遠隔視聴覚信号記録方法及びその装置
【課題】多数のタイプの信号供給源形式が利用可能であり、同時に個々のユーザーに対していずれの任意の時間にでも受信したいと思うメディア番組を具体的に指定できるようにするメディア送信システムを提供する。
【解決手段】クライアントが送信装置によるメディア番組の記録を要求し、送信装置はe−メールで要求された番組の保存個所をクライアントに伝える。クライアントはインターネットを通じてその送信装置にアクセスし、送信装置はその保存されている番組を送信する。ほぼリアル・タイムで要求された番組を送信することも可能である。
【解決手段】クライアントが送信装置によるメディア番組の記録を要求し、送信装置はe−メールで要求された番組の保存個所をクライアントに伝える。クライアントはインターネットを通じてその送信装置にアクセスし、送信装置はその保存されている番組を送信する。ほぼリアル・タイムで要求された番組を送信することも可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネットなどのコンピュータ・ネットワークを介してのテレビジョンなどの多重メディア信号のクライアントへの送信に関し、より具体的には、本発明は複数の発信源からの時間スケジュール化信号を選択的に受信し、クライアントの要求で、上記要求された信号の表示を上記クライアントに送信するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の説明で、最も一般的な実例としてテレビジョン信号を取り上げるが、メディア番組信号は放送AM、放送FM、テレビジョンなどのいずれのメディア信号であってもよいし、あるいはクライアントが望む他のいずれの信号であってもよい。また、『時間スケジュール化信号』という用語は、その表示時間はそのサービスの提供者によって知られているがその表示の時間はその提供者によっては一般的に制御されないいずれのタイプの信号をも含めて意味するように使われている。そうした時間スケジュール化信号は放送テレビジョン、放送FM、ケーブル・テレビジョン及びFM、衛星テレビジョン及びFM信号、そしてクローズド回路表示などを含んでいる。
【0003】
最新のテレビジョン及びFMユーザーは非常に幅広い多様な信号供給源からの信号を選択することができる。これらの信号供給源は標準的な放送テレビジョン、ケーブル・ネットワーク、そして多種多様な衛星システムを含んでいる。これらのシステムやここでは名を挙げない他のシステムは異なったタイプの受信装置/デコーダを必要とし、ほとんどのユーザーは彼らが実際に受信する1つか2つのタイプのサービスを利用している。経済的には、それらユーザーはメディア番組のすべて、あるいはほとんどの供給源に対してアクセスすることができない。さらに、ひとりの人物がすべての装置を保有する余裕があったとしても、そのほとんどはめったに利用されず、従って経済的な価値はもっていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ケーブル・テレビジョン・システムは多くのタイプの信号を受信しそれらの信号を標準的な形式でユーザーに送信するためのコストを分担することによって各世帯に多数のメディアを提供できるようにする1つの試みである。ケーブル・システムのコストは多数のユーザーで共有することができるが、ケーブル収入で利用できる帯域幅は限られているので、ケーブル・サービス・プロバイダはメディア・チャンネルをその加入者に利用できるようにする一般的なベースに依存する。従って、利用できる番組の範囲は限られてしまう。この技術分野で必要とされるのは多数のタイプの信号供給源形式が利用可能であり、同時に個々のユーザーに対していずれの任意の時間にでも受信したいと思うメディア番組を具体的に指定できるようにするメディア送信システムである。
【0005】
そうした標準的なメディア番組受信方法及び装置はこの技術分野における他のニーズも満たす。しばしばビデオ・カセット・レコーダーと呼ばれるビデオ・テープ・レコーダー(VTR)は今日一般的に使われており、ほとんどとは言わないまでも多くの世帯に存在している。VTR自体が多数の複雑な機械的及び電気的機能を含んでおり、多くのタイプの良く知られた事故を起こす。ユーザーの家にバックアップVTRがなければ、1つの事故は望ましい番組の記録を不可能にしてしまう。VTRがあれば、視聴者は放送メディアから番組を記録して、後でそれを再生することができる。ほとんどの最新のVTRは選択された放送予定番組を記録するためのやや複雑な手順を可能にしているが、それは一般的な報道によればほとんどの世帯ではこうした手順を用いることができないようである。最も一般的なVTRの使用方法は番組の放映中に記録機能を手作業でONしたり、記録されたテープを再生することである。放送予定番組を記録するために必要となる操作を単純化したVCR+などのシステムが開発されているが、これらは通常記録システムのコストを上昇させ、そして、多くの世帯で使用するのには依然として複雑である。その結果、記録がもっと安価で簡単に行うことができれば享受できるであろうテレビジョン視聴上の自由を手に入れていない。
【0006】
最近、Tovi of SunnyVale, California(www.Tivo.com)及びReplay of TV Mountain View, California (www.Replay TV.Com)が発売され、視聴者のいる場所で受信TV信号を記録するための新しい方法が提供されている。これらの製品はホームハードドライブと呼ばれ、視聴者の家庭で『セットトップボックス』を用い、大衆が入手可能なビデオ番組を受信し、前記入手可能な番組に関連するものを保存する。セットトップボックス内にあるハードディスクドライブは高い記憶容量を備えている。このようなホームハードドライブのコストは500ドルから1500ドルであり、機械的、電気的に故障が起こりやすい。望ましい番組の記録手段がなければ、消費者は離れてしまう。さらに、多くの家庭ではビデオ番組はケーブルテレビの受信/デコーダ、または直接、衛生テレビの受信器/デコーダを介して送信される。このような受信器/デコーダからビデオ番組を正確に記録するには、前記ホームハードドライブシステムは、離れた受信器/デコーダの操作を制御しなくてはならない。一方、前記受信器/デコーダは必要な時、正確な信号供給源へと変化しない。このような制御は通常、前記ホームハードドライブシステムからの赤外線制御信号の送波によるものである。しかし、そのようなタスクを実行するために前記ホームハードドライブシステムを調整することは難しく、また故障しやすい。
【0007】
前記ホームハードドライブシステムのもう一つの問題は、VTRと同じく、記憶は視聴者の家庭で行われるもので、消費者の家庭ですでに入手可能な番組の記憶を制限される。結果として、前記ホームハードドライブシステムは記憶容量が固定されており、それ以上の記憶が必要ならば、高価で複雑なものと交換及び/または、前記ホームハードドライブシステムの公容量ディスクドライブを増強させるしかない。
【0008】
この技術分野で必要とされるのはパー・ビューイング装置保存機構を必要とせず、視聴者の位置から異なる地理的位置で利用可能なメディア番組にアクセスするために、単純化されたヒト/マシーン・インターフェースを提供する、より改良された放送メディア記録システムである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるシステム及び方法は各視聴者毎の記録媒体を必要としない放送メディア記録及び/又は送信を提供し、そうすることで経費がかからず、従来のシステムの複雑さも回避できる。記録イベントとメディアの送信に対する制御は良く知られているインターネットなどのコンピュータ・ネットワークを通じで行われる。
【0010】
上に述べたような問題は、時間スケジュール化メディア番組を受信し、上記番組受信の場所からは遠く離れた場所にいるクライアントからの要求に応答して、特定のメディア番組を選択し、その選択された番組をインターネットなどのデジタル・ネットワークを介して上記クライアントに送信するための装置及び方法である本発明によって解決され、一定の前進が図られる。本発明による1つの実施の形態はインターネットを介して複数のメディア番組供給源及び1名あるいは複数のクライアントにそれぞれが接続された複数の送信システムを含んでいる。このメディア番組供給源はケーブル・テレビジョン・システム、衛星送信システム、CCTV、及びその他のメディア番組供給源などを含む。こうした多様はメディア供給源に基づいて、クライアントは昼食時のドラマ、映画、及び放送スポーツ・イベントなどの通常のテレビジョン番組と、CCTVを介して企業役員会や教育的医学手順番組などのより難しい内容のメディア番組に対してアクセスできる。前記複数の送信システムは好適に、地理的に離れた位置にあり、クライアントの家庭よりも、異なるメディア番組供給源にアクセスできる。一つの実施形態に従って、クライアントはメディア番組を選択することから、望まれた位置を選択、または割り与えられる。しかし、前記クライアントは他の位置で利用可能なメディア番組信号にもアクセスできる。
【0011】
1つの実施の形態で、上記クライアントはインターネットを介してメディア受信/送信システムのクライアントサーバーとコンタクトして、受信したいメディア番組とその番組がそのクライアントに送られる際のストリーミング・ビデオ形式及びデータ転送速度を指定する。前記クライアントサーバーは上記クライアントの要求を検証して、上記送信システムのスケジューラ部分にその望ましい番組と送信形式及びデータ転送速度を通知する。スケジューラはその指定されたメディア番組を受信するための受信装置とその受信される番組を要求されたビデオ形式に変換するためのエンコーダを割り当てる。スケジューラは要求されたメディア番組のシュケジュールされた『放映』の時間直前に受信及び符号化を開始する。
【0012】
上記受信及び送信システムはあらゆる地理的位置に広げることができるので、クライアントは1つの場所のクライアントサーバーとコンタクトして別の場所でのマルチメディア信号の保存を制御することができる。シカゴのクライアントがインドの放送テレビジョンのクリケット試合の保存要求を送ることができる。インドの受信/送信システムは要求されたクリケット試合を保存して、それを上記クライアントに送ることができる。従って、クライアントは通常はそのクライアントがアクセスできないような番組を記録、視聴、及び/又は再生することができる。
【0013】
好適な実施形態において、前記クライアントサーバーはメディア番組スケジュールを世界中に広げられた前記受信/送信システムのそれぞれに保存する。クライアントは望ましい番組スケジュール、または前記受信/送信システムの一つで利用可能な前記メディア番組を表示するリストを割り当てられる。しかし、前記クライアントは別の受信/送信システムのスケジュールにもアクセスできる。一つの実施形態において、前記クライアントは望ましいリストを提案され、保存選択をされる場所とは違う場所の前記リストを選択、視聴できる機会を与えられる。検索ツールはまた、クライアントサーバを前記クライアントがメディア番組キーワードに入る場所に入れる際にも入手可能である。前記検索ツールは、キーワードにマッチするメディア番組のリストをクライアントに提供するために、前記望まれたリスト及び他の利用可能なリストを検索する。提供されたリストは、クライアントが保存のためにメディア番組を選択できる、複数の地理的位置で入手可能なメディア番組を完全に含む。
【0014】
エンコードされたメディア番組は送信システムによって、高速高容量保存でデジタル形式内に保存される。要求されたメディア番組完了の予定時間が来ると、受信及び符号化が停止され、送信システムは複数の番組送信装置の1つとデジタル化されたメディア番組を保存するファイルのアドレスを示す電子メール(e−メール)メッセージを作成して、そのメッセージを上記クライアントに送る。好適に、上記クライアントに対するe−メールは上記送信装置とファイル・アドレスの両方を示すURLを含んでいる。クライアントが保存された番組を受信したい場合は、そのクライアントは送信システムe−メールから得られたURLをインターネットを通じて送信する。送信システムの送信装置は保存装置からそのメディア番組を読み出して、それをそのクライアントに要求された形式でインターネットを通じて上記クライアントに送信する。
【0015】
クライアントサーバーは、識別するそれぞれのクライアントに対するファイルを維持する。特に、保存量を表示する値をクライアントに割り当てる。保存が割り当てられた量から使用した量を引くクライアントサーバーに使用され、クライアントが割り当てられた量よりも多くの保存を要求した場合、システムはクライアントに追加保存量の要求及び/または提供をする保存を拒否する。時折、前記クライアントサーバはクライアントに、あらかじめリクエストした保存されたメディア番組が満了しようとしていることを忠告する。そのような忠告はまた、対象となる保存されたメディア番組の満了日を延長する判断を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】クライアントに対するメディア番組の保存及び送信ためのインターネット接続及び地理的分散装置の構成図である。
【図2】図1に示す送信システムの構成図である。
【図3】入会署名中にクライアントに提示されるビデオ画面を示す図である。
【図4】特定のメディア番組の送信を要求するためにクライアントに対して提示されるビデオ画面を示す図である。
【図5】番組選択中にクライアントに対して提示されるビデオ画面を示す図である。
【図6】リクエストされた番組の保存を知らせるために、クライアントに対して提示されるビデオ画面を示す図である。
【図7】クライアントに対する番組提供のビデオ画面を示す図である。
【図8】クライアントに番組が消えることを警告するビデオ画面を示す図である。
【図9】クライアントに入手可能な保存の状態を知らせるビデオ画面を示す図である。
【図10】図1のクライアント・サーバーとメディア送信システムの操作を示すフロー図である。
【図11】番組保存中のメディア送信システムを示すフロー図である。
【図12】クライアントが割り当てられた保存よりも多く保存をリクエストした送信される画面を示す図である。
【図13】メディア番組の受信及び保存のシステムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は複数のクライアント11、13、15、16からのメディア番組の記録及び/または提示要求を受け取り、それらのクライアントに対してメディア番組を送信するためのシステムを示している。この図ではテレビジョンなどのビデオ番組の送信に重点が置かれているが、送信されるメディア番組はオーディオでもビデオでもよく、そのビデオ番組がオーディオ部分を含んでいてもよい。 図1で、クライアント11はアナログ・モデムを介してインターネット17に接続され、最大56Kbpsのデータ処理量を有している。クライアント13はXDSL接続を介してインターネットに接続され、約6Mbpsのデータ処理量を有しており、クライアント15はLANを介して接続され、10−100Mbpsのデータ処理量を有している。最後に、クライアント16はケーブル・モデムを介してインターネットに接続されている。本実施の形態においてはインターネットが通信装置として用いられているが、本方法及び創始はどのタイプのデジタル・ネットワークとでも作動することができる。
【0018】
接続可能な多数のクライアントを代表するものとしてのクライアント11、13、15、16はインターネット17を通じてクライアントサーバー及び複数のメディア送信システム50a−50bに接続することができる。前記送信システムはそれぞれ異なる地理的位置に配置され、衛星信号31a及び31b、ケーブルテレビ33、放送テレビ35、CCTV37のようなメディア番組を受信する。前記送信システムは例えば、世界中のすべての主要都市に配置されている。送信システムがメディア番組を提供するのにアクセスするのは、例えば米国のニューヨーク及びシカゴ、ロス・アンジェルス、ホノルル、そして世界中の主要都市である。従って、クライアントは米国で、異なる時間帯に米国のメディア番組にアクセスできる。また、ヘルシンキ及びパリ、ローマ、東京、リオデジャネイロなど送信システムの整った多くの都市からアクセスできる。クライアントサーバー49は図1のすべてのシステムのURLによってアクセスされ、図1のシステムの残余との初期段階クライアントシステム相互作用を実行する。本実施の形態において、クライアントは会員制を設定し、メディア番組の記録に対するクライアントのリクエストのために、クライアントサーバー49にコンタクトする。クライアントサーバーは、新しい会員を確認し、クライアントはリクエストされた番組の記録ができる選択された送信システムにメディア番組保存に対するリクエストをアクセス及び送信する。
【0019】
クライアントサーバー49は、送信システム50a−50bのそれぞれで入手可能なメディア番組のスケジュール及びリストを保持する。クライアントサーバーは、クライアントから特定のメディア番組の保存に対するリクエストを受信し、前記特定のメディア番組にアクセスできる送信システム50a−50bの一つのメディア番組のスケジュールから識別する。クライアントサーバー49はその後、データ率及びビデオ形式、クライアントのe−メールアドレスのようなデータを、例えば送信システム50aのスケジューラ20に送信する。図2は送信システム50aの構成図であり、実質的に同じである送信システム50b及び50c、50dも表している。送信システム50aののスケジューラ20は、クライアントサーバー49からのメッセージを受信する。
【0020】
スケジューラ20は、特定のメディア番組を受信し、その番組をクライアントが入手可能になるように、送信システムの50aの作業を監督することでメッセージに応答する。スケジューラ20は、例えば31a−37の様々なメディア供給源で入手可能なメディア番組及び入手可能な時間のスケジュールに関する現在及び未来の情報を保持する。
【0021】
クライアントによって要求されたメディア番組が上映されているか、上映が開始されようとしている場合、スケジューラ20はその番組を伝送する信号供給源をその信号供給源に適した受信装置/デコーダ53などの受信装置/デコーダ53に接続して選択されたメディア番組の標準ベース・バンド信号をつくりだす。図2に示されるように、この実施の形態では複数の受信装置/デコーダ53−69が存在している。例えば、衛星31aからのチャンネルXを例えばクライアント15に対して利用可能にするべきである場合、スケジューラ20は接続要求をマルチスイッチ80などのマルチスイッチに送って、その衛星からの信号を入手するために、衛星31aからのソース信号を特定の受信装置/デコーダ、例えば受信装置/デコーダ55に接続する。同時に、スケジューラ20はチャンネルXが受信装置55によってベース・バンドに変換されるべきであることを示す受信装置/デコーダ・コマンドを受信制御装置91に送る。本実施例においては、各受信装置/デコーダ、例えば受信装置/デコーダ55は一時に1つのビデオ・チャンネルに関してベース・バンド出力信号をつくりだすことができる。従って、200のビデオ・チャンネルを同時に送信及び/または記録する送信システムは少なくとも200の受信装置/デコーダを必要とすることになる。受信装置制御装置91は受信装置/デコーダ53−69に接続されており、それらに対して例えば指定された供給源31からの信号を受信し、そして/またはその信号をビデオ・ベース・バンドにデコードするために必要なパラメータをそれらの受信装置/デコーダに送信する。そうしたデジタル的に制御された受信装置/デコーダの動作はよく知られており、ここでは詳細には説明しない。
【0022】
各受信装置/デコーダ53−69からのビデオ・ベース・バンド出力信号は複数のビデオ・デジタイザ23a−23nの所定の1つに接続される。本実施の形態のビデオ・デジタイザは450MHZペンティアムII NTワーク・ステーションで、それぞれ上記受信装置/デコーダからの3つのベース・バンド信号入力に接続されている。他の実施の形態では、デジタイザは容量がより小さく、ただ1つだけの受信装置/デコーダに接続されているような場合もある。同様に、より容量の大きなデジタイザは3つ以上の受信装置/デコーダに接続することもできる。
【0023】
各ビデオ・デジタイザは高容量プロセッサ95とSun Solarisボックス高容量保存装置97ボックス型保存アレイ5000で構成される。例えばプロセッサ95はその接続されている受信装置/デコーダ、例えば、受信装置/デコーダ53、55、57からの各受信ベース・バンド・ビデオ信号を受信して、それら各受信信号を非圧縮AVI形式に変換する。非圧縮AVIはその後最初の要求でそのクライアントによって指定された形式に変換される。変換されたビデオ/オーディオ信号は要求しているクライアントに対して再生するために保存装置97のファイル内に保存される。なお、プロセッサ95による動作はスケジューラ20からの指示に対応して行われる。
【0024】
送信システム50はまた複数の再生サーバーを含んでおり、そのうち再生サーバー101、103、及び105を図2に示す。各再生サーバーは1つあるいは複数のインターネット・アドレスを有しており、すべてのビデオ・デジタイザ、例えば23の高容量保存装置、例えば97から保存されているファイルを検索するために接続されている。再生サーバーのソフトウエア制御は上記URLによって表示されるビデオを所定の高容量保存装置から検索してそのビデオ・ファイルから引き出されたストリーミング・ビデオを送信することによって、ファイルのアイデンティティを含む特定のURLに対するクライアントからの要求に応える。各記録されたビデオ番組を保存した高容量保存装置は特定のファイルのアドレスと同様、スケジューラ20によって再生サーバー100、103、105に示される。
【0025】
好適に、クライアントに対する再生はそのクライアントが受信できる上記ストリーミング・ビデオ形式の1つで行われる。クライアントが最初に要求サーバー49からメディア番組を要求すると、望ましいストリーミング・ビデオ形式がその要求と共に指定される。スケジューラ20はその要求情報に応えて、その要求された再生形式をそのビデオ番組を記録するために選択されたビデオ・デジタイザに示す。するとそのビデオ・デジタイザはそのビデオ番組の圧縮AVIを高容量保存装置に保存する前に要求された形式に変換する。
【0026】
本実施の形態においては、クライアントはメディア送信の要求を行う前にサービスの会員になる必要がある。そうした会員制によって、上記送信システムはメディア送信のいくつかのデフォールト・パラメータを記録し、必要な場合、サービスに対する支払いの方法を確立することができる。他の実施の形態では、そうした会員制は必要とされず、クライアントは単にクライアントサーバー49にコンタクトしてメディア送信及び/または保存を要求することができる。
【0027】
例えばクライアント15はそのサービス・プロバイダのホーム・ページに対するURLを利用して、いつでもその要求サーバー19にコンタクトすることができる。クライアントが会員になる前にその要求サーバーにコンタクトすると(図5、ステップ501)、そのクライアントが非会員かどうかを確認するためにステップ505が行われ、その非会員クライアントが会員になりたいかどうかを尋ねる画面がそのクライアントに示される。会員になることを希望する場合は、そのクライアントに対して図3に示すような会員の期限や条件(図示せず)を示す情報ボックスの画面が示される。それらの期限や条件を見た後で、そのクライアントはそのボックスに自分の氏名及びアドレス107を入力すると同時に、テキスト・ボックス107に自分のe−メール・アドレスを入力する。本実施の形態においては、クライアントのe−メール・アドレスはそのサービスに対するログ−イン名として用いられるが、しかしながら、他の実施の形態では別のログ−イン名用として別の新しいテキストが使われる場合もある。そしてクライアントはテキスト・ボックス103に事後そのサービスを利用する許可を得るためのパスワードを入力し、確認ボックス105内にそれをリタイプしてそのパスワードを確認する。クライアントはまたテキスト・ボックス109内にXDSLなど自分の接続タイプを入力すると同時に、例えば6Mbpsなどの接続速度をボックス111に入力する。さらにクライアントはテキスト・ボックス112内に後で要求した信号を受信するために自分が利用したいと思うビデオ形式を指定する。最後に、クライアントはテキスト・ボックス113にクレジット・カード番号など支払いに関する情報及び、ボックス115にクレジット・カードと使うPINを入力する。クライアントはまた、クライアントがたびたび参照する送信システムを表す望まれた地理的位置のリストをドロップ・ダウン・メニュー102の方法によって選択する。図3は、クライアントがニューヨークの送信システムにおいて入手可能な番組のリストを識別するために、メニュー102で地理的位置『ニューヨーク』を選択した図である。会員の一員として、前記クライアントはまた、ボックス117及び118にテキストを入力することによって、特定のサービスグレードとベース保存期間をリクエストする。表1はサービスグレードと保存期間の値段スケジュールの例である。
[表1]
時間 ミディアムグレード ハイグレード
2時間 無料 14.95ドル
4時間 9.95ドル 24.95ドル
6時間 14.95ドル 29.95ドル
1時間の使用につき 1.95ドル 3.95ドル
1週間延長 1番組につき1.95ドル
表1のスケジュールにおいて、ミディアムグレードは100kbpsでメディア番組を送信するのに必要な保存を表しており、ハイグレードは190kbpsでメディア番組を送信するのに必要な保存を表す。保存期間とサービス情報のグレードは、クライアント身元証明ファイルに保存され、下で述べられるように、クライアントに供給源を割り当てるためにクライアントサーバーが使用する。図3の画面で、ボックスへの入力が終了したら、クライアントは承認ボタン117をクリックし、その情報が会員データとしてクライアントサーバー49に送られる。クライアントサーバー49は、ステップ541でそのデータを検証すると同時に、ステップ543でクライアント・メンバーシップ・ファイル543に必要なパラメータを保存する。情報の検証が終了したら、クライアントサーバー49が『ご入会ありがとう』画面をクライアントに示す。要求サーバーはその入会許可がそのクライアントに与えられたことを示すためにそのクライアントのコンピュータにクッキーを表示する(ステップ545)。
【0028】
メンバーであるクライアントは、クライアントサーバー49のURLに自由に入りクライアントサーバ49へのインタネットに接続され、このクライアントサーバー49がメンバーであることを認識する。クライアントがクライアントのパスワードの入力およびクライアントのクッキーをチェックすることにより、クライアントがメンバーであることを認識すると、クライアントサーバーは、プログラムリクエストスクリーンをクライアントに戻す(図10のステップ507)。このようなリクエストスクリーンは図4に示されているが、これは特定のメディア番組をクライアントにデリバリすることを要求しているクライアントに用いられる。図4は、記憶するためにクライアントが利用可能なプログラムを識別するスケジュールリストポーション201を有する。最初に表示されたスケジュールは、好ましい場所、例えば会員である間選択されたニューヨーク用のものである。図4に示されたスクリーンは、8月18日の午後7時から10時まで利用可能なネットワーク放送テレビ番組用のもので、これはそれぞれプルダウンメニューボックス202,203,204により特定される。クライアントは別のソースと時間と日にちを望んだ場合には、プルダウンメニューボックスデータは、公知の方法によりおよびテレビのリストボタン205をクリックすることにより変更することができる。ボタン205をクリックすることにより、新たなソースと時間とデータの情報をボックス202,203,204からクライアントサーバー49に送られる。このクライアントサーバーは、新たなソース、データ、時間のリストを示すために更新されたスクリーンを示す。ソースメニューによりクライアントは、放送TV、通常のケーブルテレビ、プレミアムケーブルテレビ、ペーパービュー、サテライトリストあるいはこれらのカテゴリを全て組み合わせたものを見ることができる。クライアントがニューヨークのリストからプログラムを記録するを望まない場合には、プルダウンメニュー207は、新たな場所、例えばシカゴあるいはパリ等のリストでもって更新され、そしてTVのリストボタンがクリックされる。メニュー207からの新たな場所リストデータは、クライアントサーバー49に送られ、このクライアントサーバー49は選択された場所に対するメディア番組リストを示す新たなリストスクリーンを示すことにより応答する。
【0029】
所望のリストがロケーション201で表示された後、クライアントは興味のあるエントリをクリックし、そして完全リストボタン209を押す。クライアントサーバー49は、図5に示された選択されたプログラムの完全なリストを表示することにより応答する。クライアントは、記録ボタン210(図5)を押すことにより選択されたプログラムの記憶を要求することができるか、あるいはリターンボタン211を押すことにより図4のリストに戻ることができる。クライアントはまた、リスト201からプログラムを選択し、記録ボタン217を押してもよい(図4)。その後、クライアントの選択を表すデータがクライアントサーバー49に送られ、このクライアントサーバー49は適宜の送信システム、例えば50aを特定して記憶リクエストを選択された送信システムのスケジューラ20に転送する。
【0030】
メディア番組の放送が既に始まっているものの記憶をクライアントが要求した場合には、クライアントサーバー49は、別の場所のリストを検索して選択された番組が別の場所で放送される予定があるか否かを決定する。例えば、クライアントが午後7時30分以降にニューヨークのリストにあるWPIX上で、午後7時30分のテレビジョン番組「Frasier」の記録を要求した場合には、クライアントサーバー49は他のリスト、例えばロサンゼルスをチェックして、この選択された「Frasier」プログラムが後でそこで見られるか否かを検討する。見られる場合にはクライアントサーバー49は、決定された場所、例えばロサンゼルスでの送信システム50に通知して、放送されたときに要求された番組を受領し記録する。
【0031】
クライアントが、例えば201のリストのブラウザすることを望まない場合には、検索ツール208はアクセス可能なメディア番組を特定するよう利用可能である。この検索ツールにおいては、キーワードをテキスト部分に入力し、検索ボタンをクリックして、キーワードをクライアントサーバーに送り、そこで全ての利用可能な場所のデータベースを検索する。例えば、クライアントがテキスト「ホッケー」を検索ツール208に入力して、検索ボタンをクリックする。するとクライアントサーバーは、用語ホッケーにマッチする全ての利用可能な番組リストを検索する。その結果(図示せず)がリストとして表示され、このリストはクライアントのレビューあるいは選択用に検索エンジンにより創設されたリストである。この選択結果をクライアントサーバー49に送り、それを用いて番組の記録を実行する。
【0032】
図4の選択スクリーンはまた、ジャンルであるドロップダウンメニュー206を有し、これによりクライアントは、番組選択用のリストを受領するためのジャンルを選択することができる。このジャンルは、イージーリスニングミュージック、スポーツ、コメディ映画、アクション映画、他のカテゴリを含む。ジャンルのコンテンツは、記録システムに利用可能な全てのリストの混合物としてクライアントサーバーにより生成される。
【0033】
ステップ509(図5)で番組記録リクエストを受領すると、クライアントサーバー49は選択された送信システムのスケジューラ20に記録すべき番組の識別子とそれを要求しているクライアントの識別子(eメールアドレス)とクライアントのデータレートとクライアントが望むストリーミングビデオデリバリの種類を通知する。スケジューラ20は、ステップ513でクライアントサーバー49からの情報を解析し、受信と記録が行われる時間の間、例えば受信機/デコーダ53の利用可能性と、ビデオデジタイザ23への利用可能性を計画する。記録ルーチンはその後ステップ515でスケジュール化され、記録の開始が行われる時間の直前に、即ち要求されたメディア番組の計画されたスタートの直前に20上で実行される。
【0034】
実行されると、保存ルーチン(図11)が要求された番組選択、符号化及び保存を行うようにスケジュールされた装置と交信する。最初に、スケジューラ20はステップ521でデータ、つまり、事前にそのスケジューラに割り当てられた例えば受信装置/デコーダ53に対して、例えば供給源であるケーブル33を接続する指令をマルチスイッチ80に送信する。ほぼ同時に、スケジューラ20はステップ523で受信装置/デコーダ53を制御してケーブル1からの信号のチャンネル17をベースバンドに切り換えることを指定するコマンドを制御装置91に送る。スケジューラ20は上記保存ルーチンの一部として、そのクライアントのデータ転送速度及びストリーミング・ビデオ形式をデジタイザ23aに示し、ステップ525で受信装置/デコーダ53からのベース・バンド信号の未圧縮AVIへの符号化とその結果のリアル・メディアへの変換を指令する。そうすると、デジタイザ23aのプロセッサ95はそのリアル・メディア・データ・ストリームを保存装置97上でファイルとして保存し、スケジューラ20に対して開始ファイル・アドレスを示す。
【0035】
すると、スケジューラは保存中のメディア番組のスケジュールされた終了時間でタイム・アウトする保存ルーチンに関してステップ529でタイマーを始動する。タイム・アウトすると、スケジューラはステップ531で要求された番組を受信するために確立された接続の解除を指令し、デジタイザ23aにその番組の符号化と保存を停止するように指令する。すると、保存ルーチンは例えば再生サーバー105を指定するためにステップ533を実行して、クライアントの要求に基づいてそのクライアントに保存されたメディア番組を送信する。本実施例において、再生サーバー105が識別されるのは、それがリアル・メディア形式でストリーミング・ビデオを提供するからである。再生サーバー105を識別したら、スケジューラ20はURLでその識別された再生サーバー105とアクセスされるファイルを示す、図6で示されるようなe−メール・メッセージをつくりだして、クライアント15にそのメッセージを送る。例として、URLは
HTTP://www.TVstorage.net/account=client@TVstorage.com:program=BZD1TRY3
このURLは、再生サーバー及びメディア番組ファイルのアドレスを識別する。
【0036】
クライアント15はスケジューラからe−メールを受信し、そしてクライアントによって選択された時点で、e−メールからURLに入ることによって、ファイルにアクセスする。この再生サーバー105はメモリー97内にクライアント15のために保存されているリアル・メディアにアクセスし、そのファイルをインターネットを通じてそのファイルをクライアント15に送る。図7は保存されたメディア番組がクライアントへ送信された画面を表している。
【0037】
クライアントがメンバとして登録すると、クライアントはサービスのレベルとクライアントに割り当てられる初期の記憶容量を特定する。以下に示す実施例は、クライアントが2時間のメディアサービスを要求すると仮定している。クライアントが番組の記録を要求している場合には、クライアントサーバー49は、クライアントのパラメータファイルにアクセスし、利用可能な記憶容量を特定する。利用可能な記憶容量が要求された番組を記憶するのに必要なそれよりも小さな場合には、クライアントサーバー49は送信システム50dを介して記録を設定することができず、その代わりに図12に示すように、クライアントにメッセージを戻す。クライアントが「もっと購入する」のラインをクリックした場合には、新たなスクリーンには表示された価格でさらなる記憶容量を提案する用意がある新たなスクリーンが表示される。クライアントがさらに記憶容量を購入する量をクリックすると課金事象が発生し、クライアントの課金パラメータが表示された価格により増加する。さらにまた、クライアントに割り当てられたメモリ容量は、メモリを購入することによっても増加することができる。クライアントが記憶容量をさらに購入しないことを選択した場合には、記憶容量が十分でないという理由で、以前に要求した記録は行われない旨のメッセージがクライアントに示される。クライアントが要求した番組を記録するのに十分な記憶容量を購入したあるいは有していた場合には、要求された記憶容量がクライアントの割り当てられた記憶容量パラメータから減算され、その後送信システム50dが要求された番組を記憶するよう指示する。
【0038】
送信システム50dにより記録された各番組は、記録が行われた後、所定の時間経過後、見られて自動的に消去される。例えば、クライアントが番組を記録した後1週間以内に記録された番組を見なかった場合には、番組は「消滅」して消去される。クライアントのこのようなミスを避けるためにクライアントサーバーは、各クライアントのアカウントを周期的にレビューして記録された番組が1日以内に消去されるか否かをクライアントに通知する。図8は、番組が消去されるときにクライアントに示されるスクリーンを示す。図8の警告スクリーンは、611でリンクをクリックすることにより番組を見る機会を与え、さらにまたクライアントに対し、お金を払って番組の記憶期間を延長するオプション613を与える。クライアントが記録期間を延長することを選択した場合には、クライアントのアカウントには、延長料金が加算され、クライアントのパラメータの消去期間は、それに対応する時間だけ延長する。図8に示されたスクリーン上では、613で示されたリンクをクリックすることにより、1.95ドルがクライアントのアカウントに加算され、特定されたシンプソン番組の記録期間が1週間だけ延長される。
【0039】
時々クライアントサーバー49は、各メンバーのクライアントに対するメモリの使用状態をレビューする。利用可能な記録時間を有するクライアントが特定されると、このクライアントには、図9に示すメッセージが送信され、クライアントに対し番組が既に記録されていることおよびそれを見られる記録時間が通知される。図9のスクリーンは、記録されている番組をコラム603で特定し、記録された番組の消去日時をコラム605で特定し、各番組に対する干渉すること、延長すること、消去すること(コラム603)のようなアクションに対するハイパーリンクを提供する。クライアントが図9のメッセージを無視するかあるいは他のアクションへのハイパーリンクの1つにフォローすることができる。
【0040】
前述した実施例は、メディア番組の信号の受信と全ての機能を実行する分配された送信システムにより行われるメディア番組の符号化と記録を示す。図13に示した実施例においては、信号の受領は、異なる場所で信号を受領するために分配され、そして符号化機能と記録機能は信号の受領点とは離れた場所で分配されることを示している。図13には、複数のクライアント11−16がインターネット17を介してクライアントサーバー49に接続可能である。インターネット17には、さらに複数の記憶装置701,703,705が接続されている。各記憶装置は、メディア番組スイッチ706に接続され、さらにメディア信号の他のソース(図示せず)に記憶されている。記憶装置701,703,705は、スイッチ706からメディア番号信号を受領し、クライアントサーバー49の制御の元でクライアント11−16により要求されたメディア番組を符号化し記憶する。スイッチ706は、クライアントサーバー49からインターネット17と接続715を介して送信されたコンマンドに応答して動作して、1つあるいは複数の受信機707,709,711,713から記憶装置701,703,705へ選択されたメディア番組信号を接続する。受信機708,709,711,712は、この実施例においてはローマ、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスに分布して配置されている。クライアントサーバー49は、各受信機で得られるメディア番組信号が入手可能であり、各受信機におけるメディア番組を表すリストを前述した方法によりクライアント11−16に表示する。クライアントサーバー49がクライアントからメディア番組リクエストを受領すると、クライアントサーバー49は、要求された番組を受領する受信機707,709,711,713の1つを特定し、スイッチ706がメディア番組信号を例えば選択された記憶装置701に接続するよう制御する。例えば選択された記憶装置701は、要求されたメディア番組信号を検出し、符号化し、記録するよう指示され、そしてそれを要求しているクライアントに分配する。図13の実施例においては、記憶装置はいずれかの場所にあることが必要とはされず、さらに1つの記憶センターにあることも必要とされない。さらにまた、スイッチ706のメディア番組信号切り替え機能は、複数のスイッチあるいは他の種類の信号検出装置に分配される。
【符号の説明】
【0041】
501: クライアント・コンタクト
505: 会員検証
507: 番組送信要求画面
509: 受信要求データ
511: スケジューラにデータ送信
513: 必要な装置の割り当て
515: メディア・スタートのため保存ルーチンをセット
517: 保存ルーチンを実行
521: 供給源を受信装置に接続
523: 受信装置設定
525: デジタイザに指令
527: デジタイザからファイル・アドレス
529: 予定された番組終了時間
531: 接続解除、符号化停止
533: 再生サーバー及びファイルを確認
535: クライアントにファイルURLを通知
537: 会員画面送信
539: 会員データ受信
541: 検証
543: 会員ファイル設定
545: 会員クッキーの書き込み
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネットなどのコンピュータ・ネットワークを介してのテレビジョンなどの多重メディア信号のクライアントへの送信に関し、より具体的には、本発明は複数の発信源からの時間スケジュール化信号を選択的に受信し、クライアントの要求で、上記要求された信号の表示を上記クライアントに送信するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の説明で、最も一般的な実例としてテレビジョン信号を取り上げるが、メディア番組信号は放送AM、放送FM、テレビジョンなどのいずれのメディア信号であってもよいし、あるいはクライアントが望む他のいずれの信号であってもよい。また、『時間スケジュール化信号』という用語は、その表示時間はそのサービスの提供者によって知られているがその表示の時間はその提供者によっては一般的に制御されないいずれのタイプの信号をも含めて意味するように使われている。そうした時間スケジュール化信号は放送テレビジョン、放送FM、ケーブル・テレビジョン及びFM、衛星テレビジョン及びFM信号、そしてクローズド回路表示などを含んでいる。
【0003】
最新のテレビジョン及びFMユーザーは非常に幅広い多様な信号供給源からの信号を選択することができる。これらの信号供給源は標準的な放送テレビジョン、ケーブル・ネットワーク、そして多種多様な衛星システムを含んでいる。これらのシステムやここでは名を挙げない他のシステムは異なったタイプの受信装置/デコーダを必要とし、ほとんどのユーザーは彼らが実際に受信する1つか2つのタイプのサービスを利用している。経済的には、それらユーザーはメディア番組のすべて、あるいはほとんどの供給源に対してアクセスすることができない。さらに、ひとりの人物がすべての装置を保有する余裕があったとしても、そのほとんどはめったに利用されず、従って経済的な価値はもっていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ケーブル・テレビジョン・システムは多くのタイプの信号を受信しそれらの信号を標準的な形式でユーザーに送信するためのコストを分担することによって各世帯に多数のメディアを提供できるようにする1つの試みである。ケーブル・システムのコストは多数のユーザーで共有することができるが、ケーブル収入で利用できる帯域幅は限られているので、ケーブル・サービス・プロバイダはメディア・チャンネルをその加入者に利用できるようにする一般的なベースに依存する。従って、利用できる番組の範囲は限られてしまう。この技術分野で必要とされるのは多数のタイプの信号供給源形式が利用可能であり、同時に個々のユーザーに対していずれの任意の時間にでも受信したいと思うメディア番組を具体的に指定できるようにするメディア送信システムである。
【0005】
そうした標準的なメディア番組受信方法及び装置はこの技術分野における他のニーズも満たす。しばしばビデオ・カセット・レコーダーと呼ばれるビデオ・テープ・レコーダー(VTR)は今日一般的に使われており、ほとんどとは言わないまでも多くの世帯に存在している。VTR自体が多数の複雑な機械的及び電気的機能を含んでおり、多くのタイプの良く知られた事故を起こす。ユーザーの家にバックアップVTRがなければ、1つの事故は望ましい番組の記録を不可能にしてしまう。VTRがあれば、視聴者は放送メディアから番組を記録して、後でそれを再生することができる。ほとんどの最新のVTRは選択された放送予定番組を記録するためのやや複雑な手順を可能にしているが、それは一般的な報道によればほとんどの世帯ではこうした手順を用いることができないようである。最も一般的なVTRの使用方法は番組の放映中に記録機能を手作業でONしたり、記録されたテープを再生することである。放送予定番組を記録するために必要となる操作を単純化したVCR+などのシステムが開発されているが、これらは通常記録システムのコストを上昇させ、そして、多くの世帯で使用するのには依然として複雑である。その結果、記録がもっと安価で簡単に行うことができれば享受できるであろうテレビジョン視聴上の自由を手に入れていない。
【0006】
最近、Tovi of SunnyVale, California(www.Tivo.com)及びReplay of TV Mountain View, California (www.Replay TV.Com)が発売され、視聴者のいる場所で受信TV信号を記録するための新しい方法が提供されている。これらの製品はホームハードドライブと呼ばれ、視聴者の家庭で『セットトップボックス』を用い、大衆が入手可能なビデオ番組を受信し、前記入手可能な番組に関連するものを保存する。セットトップボックス内にあるハードディスクドライブは高い記憶容量を備えている。このようなホームハードドライブのコストは500ドルから1500ドルであり、機械的、電気的に故障が起こりやすい。望ましい番組の記録手段がなければ、消費者は離れてしまう。さらに、多くの家庭ではビデオ番組はケーブルテレビの受信/デコーダ、または直接、衛生テレビの受信器/デコーダを介して送信される。このような受信器/デコーダからビデオ番組を正確に記録するには、前記ホームハードドライブシステムは、離れた受信器/デコーダの操作を制御しなくてはならない。一方、前記受信器/デコーダは必要な時、正確な信号供給源へと変化しない。このような制御は通常、前記ホームハードドライブシステムからの赤外線制御信号の送波によるものである。しかし、そのようなタスクを実行するために前記ホームハードドライブシステムを調整することは難しく、また故障しやすい。
【0007】
前記ホームハードドライブシステムのもう一つの問題は、VTRと同じく、記憶は視聴者の家庭で行われるもので、消費者の家庭ですでに入手可能な番組の記憶を制限される。結果として、前記ホームハードドライブシステムは記憶容量が固定されており、それ以上の記憶が必要ならば、高価で複雑なものと交換及び/または、前記ホームハードドライブシステムの公容量ディスクドライブを増強させるしかない。
【0008】
この技術分野で必要とされるのはパー・ビューイング装置保存機構を必要とせず、視聴者の位置から異なる地理的位置で利用可能なメディア番組にアクセスするために、単純化されたヒト/マシーン・インターフェースを提供する、より改良された放送メディア記録システムである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるシステム及び方法は各視聴者毎の記録媒体を必要としない放送メディア記録及び/又は送信を提供し、そうすることで経費がかからず、従来のシステムの複雑さも回避できる。記録イベントとメディアの送信に対する制御は良く知られているインターネットなどのコンピュータ・ネットワークを通じで行われる。
【0010】
上に述べたような問題は、時間スケジュール化メディア番組を受信し、上記番組受信の場所からは遠く離れた場所にいるクライアントからの要求に応答して、特定のメディア番組を選択し、その選択された番組をインターネットなどのデジタル・ネットワークを介して上記クライアントに送信するための装置及び方法である本発明によって解決され、一定の前進が図られる。本発明による1つの実施の形態はインターネットを介して複数のメディア番組供給源及び1名あるいは複数のクライアントにそれぞれが接続された複数の送信システムを含んでいる。このメディア番組供給源はケーブル・テレビジョン・システム、衛星送信システム、CCTV、及びその他のメディア番組供給源などを含む。こうした多様はメディア供給源に基づいて、クライアントは昼食時のドラマ、映画、及び放送スポーツ・イベントなどの通常のテレビジョン番組と、CCTVを介して企業役員会や教育的医学手順番組などのより難しい内容のメディア番組に対してアクセスできる。前記複数の送信システムは好適に、地理的に離れた位置にあり、クライアントの家庭よりも、異なるメディア番組供給源にアクセスできる。一つの実施形態に従って、クライアントはメディア番組を選択することから、望まれた位置を選択、または割り与えられる。しかし、前記クライアントは他の位置で利用可能なメディア番組信号にもアクセスできる。
【0011】
1つの実施の形態で、上記クライアントはインターネットを介してメディア受信/送信システムのクライアントサーバーとコンタクトして、受信したいメディア番組とその番組がそのクライアントに送られる際のストリーミング・ビデオ形式及びデータ転送速度を指定する。前記クライアントサーバーは上記クライアントの要求を検証して、上記送信システムのスケジューラ部分にその望ましい番組と送信形式及びデータ転送速度を通知する。スケジューラはその指定されたメディア番組を受信するための受信装置とその受信される番組を要求されたビデオ形式に変換するためのエンコーダを割り当てる。スケジューラは要求されたメディア番組のシュケジュールされた『放映』の時間直前に受信及び符号化を開始する。
【0012】
上記受信及び送信システムはあらゆる地理的位置に広げることができるので、クライアントは1つの場所のクライアントサーバーとコンタクトして別の場所でのマルチメディア信号の保存を制御することができる。シカゴのクライアントがインドの放送テレビジョンのクリケット試合の保存要求を送ることができる。インドの受信/送信システムは要求されたクリケット試合を保存して、それを上記クライアントに送ることができる。従って、クライアントは通常はそのクライアントがアクセスできないような番組を記録、視聴、及び/又は再生することができる。
【0013】
好適な実施形態において、前記クライアントサーバーはメディア番組スケジュールを世界中に広げられた前記受信/送信システムのそれぞれに保存する。クライアントは望ましい番組スケジュール、または前記受信/送信システムの一つで利用可能な前記メディア番組を表示するリストを割り当てられる。しかし、前記クライアントは別の受信/送信システムのスケジュールにもアクセスできる。一つの実施形態において、前記クライアントは望ましいリストを提案され、保存選択をされる場所とは違う場所の前記リストを選択、視聴できる機会を与えられる。検索ツールはまた、クライアントサーバを前記クライアントがメディア番組キーワードに入る場所に入れる際にも入手可能である。前記検索ツールは、キーワードにマッチするメディア番組のリストをクライアントに提供するために、前記望まれたリスト及び他の利用可能なリストを検索する。提供されたリストは、クライアントが保存のためにメディア番組を選択できる、複数の地理的位置で入手可能なメディア番組を完全に含む。
【0014】
エンコードされたメディア番組は送信システムによって、高速高容量保存でデジタル形式内に保存される。要求されたメディア番組完了の予定時間が来ると、受信及び符号化が停止され、送信システムは複数の番組送信装置の1つとデジタル化されたメディア番組を保存するファイルのアドレスを示す電子メール(e−メール)メッセージを作成して、そのメッセージを上記クライアントに送る。好適に、上記クライアントに対するe−メールは上記送信装置とファイル・アドレスの両方を示すURLを含んでいる。クライアントが保存された番組を受信したい場合は、そのクライアントは送信システムe−メールから得られたURLをインターネットを通じて送信する。送信システムの送信装置は保存装置からそのメディア番組を読み出して、それをそのクライアントに要求された形式でインターネットを通じて上記クライアントに送信する。
【0015】
クライアントサーバーは、識別するそれぞれのクライアントに対するファイルを維持する。特に、保存量を表示する値をクライアントに割り当てる。保存が割り当てられた量から使用した量を引くクライアントサーバーに使用され、クライアントが割り当てられた量よりも多くの保存を要求した場合、システムはクライアントに追加保存量の要求及び/または提供をする保存を拒否する。時折、前記クライアントサーバはクライアントに、あらかじめリクエストした保存されたメディア番組が満了しようとしていることを忠告する。そのような忠告はまた、対象となる保存されたメディア番組の満了日を延長する判断を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】クライアントに対するメディア番組の保存及び送信ためのインターネット接続及び地理的分散装置の構成図である。
【図2】図1に示す送信システムの構成図である。
【図3】入会署名中にクライアントに提示されるビデオ画面を示す図である。
【図4】特定のメディア番組の送信を要求するためにクライアントに対して提示されるビデオ画面を示す図である。
【図5】番組選択中にクライアントに対して提示されるビデオ画面を示す図である。
【図6】リクエストされた番組の保存を知らせるために、クライアントに対して提示されるビデオ画面を示す図である。
【図7】クライアントに対する番組提供のビデオ画面を示す図である。
【図8】クライアントに番組が消えることを警告するビデオ画面を示す図である。
【図9】クライアントに入手可能な保存の状態を知らせるビデオ画面を示す図である。
【図10】図1のクライアント・サーバーとメディア送信システムの操作を示すフロー図である。
【図11】番組保存中のメディア送信システムを示すフロー図である。
【図12】クライアントが割り当てられた保存よりも多く保存をリクエストした送信される画面を示す図である。
【図13】メディア番組の受信及び保存のシステムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は複数のクライアント11、13、15、16からのメディア番組の記録及び/または提示要求を受け取り、それらのクライアントに対してメディア番組を送信するためのシステムを示している。この図ではテレビジョンなどのビデオ番組の送信に重点が置かれているが、送信されるメディア番組はオーディオでもビデオでもよく、そのビデオ番組がオーディオ部分を含んでいてもよい。 図1で、クライアント11はアナログ・モデムを介してインターネット17に接続され、最大56Kbpsのデータ処理量を有している。クライアント13はXDSL接続を介してインターネットに接続され、約6Mbpsのデータ処理量を有しており、クライアント15はLANを介して接続され、10−100Mbpsのデータ処理量を有している。最後に、クライアント16はケーブル・モデムを介してインターネットに接続されている。本実施の形態においてはインターネットが通信装置として用いられているが、本方法及び創始はどのタイプのデジタル・ネットワークとでも作動することができる。
【0018】
接続可能な多数のクライアントを代表するものとしてのクライアント11、13、15、16はインターネット17を通じてクライアントサーバー及び複数のメディア送信システム50a−50bに接続することができる。前記送信システムはそれぞれ異なる地理的位置に配置され、衛星信号31a及び31b、ケーブルテレビ33、放送テレビ35、CCTV37のようなメディア番組を受信する。前記送信システムは例えば、世界中のすべての主要都市に配置されている。送信システムがメディア番組を提供するのにアクセスするのは、例えば米国のニューヨーク及びシカゴ、ロス・アンジェルス、ホノルル、そして世界中の主要都市である。従って、クライアントは米国で、異なる時間帯に米国のメディア番組にアクセスできる。また、ヘルシンキ及びパリ、ローマ、東京、リオデジャネイロなど送信システムの整った多くの都市からアクセスできる。クライアントサーバー49は図1のすべてのシステムのURLによってアクセスされ、図1のシステムの残余との初期段階クライアントシステム相互作用を実行する。本実施の形態において、クライアントは会員制を設定し、メディア番組の記録に対するクライアントのリクエストのために、クライアントサーバー49にコンタクトする。クライアントサーバーは、新しい会員を確認し、クライアントはリクエストされた番組の記録ができる選択された送信システムにメディア番組保存に対するリクエストをアクセス及び送信する。
【0019】
クライアントサーバー49は、送信システム50a−50bのそれぞれで入手可能なメディア番組のスケジュール及びリストを保持する。クライアントサーバーは、クライアントから特定のメディア番組の保存に対するリクエストを受信し、前記特定のメディア番組にアクセスできる送信システム50a−50bの一つのメディア番組のスケジュールから識別する。クライアントサーバー49はその後、データ率及びビデオ形式、クライアントのe−メールアドレスのようなデータを、例えば送信システム50aのスケジューラ20に送信する。図2は送信システム50aの構成図であり、実質的に同じである送信システム50b及び50c、50dも表している。送信システム50aののスケジューラ20は、クライアントサーバー49からのメッセージを受信する。
【0020】
スケジューラ20は、特定のメディア番組を受信し、その番組をクライアントが入手可能になるように、送信システムの50aの作業を監督することでメッセージに応答する。スケジューラ20は、例えば31a−37の様々なメディア供給源で入手可能なメディア番組及び入手可能な時間のスケジュールに関する現在及び未来の情報を保持する。
【0021】
クライアントによって要求されたメディア番組が上映されているか、上映が開始されようとしている場合、スケジューラ20はその番組を伝送する信号供給源をその信号供給源に適した受信装置/デコーダ53などの受信装置/デコーダ53に接続して選択されたメディア番組の標準ベース・バンド信号をつくりだす。図2に示されるように、この実施の形態では複数の受信装置/デコーダ53−69が存在している。例えば、衛星31aからのチャンネルXを例えばクライアント15に対して利用可能にするべきである場合、スケジューラ20は接続要求をマルチスイッチ80などのマルチスイッチに送って、その衛星からの信号を入手するために、衛星31aからのソース信号を特定の受信装置/デコーダ、例えば受信装置/デコーダ55に接続する。同時に、スケジューラ20はチャンネルXが受信装置55によってベース・バンドに変換されるべきであることを示す受信装置/デコーダ・コマンドを受信制御装置91に送る。本実施例においては、各受信装置/デコーダ、例えば受信装置/デコーダ55は一時に1つのビデオ・チャンネルに関してベース・バンド出力信号をつくりだすことができる。従って、200のビデオ・チャンネルを同時に送信及び/または記録する送信システムは少なくとも200の受信装置/デコーダを必要とすることになる。受信装置制御装置91は受信装置/デコーダ53−69に接続されており、それらに対して例えば指定された供給源31からの信号を受信し、そして/またはその信号をビデオ・ベース・バンドにデコードするために必要なパラメータをそれらの受信装置/デコーダに送信する。そうしたデジタル的に制御された受信装置/デコーダの動作はよく知られており、ここでは詳細には説明しない。
【0022】
各受信装置/デコーダ53−69からのビデオ・ベース・バンド出力信号は複数のビデオ・デジタイザ23a−23nの所定の1つに接続される。本実施の形態のビデオ・デジタイザは450MHZペンティアムII NTワーク・ステーションで、それぞれ上記受信装置/デコーダからの3つのベース・バンド信号入力に接続されている。他の実施の形態では、デジタイザは容量がより小さく、ただ1つだけの受信装置/デコーダに接続されているような場合もある。同様に、より容量の大きなデジタイザは3つ以上の受信装置/デコーダに接続することもできる。
【0023】
各ビデオ・デジタイザは高容量プロセッサ95とSun Solarisボックス高容量保存装置97ボックス型保存アレイ5000で構成される。例えばプロセッサ95はその接続されている受信装置/デコーダ、例えば、受信装置/デコーダ53、55、57からの各受信ベース・バンド・ビデオ信号を受信して、それら各受信信号を非圧縮AVI形式に変換する。非圧縮AVIはその後最初の要求でそのクライアントによって指定された形式に変換される。変換されたビデオ/オーディオ信号は要求しているクライアントに対して再生するために保存装置97のファイル内に保存される。なお、プロセッサ95による動作はスケジューラ20からの指示に対応して行われる。
【0024】
送信システム50はまた複数の再生サーバーを含んでおり、そのうち再生サーバー101、103、及び105を図2に示す。各再生サーバーは1つあるいは複数のインターネット・アドレスを有しており、すべてのビデオ・デジタイザ、例えば23の高容量保存装置、例えば97から保存されているファイルを検索するために接続されている。再生サーバーのソフトウエア制御は上記URLによって表示されるビデオを所定の高容量保存装置から検索してそのビデオ・ファイルから引き出されたストリーミング・ビデオを送信することによって、ファイルのアイデンティティを含む特定のURLに対するクライアントからの要求に応える。各記録されたビデオ番組を保存した高容量保存装置は特定のファイルのアドレスと同様、スケジューラ20によって再生サーバー100、103、105に示される。
【0025】
好適に、クライアントに対する再生はそのクライアントが受信できる上記ストリーミング・ビデオ形式の1つで行われる。クライアントが最初に要求サーバー49からメディア番組を要求すると、望ましいストリーミング・ビデオ形式がその要求と共に指定される。スケジューラ20はその要求情報に応えて、その要求された再生形式をそのビデオ番組を記録するために選択されたビデオ・デジタイザに示す。するとそのビデオ・デジタイザはそのビデオ番組の圧縮AVIを高容量保存装置に保存する前に要求された形式に変換する。
【0026】
本実施の形態においては、クライアントはメディア送信の要求を行う前にサービスの会員になる必要がある。そうした会員制によって、上記送信システムはメディア送信のいくつかのデフォールト・パラメータを記録し、必要な場合、サービスに対する支払いの方法を確立することができる。他の実施の形態では、そうした会員制は必要とされず、クライアントは単にクライアントサーバー49にコンタクトしてメディア送信及び/または保存を要求することができる。
【0027】
例えばクライアント15はそのサービス・プロバイダのホーム・ページに対するURLを利用して、いつでもその要求サーバー19にコンタクトすることができる。クライアントが会員になる前にその要求サーバーにコンタクトすると(図5、ステップ501)、そのクライアントが非会員かどうかを確認するためにステップ505が行われ、その非会員クライアントが会員になりたいかどうかを尋ねる画面がそのクライアントに示される。会員になることを希望する場合は、そのクライアントに対して図3に示すような会員の期限や条件(図示せず)を示す情報ボックスの画面が示される。それらの期限や条件を見た後で、そのクライアントはそのボックスに自分の氏名及びアドレス107を入力すると同時に、テキスト・ボックス107に自分のe−メール・アドレスを入力する。本実施の形態においては、クライアントのe−メール・アドレスはそのサービスに対するログ−イン名として用いられるが、しかしながら、他の実施の形態では別のログ−イン名用として別の新しいテキストが使われる場合もある。そしてクライアントはテキスト・ボックス103に事後そのサービスを利用する許可を得るためのパスワードを入力し、確認ボックス105内にそれをリタイプしてそのパスワードを確認する。クライアントはまたテキスト・ボックス109内にXDSLなど自分の接続タイプを入力すると同時に、例えば6Mbpsなどの接続速度をボックス111に入力する。さらにクライアントはテキスト・ボックス112内に後で要求した信号を受信するために自分が利用したいと思うビデオ形式を指定する。最後に、クライアントはテキスト・ボックス113にクレジット・カード番号など支払いに関する情報及び、ボックス115にクレジット・カードと使うPINを入力する。クライアントはまた、クライアントがたびたび参照する送信システムを表す望まれた地理的位置のリストをドロップ・ダウン・メニュー102の方法によって選択する。図3は、クライアントがニューヨークの送信システムにおいて入手可能な番組のリストを識別するために、メニュー102で地理的位置『ニューヨーク』を選択した図である。会員の一員として、前記クライアントはまた、ボックス117及び118にテキストを入力することによって、特定のサービスグレードとベース保存期間をリクエストする。表1はサービスグレードと保存期間の値段スケジュールの例である。
[表1]
時間 ミディアムグレード ハイグレード
2時間 無料 14.95ドル
4時間 9.95ドル 24.95ドル
6時間 14.95ドル 29.95ドル
1時間の使用につき 1.95ドル 3.95ドル
1週間延長 1番組につき1.95ドル
表1のスケジュールにおいて、ミディアムグレードは100kbpsでメディア番組を送信するのに必要な保存を表しており、ハイグレードは190kbpsでメディア番組を送信するのに必要な保存を表す。保存期間とサービス情報のグレードは、クライアント身元証明ファイルに保存され、下で述べられるように、クライアントに供給源を割り当てるためにクライアントサーバーが使用する。図3の画面で、ボックスへの入力が終了したら、クライアントは承認ボタン117をクリックし、その情報が会員データとしてクライアントサーバー49に送られる。クライアントサーバー49は、ステップ541でそのデータを検証すると同時に、ステップ543でクライアント・メンバーシップ・ファイル543に必要なパラメータを保存する。情報の検証が終了したら、クライアントサーバー49が『ご入会ありがとう』画面をクライアントに示す。要求サーバーはその入会許可がそのクライアントに与えられたことを示すためにそのクライアントのコンピュータにクッキーを表示する(ステップ545)。
【0028】
メンバーであるクライアントは、クライアントサーバー49のURLに自由に入りクライアントサーバ49へのインタネットに接続され、このクライアントサーバー49がメンバーであることを認識する。クライアントがクライアントのパスワードの入力およびクライアントのクッキーをチェックすることにより、クライアントがメンバーであることを認識すると、クライアントサーバーは、プログラムリクエストスクリーンをクライアントに戻す(図10のステップ507)。このようなリクエストスクリーンは図4に示されているが、これは特定のメディア番組をクライアントにデリバリすることを要求しているクライアントに用いられる。図4は、記憶するためにクライアントが利用可能なプログラムを識別するスケジュールリストポーション201を有する。最初に表示されたスケジュールは、好ましい場所、例えば会員である間選択されたニューヨーク用のものである。図4に示されたスクリーンは、8月18日の午後7時から10時まで利用可能なネットワーク放送テレビ番組用のもので、これはそれぞれプルダウンメニューボックス202,203,204により特定される。クライアントは別のソースと時間と日にちを望んだ場合には、プルダウンメニューボックスデータは、公知の方法によりおよびテレビのリストボタン205をクリックすることにより変更することができる。ボタン205をクリックすることにより、新たなソースと時間とデータの情報をボックス202,203,204からクライアントサーバー49に送られる。このクライアントサーバーは、新たなソース、データ、時間のリストを示すために更新されたスクリーンを示す。ソースメニューによりクライアントは、放送TV、通常のケーブルテレビ、プレミアムケーブルテレビ、ペーパービュー、サテライトリストあるいはこれらのカテゴリを全て組み合わせたものを見ることができる。クライアントがニューヨークのリストからプログラムを記録するを望まない場合には、プルダウンメニュー207は、新たな場所、例えばシカゴあるいはパリ等のリストでもって更新され、そしてTVのリストボタンがクリックされる。メニュー207からの新たな場所リストデータは、クライアントサーバー49に送られ、このクライアントサーバー49は選択された場所に対するメディア番組リストを示す新たなリストスクリーンを示すことにより応答する。
【0029】
所望のリストがロケーション201で表示された後、クライアントは興味のあるエントリをクリックし、そして完全リストボタン209を押す。クライアントサーバー49は、図5に示された選択されたプログラムの完全なリストを表示することにより応答する。クライアントは、記録ボタン210(図5)を押すことにより選択されたプログラムの記憶を要求することができるか、あるいはリターンボタン211を押すことにより図4のリストに戻ることができる。クライアントはまた、リスト201からプログラムを選択し、記録ボタン217を押してもよい(図4)。その後、クライアントの選択を表すデータがクライアントサーバー49に送られ、このクライアントサーバー49は適宜の送信システム、例えば50aを特定して記憶リクエストを選択された送信システムのスケジューラ20に転送する。
【0030】
メディア番組の放送が既に始まっているものの記憶をクライアントが要求した場合には、クライアントサーバー49は、別の場所のリストを検索して選択された番組が別の場所で放送される予定があるか否かを決定する。例えば、クライアントが午後7時30分以降にニューヨークのリストにあるWPIX上で、午後7時30分のテレビジョン番組「Frasier」の記録を要求した場合には、クライアントサーバー49は他のリスト、例えばロサンゼルスをチェックして、この選択された「Frasier」プログラムが後でそこで見られるか否かを検討する。見られる場合にはクライアントサーバー49は、決定された場所、例えばロサンゼルスでの送信システム50に通知して、放送されたときに要求された番組を受領し記録する。
【0031】
クライアントが、例えば201のリストのブラウザすることを望まない場合には、検索ツール208はアクセス可能なメディア番組を特定するよう利用可能である。この検索ツールにおいては、キーワードをテキスト部分に入力し、検索ボタンをクリックして、キーワードをクライアントサーバーに送り、そこで全ての利用可能な場所のデータベースを検索する。例えば、クライアントがテキスト「ホッケー」を検索ツール208に入力して、検索ボタンをクリックする。するとクライアントサーバーは、用語ホッケーにマッチする全ての利用可能な番組リストを検索する。その結果(図示せず)がリストとして表示され、このリストはクライアントのレビューあるいは選択用に検索エンジンにより創設されたリストである。この選択結果をクライアントサーバー49に送り、それを用いて番組の記録を実行する。
【0032】
図4の選択スクリーンはまた、ジャンルであるドロップダウンメニュー206を有し、これによりクライアントは、番組選択用のリストを受領するためのジャンルを選択することができる。このジャンルは、イージーリスニングミュージック、スポーツ、コメディ映画、アクション映画、他のカテゴリを含む。ジャンルのコンテンツは、記録システムに利用可能な全てのリストの混合物としてクライアントサーバーにより生成される。
【0033】
ステップ509(図5)で番組記録リクエストを受領すると、クライアントサーバー49は選択された送信システムのスケジューラ20に記録すべき番組の識別子とそれを要求しているクライアントの識別子(eメールアドレス)とクライアントのデータレートとクライアントが望むストリーミングビデオデリバリの種類を通知する。スケジューラ20は、ステップ513でクライアントサーバー49からの情報を解析し、受信と記録が行われる時間の間、例えば受信機/デコーダ53の利用可能性と、ビデオデジタイザ23への利用可能性を計画する。記録ルーチンはその後ステップ515でスケジュール化され、記録の開始が行われる時間の直前に、即ち要求されたメディア番組の計画されたスタートの直前に20上で実行される。
【0034】
実行されると、保存ルーチン(図11)が要求された番組選択、符号化及び保存を行うようにスケジュールされた装置と交信する。最初に、スケジューラ20はステップ521でデータ、つまり、事前にそのスケジューラに割り当てられた例えば受信装置/デコーダ53に対して、例えば供給源であるケーブル33を接続する指令をマルチスイッチ80に送信する。ほぼ同時に、スケジューラ20はステップ523で受信装置/デコーダ53を制御してケーブル1からの信号のチャンネル17をベースバンドに切り換えることを指定するコマンドを制御装置91に送る。スケジューラ20は上記保存ルーチンの一部として、そのクライアントのデータ転送速度及びストリーミング・ビデオ形式をデジタイザ23aに示し、ステップ525で受信装置/デコーダ53からのベース・バンド信号の未圧縮AVIへの符号化とその結果のリアル・メディアへの変換を指令する。そうすると、デジタイザ23aのプロセッサ95はそのリアル・メディア・データ・ストリームを保存装置97上でファイルとして保存し、スケジューラ20に対して開始ファイル・アドレスを示す。
【0035】
すると、スケジューラは保存中のメディア番組のスケジュールされた終了時間でタイム・アウトする保存ルーチンに関してステップ529でタイマーを始動する。タイム・アウトすると、スケジューラはステップ531で要求された番組を受信するために確立された接続の解除を指令し、デジタイザ23aにその番組の符号化と保存を停止するように指令する。すると、保存ルーチンは例えば再生サーバー105を指定するためにステップ533を実行して、クライアントの要求に基づいてそのクライアントに保存されたメディア番組を送信する。本実施例において、再生サーバー105が識別されるのは、それがリアル・メディア形式でストリーミング・ビデオを提供するからである。再生サーバー105を識別したら、スケジューラ20はURLでその識別された再生サーバー105とアクセスされるファイルを示す、図6で示されるようなe−メール・メッセージをつくりだして、クライアント15にそのメッセージを送る。例として、URLは
HTTP://www.TVstorage.net/account=client@TVstorage.com:program=BZD1TRY3
このURLは、再生サーバー及びメディア番組ファイルのアドレスを識別する。
【0036】
クライアント15はスケジューラからe−メールを受信し、そしてクライアントによって選択された時点で、e−メールからURLに入ることによって、ファイルにアクセスする。この再生サーバー105はメモリー97内にクライアント15のために保存されているリアル・メディアにアクセスし、そのファイルをインターネットを通じてそのファイルをクライアント15に送る。図7は保存されたメディア番組がクライアントへ送信された画面を表している。
【0037】
クライアントがメンバとして登録すると、クライアントはサービスのレベルとクライアントに割り当てられる初期の記憶容量を特定する。以下に示す実施例は、クライアントが2時間のメディアサービスを要求すると仮定している。クライアントが番組の記録を要求している場合には、クライアントサーバー49は、クライアントのパラメータファイルにアクセスし、利用可能な記憶容量を特定する。利用可能な記憶容量が要求された番組を記憶するのに必要なそれよりも小さな場合には、クライアントサーバー49は送信システム50dを介して記録を設定することができず、その代わりに図12に示すように、クライアントにメッセージを戻す。クライアントが「もっと購入する」のラインをクリックした場合には、新たなスクリーンには表示された価格でさらなる記憶容量を提案する用意がある新たなスクリーンが表示される。クライアントがさらに記憶容量を購入する量をクリックすると課金事象が発生し、クライアントの課金パラメータが表示された価格により増加する。さらにまた、クライアントに割り当てられたメモリ容量は、メモリを購入することによっても増加することができる。クライアントが記憶容量をさらに購入しないことを選択した場合には、記憶容量が十分でないという理由で、以前に要求した記録は行われない旨のメッセージがクライアントに示される。クライアントが要求した番組を記録するのに十分な記憶容量を購入したあるいは有していた場合には、要求された記憶容量がクライアントの割り当てられた記憶容量パラメータから減算され、その後送信システム50dが要求された番組を記憶するよう指示する。
【0038】
送信システム50dにより記録された各番組は、記録が行われた後、所定の時間経過後、見られて自動的に消去される。例えば、クライアントが番組を記録した後1週間以内に記録された番組を見なかった場合には、番組は「消滅」して消去される。クライアントのこのようなミスを避けるためにクライアントサーバーは、各クライアントのアカウントを周期的にレビューして記録された番組が1日以内に消去されるか否かをクライアントに通知する。図8は、番組が消去されるときにクライアントに示されるスクリーンを示す。図8の警告スクリーンは、611でリンクをクリックすることにより番組を見る機会を与え、さらにまたクライアントに対し、お金を払って番組の記憶期間を延長するオプション613を与える。クライアントが記録期間を延長することを選択した場合には、クライアントのアカウントには、延長料金が加算され、クライアントのパラメータの消去期間は、それに対応する時間だけ延長する。図8に示されたスクリーン上では、613で示されたリンクをクリックすることにより、1.95ドルがクライアントのアカウントに加算され、特定されたシンプソン番組の記録期間が1週間だけ延長される。
【0039】
時々クライアントサーバー49は、各メンバーのクライアントに対するメモリの使用状態をレビューする。利用可能な記録時間を有するクライアントが特定されると、このクライアントには、図9に示すメッセージが送信され、クライアントに対し番組が既に記録されていることおよびそれを見られる記録時間が通知される。図9のスクリーンは、記録されている番組をコラム603で特定し、記録された番組の消去日時をコラム605で特定し、各番組に対する干渉すること、延長すること、消去すること(コラム603)のようなアクションに対するハイパーリンクを提供する。クライアントが図9のメッセージを無視するかあるいは他のアクションへのハイパーリンクの1つにフォローすることができる。
【0040】
前述した実施例は、メディア番組の信号の受信と全ての機能を実行する分配された送信システムにより行われるメディア番組の符号化と記録を示す。図13に示した実施例においては、信号の受領は、異なる場所で信号を受領するために分配され、そして符号化機能と記録機能は信号の受領点とは離れた場所で分配されることを示している。図13には、複数のクライアント11−16がインターネット17を介してクライアントサーバー49に接続可能である。インターネット17には、さらに複数の記憶装置701,703,705が接続されている。各記憶装置は、メディア番組スイッチ706に接続され、さらにメディア信号の他のソース(図示せず)に記憶されている。記憶装置701,703,705は、スイッチ706からメディア番号信号を受領し、クライアントサーバー49の制御の元でクライアント11−16により要求されたメディア番組を符号化し記憶する。スイッチ706は、クライアントサーバー49からインターネット17と接続715を介して送信されたコンマンドに応答して動作して、1つあるいは複数の受信機707,709,711,713から記憶装置701,703,705へ選択されたメディア番組信号を接続する。受信機708,709,711,712は、この実施例においてはローマ、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスに分布して配置されている。クライアントサーバー49は、各受信機で得られるメディア番組信号が入手可能であり、各受信機におけるメディア番組を表すリストを前述した方法によりクライアント11−16に表示する。クライアントサーバー49がクライアントからメディア番組リクエストを受領すると、クライアントサーバー49は、要求された番組を受領する受信機707,709,711,713の1つを特定し、スイッチ706がメディア番組信号を例えば選択された記憶装置701に接続するよう制御する。例えば選択された記憶装置701は、要求されたメディア番組信号を検出し、符号化し、記録するよう指示され、そしてそれを要求しているクライアントに分配する。図13の実施例においては、記憶装置はいずれかの場所にあることが必要とはされず、さらに1つの記憶センターにあることも必要とされない。さらにまた、スイッチ706のメディア番組信号切り替え機能は、複数のスイッチあるいは他の種類の信号検出装置に分配される。
【符号の説明】
【0041】
501: クライアント・コンタクト
505: 会員検証
507: 番組送信要求画面
509: 受信要求データ
511: スケジューラにデータ送信
513: 必要な装置の割り当て
515: メディア・スタートのため保存ルーチンをセット
517: 保存ルーチンを実行
521: 供給源を受信装置に接続
523: 受信装置設定
525: デジタイザに指令
527: デジタイザからファイル・アドレス
529: 予定された番組終了時間
531: 接続解除、符号化停止
533: 再生サーバー及びファイルを確認
535: クライアントにファイルURLを通知
537: 会員画面送信
539: 会員データ受信
541: 検証
543: 会員ファイル設定
545: 会員クッキーの書き込み
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の複数の要求されたメディア番組信号を受信し記憶し、そして複数のサービスのグレードをサポートする複数の記憶装置を含み、前記記憶装置は異なる地理的位置に配置され、そして前記複数のサービスのグレードの各サービスのグレードは総メディア番組時間の長さとメディア番組配信データレートとを含み、さらに、
ネットワーク接続されたクライアントから前記要求されたメディア番組の記憶の要求を受信するネットワークアクセス可能サーバを含み、前記クライアントからのメディア番組についての要求に応答して、前記複数の記憶装置の一つに対し、前記要求されたメディア番組を受信して前記クライアントが選択したフォーマットで記憶するように通知し、前記ネットワークアクセス可能サーバは前記クライアントが利用可能な記憶の量を識別する値を記憶し、そして、
前記ネットワークアクセス可能サーバは、要求する前記クライアントに、前記記憶されたメディア番組を読み出すネットワークアドレスを通知する、メディア番組記憶システム。
【請求項2】
ネットワークを介した前記クライアントからの配信リクエストに応答して、前記記憶されたメディア番組をネットワークを介してクライアントへ配信する装置をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ネットワークアクセス可能サーバは、前記クライアントによるアクセスのための望まれたメディア番組リストを記憶する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ネットワークアクセス可能サーバは、前記望まれたリストに加え、メディア番組のリストを記憶する、請求項3に記載の装置。
【請求項1】
所定の複数の要求されたメディア番組信号を受信し記憶し、そして複数のサービスのグレードをサポートする複数の記憶装置を含み、前記記憶装置は異なる地理的位置に配置され、そして前記複数のサービスのグレードの各サービスのグレードは総メディア番組時間の長さとメディア番組配信データレートとを含み、さらに、
ネットワーク接続されたクライアントから前記要求されたメディア番組の記憶の要求を受信するネットワークアクセス可能サーバを含み、前記クライアントからのメディア番組についての要求に応答して、前記複数の記憶装置の一つに対し、前記要求されたメディア番組を受信して前記クライアントが選択したフォーマットで記憶するように通知し、前記ネットワークアクセス可能サーバは前記クライアントが利用可能な記憶の量を識別する値を記憶し、そして、
前記ネットワークアクセス可能サーバは、要求する前記クライアントに、前記記憶されたメディア番組を読み出すネットワークアドレスを通知する、メディア番組記憶システム。
【請求項2】
ネットワークを介した前記クライアントからの配信リクエストに応答して、前記記憶されたメディア番組をネットワークを介してクライアントへ配信する装置をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ネットワークアクセス可能サーバは、前記クライアントによるアクセスのための望まれたメディア番組リストを記憶する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ネットワークアクセス可能サーバは、前記望まれたリストに加え、メディア番組のリストを記憶する、請求項3に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−24244(P2011−24244A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191673(P2010−191673)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【分割の表示】特願2000−348656(P2000−348656)の分割
【原出願日】平成12年11月15日(2000.11.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ペンティアム
【出願人】(596092698)アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド (965)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【分割の表示】特願2000−348656(P2000−348656)の分割
【原出願日】平成12年11月15日(2000.11.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ペンティアム
【出願人】(596092698)アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド (965)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]