配線用表示装置
【課題】 コードやケーブル類の用途・接続先などの視認を容易にして作業性の向上を実現し、また、多くの内容を表記しても邪魔になることがない配線用表示装置を提供する。
【解決手段】 光ファイバコード100を識別するための配線用表示装置であって、光ファイバコード100を識別するための標識が表記されると共に伸縮が自在で可撓性のある表示札12Bと、表示札12Bの一端部を光ファイバコード100側に取り付ける取り付けバンド11とを備えている。そして、表示札12Bは、縮んだ状態で取り付けバンド11に収まっている。
【解決手段】 光ファイバコード100を識別するための配線用表示装置であって、光ファイバコード100を識別するための標識が表記されると共に伸縮が自在で可撓性のある表示札12Bと、表示札12Bの一端部を光ファイバコード100側に取り付ける取り付けバンド11とを備えている。そして、表示札12Bは、縮んだ状態で取り付けバンド11に収まっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光配線盤に接続される光ファイバコードのような配線の用途・接続先等を表示する配線用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信用の配線には、光ファイバコードが用いられることが多い。光ファイバコードには、例えば直径2mmの比較的細い光コードの端部に、外径8.5mm程度の小型のコネクタプラグが使用されている場合がある。また、これらのコネクタプラグが接続される光ファイバコード用の光配線盤は、光ファイバコードの光コードの細さと、コネクタプラグの小ささとを活かして省スペース化をするために、全体的に小さく形成されていることが多くなる。したがって、光配線盤では光ファイバコードの配線密度が高くなると共に、コネクタプラグ間の間隔も狭くなる。
【0003】
一方、光ファイバコードの配線変更作業における配線の誤認等を防止し、作業性を向上するためには、光配線盤に接続されている各光ファイバコードのコネクタプラグ付近に、用途・接続先などを表記した表示札を付けることが有効である。例えば、図14に示す光配線盤200では、複数の光接続ユニット210が並んで設けられ、光接続ユニット210には、複数のアダプタ211が設けられている。アダプタ211は、例えば30mmピッチで配置されている。アダプタ211には、光ファイバコード300が光通信可能に接合されている。こうした光配線盤200では、アダプタ211に接続された光ファイバコード300が密集状態となり、光ファイバコード300に表示札310を取り付けた場合、表示札310が互いに重なり合うなどして、表記された用途・接続先などの視認が困難になってしまう。
【0004】
こうした場合でも、光ファイバコードに表記された用途・接続先などを見やすくするためのケーブル用識別タグがある(例えば、特許文献1参照。)。このケーブル用識別タグは、光コードに対する取り付け用のスパイラル管と、このスパイラル管に設けられている表示板を備えている。表示板を取り付ける際には、スパイラル管を開いてから、螺旋状に光コードに巻き付けるようにする。これにより、ケーブル用識別タグが小型になり、また、表示板が光コードの側面方向から取り付けられる。さらに、容易に表示板がケーブルに取り付けられ、ケーブルが屈曲されることなく表示板が取り付けられる、というものである。
【特許文献1】特開2004−297848号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、先に述べたケーブル用識別タグには次の課題がある。このケーブル用識別タグでは、表示板をスパイラル管で光コードに取り付けるので、多数の光ファイバコードにケーブル用識別タグをそれぞれ取り付けた場合、スパイラル管の取り付け、つまり、光ファイバコードの周壁に対するスパイラル管の取り付け位置等によっては、表示板が互いに重なり合うなどして、表記された用途・接続先などの視認が困難になる。また、表示板に多くの内容を表記するためには、大きなものが必要となり、他の光ファイバコードの邪魔となる。
【0006】
この発明の目的は、前記の課題を解決し、コードやケーブル類の用途・接続先などの視認を容易にして作業性の向上を実現し、また、多くの内容を表記しても邪魔になることがない配線用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、配線を識別するための配線用表示装置であって、前記配線を識別するための標識が表記されると共に伸縮が自在で可撓性のある表示部と、前記表示部の一端部を前記配線側に取り付ける取り付け部とを備え、前記表示部は縮んだ状態で前記取り付け部に収まっていることを特徴とする配線用表示装置である。
【0008】
請求項1の発明では、取り付け部は表示部の一端部を配線側に取り付ける。表示部には、配線を識別するための標識が表記される。さらに、この表示部は、伸縮が自在で可撓性のあるゴムのようなもので作られている。そして、表示部は縮んだ状態で取り付け部に収まり、この表示部を引っ張って伸ばすことで、標識が表示される。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の配線用表示装置において、前記表示部の他端部に設けられると共に、磁気を帯びている吸着部を備え、前記取り付け部は磁石が付く材料で作られていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の配線用表示装置において、前記表示部の他端側に設けられると共に該表示部を引っ張って伸ばすための把持部を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置において、前記配線が光ファイバコードであり、前記取り付け部は前記光ファイバコードのハウジングに嵌合する四角形状をしていることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置において、前記配線が光ファイバコードであり、前記取り付け部は前記光ファイバコードの光コードに嵌合する円形状をしていることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の配線用表示装置において、前記表示部は前記取り付け部の外側に丸まって形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、表示部を引っ張ると、表記内容を直ちに、かつ、容易に視認することができる。また、表示部が縮んだ状態で収まっているので、標識の内容が多くなっても、他のコードやケーブルに対して邪魔になることがない。さらに、表示部は可撓性のあるもので作られているので、表示部を延ばす方向が任意であり、標識の視認性を高めることができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、表示部の両端部に、磁石に付く金属等で作られた取り付け部と、磁気を帯びた吸着部を備えるので、可撓性のある表示部を折り曲げて確実に固定し、取り付け部に収めることができる。
【0016】
請求項3の発明によれば、表示部を引っ張って表記内容を確認する作業を、把持部により容易に行うことを可能にする。
【0017】
請求項4、5の発明によれば、表示部を光ファイバコードの光コードやコネクタプラグに取り付けることを可能にする。
【0018】
請求項6の発明によれば、取り付け部の外側に表示部を丸めて形成したので、配線用表示装置をさらに小型にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
【0020】
(実施の形態1)
この実施の形態による配線用表示装置について、図1〜図4を用いて説明する。図1の配線用表示装置10は、光ファイバコード100を取り付けの対象にしている。光ファイバコード100は、光通信用の配線として用いられるものであり、光コード110とコネクタプラグ120を備えている。光コード110は、例えば2mm程度の比較的細い直径のコードであり、光通信では光信号の伝送路を構成する。光コード110は、例えば直径0.9mmの光ファイバ芯線(図示を省略)が抗張力繊維等で補強され、さらに、プラスチック樹脂等で被覆されたものである。
【0021】
光コード110の端部にはコネクタプラグ120が接続されている。コネクタプラグ120は、フェルール121、ハウジング122、プラグフレーム123およびカバー124を備えている。フェルール121は、光コード110の光ファイバ芯線(図示を省略)の端部に接続され、光信号の送受信部を構成する。フェルール121は、入ってくる光信号を光コード110に伝送すると共に、光コード110からの光信号を、対向する別のフェルールに伝送する。フェルール121は、プラグフレーム123の内部に収められて、外力から保護されている。
【0022】
プラグフレーム123は、ハウジング122の内部に収められている。ハウジング122は例えばプラスチックで構成され、ハウジング122には滑り止め用の溝部122Aが形成されている。つまり、溝部122Aは、コネクタプラグ120の抜き差しの際に、作業者によって把持される部分である。作業者は、コネクタプラグ120の溝部122Aの周辺を、例えば人指し指と親指でつまむことにより、コネクタプラグ120の抜き差しを行う。ハウジング122から外部に出る光コード110は、カバー124で被覆されている。カバー124は、柔軟性を持つ例えばプラスチック樹脂で形成され、光コード110に加わる曲げ力や張力等を緩和する。
【0023】
こうした光ファイバコード100のハウジング122の部分に、この実施の形態による配線用表示装置10が取り付けられる。配線用表示装置10は、ハウジング122に対して着脱自在である。配線用表示装置10は、図2に示すように、取り付けバンド11と表示具12とで構成されている。取り付けバンド11は、磁石が付く材料、例えば金属製で弾性のある板状のバンドを四角形状に加工したものである。この四角形状により、取り付けバンド11がコネクタプラグ120のハウジング122に嵌合する。四角形状の取り付けバンド11の一辺には、開口11Aが形成されている。つまり、開口11Aにより、取り付けバンド11には、2つの脚部11B、11Cが形成されている。なお、脚部11Bと脚部11Cとは胴部11Dによって連結された形となっている。取り付けバンド11では、少なくとも光コード110を通すことができる程度に、開口11Aの両端部が離れている。つまり、取り付けバンド11をコネクタプラグ120のハウジング122に嵌合する際に、光コード110を開口11Aに通して行う。
【0024】
取り付けバンド11の脚部11Cには、表示具12が設けられている。なお、表示具12を設ける部分は、脚部11Bや胴部11Dであってもよい。表示具12は、吸着部12Aと表示札12Bとで構成されている。表示札12Bは、伸縮自在で可撓性のある材料を四角形状に加工したものである。表示札12Bが伸縮自在であるので、後述する吸着方向D1とは逆の、図3に示す反吸着方向D2に吸着部12Aを引っ張ると、表示札12Bは伸びて長方形状となる。また、反吸着方向D2に引っ張っていた吸着部12Aを放すと、表示札12Bは、図2に示すように元の状態に戻る。表示札12Bとして使用される材料としては、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタンなどがある。これらの材料で作られた表示札12Bは、伸縮が自在であると共に、伸びた状態はもちろん、縮んでいる状態でも、折り曲げや、たわめることが可能である。つまり、表示札12Bには可撓性がある。
【0025】
表示札12Bと取り付けバンド11との取り付けは次のとおりである。図4に示すように、表示札12Bは、接着部分12B1に塗布された接着剤により、取り付けバンド11の脚部11Cの表面に接着される。表示札12Bが厚く、後述するように表示札12Bを脚部11Cに収めたときに、吸着部12Aが安定して脚部11Cに吸着されない場合には、図5に示すように、脚部11Cの表面から裏面に貫通するスリット11C1を空け、スリット11C1に表示札12Bの接着部分12B1を通し、脚部11Cの裏面に接着部分12B1を接着してもよい。
【0026】
また、表示札12Bとして、図6(a)に示すように、伸縮方向D3に伸縮する伸縮布12B1と、伸縮しない表示用布12B2とで構成したものを用いてもよい。伸縮布12B1は、図6(b)に示すように、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタンなどを用いて作られた伸縮する糸12B11と、伸縮しない糸12B12とを織って作ったものである。そして、表示用布12B2の各接着部分12B21に接着剤を塗布して、表示用布12B2がそれぞれ湾曲するように、表示用布12B2を伸縮布12B1に接着する。表示用布12B2としては、文字等が書きやすい材料を用いる。なお、表示用布12B2として紙のようなものを用いてもよい。
【0027】
表示札12Bの表面には、光ファイバコード100の配線変更作業などの際に配線の誤認等を防止し、作業性を向上するために、光ファイバコード100の用途・接続先などが標識として表記される。なお、図6の表示札12Bの場合には、表示用布12B2の表面に光ファイバコード100に関連する標識が表記される。
【0028】
表示具12の吸着部12Aは、吸着部分12A1と把持部分12A2とで構成されている。吸着部分12A1は磁性を帯びた材料で作られている。磁性を帯びた材料としては、金属製やゴム製などの磁石を作るためのものがある。磁石が付く材料で取り付けバンド11が作られているので、取り付けバンド11の脚部11Cと吸着部分12A1は吸着方向D1に向かって互いに引きあう。この結果、吸着部分12A1は、可撓性のある表示札12Bを折り曲げるようにして、取り付けバンド11に吸着する。
【0029】
吸着部分12A1と表示札12Bとの取り付けは次のとおりである。吸着部12Aは、先の図4に示すように、表示札12Bの接着部分12B2に塗布された接着剤により、取り付けバンド11と対向する、吸着部分12A1の裏面に表示札12Bが接着される。また、表示札12Bが厚く、表示札12Bを脚部11Cに収めたときに、吸着部12Aが安定して脚部11Cに吸着されない場合には、先の図5に示すように、吸着部分12A1の表面から裏面に貫通するスリット12A11を空け、スリット12A11に表示札12Bの接着部分12B2を通し、吸着部分12A1の表面に接着部分12B2を接着してもよい。
【0030】
表示具12の把持部分12A2は、板状であり、吸着部分12A1の表面に対して直交するように、吸着部分12A1に設けられている。把持部分12A2は、金属やプラスチック樹脂等の任意の材料で作られている。把持部分12A2は、作業者の指によって持たれて、反吸着方向D2に表示具12を引っ張るためのものである。なお、把持部分12A2の形状は板状に限られることなく、作業者が持ちやすければ、どのような形状でもよい。
【0031】
こうした配線用表示装置10は次のようにして用いられる。配線用表示装置10を光ファイバコード100に取り付ける前に、光ファイバコード100の用途・接続先などを表す標識を、表示具12の表示札12Bに書き込んでおく。このとき、表示札12Bを伸ばした状態で、表示札12Bに標識を書き込む。
【0032】
作業者は、光ファイバコード100の用途・接続先などが表示札12Bに書き込まれた配線用表示装置10を、次のようにして取り付ける。作業者は、配線用表示装置10の取り付けバンド11に形成されている開口11Aを、光ファイバコード100の光コード110に通す。この後、作業者は、配線用表示装置10を光ファイバコード100のハウジング122まで動かして、配線用表示装置10の取り付けバンド11をハウジング122に嵌合する。これにより、配線用表示装置10が光ファイバコード100に取り付けられる。
【0033】
この後、光ファイバコード100の用途・接続先などを確認する際には、作業者は、配線用表示装置10の把持部分12A2を手に持って、反吸着方向D2に把持部分12A2を引っ張る。これにより、表示具12の吸着部12Aが配線用表示装置10の脚部11Cから離れ、同時に、伸縮自在な表示札12Bが伸び、表示札12Bに表記されている、光ファイバコード100の用途・接続先などを作業者が視認することができる。表示札12Bには可撓性があるので、反吸着方向D2に引っ張って、表示札12Bの表示内容を視認することはもちろん、任意の方向、例えば図7に示すように、反吸着方向D2と交差する交差方向D4に表示札12Bを引っ張って、表示札12Bの表示内容を視認することも可能である。
【0034】
作業者が把持部分12A2を取り付けバンド11の脚部11Cに向かって動かすと、磁性を帯びた吸着部分12A1が脚部11Cに吸着し、同時に、伸縮自在な表示札12Bは、縮んで小さくなり、さらに表示札12Bには可撓性があるので、表示札12Bが折れ曲がって取り付けバンド11の脚部11Cに収まる。
【0035】
こうして、この実施の形態によれば、把持部分12A2を引っ張れば、光ファイバコード100に関する表記内容を直ちに視認することができるので、作業性の向上を実現することができる。また、この実施の形態によれば、表示札12Bが伸縮自在であり、縮んでいる状態でも可撓性を持つので、標識の内容が多くなっても、表示札12Bは縮んで折れ曲がり、取り付けバンド11にコンパクトに収めることができる。この結果、表示札12Bが他の光ファイバコードの邪魔になることがない。また、この実施の形態によれば、表示具12の吸着部分12A1は取り付けバンド11の脚部11Cに吸着するので、取り付けバンド11に収まった表示札12Bを確実に脚部11Cに固定することができ、例えば隣の光ファイバコードの配線用表示装置に接触して、これらの破損等を防ぐことができる。さらに、この実施の形態によれば、吸着部12Aと表示札12Bとで表示具12を構成したので、表示具12を小型軽量にすることが可能である。
【0036】
(実施の形態2)
この実施の形態では、実施の形態1の表示具12を、光ファイバコード100の光コード110やカバー124に取り付け可能にしたものである。この実施の形態による配線用表示装置を図8に示す。図8の配線用表示装置20は、取り付けバンド21と表示具22で構成されている。取り付けバンド21は、磁石が付く材料、例えば金属製で弾性のある板状のバンドを円形状に加工したものである。この円形状により、取り付けバンド21がコネクタプラグ120のカバー124に嵌合する。また、光コード110に嵌合するための円形状であってもよい。円形状の取り付けバンド21には、開口21Aが形成されている。取り付けバンド21では、少なくとも光コード110を通すことができる程度に、開口21Aの両端部が離れている。つまり、取り付けバンド21をコネクタプラグ120のハウジング122に嵌合する際に、光コード110を開口11Aに通して行う。
【0037】
取り付けバンド21の外壁に、表示具22が設けられている。表示具22は、吸着部22Aと表示札22Bとで構成されている。表示札22Bは、実施の形態1の表示札12Bと同じであるので、この説明を省略する。また、表示札22Bと取り付けバンド21との取り付けも実施の形態1と同じである。
【0038】
表示具22の吸着部22Aは、吸着部分22A1と把持部分22A2とで構成されている。吸着部分22A1は、実施の形態1と同様に磁性を帯びた材料で作られ、かつ、取り付けバンド21の外壁と密着して重なり合うように湾曲している。磁石が付く材料で取り付け部21が作られているので、実施の形態1と同様に、吸着部分22A1は、可撓性のある表示札22Bを折り曲げるようにして、取り付けバンド21に吸着する。
【0039】
吸着部分22A1と表示札22Bとの取り付けは実施の形態1と同様であるので、この説明を省略する。また、把持部分22A2は、実施の形態1の把持部分12A2と同様であるので、この説明を省略する。
【0040】
こうして、この実施の形態により、配線用表示装置20を光ファイバコード100の光コード110またはカバー124に取り付けることが可能となり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0041】
(実施の形態3)
この実施の形態では、実施の形態2の表示具22を、光ファイバコード100の光コード110およびカバー124の両方に取り付けることを可能にしたものである。この実施の形態による配線用表示装置を図9に示す。図9の配線用表示装置30は、取り付けバンド31と表示具32とで構成されている。取り付けバンド31は、磁石が付く材料、例えば金属製で弾性のある板状のバンドを8の字形状に加工したものである。この8の字形状により、取り付けバンド31には、第1の円形部31Aと第2の円形部31Bとが形成される。
【0042】
取り付けバンド31の第1の円形部31Aは、表示具32を光ファイバコード100のカバー124に取り付けるためのものであり、第1の円形部31Aには開口31A1が形成されている。第1の円形部31Aでは、少なくとも光コード110を通すことができる程度に、開口31A1の両端部が離れている。つまり、取り付けバンド31をコネクタプラグ120のカバー124に嵌合する際に、光コード110を開口31A1に通して行う。
【0043】
取り付けバンド31の第2の円形部31Bは、表示具32を光ファイバコード100の光コード110に取り付けるためのものであり、第2の円形部31Bは第1の円形部31Aに連結されている。第1の円形部31Aと第2の円形部31Bとが連なる、取り付けバンド31の部分には、開口31B1が形成されている。開口31B1の幅は光コード110の直径に比べて狭く形成され、第2の円形部31Bが光コード110を保持するようにしている。光コード110を第2の円形部31Bに入れるときには、取り付けバンド31を広げるようにする。
【0044】
配線用表示装置30の表示具32は、吸着部分32A1および把持部分32A2を備える吸着部32Aと、表示札32Bとで構成されるが、これらは実施の形態2において、吸着部分22A1および把持部分22A2を備える吸着部22Aと、表示札22Bとそれぞれ同様であるので、これらの説明を省略する。
【0045】
こうして、この実施の形態により、配線用表示装置30が光ファイバコード100の光コード110とカバー124との両方に取り付け可能となり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0046】
(実施の形態4)
この実施の形態は、実施の形態2の配線用表示装置20をさらに簡単にしたものである。この実施の形態による配線用表示装置を図10に示す。図10の配線用表示装置40は、取り付けバンド41と表示具42とで構成されている。取り付けバンド41は、実施の形態2の取り付けバンド21と同様であるので、その説明を省略する。
【0047】
表示具42は、把持部42Aと表示札42Bとで構成されている。把持部42Aは、実施の形態2の把持部分22A2と同様であるので、その説明を省略する。表示札42Bは、薄板状のバネを丸めて作ったものであり、通常、丸まった状態にある。バネを丸めるときには、隣接するバネの間隔が疎となるようにする。表示札42Bの一端部は、接着剤等により、取り付けバンド41の表面に接着され、他端部は、同じく接着剤等により、把持部42Aに接着されている。表示札42Bの表面には、光ファイバコード100の用途・接続先などの記入が可能な紙等が密着して貼り付けられている。
【0048】
こうした配線用表示装置40は、丸まっている表示札42Bを解いて伸ばし、取り付けバンド41が表示札42Bの外側に出た状態で、カバー124または光コード110に取り付ける。この後、表示札42Bを丸めて元の状態に戻しておく。こうした状態のときに、作業者が配線用表示装置40の把持部42Aを持って、伸ばし方向D5に引っ張ると、互いの間隔が疎状態で丸まっている表示札42Bが、図11に示すように、密状態で丸まる。つまり、疎状態で丸まっているときが、表示札42Bの縮んでいる状態であり、密状態で丸まっているときにが、表示札42Bの伸びている状態である。そして、表示札42Bが密状態で丸まっているときに、光ファイバコード100の用途・接続先などの記入するための記入欄42B1が表示札42Bに形成される。
【0049】
こうして、この実施の形態により、配線用表示装置40の構造を簡単にして、さらに配線用表示装置40を小型にすることができる。しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0050】
なお、この実施の形態は、実施の形態1の四角形状をした配線用表示装置10にも適用することができる。
【0051】
(実施の形態5)
この実施の形態は、実施の形態1の表示札12Bに比べて長いものを用いた場合に使用されるものであり、図12に示すように、実施の形態1の吸着部分12A1の代わりに、吸着部分12A11を用いる。なお、この実施の形態では、実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
【0052】
表示札12Bは、実施の形態1に比べて長いので、収納時に重なって折れ曲がるように、あらかじめ折り目が付けられている。吸着部分12A11は、こうした表示札12Bを収納するために、磁石のような磁気を帯びた材料をコ字状に加工したものである。そして、吸着部分12A11は、取り付けバンド11に吸着している状態のときに、折り畳まれた表示札12Bを、コ字状の窪みに収納する。
【0053】
こうして、この実施の形態により、長い表示札12Bを用いることが可能になり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0054】
(実施の形態6)
この実施の形態は、実施の形態1の取り付けバンド11が、磁石が付かない材料、例えばプラスチック樹脂で作られている場合に使用されるものであり、図13に示すように、配線用表示装置10の表示具12は、吸着部12Aと表示札12Bと吸着用板12Cとで構成されている。なお、この実施の形態では、実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
【0055】
表示具12の吸着用板12Cは金属のような、磁石が付く材料で作られたものであり、磁性を帯びている吸着部分12A1が吸着する。吸着用板12Cには、実施の形態1と同様に、表示札12Bの端部が接着剤等により接着され、さらに、吸着用板12Cは取り付けバンド11の脚部11Cに取り付けられている。
【0056】
こうした構造の実施の形態によれば、実施の形態1と同様にして、取り付けバンド11は光ファイバコード100に取り付けられて使用される。
【0057】
こうして、この実施の形態により、取り付けバンド11にプラスチック樹脂等の任意の材料を用いることが可能になり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0058】
以上、この発明の各実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、各実施の形態では、光ファイバコード100を取り付けの対象にしたが、特に光ファイバコード100に限定されることなく、この発明による配線用表示装置は各種のコードや、コードを束ねたケーブルに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明の実施の形態1による配線用表示装置と、配線用表示装置が取り付けられる光ファイバコードを示す斜視図である。
【図2】図1の配線用表示装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】表示札の伸縮の様子を示す斜視図である。
【図4】配線用表示装置の分解図を示す斜視図である。
【図5】配線用表示装置の他の分解図を示す斜視図である。
【図6】伸縮布を説明する図であり、図6(a)は伸縮布を示す斜視図、図6(b)は伸縮布の作りを説明する図である。
【図7】表示札の伸縮の様子を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図9】この発明の実施の形態3による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態4による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図11】図10の配線用表示装置を引っ張った状態を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態5による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図13】この発明の実施の形態6による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図14】光配線盤の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0060】
10、20、30、40 配線用表示装置
11、21、31、41 取り付けバンド(取り付け部)
12、22、32、42 表示具
12A、22A、32A 吸着部
12A1、22A1、32A1 吸着部分(吸着部)
12A2、22A2、32A2、42A 把持部分(把持部)
12B、22B、32B、42B 表示札(表示部)
【技術分野】
【0001】
この発明は、光配線盤に接続される光ファイバコードのような配線の用途・接続先等を表示する配線用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信用の配線には、光ファイバコードが用いられることが多い。光ファイバコードには、例えば直径2mmの比較的細い光コードの端部に、外径8.5mm程度の小型のコネクタプラグが使用されている場合がある。また、これらのコネクタプラグが接続される光ファイバコード用の光配線盤は、光ファイバコードの光コードの細さと、コネクタプラグの小ささとを活かして省スペース化をするために、全体的に小さく形成されていることが多くなる。したがって、光配線盤では光ファイバコードの配線密度が高くなると共に、コネクタプラグ間の間隔も狭くなる。
【0003】
一方、光ファイバコードの配線変更作業における配線の誤認等を防止し、作業性を向上するためには、光配線盤に接続されている各光ファイバコードのコネクタプラグ付近に、用途・接続先などを表記した表示札を付けることが有効である。例えば、図14に示す光配線盤200では、複数の光接続ユニット210が並んで設けられ、光接続ユニット210には、複数のアダプタ211が設けられている。アダプタ211は、例えば30mmピッチで配置されている。アダプタ211には、光ファイバコード300が光通信可能に接合されている。こうした光配線盤200では、アダプタ211に接続された光ファイバコード300が密集状態となり、光ファイバコード300に表示札310を取り付けた場合、表示札310が互いに重なり合うなどして、表記された用途・接続先などの視認が困難になってしまう。
【0004】
こうした場合でも、光ファイバコードに表記された用途・接続先などを見やすくするためのケーブル用識別タグがある(例えば、特許文献1参照。)。このケーブル用識別タグは、光コードに対する取り付け用のスパイラル管と、このスパイラル管に設けられている表示板を備えている。表示板を取り付ける際には、スパイラル管を開いてから、螺旋状に光コードに巻き付けるようにする。これにより、ケーブル用識別タグが小型になり、また、表示板が光コードの側面方向から取り付けられる。さらに、容易に表示板がケーブルに取り付けられ、ケーブルが屈曲されることなく表示板が取り付けられる、というものである。
【特許文献1】特開2004−297848号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、先に述べたケーブル用識別タグには次の課題がある。このケーブル用識別タグでは、表示板をスパイラル管で光コードに取り付けるので、多数の光ファイバコードにケーブル用識別タグをそれぞれ取り付けた場合、スパイラル管の取り付け、つまり、光ファイバコードの周壁に対するスパイラル管の取り付け位置等によっては、表示板が互いに重なり合うなどして、表記された用途・接続先などの視認が困難になる。また、表示板に多くの内容を表記するためには、大きなものが必要となり、他の光ファイバコードの邪魔となる。
【0006】
この発明の目的は、前記の課題を解決し、コードやケーブル類の用途・接続先などの視認を容易にして作業性の向上を実現し、また、多くの内容を表記しても邪魔になることがない配線用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、配線を識別するための配線用表示装置であって、前記配線を識別するための標識が表記されると共に伸縮が自在で可撓性のある表示部と、前記表示部の一端部を前記配線側に取り付ける取り付け部とを備え、前記表示部は縮んだ状態で前記取り付け部に収まっていることを特徴とする配線用表示装置である。
【0008】
請求項1の発明では、取り付け部は表示部の一端部を配線側に取り付ける。表示部には、配線を識別するための標識が表記される。さらに、この表示部は、伸縮が自在で可撓性のあるゴムのようなもので作られている。そして、表示部は縮んだ状態で取り付け部に収まり、この表示部を引っ張って伸ばすことで、標識が表示される。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の配線用表示装置において、前記表示部の他端部に設けられると共に、磁気を帯びている吸着部を備え、前記取り付け部は磁石が付く材料で作られていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の配線用表示装置において、前記表示部の他端側に設けられると共に該表示部を引っ張って伸ばすための把持部を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置において、前記配線が光ファイバコードであり、前記取り付け部は前記光ファイバコードのハウジングに嵌合する四角形状をしていることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置において、前記配線が光ファイバコードであり、前記取り付け部は前記光ファイバコードの光コードに嵌合する円形状をしていることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の配線用表示装置において、前記表示部は前記取り付け部の外側に丸まって形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、表示部を引っ張ると、表記内容を直ちに、かつ、容易に視認することができる。また、表示部が縮んだ状態で収まっているので、標識の内容が多くなっても、他のコードやケーブルに対して邪魔になることがない。さらに、表示部は可撓性のあるもので作られているので、表示部を延ばす方向が任意であり、標識の視認性を高めることができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、表示部の両端部に、磁石に付く金属等で作られた取り付け部と、磁気を帯びた吸着部を備えるので、可撓性のある表示部を折り曲げて確実に固定し、取り付け部に収めることができる。
【0016】
請求項3の発明によれば、表示部を引っ張って表記内容を確認する作業を、把持部により容易に行うことを可能にする。
【0017】
請求項4、5の発明によれば、表示部を光ファイバコードの光コードやコネクタプラグに取り付けることを可能にする。
【0018】
請求項6の発明によれば、取り付け部の外側に表示部を丸めて形成したので、配線用表示装置をさらに小型にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
【0020】
(実施の形態1)
この実施の形態による配線用表示装置について、図1〜図4を用いて説明する。図1の配線用表示装置10は、光ファイバコード100を取り付けの対象にしている。光ファイバコード100は、光通信用の配線として用いられるものであり、光コード110とコネクタプラグ120を備えている。光コード110は、例えば2mm程度の比較的細い直径のコードであり、光通信では光信号の伝送路を構成する。光コード110は、例えば直径0.9mmの光ファイバ芯線(図示を省略)が抗張力繊維等で補強され、さらに、プラスチック樹脂等で被覆されたものである。
【0021】
光コード110の端部にはコネクタプラグ120が接続されている。コネクタプラグ120は、フェルール121、ハウジング122、プラグフレーム123およびカバー124を備えている。フェルール121は、光コード110の光ファイバ芯線(図示を省略)の端部に接続され、光信号の送受信部を構成する。フェルール121は、入ってくる光信号を光コード110に伝送すると共に、光コード110からの光信号を、対向する別のフェルールに伝送する。フェルール121は、プラグフレーム123の内部に収められて、外力から保護されている。
【0022】
プラグフレーム123は、ハウジング122の内部に収められている。ハウジング122は例えばプラスチックで構成され、ハウジング122には滑り止め用の溝部122Aが形成されている。つまり、溝部122Aは、コネクタプラグ120の抜き差しの際に、作業者によって把持される部分である。作業者は、コネクタプラグ120の溝部122Aの周辺を、例えば人指し指と親指でつまむことにより、コネクタプラグ120の抜き差しを行う。ハウジング122から外部に出る光コード110は、カバー124で被覆されている。カバー124は、柔軟性を持つ例えばプラスチック樹脂で形成され、光コード110に加わる曲げ力や張力等を緩和する。
【0023】
こうした光ファイバコード100のハウジング122の部分に、この実施の形態による配線用表示装置10が取り付けられる。配線用表示装置10は、ハウジング122に対して着脱自在である。配線用表示装置10は、図2に示すように、取り付けバンド11と表示具12とで構成されている。取り付けバンド11は、磁石が付く材料、例えば金属製で弾性のある板状のバンドを四角形状に加工したものである。この四角形状により、取り付けバンド11がコネクタプラグ120のハウジング122に嵌合する。四角形状の取り付けバンド11の一辺には、開口11Aが形成されている。つまり、開口11Aにより、取り付けバンド11には、2つの脚部11B、11Cが形成されている。なお、脚部11Bと脚部11Cとは胴部11Dによって連結された形となっている。取り付けバンド11では、少なくとも光コード110を通すことができる程度に、開口11Aの両端部が離れている。つまり、取り付けバンド11をコネクタプラグ120のハウジング122に嵌合する際に、光コード110を開口11Aに通して行う。
【0024】
取り付けバンド11の脚部11Cには、表示具12が設けられている。なお、表示具12を設ける部分は、脚部11Bや胴部11Dであってもよい。表示具12は、吸着部12Aと表示札12Bとで構成されている。表示札12Bは、伸縮自在で可撓性のある材料を四角形状に加工したものである。表示札12Bが伸縮自在であるので、後述する吸着方向D1とは逆の、図3に示す反吸着方向D2に吸着部12Aを引っ張ると、表示札12Bは伸びて長方形状となる。また、反吸着方向D2に引っ張っていた吸着部12Aを放すと、表示札12Bは、図2に示すように元の状態に戻る。表示札12Bとして使用される材料としては、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタンなどがある。これらの材料で作られた表示札12Bは、伸縮が自在であると共に、伸びた状態はもちろん、縮んでいる状態でも、折り曲げや、たわめることが可能である。つまり、表示札12Bには可撓性がある。
【0025】
表示札12Bと取り付けバンド11との取り付けは次のとおりである。図4に示すように、表示札12Bは、接着部分12B1に塗布された接着剤により、取り付けバンド11の脚部11Cの表面に接着される。表示札12Bが厚く、後述するように表示札12Bを脚部11Cに収めたときに、吸着部12Aが安定して脚部11Cに吸着されない場合には、図5に示すように、脚部11Cの表面から裏面に貫通するスリット11C1を空け、スリット11C1に表示札12Bの接着部分12B1を通し、脚部11Cの裏面に接着部分12B1を接着してもよい。
【0026】
また、表示札12Bとして、図6(a)に示すように、伸縮方向D3に伸縮する伸縮布12B1と、伸縮しない表示用布12B2とで構成したものを用いてもよい。伸縮布12B1は、図6(b)に示すように、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタンなどを用いて作られた伸縮する糸12B11と、伸縮しない糸12B12とを織って作ったものである。そして、表示用布12B2の各接着部分12B21に接着剤を塗布して、表示用布12B2がそれぞれ湾曲するように、表示用布12B2を伸縮布12B1に接着する。表示用布12B2としては、文字等が書きやすい材料を用いる。なお、表示用布12B2として紙のようなものを用いてもよい。
【0027】
表示札12Bの表面には、光ファイバコード100の配線変更作業などの際に配線の誤認等を防止し、作業性を向上するために、光ファイバコード100の用途・接続先などが標識として表記される。なお、図6の表示札12Bの場合には、表示用布12B2の表面に光ファイバコード100に関連する標識が表記される。
【0028】
表示具12の吸着部12Aは、吸着部分12A1と把持部分12A2とで構成されている。吸着部分12A1は磁性を帯びた材料で作られている。磁性を帯びた材料としては、金属製やゴム製などの磁石を作るためのものがある。磁石が付く材料で取り付けバンド11が作られているので、取り付けバンド11の脚部11Cと吸着部分12A1は吸着方向D1に向かって互いに引きあう。この結果、吸着部分12A1は、可撓性のある表示札12Bを折り曲げるようにして、取り付けバンド11に吸着する。
【0029】
吸着部分12A1と表示札12Bとの取り付けは次のとおりである。吸着部12Aは、先の図4に示すように、表示札12Bの接着部分12B2に塗布された接着剤により、取り付けバンド11と対向する、吸着部分12A1の裏面に表示札12Bが接着される。また、表示札12Bが厚く、表示札12Bを脚部11Cに収めたときに、吸着部12Aが安定して脚部11Cに吸着されない場合には、先の図5に示すように、吸着部分12A1の表面から裏面に貫通するスリット12A11を空け、スリット12A11に表示札12Bの接着部分12B2を通し、吸着部分12A1の表面に接着部分12B2を接着してもよい。
【0030】
表示具12の把持部分12A2は、板状であり、吸着部分12A1の表面に対して直交するように、吸着部分12A1に設けられている。把持部分12A2は、金属やプラスチック樹脂等の任意の材料で作られている。把持部分12A2は、作業者の指によって持たれて、反吸着方向D2に表示具12を引っ張るためのものである。なお、把持部分12A2の形状は板状に限られることなく、作業者が持ちやすければ、どのような形状でもよい。
【0031】
こうした配線用表示装置10は次のようにして用いられる。配線用表示装置10を光ファイバコード100に取り付ける前に、光ファイバコード100の用途・接続先などを表す標識を、表示具12の表示札12Bに書き込んでおく。このとき、表示札12Bを伸ばした状態で、表示札12Bに標識を書き込む。
【0032】
作業者は、光ファイバコード100の用途・接続先などが表示札12Bに書き込まれた配線用表示装置10を、次のようにして取り付ける。作業者は、配線用表示装置10の取り付けバンド11に形成されている開口11Aを、光ファイバコード100の光コード110に通す。この後、作業者は、配線用表示装置10を光ファイバコード100のハウジング122まで動かして、配線用表示装置10の取り付けバンド11をハウジング122に嵌合する。これにより、配線用表示装置10が光ファイバコード100に取り付けられる。
【0033】
この後、光ファイバコード100の用途・接続先などを確認する際には、作業者は、配線用表示装置10の把持部分12A2を手に持って、反吸着方向D2に把持部分12A2を引っ張る。これにより、表示具12の吸着部12Aが配線用表示装置10の脚部11Cから離れ、同時に、伸縮自在な表示札12Bが伸び、表示札12Bに表記されている、光ファイバコード100の用途・接続先などを作業者が視認することができる。表示札12Bには可撓性があるので、反吸着方向D2に引っ張って、表示札12Bの表示内容を視認することはもちろん、任意の方向、例えば図7に示すように、反吸着方向D2と交差する交差方向D4に表示札12Bを引っ張って、表示札12Bの表示内容を視認することも可能である。
【0034】
作業者が把持部分12A2を取り付けバンド11の脚部11Cに向かって動かすと、磁性を帯びた吸着部分12A1が脚部11Cに吸着し、同時に、伸縮自在な表示札12Bは、縮んで小さくなり、さらに表示札12Bには可撓性があるので、表示札12Bが折れ曲がって取り付けバンド11の脚部11Cに収まる。
【0035】
こうして、この実施の形態によれば、把持部分12A2を引っ張れば、光ファイバコード100に関する表記内容を直ちに視認することができるので、作業性の向上を実現することができる。また、この実施の形態によれば、表示札12Bが伸縮自在であり、縮んでいる状態でも可撓性を持つので、標識の内容が多くなっても、表示札12Bは縮んで折れ曲がり、取り付けバンド11にコンパクトに収めることができる。この結果、表示札12Bが他の光ファイバコードの邪魔になることがない。また、この実施の形態によれば、表示具12の吸着部分12A1は取り付けバンド11の脚部11Cに吸着するので、取り付けバンド11に収まった表示札12Bを確実に脚部11Cに固定することができ、例えば隣の光ファイバコードの配線用表示装置に接触して、これらの破損等を防ぐことができる。さらに、この実施の形態によれば、吸着部12Aと表示札12Bとで表示具12を構成したので、表示具12を小型軽量にすることが可能である。
【0036】
(実施の形態2)
この実施の形態では、実施の形態1の表示具12を、光ファイバコード100の光コード110やカバー124に取り付け可能にしたものである。この実施の形態による配線用表示装置を図8に示す。図8の配線用表示装置20は、取り付けバンド21と表示具22で構成されている。取り付けバンド21は、磁石が付く材料、例えば金属製で弾性のある板状のバンドを円形状に加工したものである。この円形状により、取り付けバンド21がコネクタプラグ120のカバー124に嵌合する。また、光コード110に嵌合するための円形状であってもよい。円形状の取り付けバンド21には、開口21Aが形成されている。取り付けバンド21では、少なくとも光コード110を通すことができる程度に、開口21Aの両端部が離れている。つまり、取り付けバンド21をコネクタプラグ120のハウジング122に嵌合する際に、光コード110を開口11Aに通して行う。
【0037】
取り付けバンド21の外壁に、表示具22が設けられている。表示具22は、吸着部22Aと表示札22Bとで構成されている。表示札22Bは、実施の形態1の表示札12Bと同じであるので、この説明を省略する。また、表示札22Bと取り付けバンド21との取り付けも実施の形態1と同じである。
【0038】
表示具22の吸着部22Aは、吸着部分22A1と把持部分22A2とで構成されている。吸着部分22A1は、実施の形態1と同様に磁性を帯びた材料で作られ、かつ、取り付けバンド21の外壁と密着して重なり合うように湾曲している。磁石が付く材料で取り付け部21が作られているので、実施の形態1と同様に、吸着部分22A1は、可撓性のある表示札22Bを折り曲げるようにして、取り付けバンド21に吸着する。
【0039】
吸着部分22A1と表示札22Bとの取り付けは実施の形態1と同様であるので、この説明を省略する。また、把持部分22A2は、実施の形態1の把持部分12A2と同様であるので、この説明を省略する。
【0040】
こうして、この実施の形態により、配線用表示装置20を光ファイバコード100の光コード110またはカバー124に取り付けることが可能となり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0041】
(実施の形態3)
この実施の形態では、実施の形態2の表示具22を、光ファイバコード100の光コード110およびカバー124の両方に取り付けることを可能にしたものである。この実施の形態による配線用表示装置を図9に示す。図9の配線用表示装置30は、取り付けバンド31と表示具32とで構成されている。取り付けバンド31は、磁石が付く材料、例えば金属製で弾性のある板状のバンドを8の字形状に加工したものである。この8の字形状により、取り付けバンド31には、第1の円形部31Aと第2の円形部31Bとが形成される。
【0042】
取り付けバンド31の第1の円形部31Aは、表示具32を光ファイバコード100のカバー124に取り付けるためのものであり、第1の円形部31Aには開口31A1が形成されている。第1の円形部31Aでは、少なくとも光コード110を通すことができる程度に、開口31A1の両端部が離れている。つまり、取り付けバンド31をコネクタプラグ120のカバー124に嵌合する際に、光コード110を開口31A1に通して行う。
【0043】
取り付けバンド31の第2の円形部31Bは、表示具32を光ファイバコード100の光コード110に取り付けるためのものであり、第2の円形部31Bは第1の円形部31Aに連結されている。第1の円形部31Aと第2の円形部31Bとが連なる、取り付けバンド31の部分には、開口31B1が形成されている。開口31B1の幅は光コード110の直径に比べて狭く形成され、第2の円形部31Bが光コード110を保持するようにしている。光コード110を第2の円形部31Bに入れるときには、取り付けバンド31を広げるようにする。
【0044】
配線用表示装置30の表示具32は、吸着部分32A1および把持部分32A2を備える吸着部32Aと、表示札32Bとで構成されるが、これらは実施の形態2において、吸着部分22A1および把持部分22A2を備える吸着部22Aと、表示札22Bとそれぞれ同様であるので、これらの説明を省略する。
【0045】
こうして、この実施の形態により、配線用表示装置30が光ファイバコード100の光コード110とカバー124との両方に取り付け可能となり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0046】
(実施の形態4)
この実施の形態は、実施の形態2の配線用表示装置20をさらに簡単にしたものである。この実施の形態による配線用表示装置を図10に示す。図10の配線用表示装置40は、取り付けバンド41と表示具42とで構成されている。取り付けバンド41は、実施の形態2の取り付けバンド21と同様であるので、その説明を省略する。
【0047】
表示具42は、把持部42Aと表示札42Bとで構成されている。把持部42Aは、実施の形態2の把持部分22A2と同様であるので、その説明を省略する。表示札42Bは、薄板状のバネを丸めて作ったものであり、通常、丸まった状態にある。バネを丸めるときには、隣接するバネの間隔が疎となるようにする。表示札42Bの一端部は、接着剤等により、取り付けバンド41の表面に接着され、他端部は、同じく接着剤等により、把持部42Aに接着されている。表示札42Bの表面には、光ファイバコード100の用途・接続先などの記入が可能な紙等が密着して貼り付けられている。
【0048】
こうした配線用表示装置40は、丸まっている表示札42Bを解いて伸ばし、取り付けバンド41が表示札42Bの外側に出た状態で、カバー124または光コード110に取り付ける。この後、表示札42Bを丸めて元の状態に戻しておく。こうした状態のときに、作業者が配線用表示装置40の把持部42Aを持って、伸ばし方向D5に引っ張ると、互いの間隔が疎状態で丸まっている表示札42Bが、図11に示すように、密状態で丸まる。つまり、疎状態で丸まっているときが、表示札42Bの縮んでいる状態であり、密状態で丸まっているときにが、表示札42Bの伸びている状態である。そして、表示札42Bが密状態で丸まっているときに、光ファイバコード100の用途・接続先などの記入するための記入欄42B1が表示札42Bに形成される。
【0049】
こうして、この実施の形態により、配線用表示装置40の構造を簡単にして、さらに配線用表示装置40を小型にすることができる。しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0050】
なお、この実施の形態は、実施の形態1の四角形状をした配線用表示装置10にも適用することができる。
【0051】
(実施の形態5)
この実施の形態は、実施の形態1の表示札12Bに比べて長いものを用いた場合に使用されるものであり、図12に示すように、実施の形態1の吸着部分12A1の代わりに、吸着部分12A11を用いる。なお、この実施の形態では、実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
【0052】
表示札12Bは、実施の形態1に比べて長いので、収納時に重なって折れ曲がるように、あらかじめ折り目が付けられている。吸着部分12A11は、こうした表示札12Bを収納するために、磁石のような磁気を帯びた材料をコ字状に加工したものである。そして、吸着部分12A11は、取り付けバンド11に吸着している状態のときに、折り畳まれた表示札12Bを、コ字状の窪みに収納する。
【0053】
こうして、この実施の形態により、長い表示札12Bを用いることが可能になり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0054】
(実施の形態6)
この実施の形態は、実施の形態1の取り付けバンド11が、磁石が付かない材料、例えばプラスチック樹脂で作られている場合に使用されるものであり、図13に示すように、配線用表示装置10の表示具12は、吸着部12Aと表示札12Bと吸着用板12Cとで構成されている。なお、この実施の形態では、実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
【0055】
表示具12の吸着用板12Cは金属のような、磁石が付く材料で作られたものであり、磁性を帯びている吸着部分12A1が吸着する。吸着用板12Cには、実施の形態1と同様に、表示札12Bの端部が接着剤等により接着され、さらに、吸着用板12Cは取り付けバンド11の脚部11Cに取り付けられている。
【0056】
こうした構造の実施の形態によれば、実施の形態1と同様にして、取り付けバンド11は光ファイバコード100に取り付けられて使用される。
【0057】
こうして、この実施の形態により、取り付けバンド11にプラスチック樹脂等の任意の材料を用いることが可能になり、しかも、実施の形態1と同様の効果を達成することができる。
【0058】
以上、この発明の各実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、各実施の形態では、光ファイバコード100を取り付けの対象にしたが、特に光ファイバコード100に限定されることなく、この発明による配線用表示装置は各種のコードや、コードを束ねたケーブルに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明の実施の形態1による配線用表示装置と、配線用表示装置が取り付けられる光ファイバコードを示す斜視図である。
【図2】図1の配線用表示装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】表示札の伸縮の様子を示す斜視図である。
【図4】配線用表示装置の分解図を示す斜視図である。
【図5】配線用表示装置の他の分解図を示す斜視図である。
【図6】伸縮布を説明する図であり、図6(a)は伸縮布を示す斜視図、図6(b)は伸縮布の作りを説明する図である。
【図7】表示札の伸縮の様子を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図9】この発明の実施の形態3による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態4による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図11】図10の配線用表示装置を引っ張った状態を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態5による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図13】この発明の実施の形態6による配線用表示装置を示す斜視図である。
【図14】光配線盤の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0060】
10、20、30、40 配線用表示装置
11、21、31、41 取り付けバンド(取り付け部)
12、22、32、42 表示具
12A、22A、32A 吸着部
12A1、22A1、32A1 吸着部分(吸着部)
12A2、22A2、32A2、42A 把持部分(把持部)
12B、22B、32B、42B 表示札(表示部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線を識別するための配線用表示装置であって、
前記配線を識別するための標識が表記されると共に伸縮が自在で可撓性のある表示部と、
前記表示部の一端部を前記配線側に取り付ける取り付け部と、
を備え、前記表示部は縮んだ状態で前記取り付け部に収まっていることを特徴とする配線用表示装置。
【請求項2】
前記表示部の他端部に設けられると共に、磁気を帯びている吸着部を備え、
前記取り付け部は磁石が付く材料で作られていることを特徴とする請求項1に記載の配線用表示装置。
【請求項3】
前記表示部の他端側に設けられると共に該表示部を引っ張って伸ばすための把持部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の配線用表示装置。
【請求項4】
前記配線が光ファイバコードであり、
前記取り付け部は前記光ファイバコードのハウジングに嵌合する四角形状をしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置。
【請求項5】
前記配線が光ファイバコードであり、
前記取り付け部は前記光ファイバコードの光コードに嵌合する円形状をしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置。
【請求項6】
前記表示部は前記取り付け部の外側に丸まって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の配線用表示装置。
【請求項1】
配線を識別するための配線用表示装置であって、
前記配線を識別するための標識が表記されると共に伸縮が自在で可撓性のある表示部と、
前記表示部の一端部を前記配線側に取り付ける取り付け部と、
を備え、前記表示部は縮んだ状態で前記取り付け部に収まっていることを特徴とする配線用表示装置。
【請求項2】
前記表示部の他端部に設けられると共に、磁気を帯びている吸着部を備え、
前記取り付け部は磁石が付く材料で作られていることを特徴とする請求項1に記載の配線用表示装置。
【請求項3】
前記表示部の他端側に設けられると共に該表示部を引っ張って伸ばすための把持部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の配線用表示装置。
【請求項4】
前記配線が光ファイバコードであり、
前記取り付け部は前記光ファイバコードのハウジングに嵌合する四角形状をしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置。
【請求項5】
前記配線が光ファイバコードであり、
前記取り付け部は前記光ファイバコードの光コードに嵌合する円形状をしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線用表示装置。
【請求項6】
前記表示部は前記取り付け部の外側に丸まって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の配線用表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−168838(P2009−168838A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−3412(P2008−3412)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】(503320061)株式会社エネルギア・コミュニケーションズ (92)
【出願人】(591080678)株式会社中電工 (64)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】(503320061)株式会社エネルギア・コミュニケーションズ (92)
【出願人】(591080678)株式会社中電工 (64)
【Fターム(参考)】
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