説明

配達用地図作成装置、配達用地図作成方法、及び配達用地図作成プログラム

【課題】配置関係を容易に認識することができ、複数の地図を跨いて移動する場合の移動経路を容易に把握することができる分割配達用地図を作成する。
【解決手段】配達用地図作成装置10が、各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索部11と、特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置・向き決定部13と、決定された配送ルートと、決定された配達順番を認識可能な配達場所と、決定された停車位置とが表示される配達用地図を作成し、作成した配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する配達用地図作成部14とを含み、配達用地図作成部14が、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する配達用地図作成装置、配達用地図作成方法、及び配達用地図作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、商品を購入したそれぞれの顧客の自宅等に商品を配送する場合には、あらかじめ配達場所を認識可能な配達用地図を作成しておき、その配達用地図を参照しながら配送者が配送車両を用いて各配達場所をまわるようにしている。
【0003】
従来から、配送者が配送車両を用いて円滑に配送を行うための配達用地図を生成する装置が提案されている。例えば、特許文献1には、次の配達場所を考慮して決定された車両の停止位置をアイコン表示した地図を作成する装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2008−027100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
配達用地図が広範囲に亘るエリアの配達場所を含む場合には、配達用地図を複数に分割して印刷したものが配送者に使用されるが、従来の地図作成装置においては配達用地図を分割して印刷する際に何らの工夫もなされていなかったため、複数に分割されて印刷された地図を使用する場合、配達者にとっては分割されたそれぞれの地図の配置関係を認識することが困難となり、複数の地図を跨いて移動する場合の移動経路を把握することが困難になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消し、配送者の配達エリアを示す配達用地図を複数に分割した分割配達用地図を作成する場合に、それぞれの分割配達用地図の配置関係を容易に認識することができ、複数の分割配達用地図を跨いて移動する場合の移動経路を容易に把握することができる分割配達用地図を作成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の配達用地図作成装置は、顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を作成する配達用地図作成装置であって、未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達情報記憶手段と、前記配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索部と、前記特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定部と、前記配送ルート探索部によって決定された配送ルートと、前記配送ルート探索部によって決定された配達順番を認識可能な配達場所と、前記停車位置決定部によって決定された停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成部と、前記配達用地図作成部によって作成された配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する分割配達用地図作成部とを含み、前記分割配達用地図作成部は、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成することを特徴とする。
【0008】
上記のように構成したことで、配送者の配達エリアを示す配達用地図を複数に分割した分割配達用地図を作成する場合に、それぞれの分割配達用地図の配置関係を容易に認識することができ、複数の分割配達用地図を跨いて移動する場合の移動経路を容易に把握することができる分割配達用地図を作成することができるようになる。
【0009】
前記分割配達用地図作成部は、配送ルートにおける各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分に、その旨を示す境界情報が表示される複数の分割配達用地図を作成する構成とされていてもよい。
【0010】
境界情報は、例えば、配送ルート上の該当する境界部分における配送用車両の移動方向を認識可能な表示形態で表示される。
【0011】
前記分割配達用地図作成部によって作成された分割配達用地図を表示する地図表示部を含む構成とされていてもよい。
【0012】
前記分割配達用地図作成部によって作成された分割配達用地図を印刷する地図印刷部を含む構成とされていてもよい。
【0013】
前記配送ルート探索部によって決定された配達順番に、配達場所、配達商品、前記停車位置決定部によって決定された停車位置、配達場所が表示される分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報が対応付けされた配達リストを作成する配達リスト作成部を含む構成とされていてもよい。
【0014】
前記配達リスト作成部によって作成された配達リストを表示する配達リスト表示部を含む構成とされていてもよい。
【0015】
前記配達リスト作成部によって作成された配達リストを印刷する配達リスト印刷部を含む構成とされていてもよい。
【0016】
また、本発明の配達用地図作成方法は、顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を作成する配達用地図作成方法であって、未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達情報記憶手段に記憶された前記配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、前記特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定処理と、前記配送ルート探索処理にて決定した配送ルートと、前記配送ルート探索処理にて決定した配達順番を認識可能な配達場所と、前記停車位置決定処理にて決定した停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成処理と、前記配達用地図作成処理にて作成した配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する分割配達用地図作成処理とを含み、前記分割配達用地図作成処理では、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成することを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の配達用地図作成プログラムは、顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を作成させる配達用地図作成プログラムであって、コンピュータに、未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達情報記憶手段に記憶された前記配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、前記特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定処理と、前記配送ルート探索処理にて決定した配送ルートと、前記配送ルート探索処理にて決定した配達順番を認識可能な配達場所と、前記停車位置決定処理にて決定した停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成処理と、前記配達用地図作成処理にて作成した配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する分割配達用地図作成処理とを実行させ、前記分割配達用地図作成処理では、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成する処理を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、配送者の配達エリアを示す配達用地図を複数に分割した分割配達用地図を作成する場合に、それぞれの分割配達用地図の配置関係を容易に認識することができ、複数の分割配達用地図を跨いて移動する場合の移動経路を容易に把握することができる分割配達用地図を作成することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る配達用地図作成装置10の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、配達用地図作成装置10は、配送ルート探索部11と、配達場所グループ化部12と、停車位置・向き決定部13と、配達用地図作成部14と、配達リスト作成部15と、入力部16と、表示部17と、印刷部18と、地図DB21と、顧客DB22と、配達DB23とを含む。
【0020】
配達用地図作成装置10は、例えば配達対象商品の集配センタや配達業務を行う小売チェーン店舗などに設置され、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成される。
【0021】
配送ルート探索部11は、出発地点(例えば配達対象商品が格納されている倉庫の所在地)から配達場所の近傍道路を全て経由して最終の到着地点(例えば出発地点と同じ場所)に到達する配送ルートを探索する機能などの各種の処理を実行する機能を有する。なお、ルート探索処理は、公知の技術を利用して実行される。
【0022】
配達場所グループ化部12は、所定のグループ化ルールに従って、複数の配達場所をグループ化する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0023】
停車位置・向き決定部13は、配送ルート探索部11が決定した配送ルートと、配達場所グループ化部12によるグループ化を加味した配達場所とに基づいて、配送車両の停止位置と向きとを決定する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0024】
配達用地図作成部14は、配送ルート探索部11が決定した配送ルートと、配達場所と、配送車両の停止位置と向きとが示された配達用地図を作成する処理や、作成した配達用地図を複数に分割した分割配達用地図を作成する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0025】
配達リスト作成部15は、配達順に配達内容や停車位置が記載された配達リストを作成する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0026】
入力部16は、例えばキーボードやマウスなどの入力装置によって構成される。表示部17は、例えば液晶表示装置などの情報表示装置によって構成される。印刷部18は、プリンタなどの情報出力装置によって構成される。
【0027】
地図DB21は、ROMなどの記憶媒体によって構成され、配送ルートと成り得るエリアの地図データが格納される。顧客DB22は、RAMなどの記憶媒体によって構成され、商品の配達対象となる顧客の顧客データが格納される。配達DB23は、RAMなどの記憶媒体によって構成され、配達対象の商品や配達場所などを含む配達情報が格納される。
【0028】
図2は、顧客DB22に格納されている顧客情報の例を示す説明図である。顧客情報は、各顧客を一意に特定するために予め付与されている顧客コードと、該当する顧客の氏名と、配達場所となる該当する顧客の住所とが対応付けされた情報である。
【0029】
図3は、配達DB23に格納されている配達情報の例を示す説明図である。配達情報は、未配達の配達商品やその配達場所が対応付けされた情報であって、顧客から商品の配達の注文を受ける毎に、オペレータによって、あるいは自動的に登録される。例えば、オペレータが配達商品、該当する顧客の顧客コード、及び顧客が希望する配達希望日を入力すると、配達用地図作成装置10は、受注コードを付与し、受注日時を登録し、顧客コードによって顧客情報を参照して配達場所(顧客住所と顧客氏名)を特定して登録し、さらに配達希望日を配達日(配達予定日)として登録する。注文の受付は、インターネットを介して受け付けるようにしてもよいし、電話や対面によって受け付けるようにしてもよい。配達情報は、注文毎に付与される受注コード、配達場所、配達商品、受注日時、配達日などの配達に係わる各種の情報が対応付けされた情報である。
【0030】
次に、本例の配達用地図作成装置10の動作について説明する。
図4は、本例の配達用地図作成装置10における配達用地図作成処理の例を示すフローチャートである。
【0031】
配達用地図作成処理において、先ず、配達用地図作成装置10は、入力部15の操作によってオペレータにより入力された配達エリアと配達日とを含む配達用地図作成指示を受け付ける(ステップS101)。
【0032】
配達用地図作成指示を受け付けると、配送ルート探索部11は、配達用地図作成指示に含まれている配達エリア内に配達場所があり、配達用地図作成指示に含まれている配達日が配達日に設定されている配達情報を配達DB23から読み出し、読み出した配達情報から今回配達する配達先(配達場所)を特定し、特定した配達場所を全て経由する配送ルートを探索して決定するとともに、決定した配送ルートにおける各配達場所の配達順番を決定する(ステップS102)。
【0033】
次いで、配達場所グループ化部12は、所定のグループ化ルールに従って、配達場所をグループ化する(ステップS103)。具体的には、例えば、所定の距離範囲内(例えば、半径20m範囲内)に複数の配達場所が存在していた場合、近隣の配送ルート上の道路から所定距離(例えば30m)内に複数の配達場所が存在していた場合、配送用車両が進入できない道路沿いに複数の配達場所が存在していた場合(このような道路あるいは顧客住所を予め登録しておくようにすればよい)、駐車禁止重点取り締まり区間の道路沿いに複数の配達場所が存在していた場合(このような道路あるいは顧客住所を予め登録しておくようにすればよい)、あるいは、同じ共同住宅(マンションやアパート)に複数の配達場所が存在していた場合(配達場所が示す住所によって特定する)に、それらの複数の配達場所をグループ化する。上記のように、「グループ化ルール」は、配送用車両を1箇所に停車してまとめて配達した方が効率的であるような複数の配達場所、あるいは違法駐車となってしまうことを回避するために配送用車両を駐車禁止重点取り締まり区間外の1箇所に停車してまとめて配達せざるを得ない複数の配達場所をグループ化するように、具体的に定められている。本例では、上記に例示した複数のグループ化ルールを全て採用することとするが、全てではなく任意の1または2以上のルールを採用するようにしてもよい。
【0034】
次いで、停車位置・向き決定部13は、ステップS102にて決定された配送ルート上に、各配達場所に配達する際に配送用車両を停車する停車位置及び向きを決定する(ステップS104)。ステップS104では、停車位置・向き決定部13は、配達場所がグループ化されている場合には、グループ毎に1箇所の停車位置を決定する。なお、停車の向きは、その後の進行方向を向くように決定される。また、ステップS104では、停車位置・向き決定部13は、例えば、あらかじめ設定されている停車禁止エリア、停車困難エリア、配達商品の取り出しが困難なエリアを避けて、停車し易い停車位置を決定する。さらに、ステップS104では、停車位置・向き決定部13は、例えば、配達商品の重さ(例えば配達情報の備考に登録しておく)を参考にして、軽い場合には配達場所から比較的遠い距離での停車を許容し、重い場合には配達場所から比較的近い距離で停車できるように停車位置を決定する。
【0035】
次に、配達用地図作成部14は、ステップS102にて決定された配送ルートや配達順番、ステップS104にて決定された停車位置と向きが示された配達用地図を作成する(ステップS105)。また、配達リスト作成部15は、ステップS102にて決定された配達順に、各配達場所の具体的住所や配達商品などが示された配達リストを作成する(ステップS105)。なお、配達リストは、ステップS103にて決定されたグループが認識可能となるように作成される。そして、表示部17は、ステップS105にて作成された配達用地図や配達リストを表示する(ステップS106)。
【0036】
図5は、配達用地図の例を示す説明図である。図5に示すように、配達用地図には、配達エリアを示す地図上に、配送ルートHRが例えば太線ラインで表示されるとともに、配達順番が数字によって示された配達場所Yが表示される。ここでは、27箇所の配達場所が示されている。また、配達用地図には、各配達場所に配達する際の配送用車両の停車位置X(本例では、例えば白抜きの矢印によって表される。)が、配達場所毎に停車の向きを識別可能に表示される。この停車位置Xは、配達場所がグループ化されている場合には、そのグループ毎に設けられる。図5に示す例では、グループGなどの複数のグループが形成されている。
【0037】
ステップS105にて、配達用地図作成部14は、配達エリアを示す地図上にステップS102にて決定された配送ルートHRや配達順番が表記された配達場所Yを表示し、ステップS104にて決定された停車向きを識別可能な停車位置Xを表示した配達用地図を作成する。
【0038】
図6は、配達リストの例を示す説明図である。図6に示すように、配達リストは、ステップS102にて決定された配達順番が示す順に、配達の際に停車する停車位置と、配達先の住所を示す配達場所と、配達対象となる顧客の名称を示す顧客名と、配達対象の商品を示す配達商品と、配達商品の注文を受けたときに付与された受注コードと、その他の情報を示す備考とが対応付けされたリストである。なお、配達リストに含まれる「停車位置」は、その位置を示す所在地であってもよいし、「○○交差点の手前10m」などの目印を基点として位置を特定するようにしてもよい。また、配達場所がグループ化されている場合には、そのグループ毎に停車位置が表示され、グループ化されていることが認識可能となる。
【0039】
ステップS105にて、配達リスト作成部15は、ステップS102にて決定された配達順に、配達場所、配達商品、ステップS104にて決定された配達の際の停車位置などを対応付けした配達リストを作成する。
【0040】
その後、配達用地図作成装置10は、例えばオペレータからの入力部16の操作による印刷指示に従って、ステップS105にて作成された配達用地図を複数のエリアに分割した上で印刷するとともに、配達リストを印刷する処理を実行する(ステップS107)。このステップS107については、後で詳しく説明する。
【0041】
その後、例えば配達員Pは、ステップS107にて印刷された分割配達用地図及び配達リストを参照しながら、配送用車両を用いて配達先をまわって配達商品を配達していく。
【0042】
上記のようにして、配達用地図作成装置10は、配達場所をグループ化した配達用地図を分割した分割配達用地図や配達リストを作成し、配達員P用に印刷出力する処理を実行する。
【0043】
図7は、本例の配達用地図作成装置10における配達用地図・配達リスト印刷処理(ステップS107参照)の例を示すフローチャートである。
【0044】
配達用地図・配達リスト印刷処理において、配達用地図作成部14は、先ず、ステップS105にて作成した配達員P用の配達用地図を複数個に分割する処理を行う(ステップS201)。本例では、配達員P用の配達用地図(図5参照)を、左上エリア、左下エリア、右上エリア、及び右下エリアの4個の分割配達用地図に分割する処理を行うものとする。分割数は、あらかじめ定められていてもよいし、配達用地図が示すエリアの広さに応じて配達用地図作成部14が決定するようにしてもよい。
【0045】
次に、配達用地図作成部14は、分割した各分割配達用地図にそれぞれ分割地図配置情報を付与する(ステップS202)。「分割地図配置情報」は、各分割配達用地図が分割元の配達用地図におけるどの位置に配置されているかを特定可能な情報を意味する。本例では、配達用地図作成部14は、配達用地図の左上に配置されている分割配達用地図に対して分割地図配置情報「1−1」を付与し、その他の分割配達用地図に対しては、配置されている位置が下方向にいく毎に「x(x=1,2、・・・)−y(y=1,2、・・・)」の右側の数字yを増加させ、配置されている位置が右方向にいく毎に「x−y」の左側の数字xを増加させた分割地図配置情報を付与するものとする。具体的には、4個に分割された各分割配達用地図には、それぞれ、左上エリアの分割配達用地図に分割地図配置情報「1−1」が付与され、左下エリアの分割配達用地図に分割地図配置情報「1−2」が付与され、右上エリアの分割配達用地図に分割地図配置情報「2−1」が付与され、右下エリアの分割配達用地図に分割地図配置情報「2−2」が付与される。
【0046】
次に、配達リスト作成部15は、ステップS105にて作成した配達リストの各配達場所に、それぞれ、その配達場所をエリア内に含む分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報を対応付けする処理を行う(ステップS203)。すなわち、ステップS203の処理によって、ステップS105にて作成された配達リストの各配達場所に、その配達場所をエリア内に含む分割配達用地図の分割地図配置情報が対応付けされ、配達リストの内容が更新される。
【0047】
次に、配達用地図作成部14は、各分割配達用地図に境界情報を付加する(ステップS204)。境界情報は、配送ルートHRのうち各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分と、その部分での進行方向とを容易に認識可能とするために各分割配達用地図の境界に掲載される情報である。
【0048】
そして、表示部17は、ステップS201にて分割され、ステップS202にて分割地図配置情報が付与され、ステップS204にて境界情報が付加された分割配達用地図や、ステップS105及びステップS203の処理によって作成された配達リストを表示する。
【0049】
図8〜図11は、それぞれ、図5に示した配達用地図を4個に分割した分割配達用地図の例を示す説明図である。図8は、配達用地図の左上エリアの分割配達用地図の例を示す説明図である。図9は、配達用地図の左下エリアの分割配達用地図の例を示す説明図である。図10は、配達用地図の右上エリアの分割配達用地図の例を示す説明図である。図11は、配達用地図の右下エリアの分割配達用地図の例を示す説明図である。
【0050】
図8〜図11に示すように、各分割配達用地図には、それぞれ、ステップS202にて付与された分割地図配置情報BHの表示領域が設けられており、ステップS204にて付加された境界情報Kが配送ルート上の境界部分に表示されている。境界情報Kは、図8〜図11に示すように例えば黒矢印によって表され、矢印の位置によって配送ルートHR上の各分割配達用地図を跨ぐ箇所を示し、矢印の方向によって該当部分における配送用車両の進行方向を示すものである。
【0051】
なお、各分割配達用地図において、配達場所と、その配達場所への配達の際に配送用車両を停車する停車位置とが別の分割配達用地図に表示されてしまうことになる場合には、例えば図11に示す7番目の配達場所のように、他の分割配達用地図側に対応する配達場所が位置していることがわかるような表示をすることが好ましい。
【0052】
そして、例えばオペレータからの入力部16の操作による印刷指示に従って、印刷部18は、ステップS201にて分割され、ステップS202にて分割地図配置情報が付与され、ステップS204にて境界情報が付加された各分割配達用地図をそれぞれ別の紙に印刷する処理を実行する(ステップS205)。また、印刷部18は、ステップS105及びステップS203の処理によって作成された配達リストを印刷する処理を実行する(ステップS206)。
【0053】
なお、上記の例では、印刷出力した各分割配達用地図を配達員に携帯させるようにしているが、配送用車両に搭載された表示装置に各分割配達用地図を表示させるようにしてもよい。
【0054】
また、上記の例では、配送用車両の向きを認識可能に停止位置を配達用地図上に表示するようにしていたが、配送用車両の停止位置のみを認識可能に表示するようにしてもよい。
【0055】
また、上記の例では、グループ化された配達場所群、及びグループ化されていない配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定するようにしていたが、各配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定するようにしてもよい。
【0056】
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を作成する配達用地図作成装置10が、未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達DB23と、配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索部11と、特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定部(停車位置・向き決定部13)と、配送ルート探索部11によって決定された配送ルートと、配送ルート探索部11によって決定された配達順番を認識可能な配達場所と、停車位置決定部によって決定された停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成部14と、配達用地図作成部14によって作成された配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する分割配達用地図作成部(配達用地図作成部14)とを含み、分割配達用地図作成部が、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成する構成としたので、配送者の配達エリアを示す配達用地図を複数に分割した分割配達用地図を作成する場合に、それぞれの分割配達用地図の配置関係を容易に認識することができ、複数の分割配達用地図を跨いて移動する場合の移動経路を容易に把握することができる分割配達用地図を作成することができるようになる。
【0057】
すなわち、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成する構成としたので、各分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報によって、配達用地図における各分割配達用地図の配置関係を容易に認識することが可能となり、複数の分割配達用地図を跨いで移動する場合の移動先が掲載されている分割配達用地図を容易に特定することが可能となる。従って、複数の分割配達用地図を跨いて移動する場合の移動経路を容易に把握することができるようになるのである。
【0058】
また、上述した実施の形態では、分割配達用地図作成部(配達用地図作成部14)が、配送ルートにおける各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分に、その旨を示す境界情報が表示される複数の分割配達用地図を作成する構成としているので、配送ルートにおける各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分を容易に認識することができるような分割配達用地図を提供することが可能となる。
【0059】
また、上述した実施の形態では、分割配達用地図作成部(配達用地図作成部14)が、配送ルート上の該当する境界部分における配送用車両の移動方向を認識可能な表示形態で境界情報が表示される複数の分割配達用地図を作成する構成としているので、配送ルートにおける各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分での進行方向(配送用車両の移動方向)を容易に認識することができるような分割配達用地図を提供することが可能となる。
【0060】
また、上述した実施の形態では、配達用地図作成装置10が、分割配達用地図作成部(配達用地図作成部14)によって作成された分割配達用地図を表示する表示部17を含む構成としているので、分割配達用地図を視認可能に表示することが可能となる。
【0061】
また、上述した実施の形態では、配達用地図作成装置10が、分割配達用地図作成部(配達用地図作成部14)によって作成された分割配達用地図を印刷する印刷部18を含む構成としているので、印刷した分割配達用地図を配達員に携帯させることが可能となる。
【0062】
また、上述した実施の形態では、配達用地図作成装置10が、配送ルート探索部11によって決定された配達順番に、配達場所、配達商品、停車位置決定部(停車位置・向き決定部13)によって決定された停車位置、配達場所が表示される分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報が対応付けされた配達リストを作成する配達リスト作成部15を含む構成としているので、分割配達用地図とともに配達リストを配達員に提示することが可能となり、正確かつより効率的に商品の配達を行うことが可能となる。また、配達順番に表示される各配達場所に、分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報を対応付けした配達リストを作成するようにしているので、配達の際に各配達場所が掲載された分割配達用地図を容易に認識することができるようになり、効率的に商品の配達を行うことが可能となる。
【0063】
また、上述した実施の形態では、配達用地図作成装置10が、配達リスト作成部15によって作成された配達リストを表示する表示部17を含む構成としているので、配達リストを視認可能に表示することが可能となる。
【0064】
また、上述した実施の形態では、配達用地図作成装置10が、配達リスト作成部15によって作成された配達リストを印刷する印刷部18を含む構成としているので、印刷した配達リストを配達員に携帯させることが可能となる。
【0065】
また、上述した実施の形態では、配達用地図作成装置10が、未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達DB23と、配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索部11と、特定された配達場所のうち所定のグループ化ルールに適合する複数の配達場所をグループ化する配達場所グループ化部12と、グループ化された配達場所群、及びグループ化されていない配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定部(停車位置・向き決定部13)と、配送ルート探索部11によって決定された配送ルートと、配送ルート探索部11によって決定された配達順番を認識可能な配達場所と、停車位置決定部(停車位置・向き決定部13)によって決定された停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成部14とを含む構成としたので、配達者(配達員)が車両を用いて効率的に商品を配達することが可能となる配送案内が示された配達用地図を作成することができるようになる。
【0066】
すなわち、所定のグループ化ルールに適合する複数の配達場所をグループ化し、グループ化された配達場所群毎に配送用車両の停車位置を決定する構成としているので、複数の配達場所に対して1箇所の停止位置が示された配達用地図を作成することが可能となり、配送ルート上を走行する配送用車両の停止回数を低減することができ、車両移動の効率化を図ることができるようになるため、商品の配達を円滑に行うことが可能となる。
【0067】
上述した実施の形態では、グループ化ルールは、配送用車両を1箇所の停止位置に停止させてまとめて配達すべきあらかじめ定められた配置状態となっている複数の配達場所が存在していた場合に、それらの複数の配達場所をグループ化するというルールであり、配達場所グループ化部12が、そのような配置状態となっている複数の配達場所をグループ化する構成としているので、車両を移動させることなく徒歩によりまとめて配達すべき配置状態となっている複数の配達場所をグループ化し、複数の配達場所に対して1箇所の停止位置が示された配達用地図を作成することが可能となり、配送ルート上を走行する配送用車両の停止回数を低減することができ、車両移動の効率化を図ることができるようになるため、商品の配達を円滑に行うことが可能となる。
【0068】
具体的には、グループ化ルールは、所定の距離範囲内に複数の配達場所が存在していた場合、近隣の配送ルート上の道路から所定距離内に複数の配達場所が存在していた場合、配送用車両が進入できない道路沿いに複数の配達場所が存在していた場合、あるいは、同じ共同住宅に複数の配達場所が存在していた場合に、それらの複数の配達場所をグループ化するというルールであり、配達場所グループ化部12が、そのような複数の配達場所をグループ化する構成としているので、そのような複数の配達場所に対して1箇所の停止位置が示された配達用地図を作成することが可能となり、配送ルート上を走行する配送用車両の停止回数を低減することができ、車両移動の効率化を図ることができるようになるため、商品の配達を円滑に行うことが可能となる。
【0069】
また、具体的には、グループ化ルールは、駐車禁止重点取り締まり区間の道路沿いに複数の配達場所が存在していた場合に、それらの複数の配達場所をグループ化するというルールであり、配達場所グループ化部12が、そのような複数の配達場所をグループ化する構成としているので、そのような複数の配達場所に対して1箇所の停止位置が示された配達用地図を作成することが可能となり、配達車両が違法駐車となってしまうことを防止することが可能となる。
【0070】
また、上述した実施の形態では、停車位置決定部(停車位置・向き決定部13)が、配送用車両が停車する向きをも決定し、配達用地図作成部14が、停車する向きを認識可能に配送用車両の停車位置が表示される配達用地図を作成する構成としているので、車両を停車させるべき向きをも認識可能な配達用地図を作成して提示することが可能となる。
【0071】
なお、上述した実施の形態においては、配達用地図作成装置10は、自己が備える記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム(配達用地図作成プログラム)に従って、上述した各種の処理(図4や図7に示す処理など)を実行する。
【0072】
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、配達用地図作成装置10がルート案内を行うルート案内機能を有する構成とし、配達用地図作成装置10を配送用車両に搭載してルート案内を行う構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明によれば、配送者の配達エリアを示す配達用地図を複数に分割した分割配達用地図を作成する場合に、それぞれの分割配達用地図の配置関係を容易に認識することができ、複数の分割配達用地図を跨いて移動する場合の移動経路を容易に把握することができる分割配達用地図を作成するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施の形態に係る配達用地図作成装置の構成の例を示すブロック図である。
【図2】顧客情報の例を示す説明図である。
【図3】配達情報の例を示す説明図である。
【図4】配達用地図作成処理の例を示すフローチャートである。
【図5】配達用地図の例を示す説明図である。
【図6】配達リストの例を示す説明図である。
【図7】配達用地図・配達リスト印刷処理の例を示すフローチャートである。
【図8】分割配達用地図の例を示す説明図である。
【図9】分割配達用地図の例を示す説明図である。
【図10】分割配達用地図の例を示す説明図である。
【図11】分割配達用地図の例を示す説明図である。
【図12】配達リストの例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0075】
10 配達用地図作成装置
11 配送ルート探索部
12 配達場所グループ化部
13 停車位置・向き決定部
14 配達用地図作成部
15 配達リスト作成部
16 入力部
17 表示部
18 印刷部
21 地図DB
22 顧客DB
23 配達DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を作成する配達用地図作成装置であって、
未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達情報記憶手段と、
前記配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索部と、
前記特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定部と、
前記配送ルート探索部によって決定された配送ルートと、前記配送ルート探索部によって決定された配達順番を認識可能な配達場所と、前記停車位置決定部によって決定された停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成部と、
前記配達用地図作成部によって作成された配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する分割配達用地図作成部とを含み、
前記分割配達用地図作成部は、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成する
ことを特徴とする配達用地図作成装置。
【請求項2】
前記分割配達用地図作成部は、配送ルートにおける各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分に、その旨を示す境界情報が表示される複数の分割配達用地図を作成する
請求項1記載の配達用地図作成装置。
【請求項3】
境界情報は、配送ルート上の該当する境界部分における配送用車両の移動方向を認識可能な表示形態で表示される
請求項2記載の配達用地図作成装置。
【請求項4】
前記分割配達用地図作成部によって作成された分割配達用地図を表示する地図表示部を含む
請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の配達用地図作成装置。
【請求項5】
前記分割配達用地図作成部によって作成された分割配達用地図を印刷する地図印刷部を含む
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の配達用地図作成装置。
【請求項6】
前記配送ルート探索部によって決定された配達順番に、配達場所、配達商品、前記停車位置決定部によって決定された停車位置、配達場所が表示される分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報が対応付けされた配達リストを作成する配達リスト作成部を含む
請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の配達用地図作成装置。
【請求項7】
前記配達リスト作成部によって作成された配達リストを表示する配達リスト表示部を含む
請求項6記載の配達用地図作成装置。
【請求項8】
前記配達リスト作成部によって作成された配達リストを印刷する配達リスト印刷部を含む
請求項6または請求項7記載の配達用地図作成装置。
【請求項9】
顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を作成する配達用地図作成方法であって、
未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達情報記憶手段に記憶された前記配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、
前記特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定処理と、
前記配送ルート探索処理にて決定した配送ルートと、前記配送ルート探索処理にて決定した配達順番を認識可能な配達場所と、前記停車位置決定処理にて決定した停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成処理と、
前記配達用地図作成処理にて作成した配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する分割配達用地図作成処理とを含み、
前記分割配達用地図作成処理では、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成する
ことを特徴とする配達用地図作成方法。
【請求項10】
前記分割配達用地図作成処理では、配送ルートにおける各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分に、その旨を示す境界情報が表示される複数の分割配達用地図を作成する
請求項9記載の配達用地図作成方法。
【請求項11】
境界情報は、配送ルート上の該当する境界部分における配送用車両の移動方向を認識可能な表示形態で表示される
請求項10記載の配達用地図作成方法。
【請求項12】
前記分割配達用地図作成処理にて作成した分割配達用地図を表示する地図表示処理を含む
請求項9から請求項11のうちいずれかに記載の配達用地図作成方法。
【請求項13】
前記分割配達用地図作成処理にて作成した分割配達用地図を印刷する地図印刷処理を含む
請求項9から請求項11のうちいずれかに記載の配達用地図作成方法。
【請求項14】
前記配送ルート探索処理にて決定した配達順番に、配達場所、配達商品、前記停車位置決定部によって決定された停車位置、配達場所が表示される分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報が対応付けされた配達リストを作成する配達リスト作成処理を含む
請求項9から請求項13のうちいずれかに記載の配達用地図作成方法。
【請求項15】
前記配達リスト作成処理にて作成した配達リストを表示する配達リスト表示処理を含む
請求項14記載の配達用地図作成方法。
【請求項16】
前記配達リスト作成処理にて作成した配達リストを印刷する配達リスト印刷処理を含む
請求項14または請求項15記載の配達用地図作成方法。
【請求項17】
顧客に指定された配達場所に商品を配達する際に参照される配送用車両の配送ルートを示した配達用地図を作成させる配達用地図作成プログラムであって、
コンピュータに、
未配達の配達商品とその配達場所とが対応付けされた配達情報を格納する配達情報記憶手段に記憶された前記配達情報を参照して配達場所を特定し、特定した各配達場所への配達順番を決定し、決定した配達順番で各配達場所を経由する配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、
前記特定された配達場所毎に配送用車両の停車位置を決定する停車位置決定処理と、
前記配送ルート探索処理にて決定した配送ルートと、前記配送ルート探索処理にて決定した配達順番を認識可能な配達場所と、前記停車位置決定処理にて決定した停車位置とが表示される配達用地図を作成する配達用地図作成処理と、
前記配達用地図作成処理にて作成した配達用地図を複数に分割した複数の分割配達用地図を作成する分割配達用地図作成処理とを実行させ、
前記分割配達用地図作成処理では、配達用地図における各分割配達用地図それぞれの配置位置を特定可能な分割地図配置情報を当該各分割配達用地図にそれぞれ付与し、付与した分割地図配置情報がそれぞれに表示される複数の分割配達用地図を作成する処理を
実行させるための配達用地図作成プログラム。
【請求項18】
前記分割配達用地図作成処理では、配送ルートにおける各分割配達用地図の境界を跨ぐ部分に、その旨を示す境界情報が表示される複数の分割配達用地図を作成する処理を
実行させるための請求項17記載の配達用地図作成プログラム。
【請求項19】
コンピュータに、
さらに、前記配送ルート探索処理にて決定した配達順番に、配達場所、配達商品、前記停車位置決定部によって決定された停車位置、配達場所が表示される分割配達用地図に付与されている分割地図配置情報が対応付けされた配達リストを作成する配達リスト作成処理を
実行させるための請求項18または請求項19記載の配達用地図作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−113146(P2010−113146A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285522(P2008−285522)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(398069159)みやぎ生活協同組合 (4)
【Fターム(参考)】