説明

遠隔相談システム及び遠隔相談プログラム

【課題】遠隔相談システムにおいて、顧客の接続宛先ミスを防ぐ。
【解決手段】顧客が遠隔相談に使用するための顧客端末と、顧客からの遠隔相談を受け付けるための第1の着信端末と、第1の着信端末から転送される遠隔相談を受け付けるための第2の着信端末と、端末間の接続を制御する接続制御装置を設け、
前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末及び前記接続制御装置はネットワークで接続されており、
前記顧客端末が前記第1の着信端末との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を確立して、前記遠隔相談通信を前記第2の着信端末に転送し、
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立して、前記転送された遠隔相談通信を前記顧客端末と継続することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔相談における端末間の通信方法及びその方法を使用した遠隔相談システム及びそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔端末を用いた対話システムに関するものとして知られている技術には、例えば『主催者端末に接続される参加者端末を、主催者端末と双方向通信が可能な発言者端末(拠点B、D)及び主催者端末と単方向通信が可能な傍聴者端末(拠点A、C)で構成し、発言者端末の接続端末数をS、傍聴者端末の接続端末数をTとして、主催者端末に接続される参加者端末の接続回線数Mを、M=2S+Tとする。この結果、全ての参加者端末を発言者端末で構成する従来に比べて総通信量がS×(K−1)に抑制される(K=S+T)。』というものがある(特許文献1参照)。
また、遠隔端末の通信方法に関するものとして知られている技術には、『・・・前記交換機に接続された通信機器から特別な番号を着信番号として特定の利用者が提供する特定のサービスを要求する発信が行われた場合、前記遠隔通信制御装置が自己の保有する情報を前記情報処理装置に提供するステップ、該情報処理装置が該情報を利用し自己の保有するアルゴリズムによって以後の処理を決定するステップ、該情報処理装置が該処理を含む接続情報を該遠隔通信制御装置に折り返し通知するステップ、及び、該遠隔通信制御装置が該通知に従って前記交換機に対して該交換機に接続された通信機器又は該私設通信制御装置に接続された通信機器に対する接続方法を変更することを指示するステップを含む』というものもある(特許文献2)。
【特許文献1】特開2004−146913号公報(要約)
【特許文献2】特許第3197773号公報(請求項1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のコンピュータシステム及びネットワークを用いた遠隔相談においては、回答者が顧客からの相談内容に的確に回答できなくてもそのまま相談を継続するか、あるいは的確な回答ができない旨を顧客に提示し、相談を終了しなければならなかった。また、相談内容に的確に回答できる他の回答要員が存在しても、その回答要員の連絡先を顧客に通知し、顧客が自らその回答要員に再度連絡をする必要があった。
そのため、顧客からの相談内容に的確な回答がなされないまま相談が終了してしまう、あるいは顧客が別の回答要員へ再度連絡する際に宛先を間違え、連絡ができないまま相談が終了してしまう、といった課題があった。
さらには、重要な商談などを遠隔相談で行った場合には、顧客に十分な回答を提示できないまま相談が終了し、商談機会を喪失する場合があるという課題もあった。
【0004】
そこで、顧客が別の回答要員へ再度連絡する際の宛先ミスを避け、顧客への十分な回答ができないまま相談が終了することを防ぐことのできる、遠隔相談システムが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る遠隔相談システムは、
顧客が遠隔相談に使用するための顧客端末と、顧客からの遠隔相談を受け付けるための第1の着信端末と、第1の着信端末から転送される遠隔相談を受け付けるための第2の着信端末と、端末間の接続を制御する接続制御装置を設け、
前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末及び前記接続制御装置はネットワークで接続されており、
前記顧客端末が前記第1の着信端末との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を確立して、前記遠隔相談通信を前記第2の着信端末に転送し、
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立して、前記転送された遠隔相談通信を前記顧客端末と継続することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る遠隔相談システムよれば、接続制御装置が接続宛先を集中管理し、各端末は接続制御装置を使用して相互に通信を確立するため、顧客の接続宛先ミスを防ぎ、確実に適切な回答者へ相談を転送できるという効果が得られる。またこれにより、顧客への不信感を与えることがなくなり、商談機会の喪失を防ぐことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
図1の遠隔相談システムは、顧客端末111、コールセンター端末121(第1の着信端末)、専門センター端末131(第2の着信端末)、センターサーバー212、接続制御装置215を有し、それぞれがネットワーク101で接続されている。
顧客端末111は、顧客の自宅等に設置され、顧客が遠隔相談を行うために使用されるものであり、通信制御AP112、コンテンツ画面114を備える。通信制御AP112は通信データの入出力を行うものである。コンテンツ画面114は、コンテンツとTV電話画像を表示する通信画面を有する。
コールセンター端末121は、コールセンターに設置され、顧客からの遠隔相談を受け付けるために使用されるものであり、通信制御AP122、コンテンツ画面124を備える。通信制御AP122は通信データの入出力を行う。コンテンツ画面124は、コンテンツとTV電話画像を表示する通信画面、及び顧客情報を表示する画面を有する。
専門センター端末131は、コールセンターと同一又は異なる場所に設置され、顧客からの遠隔相談がコールセンター端末131から転送されてくる際に使用されるものであり、通信制御AP132、コンテンツ画面134を備える。通信制御AP132は通信データの入出力を行う。コンテンツ画面134は、コンテンツとTV電話画像を表示する通信画面、及び顧客情報を表示する画面を有する。
センターサーバー212は、図1の遠隔相談システム全体で共有する情報の格納等をするものであり、個人情報記憶手段213を備える。
個人情報記憶手段213は、顧客情報テーブル233及び要員情報テーブル234を格納している。顧客情報テーブル233には顧客の個人情報が、要員情報テーブル234には相談要員の個人情報が格納されている。
接続制御装置215は、端末間の通信の確立、接続先情報の管理等を行うものであり、接続先情報記憶手段216を備える。
接続先情報記憶手段216は、接続先情報テーブル231及び接続状態テーブル232を格納している。
【0008】
なお、図1では便宜上、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131はそれぞれ1台ずつ存在するように記載しているが、実際には各端末とも複数台存在し得る。
例えば、顧客端末111は顧客の自宅毎に1台ないし複数台設置し、またコールセンター端末121及び専門センター端末131は各地のセンター毎に複数台設置することができる。
【0009】
図2は、図1の遠隔相談システムの全体処理フローを説明するものである。
(S21)顧客は、コールセンター宛に遠隔相談を行う際に、顧客端末111を操作してコールセンター端末121への接続を試みる。なお、このときのコンテンツ画面114の画面イメージを図3で、詳細な処理シーケンスを図8で説明する。
(S22)次に、顧客端末111とコールセンター端末121が接続された後、顧客とコールセンターの相談要員は、それぞれ顧客端末111、コールセンター端末121を使用して通信しながら、遠隔相談を行う。
ここで、コールセンターの相談要員が的確に回答できない相談内容が顧客から寄せられたものと仮定する(図示せず)。
(S23)次に、コールセンターの相談要員は、専門センターの相談要員へ相談内容を転送するため、コールセンター端末121を操作して専門センター端末131への接続を試みる。なお、詳細は図12で説明する。
(S24)次に、コールセンター端末121と専門センター端末131が接続された後、コールセンターの相談要員と専門センターの相談要員は、顧客からの相談内容を転送する旨のやり取りをそれぞれの端末上で行う。
(S25)次に、専門センターの相談要員は、専門センター端末131を操作して顧客端末111への接続を試みる。なお、詳細は図13で説明する。
(S26)次に、専門センター端末131と顧客端末111が接続された後、顧客と専門センターの相談要員は、それぞれ顧客端末111、専門センター端末131を使用して通信しながら、遠隔相談を行う。
【0010】
図3は、図2のS21において、顧客が顧客端末111を操作してコールセンター端末121への接続を試みる際の、コンテンツ画面114の画面イメージを説明するものである。
コンテンツ画面114は、TV電話画像表示部114aとコンテンツ表示部114−bを有する。
コンテンツ画面114の初期状態では、コールセンター端末121との通信が確立していないため、TV電話画像表示部114aはTV電話映像等を表示しておらず、またコンテンツ表示部は、初期メニューのみを表示している(図3の「コンテンツ画面114の初期状態」)。
顧客が「接続」ボタンを押下すると、接続先を選択するためのポップアップウィンドウが表示される(図3の『「接続」ボタン押下時』)。ポップアップウィンドウには、規定の接続先の選択肢が複数表示され、顧客は選択肢のうち1の接続先を選択し、ポップアップウィンドウ内の「接続」ボタンを押下する。押下操作により、図2のS21の処理が開始する(S21の詳細は図8)。
【0011】
なお、ここでいう「接続先」とは、接続可能なコールセンターが複数存在する場合に、いずれのコールセンターへ接続するのかを選択するためのものである。
この「接続先」コールセンターは、規定のものであってもよいし、顧客がコールセンターの電話番号やアドレス等を知っている場合は、手動で「接続先」を入力するものであってもよい。また、一度手動で入力した接続先を、自動的に顧客端末111に保存し、以後は「接続先」の選択肢から選べるようにしてもよい。
【0012】
次に、図4〜図7を用いて、センターアプリケーション212や接続制御装置215が備えるテーブルの構造を説明する。
【0013】
図4は、接続先情報テーブル231の構成を説明するものである。以下、各列について説明する。
「顧客ID」は、顧客端末111を使用する顧客を識別するための内部的なIDである。本実施の形態1に係る遠隔相談システムにおいては、個々の顧客は本値によって識別され、例えば当該顧客の個人情報を参照する際には、当該値をキーにする。詳細は図7で述べる。
「顧客認証文字列」は、顧客が本人であることを確認するために用いられる文字列であり、典型的にはパスワードを用いるが、顧客が本人であることを確認できればどのような文字列でもよく、例えばE−Mailアドレスを用いてもよい。
「接続先端末ID」は、顧客がコールセンターに発呼する際に、接続すべきコールセンター端末121を特定するためのものである。
なお、「接続先端末ID」により接続すべきコールセンター端末121を特定する詳細な方法については、図5で説明する。
【0014】
「顧客ID」「顧客認証文字列」は、例えば顧客端末111が起動される際に顧客へ入力を促すようにしてもよいし、あるいはコールセンター端末121への接続を試みる際に入力を促してもよい。
なお、以降では「顧客ID」「顧客認証文字列」の入力については特に図示等をしないが、両値の入力により顧客の本人確認は完了済みであることを前提に説明を行う。
【0015】
図5は、接続状態テーブル232の構成を説明するものである。以下、各列について説明する。
「端末ID」は、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131に個別に割り当てられたIDであり、各端末を識別するために使用される。
「端末アドレス」は、各端末へ接続するためのネットワークアドレスであり、ネットワーク101がインターネットである場合には、IPアドレスとすることができる。
「端末種別」は、顧客端末/コールセンター端末/専門センター端末の区別を表すフラグであり、例えば値が「1」の場合は顧客端末、「2」の場合はコールセンター端末、「3」の場合は専門センター端末を表すものとすることができる。
「端末使用者のID」は、端末を操作する者の識別IDであり、顧客端末の場合には接続先情報テーブル231の「顧客ID」の値が、コールセンター端末又は専門センター端末の場合には、図11で後述する「要員ID」がセットされる。
「端末ステータス」は、端末の通話状態を示すフラグであり、詳細は後述の図6で説明する。
【0016】
通常、コールセンター端末121及び専門センター端末131は、一旦設置されるとその場所に常設され、常に着信待機状態となるため、「接続先ステータス」以外の値については、センター工事等にともなう端末配置の変更等を除き、変更されることはない。
一方、顧客端末111は、顧客側の接続環境によっては、接続のたびにIPアドレスが異なる場合もあるし、あるいは同一の顧客が異なる端末を使用して遠隔相談を行う場合もある。
図4〜図6に示すテーブルを設けることにより、顧客端末の接続状態や接続先を集中管理できるので、顧客の接続環境や使用端末等が異なっても、同一の遠隔相談サービスを提供することが可能となる。
【0017】
図6は、接続状態テーブル232の「接続先ステータス」にセットされる値を説明するものである。
値「Etc」は、端末の故障、接続不能あるいは通話の異常終了など、端末の状態が外部からは不明である場合にセットされる。
値「Online」は、端末がネットワークに接続され、操作がなされているが、通話は行われていないことを示す場合にセットされる。
値「Offline」は、端末はネットワークに接続されているが、一定時間操作がなされていないことを示す場合にセットされる。
値「Talking」は、端末がネットワークに接続され、通話が行われていることを示す場合にセットされる。
値「Busy」は、端末がネットワークに接続され、通話は行われていないが、通話を受け付けることはできないことを示す場合にセットされる。
【0018】
図7は、顧客情報テーブル233の構成を説明するものである。以下、各列について説明する。
「顧客ID」は、接続先情報テーブル231の「顧客ID」と同じものであり、顧客端末111を使用する顧客を識別するための内部的なIDである。相談要員が顧客の個人情報を取得する際には、本値をキーにして顧客情報テーブル233を検索し、以下の列の値から当該顧客の個人情報を得ることができる。
「顧客氏名」「顧客電話番号」「顧客住所」は、当該顧客IDで識別される顧客の氏名/電話番号/住所を示すものであり、当該顧客の個人情報である。
「更新者」「更新日」とは、顧客情報テーブル233のデータ値を更新した者や年月日を記録しておくためのものである。
【0019】
図8は、図2のS21の処理内容を説明するものである。
(S21−1)顧客端末111は、通信制御AP112に指示を出し、接続制御装置215へコールセンター端末121に対する接続要求を送信する。このとき、顧客端末111は、「顧客ID」、自身の「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に送信する。
(S21−2)次に、接続制御装置215は、ステップ(1)で顧客端末111が送信した「顧客ID」をキーにして接続先テーブル231を検索し、当該「顧客ID」に該当する「接続先端末ID」を取得する。
次に、接続制御装置215は、取得した「接続先端末ID」をキーにして接続状態テーブル232を検索し、当該「接続先端末ID」に該当するコールセンター端末121の「端末アドレス」及び「端末ステータス」を取得する。
(S21−3)次に、接続制御装置215は、取得した「端末ステータス」に基づき、顧客端末111へ接続の可否を返信する。ここでは「接続許可」の旨を返信するものと仮定する。
次に、顧客端末111は、通信制御AP112に指示を出し、「接続許可」の返信を受け付ける。このとき、接続制御装置215は、コールセンター端末121のアドレスを同時に返信する。
(S21−4)次に、接続制御装置215は、接続状態テーブル232を更新し、顧客端末111の「端末ID」「端末アドレス」「端末種別」「端末使用者のID」を設定し、「端末ステータス」には「Talking」をセットする。
同様に、コールセンター端末121の「端末ステータス」も、「Talking」をセットする。
(S21−5)次に、顧客端末111は、通信制御AP112へ指示を出し、コールセンター端末121との通信確立を試みる。このとき、顧客端末111は「顧客ID」、自身の「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に送信する。また、顧客がコンテンツ画面114のコンテンツ表示部でコンテンツを閲覧していた場合は、当該コンテンツのURLも同時に送信する。
(S21−6)次に、コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、顧客端末111が送信した接続要求を受け付ける。
接続が確立すると、顧客端末111のコンテンツ画面114及びコールセンター端末121のコンテンツ画面124双方で、TV電話画像表示部に相手方のTV電話映像が表示され、TV電話が開始する。またこのとき、顧客端末111がURLを送信していた場合には、当該URLに相当する画面がコンテンツ画面124に表示される。
(S21−7)次に、コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、顧客端末111が送信した「顧客ID」をキーにして、センターサーバー212に当該「顧客ID」に該当する顧客情報を照会する。
(S21−8)次に、センターサーバー212は、当該「顧客ID」をキーにして顧客情報テーブル233を検索し、該当する顧客情報を取得する。
(S21−9)次に、コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、センターサーバー212より顧客情報を受け取り、顧客情報画面を表示する。
【0020】
図9は、顧客端末111とコールセンター端末121の接続が確立する際に、コールセンター端末121のコンテンツ画面124が変化する様子を説明するものである。
コンテンツ画面124の初期状態では、顧客端末111との通信が確立していないため、TV電話画像表示部124aはTV電話映像等を表示しておらず、またコンテンツ表示部には何も表示されていない(図9の「コンテンツ画面124の初期状態」)。
顧客端末111との接続が確立すると、TV電話画像表示部124aには顧客端末111を操作している顧客の映像が、顧客情報画面124cには当該顧客の顧客情報が表示され、顧客がコンテンツを閲覧していた場合には、同じURLのコンテンツがコンテンツ表示部に表示される(図9の「顧客端末111との接続確立時」)。
なお、専門センター端末131のコンテンツ画面134も、同様の構成を有する。
【0021】
図10は、図2のS23において、コールセンター端末121から専門センター端末131へ相談内容を転送する際の、コンテンツ画面124の画面イメージを説明するものである。
一般に、顧客からの相談内容は多岐に渡るので、相談内容の転送先もそれに応じて複数存在することが望ましい。そのため、例えば図10のポップアップウィンドウのように、規定の複数の転送先選択肢の中から適切な転送先を選ぶことができ、かつ転送先の要員が保有するスキル情報等を知ることができれば、コールセンター端末121を操作する要員にとって便宜である。また、キーワード検索により所望のスキルを持つ要員を検索できれば、さらに便宜が増す。
かかる相談要員検索は、要員データベースを構築し、検索時にこれを参照することで実現できる。図11で、詳細を説明する。
【0022】
図11は、要員情報テーブル234の構成を説明するものである。コールセンター及び専門センターの相談要員に関する情報が、要員情報テーブル234に格納される。以下、各列について説明する。
「センター番号」は、要員が所属するコールセンターもしくは専門センターを識別するために割り当てられる内部番号である。センター毎の所在地等を管理検索する際に、本値を用いると便宜である。
「要員ID」は、コールセンター要員及び専門センター要員を識別するための内部IDである。
「要員氏名」「要員電話番号」は、当該要員IDで識別される要員の氏名/電話番号を示すものであり、当該要員の個人情報である。
「要員詳細」は、当該要員のスキル等の詳細情報を説明する文字列である。
「更新者」「更新日」とは、要員情報テーブル234のデータ値を更新した者や年月日を記録しておくためのものである。
【0023】
図12は、図2のS23の内容を説明するものである。
(S23−0)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、センターサーバー212に転送先のリストを予め照会しておく。センターサーバー212は、要員情報テーブル234を参照し、取得した転送先リストをコールセンター端末121に返信する。
(S23−1)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、接続制御装置215へ専門センター端末131に対する接続要求を送信する。このとき、コールセンター端末121は、転送先の「要員ID」を同時に送信する。
(S23−2)接続制御装置215は、コールセンター端末121が送信した「要員ID」をキーにして接続状態テーブル232を検索し、当該「要員ID」の値を「端末使用者ID」に持つ専門センター端末131の「端末アドレス」及び「端末ステータス」を取得する。
(S23−3)次に、接続制御装置215は、取得した「端末ステータス」に基づき、コールセンター端末121へ接続の可否を返信する。ここでは「接続許可」の旨を返信するものと仮定する。
次に、コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、「接続許可」の返信を受け付ける。このとき、接続制御装置215は、専門センター端末131のアドレスを同時に返信する。
(S23−4)次に、接続制御装置215は、接続状態テーブル232を更新し、専門センター端末131の「端末ステータス」を「Talking」にセットする。
(S23−5)次に、コールセンター端末121は、通信制御AP122へ指示を出し、専門センター端末131との通信確立を試みる。このとき、コールセンター端末121は「顧客ID」、自身の「端末ID」「IPアドレス」を同時に送信する。また、顧客がコンテンツ画面114のコンテンツ表示部でコンテンツを閲覧していた場合は、当該コンテンツのURLも同時に送信する。
(S23−6)次に、専門センター端末131は、通信制御AP132に指示を出し、コールセンター端末121が送信した接続要求を受け付ける。
接続が確立すると、コールセンター端末121のコンテンツ画面124及び専門センター端末131のコンテンツ画面134双方で、TV電話画像表示部に相手方のTV電話映像が表示され、TV電話が開始する。またこのとき、顧客端末111がURLを送信していた場合には、当該URLに相当する画面がコンテンツ画面134に表示される。
(S23−7)次に、専門センター端末131は、通信制御AP132に指示を出し、コールセンター端末121が送信した「顧客ID」をキーにして、センターサーバー212に当該「顧客ID」に該当する顧客情報を照会する。
(S23−8)次に、センターサーバー212は、当該「顧客ID」をキーにして顧客情報テーブル233を検索し、該当する顧客情報を取得する。
(S23−9)次に、専門センター端末131は、通信制御AP132に指示を出し、センターサーバー212より顧客情報を受け取り、顧客情報画面を表示する。
(S23−10)なお、図12の処理が行われている間、顧客端末111とコールセンター端末121の通信は、確立されたままになっている(図12の「接続済み」)。
【0024】
なお、図12においては、S23の処理を開始するための前処理として転送先リストを予め照会しておくこととしたが(図12の(0))、例えば図10の画面イメージにおいて「転送先リスト取得」ボタンを設け、S23の処理の中で転送先リストを照会することとしても、実質的には図12と同様の効果を奏する。
また、コールセンター端末121の起動時に、転送先リストを予め照会しておくこととしても同様である。
【0025】
図13は、図2のS25の内容を説明するものである。
(S25−0)まず、顧客端末111とコールセンター端末121の間、及びコールセンター端末121と専門センター端末131の間の通信は、それぞれ確立されたままになっている(図13の「接続済み」)。
(S25−1)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、専門センター端末131との接続を切断する。
(S25−2)次に、コールセンター端末121は、接続制御装置215に、接続状態(端末ステータス)の変更を通知する。このとき、コールセンター端末121は、自身の「端末ID」を同時に送信する。
(S25−3)次に、接続制御装置215は、コールセンター端末121が送信した「端末ID」に該当するデータの「端末ステータス」を、「Online」「Offline」「Etc」のいずれかにセットする。
(S25−4)次に、専門センター端末131は、通信制御AP132に指示を出し、顧客端末111との接続を試みる。顧客端末111は、通信制御AP112に指示を出し、専門センター端末131からの接続要求を受け付ける。
【0026】
図1の遠隔相談システムでは、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131はそれぞれ1台ずつとしているが、いずれの端末も複数台存在していてもよい。
また、図8及び図12において、接続要求を送信する際にURLも同時に送信しているが(図8の(5)および図12の(5))、必ずしもURLを同時に送信しなければならないわけではなく、端末間の通信が確立されてからURLを送信するようにしてもよい。
【0027】
以上のように、本実施の形態1に係る遠隔相談システムによれば、
顧客が遠隔相談に使用するための顧客端末111と、顧客からの遠隔相談を受け付けるための第1の着信端末121と、第1の着信端末から転送される遠隔相談を受け付けるための第2の着信端末131と、端末間の接続を制御する接続制御装置215を設け、
前記顧客端末111、前記第1の着信端末121、前記第2の着信端末131及び前記接続制御装置215はネットワークで接続されており、
前記顧客端末111が前記第1の着信端末121との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
前記第1の着信端末121が前記第2の着信端末131との通信を確立して、前記遠隔相談通信を前記第2の着信端末131に転送し、
前記第2の着信端末131が前記顧客端末111との通信を確立して、前記転送された遠隔相談通信を前記顧客端末111と継続することとしたので、
顧客の接続宛先ミスを防ぎ、確実に適切な回答者へ相談を転送できるという効果が得られる。またこれにより、顧客への不信感を与えることがなくなり、商談機会の喪失を防ぐことが出来る。
【0028】
また、前記顧客端末111が前記第1の着信端末121との通信を確立する際には、
前記顧客端末111が前記接続制御装置215へ、前記第1の着信端末121に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置215が前記第1の着信端末121への接続可否確認を行い、
前記接続制御装置215が前記顧客端末111へ接続可否を返信し、
前記顧客端末111が前記第1の着信端末121へ、閲覧中コンテンツを特定するためのコンテンツ情報を送信し、
前記第1の着信端末121が前記コンテンツ情報に相当する画面を表示することとしたので、
端末間の接続状態を接続制御装置215で把握でき、接続状態に応じた処理を行うことが可能になる。また、顧客が閲覧しているコンテンツの内容を容易に相談要員へ転送することができ、相談業務の効率が上昇する。
【0029】
また、前記第1の着信端末121が前記第2の着信端末131との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末111が前記接続制御装置215へ、前記第2の着信端末131に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置215が前記第2の着信端末131への接続可否確認を行い、
前記接続制御装置215が前記第1の着信端末121へ接続可否を返信し、
前記第1の着信端末121が前記第2の着信端末131へ前記コンテンツ情報を送信し、
前記第2の着信端末131が前記コンテンツ情報に相当する画面を表示することとしたので、
相談要員が相談内容に的確に回答できない場合、的確な回答ができる別の相談要員へ、顧客が閲覧しているコンテンツの内容を容易に転送でき、相談内容を確実に転送することができる。
【0030】
また、前記第2の着信端末131が前記顧客端末111との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末121が前記第2の着信端末131との通信を切断し、
前記第2の着信端末131が前記顧客端末111との通信を確立することとしたので、
顧客や第2の着信端末131を操作する相談要員が特段の操作をすることなく、顧客と転送先の相談要員との相談を確実に開始することができる。
【0031】
また、前記接続制御装置215には、前記顧客端末111、前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131の接続先を特定するための接続先情報が格納されており、
前記顧客端末111、前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131は、前記接続先情報を前記接続制御装置215より取得し、該接続先情報を使用して接続先端末との通信を確立することとしたので、
顧客端末111の接続状態や接続先を集中管理でき、顧客の接続環境や使用端末等が異なっても、同一のコールセンター端末121に接続され、同一の相談要員が対応することになるため、顧客としては安心感が増し、また気軽に相談を持ちかけることを促す効果がある。
【0032】
また、前記接続制御装置215には、端末の接続状態を格納する接続状態テーブル232が設けられており、
前記接続制御装置215は、前記顧客端末111、前記第1の着信端末121及び前記第2の着信端末131と接続した際に、当該接続した端末の接続状態を前記接続状態テーブル232に格納し、
該接続状態を基に各端末へ接続可否を返信することとしたので、
端末の接続状態やアドレスを集中管理でき、各端末における管理負荷が軽減し、さらには接続先が通話中の場合などに、適切なメッセージを素早く表示するなどして、顧客を待たせることなく次のアクションを促すことが可能になる。
さらには、接続先端末が通話中の時などには、一旦別の端末に接続させ、顧客を待たせないオペレーションを取ることも可能になる。
【0033】
また、ネットワークにより前記顧客端末111、前記第1の着信端末121、前記第2の着信端末131及び前記接続制御装置215と接続された個人情報記憶手段213を設け、
前記個人情報記憶手段213には、前記顧客端末を使用する顧客に関する顧客情報が格納されており、
前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131は、前記個人情報記憶手段213より前記顧客情報を取得し、該顧客情報に相当する画面を表示することとしたので、
端末間で顧客ID等をやり取りするのみで、顧客情報の共有ができ、相談を転送した際に、改めて顧客情報を調べ直す必要などがなく、スムーズに相談内容を引き継ぐことができる。
【0034】
また、前記個人情報記憶手段213には、前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131を使用する要員に関する要員情報が格納されており、
前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131は、前記個人情報記憶手段213より前記要員情報を取得し、該要員情報を使用して接続先端末との通信を確立することとしたので、
複数の転送先選択肢の中から適切な転送先を選ぶことができ、かつ転送先の要員が保有するスキル情報等を知ることができる。さらには、キーワード検索により所望のスキルを持つ要員を検索することもできるので、コールセンターの相談要員の便宜が増す。
【0035】
実施の形態2.
図14は、本発明の実施の形態2に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
本実施の形態2に係る遠隔相談システムは、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131をコンピュータで実現し、各端末がインターネット102で接続されているものである。
顧客端末111は、演算手段115、記憶手段116を備える。記憶手段116は、通信制御AP112、画面表示AP113を格納している。
通信制御AP112及び画面表示AP113は、コンピュータ上で動作するソフトウェアであり、請求項11に記載の「遠隔相談プログラム」に対応するものである。
演算手段115は、通信制御AP112及び画面表示AP113を実行し、さらにはコンテンツ画面114を表示する。
コールセンター端末121及び専門センター端末131も、図14に示すように、顧客端末111と同様の構成を備える。即ち、通信制御AP122及び画面表示AP123は請求項12に記載の「遠隔相談プログラム」に対応し、通信制御AP132及び画面表示AP133は請求項13に記載の「遠隔相談プログラム」に対応する。
センターサーバー212は、閲覧中コンテンツ記憶手段214を備える。
閲覧中コンテンツ記憶手段214は、閲覧中コンテンツテーブル235を格納している。
その他の構成は、実施の形態1の図1と同様であるため、説明を省略する。
【0036】
実施の形態1の遠隔相談システムでは、図8の(5)や図12の(5)に示すように、接続と同時に閲覧中コンテンツのURLを送信することとした。本実施の形態2に係る遠隔相談システムでは、顧客が閲覧中であるコンテンツのURLを一定間隔毎に監視し、該URLを他の端末でも一定間隔毎に共有するようにしたものである。詳細は、図16で説明する。
【0037】
図15は、閲覧中コンテンツテーブル235の構成を説明するものである。
「端末ID」は、顧客端末111の端末IDを格納する。
「URL」は、現在顧客が閲覧中であるコンテンツのURLを格納する。
【0038】
図16は、顧客が閲覧中であるコンテンツのURLが、各端末間で共有される仕組みを説明するものである。
顧客が閲覧中のコンテンツURLは、図8の(5)や図12の(5)と同様に、端末間の接続時に送信されることは、実施の形態1と同様である。本実施の形態2に係る遠隔相談システムでは、顧客端末111内に別途画面表示AP113等を設け、以下に述べる監視処理を行う。
(1)顧客端末111は、画面表示AP113に指示を出し、一定時間間隔で顧客が閲覧中のコンテンツURLをセンターサーバー212に送信する。このとき、顧客端末111の「端末ID」も同時に送信する。
(2)センターサーバー212は、顧客端末111が送信した「端末ID」と「URL」を使用して、閲覧中コンテンツテーブル235を更新する。
(3)コールセンター端末121は、画面表示AP123に指示を出し、一定時間間隔でセンターサーバー212に閲覧中コンテンツを照会する。このとき、顧客端末111との接続時に取得した顧客端末の「端末ID」をキーに照会を行う。
なお、図示はしていないが、専門センター端末131もコールセンター端末121と同様に一定時間間隔で照会を行う。
【0039】
このように、コンピュータ等を用いて各端末を実現し、各端末をインターネットで接続するように構成しても、実施の形態1と同様の遠隔相談システムを実現することができる。
【0040】
以上のように、本実施の形態2に係る遠隔相談システムによれば、
ネットワークにより前記顧客端末111、前記第1の着信端末121、前記第2の着信端末131及び前記接続制御装置215と接続された閲覧中コンテンツ記憶手段214を設け、
前記顧客端末111は、前記コンテンツ情報を前記閲覧中コンテンツ記憶手段214に一定間隔毎に格納し、
前記第1の着信端末111又は前記第2の着信端末121は、前記閲覧中コンテンツ記憶手段214より一定間隔毎に前記コンテンツ情報を取得し、該コンテンツ情報に相当する画面を表示することとしたので、
顧客が閲覧中のコンテンツのURLを他の端末でも一定間隔毎に共有することができる。
【0041】
また、通信制御AP112及び画面表示AP113をコンピュータ上で動作するソフトウェアで実現したので、顧客端末111を、コンピュータを用いることにより実現することができる。
【0042】
また、通信制御AP122及び画面表示AP123をコンピュータ上で動作するソフトウェアで実現したので、コールセンター端末121を、コンピュータを用いることにより実現することができる。
【0043】
また、通信制御AP132及び画面表示AP133をコンピュータ上で動作するソフトウェアで実現したので、専門センター端末131を、コンピュータを用いることにより実現することができる。
【0044】
実施の形態3.
実施の形態2に係る遠隔相談システムは、コンピューターに通信制御AP及び画面表示APを格納して各端末を構成し、これら通信制御AP及び画面表示APが端末間の通信制御や画面描画を行うものである。
本発明の実施の形態3に係る遠隔相談システムは、コンピューターとWebブラウザを用いることにより各端末を構成するものである。
【0045】
図17は、実施の形態2のコールセンター端末121のコンテンツ画面124を、Webブラウザで構成した際の画面イメージである。
図17においては、Webブラウザの1の画面をフレーム分割し、「TV電話画像表示部124a」と「コンテンツ表示部124b」を構成している。また、別のWebブラウザの画面に、「顧客情報画面124c」を構成している。
このように、Webブラウザの画面を複数立上げ、あるいはフレーム分割することにより、実施の形態1や実施の形態2の各端末と同様の画面を構成することができる。Webブラウザはコンピューターに初めからインストールされていることが多いため、専用のアプリケーションを作りこむまでもなく、簡易に各端末の機能を実現することができる。
なお、他の各端末についても同様に、Webブラウザのフレーム分割等を使用して構成することができる。
【0046】
図18は、本実施の形態3におけるセンターサーバー212の構成例を説明するものである。
図17に示すように、各端末はWebブラウザを使用して構成しているため、各端末から発せられるリクエストは、URLを指定したHTTPプロトコルによるリクエストとなる。そのため、各端末からのリクエストを受け付けるセンターサーバー212は、HTTPプロトコルによるリクエストを受け付けることができる必要がある。
そこで、図18に示すように、センターサーバー212にWebサーバー241を構成し、その配下にCGIプログラム242を設置している。各端末は、CGIプログラム242のURLを指定してセンターサーバー212にHTTPリクエストを発行し、結果を受け取ることにより、センターサーバー212が格納するテーブルデータの取得等の処理を実行できる。
【0047】
図19は、コールセンター端末121がセンターサーバー212に顧客情報を照会する際の処理フローを説明するものである。
(1)Webブラウザが、顧客情報を照会するためのCGIプログラムにリクエストを発行する。このとき、照会する顧客の「顧客ID」(図19(1)の「customerID」パラメーター)を指定する。
(2)センターサーバー212内のWebサーバーが当該CGIプログラムへのリクエストを受け付け、当該CGIプログラムが顧客情報テーブルを検索する。
(3)CGIプログラムによる検索結果を、Webサーバーがコールセンター端末121に返信する。
【0048】
なお、顧客端末111におけるWebブラウザ閲覧中コンテンツを他の各端末でも共有するためには、例えばJava(登録商標)Scriptプログラムを用いて一定時間間隔で閲覧中コンテンツのURLをセンターサーバー212に送信し、他の端末も同様にJava(登録商標)Scriptプログラムを用いて一定時間間隔でセンターサーバー212に閲覧中コンテンツを照会するようにすればよい。
【0049】
以上のように、本実施の形態3に係る遠隔相談システムによれば、
前記顧客端末111、前記第1の着信端末121及び前記第2の着信端末131を、コンピューターとWebブラウザを用いることにより構成したので、
専用アプリケーションを作りこむまでもなく、簡易に各端末の機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態1に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
【図2】図1の遠隔相談システムの全体処理フローを説明するものである。
【図3】図2のS21におけるコンテンツ画面114の画面イメージを説明するものである。
【図4】接続先情報テーブル231の構成を説明するものである。
【図5】接続状態テーブル232の構成を説明するものである。
【図6】接続状態テーブル232の「接続先ステータス」にセットされる値を説明するものである。
【図7】顧客情報テーブル233の構成を説明するものである。
【図8】図2のS21の処理内容を説明するものである。
【図9】顧客端末111とコールセンター端末121の接続が確立する際のコンテンツ画面124が変化する様子を説明するものである。
【図10】図2のS23におけるコンテンツ画面134の画面イメージを説明するものである。
【図11】要員情報テーブル234の構成を説明するものである。
【図12】図2のS23の内容を説明するものである。
【図13】図2のS25の内容を説明するものである。
【図14】本発明の実施の形態2に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
【図15】閲覧中コンテンツテーブル235の構成を説明するものである。
【図16】顧客が閲覧中のコンテンツURLが、各端末間で共有される仕組みを説明するものである。
【図17】コンテンツ画面124をWebブラウザで構成した際の画面イメージである。
【図18】実施の形態3におけるセンターサーバー212の構成例を説明するものである。
【図19】コールセンター端末121がセンターサーバー212に顧客情報を照会する際の処理フローを説明するものである。
【符号の説明】
【0051】
101 ネットワーク、102 インターネット、111 顧客端末、112 通信制御AP、113 画面表示AP、114 コンテンツ画面、114a TV電話画像表示部、114b コンテンツ表示部、115 演算手段、116 記憶手段、121 コールセンター端末、122 通信制御AP、123 画面表示AP、124 コンテンツ画面、124a TV電話画像表示部、124b コンテンツ表示部、124c 顧客情報画面、125 演算手段、126 記憶手段、131 専門センター端末、132 通信制御AP、133 画面表示AP、134 コンテンツ画面、135 演算手段、136 記憶手段、212 センターサーバー、213 個人情報記憶手段、214 閲覧中コンテンツ記憶手段、215 接続制御装置、216 接続先情報記憶手段、231 接続先情報テーブル、232 接続状態テーブル、233 顧客情報テーブル、234 要員情報テーブル、235 閲覧中コンテンツテーブル、241 Webサーバー、242 CGIプログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が遠隔相談に使用するための顧客端末と、顧客からの遠隔相談を受け付けるための第1の着信端末と、第1の着信端末から転送される遠隔相談を受け付けるための第2の着信端末と、端末間の接続を制御する接続制御装置を設け、
前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末及び前記接続制御装置はネットワークで接続されており、
前記顧客端末が前記第1の着信端末との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を確立して、前記遠隔相談通信を前記第2の着信端末に転送し、
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立して、前記転送された遠隔相談通信を前記顧客端末と継続することを特徴とする遠隔相談システム。
【請求項2】
前記顧客端末が前記第1の着信端末との通信を確立する際には、
前記顧客端末が前記接続制御装置へ、前記第1の着信端末に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置が前記第1の着信端末への接続可否確認を行い、
前記接続制御装置が前記顧客端末へ接続可否を返信し、
前記顧客端末が前記第1の着信端末へ、閲覧中コンテンツを特定するためのコンテンツ情報を送信し、
前記第1の着信端末が前記コンテンツ情報に相当する画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の遠隔相談システム。
【請求項3】
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末が前記接続制御装置へ、前記第2の着信端末に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置が前記第2の着信端末への接続可否確認を行い、
前記接続制御装置が前記第1の着信端末へ接続可否を返信し、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末へ前記コンテンツ情報を送信し、
前記第2の着信端末が前記コンテンツ情報に相当する画面を表示することを特徴とする請求項2に記載の遠隔相談システム。
【請求項4】
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を切断し、
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項5】
前記接続制御装置には、前記顧客端末、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末の接続先を特定するための接続先情報が格納されており、
前記顧客端末、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末は、前記接続先情報を前記接続制御装置より取得し、該接続先情報を使用して接続先端末との通信を確立することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項6】
前記接続制御装置には、端末の接続状態を格納する接続状態テーブルが設けられており、
前記接続制御装置は、前記顧客端末、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末と接続した際に、当該接続した端末の接続状態を前記接続状態テーブルに格納し、
該接続状態を基に各端末へ接続可否を返信することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項7】
ネットワークにより前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末及び前記接続制御装置と接続された個人情報記憶手段を設け、
前記個人情報記憶手段には、前記顧客端末を使用する顧客に関する顧客情報が格納されており、
前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末は、前記個人情報記憶手段より前記顧客情報を取得し、該顧客情報に相当する画面を表示することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項8】
前記個人情報記憶手段には、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末を使用する要員に関する要員情報が格納されており、
前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末は、前記個人情報記憶手段より前記要員情報を取得し、該要員情報を使用して接続先端末との通信を確立することを特徴とする請求項7に記載の遠隔相談システム。
【請求項9】
ネットワークにより前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末及び前記接続制御装置と接続された閲覧中コンテンツ記憶手段を設け、
前記顧客端末は、前記コンテンツ情報を前記閲覧中コンテンツ記憶手段に一定間隔毎に格納し、
前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末は、前記閲覧中コンテンツ記憶手段より一定間隔毎に前記コンテンツ情報を取得し、該コンテンツ情報に相当する画面を表示することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項10】
前記顧客端末、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末を、コンピューターとWebブラウザを用いることにより構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項11】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の顧客端末の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする遠隔相談プログラム。
【請求項12】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の第1の着信端末の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする遠隔相談プログラム。
【請求項13】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の第2の着信端末の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする遠隔相談プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−228025(P2007−228025A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−43742(P2006−43742)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】