説明

遊技用球発射装置

【課題】球に十分に旋回力を伝達可能とすると共に、球に所定方向への転動を促進して発射速度を安定させる遊技用球発射装置を提供する。
【解決手段】所定の旋回半径を持った旋回力によって放出位置から球を外部へ発射する遊技用球発射装置において、供給位置から放出位置まで旋回軌跡に沿って一連配置した外側案内壁と、外側案内壁へ球を接触させて転動可能にして供給位置から放出位置まで捕球するホルダと、から成り、ホルダは旋回時に球を押す背当片と球の前方移動を抑制する前当片とを有し、捕球した球が放出時には前当片の先端を乗り越えるように外側案内壁との間隔を持って配設する。上記ホルダはモータにより旋回するアーム先端に配設し、外側案内壁は曲率を捕球後から漸次小さくした後、放出位置へ向かって漸次大きくする。また、外側案内壁に球との転動接触が平行二線条の接触となるスリットを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、いわゆるパチンコ遊技の遊技用機器(通称「パチンコ台」)の内部機器の一つとして遊技用球(通称「パチンコ球」、以下「球」と略称する。)を連続して発射するための遊技用球発射装置(以下「発射装置」と言う。)に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる発射装置は、従来から種々の形態が提案されている。例えば、特許文献1に示す発射装置は、容器内に球を案内する軌道を形成すると共に、収納した球をモータにより回転するアームによって軌道に沿わせるように誘導し、さらに球を回転させながら容器外に発射する構成である。また、アームの先端には、球に所定方向の転動を促す回転ローラを配置したことを特徴としている。
【0003】
他にも、特許文献2に示す発射装置は、球を収納する玉受け部を有する発射アームを容器内に回動自在に配置すると共に、球を収納した発射アームをモータにより回転させつつ途中で急停止させ、回転により球に作用する慣性力によって容器外に球を発射する構成を特徴としている。
【特許文献1】特開平7−51435号公報(第7−12頁、第3図)
【特許文献2】特開2002−177489号公報(第3−6頁、第7図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の発射装置は、球の発射までの旋回力(又は回転力)の付与を先端側に保持機構がないアーム、つまり球の押し出し又は転動機能のみの回転ローラを先端側に配置したアームによって全軌道内で行っている。このため、回転駆動手段であるモータの回転速度のバラツキや球の表面摩擦のバラツキによっては、軌道内の旋回開始付近において球を旋回方向に大きく弾いてしまう場合があり、十分にアームの旋回力を球に伝達できない現象が発生していた。この現象は、球の発射速度が不安定となる大きな要因であり、問題となっていた。なお、この現象はステップ数が少ないステッピングモータを採用している場合には顕著なものであった。
【0005】
また、特許文献2の発射装置は、アームを途中で急停止させることにより球を発射しているため、アームの回転駆動源となるモータへの負荷が大きく、ステッピングモータを採用している場合には、いわゆる脱調の要因となってモータの制御が困難となったり、最悪の場合にはモータ自体が故障又は破損する恐れもあった。
【0006】
そこで、本願発明は上記問題に鑑み為されたものであり、簡易な構造でありながら球に十分に旋回力を伝達可能とすると共に、球に所定方向への転動を促進して発射速度を安定させ、さらには回転駆動手段の制御も容易な上、その故障等も抑制する発射装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本願発明の発射装置は、以下のように構成している。
すなわち、供給位置から捕球して、所定の旋回半径を持った旋回力によって放出位置から球を外部へ発射する発射装置において、供給位置から放出位置まで旋回軌跡に沿って一連に配置した外側案内壁と、該外側案内壁へ球を接触させて転動可能にして供給位置から放出位置まで捕球するホルダと、から成り、該ホルダは、旋回時に球を押す背当片と球の前方移動を抑制する前当片とを有すると共に、捕球した球が放出時には前当片の先端を乗り越え可能となるように外側案内壁との間隔を持って配設して成ることを特徴としている。
【0008】
上記のホルダは、モータ等の回転駆動手段によって所定制御により定速、加速又は減速して旋回するアームの先端部に配設することが好ましいものである。回転駆動手段の制御は、ホルダを定速旋回させて供給位置で捕球した後に必要により一時停止させ、この停止位置から放出位置まで加速旋回又は定速旋回を行うものである。
【0009】
前記の外側案内壁は、その曲率の設定において、捕球後から漸次小さくした後、放出位置へ向かって漸次大きくなるように設定している。別言すると、外側案内壁とアームの旋回中心との離隔距離は、外側案内壁の捕球位置から漸次短くなり、所定位置から放出位置に向かって漸次長くなるように設定している。このため、外側案内壁とホルダとの離隔距離は球の放出位置が最も長くなる。
【0010】
また、外側案内壁と球との転動接触が、球と平行二線条の接触となるように、外側案内壁に平行二線条の凸部を形成したことを特徴としている。この平行二線条の凸部とは、外側案内壁の延長方向に沿って峰条の凸部を形成する場合の他、例えば、外側案内壁に形成したスリットや溝の縁角部をも含む概念である。
【0011】
さらに、少なくとも外側案内壁及びホルダとその旋回軌跡を含む全体をケース内に収納し、該ケース内の前記供給位置と放出位置に連なる案内樋をそれぞれに接続形成又は一体形成する構成とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の発射装置は、上記のように構成することにより、以下の効果を発揮する。
すなわち、球を背当片及び前当片を有するホルダで捕球して旋回する構成を採っているため、旋回の加減速によるホルダ内での球の弾みによる脱球を防止することができ、確実な放出による安定した発射を可能としている。
【0013】
また、背当片と外側案内壁との球の接触は円滑な球の回転を促し、かつ放出時の球に順回転となる転動を促進させることができる効果を有する。ここで、順回転とは、外側案内壁を基準とすると、球の旋回(進行)方向と転動方向(転がり方向)が一致する状態を言う。前当片の配置は、球が乗り越えて放出(発射)されるまでの間、球を確実にホルダ内に保持しておき、発射時にホルダの旋回力を確実に伝えることができる効果を有する。外側案内壁には、球と2点接触となる平行二線条の凸部を形成しているため、放出位置付近において、球はこの2点接触とホルダの背当片の押し出しによって、順回転となる転動がより促進されることとなる。
【0014】
上記の旋回開始付近での球の保持及び放出位置付近での球の順回転の促進は、球への旋回力の伝達を確実なものとすると共に発射方向を安定させることとなり、球の発射速度が安定する効果を奏する。本願発明は、以上の種々の顕著な効果を有するため、繰り返しの発射を行う連続発射装置においては、より均質で安定性のある機器を実現させることができる。
【0015】
さらに、回転駆動手段のモータの制御は、定速回転、加速回転、減速回転等の通常制御であり、従来例にあるような、球の発射直前の高速回転状態から急停止となることはない。このため回転駆動手段の制御も容易である上、その故障も抑制する効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本願発明にかかる発射装置の最良の実施形態例について、図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施例の発射装置の外観を示す斜視図であり、図2は図1におけるA−A’線断面図であり、図3は本実施例の発射装置の組立斜視図であり、図4は本実施例の発射装置の断面図である。
【0017】
発射装置1は、主に、球Sの供給位置に連なる供給樋22、及び放出位置からの放出樋23を形成したケース2と、ケース内部に配設した外側案内壁3、及び内側案内壁4と、ケース2の略中央部に配設され、球Sの捕球、保持及び放出を行うことが可能なホルダ51を有するアーム5と、から構成している。なお、発射装置1の以下の説明においては、アーム5の旋回方向を図面上において時計回りと規定し(矢印a)、この旋回方向の上流を始端側、下流を終端側と規定するものとする。
【0018】
ケース2は、略有底円筒体の一部を外側(放射方向側)に直線部分をもって拡張した形状の樹脂製のフレーム21を左右対称に形成し、この2つのフレーム21、21の開放側同士を接合して内部空間を有するように構成したものである。接合の固定は、フレーム21の外縁から突出させるように4箇所の連結部24を形成し、これにボルト及びナット(図示省略)を配置して行っている。
【0019】
ケース2の直線部分を成す側面部の上部には、球Sの供給位置となる供給樋22を外側に突出させるように、かつケース2の略中心方向に下方傾斜となるように配設している。この供給樋22は球Sを通過させてケース内部に導入可能な矩形筒状を成し、例えば、パチンコ台のパチンコ球供給装置等に接続するものである。
【0020】
また、供給樋22の上部面は外側案内壁3と連なる構成としている。一方、下部面は長手方向の中央にスリット22aを形成すると共にケース内部側の端部を若干上方に隆起させた停止部22bを構成し、この停止部22bを内側案内壁4と連なる構成としている。供給樋22は上記構成により、供給された球Sを自重及びスリット22aの案内により停止部22bまで誘導し(矢印b)、停止させている。
【0021】
供給樋22と同じ側面部の下部には、ケース2の内部で加速した球Sの放出位置となる放出樋23を配設している。この放出樋23は、例えば、パチンコ台のゲージ盤への案内路に接続するものである。放出樋23は、上部面を内側案内壁4と連なると共に下部面を外側案内壁3と連なる構成をもって球Sの放出経路を成している。また、この放出樋23の放出方向は、ケース外縁の接線方向に延出する方向としており、発射装置1では若干、上方に傾斜する形態としている。
【0022】
ケース2の内部には、その内部空間を区画すると共に壁面に球Sが転動接触する外側案内壁3を配置している。この外側案内壁3は、上述したように始端側は供給樋22の上部面と連なり、終端側は放出樋23の下部面と連なるように所定曲率の曲面によって旋回軌跡を成す配置であり、特に、終端側はケース2の内壁に沿った配置となっている。
【0023】
また、外側案内壁3は、その曲率を始端側から漸次小さくした後、終端側に向かって漸次大きくなるように設定している。別言すると、外側案内壁3とアーム5の回転中心(ケース2の略中央部)との距離を、図4に示すように、始端側から曲面形状の頂上部を若干超えた付近の位置に近づくに従って短くし(角度α)、この位置を超えて終端側に近づくに従って長くなるように設定している(角度β)。
【0024】
さらに、外側案内壁3は、その壁面中央部の全周に渡って所定幅のスリット31を形成している。このスリット31は後述するアーム5のホルダ51が通過し得る幅であるが、球Sは通過し得ない幅に設定している。なお。スリット31は終端側では外側案内壁3がケース2の内壁に沿った状態となるため、外観上はいわゆる溝の呈を成している。このスリット31の形成により、スリット31の対向する縁角部が平行二線上の凸部に相当し、言わば、球Sと平行二線条の転動接触状態を構成する。なお、前記の転動接触状態は、スリット形成の他にも、外側案内壁3の壁面に平行二線条となる峰状の凸部、例えば、平行レールを敷設して形成しても実現可能である。
【0025】
加えて、外側案内壁3の内側壁面にはステンレス製バンド(図示省略)を敷設して、球Sとの接触に対する耐久性を向上させている。
【0026】
外側案内壁3の内側には、外側案内壁3に沿うようにかつ球Sを通過し得る離隔距離をもって内側案内壁4を配置している。この内側案内壁4は、上述したように始端側は供給樋22の停止部22bと連なり、終端側は放出樋23の上部面と連なっている。
【0027】
内側案内壁4は、外側案内壁3に沿うように配置するアーム5の回転中心(ケース2の中央部)との距離は、外側案内壁3と同様である。また、内側案内壁4にも、壁面中央部の全周に渡って外側案内壁3と同様のスリット41を形成している。
【0028】
なお、この内側案内壁4は省略することも可能である。しかしながら、本実施例の発射装置1では、以下の目的で配置している。すなわち、発射待ちの球Sが、何らかの不具合により停止部22bから旋回方向に移動した場合、この移動した球Sを円滑に放出樋23に導いて排出すると共に、アーム5に衝突する事態を避ける目的のため配置している。
【0029】
ところで、上記の外側案内壁3及び内側案内壁4は、図3に示すように、左右のフレーム21にその周縁より低いリブを各々形成し、このリブの端部側同士をフレーム21の接合によって接近させてスリット31、41を成すように構成している。
【0030】
内側案内壁4の内側であって、ケース2の略中央部にはモータ6の出力軸61に接続して旋回するアーム5を配設している。アーム5は、モータ6に接続する回転中心部を含み、その先端に球Sを保持可能とするホルダ51を配置して構成している。
【0031】
ホルダ51は、アーム5の延出方向に背当片51aと前当片51bを平行状態で延出させ、これらの根本側を球状に沿った円弧をもって接続した形状である。背当片51a及び前当片51bは、内側案内壁4及び外側案内壁3のスリット41、31を通過し得る厚みであり、反旋回側に前当片51bより長い背当片51aを配置する構成としている。
【0032】
背当片51aは、その先端が供給樋22の停止部22bに位置する球Sを拾い上げ、外側案内壁3に誘導可能とする長さに設定している。一方、前当片51bはホルダ51が放出位置付近に位置する場合に、その先端が背当片51a及び外側案内壁3と転動接触状態となっている球Sと干渉しない、別言すれば、放出時において球Sが前当片51bの先端を乗り越え可能とする長さに設定している。
【0033】
なお、発射装置1のモータ6はステッピングモータを採用しており、図2、図3に示すように、ブラケット62を介してケース2に固定されている。モータ6の出力軸61は、ケース2に形成した開孔25からケース内部に挿入しており、アダプタ52を介してアーム5と接続している。また、アダプタ52にはいわゆるDカット面を形成し、アーム5とモータ6の取り付け角度を位置決めしている。
【0034】
次に、上記構成の発射装置の球の発射までの動作状態を、図面に基づき説明する。発射装置1は下記の動作を繰り返して球を発射している。ここで、図5は本実施例の発射装置の作動状態を示す説明図(A)、(B)、(C)、(D)であり、図6は球とホルダ及び外側案内壁との関係を示す説明図(A)、(B)であり、図7は本実施例の発射装置の作動状態を示すタイムチャートである。
【0035】
まず、発射装置1は、アーム5を定速旋回させつつ、ホルダ51の背当片51aにより供給樋22の停止部22bに位置する球Sを拾い上げると共に、外側案内壁3によってホルダ51の背当片51aと前当片51bの間に誘導して捕球する。この捕球動作においては、内側案内壁4、供給樋22、外側案内壁3にはそれぞれスリット41、22a、31が形成されているため、ホルダ51は何れとも干渉状態となることはない(図5の(A)、(B))。なお、供給樋22にある次の球Sは、供給樋22の傾斜及びスリット22aにより停止部22bまで案内されることとなる(矢印b)
【0036】
次に、発射装置1はアーム5を上記の捕球状態にて所定時間停止する(図5の(B))。この停止動作は、発射装置1の球放出間隔を調整するために設けているものであり、適宜に省略することが可能である。
【0037】
所定時間の停止後に、発射装置1はアーム5の加速旋回を開始し、旋回速度が所定速度に到達した時点で定速旋回に移行しつつ放出位置で球Sを放出樋23から発射する(図5の(B)、(C)、(D))。なお、上記の放出位置は、外側案内壁3とアーム5の回転中心からの距離が最も長くなるため、球Sの周速度は最大となっている。
【0038】
上記放出動作における加速開始時においては、球Sはホルダ51の背当片51aと前当片51bの間に位置し、言わば、旋回方向の動きが抑制(拘束)されるように保持されているため、旋回方向側に大きく弾き出されることはなく、ホルダ51の旋回力が十分に伝達される。そして、加速後の定速旋回への移行時と前後して、球Sは遠心力により外側案内壁3のスリット31に沿うように誘導されている。この誘導と同時に球Sは、外側案内壁3の曲率が漸次大きくなることから前当片51bの旋回方向への抑制(拘束)が徐々に解かれ、背当片51aのみによって旋回方向に押し出すように移動させられることとなる。別言すれば、球Sは前当片51bの先端を乗り越えた状態となると言うことができる。
【0039】
また、旋回方向への背当片51aによる移動時には、図6の(A)、(B)に示すように、球Sには背当片51aの一点接触による押し出しと、外側案内壁3のスリット31の縁角部が成す平行二線条の二点接触による案内動作が作用し、スリット形成方向にいわゆる順回転(矢印c)となる転動が促進されることとなる。この球Sの順回転は、球Sの発射方向の安定化と共に発射速度の安定化にも寄与する。
【0040】
球Sの発射後には、発射装置1は次の球Sの捕球位置にアーム5を減速させつつ旋回させ、球Sの発射動作の1サイクルが終了する。
[他の実施形態の可能性]
【0041】
上記の実施例では、外側案内壁3、内側案内壁4及びアーム5をケース内部に収納してユニット化しているが、この形態に限定されるものではなく、例えば、上記の各構成要素をパチンコ台の所定ボードの側面に配置する形態とし、ケース2を省略することも可能である。
【0042】
また、上記の実施例では、発射装置1に特段、回転位置検出手段を配置していないが、この検出手段をケース内外に配置することは可能である。例えば、モータ6の出力軸61にフォトセンサとスリット板(図示省略)からなる検出手段を介在させて配置しても良く、アーム5に所定の旋回位置で作動する近接センサ(図示省略)を配置しても良い。
【0043】
さらに、本実施例では外側案内壁3を放出位置において、ケース2の内壁に沿わせて固定する形態としているが、外側案内壁3の放出位置のみを可動させる構成を採用することも可能である。この構成を採用すれば、球Sの放出角度を適宜に調整することが可能となり、適用するパチンコ台の種類も増え、発射装置1の汎用化も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施例の発射装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A’線断面図である。
【図3】本実施例の発射装置の組立斜視図である。
【図4】本実施例の発射装置の断面図である。
【図5】本実施例の発射装置の作動状態を示す説明図(A)、(B)、(C)、(D)である。
【図6】球とホルダ及び外側案内壁との関係を示す説明図(A)、(B)である。
【図7】本実施例の発射装置の作動状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1 発射装置
2 ケース
21 フレーム
22 供給樋
22a スリット
22b 停止部
23 放出樋
24 連結部
25 開孔
3 外側案内壁
31 スリット
4 内側案内壁
41 スリット
5 アーム
51 ホルダ
51a 背当片
51b 前当片
52 アダプタ
6 モータ
61 出力軸
62 ブラケット
S 球


【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給位置から捕球して、所定の旋回半径を持った旋回力によって放出位置から球を外部へ発射する遊技用球発射装置において、
供給位置から放出位置まで旋回軌跡に沿って一連に配置した外側案内壁と、
該外側案内壁へ球を接触させて転動可能にして供給位置から放出位置まで捕球するホルダと、から成り、
該ホルダは、旋回時に球を押す背当片と球の前方移動を抑制する前当片とを有すると共に、捕球した球が放出時には前当片を乗り越え可能となるように外側案内壁との間隔を持って配設して成ることを特徴とする遊技用球発射装置。
【請求項2】
捕球後にホルダの移動を、一時停止させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の遊技用球発射装置。
【請求項3】
外側案内壁の曲率設定において、捕球後から漸次小さくした後、放出位置へ向かって漸次大きく設定したことを特徴とする請求項1、又は2記載の遊技用球発射装置。
【請求項4】
外側案内壁と球との転動接触において、球と平行二線条の接触となるように外側案内壁に平行二線条の凸部を形成したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の遊技用球発射装置。
【請求項5】
ホルダを、旋回させるアームの先端部に配置したことを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の遊技用球発射装置。
【請求項6】
少なくとも外側案内壁、ホルダ、及びその旋回軌跡を含む全体をケース内に収納し、かつ供給位置と放出位置に連なる案内樋をそれぞれに配設したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の遊技用球発射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−275111(P2007−275111A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−101780(P2006−101780)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(398075426)沖マイクロ技研株式会社 (17)
【Fターム(参考)】