部を備え、前記複数の従動シャッター片が前記回動軸に回動自由に取り付けられると共に、各従動シャッター片にはそれぞれ所定量回動時に他の一つの従動シャッター片と係合して該係合した従動シャッター片を従動させる順次従動係合部を備え、さらに一つの従動シャッター片には前記駆動シャッター片の前記駆動係合部と係合する従動係合部を前記順次従動係合部の他に備えることにより、駆動シャッター片に対する従動シャッター片の従動を簡単な構成で行うことが可能となる。
【0020】
請求項6の発明によれば、シャッター部材可動手段の回動軸を表示領域の上側に設け、前記回動軸に一端側シャッター部材と他端側シャッター部材を取り付けて、前記一端側シャッター部材については前記表示領域の左側を上下に回動可能とし、前記他端側シャッター部材については前記表示領域の右側を上下に回動可能とし、前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材がそれぞれ前記駆動シャッター片により前記従動シャッター片を従動させて回動するようにすると共に、前記駆動シャッター片及び前記従動シャッター片の回動をそれぞれ異なる一定の回動角度に規制する回動規制部を設けた構成としたことにより、シャッター片を表示領域の上側の回動軸両側に分けて収納することができ、収納スペースの奥行きを小さくすることが可能となる。また、シャッター片の回動量を回動規制部によって異ならせることにより、表示領域の上部左右両側の初期位置から下方へ向けてシャッター片を扇のように広げて可動位置にすることができ、初期位置と可動位置とに容易に変化させることが可能となる。
【0021】
請求項7の発明によれば、可動位置では前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材の前記駆動シャッター片同士が互いの対向辺側で接触すると共に、前記一端側シャッター部材または前記他端側シャッター部材の何れか一方の駆動シャッター片の回動角度が他方の駆動シャッター片の回動角度より大となるように前記回動規制部が設けられていることにより、可動位置で対向片が接触する駆動シャッター片同士は、回動角度の大きい駆動シャッター片が他方の駆動シャッター片を対向片で押すことから、一端側シャッター部材と他端側シャッター部材間に隙間を生じるのを防ぐことが可能となる。
【0022】
請求項8の発明によれば、シャッター部材可動手段は、駆動モータと、前記駆動モータにより回動する回動軸に固定された第1歯車と、前記第1歯車と噛み合って回動する第2歯車と、前記第2歯車に噛み合って回動する第3歯車を備え、前記第2歯車に前記一端側シャッター部材または前記他端側シャッター部材の何れか一方の駆動シャッター片が軸着されて前記第2歯車の回動により回動可能とされると共に、前記第3歯車に他方の駆動シャッター片が取り付けられて前記第3歯車の回動により回動可能とされた構成としたことにより、一つの駆動モータによって一端側シャッター部材と他端側シャッター部材の両方を駆動させることができ、駆動機構のためのスペースを小さくすることが可能である。
【0023】
請求項9の発明によれば、回動規制部は、シャッター部材が前記初期位置から前記可動位置となる際に、回動角度を前記駆動シャッター片で最大とし、前記駆動シャッター片に従動する従動シャッター片、前記従動シャッター片に順次従動する従動シャッター片の順に、回動角度を小にしたことにより、複数のシャッター片を表示領域の前面で幅方向にずらして広げた状態にして表示領域を覆うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施例に係る遊技機全体について遊技盤の釘を省略して示す正面図である。
【図2】同遊技機においてプリペイドカードユニットが外された状態の裏面図である。
【図3】同遊技機の制御装置等の接続を簡略に示すブロック図である。
【図4】同遊技機におけるシャッター部材の初期位置と可動位置間の変化を示すセンター役物の正面図である。
【図5】同遊技機におけるセンター役物の分解斜視図である。
【図6】同遊技機におけるシャッター装置の斜視図である。
【図7】同遊技機におけるシャッター片の正面図である。
【図8】同シャッター片の背面図である。
【図9】駆動シャッター片(第1シャッター片)の斜視図である。
【図10】従動シャッター片(第2シャッター片)の斜視図である。
【図11】他の従動シャッター片(第3シャッター片)の斜視図である。
【図12】他の従動シャッター片(第4シャッター片)の斜視図である。
【図13】他の従動シャッター片(第5シャッター片)の斜視図である。
【図14】スペーサの斜視図である。
【図15】シャッター装置の分解斜視図である。
【図16】シャッター部材を省略して示すシャッター部材可動手段の斜視図である。
【図17】後面カバーを外した状態を示すシャッター部材可動手段の背面側の斜視図である。
【図18】可動位置の状態のシャッター部材可動手段について前面カバーを外した状態を示す前面側斜視図である。
【図19】初期位置の状態のシャッター部材可動手段について前面カバーを外した状態を示す前面側斜視図である。
【図20】前面カバー及び第2歯車を外した状態を示すシャッター部材可動手段の前面側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下添付の図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る遊技機について釘を省略して示す正面図、図2は同遊技機の裏面図、図3は同遊技機の制御装置等の接続を簡略に示すブロック図である。
【0026】
図1に示す本実施例の遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であり、遊技盤3の縁に遊技球の外側ガイドレール4及び内側ガイドレール5が略円形に立設され、前記内側ガイドレール5によって囲まれた遊技領域6を有する。前記遊技領域6には、その中心線上に上部から下部に向かって順に表示装置9、始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設され、また前記表示装置9の左側には普通図柄変動開始用ゲート19が配設され、一方、前記始動口10の左右には左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記表示装置9は、遊技に関する情報、例えば所定の遊技状態となったことを知らせるための情報や、遊技の演出性を高めるための情報、遊技の当否判定結果を示すための情報等を視覚的に表すことができるもので、表示情報を表示可能な表示領域を有するものからなり、表示情報を構成する文字又は図柄等の画像を変動表示可能な液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなる。この実施例の表示装置9は、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成され、左下に普通図柄表示部45が組み込まれ、その他の大部分が特別図柄表示部42となっている。前記特別図柄表示部42及び前記普通図柄表示部45が本発明の表示領域に相当する。
【0027】
さらに、前記表示装置9の前面外周を覆うようにセンター役物60が配設されている。本実施例のセンター役物60は、図5の分解斜視図に示すように遊技盤3の表示装置用開口部3aの前面側に配設される前側表示枠61と、その背面に組み合わされてセンター役物60を前記遊技盤3に取り付ける後側表示枠70とを備え、後側表示枠70にシャッター装置80が取り付けられている。前記後側表示枠70は、前記遊技盤3の表示装置用開口部3aの背面側から固定される。
【0028】
前側表示枠61は、前記表示装置9の前面と対向する部分に、開口した前側窓部62が設けられ、前記表示装置9の画像が表示される表示領域(本実施例では特別図柄表示部42及び普通図柄表示部45で構成される部分)を前側窓部62を介して遊技者が透視可能となっている。なお、前側窓部62の背面側にはプラスチック板またはガラス板からなる透明部材が表示装置9の保護用に配置される。前記前側表示枠61の下部は、前記始動入賞口10の真上の部分にステージ64が形成され、前記ステージ64で遊技球を受けて揺動させた後、前記ステージ64の前端から下方へ落下させるように構成されている。
【0029】
後側表示枠70は、前記表示装置9の表示領域の前面と対応する中央部分に、開口した後側窓部71が設けられている。前記後側窓部71は、前記前側表示枠61の前側窓部62と前記透明部材を介して組み合わされ、前記表示装置9の表示領域を遊技機前面側から前側窓部62及び後側窓部71を通して見ることが可能とされている。また、前記後側表示枠70においては、前記後側窓部71の上部前面側にシャッター装置取付部73が形成され、前記シャッター装置取付部73にシャッター装置80が取り付けられる。
【0030】
シャッター装置80は、図1に示すように前記表示装置9における表示領域の前面の少なくとも一部を覆うことが可能なシャッター部材81を、例えば図4の4−Aに示すような初期位置と前記初期位置よりも前記表示領域の前面を広範囲に覆う図4の4−Cに示す可動位置との間で変化させるもので、図6に示すように、シャッター部材81と、シャッター部材可動手段110を備える。本実施例では、図4の4−Aに示したように、シャッター部材81が前記表示装置9の表示領域を覆わない位置をシャッター部材の初期位置にしている。
【0031】
前記シャッター部材81は、前記初期位置から前記可動位置となる際に前記表示領域の一端側から前記表示領域の前面を覆う一端側シャッター部材83と、前記表示領域の反対端側から前記表示領域の前面を覆う他端側シャッター部材93とよりなる。
【0032】
前記一端側シャッター部材83及び前記他端側シャッター部材93は、シャッター部材可動手段110により動く駆動シャッター片と前記駆動シャッター片に従動する従動シャッター片でそれぞれ構成されている。本実施例では、前記一端側シャッター部材83及び前記他端側シャッター部材93は、図6から図13に示すように一つの駆動シャッター片83A,93Aと複数の従動シャッター片83B〜83E,93B〜93Eでそれぞれ構成されている。前記一端側シャッター部材83は、前記表示領域の略左半分用として設けられ、一方、前記他端側シャッター部材93は、前記表示領域の略右半分用として設けられている。前記一端側シャッター部材83及び前記他端側シャッター部材93は、シャッター部材可動手段110の作動により、図4の4−Cまたは図6に示すように、前記可動位置ではシャッター片の基部を回動中心として各シャッター片が回動して幅方向(図9〜図13に符号Wで示す方向)にずれ、それにより扇状に広がって前記表示領域前面の所定範囲を覆い、それに対して前記初期位置では図19に示すように、各シャッター片が厚み方向(Hで示す方向)に重なりあって閉じた状態となる。図7は各シャッター片が扇状に広がった状態を示す正面図、図8は同状態を示す正面図である。
【0033】
図9〜図13に示すように、各シャッター片83A〜83E,93A〜93Eは細長い板状からなり、シャッター部材可動手段110の回動軸(図15に示す回動軸141,143)に取り付けるための取付孔84A〜84E,94A〜94Eが形成されている。前記取付孔84A〜84E,94A〜94Eのうち、前記駆動シャッター片83A,93Aの取付孔84A,94Aについては、後述するシャッター部材可動手段110の駆動モータ121で回動する断面D形状の回動軸141,143(図15に示す)に、空回りすることなく嵌合するように断面D形状とされている。その他のシャッター片83B〜83E,93B〜93Eに形成されている取付孔84B〜84E,94B〜94Eについては、図14に示す後述のスペーサ86,96が装着可能とされ、スペーサ86,96と共に回動軸141,143に装着されて回動軸141,143に対し回動自由とされる。なお、前記各シャッター片を順番に呼ぶ場合には、駆動シャッター片83A,93Aを第1シャッター片、従動シャッター片83B,93Bを第2シャッター片、従属シャッター片83C,93Cを第3シャッター片、従属シャッター片83D,93Dを第4シャッター片、従属シャッター片83E,83Eを第5シャッター片とする。
【0034】
また、前記一端側シャッター部材83と前記他端側シャッター部材93は、それぞれ前記駆動シャッター片83A,93Aが表示装置9の表示領域に最も近い側(すなわち遊技機の裏面側)とされ、駆動シャッター片83A,93Aの前面側に前記従動シャッター83B〜83E、93B〜93Eが、前記取付孔84A〜84E,94A〜94Eの位置を合わせて順次配置される。前記従属シャッター片83B〜83E、93B〜93Eの取付孔84B〜84E、94B〜94Eには、スペーサ86,96が装着され、スペーサ86,96によって従動シャッター片83B〜83E、93B〜93Eの基部における間隔が調整され、駆動シャッター片83A,93Aによる従動がスムーズに行われるようになっている。前記スペーサ86,96は、中心にシャッター部材可動手段110の回動軸が空転可能に挿通される回動軸貫通孔87,97が形成されている。なお、スペーサ86は一端側シャッター部材83のシャッター片用、他方のスペーサ96は他端側シャッター部材93のシャッター片用である。また、前記駆動シャッター片83A,93Aは、取付孔84A,94Aの部分が両面に突出していてスペーサの役割をしているため、前記スペーサ86,96の装着が省略される。
【0035】
さらに、前記初期位置で互いに重なり合うシャッター片の少なくとも一方の重なり合う面には、前記重なり合う面間の間隔を維持する間隔維持部85が設けられている。本実施例では、前記従動シャッター片83B〜83E,93B〜93Eの裏面に円弧状突部からなる間隔維持部85が形成されている。また、図17に示すように、シャッター部材可動手段110の取付基板111にも、前記駆動シャッター片83A,93Aと取付基板111との間隔を維持する間隔維持部112が円弧状の突部で形成されている。なお、前記取付基板111の間隔維持部112は、取付基板111においてシャッター片側となる面、図では取付基板111の背面とされている。
【0036】
また、本実施例では、前記一端側シャッター部材83及び前記他端側シャッター部材93は、前記表示領域の左右中間位置の上方に配置されているシャッター部材可動手段110の回動軸(図15の141,143)に取り付けられて、表示領域上方の初期位置(図4の4−A)から下方へ回動して可動位置(図4の4−C)になる。その際、一端側シャッター部材83は表示領域の左半分上方位置(初期位置)から下方へ向けて回動することにより、表示領域の左端上部から表示領域の前面をシャッター片83A〜83Eが徐々に覆い始め、それに対して他端側シャッター部材93は表示領域の右半分上方位置(初期位置)から下方へ向けて回動することにより、表示領域の右端上部から表示領域の前面をシャッター片93A〜93Eが徐々に覆い始め、表示領域の左右中間位置の前面で一端側シャッター部材83の駆動シャッター片83Aと他端側シャッター部材93の駆動シャッター片93Aが、互いに対向する辺83AK,93AKで当接して最終的に可動位置となり、前記一端側シャッター部材83と他端側シャッター部材93により表示領域前面を覆う範囲が最大となる。なお、初期位置は、前記シャッター部材により表示領域前面を覆わない、または覆う程度が最小となる隠蔽最小位置に相当し、一方、前記可動位置は、前記シャッター部材により表示領域前面を覆う範囲が最大となる隠蔽最大位置に相当する。
【0037】
前記駆動シャッター片83A,93Aにより前記従動シャッター片83B〜83E、93B〜93Eを従動させるため、前記駆動シャッター片83A,93Aには駆動係合部LA1,RA1が設けられている。本実施例では、前記駆動係合部LA1,RA1は、前記駆動シャッター片83A,93Aが可動位置から初期位置へ戻る際の回動方向側(初期位置側)の辺(側部)83AS,93ASの一部で構成されている。なお、以下において、各シャッター片において可動位置から初期位置へ戻る際の回動方向側の辺(側部)を初期位置側の辺(側部)とする。
【0038】
一方、前記駆動シャター片(第1シャッター片)83A,93Aに従動する従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bには、初期位置側の辺83BS,93BSに、前記駆動係合部LA1,RA1と係合可能な従動係合部LB2,RB2が従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bの裏側へ突出した突起として形成されている。また、前記初期位置側の辺83BS,93BSの一部は、従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cを従動させるための順次従動係合部LB1,RB1とされている。本実施例では、前記従動係合部LB2,RB2の隣の部分が順次従動係合部LB1,RB1とされている。
【0039】
前記従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cには、初期位置側の辺83CS、93CSに、前記従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bの順次従動係合部LB1,RB1と係合可能な順次係合部LC2,RC2が従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cの裏側へ突出した突起として形成されている。また、同初期位置側の辺83CS、93CSの一部は、従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dを従動させるための順次従動係合部LC1,RC1とされている。本実施例では、前記順次従動係合部LC2,RC2の隣の部分が順次従動係合部LC1,RC1とされている。
【0040】
前記従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dには、初期位置側の辺83DS、93DSに、前記従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cの順次従動係合部LC1,RC1と係合可能な順次従動係合部LD2,RD2が従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dの裏側へ突出した突起として形成されている。また、同初期位置側の辺83DS、93DSの一部は、従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93Eを従動させるための順次従動係合部LD1,RD1とされている。本実施例では、前記順次従動係合部LD2,RD2の隣の部分が順次従動係合部LD1,RD1とされている。
【0041】
前記従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93Eには、初期位置側の辺83ES,93Sに、前記従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dの駆動係合部LD1,RD1と係合可能な順次従動係合部LE2,RE2が従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93Eの裏側へ突出した突起として形成されている。
【0042】
また、本実施例では前記駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93A及び従動シャッター片(第2、第3シャッター片)83B,83C,93B,93Cは、前記可動位置で表示領域の少なくとも一部を透視可能な透視部Tと、前記透視部Tより透視性の低いあるいは透視不可能な装飾部Fを有する。前記透視部Tは、無色透明あるいは光を透過可能な着色透明あるいは半透明とされ、一方、前記装飾部Fは、前記透視部Tよりも透視性の低いあるいは透視不可能に着色されている。図示の例では、透視部Tは駆動シャッター片83A,93A及び従動シャッター片83B,83C,93B,93Cの先端側に円形窓状に形成され、その他の部分が装飾部Fとされている。前記装飾部Fには、模様等が適宜設けられる。また、本実施例では、その他の従動シャッター片(第4、第5シャッター片)83D,83E,93D,93Eについては、全体が前記透視部Tよりも透視性の低いあるいは透視不可能な装飾部で構成されている。
【0043】
シャッター部材可動手段110は、図15〜図20に示すように取付基板111と駆動モータ121及び第1歯車131、第2歯車133、第3歯車137等からなり、前記後側表示枠70の上部のシャッター装置取付部73に取り付けられる。以下、シャッター部材可動手段110について詳述する。
【0044】
図15はシャッター装置の分解斜視図、図16は前記シャッター部材を省略して示すシャッター部材可動手段の斜視図、図17は後面カバーを外した状態を示すシャッター部材可動手段の背面側斜視図、図18は可動位置の状態のシャッター部材可動手段について前面カバーを外した状態を示す前面側斜視図、図19は初期位置の状態のシャッター部材可動手段について前面カバーを外した状態を示す前面側斜視図、図20は前面カバー及び第2歯車を外した状態を示すシャッター部材可動手段の前面側斜視図である。
【0045】
前記取付基板111には、駆動モータ121が回動軸(回転軸)122を遊技機前面側へ向けて取り付けられ、前記取付基板111の前面側で前記駆動モータ121の回動軸122に第1歯車131が固定され、さらに、前記第1歯車131に噛み合って回動する第2歯車133と、前記第2歯車133と噛み合って回動する第3歯車137が前記取付基板111の前面側に取り付けられている。前記第2歯車133は、第1歯車131と噛み合う主歯車134と第3歯車と噛み合う副歯車135が同軸で設けられ、前記第2歯車133の中心には第2回動軸141が嵌合し、前記第2歯車の回動により第2回動軸141が回動する。前記第2回動軸141は取付基板111の背面側に突出して設けられ、前記第2回動軸141に、前記一端側シャッター部材83の各シャッター片83A〜83Eが取り付けられる。また、前記第2回動軸141は一端側が前記第2歯車133との嵌合用に断面D形状とされ、他端側が前記駆動用シャッター片83Aの断面D形状の取付孔84Aとの嵌合用に断面D形状とされている。一方、前記第3歯車137の中心には第3回動軸143が嵌合し、前記第3歯車137の回動により第3回動軸143が回動する。前記第3回動軸143は取付基板111の背面側に突出して設けられ、前記第3回動軸143に、前記他端側シャッター部材93の各シャッター片93A〜93Eが取り付けられる。前記第3回動軸143は一端側が前記第3歯車137との嵌合用に断面D形状とされ、他端側が前記駆動用シャッター片93Aの断面D形状の取付孔94Aとの嵌合用に断面D形状とされている。前記第2回動軸141及び第3回動軸143は本発明においてシャッター片が取り付けられる回動軸に相当する。なお、前記取付基板111の背面に取り付けられる後面カバー113の内面には回動軸保持部材用凹部114が形成されており、前記回動軸保持部材用凹部114に回動可能に配置された円盤状回動保持部材115,116に、前記第2回動軸141の先端及び前記第3回動軸143の先端が挿入保持される。また、前記取付基板111の前面側に取り付けられる前面カバー118には、前記第1歯車131、第2歯車133、第3歯車135の軸を挿入保持する孔が形成されている。
【0046】
また、前記第2歯車137には、前記シャッター部材81の初期位置と可動位置を検出するための検出部138が腕状に形成されている。前記検出部138は先端が取付基板111側に屈曲した形状からなり、また、前記取付基板111には、前記シャッター部材81が前記初期位置となった際に前記検出部138が位置することとなる場所に初期位置検出センサ151が設けられ、一方前記可動位置となった際に前記検出部138が位置することとなる場所に可動位置検出センサ153が設けられている。前記初期位置検出センサ151及び前記可動位置検出センサ153は、公知の検出器、例えばフォトセンサ等で構成される。なお、前記第2歯車133と前記第3歯車137には、取り付け時における正しい取付位置を示すマーク139,140が設けられており、そのマーク139,140を合わせて取り付けることにより、正しく組み付けることができるようになっている。
【0047】
また、前記取付基板111の下面には、前記シャッター部材81の各シャッター片83A〜83E、93A〜93Eの回動角度を規制する回動規制部161が、図16に示すように設けられている。本実施例の回動規制部161は、前記取付基板111から後側カバー113へ向けて突出形成され、かつ左右両側が段形状となっている。前記段形状は、前記可動位置で前記駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aが当接する先端で横幅が狭く、同可動位置で前記従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93Eが当接する基部で横幅が大になるように前記シャッター片の数に合わせて階段状になっている。具体的には、先端側から基部側へ順に第1回動規制部162A,163A、第2回動規制部162B,163B、第3回動規制部162C,163C、第4回動規制部162D,163D、第5回動規制部162E,163Eが設けられている。前記第1回動規制部162A,163Aは駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93A用、第2回動規制部162B,163Bは従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93B用、第3回動規制部162C,163Cは従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93C用、第4回動規制部162D,163Dは従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93D用、第5回動規制部162E,163Eは従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93E用とされている。これにより、前記初期位置から可動位置へシャッター片が回動する際に、駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aで回動角度が最大となり、従動シャッター片(第2〜第3シャッター片)83B〜83E、93B〜93Eの順に回動角度が小さくなる。また、前記回動規制部161の段形状は、前記可動位置で扇状に前記シャッター片83A〜83E、93A〜93Eが広がった際に、隣り合うシャッター片同士の側部が所定量重なるようにされ、隣り合うシャッター片間に隙間を生じないようにされる。さらに、前記可動位置で対向片が接触する駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93A用の第1回動規制部162A,163Aは、回動規制部161の中心からの距離e,fについて、一方の駆動シャッター片用の回動規制部(本実施例では163A)の距離fが他方(162A)の距離eより小とされ、それにより、前記駆動シャッター片83A,93Aが前記可動位置で当接してもさらに一方の駆動シャッター片93Aが所要量回動して、他方の駆動シャッター片83Aとの当接をより確実にする。
【0048】
前記シャッター部材可動手段110によれば、前記駆動モータ121の回動軸122が一方向へ回動すると第1歯車131を介して前記第2歯車133及び前記第3歯車137が互いに反対方向へ回転する。その際、前記可動位置(隠蔽最大位置)から前記初期位置(隠蔽最小位置)へ回動すると、前記駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aが左右の上方へ所定量回動した時点で、前記駆動係合部LA1,RA1が前記従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bの従動係合部LB2,RB2に係合し、前記従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bを駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aに従動して回動させる。また、前記従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bが所定量回動した時点で、前記従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bの順次従動係合部LB1,RB1が従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cの突起状順次従動係合部LC2,RC2に係合して前記従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cを前記従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bに従動して回動させる。また、前記従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cが所定量回動した時点で、前記従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cの順次従動係合部LC1,RC1が従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dの突起状順次従動係合部LD2,RD2に係合して前記従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dを前記従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cに従動して回動させる。また、前記駆動シャッター片(第4シャッター片)83AD,93Dが所定量回動した時点で、前記従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dの順次従動係合部LD1,RD1が従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93Eの突起状順次従動係合部LE2,RE2に係合して前記従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93Eを前記従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dに従動して回動させ、これにより、駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aに順次従動して従動シャッター片(第2〜第5シャッター片)83B〜83E、93B〜93Eが回動し、最終的に前記シャッター片83A〜83E、93A〜93Eが厚み方向に重なり合って表示領域上方の初期位置に収納される。このとき、前記検出部138が前記初期位置検出センサ151の位置となることにより初期位置が検出され、前記駆動モータ121が停止し、前記初期位置に各シャッター片が保持される。
【0049】
それに対して、前記駆動モータ121の回動軸が逆転して前記表示領域上方の初期位置から駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aが下方へ回動する際には、前記駆動係合部LA1,RA1及び順次従動係合部LB1〜LD1,RB1〜RD1と前記従動係合部LB2,RB2及び突起状の順次従動係合部LC2〜LE2,RC2〜RE2の係合によって、従動シャッター片(第2〜第5シャッター片)83B〜83E,93B〜93Eは自由な下方回動が妨げられ、前記駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aの下方回動に合わせて自重で下方へ回動する。その際、前記表示領域の前面が上部左右端からシャッター部材81で覆われ始め、前記回動が進行するにしたがい、シャッター部材81で覆われる範囲が広がる。そして、駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aが他のシャッター片と共に所定量回動すると、前記従動シャッター片(第5シャッター片)83E,93Eが前記第5回動規制部162E,163Eと当接して下方へ回動するのが阻止され、その位置で保持される。さらに前記駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aが下方へ回動すると、次に従動シャッター片(第4シャッター片)83D,93Dが前記第4回動規制部162D,163Dに当接して下方へ回動するのが阻止され、その位置で保持される。そして更に前記駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aが下方へ回動すると、次に前記従動シャッター片(第3シャッター片)83C,93Cが前記第3回動規制部162C,163Cと当接して下方への回動が阻止され、次に前記従動シャッター片(第2シャッター片)83B,93Bが前記第2回動規制部162B,163Bと当接して下方への回動が阻止され、それぞれ回動阻止位置で保持される。最後に前記駆動シャッター片(第1シャッター片)83A,93Aが、対向する辺83AK,93AK同士で当接すると、前記第1回動規制部162Aと一方の駆動シャッター片83Aが当接して回動が阻止され、前記一方の駆動シャッター片83Aはその位置で停止する。しかし、他方の駆動シャッター片93Aはさらに所定量回動して前記第1回動規制部163Aと当接し、それにより回動が阻止され、その位置で停止する。それによって、先に停止した駆動シャッター片83Aが、後に停止した駆動シャッター片93Aによって押され、両駆動シャッター片83A,93A間に隙間を生じるのが防止される。これによって、前記各シャッター片は、前記表示領域の前面を覆う量が最大の可動位置となる。また、このとき、前記検出部138が前記可動位置検出センサ153の位置となることによって可動位置が検出され、それにより前記駆動モータ121の回転が停止し、前記可動位置に各シャッター片が保持される。
【0050】
なお、図1における符号F1は外枠、F2は外枠F1に取り付けられた前枠、Gは前枠F2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。さらに、本実施例の遊技機1には、プリペイドカードニット55が接続されている。
【0051】
また、前記遊技機1の前面側には、枠飾り右ランプ35a、枠飾り左ランプ35bからなるランプ装置、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置53等がそれぞれ組み付けられている。符号54は操作レバーである。
【0052】
遊技を制御するための複数の制御基板や装置等は、遊技機1の裏側に設けられている。前記各制御基板には制御回路が設けられている。図2はプリペイドカードユニット55が外された状態の遊技機1の裏面を示すもので、制御基板の主なものとして、主制御基板200、表示制御基板210、払出制御基板220、電源基板230が示されている。また、前記主制御基板200で隠れている位置にはランプ制御基板、音声制御基板が配置されている。各制御基板はそれぞれ、あるいは複数まとめてケース体に収容されている。符号251は遊技機設置島から流れてくる遊技球を受け取って一旦溜めるためのタンク、符号253は前記タンク251から払出装置255へ遊技球を流下させるタンクレール、符号256はカードインターフェィス接続部である。図3は、主な制御基板の電気的接続を示すブロック図である。
【0053】
前記主制御基板は、CPU,RAM,ROM,複数のカウンタを備えたコンピュータと、該コンピュータと表示制御基板や音声制御基板等とをサブ制御回路を介して結ぶ入出力回路と、前記コンピュータと払出制御基板等とを結ぶ入出力回路を備え、遊技の当否判定や各制御基板に対する制御等、遊技の主な制御を行う。また、本実施例では、前記主制御基板は前記駆動モータ121に対する駆動制御手段としても機能し、前記初期位置検出センサ151および前記可動位置検出センサ153の検出状態に応じて、あるいは遊技状態に応じて駆動モータ121を制御する。さらに本実施例において前記主制御基板は、前記表示装置9の表示領域に表示されて前記シャッター片の透視部Tで透視可能な画像を、前記シャッター部材が初期位置から可動位置へ、あるいはその逆に回動する際に、前記透視部Tの動きに合わせて変動させる変動態様を、複数の変動態様の中から選択する変動態様選択手段としても機能する。それに対して、前記表示制御基板は、表示装置の制御、すなわち前記特別図柄表示部42及び普通図柄表示部45の制御を行う。なお、前記表示制御基板は、前記表示装置9の背面側に配置される。また、前記音声制御基板は前記スピーカ38からの音声を制御し、前記ランプ制御基板は前記ランプ装置等の制御を行い、前記払出制御基板は払出装置(賞球払出装置及び球貸払出装置)による賞球及び貸球の払出を制御する。
【0054】
前記遊技機1では、前記遊技領域6へ向けて前記発射装置53により発射された遊技球が、前記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿36に払い出される。また、前記普通図柄変動開始用ゲート19を遊技球が通過すると、小当たり判定・普通図柄決定用乱数値が取得され、その取得乱数値に基づいて普通図柄の当たり(小当たり)判定が行われ、前記普通図柄表示部45で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、前記普通図柄の当たり判定結果が小当たりの場合には、小当たり普通図柄、この例では奇数で停止し、前記始動入賞口10の2つの可動片10a,10bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い狭小開放状態(通常状態)から略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記始動入賞口10に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
【0055】
また、前記始動入賞口10に遊技球が入賞すると、大当たり当否判定用乱数値及び大当たり確定特別図柄の組合せ決定用乱数値、変動態様の取得、および前記表示装置9において前記シャッター部材81の透視部Tに対応した位置に表示される画像として用意されている複数の画像から表示画像の選択取得(表示情報選択手段による選択)が行われ、取得値が主制御基板のROMに記憶されると共に保留記憶数が1加算される。そして、前記表示装置9の特別図柄表示部42で、判定図柄としての特別図柄の変動が開始されるときに保留記憶数が1減算されて保留記憶数が0になるまでこの動作が繰り返される。本実施例では、保留記憶数の上限は4個とされている。また、前記主制御基板のCPUは、特別図柄の変動ごとに記憶している前記取得値にしたがってサブ制御基板にコマンドを送信する。サブ制御基板は、主制御基板からのコマンドにより図柄の変動態様やランプ、音声の変動態様等を制御している。なお、前記取得された大当たり当否判定用乱数値に基づいて大当たりの当否判定が行われ、所定時間変動後に特別図柄が停止する。
【0056】
前記大当たりの当否判定結果が大当たりの場合には、前記特別図柄表示部10に大当たり確定特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で停止表示され、遊技者に有利な大当たり遊技(特別遊技)に移行する。前記特別遊技状態になると、前記大入賞口15の開閉板16が開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板16は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。また、前記大入賞口15の開放中又は大入賞口15が閉じてから約2秒以内に、大入賞口内の特定領域入賞口15aへの入賞球が検出されると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(例えば最高16回)、前記開閉板16の開放を繰り返すようになっている。
【0057】
さらに、本実施例では、前記始動入賞口10に遊技球が入賞した際に選択された変動態様が前記シャッター部材81を使った変動態様の場合、前記サブ制御基板は駆動モータ121の作動コマンドと、可動表示装置9の表示領域(本実施例では表示領域のうち特別図柄表示部42)における演出開始コマンドが出される。すなわち、図4の4−A〜4−Cに示すように、前記シャッター部材81が初期位置である表示装置9の表示領域の前面上方から下方へ回動して、前記可動位置になる際に、前記シャッター片の透視部Tで覆われる前記表示装置9の表示領域に表示される画像(図では文字)を、前記透視部Tで透視可能とする。その際、前記表示装置9の表示領域では、前記透視部Tで透視される画像が前記表示制御基板の制御により変化する。本実施例では、前記透視部Tにより透視可能な画像(図では文字)を、透視部Tの動きに合わせて変動(移動)させている。例えば、図4に示すように、前記表示領域において前記透視部Tによって透視される部位に、透視部Tの動きに合わせて「リ」、「ー」、「チ」の文字を順に変動表示している。これによって、あたかも画像の描かれているシャッター片が変動しているように遊技者に見せることができ、遊技者の注意を惹きつけることができる。前記シャッター部材81が可動位置になると、前記可動位置検出センサ153による前記検出部138の検出によって前記駆動モータ121が停止する。さらに、前記シャッター片には透視部Tよりも透視性の低いあるいは透視不可能な装飾部Fが存在するため、前記表示装置9の表示領域において、透視部Tで透視される部分とその他の部分が、あたかも別々の表示装置のような印象を遊技者に抱かせることも可能である。
【0058】
また、前記表示装置9において前記透視部Tに対応した位置に表示される画像を複数設定しておき、その複数の中から選択することにより、シャッター部材81が遊技者に常に一定の印象となるのを防ぐことができ、違ったシャッター部材81によって表示領域の前面が覆われたように見せることができるので、遊技の演出性が向上する。
【0059】
また、前記シャッター部材81が前記表示領域上方の初期位置に戻る際にも、前記表示装置9の表示領域において前記透視部Tで透視される部位の表示を前記透視部Tの動きに合わせて変動させることで、遊技者にあたかも画像が描かれているシャッター片が変動しているように見せることができ、遊技者の注意を惹きつけることができる。
【0060】
前記シャッター部材81が初期位置となり、前記初期位置検出センサ151により前記検出部138が検出されると、前記駆動モータ121の作動が停止する。前記シャッター部材81が初期位置になると、本実施例では表示領域が前記シャッター部材81で覆われることなく完全に露出し、表示装置9の表示が前記シャッター部材81によって妨げられることなく遊技者に視認可能となる。また、初期位置では遊技者からシャッター部材が視認できないように配置されているため、シャッター部材が可動したときに突然遊技者の前にシャッター部材が現れる演出が可能となり、遊技者が遊技に飽きるのを防止することが可能になっている。
【0061】
なお、前記透視部Tにより透視可能な画像を、透視部Tの動きに合わせて変動させることは次のようにして行われる。本実施例では、前記駆動モータ121の回動速度を一定とすれば、シャッター部材81の回動速度はほぼ一定となるため、予めシャッター部材81の回動速度、すなわち透視部Tの移動速度を算出することが可能であり、さらには前記透視部Tが他のシャッター片の装飾部Fと重ならなくなって前記表示領域を透視可能となる時点も算出可能である。そのため、前記のように駆動モータ121の作動開始と表示装置9の表示領域における演出開始に関するコマンドを同時に出力し、かつ、コマンドを受けて透視部Tが他のシャッター片の装飾部Fで邪魔されなくなるまでにかかる時間と同じ時間で表示装置9の表示領域における表示画面が切り替わり始めるように設定しておき、さらに、透視部Tの動きと同じ速さで表示画面を切り替えることで、透視部Tの動きと、透視部Tによって透視される表示領域における画像の変動を合わせている。また、最初にサブ制御基板から出力されるコマンドには、各演出に合わせてシャッター部材81が初期位置から可動位置になって可動位置で一定時間停止した後に初期位置に戻る一連の動作が含まれている。
【0062】
本発明は、前記のように、表示領域の前面の少なくとも一部を覆うことが可能なシャッター部材を、一端側シャッター部材と他端側シャッター部材とにより分けて構成し、初期位置では各シャッター片が重なり、可動位置では幅方向にずれて広がるようにしたため、シャッター部材の収納スペースを少なくすることが可能となり、表示装置の表示領域が大きくなっても、シャッター部材の収納スペース増大を抑えることができ、他の装置の配置等に対する制約を少なくすることが可能となる。
【0063】
さらに、本実施例のように、表示領域の上方に回動軸を設けてその回動軸の左右に一端側シャッター部材と他端側シャッター部材を分けて取り付け、前記回動軸を中心として一端側シャッター部材と他端側シャッター部材が表示領域の上方左右から下方へ回動することにより初期位置から可動位置になり、また下方の可動位置から左右上方へ回動して初期位置へ戻るようにすれば、遊技者は、表示領域の前面で扇状に開閉するシャッター部材の動きと表示領域の表示と合わせて遊技の演出を楽しむことが可能となる。
【0064】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、遊技機はパチンコ遊技機に限定されず、他の遊技機であってもよい。また、前記シャッター部材は、左右水平方向や上下垂直方向に動くものでも、あるいは表示領域の下側に回動軸を設けて表示領域下側の初期位置から上方へ回動して可動位置となるものでもよい。さらに、駆動モータに代えてソレノイド等の他の駆動源を用いてもよい。また、透視部は本実施例のように一部のシャッター片に設けるのではなく、全てのシャッター片に設けたり、一部あるいは全てのシャッター片に複数箇所設けたりしてもよい。さらに、シャッター片の数も限定されるものではなく、表示領域の大きさ等に応じて変更してもよい。また、一端側シャッター部材と他端側シャッター部材とでシャッター片の数を異ならせたり、形状やサイズを異ならせたりしてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 遊技機
3 遊技盤
6 遊技領域
9 表示装置
53 発射装置
80 シャッター装置
81 シャッター部材
83 一端側シャッター部材
83A 駆動シャッター片(第1シャッター片)
83B〜83E 従動シャッター片(第2〜第5シャッター片)
85 間隔維持部
93 他端側シャッター部材
93A 駆動シャッター片(第1シャッター片)
93B〜93E 従動シャッター片(第2〜第5シャッター片)
110 シャッター部材可動手段
133 第2歯車
137 第3歯車
141 第2回動軸
143 第3回動軸
131 第1歯車
161 回動規制部
LA1,RA1 駆動係合部
LB1〜LD1,LC2〜LE2,RB1〜RBD,RC2〜RE2 順次従動係合部
LB2,RB2 従動係合部
LC2〜LE2,RC2〜RE2
T 透視部
F 装飾部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示可能な表示領域を有する表示装置と、
前記表示領域の前面の少なくとも一部を覆うことが可能なシャッター部材と、
前記シャッター部材を初期位置と前記初期位置よりも前記表示領域の前面を広範囲に覆う可動位置とにすることが可能なシャッター部材可動手段とを備えた遊技機において、
前記シャッター部材は、前記初期位置から前記可動位置となる際に前記表示領域の一端側から前記表示領域の前面を覆う一端側シャッター部材と、前記表示領域の反対端側から前記表示領域の前面を覆う他端側シャッター部材とよりなり、
前記一端側シャッター部材及び前記他端側シャッター部材は、前記シャッター部材可動手段により動く駆動シャッター片と前記駆動シャッター片に従動する従動シャッター片でそれぞれ構成され、
前記シャッター部材可動手段は、前記初期位置では前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片を厚み方向に重なった状態とし、前記可動位置では前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片を幅方向にずれて広げた状態にすることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材は、前記初期位置で互いに重なり合うシャッター片の少なくとも一方の重なり合う面に、前記重なり合う面間の間隔を維持する間隔維持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記駆動シャッター片と前記従動シャッター片の少なくとも一方には、前記可動位置で前記表示領域の少なくとも一部を透視可能な透視部と、前記透視部よりも透視性の低いあるいは透視不可能な装飾部を有し、
前記表示装置は、前記透視部で透視可能な画像を、前記透視部の動きにあわせて変動させることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記従動シャッター片は、前記初期位置で重なる複数の従動シャッター片で構成されると共に、前記複数の従動シャッター片の1つが前記駆動シャッター片と係合して従動すると共に、前記複数の従動シャッター片が順次係合して前記駆動シャッター片に従動することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技機。
【請求項5】
前記駆動シャッター片は前記シャッター部材可動手段の回動軸に取り付けられて前記シャッター部材可動手段で回動可能とされると共に、所定量回動時に前記複数の従動シャッター片のうち一つと係合して該一つの従動シャッター片を従動させる駆動係合部を備え、
前記複数の従動シャッター片は前記回動軸に回動自由に取り付けられると共に、各従動シャッター片にはそれぞれ所定量回動時に他の一つの従動シャッター片と係合して該係合した従動シャッター片を従動させる順次従動係合部を備え、さらに一つの従動シャッター片には前記駆動シャッター片の前記駆動係合部と係合する従動係合部を前記順次従動係合部の他に備えることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
【請求項6】
前記シャッター部材可動手段の回動軸は前記表示領域の上側に設けられ、
前記一端側シャッター部材は前記シャッター部材可動手段の回動軸に基部側が取り付けられて前記回動軸を回動中心として前記表示領域の左側を上下に回動可能とされ、
前記他端側シャッター部材は前記シャッター部材可動手段の回動軸に基部側で取り付けられて前記回動軸を中心として前記表示領域の右側を上下に回動可能とされ、
前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材がそれぞれ前記駆動シャッター片により前記従動シャッター片を従動させて回動するようにされると共に、前記駆動シャッター片及び前記従動シャッター片の回動をそれぞれ異なる一定の回動角度に規制する回動規制部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
前記可動位置では前記一端側シャッター部材と前記他端側シャッター部材の前記駆動シャッター片同士が互いの対向辺側で接触すると共に、前記一端側シャッター部材または前記他端側シャッター部材の何れか一方の駆動シャッター片の回動角度が他方の駆動シャッター片の回動角度より大となるように前記回動規制部が設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の遊技機。
【請求項8】
前記シャッター部材可動手段は、駆動モータと、前記駆動モータにより回動する回動軸に固定された第1歯車と、前記第1歯車と噛み合って回動する第2歯車と、前記第2歯車に噛み合って回動する第3歯車を備え、
前記第2歯車に前記一端側シャッター部材または前記他端側シャッター部材の何れか一方の駆動シャッター片が軸着されて前記第2歯車の回動により回動可能とされると共に、前記第3歯車に他方の駆動シャッター片が取り付けられて前記第3歯車の回動により回動可能とされたことを特徴とする請求項5から7の何れか一項に記載の遊技機。
【請求項9】
前記回動規制部は、前記シャッター部材が前記初期位置から前記可動位置となる際に、回動角度を前記駆動シャッター片で最大とし、前記駆動シャッター片に従動する従動シャッター片、前記従動シャッター片に順次従動する従動シャッター片の順に、回動角度を小にすることを特徴とする請求項6から8の何れか一項に記載の遊技機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公開番号】特開2010−172714(P2010−172714A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−72387(P2010−72387)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【分割の表示】特願2005−129677(P2005−129677)の分割
【原出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(599104196)株式会社サンセイアールアンドディ (597)
【Fターム(参考)】