運動支援装置、運動支援方法およびプログラム
【課題】 本発明の目的は、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる運動支援装置及び運動支援方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
楽曲構成要素「イントロ」には、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」には、運動情報「メイン運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Ending」には、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報が決定される。
【課題を解決するための手段】
楽曲構成要素「イントロ」には、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」には、運動情報「メイン運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Ending」には、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報が決定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲を聴きながら、表示部に映し出される運動映像を行う運動支援装置に関する。具体的には、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定する運動支援装置、運動支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、運動レッスンを生成する技術が開示されている。具体的には、複数の運動動作の中から、所定の運動動作を決定することで、運動レッスンが生成される。特許文献1に記載の技術では、各運動動作ごとに異なる楽曲が割り当て可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−107817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の運動レッスン生成方法は、各運動動作ごとに楽曲を割り当て可能になっている。しかしながら、運動動作を行うユーザによっては、複数の運動動作を1つの楽曲で行いたい場合がある。例えば、ユーザが思い入れのある楽曲、または、好きな楽曲により、複数の運動動作から構成される運動レッスンを実行する場合である。また、運動動作は、ウォーミングアップ運動、メイン運動、クールダウン運動に分類される。メイン運動は、身体を動かす主となる運動動作である。ウォーミングアップ運動は、メイン運動の前の準備を行う運動動作である。クールダウン運動は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作である。
【0005】
特許文献1に記載の技術では、各運動動作の分類が考慮されていない。そのため、ウォーミングアップ運動であるにも関わらず、楽曲の中で一番盛り上がるサビ部分を聞きながら運動を行う場合がある。また、メイン運動であるにも関わらず、楽曲の中の導入部分であるイントロを聞きながら運動を行う場合がある。このため、ユーザは、楽曲の盛り上がりに合わせて、所望の運動動作を行うことができず、ユーザの希望に沿うことができなかった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる運動支援装置及び運動支援方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数取得する第1取得部と、前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、を備えることを特徴とする運動支援装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、前記第1取得部は、楽曲のサビ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、前記第2取得部は、身体を動かす主となる運動動作であるメイン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記サビ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記サビ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記メイン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、前記第1取得部は、楽曲のイントロ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、前記第2取得部は、前記メイン運動の前の準備を行う運動動作であるウォーミングアップ運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記ウォーミングアップ運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明によれば、前記第1取得部は、楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、前記第2取得部は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作であるクールダウン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記クールダウン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明によれば、前記第2取得部は、前記運動動作を1回行うために必要な時間を示す時間情報と、前記モーション情報とを対応付けて取得し、前記運動支援装置は、さらに、前記第1取得部により取得された前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に基づいて、前記サビ部分、または、前記イントロ部分、または、前記楽曲の終盤における前記楽曲の出力時間を決定する第3決定部と、前記第3決定部により決定された前記出力時間と、前記第2取得部により取得される前記時間情報とに基づいて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報を実行する実行回数を決定する第4決定部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数記憶する第1記憶部を備える第1の情報処理装置と、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて記憶する第2記憶部を備える第2の情報処理装置と、を備える運動支援システムであって、前記運動支援システムは、前記第1の情報処理装置から、前記楽曲識別情報を複数取得する第1取得部と、前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、前記第2の情報処理装置から、前記モーション情報と、前記モーション動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、を備える運動支援装置を含むことを特徴とする運動支援システムである。
【0013】
請求項7に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を、運動支援装置が複数取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を、前記運動支援装置が決定する第1決定ステップと、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて、前記運動支援装置が取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を、前記運動支援装置が決定する第2決定ステップと、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第1制御ステップと、前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第2制御ステップと、を含む運動支援方法である。
【0014】
請求項8に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定ステップと、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定ステップと、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御ステップと、前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御ステップと、を運動支援装置が含むコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、第2決定部は、第2取得部により取得された複数のモーション情報の中から、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置情報に対応するモーション情報を決定する。第2制御部は、第1制御部により出力される楽曲情報が含む再生位置情報に応じて、第2決定部により決定されたモーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が、サビ部分を示す再生位置情報を含むとき、第2決定部は、第2取得手段により取得された複数のモーション情報の中から、メイン運動を表す前記モーション情報を決定する。この結果、楽曲の中で一番盛り上がるサビ部分では、主となる運動動作であるメイン運動を自動で決定することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が、イントロ部分を示す再生位置情報を含むとき、第2決定部は、第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、ウォーミングアップ運動を表すモーション情報を決定する。この結果、楽曲の中で序盤のイントロ部分では、メイン動作を行う前のウォーミングアップ運動を自動で決定することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が、楽曲の終盤を示す再生位置情報を含むとき、第2決定部は、第2取得手段により取得された複数のモーション情報の中から、クールダウン運動を表すモーション情報を決定する。この結果、楽曲の中で終盤の部分では、メイン動作を行った後のクールダウン運動を自動で決定することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、第4決定部は、第3決定部により決定された出力時間と、第2取得部により取得される時間情報とに基づいて、第2決定部により決定されたモーション情報を実行する実行回数を決定する。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができると共に、各再生位置の出力時間に適した繰り返し回数を決定することができる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、第2決定部は、第2取得部により取得された複数のモーション情報の中から、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置に対応するモーション情報を決定する。第2制御部は、第1制御部により出力される楽曲情報が含む再生位置情報に応じて、第2決定部により決定されたモーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、第2決定ステップは、第2取得ステップにより取得された複数のモーション情報の中から、第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置情報に対応するモーション情報を、運動支援装置が決定する。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、第2決定ステップは、第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、決定ステップにより決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置情報に対応するモーション情報を決定する。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態におけるコンテンツ生成システム100の構成図である。
【図2】本実施形態における運動支援装置1の外観図である。
【図3】本実施形態における運動支援装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態における運動情報記憶領域74に運動情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図5】本実施形態における運動映像情報記憶領域75に運動映像情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図6】本実施形態における楽曲情報記憶領域76に楽曲情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図7】本実施形態における楽曲演奏情報が含む楽曲構造情報を示す概念図である。
【図8】本実施形態における運動レッスン情報一時記憶領域82に運動レッスン情報が一時記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図9】本実施形態における運動支援装置1におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態における運動支援装置1における運動情報決定処理動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態における運動情報記憶領域74に運動情報と時間情報とが記憶される記憶状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[最良の実施形態]
運動コンテンツを自動で生成するコンテンツ生成システムに本発明を適用した本実施形態について図面を参照して説明する。
【0025】
<本実施形態のコンテンツ生成システム100の構成>
図1は、本発明を適用した本実施形態のコンテンツ生成システム100の構成図である。コンテンツ生成システム100は、運動支援装置1と運動情報サーバ10と楽曲サーバ20とから構成される。運動支援装置1と運動情報サーバ10と楽曲サーバ20とは、インターネットを介して接続される。運動支援装置1は、運動映像情報と楽曲演奏情報とを含む運動コンテンツを出力する。本実施形態の楽曲サーバ20は、本発明の第1の情報処理装置の一例である。本実施形態の運動情報サーバ10は、本発明の第2の情報処理装置の一例である。
【0026】
<運動支援装置1の外観的構成>
図2は、本発明を適用した本実施形態の運動支援装置1の外観図である。運動支援装置1は、スピーカ2と、スピーカ3と、ディスプレイ4と、情報入力部5とを備える。ディスプレイ4は、運動映像160を表示する。運動映像160がディスプレイ4により表示されるときに、運動映像160と共に出力される楽曲が、スピーカ2とスピーカ3とにより出力される。情報入力部5を用いて、ユーザは、運動を選択するための情報と楽曲を選択するための情報とを入力する。例えば、情報入力部5は、キーボードやマウスである。図2に示すように、ユーザ150は、ディスプレイ4により表示される運動映像160を見て運動を行うことができる。
【0027】
<運動支援装置1の電気的構成>
図3は、本実施形態の運動支援装置1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の運動支援装置には、運動支援装置1を制御するCPU6が備えられている。CPU6には、スピーカ2と、スピーカ3と、ディスプレイ4と、情報入力部5と、HDD7と、RAM8と、ネットワーク接続部9とがそれぞれ電気的に接続されている。CPU6は、HDD7、RAM8などの記憶手段と共に、運動支援装置1の動作を制御処理するコンピュータを構成している。ネットワーク接続部9は、インターネットを介して運動情報サーバ10及び楽曲サーバ20と情報を通信する。
【0028】
HDD7は、プログラム情報記憶領域71と、運動情報記憶領域74と、運動映像情報記憶領域75と、楽曲情報記憶領域76とを含む。プログラム情報記憶領域71は、メイン動作プログラム記憶領域72と運動情報決定処理プログラム記憶領域73とを含む。メイン動作プログラム記憶領域72は、運動支援装置1を制御するためのプログラムを記憶する。運動情報決定処理プログラム記憶領域73は、運動情報決定処理プログラムを記憶する。運動情報決定処理プログラムは、運動情報を決定するプログラムである。なお、上記プログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしても良いし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されてこの記録媒体を介して読み込まれるようにしても良い。
【0029】
運動情報記憶領域74は、運動情報を記憶する。運動情報は、運動の種類を表す情報である。図4は、運動情報が運動情報記憶領域74に記憶される記憶状態を示す概念図である。図4に示すように、各運動種類を表す「ウォーミングアップ運動」と、「メイン運動」と、「クールダウン運動」とが、運動情報として、運動情報記憶領域74に記憶される。また、各運動情報に対応する運動動作を示すモーション情報も、運動情報記憶領域74に記憶される。また、本実施形態では、メイン運動に対応する運動種類として、「有酸素運動」と「無酸素運動」とが、運動情報記憶領域74に記憶される。図4に示すように、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応するモーション情報として、「マーチ」、「ニーアップ」・・・等が、運動情報記憶領域74に記憶される。また、運動情報「メイン運動」の「有酸素運動」に対応するモーション情報として、「バックランジ」、「サイドステップ」・・・等が運動情報記憶領域74に記憶される。また、運動情報「メイン運動」の「無酸素運動」に対応するモーション情報として、「ショルダープレス」、「スクワット」・・・等が運動情報記憶領域74に記憶される。また、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報として、「上腕部ストレッチ」、「首ストレッチ」・・・等が運動情報記憶領域74に記憶される。運動情報記憶領域74に記憶される運動情報またはモーション情報が、運動情報サーバ10により新しく更新されて、運動支援装置1へ配信されることで、運動支援装置1のユーザは、新しい運動コンテンツを生成することができる。
【0030】
一般的に、運動は、ウォーミングアップ運動、メイン運動、クールダウン運動の順番に行われる。また、メイン運動は、有酸素運動と無酸素運動とを含む主となる運動動作を示す運動である。言い換えれば、メイン運動は、複数の運動動作を含む運動レッスンの中で、主となる運動動作を示す運動である。尚、ウォーミングアップ運動は、メイン運動の前に準備を行う運動動作である。また、クールダウン運動は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作である。
【0031】
具体的に有酸素運動は、ステップ運動を含む。ステップ運動は、各ユーザごとに適切な運動テンポにより実行されることで、効果的な有酸素運動として実行することができる。ステップ運動は、主に脚部を用いた運動で一定期間同じパターンを繰り返す運動である。効果的な有酸素運動は、酸素を体に取り込みながら過度の疲労無しに続けることができる運動(例えば、ステップ運動及びジョギング)である。有酸素運動は、脂肪が燃焼し易い最低限の運動強度を越える運動である。適切なテンポ以下、例えばテンポが遅い場合、運動強度が弱く、有酸素運動としての効果が得られない可能性がある。また、適切なテンポ以上、例えばテンポが速い場合でも、運動強度が強く、有酸素運動としての効果が出ずに無酸素運動となってしまう可能性がある。この場合、過度の疲労をユーザは感じる事になり、運動を長時間続けられないだけではなく、有酸素運動としての効果が得られない可能性がある。本実施形態では、各モーション情報ごとに運動テンポ(Beat Per Minutes:BPM)を設定可能である。そのため、各ユーザに適切な運動テンポでステップ運動を実行させることができる。そのため、ステップ運動は、各ユーザごとに適切な運動テンポにより有酸素運動として実行することができる。図4に示す「フロントランジ」、「バックランジ」、「サイドステップ」等は、ステップ運動の一例である。
【0032】
また、具体的に無酸素運動は、筋力トレーニング運動を含む。筋力トレーニング運動は、筋力トレーニングを実行する運動テンポを替えることで、持久力を付けるための筋力トレーニング運動と、瞬発力を付けるための筋力トレーニング運動とに切り替えることができる。持久力を付けたいのか瞬発力を付けたいのかといった筋力トレーニングの目的によって、各ユーザごとに運動テンポを変えることとなる。運動テンポを変えることで、筋力トレーニング運動は、筋力トレーニングの目的を変えることができる。図4に示す「ショルダープレス」、「チェストプレス」等のバーベルを使った筋力トレーニング運動は、筋力トレーニング運動の一例である。また、図4に示す「スクワット」等は、脚を使った筋力トレーニング運動の一例である。
【0033】
また、クールダウン運動は、例えば、人の各身体部位をストレッチさせるためのストレッチ運動である。図4に示す「上腕部ストレッチ」、「首ストレッチ」のように、人の各身体部位と対応付けられたストレッチがある。ストレッチは、ヨガも含む。ヨガは、人間の身体により多種多様なポーズをとることで、身体をストレッチする運動である。
【0034】
運動映像情報記憶領域75は、運動映像情報を記憶する。運動映像情報は、運動情報を構成する各モーション情報に対応する映像である。図5は、運動映像情報が運動映像情報記憶領域75に記憶される記憶状態を示す概念図である。図5に示すように、モーション情報「マーチ」に対応する運動映像情報として、「マーチ映像」が運動映像情報記憶領域75に記憶される。同様に、モーション情報「フロントランジ」に対応する運動映像情報として、「フロントランジ映像」が運動映像情報記憶領域75に記憶される。
【0035】
楽曲情報記憶領域76は、楽曲情報を記憶する。楽曲情報は、楽曲を表す情報である。例えば楽曲情報は、楽曲名である。図6は、楽曲情報が楽曲情報記憶領域76に記憶される記憶状態を示す概念図である。図6に示すように、各楽曲を表す「AA」、「BB」が、楽曲情報として、楽曲情報記憶領域76に記憶される。また、楽曲情報は、各楽曲を表す識別コードであっても良い。楽曲情報記憶領域76に記憶される楽曲情報が楽曲サーバ20により新しく更新され、運動支援装置1に配信されることで、運動支援装置1のユーザは、新しい運動コンテンツを生成することができる。さらに本実施形態では、楽曲情報は、その楽曲情報が表す楽曲のアーティスト名と対応付けられて楽曲情報記憶領域76に記憶される。本実施形態の楽曲情報は、本発明の楽曲情報の一例である。
【0036】
楽曲情報記憶領域76は、さらに、楽曲演奏情報を記憶する。楽曲演奏情報は、楽曲情報と対応付けられて楽曲情報記憶領域76に記憶される。楽曲演奏情報は、スピーカ2及びスピーカ3により楽曲を出力するための情報である。本実施形態では、図6に示すように、MIDIデータが楽曲演奏情報として記憶されているが、MIDIデータ以外の楽曲演奏情報が記憶されても良い。
【0037】
図7は、楽曲演奏情報のデータ構造を示す概念図である。図7に示すように、楽曲演奏情報は、イントロと、Aメロと、Bメロと、間奏と、サビと、Endingとを含む複数の楽曲構成要素により構成される。一般的な、楽曲演奏情報は、イントロと、Aメロと、Bメロと、間奏と、サビと、Endingとの楽曲構成要素から構成される。楽曲演奏情報の楽曲構成要素として、少なくとも、イントロと、Aメロと、サビと、Endingとが含まれていれば良い。図7に示すデータ構造の楽曲演奏情報が再生出力されるとき、「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→サビ→サビ→サビ→Ending」の順番に再生が行われる。図7のマーカー101〜113は、楽曲演奏情報を構成する各楽曲構成要素の再生開始位置を示すマーカーである。例えば、マーカー105は、図7に示す楽曲演奏情報の1回目のサビの再生開始位置を示す情報である。具体的には、各マーカー101〜113は、マーカー101が示す楽曲演奏情報の最初の再生開始位置から何秒目かを示す情報である。楽曲演奏情報は、図7に示すデータ構造と、各楽曲構成要素の再生位置を示すマーカーとを含む。
【0038】
RAM8は、楽曲構造情報一時記憶領域81と運動レッスン情報一時記憶領域82を含む。楽曲構造情報一時記憶領域81は、楽曲構造情報を一時記憶する。楽曲構造情報は、楽曲演奏情報が含む楽曲構成要素を表す。運動支援装置1は所望の楽曲が決定されると、運動支援装置1は、決定された楽曲演奏情報から楽曲構成要素を読み出す。読み出された楽曲構成要素が、楽曲構造情報として楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。
【0039】
また、運動レッスン情報一時記憶領域82は、運動レッスン情報を一時記憶する。運動レッスン情報は、楽曲構成要素とモーション情報とが対応付けられたリストである。以下、図8を用いて、本実施形態の楽曲構造情報及び運動レッスン情報の詳細を説明する。
【0040】
図8は、運動レッスン情報一時記憶領域82に運動レッスン情報が一時記憶される記憶状態を示す概念図である。図8に示すように、運動レッスン情報は、楽曲構成要素とモーション情報とを含む。運動レッスン情報は、運動レッスン情報が含む各楽曲構成要素とモーション情報とが対応付けられた情報である。また、運動レッスン情報は、楽曲構成要素の再生順序を示す。図8に示す運動レッスン情報の中で、上位に位置する楽曲構成要素「イントロ」、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」、「間奏」の順番が再生順序である。本実施形態では、所望の楽曲が決定され、楽曲構造情報一時記憶領域81に楽曲構造情報が一時記憶されると、運動支援装置1は、各楽曲構造情報が含む楽曲構成要素に対応するモーション情報を決定する。以下、楽曲構成要素に対応するモーション情報の決定方法について説明する。
【0041】
<モーション情報の決定方法>
本実施形態では、運動情報記憶領域74に記憶されたモーション情報の中から、各楽曲構成要素に合ったモーション情報が決定される。具体的には、楽曲構成要素「イントロ」には、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」には、運動情報「メイン運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Ending」には、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報が決定される。本実施形態の楽曲構成要素「Ejding」は、本発明の楽曲の終盤の一例である。
【0042】
なお、本実施形態では、楽曲構成要素「イントロ」には、ウォーミングアップ運動が決定され、楽曲構成要素「Ending」には、クールダウン運動が決定されているがこれに限定されるものではない。例えば、ウォーミングアップ運動が、クールダウン運動として実行されても良い。また、クールダウン運動が含むストレッチ運動が、ウォーミングアップ運動に含まれても良い。この場合、楽曲構成要素「イントロ」に、ストレッチ運動が決定されても良い。また、楽曲構成要素「Ending」に、ウォーミングアップ運動の「マーチ」が決定されても良い。
【0043】
また、楽曲構成要素「サビ」のみに、メイン運動が決定されても良い。この場合、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、ウォーミングアップ運動またはクールダウン運動が決定されても良い。
【0044】
また、メイン運動に対応するモーション情報の中で、運動強度の高い運動と、低い運動とに分けられても良い。運動強度の高い運動とは、例えば、全身を動かす運動である。また、運動強度の低い運動とは、例えば、身体の一部のみを動かす運動である。この場合、図4に示す各モーション情報と、運動強度の高い運動または運動強度の低い運動とを識別する識別情報とが対応付けられる。また、同じモーション情報「サイドステップ」であっても、脚部以外の腕も動かす運動強度の高い「サイドステップ」と、脚部のみを動かす運動強度の低い「サイドステップ」との2種類の運動動作が設定されても良い。このように、運動強度が高い運動と運動強度が低い運動とが設定される場合、楽曲構成要素「サビ」には、運動強度の高い運動を決定し、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、運動強度の低い運動を決定することができる。
【0045】
<本実施形態の運動支援装置1の動作の説明>
以上説明した構成からなる本実施形態の運動支援装置1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図9は、運動支援装置1におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。メイン動作は、電源またはコンセントを介して商用電源などの外部電源と運動支援装置1とが接続されたことにより、CPU6が出力端末動作プログラムを実行することにより、遂行される。以下に示す処理は、CPU6により処理される。
【0046】
運動支援装置1では、最初にステップS101で本装置の電源スイッチがユーザによりONされたかが判定される。電源スイッチがONにされたと判定されるまで、ステップS101が繰り返される。電源スイッチがONにされたと判定されたとき、ステップS102が実行される。電源スイッチはハードウェアスイッチであっても、ソフトウェアにより動作される電源スイッチであっても良い。
【0047】
ステップS102では、運動が開始されるか否かが判定される。本実施形態では、例えば、情報入力部5により開始指令が入力される。開始指令は、運動支援装置1の動作開始を示す指令である。情報入力部により開始指令が入力されることにより、運動が開始されると判定される。運動が開始されると判定されたとき(ステップS102:YES)、ステップS103が実行される。運動が開始されると判定されなかったとき(ステップS102:NO)、ステップS108が実行される。
【0048】
ステップS103では、楽曲情報が取得される。具体的には、楽曲情報記憶領域76に記憶される楽曲情報の更新を楽曲サーバ20に確認する。更新があった場合は、楽曲情報記憶領域76に記憶される楽曲情報を更新する。そして、更新された楽曲情報がRAM8の所定の記憶領域に読み出される。また、ステップS103で、楽曲サーバ20にアクセスして、楽曲情報が運動支援装置1により取得されても良い。本実施形態のコンピュータとステップS103とは、本発明の第1取得部の一例である。また、本実施形態のステップS103は、本発明の第1取得ステップの一例である。
【0049】
ステップS104では、ステップS103で読み出された楽曲情報の中から、所定の楽曲情報が決定される。ステップS104における楽曲情報の決定方法は、例えば、運動支援装置1のユーザにより決定されても良い。または、運動支援装置1によりお薦めの楽曲が自動で決定されても良い。決定された楽曲情報は、RAM8の所定の記憶領域に記憶される。また、決定された楽曲情報に対応する楽曲構成要素は、楽曲構造情報として、楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。本実施形態のコンピュータとステップS104とは、本発明の第1決定部の一例である。また、本実施形態のステップS104は、本発明の第1決定ステップの一例である。
【0050】
ステップS105では、運動情報が取得される。具体的には、運動情報記憶領域74に記憶される運動情報の更新を運動情報サーバ10に確認する。更新があった場合は、運動情報記憶領域74に記憶される運動情報を更新する。そして、更新された運動情報がRAM8の所定の記憶領域に読み出される。また、ステップS105で、運動情報サーバ10にアクセスして、運動情報が運動支援装置1により取得されても良い。本実施形態のコンピュータとステップS105とは、本発明の第2取得部の一例である。また、本実施形態のステップS105は、本発明の第2取得ステップの一例である。
【0051】
ステップS106では、運動情報決定処理が実行される。ステップS106で決定される運動情報決定処理の詳細は、後述する。本実施形態のコンピュータとステップS106とは、本発明の第2決定部の一例である。また、本実施形態のコンピュータは、本発明の第2決定ステップの一例である。
【0052】
ステップS107では、運動レッスン情報に従って、運動映像情報と楽曲演奏情報とが出力される。ステップS107で用いられる運動レッスン情報は、運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶されている。図7に示す楽曲演奏情報が運動支援装置1により出力される場合を例にあげる。まず、運動レッスン情報が含むモーション情報に対応する運動映像情報が、運動映像情報記憶領域75から読み出される。読み出された運動映像情報は、RAM8の所定の記憶領域に一時記憶される。次ぎに、楽曲演奏情報が、「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→サビ→サビ→サビ→Ending」の順番にスピーカ2及びスピーカ3により出力される。マーカー101から楽曲演奏情報の出力が開始される。そして、楽曲演奏情報の再生位置がマーカー102の再生位置に進む。このとき、マーカー102の再生位置に対応する楽曲構成要素は、「イントロ」である。運動レッスン情報の中の楽曲構成要素「イントロ」に対応するモーション情報は「マーチ」である。そのため、楽曲構成要素「イントロ」に対応する楽曲演奏情報が出力されるときには、モーション情報「マーチ」に対応する運動映像情報が、RAM8から読み出されてディスプレイ4により出力される。次に、楽曲演奏情報の再生位置がマーカー103の再生位置に進む。このとき、マーカー103の再生位置に対応する楽曲構成要素は、「Aメロ」である。運動レッスン情報の中の楽曲構成要素「Aメロ」に対応するモーション情報は「スクワット」である。そのため、楽曲構成要素「Aメロ」に対応する楽曲演奏情報が出力されるときには、モーション情報「スクワット」に対応する運動映像情報が、RAM8から読み出されてディスプレイ4により出力される。このように、楽曲演奏情報の出力が進行するにつれて、運動映像情報が切り替えられる。このため、各楽曲構成要素の特徴に合った運動動作がディスプレイ4により表示可能になる。本実施形態のコンピュータとステップS107とは、本発明の第1制御部と第2制御部との一例である。また、本実施形態のステップS107とは、本発明の第1制御ステップと第2制御ステップとの一例である。本実施形態では、第1制御部と第2制御部とが共通のコンピュータ(CPU6)により動作される例である。第1制御部と第2制御部とが異なるCPUにより構成されても良い。
【0053】
ステップS108では、電源スイッチがOFFにされたか否かが判定される。電源スイッチがOFFにされたと判定された場合(ステップS108:YES)、ステップS101が実行される。電源スイッチがOFFにされたと判定されなかった場合(ステップS108:NO)、ステップS102が実行される。
【0054】
<運動支援装置1の運動情報決定処理動作の説明>
以下、図面を参照して、本実施形態の運動情報決定処理を説明する。図10は、本実施形態の運動情報決定処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS201では、楽曲構造情報一時記憶領域81に記憶された楽曲構成要素が全て選択されたか否かが判定される。本実施形態では、運動情報決定処理で選択された楽曲構成要素には、フラグが付与される。付与されたフラグは、選択された楽曲構成要素と対応付けられて楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。そのため、具体的にはステップS201で、楽曲構造情報一時記憶領域81に記憶された楽曲構成要素全てにフラグが付与されているかが判定される。楽曲構成要素が全て選択されたと判定された場合(ステップS201:YES)、運動情報決定処理は終了される。楽曲構成要素が全て選択されたと判定されなかった場合(ステップS201:NO)、ステップS202が実行される。
【0055】
ステップS202では、未選択の楽曲構成要素が1つ選択される。楽曲構造情報一時記憶領域81に記憶される楽曲構成要素の中から、フラグが対応付けられていない楽曲構成要素が1つ選択される。本実施形態では、再生順序が早い楽曲構成要素から順番に、楽曲構成要素が選択される。
【0056】
ステップS203では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「イントロ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「イントロ」であると判定された場合(ステップS203:YES)、ステップS204が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「イントロ」であると判定されなかった場合(ステップS203:NO)、ステップS206が実行される。
【0057】
ステップS204では、イントロに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「イントロ」に対応する運動情報は、ウォーミングアップ運動である。このため、ステップS204では、ウォーミングアップ運動が決定される。
【0058】
ステップS205では、ステップS204で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS204では、ウォーミングアップ運動が決定されている。そのため、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「イントロ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0059】
ステップS206では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「Aメロ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Aメロ」であると判定された場合(ステップS206:YES)、ステップS207が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Aメロ」であると判定されなかった場合(ステップS206:NO)、ステップS209が実行される。
【0060】
ステップS207では、Aメロに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「Aメロ」に対応する運動情報は、メイン運動である。このため、ステップS207では、メイン運動が決定される。
【0061】
ステップS208では、ステップS207で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS207では、メイン運動が決定されている。そのため、運動情報「メイン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「Aメロ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0062】
ステップS209では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「Bメロ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Bメロ」であると判定された場合(ステップS209:YES)、ステップS210が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Bメロ」であると判定されなかった場合(ステップS209:NO)、ステップS212が実行される。
【0063】
ステップS210では、Bメロに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「Bメロ」に対応する運動情報は、メイン運動である。このため、ステップS210では、メイン運動が決定される。
【0064】
ステップS211では、ステップS210で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS210では、メイン運動が決定されている。そのため、運動情報「メイン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「Bメロ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0065】
ステップS212では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「サビ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「サビ」であると判定された場合(ステップS212:YES)、ステップS213が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「サビ」であると判定されなかった場合(ステップS212:NO)、ステップS215が実行される。
【0066】
ステップS213では、サビに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「サビ」に対応する運動情報は、メイン運動である。このため、ステップS210では、メイン運動が決定される。
【0067】
ステップS214では、ステップS213で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS213では、メイン運動が決定されている。そのため、運動情報「メイン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「サビ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0068】
ステップS215では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「Ending」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Ending」であると判定された場合(ステップS215:YES)、ステップS216が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Ending」であると判定されなかった場合(ステップS215:NO)、ステップS218が実行される。
【0069】
ステップS216では、Endingに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「Ending」に対応する運動情報は、クールダウン運動である。このため、ステップS210では、クールダウンが決定される。
【0070】
ステップS217では、ステップS216で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS216では、クールダウン運動が決定されている。そのため、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「Ending」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0071】
ステップS218では、ステップS202で取得された楽曲構成要素が選択済みと決定される。具体的には、本実施形態では、運動情報決定処理で選択された楽曲構成要素には、フラグが付与される。付与されたフラグは、選択された楽曲構成要素と対応付けられて楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。これにより、ステップS202で選択した楽曲構成要素が選択済みと決定される。
【0072】
本実施形態のステップS208またはステップS211またはステップS214では、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」に対応する運動情報として、メイン運動が決定されている。楽曲構成要素「サビ」のみに、メイン運動が決定される場合、ステップS214でメイン運動が決定される。この場合、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、ステップS208またはステップS211で、メイン運動以外のウォーミングアップ運動またはクールダウン運動が決定されても良い。
【0073】
また、メイン運動に対応するモーション情報の中で、運動強度の高い運動と、低い運動とに分けられる場合がある。この場合、ステップS214では、楽曲構成要素「サビ」には、運動強度の高い運動が決定されても良い。また、ステップS208またはステップS211では、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、運動強度の低い運動が決定されても良い。
【0074】
本実施形態では、運動情報記憶領域74に図4に示す運動情報が記憶される。運動情報記憶領域74に、各モーション情報と、時間情報とが対応付けられて記憶されても良い。図11は、本実施形態における運動情報記憶領域74に運動情報と時間情報とが記憶される記憶状態を示す概念図である。時間情報は、時間情報と対応付けられたモーション情報が示す運動動作が1回実行される時間を示す。モーション情報と時間情報とを含む運動情報が、ステップS105で取得される。この場合、楽曲演奏情報が含むマーカー101〜113に基づいて、各楽曲構成要素の出力時間が決定される。出力時間は、各楽曲構成要素を再生するのに必要な時間である。例えば、楽曲構成要素「イントロ」の場合、出力時間は、マーカー102からマーカー103までが再生に必要な時間である。そのため、マーカー102とマーカー103との再生位置に基づいて、出力時間が決定される。決定された出力時間はRAM8の所定の記憶領域に一時記憶される。例えば、ステップS104で楽曲情報が決定されると共に出力時間が決定される。本実施形態のコンピュータと出力時間を決定するステップS104とは、本発明の第3決定部の一例である。そして、図10に示すステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217でモーション情報が選択されたとき、選択されたモーション情報の時間情報がRAM8へ読み出される。ステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217で決定された時間情報が、例えば、8秒であった場合を考える。ステップS104で、例えば、「Aメロ」の出力時間が27秒と決定された場合、出力時間が時間情報で除算される。上記例の場合、27秒が8秒で除算される。除算の結果、27(秒)/8(秒)=3.375(回)である。この場合、運動動作が3回は実行可能である。そのため、3.375(回)が切り捨てられて3(回)と決定される。これにより、ステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217で、各運動動作を実行する実行回数を決定することができる。本実施形態のコンピュータと、実行回数を決定するステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217とは、本発明の第4決定部の一例である。
【0075】
本実施形態は、本発明がユーザの運動を支援する運動支援装置に適用された例を記載したが、これに限定されるものではない。例えば、カラオケシステムに本発明が適用されても良い。この場合、カラオケボックスに設置されるコマンダーに、本発明が適用されることになる。また、コマンダー以外にも一般的なパーソナルコンピュータに本発明が適用されても良い。ディスプレイ及びスピーカを備える機器であれば、本発明を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 運動支援装置
2 スピーカ
3 スピーカ
4 ディスプレイ
5 情報入力部
6 CPU
7 HDD
8 RAM
9 ネットワーク接続部
10 運動情報サーバ
20 楽曲サーバ
71 プログラム情報記憶領域
72 メイン動作プログラム記憶領域
73 運動情報決定処理プログラム記憶領域
74 運動情報記憶領域
75 運動映像情報記憶領域
76 楽曲情報記憶領域
81 楽曲構造情報一時記憶領域
82 運動レッスン情報一時記憶領域
100 コンテンツ生成システム
101、102,103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、マーカー
150 ユーザ
160 映像情報
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲を聴きながら、表示部に映し出される運動映像を行う運動支援装置に関する。具体的には、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定する運動支援装置、運動支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、運動レッスンを生成する技術が開示されている。具体的には、複数の運動動作の中から、所定の運動動作を決定することで、運動レッスンが生成される。特許文献1に記載の技術では、各運動動作ごとに異なる楽曲が割り当て可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−107817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の運動レッスン生成方法は、各運動動作ごとに楽曲を割り当て可能になっている。しかしながら、運動動作を行うユーザによっては、複数の運動動作を1つの楽曲で行いたい場合がある。例えば、ユーザが思い入れのある楽曲、または、好きな楽曲により、複数の運動動作から構成される運動レッスンを実行する場合である。また、運動動作は、ウォーミングアップ運動、メイン運動、クールダウン運動に分類される。メイン運動は、身体を動かす主となる運動動作である。ウォーミングアップ運動は、メイン運動の前の準備を行う運動動作である。クールダウン運動は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作である。
【0005】
特許文献1に記載の技術では、各運動動作の分類が考慮されていない。そのため、ウォーミングアップ運動であるにも関わらず、楽曲の中で一番盛り上がるサビ部分を聞きながら運動を行う場合がある。また、メイン運動であるにも関わらず、楽曲の中の導入部分であるイントロを聞きながら運動を行う場合がある。このため、ユーザは、楽曲の盛り上がりに合わせて、所望の運動動作を行うことができず、ユーザの希望に沿うことができなかった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる運動支援装置及び運動支援方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数取得する第1取得部と、前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、を備えることを特徴とする運動支援装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、前記第1取得部は、楽曲のサビ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、前記第2取得部は、身体を動かす主となる運動動作であるメイン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記サビ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記サビ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記メイン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、前記第1取得部は、楽曲のイントロ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、前記第2取得部は、前記メイン運動の前の準備を行う運動動作であるウォーミングアップ運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記ウォーミングアップ運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明によれば、前記第1取得部は、楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、前記第2取得部は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作であるクールダウン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記クールダウン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明によれば、前記第2取得部は、前記運動動作を1回行うために必要な時間を示す時間情報と、前記モーション情報とを対応付けて取得し、前記運動支援装置は、さらに、前記第1取得部により取得された前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に基づいて、前記サビ部分、または、前記イントロ部分、または、前記楽曲の終盤における前記楽曲の出力時間を決定する第3決定部と、前記第3決定部により決定された前記出力時間と、前記第2取得部により取得される前記時間情報とに基づいて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報を実行する実行回数を決定する第4決定部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数記憶する第1記憶部を備える第1の情報処理装置と、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて記憶する第2記憶部を備える第2の情報処理装置と、を備える運動支援システムであって、前記運動支援システムは、前記第1の情報処理装置から、前記楽曲識別情報を複数取得する第1取得部と、前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、前記第2の情報処理装置から、前記モーション情報と、前記モーション動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、を備える運動支援装置を含むことを特徴とする運動支援システムである。
【0013】
請求項7に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を、運動支援装置が複数取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を、前記運動支援装置が決定する第1決定ステップと、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて、前記運動支援装置が取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を、前記運動支援装置が決定する第2決定ステップと、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第1制御ステップと、前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第2制御ステップと、を含む運動支援方法である。
【0014】
請求項8に記載の発明によれば、楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定ステップと、運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定ステップと、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御ステップと、前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御ステップと、を運動支援装置が含むコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、第2決定部は、第2取得部により取得された複数のモーション情報の中から、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置情報に対応するモーション情報を決定する。第2制御部は、第1制御部により出力される楽曲情報が含む再生位置情報に応じて、第2決定部により決定されたモーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が、サビ部分を示す再生位置情報を含むとき、第2決定部は、第2取得手段により取得された複数のモーション情報の中から、メイン運動を表す前記モーション情報を決定する。この結果、楽曲の中で一番盛り上がるサビ部分では、主となる運動動作であるメイン運動を自動で決定することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が、イントロ部分を示す再生位置情報を含むとき、第2決定部は、第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、ウォーミングアップ運動を表すモーション情報を決定する。この結果、楽曲の中で序盤のイントロ部分では、メイン動作を行う前のウォーミングアップ運動を自動で決定することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が、楽曲の終盤を示す再生位置情報を含むとき、第2決定部は、第2取得手段により取得された複数のモーション情報の中から、クールダウン運動を表すモーション情報を決定する。この結果、楽曲の中で終盤の部分では、メイン動作を行った後のクールダウン運動を自動で決定することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、第4決定部は、第3決定部により決定された出力時間と、第2取得部により取得される時間情報とに基づいて、第2決定部により決定されたモーション情報を実行する実行回数を決定する。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができると共に、各再生位置の出力時間に適した繰り返し回数を決定することができる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、第2決定部は、第2取得部により取得された複数のモーション情報の中から、第1決定部により決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置に対応するモーション情報を決定する。第2制御部は、第1制御部により出力される楽曲情報が含む再生位置情報に応じて、第2決定部により決定されたモーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、第2決定ステップは、第2取得ステップにより取得された複数のモーション情報の中から、第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置情報に対応するモーション情報を、運動支援装置が決定する。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、第2決定ステップは、第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、決定ステップにより決定された楽曲識別情報に対応する楽曲情報が含む各再生位置情報に対応するモーション情報を決定する。この結果、楽曲の再生位置に応じて、複数の運動動作の中から、再生位置に適した運動動作を自動で決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態におけるコンテンツ生成システム100の構成図である。
【図2】本実施形態における運動支援装置1の外観図である。
【図3】本実施形態における運動支援装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態における運動情報記憶領域74に運動情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図5】本実施形態における運動映像情報記憶領域75に運動映像情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図6】本実施形態における楽曲情報記憶領域76に楽曲情報が記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図7】本実施形態における楽曲演奏情報が含む楽曲構造情報を示す概念図である。
【図8】本実施形態における運動レッスン情報一時記憶領域82に運動レッスン情報が一時記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図9】本実施形態における運動支援装置1におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態における運動支援装置1における運動情報決定処理動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態における運動情報記憶領域74に運動情報と時間情報とが記憶される記憶状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[最良の実施形態]
運動コンテンツを自動で生成するコンテンツ生成システムに本発明を適用した本実施形態について図面を参照して説明する。
【0025】
<本実施形態のコンテンツ生成システム100の構成>
図1は、本発明を適用した本実施形態のコンテンツ生成システム100の構成図である。コンテンツ生成システム100は、運動支援装置1と運動情報サーバ10と楽曲サーバ20とから構成される。運動支援装置1と運動情報サーバ10と楽曲サーバ20とは、インターネットを介して接続される。運動支援装置1は、運動映像情報と楽曲演奏情報とを含む運動コンテンツを出力する。本実施形態の楽曲サーバ20は、本発明の第1の情報処理装置の一例である。本実施形態の運動情報サーバ10は、本発明の第2の情報処理装置の一例である。
【0026】
<運動支援装置1の外観的構成>
図2は、本発明を適用した本実施形態の運動支援装置1の外観図である。運動支援装置1は、スピーカ2と、スピーカ3と、ディスプレイ4と、情報入力部5とを備える。ディスプレイ4は、運動映像160を表示する。運動映像160がディスプレイ4により表示されるときに、運動映像160と共に出力される楽曲が、スピーカ2とスピーカ3とにより出力される。情報入力部5を用いて、ユーザは、運動を選択するための情報と楽曲を選択するための情報とを入力する。例えば、情報入力部5は、キーボードやマウスである。図2に示すように、ユーザ150は、ディスプレイ4により表示される運動映像160を見て運動を行うことができる。
【0027】
<運動支援装置1の電気的構成>
図3は、本実施形態の運動支援装置1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の運動支援装置には、運動支援装置1を制御するCPU6が備えられている。CPU6には、スピーカ2と、スピーカ3と、ディスプレイ4と、情報入力部5と、HDD7と、RAM8と、ネットワーク接続部9とがそれぞれ電気的に接続されている。CPU6は、HDD7、RAM8などの記憶手段と共に、運動支援装置1の動作を制御処理するコンピュータを構成している。ネットワーク接続部9は、インターネットを介して運動情報サーバ10及び楽曲サーバ20と情報を通信する。
【0028】
HDD7は、プログラム情報記憶領域71と、運動情報記憶領域74と、運動映像情報記憶領域75と、楽曲情報記憶領域76とを含む。プログラム情報記憶領域71は、メイン動作プログラム記憶領域72と運動情報決定処理プログラム記憶領域73とを含む。メイン動作プログラム記憶領域72は、運動支援装置1を制御するためのプログラムを記憶する。運動情報決定処理プログラム記憶領域73は、運動情報決定処理プログラムを記憶する。運動情報決定処理プログラムは、運動情報を決定するプログラムである。なお、上記プログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしても良いし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されてこの記録媒体を介して読み込まれるようにしても良い。
【0029】
運動情報記憶領域74は、運動情報を記憶する。運動情報は、運動の種類を表す情報である。図4は、運動情報が運動情報記憶領域74に記憶される記憶状態を示す概念図である。図4に示すように、各運動種類を表す「ウォーミングアップ運動」と、「メイン運動」と、「クールダウン運動」とが、運動情報として、運動情報記憶領域74に記憶される。また、各運動情報に対応する運動動作を示すモーション情報も、運動情報記憶領域74に記憶される。また、本実施形態では、メイン運動に対応する運動種類として、「有酸素運動」と「無酸素運動」とが、運動情報記憶領域74に記憶される。図4に示すように、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応するモーション情報として、「マーチ」、「ニーアップ」・・・等が、運動情報記憶領域74に記憶される。また、運動情報「メイン運動」の「有酸素運動」に対応するモーション情報として、「バックランジ」、「サイドステップ」・・・等が運動情報記憶領域74に記憶される。また、運動情報「メイン運動」の「無酸素運動」に対応するモーション情報として、「ショルダープレス」、「スクワット」・・・等が運動情報記憶領域74に記憶される。また、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報として、「上腕部ストレッチ」、「首ストレッチ」・・・等が運動情報記憶領域74に記憶される。運動情報記憶領域74に記憶される運動情報またはモーション情報が、運動情報サーバ10により新しく更新されて、運動支援装置1へ配信されることで、運動支援装置1のユーザは、新しい運動コンテンツを生成することができる。
【0030】
一般的に、運動は、ウォーミングアップ運動、メイン運動、クールダウン運動の順番に行われる。また、メイン運動は、有酸素運動と無酸素運動とを含む主となる運動動作を示す運動である。言い換えれば、メイン運動は、複数の運動動作を含む運動レッスンの中で、主となる運動動作を示す運動である。尚、ウォーミングアップ運動は、メイン運動の前に準備を行う運動動作である。また、クールダウン運動は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作である。
【0031】
具体的に有酸素運動は、ステップ運動を含む。ステップ運動は、各ユーザごとに適切な運動テンポにより実行されることで、効果的な有酸素運動として実行することができる。ステップ運動は、主に脚部を用いた運動で一定期間同じパターンを繰り返す運動である。効果的な有酸素運動は、酸素を体に取り込みながら過度の疲労無しに続けることができる運動(例えば、ステップ運動及びジョギング)である。有酸素運動は、脂肪が燃焼し易い最低限の運動強度を越える運動である。適切なテンポ以下、例えばテンポが遅い場合、運動強度が弱く、有酸素運動としての効果が得られない可能性がある。また、適切なテンポ以上、例えばテンポが速い場合でも、運動強度が強く、有酸素運動としての効果が出ずに無酸素運動となってしまう可能性がある。この場合、過度の疲労をユーザは感じる事になり、運動を長時間続けられないだけではなく、有酸素運動としての効果が得られない可能性がある。本実施形態では、各モーション情報ごとに運動テンポ(Beat Per Minutes:BPM)を設定可能である。そのため、各ユーザに適切な運動テンポでステップ運動を実行させることができる。そのため、ステップ運動は、各ユーザごとに適切な運動テンポにより有酸素運動として実行することができる。図4に示す「フロントランジ」、「バックランジ」、「サイドステップ」等は、ステップ運動の一例である。
【0032】
また、具体的に無酸素運動は、筋力トレーニング運動を含む。筋力トレーニング運動は、筋力トレーニングを実行する運動テンポを替えることで、持久力を付けるための筋力トレーニング運動と、瞬発力を付けるための筋力トレーニング運動とに切り替えることができる。持久力を付けたいのか瞬発力を付けたいのかといった筋力トレーニングの目的によって、各ユーザごとに運動テンポを変えることとなる。運動テンポを変えることで、筋力トレーニング運動は、筋力トレーニングの目的を変えることができる。図4に示す「ショルダープレス」、「チェストプレス」等のバーベルを使った筋力トレーニング運動は、筋力トレーニング運動の一例である。また、図4に示す「スクワット」等は、脚を使った筋力トレーニング運動の一例である。
【0033】
また、クールダウン運動は、例えば、人の各身体部位をストレッチさせるためのストレッチ運動である。図4に示す「上腕部ストレッチ」、「首ストレッチ」のように、人の各身体部位と対応付けられたストレッチがある。ストレッチは、ヨガも含む。ヨガは、人間の身体により多種多様なポーズをとることで、身体をストレッチする運動である。
【0034】
運動映像情報記憶領域75は、運動映像情報を記憶する。運動映像情報は、運動情報を構成する各モーション情報に対応する映像である。図5は、運動映像情報が運動映像情報記憶領域75に記憶される記憶状態を示す概念図である。図5に示すように、モーション情報「マーチ」に対応する運動映像情報として、「マーチ映像」が運動映像情報記憶領域75に記憶される。同様に、モーション情報「フロントランジ」に対応する運動映像情報として、「フロントランジ映像」が運動映像情報記憶領域75に記憶される。
【0035】
楽曲情報記憶領域76は、楽曲情報を記憶する。楽曲情報は、楽曲を表す情報である。例えば楽曲情報は、楽曲名である。図6は、楽曲情報が楽曲情報記憶領域76に記憶される記憶状態を示す概念図である。図6に示すように、各楽曲を表す「AA」、「BB」が、楽曲情報として、楽曲情報記憶領域76に記憶される。また、楽曲情報は、各楽曲を表す識別コードであっても良い。楽曲情報記憶領域76に記憶される楽曲情報が楽曲サーバ20により新しく更新され、運動支援装置1に配信されることで、運動支援装置1のユーザは、新しい運動コンテンツを生成することができる。さらに本実施形態では、楽曲情報は、その楽曲情報が表す楽曲のアーティスト名と対応付けられて楽曲情報記憶領域76に記憶される。本実施形態の楽曲情報は、本発明の楽曲情報の一例である。
【0036】
楽曲情報記憶領域76は、さらに、楽曲演奏情報を記憶する。楽曲演奏情報は、楽曲情報と対応付けられて楽曲情報記憶領域76に記憶される。楽曲演奏情報は、スピーカ2及びスピーカ3により楽曲を出力するための情報である。本実施形態では、図6に示すように、MIDIデータが楽曲演奏情報として記憶されているが、MIDIデータ以外の楽曲演奏情報が記憶されても良い。
【0037】
図7は、楽曲演奏情報のデータ構造を示す概念図である。図7に示すように、楽曲演奏情報は、イントロと、Aメロと、Bメロと、間奏と、サビと、Endingとを含む複数の楽曲構成要素により構成される。一般的な、楽曲演奏情報は、イントロと、Aメロと、Bメロと、間奏と、サビと、Endingとの楽曲構成要素から構成される。楽曲演奏情報の楽曲構成要素として、少なくとも、イントロと、Aメロと、サビと、Endingとが含まれていれば良い。図7に示すデータ構造の楽曲演奏情報が再生出力されるとき、「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→サビ→サビ→サビ→Ending」の順番に再生が行われる。図7のマーカー101〜113は、楽曲演奏情報を構成する各楽曲構成要素の再生開始位置を示すマーカーである。例えば、マーカー105は、図7に示す楽曲演奏情報の1回目のサビの再生開始位置を示す情報である。具体的には、各マーカー101〜113は、マーカー101が示す楽曲演奏情報の最初の再生開始位置から何秒目かを示す情報である。楽曲演奏情報は、図7に示すデータ構造と、各楽曲構成要素の再生位置を示すマーカーとを含む。
【0038】
RAM8は、楽曲構造情報一時記憶領域81と運動レッスン情報一時記憶領域82を含む。楽曲構造情報一時記憶領域81は、楽曲構造情報を一時記憶する。楽曲構造情報は、楽曲演奏情報が含む楽曲構成要素を表す。運動支援装置1は所望の楽曲が決定されると、運動支援装置1は、決定された楽曲演奏情報から楽曲構成要素を読み出す。読み出された楽曲構成要素が、楽曲構造情報として楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。
【0039】
また、運動レッスン情報一時記憶領域82は、運動レッスン情報を一時記憶する。運動レッスン情報は、楽曲構成要素とモーション情報とが対応付けられたリストである。以下、図8を用いて、本実施形態の楽曲構造情報及び運動レッスン情報の詳細を説明する。
【0040】
図8は、運動レッスン情報一時記憶領域82に運動レッスン情報が一時記憶される記憶状態を示す概念図である。図8に示すように、運動レッスン情報は、楽曲構成要素とモーション情報とを含む。運動レッスン情報は、運動レッスン情報が含む各楽曲構成要素とモーション情報とが対応付けられた情報である。また、運動レッスン情報は、楽曲構成要素の再生順序を示す。図8に示す運動レッスン情報の中で、上位に位置する楽曲構成要素「イントロ」、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」、「間奏」の順番が再生順序である。本実施形態では、所望の楽曲が決定され、楽曲構造情報一時記憶領域81に楽曲構造情報が一時記憶されると、運動支援装置1は、各楽曲構造情報が含む楽曲構成要素に対応するモーション情報を決定する。以下、楽曲構成要素に対応するモーション情報の決定方法について説明する。
【0041】
<モーション情報の決定方法>
本実施形態では、運動情報記憶領域74に記憶されたモーション情報の中から、各楽曲構成要素に合ったモーション情報が決定される。具体的には、楽曲構成要素「イントロ」には、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」には、運動情報「メイン運動」に対応したモーション情報が決定される。また、楽曲構成要素「Ending」には、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報が決定される。本実施形態の楽曲構成要素「Ejding」は、本発明の楽曲の終盤の一例である。
【0042】
なお、本実施形態では、楽曲構成要素「イントロ」には、ウォーミングアップ運動が決定され、楽曲構成要素「Ending」には、クールダウン運動が決定されているがこれに限定されるものではない。例えば、ウォーミングアップ運動が、クールダウン運動として実行されても良い。また、クールダウン運動が含むストレッチ運動が、ウォーミングアップ運動に含まれても良い。この場合、楽曲構成要素「イントロ」に、ストレッチ運動が決定されても良い。また、楽曲構成要素「Ending」に、ウォーミングアップ運動の「マーチ」が決定されても良い。
【0043】
また、楽曲構成要素「サビ」のみに、メイン運動が決定されても良い。この場合、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、ウォーミングアップ運動またはクールダウン運動が決定されても良い。
【0044】
また、メイン運動に対応するモーション情報の中で、運動強度の高い運動と、低い運動とに分けられても良い。運動強度の高い運動とは、例えば、全身を動かす運動である。また、運動強度の低い運動とは、例えば、身体の一部のみを動かす運動である。この場合、図4に示す各モーション情報と、運動強度の高い運動または運動強度の低い運動とを識別する識別情報とが対応付けられる。また、同じモーション情報「サイドステップ」であっても、脚部以外の腕も動かす運動強度の高い「サイドステップ」と、脚部のみを動かす運動強度の低い「サイドステップ」との2種類の運動動作が設定されても良い。このように、運動強度が高い運動と運動強度が低い運動とが設定される場合、楽曲構成要素「サビ」には、運動強度の高い運動を決定し、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、運動強度の低い運動を決定することができる。
【0045】
<本実施形態の運動支援装置1の動作の説明>
以上説明した構成からなる本実施形態の運動支援装置1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図9は、運動支援装置1におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。メイン動作は、電源またはコンセントを介して商用電源などの外部電源と運動支援装置1とが接続されたことにより、CPU6が出力端末動作プログラムを実行することにより、遂行される。以下に示す処理は、CPU6により処理される。
【0046】
運動支援装置1では、最初にステップS101で本装置の電源スイッチがユーザによりONされたかが判定される。電源スイッチがONにされたと判定されるまで、ステップS101が繰り返される。電源スイッチがONにされたと判定されたとき、ステップS102が実行される。電源スイッチはハードウェアスイッチであっても、ソフトウェアにより動作される電源スイッチであっても良い。
【0047】
ステップS102では、運動が開始されるか否かが判定される。本実施形態では、例えば、情報入力部5により開始指令が入力される。開始指令は、運動支援装置1の動作開始を示す指令である。情報入力部により開始指令が入力されることにより、運動が開始されると判定される。運動が開始されると判定されたとき(ステップS102:YES)、ステップS103が実行される。運動が開始されると判定されなかったとき(ステップS102:NO)、ステップS108が実行される。
【0048】
ステップS103では、楽曲情報が取得される。具体的には、楽曲情報記憶領域76に記憶される楽曲情報の更新を楽曲サーバ20に確認する。更新があった場合は、楽曲情報記憶領域76に記憶される楽曲情報を更新する。そして、更新された楽曲情報がRAM8の所定の記憶領域に読み出される。また、ステップS103で、楽曲サーバ20にアクセスして、楽曲情報が運動支援装置1により取得されても良い。本実施形態のコンピュータとステップS103とは、本発明の第1取得部の一例である。また、本実施形態のステップS103は、本発明の第1取得ステップの一例である。
【0049】
ステップS104では、ステップS103で読み出された楽曲情報の中から、所定の楽曲情報が決定される。ステップS104における楽曲情報の決定方法は、例えば、運動支援装置1のユーザにより決定されても良い。または、運動支援装置1によりお薦めの楽曲が自動で決定されても良い。決定された楽曲情報は、RAM8の所定の記憶領域に記憶される。また、決定された楽曲情報に対応する楽曲構成要素は、楽曲構造情報として、楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。本実施形態のコンピュータとステップS104とは、本発明の第1決定部の一例である。また、本実施形態のステップS104は、本発明の第1決定ステップの一例である。
【0050】
ステップS105では、運動情報が取得される。具体的には、運動情報記憶領域74に記憶される運動情報の更新を運動情報サーバ10に確認する。更新があった場合は、運動情報記憶領域74に記憶される運動情報を更新する。そして、更新された運動情報がRAM8の所定の記憶領域に読み出される。また、ステップS105で、運動情報サーバ10にアクセスして、運動情報が運動支援装置1により取得されても良い。本実施形態のコンピュータとステップS105とは、本発明の第2取得部の一例である。また、本実施形態のステップS105は、本発明の第2取得ステップの一例である。
【0051】
ステップS106では、運動情報決定処理が実行される。ステップS106で決定される運動情報決定処理の詳細は、後述する。本実施形態のコンピュータとステップS106とは、本発明の第2決定部の一例である。また、本実施形態のコンピュータは、本発明の第2決定ステップの一例である。
【0052】
ステップS107では、運動レッスン情報に従って、運動映像情報と楽曲演奏情報とが出力される。ステップS107で用いられる運動レッスン情報は、運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶されている。図7に示す楽曲演奏情報が運動支援装置1により出力される場合を例にあげる。まず、運動レッスン情報が含むモーション情報に対応する運動映像情報が、運動映像情報記憶領域75から読み出される。読み出された運動映像情報は、RAM8の所定の記憶領域に一時記憶される。次ぎに、楽曲演奏情報が、「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→サビ→サビ→サビ→Ending」の順番にスピーカ2及びスピーカ3により出力される。マーカー101から楽曲演奏情報の出力が開始される。そして、楽曲演奏情報の再生位置がマーカー102の再生位置に進む。このとき、マーカー102の再生位置に対応する楽曲構成要素は、「イントロ」である。運動レッスン情報の中の楽曲構成要素「イントロ」に対応するモーション情報は「マーチ」である。そのため、楽曲構成要素「イントロ」に対応する楽曲演奏情報が出力されるときには、モーション情報「マーチ」に対応する運動映像情報が、RAM8から読み出されてディスプレイ4により出力される。次に、楽曲演奏情報の再生位置がマーカー103の再生位置に進む。このとき、マーカー103の再生位置に対応する楽曲構成要素は、「Aメロ」である。運動レッスン情報の中の楽曲構成要素「Aメロ」に対応するモーション情報は「スクワット」である。そのため、楽曲構成要素「Aメロ」に対応する楽曲演奏情報が出力されるときには、モーション情報「スクワット」に対応する運動映像情報が、RAM8から読み出されてディスプレイ4により出力される。このように、楽曲演奏情報の出力が進行するにつれて、運動映像情報が切り替えられる。このため、各楽曲構成要素の特徴に合った運動動作がディスプレイ4により表示可能になる。本実施形態のコンピュータとステップS107とは、本発明の第1制御部と第2制御部との一例である。また、本実施形態のステップS107とは、本発明の第1制御ステップと第2制御ステップとの一例である。本実施形態では、第1制御部と第2制御部とが共通のコンピュータ(CPU6)により動作される例である。第1制御部と第2制御部とが異なるCPUにより構成されても良い。
【0053】
ステップS108では、電源スイッチがOFFにされたか否かが判定される。電源スイッチがOFFにされたと判定された場合(ステップS108:YES)、ステップS101が実行される。電源スイッチがOFFにされたと判定されなかった場合(ステップS108:NO)、ステップS102が実行される。
【0054】
<運動支援装置1の運動情報決定処理動作の説明>
以下、図面を参照して、本実施形態の運動情報決定処理を説明する。図10は、本実施形態の運動情報決定処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS201では、楽曲構造情報一時記憶領域81に記憶された楽曲構成要素が全て選択されたか否かが判定される。本実施形態では、運動情報決定処理で選択された楽曲構成要素には、フラグが付与される。付与されたフラグは、選択された楽曲構成要素と対応付けられて楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。そのため、具体的にはステップS201で、楽曲構造情報一時記憶領域81に記憶された楽曲構成要素全てにフラグが付与されているかが判定される。楽曲構成要素が全て選択されたと判定された場合(ステップS201:YES)、運動情報決定処理は終了される。楽曲構成要素が全て選択されたと判定されなかった場合(ステップS201:NO)、ステップS202が実行される。
【0055】
ステップS202では、未選択の楽曲構成要素が1つ選択される。楽曲構造情報一時記憶領域81に記憶される楽曲構成要素の中から、フラグが対応付けられていない楽曲構成要素が1つ選択される。本実施形態では、再生順序が早い楽曲構成要素から順番に、楽曲構成要素が選択される。
【0056】
ステップS203では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「イントロ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「イントロ」であると判定された場合(ステップS203:YES)、ステップS204が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「イントロ」であると判定されなかった場合(ステップS203:NO)、ステップS206が実行される。
【0057】
ステップS204では、イントロに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「イントロ」に対応する運動情報は、ウォーミングアップ運動である。このため、ステップS204では、ウォーミングアップ運動が決定される。
【0058】
ステップS205では、ステップS204で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS204では、ウォーミングアップ運動が決定されている。そのため、運動情報「ウォーミングアップ運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「イントロ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0059】
ステップS206では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「Aメロ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Aメロ」であると判定された場合(ステップS206:YES)、ステップS207が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Aメロ」であると判定されなかった場合(ステップS206:NO)、ステップS209が実行される。
【0060】
ステップS207では、Aメロに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「Aメロ」に対応する運動情報は、メイン運動である。このため、ステップS207では、メイン運動が決定される。
【0061】
ステップS208では、ステップS207で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS207では、メイン運動が決定されている。そのため、運動情報「メイン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「Aメロ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0062】
ステップS209では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「Bメロ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Bメロ」であると判定された場合(ステップS209:YES)、ステップS210が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Bメロ」であると判定されなかった場合(ステップS209:NO)、ステップS212が実行される。
【0063】
ステップS210では、Bメロに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「Bメロ」に対応する運動情報は、メイン運動である。このため、ステップS210では、メイン運動が決定される。
【0064】
ステップS211では、ステップS210で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS210では、メイン運動が決定されている。そのため、運動情報「メイン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「Bメロ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0065】
ステップS212では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「サビ」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「サビ」であると判定された場合(ステップS212:YES)、ステップS213が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「サビ」であると判定されなかった場合(ステップS212:NO)、ステップS215が実行される。
【0066】
ステップS213では、サビに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「サビ」に対応する運動情報は、メイン運動である。このため、ステップS210では、メイン運動が決定される。
【0067】
ステップS214では、ステップS213で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS213では、メイン運動が決定されている。そのため、運動情報「メイン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「サビ」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0068】
ステップS215では、ステップS202で選択された楽曲構成要素が、「Ending」であるか否かが判定される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Ending」であると判定された場合(ステップS215:YES)、ステップS216が実行される。ステップS202で選択された楽曲構成要素が「Ending」であると判定されなかった場合(ステップS215:NO)、ステップS218が実行される。
【0069】
ステップS216では、Endingに対応する運動情報が決定される。本実施形態では、楽曲構成要素「Ending」に対応する運動情報は、クールダウン運動である。このため、ステップS210では、クールダウンが決定される。
【0070】
ステップS217では、ステップS216で決定された運動情報に対応するモーション情報の中から、所望のモーション情報が決定される。ステップS216では、クールダウン運動が決定されている。そのため、運動情報「クールダウン運動」に対応するモーション情報の中から、所望の運動が決定される。なお、モーション情報の決定は、運動支援装置1のユーザにより決定されても良いし、所定ルールにより自動で決定されても良い。決定されたモーション情報が、楽曲構成要素「Ending」と対応付けられて運動レッスン情報一時記憶領域82に一時記憶される。
【0071】
ステップS218では、ステップS202で取得された楽曲構成要素が選択済みと決定される。具体的には、本実施形態では、運動情報決定処理で選択された楽曲構成要素には、フラグが付与される。付与されたフラグは、選択された楽曲構成要素と対応付けられて楽曲構造情報一時記憶領域81に一時記憶される。これにより、ステップS202で選択した楽曲構成要素が選択済みと決定される。
【0072】
本実施形態のステップS208またはステップS211またはステップS214では、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」に対応する運動情報として、メイン運動が決定されている。楽曲構成要素「サビ」のみに、メイン運動が決定される場合、ステップS214でメイン運動が決定される。この場合、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、ステップS208またはステップS211で、メイン運動以外のウォーミングアップ運動またはクールダウン運動が決定されても良い。
【0073】
また、メイン運動に対応するモーション情報の中で、運動強度の高い運動と、低い運動とに分けられる場合がある。この場合、ステップS214では、楽曲構成要素「サビ」には、運動強度の高い運動が決定されても良い。また、ステップS208またはステップS211では、楽曲構成要素「Aメロ」、「Bメロ」には、運動強度の低い運動が決定されても良い。
【0074】
本実施形態では、運動情報記憶領域74に図4に示す運動情報が記憶される。運動情報記憶領域74に、各モーション情報と、時間情報とが対応付けられて記憶されても良い。図11は、本実施形態における運動情報記憶領域74に運動情報と時間情報とが記憶される記憶状態を示す概念図である。時間情報は、時間情報と対応付けられたモーション情報が示す運動動作が1回実行される時間を示す。モーション情報と時間情報とを含む運動情報が、ステップS105で取得される。この場合、楽曲演奏情報が含むマーカー101〜113に基づいて、各楽曲構成要素の出力時間が決定される。出力時間は、各楽曲構成要素を再生するのに必要な時間である。例えば、楽曲構成要素「イントロ」の場合、出力時間は、マーカー102からマーカー103までが再生に必要な時間である。そのため、マーカー102とマーカー103との再生位置に基づいて、出力時間が決定される。決定された出力時間はRAM8の所定の記憶領域に一時記憶される。例えば、ステップS104で楽曲情報が決定されると共に出力時間が決定される。本実施形態のコンピュータと出力時間を決定するステップS104とは、本発明の第3決定部の一例である。そして、図10に示すステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217でモーション情報が選択されたとき、選択されたモーション情報の時間情報がRAM8へ読み出される。ステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217で決定された時間情報が、例えば、8秒であった場合を考える。ステップS104で、例えば、「Aメロ」の出力時間が27秒と決定された場合、出力時間が時間情報で除算される。上記例の場合、27秒が8秒で除算される。除算の結果、27(秒)/8(秒)=3.375(回)である。この場合、運動動作が3回は実行可能である。そのため、3.375(回)が切り捨てられて3(回)と決定される。これにより、ステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217で、各運動動作を実行する実行回数を決定することができる。本実施形態のコンピュータと、実行回数を決定するステップS205またはステップS208またはステップS211またはステップS214またはステップS217とは、本発明の第4決定部の一例である。
【0075】
本実施形態は、本発明がユーザの運動を支援する運動支援装置に適用された例を記載したが、これに限定されるものではない。例えば、カラオケシステムに本発明が適用されても良い。この場合、カラオケボックスに設置されるコマンダーに、本発明が適用されることになる。また、コマンダー以外にも一般的なパーソナルコンピュータに本発明が適用されても良い。ディスプレイ及びスピーカを備える機器であれば、本発明を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 運動支援装置
2 スピーカ
3 スピーカ
4 ディスプレイ
5 情報入力部
6 CPU
7 HDD
8 RAM
9 ネットワーク接続部
10 運動情報サーバ
20 楽曲サーバ
71 プログラム情報記憶領域
72 メイン動作プログラム記憶領域
73 運動情報決定処理プログラム記憶領域
74 運動情報記憶領域
75 運動映像情報記憶領域
76 楽曲情報記憶領域
81 楽曲構造情報一時記憶領域
82 運動レッスン情報一時記憶領域
100 コンテンツ生成システム
101、102,103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、マーカー
150 ユーザ
160 映像情報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報とを複数取得する第1取得部と、
前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、
前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、
前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、
を備えることを特徴とする運動支援装置。
【請求項2】
前記第1取得部は、楽曲のサビ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、
前記第2取得部は、身体を動かす主となる運動動作であるメイン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記サビ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記サビ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記メイン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする請求項1に記載の運動支援装置。
【請求項3】
前記第1取得部は、楽曲のイントロ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、
前記第2取得部は、前記メイン運動の前の準備を行う運動動作であるウォーミングアップ運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記ウォーミングアップ運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする請求項2に記載の運動支援装置。
【請求項4】
前記第1取得部は、楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、
前記第2取得部は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作であるクールダウン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記クールダウン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の運動支援装置。
【請求項5】
前記第2取得部は、前記運動動作を1回行うために必要な時間を示す時間情報と、前記モーション情報とを対応付けて取得し、
前記運動支援装置は、さらに、
前記第1取得部により取得された前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に基づいて、前記サビ部分、または、前記イントロ部分、または、前記楽曲の終盤における前記楽曲の出力時間を決定する第3決定部と、
前記第3決定部により決定された前記出力時間と、前記第2取得部により取得される前記時間情報とに基づいて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報を実行する実行回数を決定する第4決定部と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の運動支援装置。
【請求項6】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報とを複数記憶する第1記憶部を備える第1の情報処理装置と、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて記憶する第2記憶部を備える第2の情報処理装置と、
を備える運動支援システムであって、
前記運動支援システムは、
前記第1の情報処理装置から、前記楽曲識別情報を複数取得する第1取得部と、
前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、
前記第2の情報処理装置から、前記モーション情報と、前記モーション動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、
前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、
前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、
を備える運動支援装置を含むことを特徴とする運動支援システム。
【請求項7】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を、運動支援装置が複数取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を、前記運動支援装置が決定する第1決定ステップと、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて、前記運動支援装置が取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を、前記運動支援装置が決定する第2決定ステップと、
前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第1制御ステップと、
前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第2制御ステップと、
を含む運動支援方法。
【請求項8】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定ステップと、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーションが示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定ステップと、
前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御ステップと、
前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御ステップと、
を運動支援装置が含むコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報とを複数取得する第1取得部と、
前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、
前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、
前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、
を備えることを特徴とする運動支援装置。
【請求項2】
前記第1取得部は、楽曲のサビ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、
前記第2取得部は、身体を動かす主となる運動動作であるメイン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記サビ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記サビ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記メイン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする請求項1に記載の運動支援装置。
【請求項3】
前記第1取得部は、楽曲のイントロ部分を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、
前記第2取得部は、前記メイン運動の前の準備を行う運動動作であるウォーミングアップ運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記イントロ部分を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記ウォーミングアップ運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする請求項2に記載の運動支援装置。
【請求項4】
前記第1取得部は、楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含む前記楽曲情報を取得し、
前記第2取得部は、メイン運動の後に身体をクールダウンさせる運動動作であるクールダウン運動を含む前記運動動作を表す前記モーション情報と、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報とを対応付けて取得し、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が、前記楽曲の終盤を示す前記再生位置情報を含むとき、前記第2決定部は、前記第2取得手段により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記クールダウン運動を表す前記モーション情報を決定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の運動支援装置。
【請求項5】
前記第2取得部は、前記運動動作を1回行うために必要な時間を示す時間情報と、前記モーション情報とを対応付けて取得し、
前記運動支援装置は、さらに、
前記第1取得部により取得された前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に基づいて、前記サビ部分、または、前記イントロ部分、または、前記楽曲の終盤における前記楽曲の出力時間を決定する第3決定部と、
前記第3決定部により決定された前記出力時間と、前記第2取得部により取得される前記時間情報とに基づいて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報を実行する実行回数を決定する第4決定部と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の運動支援装置。
【請求項6】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報とを複数記憶する第1記憶部を備える第1の情報処理装置と、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて記憶する第2記憶部を備える第2の情報処理装置と、
を備える運動支援システムであって、
前記運動支援システムは、
前記第1の情報処理装置から、前記楽曲識別情報を複数取得する第1取得部と、
前記第1取得部により取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定部と、
前記第2の情報処理装置から、前記モーション情報と、前記モーション動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得部と、
前記第2取得部により取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定部と、
前記第1決定部により決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御部と、
前記第1制御部により出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定部により決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御部と、
を備える運動支援装置を含むことを特徴とする運動支援システム。
【請求項7】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を、運動支援装置が複数取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を、前記運動支援装置が決定する第1決定ステップと、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーション情報が示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて、前記運動支援装置が取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を、前記運動支援装置が決定する第2決定ステップと、
前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第1制御ステップと、
前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる制御を、前記運動支援装置が実行する第2制御ステップと、
を含む運動支援方法。
【請求項8】
楽曲の再生位置を示す再生位置情報を含む楽曲情報と、各前記楽曲情報を識別する楽曲識別情報を複数取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップにより取得される複数の前記楽曲識別情報の中から、前記運動動作を実行するときに出力させる前記楽曲識別情報を決定する第1決定ステップと、
運動動作を表す複数のモーション情報と、前記モーションが示す運動動作が動作可能な前記再生位置情報とを対応付けて取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにより取得された複数の前記モーション情報の中から、前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報が含む各再生位置情報に対応する前記モーション情報を決定する第2決定ステップと、
前記第1決定ステップにより決定された前記楽曲識別情報に対応する前記楽曲情報を、所定の楽曲出力部により出力させる第1制御ステップと、
前記第1制御ステップにより出力される前記楽曲情報が含む前記再生位置情報に応じて、前記第2決定ステップにより決定された前記モーション情報に対応する運動映像を所定の表示部に出力させる第2制御ステップと、
を運動支援装置が含むコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−65966(P2012−65966A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−215064(P2010−215064)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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