説明

部材固定方法及び部材固定体

【課題】 タクトタイムの短縮化を図りつつ、部材同士を確実に固定することができる部材固定方法、及び部材同士が確実に固定された部材固定体を提供する。
【解決手段】 樹脂材料からなる突起4が設けられた部材2、及び開口5が設けられた部材3を用意する。続いて、突起4が開口5を通るように部材2と部材3とを組み合わせ、開口5から突起4の先端側部分42を突出させる。続いて、突起4の先端部4aに押圧部材6を接触させ、部材3から部材2に向かう方向Aに先端部4aを押圧しながら、部材2から部材3に向かう方向Bにレーザ光Lを進行させ、部材2を透過したレーザ光Lを突起4の全体に侵入させつつ吸収させて突起4の全体を変形させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部材同士を互いに固定して部材固定体を製造する部材固定方法、及び部材同士が互いに固定された部材固定体に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂材料からなる部材及び金属材料からなる部材というように、異種材料からなる部材同士を互いに固定したいという要望が以前から存在する。しかしながら、異種材料からなる部材同士をレーザ溶着技術等によって直接的に接合すると、温度サイクルを経た場合に、部材間の線膨脹係数の違いによって部材同士が剥離するおそれがある。そこで、熱かしめ技術によって、異種材料からなる部材同士を互いに固定する技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、固定部材に光学部材を組み合わせた後、光学部材を包囲するように固定部材に複数設けられた押さえ部にレーザ光を照射することにより、樹脂材料からなる押さえ部を自重で変形させて、固定部材に光学部材を固定する方法が記載されている。また、特許文献2には、ゲート電極に設けられた開口部に、絶縁性基板に設けられた柱状溶融材を通した後、ガラスや金属からなる柱状溶融材の突出部分にレーザ光を照射することにより、突出部分を自重で変形させて、絶縁性基板にゲート電極を固定する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−162947号公報
【特許文献2】特開2001−043791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1,2記載の部材固定方法には、次のような問題が存在する。すなわち、押さえ部や柱状溶融材の突出部分の表面及びその周辺部分でレーザ光を吸収させ、熱伝導を利用して押さえ部や突出部分の全体を変形させるので、タクトタイムの短縮化が妨げられる。また、押さえ部や突出部分の変形を自重に任せているため、部材同士が確実に固定されないおそれがある。特に、特許文献1記載の部材固定方法のように、押さえ部の材料としてレーザ光に対する吸収性が高い樹脂材料を用いる場合には、タクトタイムの短縮化を図るべくレーザ光の強度を高くすると、押さえ部においてレーザ光が入射する表面及びその周辺部分が入熱過多によって損傷するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、タクトタイムの短縮化を図りつつ、部材同士を確実に固定することができる部材固定方法、及び部材同士が確実に固定された部材固定体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の部材固定方法は、第1の部材に第2の部材を固定して部材固定体を製造する部材固定方法であって、樹脂材料からなる突起が設けられた第1の部材、及び開口が設けられた第2の部材を用意する第1の工程と、第1の工程の後、突起が開口を通るように第1の部材と第2の部材とを組み合わせ、開口から突起の先端側部分の少なくとも一部を突出させる第2の工程と、第2の工程の後、突起の先端部に押圧部材を接触させ、第2の部材から第1の部材に向かう方向に先端部を押圧しながら、第1の部材から第2の部材に向かう方向にレーザ光を進行させ、第1の部材を透過したレーザ光を少なくとも先端側部分に侵入させつつ吸収させて少なくとも先端側部分を変形させる第3の工程と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この部材固定方法では、レーザ光の照射によって突起を変形させるときに、突起の先端側部分にレーザ光を侵入させつつ吸収させる。つまり、突起の先端側部分に入射するレーザ光が突起の先端側部分の全体に吸収される程度の吸収係数を有する樹脂材料を突起の材料として用いる。これにより、第1の部材においてレーザ光が入射する表面が入熱過多によって損傷するような事態を防止しつつ、突起の先端側部分の全体を比較的短時間で加熱して変形させることができる。しかも、レーザ光の照射によって突起を変形させるときに、押圧部材を用いて突起の先端部を押圧する。これにより、突起の先端側部分の変形を確実化して、突起の高さ方向へのがたつきの発生を防止することができる。さらに、押圧部材が突起に対してレーザ光の出射側に位置することになるため、押圧部材の汚染や損傷等に配慮した押圧部材の洗浄や交換等の頻度を低減することができる。よって、この部材固定方法によれば、タクトタイムの短縮化を図りつつ、部材同士を確実に固定することが可能となる。なお、突起の先端側部分とは、部材固定体における最終的な位置関係となるように第1の部材と第2の部材とを組み合わせた場合に、第2の部材の開口から突出する部分を意味する。
【0009】
また、第1の部材及び突起は、樹脂材料により一体的に形成されており、突起は、第1の部材においてレーザ光が入射する表面から先端部までの高さが樹脂材料に対するレーザ光の侵入長よりも小さくなるように、第1の部材に設けられていることが好ましい。これによれば、突起の先端側部分に入射するレーザ光が突起の先端側部分の全体に吸収され得る状態を容易にかつ確実に実現することができる。さらに、第1の部材と突起との間に接合界面が存在しないので、レーザ光を突起に安定的に進行させることができる。なお、媒質に対するレーザ光の侵入長とは、レーザ光に対する媒質の吸収係数(α)の逆数(1/α)である。ここで、媒質に入射する直前のレーザ光の光強度をIとし、レーザ光が入射する媒質の表面から距離xの位置でのレーザ光の光強度をIとすると、I=I−αxの関係がある。例えば、樹脂材料内における光強度分布が図5の実線で示される状態にある場合、第1の部材においてレーザ光が入射する表面から突起の先端部までの高さは、図5のH(=1/α)よりも小さいことが望ましい。
【0010】
また、樹脂材料は、結晶性樹脂材料であることが好ましい。レーザ光の照射によって結晶性樹脂材料が溶融すると、結晶性由来の光散乱因子がなくなり、レーザ光の減衰が弱まるので、突起の内部にレーザ光を侵入させつつ吸収させ得る距離をより長くすることができる。樹脂材料が結晶性樹脂材料であると、例えば、樹脂材料内における光強度分布が図5の破線で示される状態となり、図5の実線で示される状態に比べてレーザ光の減衰が弱まる。
【0011】
また、押圧部材において先端部が接触する部分は、所定の形状を有する凹部となっていることが好ましい。これによれば、突起の先端側部分を、凹部と相補的な関係を有する形状とすることができるので、固定強度や外観を向上させることが可能となる。
【0012】
また、第3の工程では、突起において開口の内側に位置する部分の少なくとも一部を変形させて開口の内面に密着させることが好ましい。これによれば、突起の高さ方向だけでなく、当該方向に垂直な方向へのがたつきの発生も防止することができる。
【0013】
また、本発明の部材固定体は、第1の部材と、第1の部材に固定された第2の部材と、を備える部材固定体であって、第1の部材には、樹脂材料からなる突起が設けられ、第2の部材には、開口が設けられており、第1の部材と第2の部材とは、突起が開口を通るように組み合わされ、突起において開口の内側に位置する部分の少なくとも一部は、開口の内面に密着していることを特徴とする。
【0014】
この部材固定体によれば、突起において開口の内側に位置する部分の少なくとも一部が開口の内面に密着しているので、突起の高さ方向に垂直な方向へのがたつきの発生を防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、タクトタイムの短縮化を図りつつ、部材同士を確実に固定することができると共に、部材同士が確実に固定された部材固定体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態の部材固定体の側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての部材固定体の横断面図である。
【図3】図1の部材固定体を製造する部材固定方法を説明するための各部材の側面図である。
【図4】図1の部材固定体を製造する部材固定方法を説明するための各部材の縦断面図である。
【図5】樹脂材料内における光強度分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0018】
図1に示されるように、部材固定体1は、板状の部材(第1の部材)2と、その部材2に固定された板状の部材(第2の部材)3と、を備えている。部材2は、ポリプロピレンやポリアセタール等の結晶性樹脂材料からなり、部材3は、ガラス若しくは金属、又は他の樹脂材料等からなる。なお、部材2,3の形状としては、板状に限定されず、様々な形状を適用することができる。また、部材2,3は、異種材料からなる場合に限定されず、同一の材料からなる場合もある。
【0019】
部材2には、その厚さ方向に突出する突起4が上述した結晶性樹脂材料により一体的に形成されている。一方、部材3には、その厚さ方向に貫通する開口5が形成されている。そして、部材2と部材3とは、突起4が開口5を通るように重ね合わされて組み合わされている。なお、対応する突起4及び開口5は、一組に限定されず、複数組設けられていてもよい。
【0020】
突起4は、開口5の内側に位置する基端側部分41、及び開口5から突出する先端側部分42を有している。基端側部分41は、円柱状に形成されており、先端側部分42は、基端側部分41よりも大きい外径を有する円錐台状に形成されている。これにより、突起4の高さ方向へのがたつき(部材2,3間のがたつき)の発生が防止されている。また、図2に示されるように、基端側部分41の側面41aは、横断面円形状の開口5の内面5aに密着している。これにより、突起4の高さ方向に垂直な方向へのがたつきの発生が防止されている。なお、突起4及び開口5の形状としては、上述したものに限定されず、様々な形状を適用することができる。また、図2の二点鎖線で示されるように、基端側部分41の側面41aの少なくとも一部が開口5の内面5aに密着していれば、その密着している方向へのがたつきの発生が防止される。
【0021】
次に、上述した部材固定体1を製造する部材固定方法について説明する。まず、図3(a)に示されるように、突起4が設けられた部材2、及び開口5が設けられた部材3を用意する(第1の工程)。このとき、突起4の基端側部分41及び先端側部分42は、開口5の内径よりも小さい外径を有する円柱状に一続きに形成されている。続いて、図3(b)に示されるように、突起4が開口5を通るように部材2と部材3とを組み合わせ、開口5から突起4の先端側部分42の一部(突起4の先端部4aを含む一部)を突出させる(第2の工程)。このとき、先端側部分42の全体を開口5から突出させるようにしてもよい。
【0022】
続いて、開口5から突出した先端側部分42の先端部4aに、ガラス又は樹脂材料等からなる押圧部材6を接触させる。押圧部材6において先端部4aが接触する部分は、外側に向かって内径が広がる円錐台状の凹部7となっている。そして、図4(a)に示されるように、押圧部材6を用いて、部材3から部材2に向かう方向Aに突起4の先端部4aを押圧しながら、部材2から部材3に向かう方向Bに進行するように突起4にレーザ光Lを照射する(第3の工程)。なお、レーザ光Lは、突起4の基端部4bの全体を含み、かつ突起4の基端部4bから突起4の先端部4aに向かって収束するように、照射される。また、部材3から部材2に向かう方向Aに突起4の先端部4aが押圧されれば、部材2を固定して押圧部材6を部材2側に移動させてもよいし、押圧部材6を固定して部材2を押圧部材6側に移動させてもよい。
【0023】
このとき、部材2及び突起4を構成する結晶性樹脂材料は、レーザ光Lに対して半透明となっており、部材2を透過して突起4に入射したレーザ光Lが突起4の全体に吸収される程度の吸収係数を有している。ここでは、部材2においてレーザ光Lが入射する表面2aから突起4の先端部4aまでの高さが結晶性樹脂材料に対するレーザ光Lの侵入長よりも小さくなるように、突起4が部材2に一体的に形成されている。そのため、突起4に入射するレーザ光Lが突起4の全体に吸収され得る状態を容易にかつ確実に実現することができる。さらに、部材2と突起4との間に接合界面が存在しないので、レーザ光Lを突起4に安定的に進行させることができる。また、レーザ光Lの照射によって結晶性樹脂材料が溶融すると、結晶性由来の光散乱因子がなくなり、レーザ光Lの減衰が弱まるので、突起4の内部にレーザ光を侵入させつつ吸収させ得る距離をより長くすることができる。
【0024】
上述したようにレーザ光Lを照射することで、図4(b)に示されるように、部材2を透過したレーザ光Lを突起4の全体に進入させつつ吸収させて、部材2と部材3とが接触しかつ部材3と押圧部材6とが接触するまで、突起4の全体を変形させる(第3の工程)。この突起4の変形は、加熱された結晶性樹脂材料の溶融(或いは軟化)によるものであり、結晶性樹脂材料の溶融(或いは軟化)によって、突起4の基端側部分41が開口5の内面5aに密着すると共に、突起4の先端側部分42が押圧部材6の凹部7の内面7aに密着する。なお、突起4の基端部4bの全体を含み、かつ突起4の基端部4bから突起4の先端部4aに向かって収束するように、レーザ光Lを照射することも、突起4の全体を均一に加熱することに寄与している。
【0025】
続いて、突起4を自然冷却により固化させ、その後、押圧部材6を取り外して、図1に示される部材固定体1を得る。この部材固定体1においては、突起4のかしめによって部材2に部材3が固定されることになる。なお、突起4を固化させるときには、押圧部材6がヒートシンクとして機能するため、突起4を効率良く冷却することができる。
【0026】
以上説明したように、部材固定体1を製造する部材固定方法においては、レーザ光Lの照射によって突起4を変形させるときに、突起4の全体にレーザ光Lを侵入させつつ吸収させる。これにより、レーザ光Lが入射する部材2の表面2aが入熱過多によって損傷するような事態を防止しつつ、突起4の全体を比較的短時間で加熱して変形させることができる。しかも、レーザ光Lの照射によって突起4を変形させるときに、押圧部材6を用いて突起4の先端部4aを押圧する。これにより、開口5の内面5aに突起4の基端側部分41を密着させると共に、押圧部材6の凹部7の内面7aに突起4の先端側部分42を密着させて、突起4の高さ方向及び当該方向に垂直な方向の両方向へのがたつきの発生を防止することができる。さらに、押圧部材6が突起4に対してレーザ光Lの出射側に位置することになるため、押圧部材6の汚染や損傷等に配慮した押圧部材6の洗浄や交換等の頻度を低減することができる。よって、部材固定体1を製造する部材固定方法によれば、タクトタイムの短縮化を図りつつ、部材2,3同士を確実に固定することが可能となる。
【0027】
また、押圧部材6において突起4の先端部4aが接触する部分は、外側に向かって内径が広がる円錐台状の凹部7となっている。これにより、突起4の先端側部分42を、凹部7と相補的な関係を有する円錐台状とすることができるので、固定強度や外観を向上させることが可能となる。
【0028】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、部材2を透過したレーザ光Lを突起4の全体に侵入させつつ吸収させて突起4の全体を変形させる場合に限定されない。すなわち、部材2を透過したレーザ光Lを先端側部分42に侵入させつつ吸収させて先端側部分42のみを変形させてもよい。これによれば、突起4の高さ方向へのがたつきの発生を防止することができる。
【0029】
また、部材2を透過したレーザ光Lを基端側部分41の少なくとも一部(先端側部分42に連続する一部)及び先端側部分42に侵入させつつ吸収させて、それらの部分を変形させ、基端側部分41の少なくとも一部を開口5の内面5aに密着させてもよい。これによれば、突起4の高さ方向だけでなく、当該方向に垂直な方向へのがたつきの発生も防止することができる。
【0030】
また、突起4を構成する結晶性樹脂材料は、ガラス繊維やタルク等の補強部材を含んでいてもよい。さらに、突起4は、非結晶性の熱可塑性樹脂材料からなっていてもよい。また、押圧部材6の凹部7の形状としては、目的(固定強度の向上や外観の向上等)に応じて様々な形状を適用することができる。
【0031】
また、押圧部材6において突起4の先端部4aが接触する表面に、突起4を構成する樹脂材料よりもレーザ光Lに対する吸収性が高いレーザ光吸収色素や顔料を配置してもよい。これによれば、レーザ光吸収色素や顔料がレーザ光Lを吸収して発熱するので、突起4の先端部4aの加熱を確実化することができる。また、押圧部材6において突起4の先端部4aが接触する表面を粗面としてもよい。これによれば、当該表面に到達したレーザ光Lが散乱するので、突起4の先端部4aの加熱を確実化することができる。
【符号の説明】
【0032】
1…部材固定体、2…部材(第1の部材)、2a…表面、3…部材(第2の部材)、4…突起、4a…先端部、5…開口、5a…内面、6…押圧部材、7…凹部、41…基端側部分、42…先端側部分、L…レーザ光。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部材に第2の部材を固定して部材固定体を製造する部材固定方法であって、
樹脂材料からなる突起が設けられた前記第1の部材、及び開口が設けられた前記第2の部材を用意する第1の工程と、
前記第1の工程の後、前記突起が前記開口を通るように前記第1の部材と前記第2の部材とを組み合わせ、前記開口から前記突起の先端側部分の少なくとも一部を突出させる第2の工程と、
前記第2の工程の後、前記突起の先端部に押圧部材を接触させ、前記第2の部材から前記第1の部材に向かう方向に前記先端部を押圧しながら、前記第1の部材から前記第2の部材に向かう方向にレーザ光を進行させ、前記第1の部材を透過した前記レーザ光を少なくとも前記先端側部分に侵入させつつ吸収させて少なくとも前記先端側部分を変形させる第3の工程と、を備えることを特徴とする部材固定方法。
【請求項2】
前記第1の部材及び前記突起は、前記樹脂材料により一体的に形成されており、
前記突起は、前記第1の部材において前記レーザ光が入射する表面から前記先端部までの高さが前記樹脂材料に対する前記レーザ光の侵入長よりも小さくなるように、前記第1の部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の部材固定方法。
【請求項3】
前記樹脂材料は、結晶性樹脂材料であることを特徴とする請求項1又は2記載の部材固定方法。
【請求項4】
前記押圧部材において前記先端部が接触する部分は、所定の形状を有する凹部となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の部材固定方法。
【請求項5】
前記第3の工程では、前記突起において前記開口の内側に位置する部分の少なくとも一部を変形させて前記開口の内面に密着させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の部材固定方法。
【請求項6】
第1の部材と、前記第1の部材に固定された第2の部材と、を備える部材固定体であって、
前記第1の部材には、樹脂材料からなる突起が設けられ、前記第2の部材には、開口が設けられており、
前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記突起が前記開口を通るように組み合わされ、前記突起において前記開口の内側に位置する部分の少なくとも一部は、前記開口の内面に密着していることを特徴とする部材固定体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−112413(P2012−112413A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260434(P2010−260434)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(000236436)浜松ホトニクス株式会社 (1,479)
【Fターム(参考)】