部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システム
【課題】ソフトウェアが必要な部品の送付要求があった場合に、当該部品に必要なソフトウェア媒体に関する作業者の手間を減らして部品及びソフトウェア媒体の発送を行うこと。
【解決手段】ソフトウェア供給システムは、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、当該作成したソフトウェア媒体を部品供給システムに送付する指示を出力する。部品供給システムは、送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び送付要求を受けた部品を送付要求元へ発送する指示を出力する。
【解決手段】ソフトウェア供給システムは、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、当該作成したソフトウェア媒体を部品供給システムに送付する指示を出力する。部品供給システムは、送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び送付要求を受けた部品を送付要求元へ発送する指示を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ及びネットワーク機器等の情報処理装置の保守を行う場合において、保守を行う際に部品の交換又は修理が必要になる場合がある。このように交換又は修理が必要になる部品の中には保守時にソフトウェアを必要とするものがあり、部品の交換時に当該部品を手配する場合、作業者は、例えば次のような作業を行う必要があった。
【0003】
先ず、作業マニュアルを参照し、交換する部品にソフトウェアが必要か否かを確認する。ここで、当該部品にソフトウェアが必要でなければ当該部品を作業者は手配する。
【0004】
また、当該部品にソフトウェアが必要である場合、作業者は、当該ソフトウェアを自ら用意する必要があった。このため、作業者は部品を手配すると共に、当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体が作成済みか否かをチェックし、ソフトウェア媒体が作成済みである場合、更に製造メーカサイトにアクセスして当該ソフトウェアが最新レビジョンであるか否かをチェックし、最新レビジョンであることを確認したうえで、当該ソフトウェア媒体を部品と共に部品の要求元へ送っていた。
【0005】
一方、ソフトウェア媒体が作成されていない場合、又はソフトウェア媒体に記録されているソフトウェアのレビジョンが最新でない場合、作業者は部品の製造メーカサイトにアクセスし、当該ソフトウェアの最新レビジョンのデータファイルをダウンロードした後、当該データファイルを用いてソフトウェア媒体を作成する作業を行い、当該ソフトウェア媒体のウィルスチェックを行った後、ソフトウェア媒体を部品と共に部品の要求元へ送っていた。
【0006】
なお、ネットワーク環境等の設定を自動的にコンピュータに行う技術が知られている。この技術によると、第1のコンピュータ及び第2のコンピュータを含むコンピュータ設定システムにおいて、先ず第1のコンピュータが第2のコンピュータの設定情報、設定プログラム等をサーバコンピュータからダウンロードし、第1のリムーバルディスクに格納する。次に、第2のリムーバルディスクに格納されているOS等のソフトウェアのデータファイルをインストールした第2のコンピュータが上記第1のリムーバルディスクに格納されている設定プログラムを実行し、格納されている設定情報に基づいてネットワーク環境等の設定をする(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−32046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、情報処理装置の保守において、手配する部品にソフトウェアが必要である場合、作業者の手間が非常にかかっていた。
【0009】
この手間を減らすために、ソフトウェア媒体に関する作業を別の業者に委託するという方法が考えられる。この方法を採用すれば、当該別の業者から部品に必要なソフトウェア媒体が部品の要求元へ届けられるため、保守を行う作業者の手間を減らすことができる。しかしながら、部品の要求元は、部品と当該部品に必要なソフトウェア媒体とが別々に届くため、部品とソフトウェア媒体が一緒に届く場合と比較して不便になる。また、別の業者にソフトウェア媒体に関する作業を委託すれば、その分保守に係るコストも上昇してしまう。
【0010】
また、部品に必要なソフトウェアは、日々、改良・修正がなされるが、既述の保守において、作成済みのソフトウェア媒体が最新レビジョンであるか否かの確認は作業者が行っている。このため人為的な確認ミスが生じる可能性がある。また、ソフトウェア媒体作成時のウィルスチェックにおいても同様に人為的ミスが生じる可能性がある。このような人為的なミスが発生した場合、保守サービスの低下に繋がってしまう。
【0011】
このような人為的ミスを防止するために複数の作業者により二重、三重に最新レビジョンの確認、ウィルスチェックを行うことも考えられるが、ソフトウェア媒体の作成に更に手間がかかるようになる。
【0012】
ここで、上記特許文献1に記載の技術はコンピュータにネットワーク環境を自動的に設定する技術であり、部品に必要なソフトウェアを記録するソフトウェア媒体に関する処理を自動的に行うものではない。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ソフトウェアが必要な部品の送付要求があった場合に、当該部品に必要なソフトウェア媒体に関する作業者の手間を減らして部品及びソフトウェア媒体の発送を行うことができる部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムであって、前記ソフトウェア供給システムは、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、前記作成手段で作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備え、前記部品供給システムは、前記送付指示手段に基づいて送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ発送する指示を出力する発送指示手段を備えることを特徴とする。
【0015】
また、他の本発明は、部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムの部品管理方法であって、前記ソフトウェア供給システムは、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、前記作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力し、前記部品供給システムは、前記送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する、ことを特徴とする。
【0016】
更に、他の本発明は、部品の送付要求に応じて、当該部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する部品供給システムに、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムであって、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、前記作成手段で作成した作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、ソフトウェアが必要な部品の送付要求があった場合に、当該部品に必要なソフトウェア媒体に関する作業者の手間を減らして部品及びソフトウェア媒体の発送を行うことができる部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る部品管理システムが適用されたネットワーク構成を概略的に示す図である。
【図2】同実施の形態に係るソフトウェア供給システムの構成を概略的に示す図である。
【図3】同実施の形態に係るソフトウェア管理データベースを説明するための図である。
【図4】同実施の形態に係る定義ファイルデータベースを説明するための図である。
【図5】同実施の形態に係る部品管理データベースを説明するための図である。
【図6】同実施の形態に係る媒体管理データベースを説明するための図である。
【図7】同実施の形態に係る部品供給端末の構成を概略的に示す図である。
【図8】同実施の形態に係る棚位置管理データベースを説明するための図である。
【図9】同実施の形態に係る部品要求端末の構成を概略的に示す図である。
【図10】同実施の形態に係るウィルス定義ファイル管理サイトの構成を概略的に示す図である。
【図11】同実施の形態に係るウィルス定義ファイルデータベースを説明するための図である。
【図12】同実施の形態に係るメーカウェブサイトの構成を概略的に示す図である。
【図13】同実施の形態に係る最新ソフトウェアレビジョン管理データベースを説明するための図である。
【図14】同実施の形態に係る部品要求受付時の処理を示すフローチャートである。
【図15】同実施の形態に係る部品修理依頼要求受付時の処理を示すフローチャートである。
【図16】同実施の形態に係る最新レビジョンの更新処理を示すフローチャートである。
【図17】同実施の形態に係る定義ファイルの更新処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、部品及び当該部品に必要なソフトウェア(以下、「S/W」と称する。)に関する処理を管理する部品管理システム1が適用されたネットワーク構成を概略的に示す図である。同図に示すように、部品管理システム1は、S/W供給システム10と、部品供給システム20と、部品要求端末30と、ウィルス定義ファイル管理サイト40と、メーカウェブサイト50とを有している。また、S/W供給システム10は、部品供給システム20と部品要求端末30とイントラネット100を介して接続され、ウィルス定義ファイル管理サイト40とメーカウェブサイト50とインターネット200を介して接続されている。
【0021】
S/W供給システム10は、部品の送付要求、又は部品修理依頼の要求があった場合、当該部品に必要なソフトウェアに関する処理を実行する。なお、この処理の詳細は、図14及び図15を参照して後述する。
【0022】
S/W供給システム10は、図2に示すように、基本機能部11と、FD(Floppy Disk)ドライブ12と、光学ディスクドライブ13と、S/W管理データベース(DB)14と、定義ファイルデータベース(DB)15と、部品管理データベース(DB)16と、媒体管理データベース(DB)17とを有している。
【0023】
基本機能部11は、S/W管理DB14、定義ファイルDB15、部品管理DB16、及び媒体管理DB17等の各データベースの接続及びウェブサービス、ウィルスチェックを提供する機能等を制御する中大型情報処理システムである。
【0024】
FDドライブ12は、FDにS/Wの書き込みを行い、S/W媒体を作成する。
【0025】
光学ディスクドライブ13は、CD−RW、又はDVD−RWにS/Wの書き込みを行い、S/W媒体を作成する。
【0026】
S/W管理DB14は、S/W供給システム10が部品に必要なS/W媒体を作成する際に使用される。また、S/W管理DB14は、S/W供給システム10がメーカウェブサイト50に最新レビジョン情報の問い合わせする際、及びメーカウェブサイト50から最新S/Wデータのダウンロードを行う際などにも使用される。
【0027】
S/W管理DB14は、図3に示すように、S/W番号14aと、S/W名称14bと、最新レビジョン14cと、媒体種別14dと、データファイル14eと、チェック日時14fと、メーカウェブサイトURL14gとが関連付けられてデータベース化されている。
【0028】
S/W番号14aは、S/Wを特定するユニークな番号を格納する。S/W名称14bは、S/Wに付された名称を格納する。最新レビジョン14cは、最新レビジョンを特定する番号を格納する。媒体種別14dは、部品に添付される媒体の種別(FD,CD−RW、又はDVD−RW)を格納する。データファイル14eは、S/Wのデータファイルを格納する。チェック日時14fは、データファイルのレビジョンのチェックを行った日時を格納する。メーカウェブサイトURL14gは、S/Wのレビジョンのチェック元、及びデータファイルのダウンロード要求元のURLを格納する。
【0029】
定義ファイルDB15は、S/W供給システム10がウィルス定義ファイル管理サイト40にアクセスして最新のウィルス定義ファイルを格納しているか否かチェックする際に使用される。
【0030】
定義ファイルDB15は、図4に示すように、定義ファイル名15aと、チェック日時15bとが関連付けられてデータベース化されている。定義ファイル名15aは、定義ファイル名を格納する。この定義ファイル名により定義ファイルのバージョンが認識できるようになっており、この定義ファイル名を用いてS/W供給システム10による定義ファイルのバージョンチェックが行われる。チェック日時15bは、S/W供給システム10が定義ファイルのバージョンをチェックした日時を格納する。
【0031】
部品管理DB16は、部品管理DB16は、部品の要求があった場合、当該部品にS/Wが必要か否かをチェックする際に使用される。
【0032】
部品管理DB16は、図5に示すように、部品番号16aと、S/W番号16bとが関連付けられてデータベース化されている。部品番号16aは、部品管理システム1が管理する部品の番号を格納する。S/W番号16bは、部品番号16aに格納された部品番号で特定される部品にS/Wが必要であるか否かを格納する。S/Wが必要でない場合「NULL」が格納され、S/Wが必要である場合、当該S/Wの番号が格納される。
【0033】
媒体管理DB17は、部品要求端末30から部品の送付要求があった場合、部品要求番号及び部品番号が格納され、また、S/W媒体作成時に、部品要求番号及び部品番号をキーに、媒体管理番号及びボリューム番号が格納される。
【0034】
媒体管理DB17は、図6に示すように、部品要求番号17aと、部品番号17bと、媒体管理番号17cと、ボリューム番号17dとが関連付けられてデータベース化されている。
【0035】
部品要求番号17aは、部品の送付要求があった場合に与えられるユニークな番号を格納する。部品番号17bは、送付要求のあった部品の部品番号を格納する。媒体管理番号17cは、S/Wを格納する媒体(FD,CD−RW、又はDVD−RW)を管理する番号を格納する。ボリューム番号17dは、部品管理システム1上で採番される、S/W媒体を管理するユニークな番号であり、例えばS/W媒体のボリュームラベルに印刷される。なお、このボリューム番号の採番は、本実施の形態においては、S/W媒体を作成した日時(YYMMDDHHMMSS)に部品要求番号及び部品番号を付加した番号とする。よって、ボリューム番号は、確実にユニークな仕様になる。
【0036】
部品供給システム20は、S/W供給システム10から部品要求番号、部品番号、部品の送付先情報及び送付されたS/W媒体を受け取った場合、当該部品の棚位置を表示し、部品の準備指示を出力すると共に、送付先シートの印刷を行い、部品及びS/W媒体の発送指示を出力する。また、部品供給システム20は、S/W供給システム10から部品の修理依頼指示を受信した場合、当該部品の修理依頼を出力する。
【0037】
部品供給システム20は、図7に示すように、基本機能部21と、送付先シート作成部22と、印刷手段であるプリンタ23と、棚位置管理DB24とを有している。
【0038】
基本機能部21は、棚位置管理DB24の接続及びウェブサービスを提供する機能を制御する中大型情報処理システムである。
【0039】
送付先シート作成部22は、S/W供給システム10から受信した部品の送付先情報に基づいて、部品の送付先を示す印刷データを作成し、当該印刷データをプリンタ23に送付する。
【0040】
プリンタ23は、送付先シート作成部22から印刷データを受信した場合、当該印刷データを送付先シートに印刷する。この印刷内容に基づいて、部品の要求元に部品及び当該部品に必要なソフトウェア媒体が発送される。
【0041】
棚位置管理DB24は、棚位置管理DB24は、部品準備の際、部品倉庫に在庫として管理されている棚の位置を表示する際に使用される。棚位置管理DB24は、図8に示すように、部品番号24aと、棚位置24bとが関連付けられてデータベース化されている。部品番号24aは、部品を特定する番号を格納する。棚位置24bは、部品番号24aに格納された部品番号で特定される部品を配置した棚の位置を示す位置情報を格納する。
【0042】
部品要求端末30は、パーソナルコンピュータなどの小型の情報処理装置であり、イントラネット100を介してS/W供給システム10にアクセスし、S/W供給システム10から部品要求画面を表示する(図示は省略する。)。部品の要求者は、当該部品要求画面上から部品の送付要求を行う。なお、部品要求画面においては、部品の送付要求時に、ユニークな部品要求番号を採番すると共に、部品の部品番号と、部品の送付先とが入力可能になっている。よって、部品要求端末30からS/W供給システム10に、部品要求番号、部品番号及び送付先情報が送信される。なお、既述の部品要求画面から部品の修理依頼も要求できるようになっている。
【0043】
また、部品要求端末30は、図9に示すように、基本機能部31を有している。基本機能部31は、ネットワークに接続するなどパーソナルコンピュータの一般的な機能を実現するものであり、例えば、S/W供給システム10にURLを用いて接続し、部品要求画面を表示し、当該部品要求画面で受け付けた作業者の部品の送付要求に関する情報をS/W供給システム10へ送信する。
【0044】
ウィルス定義ファイル管理サイト40は、S/W供給システム10から所定の情報を受信した場合、当該情報に基づいて応答情報をS/W供給システム10へ送信する。ウィルス定義ファイル管理サイト40は、図10に示すように、基本機能部41と、ウィルス定義ファイルDB42とを有している。
【0045】
基本機能部41は、ウィルス定義ファイルDB42の接続及びウェブサービスを提供する機能を制御する中大型情報処理システムである。基本機能部41は、S/W供給システム10から定義ファイル名を受信した場合、定義ファイル名をキーにウィルス定義ファイルDB42から最新フラグの情報を抽出し、S/W供給システム10に抽出した最新フラの情報及び定義ファイル名を送信する。また、基本機能部41は、S/W供給システム10から最新のウィルス定義ファイルのダウンロード要求があった場合、ウィルス定義ファイルDB42から最新フラグの値が「1」の定義ファイル名とそのデータファイルを抽出し、S/W供給システム10に定義ファイル名及びデータファイルを送信する。
【0046】
ウィルス定義ファイルDB42は、ウィルス定義ファイルのバージョンのチェックの際、及び最新データファイルを送信する際に使用される。
【0047】
ウィルス定義ファイルDB42は、図11に示すように、定義ファイル名42aと、データファイル42bと、ファイル作成日時42cと、最新フラグ42dとが関連付けられ、データベース化されている。
【0048】
定義ファイル名42aは、ウィルス定義ファイル名を格納する。データファイル42bは、ウィルス定義ファイルのデータファイルを格納する。ファイル作成日時42cは、データファイルを作成した日時を格納する。最新フラグ42dは、ウィルス定義ファイル、データファイルが最新であるか否かを示す情報であり、本実施の形態においては、「1」が最新のファイルであることを示し、「1」以外は最新のファイルでないことを示している。
【0049】
メーカウェブサイト50は、部品管理システム1が管理する部品を製造する製造メーカのサイトであり、部品のS/Wのレビジョンがアップされる毎に、当該最新レビジョンのS/Wを、ユーザ(S/W供給システム10)に提供する。なお、図1においては、メーカウェブサイト50は図示を簡略化するため1つしか図示していない。
【0050】
メーカウェブサイト50は、図12に示すように、基本機能部51と、レビジョン管理手段である最新S/Wレビジョン管理DB52とを有している。
【0051】
基本機能部51は、最新S/Wレビジョン管理DB52の接続及びウェブサービスを提供する機能を制御する中大型情報処理システムである。
【0052】
また、基本機能部51は、S/W供給システム10から最新レビジョンのデータファイルのダウンロード要求があった場合、S/Wレビジョン管理DB52から最新レビジョンのS/Wのデータファイルを抽出し、当該抽出したデータファイルをS/W供給システム10に送信する。
【0053】
最新S/Wレビジョン管理DB52は、S/Wのレビジョンのチェック及び最新レビジョンのS/Wを送信する際に使用される。
【0054】
また、最新S/Wレビジョン管理DB52は、図13に示すように、S/W番号52aと、最新レビジョン52bと、データファイル52cと、ファイル作成日時52dとが関連付けられてデータベース化されている。
【0055】
S/W番号52aは、ソフトウェアを特定する番号を格納する。最新レビジョン52bは、最新のレビジョンの番号を格納する。データファイル52cは、最新レビジョンのデータファイルを格納する。ファイル作成日時52dは、データファイルを作成した日時を格納する。
【0056】
次に、以上のように構成された部品管理システム1において実行される処理について説明する。より具体的には、部品の送付要求があった場合の処理(参照:図14)、修理依頼要求があった場合の処理(参照:図15)、S/Wの最新レビジョンの更新処理(参照:図16)、及びウィルスチェックに用いる定義ファイルの更新処理(参照:図17)について説明する。
【0057】
先ず、図14を参照して、部品要求端末30から部品の送付要求があった場合に、S/W供給システム10及び部品供給システム20が実行する処理について説明する。
【0058】
部品要求端末30は、イントラネット100を介してS/W供給システム10に対して、部品要求番号と、部品要求画面上から受け付けた部品の部品番号と、部品の送付先情報とを送信することにより部品送付要求を行う(S101)。
【0059】
次に、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された情報に基づいて、部品送付要求のあった部品がS/Wを必要とする部品か否かを判定する(S102:判定手段)。
【0060】
具体的には、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された部品要求番号と、部品番号と、送付先情報とを受信した場合、部品要求番号と部品番号とを媒体管理DB17に登録する。そして、S/W供給システム10は、その登録した部品番号をキーに、部品管理DB16からS/W番号を抽出し、この抽出したS/W番号に応じて当該部品にS/Wが必要であるか否かの判定を行う。より詳細には、S/W供給システム10は、抽出したS/W番号が「NULL」の場合はS/Wが不要であると判定し、S/W番号が「NULL」以外の場合はS/Wが必要であると判定する。
【0061】
送付要求のあった部品がS/Wが必要でないと判定した場合(S102:NO)、S/W供給システム10は、部品供給システム20に、部品要求番号、部品番号、送付先情報を送信する。
【0062】
また、送付要求のあった部品にS/Wが必要であると判定した場合(S102:YES)、S/W供給システム10は、既述の抽出したS/W番号をキーに、S/W管理DB14から媒体種別、及びデータファイルを抽出する(S103)。
【0063】
次に、S/W供給システム10は、抽出したS/Wを格納する媒体種別(FD、CD−RW、DVD−RW)に基づいて、該当するドライブへS/W媒体の投入指示を出す(S104)。これにより、例えば、作業者、又は、所定のS/W媒体投入装置によりS/W媒体を既述の投入指示が出されたドライブへ投入する。
【0064】
S/W媒体がドライブに投入されると、S/W供給システム10は、ステップS103において抽出したデータファイルを用いてS/W媒体を作成する(S105:作成手段)。この際、当該作成したS/W媒体のボリュームラベルにユニークなボリューム番号を表記(印刷)し、更に、S/Wの媒体管理番号及び印刷したボリューム番号を、部品要求番号と部品番号をキーに、媒体管理DB17に登録する。一例としては、ユニークなボリューム番号は二次元バーコードとしてS/W媒体に印刷される。
【0065】
次に、S/W供給システム10は、作成したS/W媒体に対するウィルスチェックを行う。このウィルチェックの結果に基づいて、S/W供給システム10は、ウィルス感染が有ったか否かを判定する(S106:ウィルスチェック手段)。
【0066】
ウィルス感染が無かったと判定した場合(S106:YES)、S/W供給システム10は、部品供給システム20に部品要求番号、部品番号、及び送付先情報を送信すると共に、部品供給システム20へ作成したS/W媒体を送付する指示を出力する(S107:送付指示手段)。これにより、例えば、作業者、又は所定の媒体搬送手段によって部品供給システム20へS/W媒体が送付される。
【0067】
また、ウィルス感染が有ったと判定した場合(S106:NO)、S/W供給システム10は、部品管理システム1の管理者へアラーム情報を送信する(S108)。アラーム情報には、部品要求番号、部品番号、及び送付先情報と共に、ウィルス感染があった旨が含まれており、当該管理者は、このアラーム情報に基づいて、当該部品がウィルス感染している可能があることを認識でき、ウィルス感染に応じた処理を取ることが可能になる。
【0068】
一方、既述のステップS102においてS/Wが必要ないと判定された場合(S102:NO)、部品供給システム20は、S/W供給システム10から送信された部品要求番号、部品番号、及び送付先の情報を受信し、又は、既述のステップS107の処理が実行された場合、これらの情報の受信と共に、S/W媒体を受け取る。部品供給システム20は、S/W媒体に既述のように表記されたボリューム番号に基づいて、媒体管理DB17から部品番号を取得し、当該取得した部品番号をキーに棚位置管理DB24から部品の棚位置情報を抽出し、この抽出した棚位置情報に基づいて部品の棚位置を表示すると共に、部品準備が完了した旨の指示を出力する(S109)。
【0069】
次に、部品供給システム20は、受信した送付先情報に基づいて、送付先シート作成部22を用いて送付先シートデータを作成し、プリンタ23を用いて当該作成した送付先データを送付先シートに印刷する(S110)。
【0070】
次に、部品供給システム20は、部品とS/W媒体とを同梱する旨(S/W媒体を同梱する必要がない場合は部品のみ梱包する旨)を出力すると共に、例えば梱包箱へ送付先シートを貼り付ける指示、並びに部品の発送指示を出力する(S111:発送指示手段)。
【0071】
この発送指示等に基づいて、S/Wが必要な部品に関しては、送付要求のあった部品と共に当該部品に必要なS/W媒体が同梱されて送付先情報が示す先へ発送される。これにより、例えば、部品の要求者は、部品及びS/W媒体を同時に受け取ることが可能になる。
【0072】
次に、図15を参照して、部品要求端末30から部品の修理依頼の要求があった場合に、S/W供給システム10及び部品供給システム20が実行する処理について説明する。
【0073】
部品要求端末30は、S/W供給システム10へイントラネット100を介して、部品要求画面上から受け付けた部品修理要求番号と、修理する部品の部品番号と、部品の送付先情報とを送信することにより修理依頼を行う(S201)。なお、部品修理要求番号は、例えば、既述の部品要求番号に修理の要求であることを示す情報が付加されるものであり、既述の部品要求番号と同様に媒体管理DB17によって管理される。当該情報の付加の有無により部品の送付要求であるか、修理依頼の要求であるかが区別される。
【0074】
次に、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された情報に基づいて、部品修理要求のあった部品にS/Wが必要であるか否かを判定する(S202)。
【0075】
具体的には、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された部品修理要求番号と、部品番号と、送付先情報とを受信した場合、その部品修理要求番号と部品番号とをキーに、媒体管理DB17から媒体管理番号及びボリューム番号を抽出する。S/W供給システム10は、その抽出したS/W番号に応じてS/Wが必要であるか否かの判定を行う。より詳細には、その抽出した媒体管理番号が「NULL」の場合はS/Wが必要ないと判定し、「NULL」以外の場合はS/Wが必要であると判定する。
【0076】
S/Wが必要でないと判定した場合(S202:NO)、S/W供給システム10は、部品供給システム20へ部品修理要求番号及び部品番号を送信する。一方、S/Wが必要であると判定した場合(S202:YES)、S/W供給システム10は、S/W媒体の投入指示を出力する(S203)。この投入指示の出力を受けて、作業者は修理依頼のあった部品に付属するS/W媒体を該当するドライブに投入する。
【0077】
次に、S/W供給システム10は、ステップS202において抽出されたボリューム番号とステップS203において投入されたS/W媒体のボリューム番号とを比較し、両ボリューム番号が一致する否かを判定する(S204)。なお、ボリューム番号を読み取る一例としては、S/W媒体に二次元バーコードとして印刷されたユニークなボリューム番号を、バーコードリーダで読み取る。
【0078】
両ボリューム番号が一致していると判定した場合(S204:YES)、S/W供給システム10は、投入されたS/W媒体のウィルスチェックを行い、このウィルスチェックの結果に基づいて、当該S/W媒体がウィルスに感染しているか否かを判定する(S205)。
【0079】
ウィルス感染が無いと判定した場合(S205:NO)、S/W供給システム10は、当該S/W媒体の初期化を行う(S206)。
【0080】
このようにS/W媒体の初期化を行った場合(S206)、S/W供給システム10は、当該S/W媒体を在庫として確保するように指示を出力すると共に、部品修理要求番号及び部品番号をキーに媒体管理DB17に登録しているデータを削除し、部品供給システム20へ部品修理要求番号及び部品番号を送信する(S207)。これにより、S/W媒体を初期化して在庫として確保することができる。
【0081】
一方、ステップS207において、S/W供給システム10から部品修理要求番号及び部品番号を受信した場合、又は、既述のステップS202で「NO」と判定されてS/W供給システム10から部品修理要求番号及び部品番号を受信した場合、当該部品の修理依頼指示を作業者に対して出力する(S208)。この修理依頼指示に基づいて、作業者は当該部品の修理を行う。
【0082】
また、既述のステップS204においてボリューム番号が一致しないと判定した場合(S04:NO)、又は、既述のステップS205においてウィルス感染有りと判定した場合(S205:YES)、S/W供給システム10は、部品管理システム1の管理者へアラーム情報を送信する(S209)。アラーム情報は、部品修理要求番号及び部品番号と共に、例えば、部品とS/W媒体との対応に誤りがある旨、又は、ウィルス感染している旨を含んでおり、このアラーム情報に基づいて、当該管理者は、S/W媒体が誤っていること、又は当該部品がウィルス感染している可能があることを認識でき、それぞれに応じた処理を取ることが可能になる。
【0083】
次に、図16を参照して、S/W供給システム10がS/Wのデータファイルを最新レビジョンに更新する処理(更新手段)について説明する。
【0084】
S/W供給システム10は、S/W管理DB14の全S/W番号に対応する各メーカウェブサイト50にS/W番号を送信する(S301)。このS/W番号を発信するタイミングは、本実施の形態では、ステップS310において後述するように一日(24時間)毎である。
【0085】
メーカウェブサイト50は、S/W番号を受信した場合、当該S/W番号をキーに最新S/Wレビジョン管理DB52に登録されている当該S/W番号の最新レビジョンを抽出し、S/W供給システム10にS/W番号及び当該抽出した最新レビジョンを送信する(S302)。
【0086】
次に、S/W供給システム10は、メーカウェブサイト50からS/W番号及び最新レビジョンを受信する(S303)。
【0087】
次に、S/W供給システム10は、受信したS/W番号をキーに、S/W管理DB14の最新レビジョンを抽出し、当該抽出した最新レビジョンとメーカウェブサイト50から受信した最新レビジョンとを比較し、両最新レビジョンが一致するか否かを判定する(S304)。
【0088】
最新レビジョンが一致すると判定した場合(S304:YES)、S/W供給システム10は、S/W番号をキーにS/W管理DB14のチェック日時を現時刻で更新する(S305)。
【0089】
最新レビジョンが一致しなと判定した場合(S304:NO)、S/W供給システム10は、メーカウェブサイト50にS/W番号を送信し、最新S/Wのダウンロード要求を行う(S306)。
【0090】
メーカウェブサイト50は、S/W供給システム10から送信されたダウンロード要求に伴うS/W番号を受信した場合、S/W番号をキーに最新S/Wレビジョン管理DB52からデータファイルを抽出し、当該抽出したデータファイル及びS/W番号をS/W供給システム10に送信する(S307)。
【0091】
次に、S/W供給システム10は、メーカウェブサイト50から送信されたデータファイル及びS/W番号を受信した場合、当該データファイル及びS/W番号のダウンロードが完了したか否かを判定する(S308)。
【0092】
データファイル及びS/W番号のダウンロードが完了していないと判定した場合(S308:NO)、S/W供給システム10は、ダウンロードが完了するまで待機する。
【0093】
一方、データファイル及びS/W番号のダウンロードが完了したと判定した場合(S308:YES)、S/W供給システム10は、S/W番号をキーに、S/W管理DB14の最新レビジョン、データファイル、チェック日時を更新する(S309)。
【0094】
次に、S/W供給システム10は、S/W番号をキーに、S/W管理DB14からチェック日時を抽出し、最新レビジョンのチェック日時から、言い換えれば、既述のステップS305又はステップS309の処理が終了した時点から、一日(24時間)経過したか否かを判定する(S310)。なお、本実施の形態では、最新レビジョンのチェックは一日毎に判定する場合で説明するが、これに限るものではなく、部品管理システム1の管理者が当該システムの運用状況等に応じてチェック間隔を設定することが望ましい。
【0095】
一日経過していないと判定した場合(S310:NO)、S/W供給システム10は、一日経過したと判定するまで待機状態を継続する。
【0096】
一方、一日経過したと判定した場合(S310:YES)、S/W供給システム10は、既述のステップS301乃至S309の処理を繰り返す。
【0097】
このように一日毎に、S/Wの最新レビジョンのチェックを行い、S/Wが最新レビジョンでない場合は、最新レビジョンのS/Wのデータファイルがダウンロードされるため、S/W管理DB14に格納するS/Wのデータファイルを常に最新レビジョンに保つことができる。
【0098】
次に、図17を参照して、S/W供給システム10がウィルスチェックに使用する定義ファイルを最新の定義ファイルに更新する処理について説明する。
【0099】
S/W供給システム10は、定義ファイルDB15から定義ファイル名を抽出し、ウィルス定義ファイル管理サイト40に定義ファイル名を送信する(S401)。この定義ファイル名を発信するタイミングは、本実施の形態では、ステップS410において後述するように一日(24時間)毎である。
【0100】
ウィルス定義ファイル管理サイト40は、定義ファイル名を受信した場合、当該定義ファイル名をキーにウィルス定義ファイルDB42の最新フラグ(既述のように、最新フラグ「1」が最新を意味し、「1」以外、例えば「NULL」は最新以外を意味する。)を抽出し、S/W供給システム10に定義ファイル名及び最新フラグを送信する(S402)。
【0101】
次に、S/W供給システム10は、ウィルス定義ファイル管理サイト40より定義ファイル名及び最新フラグを受信する(S403)。
【0102】
次に、S/W供給システム10は、受信した最新フラグに基づいて、当該最新フラグの値が「NULL」であるか否かを判定する(S404)。
【0103】
最新フラグの値が「NULL」でない場合(S404:NO)、S/W供給システム10は、定義ファイルDB15のチェック日時を更新する(S405)。
【0104】
一方、最新フラグの値が「NULL」であると判定した場合(S404:YES)、S/W供給システム10は、ウィルス定義ファイル管理サイト40に、最新フラグの値が「1」である定義ファイルのダウンロード要求を行う(S406)。
【0105】
S/W供給システム10からの最新定義ファイルのダウンロード要求を受信した場合、ウィルス定義ファイル管理サイト40は、ウィルス定義ファイルDB42の最新フラグの値が「1」である定義ファイル名及びデータファイルを、S/W供給システム10へ送信する(S407)。
【0106】
次に、S/W供給システム10は、ウィルス定義ファイル管理サイト40から送信された定義ファイル名とデータファイルのダウンロードが完了したか否かを判定する(S408)。
【0107】
定義ファイル名とデータファイルのダウンロードが完了していないと判定した場合(S408:NO)、S/W供給システム10は、ダウンロードが完了するまで待機する。
【0108】
一方、定義ファイル名とデータファイルのダウンロードが完了したと判定した場合(S408:YES)、S/W供給システム10は、ウィルスチェックソフトの定義ファイルのアップデートを実施後、ウィルスチェックソフトから抽出した定義ファイル名で定義ファイルDB15内の定義ファイルを更新すると共に、チェック日時を更新する(S409)。
【0109】
次に、S/W供給システム10は、定義ファイル名をキーに、定義ファイルDB15のチェック日時を抽出し、最新レビジョンのチェック日時から、言い換えれば、既述のステップS405又はステップS409の処理が終了した時点から、一日(24時間)経過したか否かを判定する(S410)。なお、本実施の形態では、定義ファイルのチェックは一日毎に判定する場合で説明するが、これに限るものではなく、部品管理システム1の管理者が当該システムの運用状況に応じてチェック間隔を設定することが望ましい。
【0110】
一日経過していないと判定した場合(S410:NO)、S/W供給システム10は、一日経過したと判定するまで待機状態を継続する。
【0111】
一方、一日経過したと判定した場合(S410:YES)、S/W供給システム10は、既述のステップS401乃至S409の処理を繰り返す。
【0112】
このように一日毎に、定義ファイルのチェックを行い、定義ファイルが更新されていない場合は、最新の定義ファイルのデータファイルがダウンロードされるため、ウィルスチェックソフトを常に最新に保つことができる。
【0113】
以上のように構成されたS/W供給システム10は、部品要求端末30からアクセスを受け付けた場合、部品要求端末30に部品要求画面を表示させ、当該部品要求画面から部品要求、すなわち、部品要求番号と、部品番号と、送付先情報とを受け付ける。
【0114】
そして、S/W供給システム10は、部品要求端末30から受け付けた部品の送付要求に基づいて、その送付要求のあった部品にS/Wが必要で有るか否かを確認し、S/Wが必要な場合、該当するS/W媒体を自動的に作成する。
【0115】
次に、S/W供給システム10は、作成したS/W媒体のウィルスチェックを行い、ウィルス感染がないことを確認した上で、部品供給システム20へS/W媒体を送付する指示を出力すると共に、部品要求番号と、部品番号と、送付先情報とを部品供給システム20へ送信する。
【0116】
なお、S/W供給システム10は、ウィルスチェック時、ウィルス感染を確認した場合、部品管理システム1の管理者へアラーム情報を送信する。これにより、部品管理システム1の管理者は、ウィルス感染への対応を検討することが可能になる。
【0117】
一方、部品供給システム20は、送付要求のあった部品がS/Wが必要である場合、最新レビジョンのS/Wを記録したS/W媒体を当該要求のあった部品と同梱するように指示を作業者に対して出力する。この際、部品供給システム20は、部品を収容した棚の位置を合わせて作業者に対して表示する。これにより、作業者は、部品とS/W媒体を同梱する作業をスムーズに行うことができる。そして、作業者は、印刷された送付先シートを張り付けて部品及びS/W媒体を発送する。
【0118】
また、S/W供給システム10は、部品要求端末30から部品の修理依頼の要求を受け付けた場合、当該部品にS/Wが必要であるか否かをチェックし、S/Wが必要である場合、S/W媒体のウィルスチェックを行い、ウィルス感染がないことを確認の上、S/W媒体を初期化し、S/W媒体を在庫として確保する。
【0119】
なお、S/W供給システム10は、ウィルスチェック時、ウィルス感染があった場合、システム管理者へアラーム情報を送信する。これにより、部品管理システム1の管理者は、ウィルス感染への対応を検討することが可能になる。
【0120】
そして、S/W供給システム10は、部品にS/Wの必要が無い場合、言い換えれば、部品と共にS/W媒体が返却されない場合、又は、初期化したS/W媒体を在庫として確保する出力をした場合、部品供給システム20へ部品の修理依頼を出力する。
【0121】
部品供給システム20は、修理の要求があった部品についての修理依頼を出力する。これにより、作業者は、当該部品の修理を行うことができる。
【0122】
以上のように構成された部品管理システム1によると、ソフトウェア媒体が必要な部品の送付要求又は修理依頼要求があった場合に、当該部品に必要なソフトウェア媒体に関する処理を作業者の手間を減らして行うことができる。
【0123】
より詳細には、部品管理システム1によると、S/Wが必要な部品の交換が要求された場合に、作業者の手作業で行っていたS/Wの最新レビジョンのチェックを自動的に行うことができるため、確実に最新レビジョンのS/W媒体を作成することができる。これにより、作業者の手間を減らすることができると共に、最新レビジョン以外のS/Wを使用して保守を行うという人為的なミスを防止できる。
【0124】
また、部品管理システム1によると、部品の修理要求がされた場合に、部品と共に返却されるS/W媒体の初期化を行う手間を省くことができる。
【0125】
更に、部品管理システム1によると、作業者が手作業で行っていたS/W媒体のウィルスチェックを、S/W媒体作成時に自動的に行うことができるため、確実にS/W媒体のウィルスチェックを行うことができる。これにより、作業者の手間を減らすことができると共に、チェック漏れによるウィルス感染事故が発生するという人為的なミスを防止できる。
【0126】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その実施に際して様々な変形が可能である。
【0127】
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0128】
(付記1)
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムであって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備え、
前記部品供給システムは、
前記送付指示手段に基づいて送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ発送する指示を出力する発送指示手段を備えることを特徴とする部品管理システム。
【0129】
(付記2)
部品に必要なソフトウェアのデータファイルのレビジョンを当該部品と対応付けて管理するレビジョン管理手段と、
ソフトウェアのレビジョンが更新されたか否かを所定のタイミングで問い合わせ、前記ソフトウェアのレビジョンが更新されている場合、前記レビジョン管理手段で管理する当該ソフトウェアのレビジョンを最新のレビジョンのデータファイルに更新する更新手段と、
を備え、
前記作成手段は、前記レビジョン管理手段により管理される最新レビジョンのデータファイルに基づいてソフトウェア媒体を作成することを特徴とする付記1記載の部品管理システム。
【0130】
(付記3)
前記作成手段でソフトウェア媒体を作成した場合、当該ソフトウェア媒体に記録したソフトウェアのウィルス感染の有無をチェックするウィルスチェック手段を備え、
前記送付指示手段は、前記ウィルスチェック手段によりウィルス感染が無いことが確認されたソフトトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力することを特徴とする付記2記載の部品管理システム。
【0131】
(付記4)
前記作成手段は、ソフトウェア媒体の作成時に、当該ソフトウェア媒体にユニークな番号を表記し、
前記部品供給システムは、
前記ソフトウェア媒体に表記されたユニークな番号に基づいて前記送付要求を受けた部品を収容した位置を示す位置情報を表示する表示手段と、
前記部品の送付要求元の情報を印刷シートに印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする付記2又は付記3に記載の部品管理システム。
【0132】
(付記5)
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムの部品管理方法であって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、
ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、
前記作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力し、
前記部品供給システムは、
前記送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する、
ことを特徴とする部品管理方法。
【0133】
(付記6)
部品の送付要求に応じて、当該部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する部品供給システムに、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムであって、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成した作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、
を備えることを特徴とするソフトウェア供給システム。
【産業上の利用可能性】
【0134】
部品とともに当該部品に必要なソフトウェアの管理を行う部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムに広く適用可能である。
【符号の説明】
【0135】
1・・・部品管理システム
10・・・ソフトウェア供給システム
14・・・ソフトウェア管理データベース
15・・・定義ファイルデータベース
16・・・部品管理データベース
17・・・媒体管理データベース
20・・・部品供給システム
22・・・送付先シート作成部
24・・・棚位置管理データベース
30・・・部品要求端末
40・・・ウィルス定義ファイル管理サイト
41・・・ウィルス定義ファイルデータベース
50・・・メーカウェブサイト
51・・・最新S/Wレビジョン管理データベース
100・・・イントラネット
200・・・インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ及びネットワーク機器等の情報処理装置の保守を行う場合において、保守を行う際に部品の交換又は修理が必要になる場合がある。このように交換又は修理が必要になる部品の中には保守時にソフトウェアを必要とするものがあり、部品の交換時に当該部品を手配する場合、作業者は、例えば次のような作業を行う必要があった。
【0003】
先ず、作業マニュアルを参照し、交換する部品にソフトウェアが必要か否かを確認する。ここで、当該部品にソフトウェアが必要でなければ当該部品を作業者は手配する。
【0004】
また、当該部品にソフトウェアが必要である場合、作業者は、当該ソフトウェアを自ら用意する必要があった。このため、作業者は部品を手配すると共に、当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体が作成済みか否かをチェックし、ソフトウェア媒体が作成済みである場合、更に製造メーカサイトにアクセスして当該ソフトウェアが最新レビジョンであるか否かをチェックし、最新レビジョンであることを確認したうえで、当該ソフトウェア媒体を部品と共に部品の要求元へ送っていた。
【0005】
一方、ソフトウェア媒体が作成されていない場合、又はソフトウェア媒体に記録されているソフトウェアのレビジョンが最新でない場合、作業者は部品の製造メーカサイトにアクセスし、当該ソフトウェアの最新レビジョンのデータファイルをダウンロードした後、当該データファイルを用いてソフトウェア媒体を作成する作業を行い、当該ソフトウェア媒体のウィルスチェックを行った後、ソフトウェア媒体を部品と共に部品の要求元へ送っていた。
【0006】
なお、ネットワーク環境等の設定を自動的にコンピュータに行う技術が知られている。この技術によると、第1のコンピュータ及び第2のコンピュータを含むコンピュータ設定システムにおいて、先ず第1のコンピュータが第2のコンピュータの設定情報、設定プログラム等をサーバコンピュータからダウンロードし、第1のリムーバルディスクに格納する。次に、第2のリムーバルディスクに格納されているOS等のソフトウェアのデータファイルをインストールした第2のコンピュータが上記第1のリムーバルディスクに格納されている設定プログラムを実行し、格納されている設定情報に基づいてネットワーク環境等の設定をする(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−32046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、情報処理装置の保守において、手配する部品にソフトウェアが必要である場合、作業者の手間が非常にかかっていた。
【0009】
この手間を減らすために、ソフトウェア媒体に関する作業を別の業者に委託するという方法が考えられる。この方法を採用すれば、当該別の業者から部品に必要なソフトウェア媒体が部品の要求元へ届けられるため、保守を行う作業者の手間を減らすことができる。しかしながら、部品の要求元は、部品と当該部品に必要なソフトウェア媒体とが別々に届くため、部品とソフトウェア媒体が一緒に届く場合と比較して不便になる。また、別の業者にソフトウェア媒体に関する作業を委託すれば、その分保守に係るコストも上昇してしまう。
【0010】
また、部品に必要なソフトウェアは、日々、改良・修正がなされるが、既述の保守において、作成済みのソフトウェア媒体が最新レビジョンであるか否かの確認は作業者が行っている。このため人為的な確認ミスが生じる可能性がある。また、ソフトウェア媒体作成時のウィルスチェックにおいても同様に人為的ミスが生じる可能性がある。このような人為的なミスが発生した場合、保守サービスの低下に繋がってしまう。
【0011】
このような人為的ミスを防止するために複数の作業者により二重、三重に最新レビジョンの確認、ウィルスチェックを行うことも考えられるが、ソフトウェア媒体の作成に更に手間がかかるようになる。
【0012】
ここで、上記特許文献1に記載の技術はコンピュータにネットワーク環境を自動的に設定する技術であり、部品に必要なソフトウェアを記録するソフトウェア媒体に関する処理を自動的に行うものではない。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ソフトウェアが必要な部品の送付要求があった場合に、当該部品に必要なソフトウェア媒体に関する作業者の手間を減らして部品及びソフトウェア媒体の発送を行うことができる部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムであって、前記ソフトウェア供給システムは、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、前記作成手段で作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備え、前記部品供給システムは、前記送付指示手段に基づいて送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ発送する指示を出力する発送指示手段を備えることを特徴とする。
【0015】
また、他の本発明は、部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムの部品管理方法であって、前記ソフトウェア供給システムは、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、前記作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力し、前記部品供給システムは、前記送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する、ことを特徴とする。
【0016】
更に、他の本発明は、部品の送付要求に応じて、当該部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する部品供給システムに、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムであって、部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、前記作成手段で作成した作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、ソフトウェアが必要な部品の送付要求があった場合に、当該部品に必要なソフトウェア媒体に関する作業者の手間を減らして部品及びソフトウェア媒体の発送を行うことができる部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る部品管理システムが適用されたネットワーク構成を概略的に示す図である。
【図2】同実施の形態に係るソフトウェア供給システムの構成を概略的に示す図である。
【図3】同実施の形態に係るソフトウェア管理データベースを説明するための図である。
【図4】同実施の形態に係る定義ファイルデータベースを説明するための図である。
【図5】同実施の形態に係る部品管理データベースを説明するための図である。
【図6】同実施の形態に係る媒体管理データベースを説明するための図である。
【図7】同実施の形態に係る部品供給端末の構成を概略的に示す図である。
【図8】同実施の形態に係る棚位置管理データベースを説明するための図である。
【図9】同実施の形態に係る部品要求端末の構成を概略的に示す図である。
【図10】同実施の形態に係るウィルス定義ファイル管理サイトの構成を概略的に示す図である。
【図11】同実施の形態に係るウィルス定義ファイルデータベースを説明するための図である。
【図12】同実施の形態に係るメーカウェブサイトの構成を概略的に示す図である。
【図13】同実施の形態に係る最新ソフトウェアレビジョン管理データベースを説明するための図である。
【図14】同実施の形態に係る部品要求受付時の処理を示すフローチャートである。
【図15】同実施の形態に係る部品修理依頼要求受付時の処理を示すフローチャートである。
【図16】同実施の形態に係る最新レビジョンの更新処理を示すフローチャートである。
【図17】同実施の形態に係る定義ファイルの更新処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、部品及び当該部品に必要なソフトウェア(以下、「S/W」と称する。)に関する処理を管理する部品管理システム1が適用されたネットワーク構成を概略的に示す図である。同図に示すように、部品管理システム1は、S/W供給システム10と、部品供給システム20と、部品要求端末30と、ウィルス定義ファイル管理サイト40と、メーカウェブサイト50とを有している。また、S/W供給システム10は、部品供給システム20と部品要求端末30とイントラネット100を介して接続され、ウィルス定義ファイル管理サイト40とメーカウェブサイト50とインターネット200を介して接続されている。
【0021】
S/W供給システム10は、部品の送付要求、又は部品修理依頼の要求があった場合、当該部品に必要なソフトウェアに関する処理を実行する。なお、この処理の詳細は、図14及び図15を参照して後述する。
【0022】
S/W供給システム10は、図2に示すように、基本機能部11と、FD(Floppy Disk)ドライブ12と、光学ディスクドライブ13と、S/W管理データベース(DB)14と、定義ファイルデータベース(DB)15と、部品管理データベース(DB)16と、媒体管理データベース(DB)17とを有している。
【0023】
基本機能部11は、S/W管理DB14、定義ファイルDB15、部品管理DB16、及び媒体管理DB17等の各データベースの接続及びウェブサービス、ウィルスチェックを提供する機能等を制御する中大型情報処理システムである。
【0024】
FDドライブ12は、FDにS/Wの書き込みを行い、S/W媒体を作成する。
【0025】
光学ディスクドライブ13は、CD−RW、又はDVD−RWにS/Wの書き込みを行い、S/W媒体を作成する。
【0026】
S/W管理DB14は、S/W供給システム10が部品に必要なS/W媒体を作成する際に使用される。また、S/W管理DB14は、S/W供給システム10がメーカウェブサイト50に最新レビジョン情報の問い合わせする際、及びメーカウェブサイト50から最新S/Wデータのダウンロードを行う際などにも使用される。
【0027】
S/W管理DB14は、図3に示すように、S/W番号14aと、S/W名称14bと、最新レビジョン14cと、媒体種別14dと、データファイル14eと、チェック日時14fと、メーカウェブサイトURL14gとが関連付けられてデータベース化されている。
【0028】
S/W番号14aは、S/Wを特定するユニークな番号を格納する。S/W名称14bは、S/Wに付された名称を格納する。最新レビジョン14cは、最新レビジョンを特定する番号を格納する。媒体種別14dは、部品に添付される媒体の種別(FD,CD−RW、又はDVD−RW)を格納する。データファイル14eは、S/Wのデータファイルを格納する。チェック日時14fは、データファイルのレビジョンのチェックを行った日時を格納する。メーカウェブサイトURL14gは、S/Wのレビジョンのチェック元、及びデータファイルのダウンロード要求元のURLを格納する。
【0029】
定義ファイルDB15は、S/W供給システム10がウィルス定義ファイル管理サイト40にアクセスして最新のウィルス定義ファイルを格納しているか否かチェックする際に使用される。
【0030】
定義ファイルDB15は、図4に示すように、定義ファイル名15aと、チェック日時15bとが関連付けられてデータベース化されている。定義ファイル名15aは、定義ファイル名を格納する。この定義ファイル名により定義ファイルのバージョンが認識できるようになっており、この定義ファイル名を用いてS/W供給システム10による定義ファイルのバージョンチェックが行われる。チェック日時15bは、S/W供給システム10が定義ファイルのバージョンをチェックした日時を格納する。
【0031】
部品管理DB16は、部品管理DB16は、部品の要求があった場合、当該部品にS/Wが必要か否かをチェックする際に使用される。
【0032】
部品管理DB16は、図5に示すように、部品番号16aと、S/W番号16bとが関連付けられてデータベース化されている。部品番号16aは、部品管理システム1が管理する部品の番号を格納する。S/W番号16bは、部品番号16aに格納された部品番号で特定される部品にS/Wが必要であるか否かを格納する。S/Wが必要でない場合「NULL」が格納され、S/Wが必要である場合、当該S/Wの番号が格納される。
【0033】
媒体管理DB17は、部品要求端末30から部品の送付要求があった場合、部品要求番号及び部品番号が格納され、また、S/W媒体作成時に、部品要求番号及び部品番号をキーに、媒体管理番号及びボリューム番号が格納される。
【0034】
媒体管理DB17は、図6に示すように、部品要求番号17aと、部品番号17bと、媒体管理番号17cと、ボリューム番号17dとが関連付けられてデータベース化されている。
【0035】
部品要求番号17aは、部品の送付要求があった場合に与えられるユニークな番号を格納する。部品番号17bは、送付要求のあった部品の部品番号を格納する。媒体管理番号17cは、S/Wを格納する媒体(FD,CD−RW、又はDVD−RW)を管理する番号を格納する。ボリューム番号17dは、部品管理システム1上で採番される、S/W媒体を管理するユニークな番号であり、例えばS/W媒体のボリュームラベルに印刷される。なお、このボリューム番号の採番は、本実施の形態においては、S/W媒体を作成した日時(YYMMDDHHMMSS)に部品要求番号及び部品番号を付加した番号とする。よって、ボリューム番号は、確実にユニークな仕様になる。
【0036】
部品供給システム20は、S/W供給システム10から部品要求番号、部品番号、部品の送付先情報及び送付されたS/W媒体を受け取った場合、当該部品の棚位置を表示し、部品の準備指示を出力すると共に、送付先シートの印刷を行い、部品及びS/W媒体の発送指示を出力する。また、部品供給システム20は、S/W供給システム10から部品の修理依頼指示を受信した場合、当該部品の修理依頼を出力する。
【0037】
部品供給システム20は、図7に示すように、基本機能部21と、送付先シート作成部22と、印刷手段であるプリンタ23と、棚位置管理DB24とを有している。
【0038】
基本機能部21は、棚位置管理DB24の接続及びウェブサービスを提供する機能を制御する中大型情報処理システムである。
【0039】
送付先シート作成部22は、S/W供給システム10から受信した部品の送付先情報に基づいて、部品の送付先を示す印刷データを作成し、当該印刷データをプリンタ23に送付する。
【0040】
プリンタ23は、送付先シート作成部22から印刷データを受信した場合、当該印刷データを送付先シートに印刷する。この印刷内容に基づいて、部品の要求元に部品及び当該部品に必要なソフトウェア媒体が発送される。
【0041】
棚位置管理DB24は、棚位置管理DB24は、部品準備の際、部品倉庫に在庫として管理されている棚の位置を表示する際に使用される。棚位置管理DB24は、図8に示すように、部品番号24aと、棚位置24bとが関連付けられてデータベース化されている。部品番号24aは、部品を特定する番号を格納する。棚位置24bは、部品番号24aに格納された部品番号で特定される部品を配置した棚の位置を示す位置情報を格納する。
【0042】
部品要求端末30は、パーソナルコンピュータなどの小型の情報処理装置であり、イントラネット100を介してS/W供給システム10にアクセスし、S/W供給システム10から部品要求画面を表示する(図示は省略する。)。部品の要求者は、当該部品要求画面上から部品の送付要求を行う。なお、部品要求画面においては、部品の送付要求時に、ユニークな部品要求番号を採番すると共に、部品の部品番号と、部品の送付先とが入力可能になっている。よって、部品要求端末30からS/W供給システム10に、部品要求番号、部品番号及び送付先情報が送信される。なお、既述の部品要求画面から部品の修理依頼も要求できるようになっている。
【0043】
また、部品要求端末30は、図9に示すように、基本機能部31を有している。基本機能部31は、ネットワークに接続するなどパーソナルコンピュータの一般的な機能を実現するものであり、例えば、S/W供給システム10にURLを用いて接続し、部品要求画面を表示し、当該部品要求画面で受け付けた作業者の部品の送付要求に関する情報をS/W供給システム10へ送信する。
【0044】
ウィルス定義ファイル管理サイト40は、S/W供給システム10から所定の情報を受信した場合、当該情報に基づいて応答情報をS/W供給システム10へ送信する。ウィルス定義ファイル管理サイト40は、図10に示すように、基本機能部41と、ウィルス定義ファイルDB42とを有している。
【0045】
基本機能部41は、ウィルス定義ファイルDB42の接続及びウェブサービスを提供する機能を制御する中大型情報処理システムである。基本機能部41は、S/W供給システム10から定義ファイル名を受信した場合、定義ファイル名をキーにウィルス定義ファイルDB42から最新フラグの情報を抽出し、S/W供給システム10に抽出した最新フラの情報及び定義ファイル名を送信する。また、基本機能部41は、S/W供給システム10から最新のウィルス定義ファイルのダウンロード要求があった場合、ウィルス定義ファイルDB42から最新フラグの値が「1」の定義ファイル名とそのデータファイルを抽出し、S/W供給システム10に定義ファイル名及びデータファイルを送信する。
【0046】
ウィルス定義ファイルDB42は、ウィルス定義ファイルのバージョンのチェックの際、及び最新データファイルを送信する際に使用される。
【0047】
ウィルス定義ファイルDB42は、図11に示すように、定義ファイル名42aと、データファイル42bと、ファイル作成日時42cと、最新フラグ42dとが関連付けられ、データベース化されている。
【0048】
定義ファイル名42aは、ウィルス定義ファイル名を格納する。データファイル42bは、ウィルス定義ファイルのデータファイルを格納する。ファイル作成日時42cは、データファイルを作成した日時を格納する。最新フラグ42dは、ウィルス定義ファイル、データファイルが最新であるか否かを示す情報であり、本実施の形態においては、「1」が最新のファイルであることを示し、「1」以外は最新のファイルでないことを示している。
【0049】
メーカウェブサイト50は、部品管理システム1が管理する部品を製造する製造メーカのサイトであり、部品のS/Wのレビジョンがアップされる毎に、当該最新レビジョンのS/Wを、ユーザ(S/W供給システム10)に提供する。なお、図1においては、メーカウェブサイト50は図示を簡略化するため1つしか図示していない。
【0050】
メーカウェブサイト50は、図12に示すように、基本機能部51と、レビジョン管理手段である最新S/Wレビジョン管理DB52とを有している。
【0051】
基本機能部51は、最新S/Wレビジョン管理DB52の接続及びウェブサービスを提供する機能を制御する中大型情報処理システムである。
【0052】
また、基本機能部51は、S/W供給システム10から最新レビジョンのデータファイルのダウンロード要求があった場合、S/Wレビジョン管理DB52から最新レビジョンのS/Wのデータファイルを抽出し、当該抽出したデータファイルをS/W供給システム10に送信する。
【0053】
最新S/Wレビジョン管理DB52は、S/Wのレビジョンのチェック及び最新レビジョンのS/Wを送信する際に使用される。
【0054】
また、最新S/Wレビジョン管理DB52は、図13に示すように、S/W番号52aと、最新レビジョン52bと、データファイル52cと、ファイル作成日時52dとが関連付けられてデータベース化されている。
【0055】
S/W番号52aは、ソフトウェアを特定する番号を格納する。最新レビジョン52bは、最新のレビジョンの番号を格納する。データファイル52cは、最新レビジョンのデータファイルを格納する。ファイル作成日時52dは、データファイルを作成した日時を格納する。
【0056】
次に、以上のように構成された部品管理システム1において実行される処理について説明する。より具体的には、部品の送付要求があった場合の処理(参照:図14)、修理依頼要求があった場合の処理(参照:図15)、S/Wの最新レビジョンの更新処理(参照:図16)、及びウィルスチェックに用いる定義ファイルの更新処理(参照:図17)について説明する。
【0057】
先ず、図14を参照して、部品要求端末30から部品の送付要求があった場合に、S/W供給システム10及び部品供給システム20が実行する処理について説明する。
【0058】
部品要求端末30は、イントラネット100を介してS/W供給システム10に対して、部品要求番号と、部品要求画面上から受け付けた部品の部品番号と、部品の送付先情報とを送信することにより部品送付要求を行う(S101)。
【0059】
次に、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された情報に基づいて、部品送付要求のあった部品がS/Wを必要とする部品か否かを判定する(S102:判定手段)。
【0060】
具体的には、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された部品要求番号と、部品番号と、送付先情報とを受信した場合、部品要求番号と部品番号とを媒体管理DB17に登録する。そして、S/W供給システム10は、その登録した部品番号をキーに、部品管理DB16からS/W番号を抽出し、この抽出したS/W番号に応じて当該部品にS/Wが必要であるか否かの判定を行う。より詳細には、S/W供給システム10は、抽出したS/W番号が「NULL」の場合はS/Wが不要であると判定し、S/W番号が「NULL」以外の場合はS/Wが必要であると判定する。
【0061】
送付要求のあった部品がS/Wが必要でないと判定した場合(S102:NO)、S/W供給システム10は、部品供給システム20に、部品要求番号、部品番号、送付先情報を送信する。
【0062】
また、送付要求のあった部品にS/Wが必要であると判定した場合(S102:YES)、S/W供給システム10は、既述の抽出したS/W番号をキーに、S/W管理DB14から媒体種別、及びデータファイルを抽出する(S103)。
【0063】
次に、S/W供給システム10は、抽出したS/Wを格納する媒体種別(FD、CD−RW、DVD−RW)に基づいて、該当するドライブへS/W媒体の投入指示を出す(S104)。これにより、例えば、作業者、又は、所定のS/W媒体投入装置によりS/W媒体を既述の投入指示が出されたドライブへ投入する。
【0064】
S/W媒体がドライブに投入されると、S/W供給システム10は、ステップS103において抽出したデータファイルを用いてS/W媒体を作成する(S105:作成手段)。この際、当該作成したS/W媒体のボリュームラベルにユニークなボリューム番号を表記(印刷)し、更に、S/Wの媒体管理番号及び印刷したボリューム番号を、部品要求番号と部品番号をキーに、媒体管理DB17に登録する。一例としては、ユニークなボリューム番号は二次元バーコードとしてS/W媒体に印刷される。
【0065】
次に、S/W供給システム10は、作成したS/W媒体に対するウィルスチェックを行う。このウィルチェックの結果に基づいて、S/W供給システム10は、ウィルス感染が有ったか否かを判定する(S106:ウィルスチェック手段)。
【0066】
ウィルス感染が無かったと判定した場合(S106:YES)、S/W供給システム10は、部品供給システム20に部品要求番号、部品番号、及び送付先情報を送信すると共に、部品供給システム20へ作成したS/W媒体を送付する指示を出力する(S107:送付指示手段)。これにより、例えば、作業者、又は所定の媒体搬送手段によって部品供給システム20へS/W媒体が送付される。
【0067】
また、ウィルス感染が有ったと判定した場合(S106:NO)、S/W供給システム10は、部品管理システム1の管理者へアラーム情報を送信する(S108)。アラーム情報には、部品要求番号、部品番号、及び送付先情報と共に、ウィルス感染があった旨が含まれており、当該管理者は、このアラーム情報に基づいて、当該部品がウィルス感染している可能があることを認識でき、ウィルス感染に応じた処理を取ることが可能になる。
【0068】
一方、既述のステップS102においてS/Wが必要ないと判定された場合(S102:NO)、部品供給システム20は、S/W供給システム10から送信された部品要求番号、部品番号、及び送付先の情報を受信し、又は、既述のステップS107の処理が実行された場合、これらの情報の受信と共に、S/W媒体を受け取る。部品供給システム20は、S/W媒体に既述のように表記されたボリューム番号に基づいて、媒体管理DB17から部品番号を取得し、当該取得した部品番号をキーに棚位置管理DB24から部品の棚位置情報を抽出し、この抽出した棚位置情報に基づいて部品の棚位置を表示すると共に、部品準備が完了した旨の指示を出力する(S109)。
【0069】
次に、部品供給システム20は、受信した送付先情報に基づいて、送付先シート作成部22を用いて送付先シートデータを作成し、プリンタ23を用いて当該作成した送付先データを送付先シートに印刷する(S110)。
【0070】
次に、部品供給システム20は、部品とS/W媒体とを同梱する旨(S/W媒体を同梱する必要がない場合は部品のみ梱包する旨)を出力すると共に、例えば梱包箱へ送付先シートを貼り付ける指示、並びに部品の発送指示を出力する(S111:発送指示手段)。
【0071】
この発送指示等に基づいて、S/Wが必要な部品に関しては、送付要求のあった部品と共に当該部品に必要なS/W媒体が同梱されて送付先情報が示す先へ発送される。これにより、例えば、部品の要求者は、部品及びS/W媒体を同時に受け取ることが可能になる。
【0072】
次に、図15を参照して、部品要求端末30から部品の修理依頼の要求があった場合に、S/W供給システム10及び部品供給システム20が実行する処理について説明する。
【0073】
部品要求端末30は、S/W供給システム10へイントラネット100を介して、部品要求画面上から受け付けた部品修理要求番号と、修理する部品の部品番号と、部品の送付先情報とを送信することにより修理依頼を行う(S201)。なお、部品修理要求番号は、例えば、既述の部品要求番号に修理の要求であることを示す情報が付加されるものであり、既述の部品要求番号と同様に媒体管理DB17によって管理される。当該情報の付加の有無により部品の送付要求であるか、修理依頼の要求であるかが区別される。
【0074】
次に、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された情報に基づいて、部品修理要求のあった部品にS/Wが必要であるか否かを判定する(S202)。
【0075】
具体的には、S/W供給システム10は、部品要求端末30から送信された部品修理要求番号と、部品番号と、送付先情報とを受信した場合、その部品修理要求番号と部品番号とをキーに、媒体管理DB17から媒体管理番号及びボリューム番号を抽出する。S/W供給システム10は、その抽出したS/W番号に応じてS/Wが必要であるか否かの判定を行う。より詳細には、その抽出した媒体管理番号が「NULL」の場合はS/Wが必要ないと判定し、「NULL」以外の場合はS/Wが必要であると判定する。
【0076】
S/Wが必要でないと判定した場合(S202:NO)、S/W供給システム10は、部品供給システム20へ部品修理要求番号及び部品番号を送信する。一方、S/Wが必要であると判定した場合(S202:YES)、S/W供給システム10は、S/W媒体の投入指示を出力する(S203)。この投入指示の出力を受けて、作業者は修理依頼のあった部品に付属するS/W媒体を該当するドライブに投入する。
【0077】
次に、S/W供給システム10は、ステップS202において抽出されたボリューム番号とステップS203において投入されたS/W媒体のボリューム番号とを比較し、両ボリューム番号が一致する否かを判定する(S204)。なお、ボリューム番号を読み取る一例としては、S/W媒体に二次元バーコードとして印刷されたユニークなボリューム番号を、バーコードリーダで読み取る。
【0078】
両ボリューム番号が一致していると判定した場合(S204:YES)、S/W供給システム10は、投入されたS/W媒体のウィルスチェックを行い、このウィルスチェックの結果に基づいて、当該S/W媒体がウィルスに感染しているか否かを判定する(S205)。
【0079】
ウィルス感染が無いと判定した場合(S205:NO)、S/W供給システム10は、当該S/W媒体の初期化を行う(S206)。
【0080】
このようにS/W媒体の初期化を行った場合(S206)、S/W供給システム10は、当該S/W媒体を在庫として確保するように指示を出力すると共に、部品修理要求番号及び部品番号をキーに媒体管理DB17に登録しているデータを削除し、部品供給システム20へ部品修理要求番号及び部品番号を送信する(S207)。これにより、S/W媒体を初期化して在庫として確保することができる。
【0081】
一方、ステップS207において、S/W供給システム10から部品修理要求番号及び部品番号を受信した場合、又は、既述のステップS202で「NO」と判定されてS/W供給システム10から部品修理要求番号及び部品番号を受信した場合、当該部品の修理依頼指示を作業者に対して出力する(S208)。この修理依頼指示に基づいて、作業者は当該部品の修理を行う。
【0082】
また、既述のステップS204においてボリューム番号が一致しないと判定した場合(S04:NO)、又は、既述のステップS205においてウィルス感染有りと判定した場合(S205:YES)、S/W供給システム10は、部品管理システム1の管理者へアラーム情報を送信する(S209)。アラーム情報は、部品修理要求番号及び部品番号と共に、例えば、部品とS/W媒体との対応に誤りがある旨、又は、ウィルス感染している旨を含んでおり、このアラーム情報に基づいて、当該管理者は、S/W媒体が誤っていること、又は当該部品がウィルス感染している可能があることを認識でき、それぞれに応じた処理を取ることが可能になる。
【0083】
次に、図16を参照して、S/W供給システム10がS/Wのデータファイルを最新レビジョンに更新する処理(更新手段)について説明する。
【0084】
S/W供給システム10は、S/W管理DB14の全S/W番号に対応する各メーカウェブサイト50にS/W番号を送信する(S301)。このS/W番号を発信するタイミングは、本実施の形態では、ステップS310において後述するように一日(24時間)毎である。
【0085】
メーカウェブサイト50は、S/W番号を受信した場合、当該S/W番号をキーに最新S/Wレビジョン管理DB52に登録されている当該S/W番号の最新レビジョンを抽出し、S/W供給システム10にS/W番号及び当該抽出した最新レビジョンを送信する(S302)。
【0086】
次に、S/W供給システム10は、メーカウェブサイト50からS/W番号及び最新レビジョンを受信する(S303)。
【0087】
次に、S/W供給システム10は、受信したS/W番号をキーに、S/W管理DB14の最新レビジョンを抽出し、当該抽出した最新レビジョンとメーカウェブサイト50から受信した最新レビジョンとを比較し、両最新レビジョンが一致するか否かを判定する(S304)。
【0088】
最新レビジョンが一致すると判定した場合(S304:YES)、S/W供給システム10は、S/W番号をキーにS/W管理DB14のチェック日時を現時刻で更新する(S305)。
【0089】
最新レビジョンが一致しなと判定した場合(S304:NO)、S/W供給システム10は、メーカウェブサイト50にS/W番号を送信し、最新S/Wのダウンロード要求を行う(S306)。
【0090】
メーカウェブサイト50は、S/W供給システム10から送信されたダウンロード要求に伴うS/W番号を受信した場合、S/W番号をキーに最新S/Wレビジョン管理DB52からデータファイルを抽出し、当該抽出したデータファイル及びS/W番号をS/W供給システム10に送信する(S307)。
【0091】
次に、S/W供給システム10は、メーカウェブサイト50から送信されたデータファイル及びS/W番号を受信した場合、当該データファイル及びS/W番号のダウンロードが完了したか否かを判定する(S308)。
【0092】
データファイル及びS/W番号のダウンロードが完了していないと判定した場合(S308:NO)、S/W供給システム10は、ダウンロードが完了するまで待機する。
【0093】
一方、データファイル及びS/W番号のダウンロードが完了したと判定した場合(S308:YES)、S/W供給システム10は、S/W番号をキーに、S/W管理DB14の最新レビジョン、データファイル、チェック日時を更新する(S309)。
【0094】
次に、S/W供給システム10は、S/W番号をキーに、S/W管理DB14からチェック日時を抽出し、最新レビジョンのチェック日時から、言い換えれば、既述のステップS305又はステップS309の処理が終了した時点から、一日(24時間)経過したか否かを判定する(S310)。なお、本実施の形態では、最新レビジョンのチェックは一日毎に判定する場合で説明するが、これに限るものではなく、部品管理システム1の管理者が当該システムの運用状況等に応じてチェック間隔を設定することが望ましい。
【0095】
一日経過していないと判定した場合(S310:NO)、S/W供給システム10は、一日経過したと判定するまで待機状態を継続する。
【0096】
一方、一日経過したと判定した場合(S310:YES)、S/W供給システム10は、既述のステップS301乃至S309の処理を繰り返す。
【0097】
このように一日毎に、S/Wの最新レビジョンのチェックを行い、S/Wが最新レビジョンでない場合は、最新レビジョンのS/Wのデータファイルがダウンロードされるため、S/W管理DB14に格納するS/Wのデータファイルを常に最新レビジョンに保つことができる。
【0098】
次に、図17を参照して、S/W供給システム10がウィルスチェックに使用する定義ファイルを最新の定義ファイルに更新する処理について説明する。
【0099】
S/W供給システム10は、定義ファイルDB15から定義ファイル名を抽出し、ウィルス定義ファイル管理サイト40に定義ファイル名を送信する(S401)。この定義ファイル名を発信するタイミングは、本実施の形態では、ステップS410において後述するように一日(24時間)毎である。
【0100】
ウィルス定義ファイル管理サイト40は、定義ファイル名を受信した場合、当該定義ファイル名をキーにウィルス定義ファイルDB42の最新フラグ(既述のように、最新フラグ「1」が最新を意味し、「1」以外、例えば「NULL」は最新以外を意味する。)を抽出し、S/W供給システム10に定義ファイル名及び最新フラグを送信する(S402)。
【0101】
次に、S/W供給システム10は、ウィルス定義ファイル管理サイト40より定義ファイル名及び最新フラグを受信する(S403)。
【0102】
次に、S/W供給システム10は、受信した最新フラグに基づいて、当該最新フラグの値が「NULL」であるか否かを判定する(S404)。
【0103】
最新フラグの値が「NULL」でない場合(S404:NO)、S/W供給システム10は、定義ファイルDB15のチェック日時を更新する(S405)。
【0104】
一方、最新フラグの値が「NULL」であると判定した場合(S404:YES)、S/W供給システム10は、ウィルス定義ファイル管理サイト40に、最新フラグの値が「1」である定義ファイルのダウンロード要求を行う(S406)。
【0105】
S/W供給システム10からの最新定義ファイルのダウンロード要求を受信した場合、ウィルス定義ファイル管理サイト40は、ウィルス定義ファイルDB42の最新フラグの値が「1」である定義ファイル名及びデータファイルを、S/W供給システム10へ送信する(S407)。
【0106】
次に、S/W供給システム10は、ウィルス定義ファイル管理サイト40から送信された定義ファイル名とデータファイルのダウンロードが完了したか否かを判定する(S408)。
【0107】
定義ファイル名とデータファイルのダウンロードが完了していないと判定した場合(S408:NO)、S/W供給システム10は、ダウンロードが完了するまで待機する。
【0108】
一方、定義ファイル名とデータファイルのダウンロードが完了したと判定した場合(S408:YES)、S/W供給システム10は、ウィルスチェックソフトの定義ファイルのアップデートを実施後、ウィルスチェックソフトから抽出した定義ファイル名で定義ファイルDB15内の定義ファイルを更新すると共に、チェック日時を更新する(S409)。
【0109】
次に、S/W供給システム10は、定義ファイル名をキーに、定義ファイルDB15のチェック日時を抽出し、最新レビジョンのチェック日時から、言い換えれば、既述のステップS405又はステップS409の処理が終了した時点から、一日(24時間)経過したか否かを判定する(S410)。なお、本実施の形態では、定義ファイルのチェックは一日毎に判定する場合で説明するが、これに限るものではなく、部品管理システム1の管理者が当該システムの運用状況に応じてチェック間隔を設定することが望ましい。
【0110】
一日経過していないと判定した場合(S410:NO)、S/W供給システム10は、一日経過したと判定するまで待機状態を継続する。
【0111】
一方、一日経過したと判定した場合(S410:YES)、S/W供給システム10は、既述のステップS401乃至S409の処理を繰り返す。
【0112】
このように一日毎に、定義ファイルのチェックを行い、定義ファイルが更新されていない場合は、最新の定義ファイルのデータファイルがダウンロードされるため、ウィルスチェックソフトを常に最新に保つことができる。
【0113】
以上のように構成されたS/W供給システム10は、部品要求端末30からアクセスを受け付けた場合、部品要求端末30に部品要求画面を表示させ、当該部品要求画面から部品要求、すなわち、部品要求番号と、部品番号と、送付先情報とを受け付ける。
【0114】
そして、S/W供給システム10は、部品要求端末30から受け付けた部品の送付要求に基づいて、その送付要求のあった部品にS/Wが必要で有るか否かを確認し、S/Wが必要な場合、該当するS/W媒体を自動的に作成する。
【0115】
次に、S/W供給システム10は、作成したS/W媒体のウィルスチェックを行い、ウィルス感染がないことを確認した上で、部品供給システム20へS/W媒体を送付する指示を出力すると共に、部品要求番号と、部品番号と、送付先情報とを部品供給システム20へ送信する。
【0116】
なお、S/W供給システム10は、ウィルスチェック時、ウィルス感染を確認した場合、部品管理システム1の管理者へアラーム情報を送信する。これにより、部品管理システム1の管理者は、ウィルス感染への対応を検討することが可能になる。
【0117】
一方、部品供給システム20は、送付要求のあった部品がS/Wが必要である場合、最新レビジョンのS/Wを記録したS/W媒体を当該要求のあった部品と同梱するように指示を作業者に対して出力する。この際、部品供給システム20は、部品を収容した棚の位置を合わせて作業者に対して表示する。これにより、作業者は、部品とS/W媒体を同梱する作業をスムーズに行うことができる。そして、作業者は、印刷された送付先シートを張り付けて部品及びS/W媒体を発送する。
【0118】
また、S/W供給システム10は、部品要求端末30から部品の修理依頼の要求を受け付けた場合、当該部品にS/Wが必要であるか否かをチェックし、S/Wが必要である場合、S/W媒体のウィルスチェックを行い、ウィルス感染がないことを確認の上、S/W媒体を初期化し、S/W媒体を在庫として確保する。
【0119】
なお、S/W供給システム10は、ウィルスチェック時、ウィルス感染があった場合、システム管理者へアラーム情報を送信する。これにより、部品管理システム1の管理者は、ウィルス感染への対応を検討することが可能になる。
【0120】
そして、S/W供給システム10は、部品にS/Wの必要が無い場合、言い換えれば、部品と共にS/W媒体が返却されない場合、又は、初期化したS/W媒体を在庫として確保する出力をした場合、部品供給システム20へ部品の修理依頼を出力する。
【0121】
部品供給システム20は、修理の要求があった部品についての修理依頼を出力する。これにより、作業者は、当該部品の修理を行うことができる。
【0122】
以上のように構成された部品管理システム1によると、ソフトウェア媒体が必要な部品の送付要求又は修理依頼要求があった場合に、当該部品に必要なソフトウェア媒体に関する処理を作業者の手間を減らして行うことができる。
【0123】
より詳細には、部品管理システム1によると、S/Wが必要な部品の交換が要求された場合に、作業者の手作業で行っていたS/Wの最新レビジョンのチェックを自動的に行うことができるため、確実に最新レビジョンのS/W媒体を作成することができる。これにより、作業者の手間を減らすることができると共に、最新レビジョン以外のS/Wを使用して保守を行うという人為的なミスを防止できる。
【0124】
また、部品管理システム1によると、部品の修理要求がされた場合に、部品と共に返却されるS/W媒体の初期化を行う手間を省くことができる。
【0125】
更に、部品管理システム1によると、作業者が手作業で行っていたS/W媒体のウィルスチェックを、S/W媒体作成時に自動的に行うことができるため、確実にS/W媒体のウィルスチェックを行うことができる。これにより、作業者の手間を減らすことができると共に、チェック漏れによるウィルス感染事故が発生するという人為的なミスを防止できる。
【0126】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その実施に際して様々な変形が可能である。
【0127】
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0128】
(付記1)
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムであって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備え、
前記部品供給システムは、
前記送付指示手段に基づいて送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ発送する指示を出力する発送指示手段を備えることを特徴とする部品管理システム。
【0129】
(付記2)
部品に必要なソフトウェアのデータファイルのレビジョンを当該部品と対応付けて管理するレビジョン管理手段と、
ソフトウェアのレビジョンが更新されたか否かを所定のタイミングで問い合わせ、前記ソフトウェアのレビジョンが更新されている場合、前記レビジョン管理手段で管理する当該ソフトウェアのレビジョンを最新のレビジョンのデータファイルに更新する更新手段と、
を備え、
前記作成手段は、前記レビジョン管理手段により管理される最新レビジョンのデータファイルに基づいてソフトウェア媒体を作成することを特徴とする付記1記載の部品管理システム。
【0130】
(付記3)
前記作成手段でソフトウェア媒体を作成した場合、当該ソフトウェア媒体に記録したソフトウェアのウィルス感染の有無をチェックするウィルスチェック手段を備え、
前記送付指示手段は、前記ウィルスチェック手段によりウィルス感染が無いことが確認されたソフトトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力することを特徴とする付記2記載の部品管理システム。
【0131】
(付記4)
前記作成手段は、ソフトウェア媒体の作成時に、当該ソフトウェア媒体にユニークな番号を表記し、
前記部品供給システムは、
前記ソフトウェア媒体に表記されたユニークな番号に基づいて前記送付要求を受けた部品を収容した位置を示す位置情報を表示する表示手段と、
前記部品の送付要求元の情報を印刷シートに印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする付記2又は付記3に記載の部品管理システム。
【0132】
(付記5)
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムの部品管理方法であって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、
ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、
前記作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力し、
前記部品供給システムは、
前記送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する、
ことを特徴とする部品管理方法。
【0133】
(付記6)
部品の送付要求に応じて、当該部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する部品供給システムに、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムであって、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成した作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、
を備えることを特徴とするソフトウェア供給システム。
【産業上の利用可能性】
【0134】
部品とともに当該部品に必要なソフトウェアの管理を行う部品管理システム、部品管理方法及びソフトウェア供給システムに広く適用可能である。
【符号の説明】
【0135】
1・・・部品管理システム
10・・・ソフトウェア供給システム
14・・・ソフトウェア管理データベース
15・・・定義ファイルデータベース
16・・・部品管理データベース
17・・・媒体管理データベース
20・・・部品供給システム
22・・・送付先シート作成部
24・・・棚位置管理データベース
30・・・部品要求端末
40・・・ウィルス定義ファイル管理サイト
41・・・ウィルス定義ファイルデータベース
50・・・メーカウェブサイト
51・・・最新S/Wレビジョン管理データベース
100・・・イントラネット
200・・・インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムであって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備え、
前記部品供給システムは、
前記送付指示手段に基づいて送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ発送する指示を出力する発送指示手段を備えることを特徴とする部品管理システム。
【請求項2】
部品に必要なソフトウェアのデータファイルのレビジョンを当該部品と対応付けて管理するレビジョン管理手段と、
ソフトウェアのレビジョンが更新されたか否かを所定のタイミングで問い合わせ、前記ソフトウェアのレビジョンが更新されている場合、前記レビジョン管理手段で管理する当該ソフトウェアのレビジョンを最新のレビジョンのデータファイルに更新する更新手段と、
を備え、
前記作成手段は、前記レビジョン管理手段により管理される最新レビジョンのデータファイルに基づいてソフトウェア媒体を作成することを特徴とする請求項1記載の部品管理システム。
【請求項3】
前記作成手段でソフトウェア媒体を作成した場合、当該ソフトウェア媒体に記録したソフトウェアのウィルス感染の有無をチェックするウィルスチェック手段を備え、
前記送付指示手段は、前記ウィルスチェック手段によりウィルス感染が無いことが確認されたソフトトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力することを特徴とする請求項2記載の部品管理システム。
【請求項4】
前記作成手段は、ソフトウェア媒体の作成時に、当該ソフトウェア媒体にユニークな番号を表記し、
前記部品供給システムは、
前記ソフトウェア媒体に表記されたユニークな番号に基づいて前記送付要求を受けた部品を収容した位置を示す位置情報を表示する表示手段と、
前記部品の送付要求元の情報を印刷シートに印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の部品管理システム。
【請求項5】
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムの部品管理方法であって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、
ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、
前記作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力し、
前記部品供給システムは、
前記送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する、
ことを特徴とする部品管理方法。
【請求項6】
部品の送付要求に応じて、当該部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する部品供給システムに、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムであって、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成した作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、
を備えることを特徴とするソフトウェア供給システム。
【請求項1】
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムであって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、を備え、
前記部品供給システムは、
前記送付指示手段に基づいて送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ発送する指示を出力する発送指示手段を備えることを特徴とする部品管理システム。
【請求項2】
部品に必要なソフトウェアのデータファイルのレビジョンを当該部品と対応付けて管理するレビジョン管理手段と、
ソフトウェアのレビジョンが更新されたか否かを所定のタイミングで問い合わせ、前記ソフトウェアのレビジョンが更新されている場合、前記レビジョン管理手段で管理する当該ソフトウェアのレビジョンを最新のレビジョンのデータファイルに更新する更新手段と、
を備え、
前記作成手段は、前記レビジョン管理手段により管理される最新レビジョンのデータファイルに基づいてソフトウェア媒体を作成することを特徴とする請求項1記載の部品管理システム。
【請求項3】
前記作成手段でソフトウェア媒体を作成した場合、当該ソフトウェア媒体に記録したソフトウェアのウィルス感染の有無をチェックするウィルスチェック手段を備え、
前記送付指示手段は、前記ウィルスチェック手段によりウィルス感染が無いことが確認されたソフトトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力することを特徴とする請求項2記載の部品管理システム。
【請求項4】
前記作成手段は、ソフトウェア媒体の作成時に、当該ソフトウェア媒体にユニークな番号を表記し、
前記部品供給システムは、
前記ソフトウェア媒体に表記されたユニークな番号に基づいて前記送付要求を受けた部品を収容した位置を示す位置情報を表示する表示手段と、
前記部品の送付要求元の情報を印刷シートに印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の部品管理システム。
【請求項5】
部品を供給する部品供給システムと、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムと、を含む部品管理システムの部品管理方法であって、
前記ソフトウェア供給システムは、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定し、
ソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成し、
前記作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力し、
前記部品供給システムは、
前記送付された最新レビジョンのソフトウェア媒体及び前記送付要求を受けた部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する、
ことを特徴とする部品管理方法。
【請求項6】
部品の送付要求に応じて、当該部品を前記送付要求元へ送付する指示を出力する部品供給システムに、前記部品に必要なソフトウェアを供給するソフトウェア供給システムであって、
部品の送付要求を受けた場合、当該送付要求を受けた部品にソフトウェアが必要であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段でソフトウェアが必要であると判定した場合、最新レビジョンの当該ソフトウェアを記録したソフトウェア媒体を作成する作成手段と、
前記作成手段で作成した作成したソフトウェア媒体を前記部品供給システムに送付する指示を出力する送付指示手段と、
を備えることを特徴とするソフトウェア供給システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図9】
【公開番号】特開2012−247902(P2012−247902A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117754(P2011−117754)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLOPPY
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLOPPY
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
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