説明

運動装置、運動システム

【課題】運動装置の魅力を向上させて、使用者の運動装置に対する継続的な使用意欲を増進させることのできる運動装置及び運動システムを提供する。
【解決手段】使用者が乗る座部2を駆動して該座部2の動作状態を変化させて使用者に運動負荷を付与する運動装置100と、複数の映像等をチャプタで区切った状態で予め記憶する記録媒体400と、該記録媒体400から映像等を読み出して出力する再生装置200と、再生装置200から出力される映像等を出力する表示装置300とを備え、前記運動装置100は、表示装置300において出力させるべき映像の記憶領域に対応したチャプタの選択を行い、該チャプタとそのチャプタに対応する映像等を出力する指示とを示す指示情報を生成する指示情報生成部362と、前記指示情報生成部362により生成された指示情報を前記再生装置200に無線送信する無線送信部37とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者に運動負荷を付与する運動装置及び運動システムの技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、使用者が着座した座部を揺動させることで、前記使用者に乗馬を模した運動負荷を付与する運動装置が注目されている。この運動装置は、子供から老人まで利用可能な手軽な運動器具として、当初のリハビリ目的の医療施設から、一般家庭へと普及してきている。
【0003】
なお、下記特許文献1には、サイクリングマシンのペダルの回転状態に応じたパルス信号をサイクリングマシンからVTRのリモコンに送信し、そのパルス信号に基づいてVTRによる映像の再生速度を可変にするシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−54586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
運動装置は、継続して使用されることで一定の運動効果を使用者に提供する。しかしながら、従来の運動装置は、単に前記座部を揺動させるものであったため、使用者が該運動装置に飽きてしまい、当該運動装置の使用の継続性が保たれない場合がある。よって、運動装置の使用意欲を増進させるべく、運動装置の魅力という点での改良の余地があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、運動装置の魅力を向上させて、使用者の運動装置に対する継続的な使用意欲を増進させることのできる運動装置及び運動システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、使用者が乗る可動部と、前記可動部を駆動して該可動部の動作状態を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、複数の映像を予め定められた指標で区切った状態で予め記憶する映像記憶部の前記各映像のうち、当該運動装置と別体の表示装置において出力させるべき映像の前記映像記憶部における記憶領域に対応した指標を特定し、この特定した指標と該指標に対応する映像を出力する指示とを示す指示情報を生成する指示部と、前記映像を前記表示装置で出力させるべく、前記指示部により生成された指示情報を前記表示装置又は前記映像記憶部に送信する送信部とを備える運動装置である。
【0008】
この発明によれば、運動装置の使用者に前記表示装置で映像を提供しながら運動を行わせることができるため、単に前記座部を揺動させる運動装置に比して、運動装置の魅力を向上することができ、運動装置の使用意欲を増進することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の運動装置において、前記映像は、前記可動部の動作状態に関わる映像であり、前記指示部は、その映像の前記映像記憶部における記憶領域に対応した指標を特定し、この特定した指標と該指標に対応する映像を出力する指示とを示す指示情報を生成するものである。
【0010】
この発明によれば、前記可動部の動作状態に関わる映像を運動装置の使用者に提供しながら該使用者に運動を行わせることができるから、単に前記座部を揺動させる運動装置に比して、運動装置の魅力を向上することができ、運動装置の使用意欲を増進することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の運動装置において、前記指示部及び送信部は、異なる指標に対応する映像への切り替わりが前記可動部の動作変化に同期して動作するものである。
【0012】
この発明によれば、前記指示信号生成部及び送信部は、異なる指標に対応した映像への切り替わりが前記可動部の動作変化に同期して動作するので、使用者は、表示装置に表示された映像との一体感を感じることができ、運動装置の魅力を向上することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の運動装置において、前記可動部に乗る使用者の現在の運動姿勢を検出する検出部と、前記検出部により検出され得る運動姿勢と、前記検出部により検出され得る運動姿勢の種類にそれぞれ予め対応付けられた指標との予め定められた対応関係を記憶する対応関係記憶部とを更に備え、前記指示部は、前記検出部により検出された運動姿勢に対応付けられた指標を前記対応関係記憶部の記憶内容に基づいて特定し、この特定した指標と該指標に対応する映像を出力する指示とを示す指示情報を生成するものであり、前記送信部は、前記指示部により特定された指標と該指標に対応する映像を出力する指示とを示す前記指示情報を前記表示装置又は前記映像記憶部に送信するものである。
【0014】
この発明によれば、前記検出部により検出される使用者の現在の運動姿勢の種類や乗り方の巧拙に応じた映像を表示装置で出力することができる。したがって、乗り方を適切に使用者に学ばせたり、運動装置に乗る技術の向上心を駆り立てたりすることができ、運動装置の魅力を向上することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の運動装置において、前記指示部及び前記送信部の動作のオンオフを行うための動作指示操作部が更に備えられているものである。
【0016】
この発明によれば、前記指示部及び前記送信部の動作のオンオフを行うための動作指示操作部を備えたので、使用者は、表示装置に映像を表示させながら運動装置で運動を行なったり、表示装置に映像を表示させずに運動装置で運動を行ったりすることができ、運動装置の利用形態についてのバリエーションを増やすことができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の運動装置において、前記指標をチャプタとしたものである。
【0018】
この発明によれば、前記指標をチャプタとしたので、運動装置の使用者に映像を提供しながら運動を行わせるシステムを、前記チャプタに基づいて映像を出力できる一般的な映像記憶部又は表示装置を用いて実現することができるから、本発明に係る運動装置に汎用性を持たせることができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、前記複数の映像を予め記憶する前記映像記憶部と、請求項1乃至6の何れか一項に記載の運動装置とを備え、前記映像記憶部は、複数の映像を予め定められた指標で区切った状態で予め記憶する可搬型記録媒体を含む運動システムである。
【0020】
この発明によれば、前記映像記憶部を可搬型記録媒体としたので、前記映像記憶部として、複数の映像を予め定められた指標で区切った状態で予め記憶する専用の装置を設ける場合に比して、当該運動システムを安価に提供することができる。
【0021】
また、請求項7に記載の運動システムにおいては、請求項8に記載の発明のように、前記映像記憶部は、前記可搬型記録媒体に予め記憶された映像を該可搬型記録媒体から読み出すための映像読出装置を更に備え、前記映像読出装置は、前記運動装置の前記送信部から前記指示情報を受信する受信部と、前記受信部により受信した前記指示情報が示す指標に基づいて前記可搬型記録媒体から映像を読み出して前記表示装置に出力する映像処理部とを備えるとよい。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の運動システムにおいて、前記可搬型記録媒体をDVDとしたものである。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載の運動システムにおいて、前記可搬型記録媒体をブルーレイディスクとしたものである。
【0024】
請求項9,10に記載の発明によれば、前記可搬型記録媒体として、チャプタによる映像の管理が規格化されたDVDやブルーレイディスクを用いるので、汎用のDVD再生装置やブルーレイディスク再生装置を前記映像記憶部として使用することができる。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項7乃至10の何れか一項に記載の運動システムにおいて、前記表示装置を更に備えたものである。
【0026】
この発明によれば、前記運動装置、前記映像記憶部及び表示装置を備えた運動システムにおいて、請求項1乃至10の何れかに記載の発明の効果が得られる。
【0027】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の運動システムにおいて、前記表示装置をテレビジョン受像機としたものである。
【0028】
この発明によれば、汎用のDVD再生装置やブルーレイディスク再生装置を接続できる表示装置を用いることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、運動装置の魅力を向上させて、使用者の運動装置に対する継続的な使用意欲を増進させることのできる運動装置及び運動システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る運動システムの構成を示す図である。
【図2】本発明に係る運動装置の第1の実施形態を表す外観斜視図である。
【図3】運動装置の外観側面図である。
【図4】運動装置の内部構成を示す側面図である。
【図5】揺動機構を拡大して示す側面図である。
【図6】揺動機構の平面図である。
【図7】揺動機構の背面図である。
【図8】座部の動きを説明するための図である。
【図9】運動システムの電気的な構成を示すブロック図である。
【図10】運動装置と再生装置との連携により行われる映像等の出力処理を示すフローチャートである。
【図11】テーブル記憶部に格納されているテーブルの例を示す図である。
【図12】テーブル記憶部に格納されているテーブルの他の例を示す図である。
【図13】座部に乗る使用者の運動姿勢を検出する一例を示す図である。
【図14】座部に乗る使用者の運動姿勢を検出する一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る運動システムの実施形態について説明する。図1は、本発明に係る運動システムの第1の実施形態の構成を示す図である。
【0032】
図1に示すように、運動システム1は、使用者に運動負荷の付与を行う本発明に係る運動装置100と、例えばDVD(Digital Video Disc)などの記録媒体400に予め格納された映像や音声を該記録媒体400から読み出す再生装置200と、該再生装置200から映像や音声を受け取って出力する表示装置300と、前記映像や音声が予め格納された前記記録媒体400とを有して構成されている。
【0033】
本実施形態では、運動装置100と再生装置200とは互いに赤外線や電波を用いた無線通信が可能に構成されており、後述するように、主に、運動装置100から再生装置200に向けて、前記記録媒体400に格納された映像や音声の出力指示を示す情報の送信が行われる。また、再生装置200と表示装置300とは互いに通信ケーブルCを介して有線通信が可能に構成されており、主に、再生装置200から表示装置300に向けて、前記記録媒体400から読み出した映像や音声の送信が行われる。
【0034】
ただし、本件に係る運動システム1においては、運動装置100と再生装置200とが互いに通信ケーブルにより接続され、該通信ケーブルを介して有線通信可能に構成された形態や、再生装置200と表示装置300とが互いに無線通信可能に構成された形態も採用可能である。
【0035】
なお、本実施形態においては、前記記録媒体400として、DVDが採用され、前記再生装置200として、該DVDに格納された映像を再生するDVDプレーヤが採用され、また、前記表示装置300としてテレビジョン受像機が採用されている。そして、再生装置200は、図略の映像出力端子及び音声出力端子を備える一方、表示装置300は、図略の映像入力端子及び音声入力端子を備えており、再生装置200の映像出力端子と表示装置300の映像入力端子とが図略の映像用ケーブルで接続されることにより、該映像用ケーブルを介して前記再生装置200から表示装置300に映像が送信され、また、再生装置200の音声出力端子と表示装置300の音声入力端子とが音声用ケーブルで接続されることにより、該音声用ケーブルを介して前記再生装置200から表示装置300に音声が送信される。なお、以下の説明においては、映像と音声とを併せて映像等というものとする。
【0036】
前記再生装置200は、前記記録媒体400に格納された映像等の出力開始及び停止、早送り、巻戻し等の各種指示を入力するための複数のボタン等を備えたリモートコントロール装置208(図9参照)によって遠隔的に操作を行うことが可能となっている。
【0037】
図2、図3に示すように、運動装置100は、馬の背や鞍を模した形状で使用者が跨って着座可能な座部2と、この座部2を揺動運動させる揺動機構3と、電動モータ及びラック・ピニオン等により座部2を上昇位置Uと下降位置Dとに昇降させて前記座部2の高さを調節する昇降機構4と、前記座部2の左右位置の上ヒンジピン5に前後回動可能に吊下げられ、下端に使用者が足先を掛ける輪部を有するあぶみ6と、座部2の前部に前後揺動可能に設けたハンドル7と、前記座部2及び揺動機構3を支える脚部8とを備えて構成されている。
【0038】
図4は、運動装置100の内部構成を示す側面図、図5は、前記揺動機構3を拡大して示す側面図であり、図6はその平面図であり、図7はその背面図である。図4、図5及び図7において、該揺動機構3が揺動した状態を仮想線で示す。
【0039】
座部2が取付けられる台座9は、左右を一対とする連結リンク10を介して可動架台11に前後に揺動可能に支持され、可動架台11はベース12に左右に揺動可能に支持されているとともに、台座9と可動架台11との間には駆動部13が収納されている。前記連結リンク10は、前リンク10aと、後リンク10bとから成る。前リンク10aの上端部は、台座9の前端部に設けた上軸ピン9aに軸着され、前リンク10aの下端部は可動架台11の側板14の前端部に設けた下軸ピン15aに軸着されている。また、後リンク10bの上端部は台座9の後端部に設けた上軸ピン9bに軸着され、後リンク10bの下端部は可動架台11の側板14の後端部に設けた下軸ピン15bに軸着されている。前後の各下軸ピン15a,15bは、連結リンク10を左右方向Yの軸線回りに回動可能に支持する左右軸15を構成しており、これによって、台座9は左右軸15回りに図5の矢印Mで示す前後方向に往復回転移動可能となっている。
【0040】
前記ベース12の前後方向Xの両端部には、図5及び図7に示すように、軸支板16がそれぞれ立設され、可動架台11の前後方向Xの両端部には前記軸支板16と対向する連結板17がそれぞれ垂設され、軸支板16に対して連結板17が前後軸18によって回動可能に連結されている。前後軸18はベース12の中央部の前後2箇所に配置されて可動架台11を前後軸18回りに回動可能に支持するものであり、これによって台座9は前後軸18回りに図7の矢印Nで示す左右方向に回転往復移動可能となっている。
【0041】
一方、駆動部13は、単体のモータ19と、モータ19の出力回転軸20の回転力を台座9の前後方向Xの往復直進移動、左右軸15回りの回転往復移動、前後軸18回りの回転往復移動にそれぞれ変換して、これら3動作を組み合わせて座部2を駆動可能とする2つの駆動部13a,13bとを備えている。本例のモータ19はベース12上に縦据え置きされ、出力回転軸20の突出方向は上向きとされる。
【0042】
前記第1駆動部13aは、前後方向Xの往復直進移動および左右軸15回りの回転往復移動用であり、前記第2駆動部13bは、前後軸18回りの回転往復移動用である。第1駆動部13aは、図5及び図7で示すように、前記出力回転軸20にモータギア21及び第1ギア22を介して連結される第1シャフト23と、第1シャフト23の一端部に偏心して連結される偏心クランク24(図6参照)と、一端部が偏心クランク24に連結され、他端部が前リンク10aに設けた軸ピン10cに軸着されるアームリンク25とから成る。第1シャフト23の両端部は台座9側にそれぞれ回動可能に支持されており、偏心クランク24が第1シャフト23に対して偏心円運動を行うことによって、アームリンク25を介して前リンク10aが前後方向Xに往復移動し、これによって連結リンク10に連結されている台座9、すなわち座部2が図4及び図5の矢印Mで示す方向に揺動可能となっている。
【0043】
また、図6及び図7で示すように、第2駆動部13bは、前記第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27を介して連結された第2シャフト28と、一端部が第2シャフト28の一端部に偏心して連結され、他端部がベース12に回動可能に連結される偏心ロッド29とを備えて構成される。第2シャフト28の両端部は台座9側に回動可能に支持されている。偏心ロッド29は、台座9の左側或いは右側のいずれか一方に配置され(図6及び図7では右側)、偏心ロッド29の上端部29aが図7に示す軸ピン60により第2シャフト28の一端部に対して偏心して連結され、偏心ロッド29の下端部29bはベース12に固定したL形連結金具30に対して軸ピン31により回動可能に連結されている。したがって、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行うことで、台座9、すなわち座部2が図7の矢印Nで示すように、前後軸18回りの回転往復移動可能となっている。
【0044】
上記構成によれば、モータ19の一方向に突出する出力回転軸20が回転すると、モータギア21と第1ギア22との噛み合いによって第1シャフト23が回転すると同時に、第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27との噛み合いによって第2シャフト28が回転する。第1シャフト23が回転すると該第1シャフト23の一端部に連結された偏心クランク24が偏心円運動を行い、アームリンク25を介して前リンク10aが前側の左右軸15を中心に前後方向Xに回動する。このとき後リンク10bが協働して後側の左右軸15回りに回動することから、台座9、すなわち座部2は前後方向Xに往復移動および揺動する。一方、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行い、台座9、すなわち座部2は前後軸18回りに回転往復移動する。
【0045】
このようにして、使用者が座部2に着座した状態で、座部2は図8に示す前後方向X、左右方向Y、上下方向Zへの運動、およびθX方向、θY方向、θZ方向の揺動を行うことから、身体のバランス機能や運動機能を訓練することができる。しかも、1個のモータ19を用いて3動作を行うことができるので、モータ19の数が減り、モータの制御が簡単になるとともに、低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。さらに、モータ19の出力回転軸20は一方向に突出していればよく、2方向に突出させる場合には横置きとなるのに対して、縦置きが可能となり、これによって該モータ19を含む揺動機構3全体の設置スペースを狭めてコンパクト化を図ることができ、揺動機構3を座部2内部に格納して、乗馬を模した狙い通りの動作を忠実に再現することが可能になる。
【0046】
図9は、運動システム1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1〜図8に示す構成と同一の構成については同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0047】
図9に示すように、運動装置100は、揺動機構3と、昇降機構4と、表示部32と、音出力部33と、入力操作部34と、検出部35と、制御部36と、無線通信部37とを有し、前記各部は、例えば商用電源からの電力供給を受けて動作する。
【0048】
表示部32は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を備え、使用者へのメッセージ(例えば運動レベル、残り時間、消費カロリー)等を表示する。なお、表示部32は、発光体としてのLEDや7セグメントLED(Light Emitting Diode)等を備えてもよい。
【0049】
音出力部33は、例えば電気信号(音信号)を音に変換するスピーカ等で構成されており、音や使用者へのメッセージ等の音声を出力する。
【0050】
入力操作部34は、図示していないが、当該運動装置100の主電源のオンオフを行うための電源ボタン、座部2の揺動動作の強弱や速度等に基づく難易度や負荷が異なる複数のモードの中からモードを選択するためのスイッチ、座部2の高さ調整や角度調整を行うためのスイッチ等を含んで構成されている。なお、入力操作部34は、縦横にそれぞれ所定ピッチで線状の透明材からなる感圧素材を配列したものを透明カバーで被覆する等により構成されたタッチパネルをLCDの画面上に貼付した構成を備えていてもよい。
【0051】
検出部35は、座部2に乗る使用者の運動姿勢を検出するものである。検出部の一例として、例えば図13に示すような圧力センサ600がある。圧力センサ600は、座部2の両側部に設置されており、着座した使用者の内股が接する「あおり」と呼ばれる部位にかかる力を計測する。その計測結果によって、使用者が、どの程度内腿に力を入れて乗っているのかを知ることができる。
【0052】
また、前記検出部の他の例としては、図14に示すような角度センサ700がある。角度センサ700は、例えばあぶみ6の適所に設置されており、脚部の角度を検出する。その計測結果によって、使用者の脚部の屈伸状態やどの方向に伸ばしているかを知ることができる。
【0053】
制御部36は、図略のCPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)と、そのCPUの動作を規定するプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やデータを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されたマイクロコンピュータを有してなり、当該運動装置100の全体制御を司るものである。
【0054】
無線通信部37は、再生装置200との間で赤外線や電波を用いた無線通信を行うものである。後述するように、前記再生装置200には、当該再生装置200の動作を遠隔的に指示する入力を行うためのリモートコントロール装置208(図9では「リモコン」と表記)が備えられており、無線通信部37は、前記再生装置200と前記リモートコントロール装置208との間で通信される操作信号と同一のフォーマットで作成された指示信号を同一の通信媒体(赤外線等)で送信する。
【0055】
記録媒体400は、データの記録面を備えた円盤形状を有する可搬型記録媒体であり、再生装置200からの照射光の反射態様に変化を与える、前記記録面上の多数のピットによって映像等を保持するものである。後述するように、記録媒体400には、1プレイ中における運動装置100の稼動スケジュールに応じた複数種類の映像等が格納されている。ここで、本実施形態では、図9に示すように、各映像等は、前記指標の一例としてのチャプタによって区切られた状態で記録媒体400に格納されている。
【0056】
再生装置200は、入力操作部201と、無線通信部202と、制御部203と、ディスク制御部204と、符号化処理部205と、出力回路部206とを有する。
【0057】
入力操作部201は、前記記録媒体400に格納された映像等の出力開始及び停止、早送り、巻戻し等の指示を入力するためのボタンやスイッチであり、これらのボタンやスイッチは、再生装置200の本体に設置されたものの他、該本体に設けられた無線通信部202との間で無線通信を行う前記リモートコントロール装置208に設置されたものも含む。また、入力操作部201は、前記記録媒体400から読み出す映像等をチャプタに基づいて指定する入力を行うことができるようになっている。
【0058】
無線通信部202は、前記運動装置100の無線通信部37との間で赤外線や電波を用いた操作信号の無線通信を行ったり、当該再生装置200の前記リモートコントロール装置208との間で赤外線や電波を用いた前記指示信号の無線通信を行ったりするものである。前記操作信号と前記指示信号とは同一のフォーマットにより生成され、前記操作信号の無線通信と前記指示信号の無線通信とは同一の通信媒体を用いて行われる。
【0059】
制御部203は、図略のCPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)と、そのCPUの動作を規定するプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やデータを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されたマイクロコンピュータを有してなり、当該再生装置200の全体制御を司るものである。
【0060】
ディスク制御部204は、映像等を記録媒体400から読み出し、この映像等を前記符号化処理部205に出力するものである。符号化処理部205は、前記ディスク制御部204から受信した映像等に対してエンコード処理を施し、このエンコード処理後の映像等を出力回路部206に出力するものである。出力回路部206は、前記符号化処理部205によるエンコード処理後の映像等を表示装置300に出力するものである。
【0061】
表示装置300は、映像信号に関わる構成として、前記映像入力端子T1に入力された映像信号をデコードするビデオデコーダ301と、該ビデオデコーダ301から出力される映像信号に対してディスプレイ部304の解像度に応じたサイズ調整などの処理を行い、図略のフレームメモリにフレーム映像を展開して出力する映像処理回路302と、前記映像処理回路302から出力されるフレーム映像に対してD/A変換などの処理を行う映像出力回路303と、前記映像出力回路303から出力される映像信号を表示するディスプレイ部304とを有する。
【0062】
また、表示装置300は、音声信号に関わる構成として、前記音声入力端子T2に入力された音声信号をデコードするオーディオデコーダ305と、該オーディオデコーダ305から出力される音声信号を増幅する音声出力回路306と、該音声出力回路306により増幅された音声信号を音声として出力するスピーカ307とを備える。
【0063】
以上の構成を有する運動システム1において、本実施形態では、運動装置100の制御部36がテーブル記憶部361、チャプタ検出部362及び指示信号生成部363としての機能を有する点、再生装置200の制御部203が指令部207としての機能を有する点が従来技術と相違する。以下、この点について詳細に説明する。
【0064】
本実施形態では、1プレイ中における運動装置100の稼動スケジュールに応じて表示装置300で表示させるべき映像等が予め定められている。例えば、運動装置100に、腹筋を重点的に運動させるような揺動態様、背筋や臀部を重点的に運動させるような揺動態様、太ももを重点的に運動させるような揺動態様、足を着地した状態で股関節を動かし身体の柔軟性向上が図れるような揺動態様などが設けられていて、これらの順に1プレイ中の座部2の揺動態様が変化していくように稼動スケジュールが設定されている場合には、これらの揺動態様ごとに映像等がそれぞれ予め作成され前記記憶媒体400に格納されている。この場合、前記映像等は、その揺動態様に関連した内容であるのが好ましい。
【0065】
或いは、プレイを開始してから終了までの期間が例えば3分ごとに分割され、分割期間ごとに映像等がそれぞれ作成され前記記憶媒体400に格納されている形態も想定される。この場合、各分割期間が各稼動スケジュールに相当する。前記映像等は、使用者の疲労度に相応しい内容であるのが好ましい。
【0066】
そして、これらの映像等は、チャプタで区切った形態で前記記録媒体400に格納されており、前記各映像等の前記記録媒体400上における記憶領域は、前記チャプタによって特定され得るようになっている。
【0067】
さらに、本実施形態では、前記稼動スケジュールの内容と前記各チャプタとが対応付けられ、この対応関係が前記テーブル記憶部361によりテーブル形式で記憶されていることで、1プレイ中における稼動スケジュールに応じて表示装置300で表示させるべき映像等が予め定められている。
【0068】
図11に示すように、テーブル記憶部361は、「スケジュール内容1」のときには「チャプタ1」が対応付けられ、「スケジュール内容2」のときには「チャプタ2」が対応付けられたテーブルを記憶しており、これにより、「スケジュール内容1」のときに、「チャプタ1」に対応する記憶領域に格納された映像が表示されるべき映像として関連付けられ、また、「スケジュール内容2」のときに、「チャプタ2」に対応する記憶領域に格納された映像が表示されるべき映像として関連付けられている。
【0069】
チャプタ検出部362は、運動装置1の稼動が開始されると、所定の周期で、現時点でのスケジュール内容に対応付けられたチャプタを前記テーブル記憶部361に格納されているテーブルから検出するものである。指示信号生成部363は、前記チャプタ検出部362によりチャプタが検出されるたびに、この検出されたチャプタと、該チャプタに対応する記憶媒体400上の記憶領域から映像等を読み出す指示とを含む指示信号を生成し、再生装置200への該指示信号の送信を無線通信部202に行わせるものである。
【0070】
すなわち、現時点におけるスケジュール内容が図11に示す「スケジュール内容2」である場合には、この「スケジュール内容2」に対応付けられた「チャプタ2」をテーブル記憶部361に格納されているテーブルから割り出し、この割り出した「チャプタ2」に対応する記憶媒体400上の記憶領域から映像等を読み出す指示を示す指示信号を生成し、再生装置200への該指示信号の送信を無線通信部202に行わせる。
【0071】
指示信号生成部363は、前記再生装置200と前記リモートコントロール装置208との間で通信される操作信号と同一のフォーマットにより指示信号を作成する。なお、表示装置300に表示させるべき映像をチャプタで指定する際には、このチャプタを示す情報も前記指示信号に含められることとなる。
【0072】
前記所定の周期は、異なるチャプタに対応する映像への切り替わりが前記座部2の揺動態様の変化に略同期して行われるように前記指示情報生成部363及び無線通信部202が動作する周期である。すなわち、前記所定の周期として、例えば座部2の揺動態様が「腹筋を重点的に運動させるような揺動態様」から「背筋や臀部を重点的に運動させるような揺動態様」に変化する場合に、その変化タイミングからあまり遅れないように、前者の揺動態様のときに表示すべき映像から後者の揺動態様のときに表示すべき映像に切り替わるような周期に設定するとよい。
【0073】
再生装置200の制御部203は、指令部207としての機能を有する。指令部207は、前記無線通信部202で受信された前記指示情報を取得し、該指示情報が示すチャプタに対応した映像等を前記記録媒体400から読み出す指示をディスク制御部204に出力するものである。その後、ディスク制御部204により、前記指令部207からの指示に基づき、該指示情報が示すチャプタに対応する映像等が記録媒体400から読み出され、この映像等が前記符号化処理部205及び出力回路部206の処理を経て、表示装置300に出力される。
【0074】
図10は、運動装置100と再生装置200との連携により行われる映像等の出力処理を示すフローチャートである。
【0075】
図10に示すように、運動装置100において、プレイ開始指示があると(ステップ♯1でYES)、チャプタ検出部362は、現時点のスケジュール内容に対応するチャプタをテーブル記憶部361に格納されているテーブルから検出し(ステップ♯2)、指示信号生成部363は、この検出したチャプタに対応する映像等を記録媒体400から読み出す指示を示す指示信号を生成し、無線通信部37に該指示信号を送信させる(ステップ♯3)。
【0076】
そして、制御部36は、プレイを終了すべきタイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯4)、プレイを終了すべきタイミングに達していないと判断した場合には(ステップ♯4でNO)、ステップ♯2の処理に戻る一方、プレイを終了すべきタイミングに達したものと判断した場合には(ステップ♯4でYES)、記録媒体400から映像等を読み出す動作を終了する指示を示す終了信号を無線通信部37に送信させる(ステップ♯5)。
【0077】
再生装置200においては、無線通信部202がステップ♯3において運動装置100から送信されてきた前記指示情報を受信すると(ステップ♯11)、指令部207は、その指示信号が示すチャプタに対応する記憶領域に格納された映像等を記録媒体400から読み出す旨の指示をディスク制御部204に出力し、ディスク制御部204は、この指示に基づき、該指示情報が示すチャプタに対応する映像等を記録媒体400から読み出す(ステップ♯12)。そして、前記符号化処理部205及び出力回路部206は、この映像等に対して前述した所定の処理を実施し、出力回路部206は、該処理後の映像等を表示装置300に出力する(ステップ♯13)。
【0078】
その後、制御部203は、無線通信部202を介して運動装置100から前記終了信号を受信したか否かを判断し(ステップ♯14)、受信していない場合には(ステップ♯14でNO)、ステップ♯11の処理に戻る一方、前記終了信号を受信したものと判断した場合には(ステップ♯14でYES)、記録媒体400からの映像等の読み出し処理を終了する。
【0079】
表示装置300は、再生装置200から映像等が送信されてくると(ステップ♯21でYES)、その映像等をディスプレイ部304及びスピーカ307で出力する(ステップ♯22)。この映像等を出力する処理は、再生装置200から映像等を受信しなくなるまで実施し(ステップ♯23でYES)、再生装置200から映像等を受信しなくなると(ステップ♯23でNO)、映像等の出力処理を終了する。
【0080】
以上のように、本実施形態では、1プレイ中における運動装置100の稼動スケジュールに応じて作成された複数種類の映像等をチャプタで区切った状態で格納した記録媒体400を構成するとともに、現時点のスケジュール内容に対応付けられたチャプタに対応する映像等の出力指示を示す指示信号を再生装置200に送信する機能を運動装置100に搭載したので、運動装置100の使用者に映像等を提供しながら運動を行わせることができる。
【0081】
これにより、単に前記座部2を揺動させる運動装置100に比して、運動装置100の魅力を向上することができ、運動装置100の使用意欲を増進することができる。
【0082】
また、本実施形態では、運動装置100から再生装置200に対し前記出力させる映像等を遠隔的に指定する際の映像等の指定手段として、汎用の再生装置200で一般的に用いられているチャプタを採用したので、運動装置100の使用者に映像等を提供しながら運動を行わせるシステムを、チャプタに基づいて映像等を指定できる一般的な再生装置及び記録媒体を用いて実現することができることになり、当該運動装置100に汎用性をもたせることができる。
【0083】
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態に係る運動システムは、1プレイ中における運動装置100の稼動スケジュールに応じた映像等を出力するシステムであるが、これに限らず、例えば、前記座部2に乗っている使用者の運動姿勢の種類に応じた映像等を出力するシステムも想定される。以下、このシステムを本件に係る運動システムの第2の実施形態として説明する。
【0084】
本実施形態においては、前記検出部35により検出される使用者の運動姿勢に応じた映像等を出力する構成を実現するため、前記テーブル記憶部361(図9参照)には、前記第1の実施形態におけるテーブル(図11に示すテーブル)に代えて、検出部35により検出され得る運動姿勢の種類と各運動姿勢がそれぞれとられているときに出力すべき映像等の記憶領域に対応するチャプタとの対応関係が格納されている。すなわち、図12に示すように、テーブル記憶部361は、運動姿勢1に対してチャプタ1が対応付けられ、運動姿勢2に対してチャプタ2が対応付けられたテーブルを記憶している。
【0085】
各チャプタに対応する記憶領域に格納されている映像等としては、例えば適切な運動姿勢を表す映像が想定される。このとき、使用者に自らの運動姿勢の適否判断を行わせたり、使用者に運動姿勢の指導を行ったりすることができる。
【0086】
この映像等の他、使用者の運動姿勢の巧拙に係る評価を感覚的に解らしめる映像等、例えば使用者の運動姿勢が適切なものであるときの映像等として花が満開に咲いた状態を示す映像、使用者の運動姿勢が不適切なものであるときの映像等として花が枯れた状態を示す映像等が想定される。
【0087】
そして、指示信号生成部363は、前記検出部35により検出された運動姿勢に対応付けられたチャプタを、テーブル記憶部361に格納されているテーブルから割り出し、この割り出したチャプタと、該チャプタに対応する映像等を記録媒体400から読み出す指示とを含む指示信号を生成し、再生装置200に向けた該指示信号の送信を無線通信部202に行わせるものである。
【0088】
すなわち、現時点における使用者の運動姿勢が図12に示す「運動姿勢1」である場合には、この「運動姿勢1」に対応付けられた「チャプタ1」を、テーブル記憶部361に格納されているテーブルから割り出し、この割り出した「チャプタ1」と、この「チャプタ1」に対応する記憶媒体400上の記憶領域から映像等を読み出す指示とを含む指示信号を生成し、再生装置200に向けた該指示信号の送信を無線通信部202に行わせる。
【0089】
再生装置200の指令部207は、前記第1の実施形態と同様、前記無線通信部202を介して前記運動装置100(前記指示信号生成部363)から指示信号を受信すると、ディスク制御部204に、その指示信号が示すチャプタに対応した記憶領域内の映像等を記録媒体400から読み出す指示を行う。その後、ディスク制御部204により、前記指令部207からの指示に基づき、該指示情報が示すチャプタに対応した映像等が記録媒体400から読み出され、この映像等は、前記符号化処理部205及び出力回路部206の処理を経て表示装置300に出力される。
【0090】
このように、本実施形態においては、使用者の運動姿勢の種類に応じた映像等を表示する構成を備えたので、適切な運動姿勢を指導したり、使用者の上達意欲を駆り立てたりすることができ、単に前記座部2を揺動させる運動装置に比して、運動装置の魅力を向上することができ、運動装置100の使用意欲を増進することができる。
【0091】
また、本件は、前記実施形態に代えて又は前記実施形態に加えて、次の様な形態も含むものである。
【0092】
(1)前記記録媒体として、上書き可能な記録媒体を採用し、再生装置200において、前記記録媒体に格納された映像等をインターネット等によりアップデートできる構成を採用すると、使用者は、より進化した最新の映像等を楽しみながら運動装置100で運動を行うことができる。また、前記記録媒体400としてDVDを想定したが、USBメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の他の記録媒体も採用可能である。
【0093】
さらに、前記再生装置200としては、DVDから映像等を読み出して表示装置300に出力するタイプのものに限定されず、例えば、HDDを内蔵した再生装置でもよく、HDDに映像等を、DVDから又は前記インターネット等を用いてダウンロードする形態でもよい。この場合、前記第1の実施形態のように運動システムを利用するたびにDVDを再生装置200にセットする必要がなくなる。
【0094】
さらに、運動システム1の他の形態としては、例えばHDDを搭載し、該HDDに映像を書き込みできる機能を備えた表示装置も採用することができる。
【0095】
(2)前記第1の実施形態では、運動装置100の稼動開始に連動して運動装置100と再生装置200との間で映像等の出力に係る通信が実施され表示装置300における映像等の出力が自動的に開始され、また、運動装置100の稼動停止とともに表示装置300における映像等の出力が自動的に停止される構成を採用したが、この形態に限定されず、表示装置300での映像等の出力開始や出力停止を指示するための入力操作部を備え、該入力操作部を用いて、表示装置300での映像等の出力開始や出力停止を指示できるようにしてもよい。
【0096】
また、このように表示装置300での映像等の出力開始や出力停止を手動で行う手動モードと、表示装置300での映像等の出力開始や出力停止を自動で行う自動モードとを選択するためのモード選択操作部を備え、該モード選択操作部を用いて自動モードか手動モードかを選択できるようにすると、運動装置100の魅力をより一層向上することができる。
【0097】
(3)運動装置100の未使用時に、当該運動装置100が待機状態であることを示す映像等を表示装置300で出力するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 運動システム
100 運動装置
35 検出部
36 制御部
37 無線通信部
200 再生装置
202 無線通信部
203 制御部
207 指令部
300 表示装置
361 テーブル記憶部
362 チャプタ選択部
363 指示信号生成部
400 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が乗る可動部と、
前記可動部を駆動して該可動部の動作状態を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、
複数の映像を予め定められた指標で区切った状態で予め記憶する映像記憶部の前記各映像のうち、当該運動装置と別体の表示装置において出力させるべき映像の前記映像記憶部における記憶領域に対応した指標を特定し、この特定した指標に対応する映像の出力指示を示す指示情報を生成する指示部と、
前記映像を前記表示装置で出力させるべく、前記指示部により生成された指示情報を前記表示装置又は前記映像記憶部に送信する送信部と
を備える運動装置。
【請求項2】
前記映像は、前記可動部の動作状態に関連する映像であり、
前記可動部の各動作状態と、各動作状態にそれぞれ対応付けられた指標との予め定められた対応関係を記憶する対応関係記憶部を更に備え、
前記指示部は、現時点における前記可動部の動作状態に対応付けられた指標を前記対応関係記憶部の記憶内容に基づいて特定し、この特定した指標に対応する映像の出力指示を示す指示情報を生成するものである請求項1に記載の運動装置。
【請求項3】
前記指示部及び送信部は、異なる指標に対応する映像への切り替わりが前記可動部の動作変化に同期して動作するものである請求項1又は2に記載の運動装置。
【請求項4】
前記可動部に乗る使用者の現在の運動姿勢を検出する検出部と、
前記検出部により検出され得る運動姿勢と、前記検出部により検出され得る運動姿勢の種類にそれぞれ予め対応付けられた指標との予め定められた対応関係を記憶する対応関係記憶部と
を更に備え、
前記指示部は、前記検出部により検出された運動姿勢に対応付けられた指標を前記対応関係記憶部の記憶内容に基づいて特定し、この特定した指標と該指標に対応する映像の出力指示を示す指示情報を生成するものである請求項1に記載の運動装置。
【請求項5】
前記指示部及び前記送信部の動作のオンオフを行うための動作指示操作部が更に備えられている請求項1乃至4の何れか一項に記載の運動装置。
【請求項6】
前記指標は、チャプタである請求項1乃至5の何れか一項に記載の運動装置。
【請求項7】
前記複数の映像を予め記憶する前記映像記憶部と、
請求項1乃至6の何れか一項に記載の運動装置と
を備え、
前記映像記憶部は、複数の映像を予め定められた指標で区切った状態で予め記憶する可搬型記録媒体を含む運動システム。
【請求項8】
前記映像記憶部は、前記可搬型記録媒体に予め記憶された映像を該可搬型記録媒体から読み出すための映像読出装置を更に備え、
前記映像読出装置は、
前記運動装置の前記送信部から前記指示情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信した前記指示情報が示す指標に基づいて前記可搬型記録媒体から映像を読み出して前記表示装置に出力する映像処理部と
を備えるものである請求項7に記載の運動システム。
【請求項9】
前記可搬型記録媒体は、DVDである請求項7又は8に記載の運動システム。
【請求項10】
前記可搬型記録媒体は、ブルーレイディスクである請求項7又は8に記載の運動システム。
【請求項11】
前記表示装置を更に備える請求項7乃至10の何れか一項に記載の運動システム。
【請求項12】
前記表示装置は、テレビジョン受像機である請求項11に記載の運動システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−227274(P2010−227274A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77735(P2009−77735)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)