説明

選曲装置用プログラム、予約方法、及び選曲装置

【課題】他のユーザによって歌唱されたことが投稿されたカラオケ曲と同じカラオケ曲を容易に予約する。
【解決手段】選曲装置用プログラムは、コンピュータに、カラオケ曲の演奏を予約する第1予約ステップと、第1予約ステップにおいて予約されたカラオケ曲を識別可能な識別情報を取得する第1取得ステップと、ユーザからの投稿内容を示す投稿情報を複数のユーザで共有する共有サイトに、第1取得ステップにおいて取得された識別情報を含む投稿情報を投稿する投稿ステップと、共有サイトに投稿された投稿情報から識別情報を取得する第2取得ステップと、第2取得ステップにおいて取得された識別情報を用いてカラオケ曲の演奏を予約する第2予約ステップと、を実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ曲の選曲に用いられるリモコンと、カラオケ曲を演奏するカラオケ装置と、を備えるカラオケシステムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ユーザが歌唱したカラオケ曲の情報を投稿するカラオケシステムの技術が開示されている。この技術において、投稿側のカラオケ装置は、カラオケの演奏時のユーザによる歌唱の音信号、歌唱されたカラオケ曲の楽曲名等を含む投稿データを作成してホストサーバにアップロードする。視聴側のカラオケ装置は、ホストサーバから投稿データをダウンロードして、投稿データを他のユーザに視聴させる。こうして、ユーザが歌唱したカラオケ曲の楽曲名等の情報が、他のユーザに公開される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−237553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、カラオケ装置を利用するユーザは、投稿された楽曲名に基づいて、他のユーザが如何なるカラオケ曲を歌唱したかを知ることができる。そのため、ユーザが、他のユーザが歌唱したカラオケ曲と同じカラオケ曲を予約して歌唱するという行動をとることが考えられる。
【0005】
しかしながら、カラオケ曲を予約するためには、投稿された楽曲名を用いて、予約するカラオケ曲を識別する楽曲番号を再度カラオケ装置が検索し、予約処理を実行する必要がある。そのため、従来技術では、他のユーザによって歌唱された楽曲と同じ楽曲を歌唱する場合に、楽曲の楽曲番号検索処理と予約処理とが必要となるため、ユーザにとって使い勝手が悪かった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものである。本発明は、他のユーザによって歌唱されたことが投稿されたカラオケ曲と同じカラオケ曲を容易に予約することができる選曲装置用プログラム、予約方法、及び選曲装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、カラオケ装置により演奏されるカラオケ曲の選曲に用いられる選曲装置に含まれるコンピュータに、カラオケ曲の演奏を予約する第1予約ステップと、前記第1予約ステップにおいて予約されたカラオケ曲を識別可能な識別情報を取得する第1取得ステップと、ユーザからの投稿内容を示す投稿情報を複数のユーザで共有する共有サイトに、前記第1取得ステップにおいて取得された前記識別情報を含む前記投稿情報を投稿する投稿ステップと、前記共有サイトに投稿された前記投稿情報から前記識別情報を取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにおいて取得された前記識別情報を用いてカラオケ曲の演奏を予約する第2予約ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記投稿ステップは、前記第1予約ステップにおいてカラオケ曲の演奏が予約されたときに、前記投稿情報を投稿することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記コンピュータに、前記第1予約ステップにおいて予約されたカラオケ曲の歌唱結果を示す結果情報を取得する第3取得ステップを更に実行させ、前記投稿ステップは、前記第1取得ステップにおいて取得された前記識別情報と、前記第3取得ステップにおいて取得された前記結果情報と、を含む前記投稿情報を投稿することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、カラオケ装置により演奏されるカラオケ曲の選曲に用いられる選曲装置により実行される予約方法において、カラオケ曲の演奏を予約する第1予約ステップと、前記第1予約ステップにおいて予約されたカラオケ曲を識別可能な識別情報を取得する第1取得ステップと、ユーザからの投稿内容を示す投稿情報を複数のユーザで共有する共有サイトに、前記第1取得ステップにおいて取得された前記識別情報を含む前記投稿情報を投稿する投稿ステップと、前記共有サイトに投稿された前記投稿情報から前記識別情報を取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにおいて取得された前記識別情報を用いてカラオケ曲の演奏を予約する第2予約ステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、カラオケ装置により演奏されるカラオケ曲の選曲に用いられる選曲装置において、カラオケ曲の演奏を予約する第1予約手段と、前記第1予約手段により予約されたカラオケ曲を識別可能な識別情報を取得する第1取得手段と、ユーザからの投稿内容を示す投稿情報を複数のユーザで共有する共有サイトに、前記第1取得手段により取得された前記識別情報を含む前記投稿情報を投稿する投稿手段と、前記共有サイトに投稿された前記投稿情報から前記識別情報を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段により取得された前記識別情報を用いてカラオケ曲の演奏を予約する第2予約手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1、4または5に記載の発明によれば、共有サイトに投稿された投稿情報から取得された識別情報を用いてカラオケ曲の演奏が予約される。この識別情報は、カラオケ曲を識別可能な情報である。そのため、他のユーザによって歌唱されたことが投稿されたカラオケ曲と同じカラオケ曲を容易に予約することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、予約時に投稿情報が投稿されるので、カラオケ曲の演奏が終了するときにカラオケ装置がその旨を通知する必要がない。そのため、カラオケ装置の処理負荷を軽減することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、ユーザは、他のユーザによって歌唱されたことが投稿されたカラオケ曲と同じカラオケ曲を容易に予約することができるとともに、他のユーザによる歌唱結果を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態におけるカラオケシステムSの概要構成例を示す図である。
【図2】(A)は、リモコン1の概要構成例を示すブロック図である。(B)は、コマンダ2の概要構成例を示すブロック図である。(C)は、管理サーバ3の概要構成例を示すブロック図である。(D)は、携帯端末T1の概要構成例を示すブロック図である。
【図3】携帯端末T1の制御部41の実施例1における処理例を示すフローチャートである。
【図4】携帯端末T1の制御部41の実施例2における処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、例えばカラオケ店舗において利用されるカラオケシステムに対して、本発明を適用した場合の実施形態である。
【0017】
[1.カラオケシステムの構成及び動作の概要]
始めに、図1を参照して、本実施形態におけるカラオケシステムの構成の概要について説明する。図1は、本実施形態におけるカラオケシステムSの概要構成例を示す図である。なお、図1に示す例では、説明の便宜上、カラオケ店舗のカラオケルーム(客室)を1室のみ示し、リモコン1及びカラオケ装置2をそれぞれ1台ずつ示している。なお、カラオケ装置を、以下、「コマンダ」という。
【0018】
図1に示すように、カラオケシステムSは、リモコン1、コマンダ2、及び管理サーバ3を含んで構成される。管理サーバ3には、それぞれカラオケ店舗の利用者であるユーザにより所有される携帯端末T1〜4が携帯基地局B及びネットワークNWを介して接続可能になっている。なお、以下では、携帯端末T1〜4を代表して、携帯端末T1について説明する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、携帯通信網、及びゲートウェイ等により構成される。各カラオケ店舗には、有線LAN、アクセスポイントAP、及びルータRが設置されている。各カラオケルームに設置されたコマンダ2は、それぞれ有線LAN(Local Area Network)に接続されている。アクセスポイントAPは、有線LANと無線LANとを相互接続するための通信機器である。各リモコン1は、無線LAN、及びアクセスポイントAPを介して、有線LANに接続することができる。また、同一の店舗のリモコン1とコマンダとは、無線LAN、及び有線LANを介して互いに通信が可能である。また、リモコン1と管理サーバ3とは、無線LAN、有線LAN、ルータR、及びインターネットを介して互いに通信が可能である。また、コマンダ2と管理サーバ3とは、有線LAN、ルータR、及びインターネットを介して互いに通信が可能である。
【0019】
リモコン1は、カラオケ曲の選曲に用いられる選曲装置である。なお、リモコン1は、ナビ端末又は検索端末ともいう。リモコン1には、リモコンIDが付与されている。リモコンIDは、リモコン1を識別するための識別情報である。リモコンIDは、リモコン1を一意に特定できる情報であれば、どのような情報であってもよいが、例えばリモコン1に割り当てられたIPアドレスがリモコンIDとされても良い。各リモコン1は、同じカラオケルーム内に設置されたコマンダ2との間で対応付けが行われている。なお、対応付けは、くくり付け、又はペアリングとも呼ばれる。リモコン1は、赤外線通信により、リモコン1と対応付け状態にあるコマンダ2へ各種指令を送信することができる。例えば、リモコン1は、ユーザにより選曲されたカラオケ曲の予約指令を送信する。この予約指令には、選曲されたカラオケ曲のカラオケ曲番号が含まれる。カラオケ曲番号は、本発明の識別情報の一例である。カラオケ曲番号は、カラオケ曲を一意に識別するための識別番号である。例えば、カラオケ曲間で曲名及び歌手名が同一であっても、楽曲のバージョンが異なれば、それぞれに異なるカラオケ曲番号が付与される。また、リモコン1は、無線LANを介してコマンダ2へ指令を送信することもできる。
【0020】
ユーザは、リモコン1に対してログイン操作を行うことにより、カラオケシステムSにログインすることができる。ログイン操作においては、ユーザのカラオケ用ユーザID及びパスワードが入力される。カラオケ用ユーザIDは、例えばカラオケシステムSを利用するために会員登録を行ったユーザに対して発行される識別情報である。ユーザは、リモコン1からログインすることにより、カラオケシステムSの会員専用のサービスを利用することができる。
【0021】
次に、コマンダ2は、予約されたカラオケ曲を演奏する演奏装置である。コマンダ2には、コマンダIDが付与されている。コマンダIDは、コマンダ2を識別するための識別情報である。コマンダIDは、コマンダ2を一意に特定できる情報であれば、どのような情報であってもよい。例えばコマンダ2に割り当てられたIPアドレスがコマンダIDとされても良い。また、コマンダ2は、赤外線通信によりリモコン1から送信された各種指令を受信する。例えば、コマンダ2は、予約指令を受信すると、予約指令に含まれるカラオケ曲番号等を演奏予約リストに登録する。演奏予約リストには、例えば、カラオケ曲番号が予約順に登録される。なお、リストへの「登録」は「記録」ともいう。コマンダ2は、演奏予約リストに登録されたカラオケ曲番号の順に、カラオケ曲の演奏を行う。また、コマンダ2は、ユーザのカラオケ曲の歌唱に対して採点処理を行う。この採点処理は、ユーザによって採点が指示されたカラオケ曲の演奏時に行われる。コマンダ2は、採点処理により、ユーザの歌唱の良し悪しを示す点数を決定し、その点数を演奏終了時にディスプレイに表示する。また、コマンダ2は、カラオケ曲の演奏に合わせてユーザが歌唱する姿を、カラオケルームに設置されたビデオカメラにより動画撮影させる。この動画撮影は、ユーザによって撮影が指示されたカラオケ曲の演奏時に行われる。コマンダ2は、マイクによって集音されたユーザの歌唱音声の信号と、ユーザが歌唱する姿を撮影した動画の信号とを含む動画データを生成する。そして、コマンダ2は、生成した動画を、ディスプレイに表示したり、管理サーバ3へアップロードしたりする。なお、動画を撮影するサービスは、カラオケシステムSの会員専用のサービスである。
【0022】
次に、管理サーバ3は、本発明のサーバ装置の一例である。管理サーバ3は、インターネットに接続されており、Webサーバとしての機能を有する。また、管理サーバ3は、ユーザのログイン状態等を管理する。また、管理サーバ3は、コマンダ2の採点処理により決定された点数に基づいて、カラオケ曲を歌唱したユーザの順位付けを行う。この順位は、例えば、カラオケシステムSに会員登録しているユーザの中での順位である。また、この順位付けは、例えば、カラオケ曲ごとに行われる。管理サーバ3が順位を決定すると、コマンダ2は、決定された順位を、採点処理により決定した点数とともにディスプレイに表示する。なお、ユーザの歌唱に対して順位を付けるサービスは、カラオケシステムSの会員専用のサービスである。また、管理サーバ3は、コマンダ2からアップロードされた動画データを登録する。携帯端末T1等の端末装置は、管理サーバ3にアクセスすることにより、登録された動画データを再生する。これにより、ユーザは、他のユーザがカラオケ曲を歌唱した姿を撮影した動画を視聴することができる。
【0023】
次に、携帯端末T1は、それぞれ本発明における選曲装置の一例である。携帯端末T1の例としては、スマートフォン、携帯電話機、又はタブレット等が挙げられる。携帯端末T1は、ネットワークNWを介して管理サーバ3へアクセスし、通信することができる。
【0024】
カラオケシステムSにおいては、ユーザが携帯端末T1を操作することにより、カラオケ曲を選曲してコマンダ2に演奏を予約することを可能とさせる。そのため、管理サーバ3が、携帯端末T1とコマンダ2との対応付けを行う。先ず、ユーザは、リモコン1でログイン操作を行う。すると、リモコン1は、ログイン要求を管理サーバ3へ送信する。このログイン要求は、ユーザにより入力されたカラオケ用ユーザID及びパスワードと、リモコン1と対応付け状態にあるコマンダ2のコマンダIDとを含む。管理サーバ3は、リモコン1からログイン要求を受信すると、ログイン要求に含まれるカラオケ用ユーザID及びコマンダIDを対応付けて、リモコンログインリストに登録する。リモコンログインリストは、リモコン1からログインしたユーザのカラオケ用ユーザIDを登録するリストである。
【0025】
次に、ユーザが携帯端末T1に対してログイン操作を行う。このログイン操作においては、ユーザの携帯端末用ユーザID及びパスワードが入力される。携帯端末用ユーザIDは、例えば、携帯端末T1からアクセス可能な楽曲提供サイトで会員登録を行ったユーザに対して発行される識別情報である。同一のユーザに対して発行されたカラオケ用ユーザIDと携帯端末用ユーザIDとは対応付けられている。この対応付けを示す情報は、登録ユーザリストとして、管理サーバ3に記憶される。登録ユーザリストは、例えばカラオケシステムSを利用するために会員登録されたユーザのユーザ情報を登録するリストである。カラオケ用ユーザIDと携帯端末用ユーザIDとが同一の場合もある。この場合、カラオケ用ユーザIDと携帯端末用ユーザIDとは、特に区別されることなくユーザIDとして用いられる。ログイン操作が行われると、携帯端末T1は、ログイン要求を管理サーバ3へ送信する。このログイン要求には、入力された携帯端末用ユーザID及びパスワードが含まれる。管理サーバ3は、携帯端末T1からログイン要求を受信すると、リモコンログインリストを参照する。そして、管理サーバ3は、ログイン要求に含まれる携帯端末用ユーザIDに対応するカラオケ用ユーザIDがコマンダIDに対応付けられているか否かを判定する。ここで、携帯端末用ユーザIDに対応するカラオケ用ユーザIDは、登録ユーザリストから特定される。管理サーバ3は、カラオケ用ユーザIDがコマンダIDに対応付けられている場合には、携帯端末T1とコマンダ2との対応付け処理を実行する。この対応付け処理で、管理サーバ3は、ログイン要求に含まれる携帯端末用ユーザIDと、カラオケ用ユーザIDに対応付けられているコマンダIDとを対応付けて携帯端末ログインリストに登録する。携帯端末ログインリストは、携帯端末T1からログインしたユーザの携帯端末用ユーザIDを登録するリストである。言い換えれば、携帯端末ログインリストは、携帯端末T1とコマンダ2とを対応付けるためのリストである。携帯端末ログインリストへの登録により、携帯端末T1からのログインが完了し、携帯端末T1とコマンダ2とが対応付けられる。
【0026】
ログインしたユーザの携帯端末T1が管理サーバ3へ要求を送信するとき、その要求には、ユーザの携帯端末用ユーザIDが含まれる。例えば、携帯端末T1は、ユーザにより選曲されたカラオケ曲の予約要求を送信する。管理サーバ3は、携帯端末T1からの要求を受信すると、要求に含まれる携帯端末用ユーザIDに対応するコマンダIDを、携帯端末ログインリストから取得する。そして、管理サーバ3は、取得したコマンダIDに基づいて、携帯端末T1から受信した要求を、携帯端末T1と対応付け状態にあるコマンダ2へ転送する。
【0027】
ところで、ネットワークNWには、共有サイトサーバ4が接続されている。共有サイトサーバ4は、複数のユーザで情報を共有する共有サイトのWebサーバである。共有サイトの例としては、ミニブログ、ブログ、SNS(Social Networking Service)、電子掲示板等がある。携帯端末T1は、ネットワークNWを介して共有サイトサーバ4へアクセスし、通信することができる。これにより、ユーザは、共有サイトへ情報を投稿したり、投稿された情報を閲覧したりすることができる。なお、以下では、共有サイトとしてミニブログを適用した場合を例として説明する。
【0028】
ユーザが携帯端末T1を操作してカラオケ曲の予約を行うと、携帯端末T1が、予約されたカラオケ曲の情報を、つぶやき情報としてミニブログに投稿する。携帯端末T1によるつぶやき情報の投稿は、つぶやき情報のアップロードまたは送信ともいう。
【0029】
投稿されるつぶやき情報には、予約されたカラオケ曲のカラオケ曲番号、曲名、歌手名等が含まれる。これにより、ユーザは、自分がカラオケでどのようなカラオケ曲を歌唱したかを、他のユーザに公開することができる。また、携帯端末T1が、他のユーザによってミニブログ投稿されたつぶやき情報として投稿したカラオケ曲の情報を取得し、歌唱されたカラオケ曲の一覧として表示する。そして、ユーザが一覧から所望のカラオケ曲を選曲することにより、選曲したカラオケ曲を携帯端末T1で予約することができる。つまり、ユーザは、携帯端末T1を利用して、他のユーザによって歌唱されたことがミニブログに投稿されたカラオケ曲と同じカラオケ曲を予約することができる。このとき、携帯端末T1は、つぶやき情報から、予約対象のカラオケ曲のカラオケ曲番号を取得し、このカラオケ曲番号を用いて予約を行う。つぶやき情報にカラオケ曲番号が含まれているので、例えば、つぶやき情報に含まれる曲名を用いて予約に必要なカラオケ曲番号を検索する必要がない。曲名を用いてカラオケ曲番号を検索する場合、同じ曲名で複数のカラオケ曲番号が検索される場合がある。つまり、同じ曲名であっても、その曲名が付与されているカラオケ曲が複数存在する場合がある。例えば、同じ曲名であっても、元の歌詞や楽曲自体が異なるカラオケ曲が複数存在したり、歌手が異なるカラオケ曲が複数存在したりする場合がある。また、曲名が同じであっても、バージョンが異なるカラオケ曲が複数存在する場合がある。例えば、カラオケ曲の演奏の際にディスプレイに表示される映像が異なっていたり、演奏に用いられる演奏データが異なっていたりする場合がある。演奏データとしては、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データ、生演奏の音をPCM(Pulse Code Modulation)等で符号化したデータ等がある。このように、曲名を用いた場合、複数のカラオケ曲番号が検索されることがあるため、他のユーザが歌唱したカラオケ曲と同じカラオケ曲のカラオケ曲番号を特定することができない場合がある。これに対し、カラオケ曲番号は、カラオケ曲を一意に識別する情報であるので、曲名が同じ複数のカラオケ曲のそれぞれに異なるカラオケ曲番号が付与されている。従って、他のユーザが歌唱したカラオケ曲を一意に特定することが可能であり、他のユーザが歌唱したカラオケ曲と同じカラオケ曲を容易に予約することができる。また、曲名が同じで、バージョンが異なるカラオケ曲が複数存在する場合、曲名を示す識別情報を含むつぶやき情報が投稿されても良い。この場合、曲名を示す識別情報は、バージョンが異なる複数のカラオケ曲番号を含む。複数のカラオケ曲番号を含む識別情報が、つぶやき情報として投稿されることで、他のユーザは、曲名を示す識別情報が含む複数のカラオケ曲番号の中から、所望のカラオケ曲番号を選択して予約することができる。
【0030】
[2.各装置の構成]
次に、図2を参照して、カラオケシステムSに含まれる各装置の構成について説明する。図2は、本実施形態におけるカラオケシステムSに含まれる各装置の概要構成例を示すブロック図である。
【0031】
図2(A)は、リモコン1の概要構成例を示すブロック図である。図2(A)に示すように、リモコン1は、制御部11、記憶部12、ビデオRAM13、映像制御部14、表示部15、操作部16、操作処理部17、赤外線送信部18、及び無線LAN(Local Area Network)通信部19等を備えて構成される。制御部11は、CPU、ROM、及びRAM等により構成される。記憶部12は、例えば、不揮発性半導体メモリ等により構成される。記憶部12には、OS(Operating System)及びリモコン処理プログラムが記憶されている。制御部11は、OS及びリモコン処理プログラムを実行することにより、リモコン1全体を統括制御する。また、記憶部12には、楽曲リストが記憶されている。カラオケ曲リストには、選曲対象となるカラオケ曲のカラオケ曲番号、曲名、及び歌手名等を含むカラオケ曲情報が登録されている。この楽曲リストに含まれるカラオケ曲の曲名等は、制御部11により、ビデオRAM13及び映像制御部14を介して表示部15に選択可能に表示される。また、制御部11は、ユーザによる操作部16からの指示を、操作処理部17を介して受け付ける。ユーザによる指示としては、ユーザID等の入力、又はカラオケ曲の選曲、音量調整等の指示がある。また、制御部11は、赤外線送信部18を介してコマンダ2の赤外線受信部29cへ各種指令を送信することができる。また、無線LAN通信部19は、例えばIEEE 802.11の諸規格に準拠する無線LANの通信を行うためのものである。記憶部12には、リモコン1のリモコンIDと、このリモコン1に対応付け状態にあるコマンダ2のコマンダIDとが対応付けられて記憶されている。なお、記憶部12には、管理サーバ3のIPアドレスも記憶されている。
【0032】
図2(B)は、コマンダ2の概要構成例を示すブロック図である。図2(B)に示すように、コマンダ2は、制御部21、記憶部22、ビデオRAM23、映像再生部24、映像制御部25、マイク制御部26、シンセサイザ27、ミキシングアンプ28、操作部29a、操作処理部29b、赤外線受信部29c、及びLAN通信部29d等を備えて構成される。制御部21は、CPU、ROM、及びRAM等により構成される。記憶部22は、例えば、ハードディスク等により構成される。記憶部22には、OS及びコマンダ処理プログラムが記憶されている。制御部21は、OS及びコマンダ処理プログラムを実行することにより、コマンダ2全体を統括制御する。また、記憶部22には、演奏予約リストが記憶されている。また、記憶部22には、カラオケ曲に対応する楽曲データ及び映像データ等が記憶される。シンセサイザ27は、楽曲データを用いてカラオケ曲の演奏を行い、演奏信号をミキシングアンプ28へ出力する。また、マイク制御部26は、マイクにより集音されたユーザの歌唱音声信号をミキシングアンプ28へ出力する。ミキシングアンプ28は、演奏信号と歌唱音声信号とをミキシングしてスピーカへ出力する。また、映像データ等はビデオRAM23及び映像再生部24により再生される。そして、映像制御部25は、再生された映像信号をディスプレイへ出力する。また、制御部21は、ビデオカメラにより撮影された動画を、動画信号として取得する。また、制御部21は、ユーザによる操作部29aからの指示を、操作処理部29bを介して受け付ける。また、制御部21は、赤外線受信部29cを介して、リモコン1からの各種指令を受信することができる。LAN通信部29dは、有線LANに接続して通信を行うためのものである。また、記憶部22には、コマンダ2のコマンダIDと、このコマンダ2と対応付け状態にあるリモコン1のリモコンIDとが対応付けられて記憶されている。なお、記憶部22には、管理サーバ3のIPアドレスも記憶されている。
【0033】
図2(C)は、管理サーバ3の概要構成例を示すブロック図である。図2(C)に示すように、管理サーバ3は、制御部31、記憶部32、及び通信部33等を備えて構成される。制御部31は、CPU、ROM、及びRAM等により構成される。記憶部32は、例えば、ハードディスク等により構成される。記憶部32には、OS及びサーバプログラム等が記憶されている。制御部31は、OS及びサーバプログラムを実行することにより、管理サーバ3全体を制御する。なお、制御部31は、時計機能及びタイマ機能を有する。
【0034】
更に、記憶部32には、登録ユーザリスト、リモコンログインリスト、携帯端末ログインリスト、カラオケ曲データベース、動画データベース、及び採点順位リストが記憶されている。登録ユーザリストには、ユーザ情報が登録される。このユーザ情報には、カラオケ用ユーザID、携帯端末用ユーザID、パスワード、氏名、及びメールアドレス等が含まれる。リモコンログインリストには、カラオケ用ユーザIDとコマンダIDとが対応付けられて登録される。携帯端末ログインリストには、携帯端末用ユーザIDとコマンダIDとが対応付けられて登録される。カラオケ曲データベースには、選曲可能な全てのカラオケ曲のカラオケ曲情報が登録されている。動画データベースには、ビデオカメラによりユーザが歌唱する姿を撮影することによりコマンダ2からアップロードされた動画データが登録される。この動画データベースには、例えば、動画ID、動画データ、携帯端末用ユーザID、及びカラオケ曲番号等が対応付けて登録される。動画IDは、動画データを識別するための識別情報である。動画データベースに登録された動画データには、動画データのURL(Uniform Resource Locator)が割り当てられる。このURLは、例えば、動画IDから一意に生成することができる。携帯端末T1等の端末装置は、動画データのURLを含む要求を管理サーバ3に送信することにより、動画データベースに登録された動画データを再生することができる。動画データベースに登録される携帯端末用ユーザIDは、動画撮影時に演奏されていたカラオケ曲を予約したユーザの携帯端末用ユーザIDである。動画データベースに登録されるカラオケ曲番号は、動画の撮影時に演奏されていたカラオケ曲のカラオケ曲番号である。採点順位リストには、ユーザの歌唱に対する採点により付けられた点数に応じた順位に関する情報が登録される。採点順位リストには、例えば、カラオケ曲番号、点数、順位、携帯端末用ユーザID、点数の登録日時等が対応付けて登録される。なお、記憶部32には、携帯端末T1からログインしたユーザの携帯端末用ユーザIDと、携帯端末T1のIPアドレス及びポート番号とが対応付けて記憶される。
【0035】
図2(D)は、携帯端末T1の概要構成例を示すブロック図である。図2(D)に示すように、携帯端末T1は、制御部41、記憶部42、表示部43、操作部44、スピーカ45、マイク46、及び携帯無線通信部47等を備えて構成される。制御部41は、CPU、ROM、及びRAM等により構成される。記憶部42は、例えば、不揮発性半導体メモリ等により構成される。記憶部42には、OS及び端末処理プログラム等が記憶されている。制御部41は、OS及び端末処理プログラムを実行することにより、携帯端末T1全体を制御する。端末処理プログラムには、カラオケ用アプリケーションプログラムが含まれる。カラオケ用アプリケーションプログラムは、本発明の携帯機器用プログラムの一例である。カラオケ用アプリケーションプログラムは、ユーザが携帯端末T1でカラオケシステムSを利用するためのプログラムである。カラオケ用アプリケーションプログラムは、コンピュータとしての制御部41に、第1予約ステップと、第1取得ステップと、投稿ステップと、第2取得ステップと、第2予約ステップと、を少なくとも実行させることができる。なお、カラオケ用アプリケーションプログラムは、例えば、他のサーバからネットワークNWを介してダウンロードされるようにしても良いし、CD−ROM等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。また、制御部41は、ユーザによる操作部44からの指示を受け付ける。ユーザによる指示としては、ユーザID等の入力、又はカラオケ曲の選曲等の指示がある。なお、記憶部42には、管理サーバ3のIPアドレスも記憶されている。また、記憶部42には、ミニブログから取得されたつぶやき情報を記憶するための記憶領域が設定されている。
【0036】
[3.カラオケシステムSの動作]
次に、カラオケシステムSの動作について説明する。以下では、ユーザが携帯端末T1を用いてカラオケ曲を予約する場合の携帯端末T1の動作について、カラオケ曲を予約したことをつぶやき情報として投稿するタイミングが異なる実施例1及び2に分けて説明する。
【0037】
[3−1.実施例1]
実施例1における携帯端末T1は、カラオケ曲の予約を行ったときに投稿を行う。例えば、携帯端末T1は、予約されたカラオケ曲の演奏が終了したときに投稿を行うことが考えられる。そうすることで、ユーザが実際に歌唱したカラオケ曲の情報のみをミニブログに投稿することができる。しかしながら、この場合、コマンダ2が、例えば演奏が終了したときに管理サーバ3を介して携帯端末T1に通知を行う必要がある。カラオケ曲の演奏が終了するときには、例えば、歌唱に対する採点や順位付け等の処理が行われる場合がある。そのため、演奏が終了したときに通知を行うと、コマンダ2や管理サーバ3の処理負荷が増加する。一方、カラオケ曲の予約を行ったときに投稿を行うこととすれば、携帯端末T1へ演奏が終了したこと通知する必要がない。そのため、コマンダ2や管理サーバ3の処理負荷を軽減させることができる。
【0038】
図3は、携帯端末T1の制御部41の実施例1における処理例を示すフローチャートである。図3に示す処理は、携帯端末T1からのログインが完了した後に開始される。また、図3に示す処理は、カラオケ用アプリケーションプログラムに基づいて実行される。
【0039】
先ず、制御部41は、ユーザからカラオケ用アプリケーションプログラムの終了が指示されたか否かを判定する(ステップS1)。このとき、制御部41は、終了が指示されていないと判定した場合には(ステップS1:NO)、ステップS2に進む。ステップ2において、制御部41は、ユーザからカラオケ曲の一覧の表示が指示されたか否かを判定する(ステップS2)。このとき、制御部41は、一覧の表示が指示されていないと判定した場合には(ステップS2:NO)、ステップS5に進む。一方、制御部41は、一覧の表示が指示されたと判定した場合には(ステップS2:YES)、管理サーバ3からカラオケ曲の一覧を取得する(ステップS3)。具体的に、制御部41は、カラオケ曲一覧要求を管理サーバ3へ送信する。管理サーバ3は、カラオケ曲一覧要求を受信すると、カラオケ曲データベースに登録されているカラオケ曲情報を、一覧として携帯端末T1へ送信する。制御部41は、カラオケ曲の一覧としてカラオケ曲情報を取得すると、カラオケ曲の一覧を表示部43に表示する(ステップS4)。具体的に、制御部41は、カラオケ曲情報に含まれる曲名及び歌手名等を表示部43に表示する。制御部41は、この処理を終えると、ステップS1に戻る。
【0040】
ステップS5において、制御部41は、ユーザから、ステップS4において表示されたカラオケ曲の一覧からの予約が指示されたか否かを判定する。このとき、制御部41は、予約が指示されていないと判定した場合には(ステップS5:NO)、ステップS9に進む。一方、制御部41は、予約が指示されたと判定した場合には(ステップS5:YES)、ユーザにより選曲されたカラオケ曲の曲名、歌手名及びカラオケ曲番号を、カラオケ曲情報から取得する(ステップS6)。次いで、制御部41は、ミニブログへの投稿を行う(ステップS7)。具体的に、制御部41は、カラオケ曲情報から取得した曲名、歌手名及びカラオケ曲番号を含むつぶやき情報を生成する。このとき、制御部41は、カラオケ曲番号に、カラオケ曲番号タグを付加する。カラオケ曲番号タグは、このタグが付加されている情報がカラオケ曲番号であることを示す。このカラオケ曲番号タグは、ミニブログに投稿されたつぶやき情報から、カラオケシステムSを利用して歌唱されたカラオケ曲の情報を検索するための用いられる情報である。例えば、「ABCKARAOKE:0123456789」という情報がつぶやき情報に設定される。ここで、「ABCKARAOKE:」がカラオケ曲番号タグであり、「0123456789」がカラオケ曲番号である。なお、つぶやき情報には、カラオケ曲番号が少なくとも含まれていれば良い。制御部41は、生成したつぶやき情報と後述するキー情報とを含む投稿要求を共有サイトサーバ4へ送信する。このとき、制御部41は、ミニブログから提供されている投稿用のAPI(Application Programming Interface)を利用する。ここで、ユーザがカラオケ曲アプリケーションプログラムを用いて初めて投稿を行う場合には、投稿要求の送信前に、携帯端末T1と共有サイトサーバ4との間で、APIを利用するための認証処理を行う必要がある。この認証のプロトコルとしては、例えば、OAuth、OpenID等がある。投稿要求に含まれるキー情報は、例えば、カラオケシステムSの管理者が、カラオケ用アプリケーションプログラムについてミニブログのAPIの利用登録を行ったときに、カラオケ用アプリケーションプログラムに対して発行された識別情報である。なお、APIを利用するための認証処理の方法は公知であるので、詳細な説明は省略する。共有サイトサーバ4は、受信したつぶやき情報及びキー情報を対応付けて、共有サイトサーバ4が備えるデータベースに登録する。これにより、投稿が完了する。共有サイトサーバ4は、携帯端末T1等の端末装置からの要求に応じて、データベースに登録されているつぶやき情報を表示するウエブページを、端末装置に送信する。
【0041】
制御部41は、投稿を完了すると、カラオケ曲の予約を行う(ステップS8)。具体的に、制御部41は、カラオケ曲情報から取得したカラオケ曲番号と、ユーザの携帯端末用ユーザIDとを含む予約要求を、管理サーバ3へ送信する。制御部41は、この処理を終えると、ステップS1に戻る。管理サーバ3は、受信した予約要求を、携帯端末T1に対応付けられているコマンダ2に転送する。コマンダ2は、受信した予約要求に含まれるカラオケ曲番号と携帯端末用ユーザIDとを対応付けて、演奏予約リストに登録する。これにより、カラオケ曲の予約が完了する。
【0042】
ステップS9において、制御部41は、ユーザから、ミニブログに投稿されたつぶやき情報の一覧の表示が指示されたか否かを判定する(ステップS9)。このとき、制御部41は、一覧の表示が指示されていないと判定した場合には(ステップS9:NO)、ステップS12に進む。一方、制御部41は、一覧の表示が指示されたと判定した場合には(ステップS9:YES)、共有サイトサーバ4からつぶやき情報を取得する(ステップS10)。具体的に、制御部41は、ミニブログから提供されているAPIを利用して、検索要求を共有サイトサーバ4へ送信する。検索要求は、ミニブログに投稿されたつぶやき情報から、所望のつぶやき情報を検索するためのメッセージである。検索要求は、つぶやき情報を検索するためのキーワードと、検索対象とするつぶやき情報の投稿に用いられたプログラムを指定するためのキー情報とを含む。制御部41は、キーワードとして、カラオケ曲番号タグを設定し、キー情報として、カラオケ用アプリケーションプログラムのキー情報を設定する。これにより、カラオケ曲番号タグが含まれているつぶやき情報のうち、携帯端末T1がカラオケ用アプリケーションプログラムを実行することによって投稿されたつぶやき情報を取得することができる。共有サイトサーバ4は、受信した検索リクエストに含まれるカラオケ曲番号タグを含むつぶやき情報のうち、検索リクエストに含まれるキー情報に対応付けられているつぶやき情報を、データベースから検索する。そして、共有サイトサーバ4は、検索したつぶやき情報を、携帯端末T1へ送信する。制御部41は、共有サイトサーバ4から受信したつぶやき情報を記憶部42に記憶させる。次いで、制御部41は、受信したつぶやき情報の一覧を表示部43に表示する(ステップS11)。具体的に、制御部41は、つぶやき情報に含まれる曲名及び歌手名等を表示部43に表示する。制御部41は、この処理を終えると、ステップS1に戻る。
【0043】
ステップS12において、制御部41は、ユーザから、ステップS11において表示されたつぶやき情報の一覧からのカラオケ曲の予約が指示されたか否かを判定する。このとき、制御部41は、予約が指示されていないと判定した場合には(ステップS12:NO)、ステップS1に戻る。一方、制御部41は、予約が指示されたと判定した場合には(ステップS12:YES)、ユーザにより選択されたつぶやき情報から、カラオケ曲の曲名、歌手名及びカラオケ曲番号取得する(ステップS13)。次いで、制御部41は、つぶやき情報から取得した情報を含むつぶやき情報をミニブログへの投稿する(ステップS14)。この処理は、ステップS7と同様である。次いで、制御部41は、つぶやき情報から取得したカラオケ曲番号と携帯端末IDとを含む予約要求を、管理サーバ3へ送信する(ステップS15)。制御部41は、この処理を終えると、ステップS1に戻る。ステップS1において、制御部41は、カラオケ用アプリケーションプログラムの終了が指示されたと判定した場合には(ステップS1:YES)、図3に示す処理を終了させる。
【0044】
[3−2.実施例2]
実施例2における携帯端末T1は、ユーザが歌唱したカラオケ曲の情報を投稿するとき、そのカラオケ曲の歌唱の結果を示す情報をつぶやき情報に含めて投稿する。歌唱の結果を示す情報は、ユーザがカラオケ曲を歌唱したことにより、その歌唱に基づいてコマンダ2や管理サーバ3により生成される情報である。歌唱の結果を示す情報としては、例えば、管理サーバ3に登録された動画データのURL、歌唱に対する採点結果等がある。採点結果としては、歌唱に対する点数、順位等がある。携帯端末T1は、予約されたカラオケ曲の演奏が終了したときに、管理サーバ3から歌唱の結果を示す情報を取得する。そして、携帯端末T1は、取得した情報を含むつぶやき情報を投稿する。カラオケ曲番号とともに歌唱の結果を示す情報がミニブログに投稿されるので、ユーザは、他のユーザによるカラオケ曲の歌唱の結果を閲覧したり利用したりすることができる。
【0045】
図4は、携帯端末T1の制御部41の実施例2における処理例を示すフローチャートである。図4において、図3と同様の処理については、同様のステップ番号を付してある。なお、図3と同様の処理については、詳細な説明を省略する。また、以下では、カラオケ演奏時に動画撮影が行われる場合を例として説明する。
【0046】
ステップS6において、制御部41は、ユーザにより選曲されたカラオケ曲のカラオケ曲番号をカラオケ曲情報から取得すると、ミニブログへの投稿を行わずに、カラオケ曲の予約を行う(ステップS8)。また、ステップS13においても、制御部41は、ユーザにより選曲されたカラオケ曲のカラオケ曲番号をつぶやき情報から取得すると、ミニブログへの投稿を行わずに、カラオケ曲の予約を行う(ステップS15)。ここで、ユーザが、携帯端末T1を操作してカラオケ曲の予約を指示するときに、例えば、予約するカラオケ曲の演奏時の動画撮影を選択したとする。この場合、制御部41は、例えば、動画撮影ありを示すフラグ情報を含む予約要求を管理サーバ3へ送信する。コマンダ2は、管理サーバ3から転送されてきた予約要求を受信すると、受信した予約要求に含まれるカラオケ曲番号及び携帯端末用ユーザIDと、動画撮影ありを示すフラグ情報と、要求元情報とを対応付けて演奏予約リストに登録する。要求元情報は、カラオケ曲の予約の要求元となる装置が携帯端末T1であるかリモコン1であるかを示す情報である。コマンダ2は、管理サーバ3から予約要求を受信した場合に、携帯端末T1を示す要求元情報を演奏予約リストに登録する。なお、コマンダ2は、リモコン1から予約指令を受信した場合には、カラオケ曲番号と、動画撮影ありを示すフラグ情報と、リモコン1を示す要求元情報とを対応付けて演奏予約リストに登録する。
【0047】
コマンダ2は、演奏予約リストに登録されたカラオケ曲番号が示すカラオケ曲の演奏を開始するとき、動画撮影ありを示すフラグ情報がカラオケ曲番号に対応付けて登録されているか否かを判定する。このとき、コマンダ2は、フラグ情報が登録されている場合には、カラオケ曲の演奏処理の開始とともに、ビデオカメラによる動画撮影を開始させる。コマンダ2は、カラオケ曲の演奏時、ビデオカメラから出力された動画信号とマイクから出力された歌唱音声信号とを多重化して、動画データを生成する。コマンダ2は、カラオケ曲の演奏が終了すると、演奏が終了したカラオケ曲のカラオケ曲番号に対応付けて演奏予約リストに登録されている要求元情報が、携帯端末T1を示すか否かを判定する。このとき、コマンダ2は、要求元情報が携帯端末T1を示すと判定した場合には、歌唱終了通知と、生成した動画データとを管理サーバ3へ送信する。歌唱終了通知には、演奏が終了したカラオケ曲のカラオケ曲番号と、このカラオケ曲番号に対応付けて演奏予約リストに登録されていた携帯端末用ユーザIDとが設定される。管理サーバ3は、歌唱終了通知と動画データを受信すると、受信した動画データに対する動画ID及びURLを生成する。次いで、管理サーバ3は、動画ID、動画データ、歌唱終了通知に含まれるカラオケ曲番号及び携帯端末用ユーザID等を対応付けて、動画データベースに登録する。また、管理サーバ3は、受信した歌唱終了通知に、動画データのURLを追加する。また、管理サーバ3は、歌唱終了通知に含まれるカラオケ曲番号に対応する曲名及び歌手名を、歌唱終了通知に追加する。そして、管理サーバ3は、歌唱終了通知を携帯端末T1に転送する。転送先の携帯端末T1は、歌唱終了通知に含まれる携帯端末用ユーザIDに対応付けられた携帯端末T1のIPアドレス及びポート番号で特定される。なお、コマンダ2は、演奏が終了したカラオケ曲のカラオケ曲番号に対応付けて演奏予約リストに登録されている要求元情報がリモコン1を示す場合には、歌唱終了通知を送信する必要はない。
【0048】
ステップS12において、制御部41は、予約が指示されていないと判定した場合には(ステップS12:NO)、管理サーバ3から歌唱終了通知を受信したか否かを判定する(ステップS16)。このとき、制御部41は、歌唱終了通知を受信していないと判定した場合には(ステップS16:NO)、ステップS1に戻る。一方、制御部41は、歌唱終了通知を受信したと判定した場合には(ステップS16:YES)、歌唱終了通知から、曲名、歌手名、カラオケ曲番号及び動画のURLを取得する(ステップS17)。そして、制御部41は、歌唱終了通知から取得した情報を含むつぶやき情報をミニブログへ投稿する(ステップS18)。この処理は、図3に示すステップS7の処理と基本的に同様である。制御部41は、この処理を終えると、ステップS1に戻る。ミニブログには、歌唱された楽曲の曲名やカラオケ曲番号等に加えて、動画データのURLが、つぶやきとして掲載される。ユーザは、携帯端末T1等の端末装置を操作して、表示されているURLを選択すると、例えば、動画データを再生するためのWebページにアクセスすることができる。
【0049】
次に、歌唱に対する採点が行われる場合について説明する。ステップS5またはS12において、ユーザが、携帯端末T1を操作してカラオケ曲の予約を指示するときに、例えば、歌唱の採点を行うよう選択する。コマンダ2は、採点が指示されたカラオケ曲の演奏時に、マイクにより集音されたユーザの歌唱音声信号に基づいて採点処理を実行する。そして、コマンダ2は、カラオケ曲の演奏処理が終了すると、採点処理における点数を決定する。なお、採点処理の内容は公知であるので、詳細な説明は省略する。コマンダ2は、採点処理が終了すると、カラオケ曲番号、携帯端末用ユーザID及び決定した点数を含む歌唱終了通知を管理サーバ3へ送信する。管理サーバ3は、受信した歌唱終了通知に含まれるカラオケ曲番号及び点数と、採点順位リストとに基づいて、演奏が終了したカラオケ曲を歌唱したユーザの順位を決定する。そして、管理サーバ3は、決定した順位に基づいて、採点順位リストを更新する。また、管理サーバ3は、歌唱終了通知に、決定した順位を追加する。そして、管理サーバ3は、歌唱終了通知を携帯端末T1へ転送する。携帯端末T1の制御部41は、管理サーバ3から歌唱終了通知を受信すると、歌唱終了通知を受信したと判定する(ステップS16:YES)。そこで、制御部14は、受信した歌唱終了通知から、曲名、歌手名、カラオケ曲番号、点数及び順位を取得する(ステップS17)。そして、制御部41は、歌唱終了通知から取得した情報を含むつぶやき情報をミニブログへ投稿する(ステップS18)。
【0050】
以上説明したように、上記実施形態によれば、携帯端末T1が、予約したカラオケ曲のカラオケ曲番号を含むつぶやき情報をミニブログに投稿する。また、携帯端末T1が、ミニブログに投稿されたつぶやき情報からカラオケ曲番号を取得する。そして、携帯端末T1が、取得したカラオケ曲番号を用いてカラオケ曲の予約を行う。従って、カラオケ曲を予約するために、例えば、楽曲名を用いてカラオケ曲番号を検索する必要がない。そのため、他のユーザによって歌唱されたことが投稿されたカラオケ曲と同じカラオケ曲を容易に予約することができる。
【0051】
なお、上記実施形態においては、本発明の選曲装置を携帯端末T1に適用していた。しかしながら、本発明の選曲装置を、例えば、リモコン1に適用しても良い。そして、リモコン1が、予約したカラオケ曲のカラオケ曲番号を含む投稿情報を共有サイトへ投稿し、投稿された投稿情報からカラオケ曲番号を取得して予約を行っても良い。なお、予約したカラオケ曲のカラオケ曲番号を含む投稿情報の投稿を、携帯端末T1及びリモコン1の何れからでも可能とする場合、リモコン1により演奏予約が行われたとき、演奏予約リストに登録された要求元情報に基づいて、リモコン1へ歌唱終了通知がコマンダ2により送信されても良い。一方、携帯端末T1により演奏予約が行われたとき、演奏予約リストに登録された要求元情報に基づいて、携帯端末T1へ歌唱終了通知がコマンダ2により送信されても良い。また、予約したカラオケ曲のカラオケ曲番号を含む投稿情報の投稿を、携帯端末T1及びリモコン1の何れからでも可能とする場合、コマンダ2は、実施例2の要求元情報を、演奏予約リストに登録しなくても良い。要求元情報に基づいて歌唱終了通知を送信するか否かを判定する必要がないからである。この場合、歌唱が終了すると、携帯端末T1及びリモコン1の両方に歌唱終了通知がコマンダ2により送信されても良いためである。
【符号の説明】
【0052】
1 リモコン
2 コマンダ
3 管理サーバ
4 共有サイトサーバ
T1 携帯端末
S カラオケシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ装置により演奏されるカラオケ曲の選曲に用いられる選曲装置に含まれるコンピュータに、
カラオケ曲の演奏を予約する第1予約ステップと、
前記第1予約ステップにおいて予約されたカラオケ曲を識別可能な識別情報を取得する第1取得ステップと、
ユーザからの投稿内容を示す投稿情報を複数のユーザで共有する共有サイトに、前記第1取得ステップにおいて取得された前記識別情報を含む前記投稿情報を投稿する投稿ステップと、
前記共有サイトに投稿された前記投稿情報から前記識別情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにおいて取得された前記識別情報を用いてカラオケ曲の演奏を予約する第2予約ステップと、
を実行させることを特徴とする選曲装置用プログラム。
【請求項2】
前記投稿ステップは、前記第1予約ステップにおいてカラオケ曲の演奏が予約されたときに、前記投稿情報を投稿することを特徴とする請求項1に記載の選曲装置用プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、前記第1予約ステップにおいて予約されたカラオケ曲の歌唱結果を示す結果情報を取得する第3取得ステップを更に実行させ、
前記投稿ステップは、前記第1取得ステップにおいて取得された前記識別情報と、前記第3取得ステップにおいて取得された前記結果情報と、を含む前記投稿情報を投稿することを特徴とする請求項1に記載の選曲装置用プログラム。
【請求項4】
カラオケ装置により演奏されるカラオケ曲の選曲に用いられる選曲装置により実行される予約方法において、
カラオケ曲の演奏を予約する第1予約ステップと、
前記第1予約ステップにおいて予約されたカラオケ曲を識別可能な識別情報を取得する第1取得ステップと、
ユーザからの投稿内容を示す投稿情報を複数のユーザで共有する共有サイトに、前記第1取得ステップにおいて取得された前記識別情報を含む前記投稿情報を投稿する投稿ステップと、
前記共有サイトに投稿された前記投稿情報から前記識別情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにおいて取得された前記識別情報を用いてカラオケ曲の演奏を予約する第2予約ステップと、
を含むことを特徴とする予約方法。
【請求項5】
カラオケ装置により演奏されるカラオケ曲の選曲に用いられる選曲装置において、
カラオケ曲の演奏を予約する第1予約手段と、
前記第1予約手段により予約されたカラオケ曲を識別可能な識別情報を取得する第1取得手段と、
ユーザからの投稿内容を示す投稿情報を複数のユーザで共有する共有サイトに、前記第1取得手段により取得された前記識別情報を含む前記投稿情報を投稿する投稿手段と、
前記共有サイトに投稿された前記投稿情報から前記識別情報を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段により取得された前記識別情報を用いてカラオケ曲の演奏を予約する第2予約手段と、
を備えることを特徴とする選曲装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−37150(P2013−37150A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172405(P2011−172405)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】