説明

部品搬送プレートおよびその連結装置

【課題】連結した状態で連続して供給でき、欠陥が発生した際の廃棄量が抑えられ、再利用でき、構成部品点数が少なく、積み重ねた状態にて荷崩れしにくい部品搬送プレート、および該部品搬送プレートを連結した状態で連続して供給できる連結装置を提供する。
【解決手段】複数の収納部14が形成された長尺な部品搬送プレート10であって、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体とした際に上側に接する部品搬送プレート10の幅方向の移動を規制し、かつ部品搬送プレート10を長手方向にスライド可能にするように長手方向に延びる凹条部20が形成され、積重体から部品搬送プレート10を凹条部20に沿ってスライドさせて引き出す際に、該部品搬送プレート10の後端部と上側に接する部品搬送プレート10の前端部とが連結するように前端部および後端部に係合爪部28および係合穴部30が形成されている部品搬送プレート10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品等の部品を収納し、搬送する部品搬送プレートおよびその連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品、機械部品等の部品を収納し、搬送する部品搬送体としては、キャリアテープ、トレイ、スティックマガジン、バルクカセット等が知られている。これらのうち、部品を効率的に供給できる点で、キャリアテープがよく用いられる(例えば、特許文献1)。また、部品をより効率的に供給するために、キャリアテープの長尺化も進められている。
【0003】
しかし、キャリアテープには下記の問題がある。
(i)キャリアテープはリールに巻かれた状態で提供されているため、リールに巻かれたキャリアテープが尽きた場合には、リールの交換作業が必要である。そのため、交換作業の間は部品の供給ができない。
(ii)キャリアテープは連続した一体成形品であるため、一部に成形不良等の欠陥が発生した場合は、長尺のキャリアテープをまるごと破棄しなければならない。キャリアテープが長尺化されている場合、破棄量は膨大になる。
(iii)キャリアテープは使用後、切断、破棄されるため、再利用できない。
(iv)キャリアテープのほかに、キャリアテープの収納部の開口を塞ぐためのトップテープ、キャリアテープを巻きつけるリール等が必要であり、構成部品点数が多い。
(v)リールに巻きつけたキャリアテープが、保管、搬送中に巻き崩れを起こしやすい。キャリアテープが長尺化されている場合、該問題は顕著になる。
【特許文献1】特開平09−315628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、連結した状態で連続して供給でき、成形不良等の欠陥が発生した際の廃棄量が抑えられ、再利用でき、構成部品点数が少なく、積み重ねた状態にて荷崩れしにくい部品搬送プレート、および該部品搬送プレートを連結した状態で連続して供給できる連結装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の部品搬送プレートは、部品を収納する複数の収納部が形成された長尺な部品搬送プレートであって、複数の部品搬送プレートを積み重ねて積重体とした際に、上側に接する部品搬送プレートの幅方向の移動を規制し、かつ部品搬送プレートを長手方向にスライド可能にするように、部品搬送プレートの長手方向に延びる凹条部が形成され、前記積重体から部品搬送プレートを前記凹条部に沿ってスライドさせて引き出す際に、該部品搬送プレートの後端部またはその周辺領域と、該部品搬送プレートの上側または下側に接する部品搬送プレートの前端部またはその周辺領域とが連結するように、部品搬送プレートの長手方向の前端部またはその周辺領域、および後端部またはその周辺領域のそれぞれに係合部が形成されていることを特徴とする。
なお、前端部またはその周辺領域とは、前端部と、該前端部の近傍に位置する両側面も含むものとする。また、後端部またはその周辺領域とは、後端部と、該後端部の近傍に位置する両側面も含むものとする。
【0006】
前記係合部は、連結状態にある一方の部品搬送プレートと他方の部品搬送プレートとを相対的に離間させる方向に力が加わることによって係合を維持し、かつ連結状態にある一方の部品搬送プレートと他方の部品搬送プレートとを相対的に接近させる方向に力が加わることによって係合を解除するものであることが好ましい。
前記係合部の一方は、前記前端部または前記後端部が上方または下方に屈曲してなる係合爪部であり、他方は、前記係合爪部が挿入される係合穴部であることが好ましい。
本発明の部品搬送プレートにおいては、複数の部品搬送プレートを積み重ねて積重体とした際に、部品搬送プレートの上下方向の移動を規制するように、部品搬送プレートの底部および凹条部のそれぞれに嵌合部が形成されていることが好ましい。
【0007】
本発明の連結装置は、本発明の部品搬送プレートを連結する連結装置であって、複数の部品搬送プレートを積み重ねた引き出し用の積重体の最下部または最上部から部品搬送プレートを前記凹条部に沿ってスライドさせて引き出すことによって、引き出された部品搬送プレートの後端部と、該部品搬送プレートの上側または下側に接する部品搬送プレートの前端部とを連結させる引き出し手段と、前記引き出し用の積重体の最上部に補充用の積重体を補充する補充手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の連結装置は、前記引き出し手段よりも高い位置で前記補充用の積重体を待機させる待機エリアと、前記待機エリアと同じ高さで前記引き出し用の積重体の有無を検知する検知手段と、前記検知手段から送信される前記引き出し用の積重体の有無の情報に基づいて前記補充手段の動作を制御する制御手段とをさらに備えていることが好ましい。
本発明の連結装置は、前記引き出し手段によって引き出される部品搬送プレートの上側に接する部品搬送プレートの両側端が歯間に掛かるように、かつ回転軸が前記部品搬送プレートの長手方向に対して平行となるように配置された一対の歯車をさらに備えていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の部品搬送プレートは、連結した状態で連続して供給でき、成形不良等の欠陥が発生した際の廃棄量が抑えられ、再利用でき、構成部品点数が少なく、積み重ねた状態にて荷崩れしにくい。
本発明の搬出装置は、本発明の部品搬送プレートを連結した状態で連続して供給できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
<部品搬送プレート>
(実施形態例)
図1は、本発明の部品搬送プレートの一例を示す上面図であり、図2は、側面図であり、図3は、III−III断面図であり、図4は、IV−IV断面図であり、図5は、前端部側の正面図である。
部品搬送プレート10は、電子部品等の部品を収納し、搬送するための長尺な部品搬送体であって、収納された部品を実装装置等に供給する際には、長手方向に移動させられるものであり、移動時に先頭となる端部が前端部とされ、移動時に最後尾となる端部が後端部とされる。
【0011】
部品搬送プレート10は、長尺な角柱状のプレート本体12と;該プレート本体12に長手方向に間隔をあけて一列に形成された複数の収納部14と;プレート本体12の上部の周縁から水平方向に拡がる下フランジ部16と;該下フランジ部16の両側縁から垂直方向に立ち上がる2つの側壁部18と;プレート本体12の上部、下フランジ部16および側壁部18で囲まれた長手方向に延びる凹条部20と;側壁部18の上端から水平方向に屈曲して形成された2つの上フランジ部22と;片側の上フランジ部22に長手方向に間隔をあけて一列に形成された複数の送り穴24と;長手方向の前端部に、凹条部20の前端側を塞ぐように形成されたストッパ部26と;長手方向の前端部のストッパ部26に形成された係合爪部28と;長手方向の後端部の下フランジ部16に形成された係合穴部30と;プレート本体12の底部の側縁から水平方向に突出した、長手方向に延びる下嵌合凸部32と;側壁部18の内面から突出した、長手方向に延びる上係止凸部34と;該上係止凸部34とプレート本体12の上部との間に形成される上嵌合凹部36とを有するものである。
【0012】
部品搬送プレート10の材料としては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が挙げられる。該材料は、帯電防止剤(導電性フィラー(カーボンブラック、金属酸化物等。)、導電性高分子(ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール等。)、界面活性剤等。)等を含んでいてもよい。また、部品搬送プレート10は、該帯電防止剤で表面処理されていてもよい。
【0013】
部品搬送プレート10の長さは、100〜500mmが好ましい。部品搬送プレート10の幅は、従来のキャリアテープの規格に合わせることが好ましい。
部品搬送プレート10は、射出成形等により成形できる。
【0014】
プレート本体12の前端は、底面に近づくにつれて後方に傾斜した傾斜面38とされている。傾斜面38の傾斜は、後述する係合爪部28の傾斜と同程度またはそれ以上とすることが好ましい。また、後端にも、前端に設けた傾斜面と同様の傾斜面を設けてもよく、前端および後端の傾斜面は平行に設けることが好ましい。
収納部14は、部品(図示略)を個別に収納する凹部であり、上方から部品の収納および取り出しができる開口部を有する。
【0015】
凹条部20は、プレート本体12の上部、下フランジ部16および側壁部18で囲まれた空間から構成され、収納部14の空間と連続している。
凹条部20は、図6および図7に示すように、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体40とした際に、凹条部20を構成している2つの側壁部18によって、上側に接する部品搬送プレート10の幅方向の移動を規制するものである。
また、凹条部20は、図6および図7に示すように、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体40とした際に、凹条部20を構成している2つの側壁部18によって、部品搬送プレート10を横ずれさせることなく、長手方向にスライド可能にするものである。
【0016】
凹条部20の最も狭い箇所の幅は、部品搬送プレート10をスムーズにスライドさせるために、凹条部20に挿入されるプレート本体12の最も広い箇所の幅よりも若干大きくする。
凹条部20の高さは、部品搬送プレート10をスムーズにスライドさせるために、凹条部20に挿入されるプレート本体12の高さ(プレート本体12の底面から下フランジ部16の下面までの高低差)よりも低くする。
【0017】
図8に示すように、凹条部20の底面(プレート本体12の上面、収納部14の開口面および下フランジ部16の上面)は、部品搬送プレート10をスムーズにスライドさせるために同一平面とし、かつ凹条部20の底面をスライドするプレート本体12の底面も、収納部14との引っ掛かりをなくすために平面とする。
【0018】
また、凹条部20の底面およびプレート本体12の底面を平面とすることにより、部品搬送プレート10をスライドさせた際に、収納部14に収納された部品1を部品搬送プレート10の間に挟み込みにくくなる。すなわち、部品搬送プレート10をスライドさせた場合、凹条部20の底面と、上側に接する部品搬送プレート10のプレート本体12の底面との摩擦によって静電気が発生し、部品1がプレート本体12の底面に付着することがあるが、凹条部20の底面およびプレート本体12の底面が平滑であれば、該底面間の隙間が小さくなり、部品1が入り込みにくい。収納部14の開口面と、上側に接する部品搬送プレート10のプレート本体12の底面との間隔Aは、部品1の挟み込み抑制の点から、0.01〜5mmが好ましい。
【0019】
送り穴24は、部品搬送プレート10を移動させ、かつ部品搬送プレート10の位置合わせを行う送り機構の歯車(図示略)の歯が挿入される穴である。部品搬送プレート10の長手方向に直交する方向に回転軸を有する送り機構の歯車を回転させることにより、積重体40からの部品搬送プレート10の引き出し、連結状態にある部品搬送プレート10の移動等が行われる。
【0020】
ストッパ部26は、凹条部20に沿ってスライドする部品搬送プレート10が、下側に接する部品搬送プレート10の前端部よりも前方に突出しないようにして、積重体40の荷崩れを抑えるものである。
【0021】
係合爪部28および係合穴部30は、図9〜図11に示すように、積重体40の最下部から部品搬送プレート10を凹条部20に沿ってスライドさせて引き出す際に、引き出される部品搬送プレート10の後端部と、該部品搬送プレート10の上側に接する部品搬送プレート10の前端部とを連結させるものである。
【0022】
係合爪部28は、部品搬送プレート10の前端部から下方に屈曲してなるものである。そのため、図10〜図11に示すように、部品搬送プレート10が完全に引き出される瞬間に、上側に接する部品搬送プレート10の前端部が重力によって下がる、または引き出される部品搬送プレート10が斜め上方に引き上げられる、または引き出される部品搬送プレート10の後端部が上方に跳ね上げられることにより、引き出される部品搬送プレート10の後端部と、上側に接する部品搬送プレート10の前端部とが、上側に接する部品搬送プレート10のプレート本体12の前端の傾斜面38に沿ってスライドしながら接近し、下方に屈曲した係合爪部28が、下側に接する部品搬送プレート10の係合穴部30に挿入され、係合爪部28および係合穴部30が係合される。この際、引き出される部品搬送プレート10は、凹条部20を構成している2つの側壁部18によって横ずれなく長手方向にスライドするため、係合爪部28および係合穴部30の係合は、横ずれなく確実に行われる。
【0023】
係合爪部28は、図5に示すように、下方に向かうにしたがって幅が狭くされ、係合穴部30に挿入しやすくされている。係合爪部28の先端部の幅は、収納部14に引っ掛からないように、収納部14の幅より広くされている。また、係合爪部28の基端部の幅は、連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とが横ずれしないように、係合穴部30の幅とほぼ同じとするか、係合穴部30の幅より若干狭くする。
【0024】
係合穴部30の形状は、係合爪部28が挿入可能であり、かつ連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とが長手方向および幅方向にずれないような形状とする。また、係合爪部28の基端部および係合穴部30の開口部の垂直方向の位置は、連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とが垂直方向にずれないように、ほぼ同じ高さとする。連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とにずれを生じさせないことによって、実装時の部品の位置を一定に保つ。
【0025】
係合爪部28は、下方に向かうにしたがって後方に傾斜させる。傾斜角は、水平方向に対して30〜85°が好ましい。
係合爪部28が後方に傾斜していれば、図10に示すように、部品搬送プレート10が完全に引き出される瞬間に、上側に接する部品搬送プレート10のプレート本体12の前端の傾斜面38に沿って斜めにスライドしながら接近する、部品搬送プレート10の後端部の係合穴部30にスムーズに挿入される。
また、係合爪部28が後方に傾斜していれば、図12に示すように、連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とを相対的に離間させる方向に力が加わることによって係合爪部28および係合穴部30の係合が維持される。
【0026】
また、係合爪部28が後方に傾斜していれば、図13〜図15に示すように、連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とを相対的に接近させる方向に力が加わることによって係合爪部28および係合穴部30の係合は解除される。すなわち、図13に示すように、前側の部品搬送プレート10と後側の部品搬送プレート10とを相対的に接近させる方向に力が加わると、係合爪部28の傾斜に沿って後側の部品搬送プレート10が前方斜め上方にせり上がる。ついで、図14に示すように、前側の部品搬送プレート10の後端部と、後側の部品搬送プレート10の前端部とが、後側の部品搬送プレート10のプレート本体12の前端の傾斜面38に沿って斜めにスライドしながら上下方向に離間し、後側の部品搬送プレート10の前端部がさらに前方斜め上方にせり上がり、係合爪部28および係合穴部30の係合は解除される。そして、図15に示すように、後側の部品搬送プレート10の前端部が前側の部品搬送プレート10の後端部に乗り上げ、凹条部20に滑り込む。この際、前側の部品搬送プレート10が移動しないように前側の部品搬送プレート10を押さえつけてもよく、また、後側の部品搬送プレート10を斜め上方に引き上げてもよく、後側の部品搬送プレート10の前端部を上方に跳ね上げてもよい。
【0027】
図16に示すように、積重体40の状態にて垂直方向に一列に整列した係合穴部30に支持棒42を挿通することによって、積重体40の搬送時における部品搬送プレート10のスライドを抑制してもよい。必要に応じて、該積重体40の一列または複数列を、真空包装等で包装し、搬送時や保管時における異物の混入を抑えてもよい。
【0028】
下嵌合凸部32および上嵌合凹部36は、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体40とした際に、上側の部品搬送プレート10の下嵌合凸部32と下側の部品搬送プレート10の上嵌合凹部36とが嵌合することによって、部品搬送プレート10の上下方向の移動を規制するものである。
下嵌合凸部32および上嵌合凹部36の形状および位置は、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体40とした際に嵌合できるような形状および位置とする。
【0029】
図17(A)に示すように、複数の部品搬送プレート10を積み重ねただけでは、側壁部18の内面から突出した上係止凸部34の上面に、上側の部品搬送プレート10の下嵌合凸部32が当接するだけである。図17(A)の積重体40の上方から押圧した際には、側壁部18が弾性変形して上係止凸部34間の間隔が広がり、上側の部品搬送プレート10の下嵌合凸部32が下方に下がる。ついで押圧を止め、側壁部18が元の位置に戻ることによって、図17(B)に示すように、上側の部品搬送プレート10の下嵌合凸部32が、下側の部品搬送プレート10の上係止凸部34とプレート本体12の上部との間に形成される上嵌合凹部36に嵌合する。
【0030】
積重体40からの部品搬送プレート10の引き出しは、図17(A)の状態で行ってもよく、図17(B)の状態で行ってもよい。例えば、図17(B)の状態で積重体40を搬送し、図18に示すように、積重体40からの部品搬送プレート10の引き出しの際には、引き出し用の積重体40の最上部に補充用の積重体40を補充する際には、引き出し用の積重体40の最上部と補充用の積重体40の最下部との間のみ図17(A)の状態としてもよい。
【0031】
(作用効果)
以上説明した本発明の部品搬送プレート10にあっては、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体40とした際に、上側に接する部品搬送プレート10の幅方向の移動を規制する凹条部20が形成されているため、積重体40の状態にて荷崩れしにくい。
【0032】
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、部品搬送プレート10を長手方向にスライド可能にするように、部品搬送プレート10の長手方向に延びる凹条部20が形成され、かつ積重体40から部品搬送プレートを凹条部20に沿ってスライドさせて引き出す際に、部品搬送プレート10の後端部と、該部品搬送プレート10の上側に接する部品搬送プレート10の前端部とが連結するように、部品搬送プレート10の長手方向の前端部および後端部に係合爪部28および係合穴部30が形成されているため、積重体40の状態から連続してかつ長手方向に連結した状態で引き出すことができる。よって、連結した状態で連続して供給できる。また、図18に示すように、引き出し用の積重体40の最上部に補充用の積重体40を補充することができるため、従来のキャリアテープで必要とされたリールの交換作業、リールからのテープの手作業での引き出し作業、テープの実装装置等への取り付け作業等で供給が中断されることはない。
【0033】
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、従来のキャリアテープに比べてかなり短くできるため、成形不良等の欠陥が発生した場合でも、従来のキャリアテープに比べて廃棄量が抑えられる。
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、従来のキャリアテープに比べてかなり短くできるため、使用後の回収が容易であり、再利用しやすい。
【0034】
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体40とすることによって、上側に接する部品搬送プレート10が蓋の役割を果たすため、従来のキャリアテープのようなトップテープが不要となる。また、複数の部品搬送プレート10を積み重ねた積重体40として補充されるため、従来のキャリアテープのようなリールが不要となる。よって、従来のキャリアテープに比べて構成部品点数が少ない。また、従来のキャリアテープのリールは、箱等に入れて保管、搬送する場合、巻芯の部分や箱との間隙がデッドスペースとなるが、積重体40は、隙間なく箱等に入れて保管、搬送できるため、省スペースである。なお、積重体40の最上部は、空の部品搬送プレート10、板状の部品等で蓋をしてもよい。
【0035】
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、係合爪部28および係合穴部30が、連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とを相対的に離間させる方向に力が加わることによって係合を維持するものであるため、連結した状態で連続して安定に供給できる。
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、係合爪部28および係合穴部30が、連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とを相対的に接近させる方向に力が加わることによって係合を解除するものであるため、使用後の回収がさらに容易となり、再利用しやすい。また、積み重ねた状態で回収できる。
【0036】
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、後端部に係合穴部30が形成されているため、積重体40の状態にて垂直方向に一列に整列した係合穴部30に支持棒42を挿通することによって、積重体40の搬送時の荷崩れをさらに抑えることができる。
また、本発明の部品搬送プレート10にあっては、複数の部品搬送プレート10を積み重ねて積重体40とした際に、部品搬送プレート10の上下方向の移動を規制するように、部品搬送プレート10の底部および凹条部20に下嵌合凸部32および上嵌合凹部36が形成されているため、上側に接する部品搬送プレート10が蓋としての役割を確実に果たす。また、積重体40の搬送時の荷崩れをさらに抑えることができる。
【0037】
(他の実施形態例)
なお、本発明の部品搬送プレートは、上述した実施形態例の部品搬送プレート10には限定はされず、部品を収納する複数の収納部が形成された長尺な部品搬送プレートであって、複数の部品搬送プレートを積み重ねて積重体とした際に、上側に接する部品搬送プレートの幅方向の移動を規制し、かつ部品搬送プレートを長手方向にスライド可能にするように、部品搬送プレートの長手方向に延びる凹条部が形成され、前記積重体から部品搬送プレートを前記凹条部に沿ってスライドさせて引き出す際に、該部品搬送プレートの後端部と、該部品搬送プレートの上側または下側に接する部品搬送プレートの前端部とが連結するように、部品搬送プレートの長手方向の前端部および後端部のそれぞれに係合部が形成されているものであればよい。
【0038】
例えば、収納部は、プレート本体に長手方向に間隔をあけて二列以上形成してもよい。 また、収納部の形状は、正方形に限定されず、長方形、ひし形、円形、楕円形等であってもよい。
【0039】
係合部については、図19に示すように、係合爪部28を部品搬送プレート10の長手方向の後端部から上方に屈曲して形成し、係合穴部30を部品搬送プレート10の長手方向の前端部に形成してもよい。
また、図20に示すように、部品搬送プレートの前端部および後端部の係合部の両方を係合爪部28とし、一方を部品搬送プレート10の長手方向の前端部から下方に屈曲して形成し、他方を部品搬送プレート10の長手方向の後端部から上方に屈曲して形成してもよい。
また、図21に示すように、図20における2つの係合爪部28の基端部に、それぞれ係合穴部30を形成してもよい。
【0040】
また、連結状態において、連結部分において収納部のピッチが変わることがないように、係合部を部品搬送プレートの前端部の周辺領域および後端部の周辺領域となる両側面に形成してもよい。例えば、図22および図23に示すように、くさび状の前係合凸部44を部品搬送プレート10の前端部の両側面に形成し、くさび状の後係合凹部46を、部品搬送プレート10の後端部の両側面から後方に延びる2つの板状の側壁部48の内面に形成してもよい。
【0041】
係合爪部は、他の部分と同時に一体成形で形成してもよく、別途形成したものをプレート本体に取り付けてもよい。
係合穴部の形状は、長方形に限定されず、円形、楕円形等であってもよい。
【0042】
嵌合部については、図24に示すように、成形性を考慮して、上係止凸部34の下側をテーパ面としてもよい。
また、図25に示すように、下嵌合凸部32を下方に突出させ、上嵌合凹部36を下方に凹ませてもよい。
【0043】
送り穴については、図26に示すように、送り穴24を両側の上フランジ部22に長手方向に間隔をあけて一列に形成してもよい。
また、図27に示すように、円形の送り穴24と長方形の送り穴24’とを、片側の上フランジ部22に長手方向に間隔をあけて一列に交互に形成してもよく、その他の形状と組み合わせてもよい。
また、図28に示すように、送り穴が形成された上フランジ部22の代わりに、表面に凹凸が形成された上フランジ部22’を設けてもよい。また、送り穴は、上フランジ部の他に、側面や底面に設けてもよい。
【0044】
<連結装置>
(実施形態例)
図29は、本発明の連結装置の一例を示す断面図である。
連結装置50は、部品搬送プレート10を連結する連結装置であって、複数の部品搬送プレート10を積み重ねた引き出し用の積重体40が挿入される降下穴52と;降下穴52内に設けられ、積重体40の最下部から部品搬送プレート10を引き出す引き出し手段(図示略)と;引き出し手段よりも高い位置で補充用の積重体40を待機させる待機エリア54と;引き出し用の積重体40の最上部に、待機エリア54にある補充用の積重体40を補充する補充手段56と;待機エリア54と同じ高さで引き出し用の積重体40の有無を検知する検知手段58と;検知手段58から送信される引き出し用の積重体40の有無の情報に基づいて補充手段の動作を制御する制御手段60と;引き出し用の積重体40を挟み込むように降下穴52の途中に配置された一対の歯車62とを備えたものである。
【0045】
引き出し手段は、積重体40の最下部から部品搬送プレート10を凹条部20に沿ってスライドさせて引き出すことによって、引き出された部品搬送プレート10の後端部と、該部品搬送プレート10の上側に接する部品搬送プレート10の前端部とを連結させ、連結状態の部品搬送プレート10を外部に送り出すものである。引き出し手段としては、部品搬送プレート10の送り穴24に挿入される歯が形成された歯車を有する送り機構、部品搬送プレート10をチャック部品で挟んで移動させる機構等が挙げられる。
【0046】
補充手段56は、図30に示すように、待機エリア54にある補充用の積重体40を降下穴52側に押し出すものである。補充手段56としては、ピストン式の押し出し装置等が挙げられる。
検知手段58は、降下穴52を降下しつつある引き出し用の積重体40の最上部の有無を検知し、引き出し用の積重体40の有無の情報を制御手段60に送信するものである。検知手段58としては、接触式センサ、光センサ、超音波センサ等が挙げられる。
【0047】
制御手段60は、処理部(図示略)とインターフェイス部(図示略)とを備えるものである。
インターフェイス部は、補充手段56および検知手段58と、処理部との間を電気的に接続するものである。
処理部は、検知手段58から送信される引き出し用の積重体40無しの情報に基づいて補充手段56の動作を開始させ、検知手段58から送信される引き出し用の積重体40有りの情報に基づいて補充手段56の動作を停止させるものである。
【0048】
なお、該処理部は専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、また、該処理部はメモリおよび中央演算装置(CPU)によって構成され、処理部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、制御手段60には、周辺機器として、入力装置、表示装置等が接続されるものとする。ここで、入力装置とは、ディスプレイタッチパネル、スイッチパネル、キーボード等の入力デバイスのことをいい、表示装置とは、CRT、液晶表示装置等のことをいう。
【0049】
歯車62は、円柱の表面に複数の溝が等間隔に刻設されることによって複数の凸条の歯が形成されたものである。歯車62は、引き出し手段によって引き出される部品搬送プレート10の上側に接する部品搬送プレート10の両側端(両側の上フランジ部22)が歯間に掛かるように、かつ回転軸が部品搬送プレート10の長手方向に対して平行となるように配置される。
【0050】
(作用効果)
以上説明した本発明の連結装置50にあっては、複数の部品搬送プレート10を積み重ねた引き出し用の積重体40の最下部から部品搬送プレート10を凹条部20に沿ってスライドさせて引き出すことによって、引き出された部品搬送プレート10の後端部と、該部品搬送プレート10の上側に接する部品搬送プレート10の前端部とを連結させる引き出し手段と、引き出し用の積重体40の最上部に補充用の積重体40を補充する補充手段56とを備えているため、本発明の部品搬送プレート10を連結した状態で連続して供給できる。
【0051】
また、本発明の連結装置50にあっては、引き出し手段よりも高い位置で補充用の積重体40を待機させる待機エリア54と、待機エリア54と同じ高さで引き出し用の積重体40の有無を検知する検知手段58と、検知手段58から送信される引き出し用の積重体40の有無の情報に基づいて補充手段56の動作を制御する制御手段60とをさらに備えているため、従来のキャリアテープで必要とされたリールの交換作業、リールからのテープの手作業での引き出し作業、テープの実装装置等への取り付け作業等で供給が中断されることはない。
【0052】
また、本発明の連結装置50にあっては、引き出し手段によって引き出される部品搬送プレート10の上側に接する部品搬送プレート10の両側の上フランジ部22が歯間に掛かるように、かつ回転軸が部品搬送プレート10の長手方向に対して平行となるように配置された一対の歯車62をさらに備えているため、図31に示すように、引き出される部品搬送プレート10の上係止凸部34が、歯車62に保持された部品搬送プレート10の下嵌合凸部32に引っ掛かり、引き出される部品搬送プレート10が歯車62に保持された部品搬送プレート10に吊り下げられた状態となる。そのため、歯車62で保持された部品搬送プレート10よりも上方にある部品搬送プレート10の荷重が、引き出し手段によって引き出される部品搬送プレート10に掛かることがなくなり、小さい力でスムーズに部品搬送プレート10を引き出すことができる。また、引き出される部品搬送プレート10よりも上方にある部品搬送プレート10の数によって、引き出される部品搬送プレート10に掛かる荷重が変化しないため、引き出される部品搬送プレート10よりも上方にある部品搬送プレート10の数によって引き出し速度が変化することがない。
【0053】
一方、歯車62がない場合、図32に示すように、引き出される部品搬送プレート10よりも上方にあるすべての部品搬送プレート10の荷重が、引き出される部品搬送プレート10に掛かってしまい、スムーズに部品搬送プレート10を引き出すことができない。また、引き出される部品搬送プレート10よりも上方にある部品搬送プレート10の数によって、引き出される部品搬送プレート10に掛かる荷重が変化するため、引き出される部品搬送プレート10よりも上方にある部品搬送プレート10の数によって引き出し速度が変化してしまう。
【0054】
(他の実施形態例)
なお、本発明の連結装置は、上述した実施形態例の連結装置50には限定はされず、複数の部品搬送プレートを積み重ねた引き出し用の積重体の最下部または最上部から部品搬送プレートを凹条部に沿ってスライドさせて引き出すことによって、引き出された部品搬送プレートの後端部と、該部品搬送プレートの上側または下側に接する部品搬送プレートの前端部とを連結させる引き出し手段と、引き出し用の積重体の最上部に補充用の積重体を補充する補充手段とを備えているものであればよい。
【0055】
例えば、図33に示すように、複数の部品搬送プレート10を積み重ねた引き出し用の積重体40が持ち上げられる上昇部53と;上昇部53内に設けられ、積重体40の最上部から部品搬送プレート10を引き出す引き出し手段(図示略)と;引き出し手段よりも低い位置で補充用の積重体40を待機させる待機エリア54と;引き出し用の積重体40の下方に、待機エリア54にある補充用の積重体40を補充する補充手段56と;引き出し用の積重体40を挟み込むように上昇部53の途中に配置された一対の歯車62と;歯車62の下方に配置された歯車63と;引き出し用の積重体40を持ち上げる昇降手段64とを備えた連結装置51であってもよい。
【0056】
連結装置51にあっては、図34に示すように、積重体40の最上部から部品搬送プレート10を凹条部20に沿ってスライドさせて引き出すことによって、引き出された部品搬送プレート10の後端部の係止爪部28と、該部品搬送プレート10の下側に接する部品搬送プレート10の前端部の係合穴部30とが連結し、連結状態の部品搬送プレート10が外部に送り出される。
【0057】
(部品収納システム)
図35は、本発明の連結装置50を用いた部品収納システムの一例を示す構成図である。部品収納システム70は、積重体40から部品搬送プレート10を連結した状態で連続して引き出す連結装置50と、連結装置50から連結した状態で連続して供給される部品搬送プレート10の収納部14に部品を収納する部品収納装置72と、部品が収納された部品搬送プレート10を積み重ねた状態で回収する回収装置74とを備えたものである。
【0058】
回収装置74は、図36に示すように、連結状態の部品搬送プレート10の先頭が当接する停止壁76と、回収された部品搬送プレート10が載置される回収台78と、回収台78を昇降させる昇降手段80とを備えたものである。
図36に示すように、連結状態の部品搬送プレート10の先頭が停止壁76に当接すると、連結状態にある一方の部品搬送プレート10と他方の部品搬送プレート10とを相対的に接近させる方向に力が加わるため、係合爪部28および係合穴部30の係合が解除される。そして、図37に示すように、後側の部品搬送プレート10が前側の部品搬送プレート10に乗り上げ、凹条部20に滑り込むことにより、部品搬送プレート10が重なった状態で回収台78の上に載置される。積み重なる部品搬送プレート10の数に応じて回収台78を徐々に下降させることにより、部品搬送プレート10が積み重なった状態で回収される。回収された積重体40は、つぎの部品実装システムに搬送される。
【0059】
(部品実装システム)
図38は、本発明の連結装置50を用いた部品実装システムの一例を示す構成図である。部品実装システム90は、積重体40から部品搬送プレート10を連結した状態で連続して引き出す2つの連結装置50と、連結装置50から連結した状態で連続して供給される部品搬送プレート10の収納部14に収納された部品を基板2に実装する実装装置92とを備えたものである。
【0060】
連結状態の部品搬送プレート10においては、連結部分において収納部14のピッチが変わるため、収納部14から部品を取り出すタイミングは、収納部14のピッチの変化にあわせて実装装置92等を設定することよって対応する。
実装装置92においては、部品が取り出された収納された部品搬送プレート10が重力によって下方に傾くことによって係合爪部28および係合穴部30の係合が解除され、部品搬送プレート10が積み重なった状態で回収される。
【0061】
なお、部品搬送プレート10の回収にあたっては、部品搬送プレート10の前端部を壁面等に突き当てて、係合爪部28および係合穴部30の係合を解除する機構を設けてもよい。また、部品搬送プレート10は、積み重なって整列した状態で回収してもよく、ランダムな状態で回収してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明の部品搬送プレートは、電子部品、機械部品等の部品を収納し、搬送する部品搬送体として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の部品搬送プレートの一例を示す上面図である。
【図2】図1の部品搬送プレートの側面図である。
【図3】図1の部品搬送プレートのIII−III断面図である。
【図4】図1の部品搬送プレートのIV−IV断面図である。
【図5】図1の部品搬送プレートの前端部側の正面図である。
【図6】図1の部品搬送プレートを積み重ねた積重体を示す側面図である。
【図7】図6の積重体のVII−VII断面図である。
【図8】部品が収納された図1の部品搬送プレートを積み重ねた状態を示す側面図である。
【図9】図6の積重体から部品搬送プレートを引き出す様子を示す側面図である。
【図10】図6の積重体から部品搬送プレートを引き出し、連結させる様子を示す側面図である。
【図11】図6の積重体から部品搬送プレートを連結した状態で連続的に引き出す様子を示す側面図である。
【図12】係合部の係合が保持される様子を示す側面図である。
【図13】係合部の係合が解除される様子を示す側面図である。
【図14】係合部の係合が解除される様子を示す側面図である。
【図15】係合部の係合が解除された一方の部品搬送プレートが他方の部品搬送プレートに乗り上げる様子を示す側面図である。
【図16】図6の積重体の係合穴部30に支持棒42を挿通した状態を示す側面図である。
【図17】積重体を上方から押圧して嵌合部を嵌合させる様子を示す断面図である。
【図18】積重体の最上部に補充用の積重体を補充する様子を示す断面図である。
【図19】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す断面図である。
【図20】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す断面図である。
【図21】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す断面図である。
【図22】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す上面図である。
【図23】図22の部品搬送プレートの側面図である。
【図24】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す断面図である。
【図25】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す断面図である。
【図26】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す上面図である。
【図27】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す上面図である。
【図28】本発明の部品搬送プレートの他の例を示す上面図である。
【図29】本発明の連結装置の一例を示す断面図である。
【図30】図29の連結装置の補充手段が作動した様子を示す断面図である。
【図31】図29の連結装置の歯車付近の拡大断面図である。
【図32】図31において歯車がない場合の拡大断面図である。
【図33】本発明の連結装置の他の例を示す断面図である。
【図34】図34の連結装置から連結状態の部品搬送プレート10が外部に送り出される様子を示す図である。
【図35】本発明の連結装置を備えた部品収納システムの一例を示す構成図である。
【図36】図35の部品収納システムにおける回収装置を示す側面図である。
【図37】図36の回収装置によって部品搬送プレートが回収される様子を示す側面図である。
【図38】本発明の連結装置を備えた部品実装システムの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0064】
1 部品
10 部品搬送プレート
14 収納部
20 凹条部
28 係合爪部
30 係合穴部
32 下嵌合凸部
36 上嵌合凹部
40 積重体
44 前係合凸部
46 後係合凹部
50 連結装置
51 連結装置
54 待機エリア
56 補充手段
58 検知手段
60 制御手段
62 歯車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を収納する複数の収納部が形成された長尺な部品搬送プレートであって、
複数の部品搬送プレートを積み重ねて積重体とした際に、上側に接する部品搬送プレートの幅方向の移動を規制し、かつ部品搬送プレートを長手方向にスライド可能にするように、部品搬送プレートの長手方向に延びる凹条部が形成され、
前記積重体から部品搬送プレートを前記凹条部に沿ってスライドさせて引き出す際に、該部品搬送プレートの後端部またはその周辺領域と、該部品搬送プレートの上側または下側に接する部品搬送プレートの前端部またはその周辺領域とが連結するように、部品搬送プレートの長手方向の前端部またはその周辺領域、および後端部またはその周辺領域のそれぞれに係合部が形成されている、部品搬送プレート。
【請求項2】
前記係合部が、連結状態にある一方の部品搬送プレートと他方の部品搬送プレートとを相対的に離間させる方向に力が加わることによって係合を維持し、かつ連結状態にある一方の部品搬送プレートと他方の部品搬送プレートとを相対的に接近させる方向に力が加わることによって係合を解除するものである、請求項1に記載の部品搬送プレート。
【請求項3】
前記係合部の一方が、前記前端部または前記後端部が上方または下方に屈曲してなる係合爪部であり、他方が、前記係合爪部が挿入される係合穴部である、請求項1または2に記載の部品搬送プレート。
【請求項4】
複数の部品搬送プレートを積み重ねて積重体とした際に、部品搬送プレートの上下方向の移動を規制するように、部品搬送プレートの底部および凹条部のそれぞれに嵌合部が形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の部品搬送プレート。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の部品搬送プレートを連結する連結装置であって、
複数の部品搬送プレートを積み重ねた引き出し用の積重体の最下部または最上部から部品搬送プレートを前記凹条部に沿ってスライドさせて引き出すことによって、引き出された部品搬送プレートの後端部と、該部品搬送プレートの上側または下側に接する部品搬送プレートの前端部とを連結させる引き出し手段と、
前記引き出し用の積重体の最上部に補充用の積重体を補充する補充手段と
を備えた、連結装置。
【請求項6】
前記引き出し手段よりも高い位置で前記補充用の積重体を待機させる待機エリアと、
前記待機エリアと同じ高さで前記引き出し用の積重体の有無を検知する検知手段と、
前記検知手段から送信される前記引き出し用の積重体の有無の情報に基づいて前記補充手段の動作を制御する制御手段と
をさらに備えた、請求項5に記載の連結装置。
【請求項7】
前記引き出し手段によって引き出される部品搬送プレートの上側に接する部品搬送プレートの両側端が歯間に掛かるように、かつ回転軸が前記部品搬送プレートの長手方向に対して平行となるように配置された一対の歯車をさらに備えた、請求項5または6に記載の連結装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate


【公開番号】特開2010−120689(P2010−120689A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−298152(P2008−298152)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【出願人】(000190116)信越ポリマー株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】