説明

酸性水中油型乳化食品

【課題】 パスタサラダ等の吸水性を有した食品等に好適な吸水され難く、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品を提供する。
【解決手段】 DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物とを含有している酸性水中油型乳化食品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パスタサラダ等の吸水性を有した食品等に好適な吸水され難く、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品に関する。
【背景技術】
【0002】
マヨネーズや半固体状乳化ドレッシング等の酸性水中油型乳化食品は、日常の食生活で広く親しまれている調味料の一種であり、これを用いた代表的な食品としてサラダがある。サラダは、その中の主な食材により、ポテトサラダ、野菜サラダ、パスタサラダ、タマゴサラダ、フルーツサラダ等に分けられ、酸性水中油型乳化食品を用いたサラダは、一般的に食材と酸性水中油型乳化食品とを和えて製する。
【0003】
これらのサラダのうち、パスタサラダやポテトサラダ等は、その食材が吸水し易く、特に、パスタサラダの食材である、スパゲッティーやマカロニ等といった茹でたパスタ類は吸水性が顕著である。パスタ類は、通常、乾麺を10分程度茹でるが、これを用いパスタサラダを製すると、製造直後は、パスタサラダ中の酸性水中油型乳化食品は、しっとりした状態を呈する。しかし、経時的に酸性水中油型乳化食品中の水分がパスタ類に吸水され、僅か半日程度で酸性水中油型乳化食品がおから状となり、サラダ全体の外観を損なうという問題があった。そのため、スーパーマーケット、惣菜屋等の小売店で販売される業務用のパスタサラダは、外観を損なわないように通常より過剰に吸水させたパスタ類を用いている。
【0004】
しかしながら、パスタ類を飽和状態まで吸水すると、パスタ類が水っぽく歯応えの無い食感となり、これを用いたパスタサラダは、美味しくないという問題があることから、上述の業務用のパスタサラダに用いるパスタ類は、過剰に吸水させているが、まだ吸水性を有した状態にしている。したがって、過剰に吸水されているとはいえ、まだ吸水性を有した状態のパスタ類で製した市販のパスタサラダは、製造後半日程度では問題とならないものの、数日後には上述と同様、パスタサラダ中の酸性水中油型乳化食品がおから状となり、サラダ全体の外観を損なうという問題があった。
【0005】
このような状況下、特開2002−10750号公報(特許文献1)、特開2003−111577号公報(特許文献2)には、パスタサラダに用いても吸水し難い酸性水中油型乳化食品が開示されている。詳しくは、特許文献1は、4〜7糖類が糖組成の50%以上をしめるオリゴ糖を含有したものであり、特許文献2は、アラビアガム等の低粘度水溶性多糖類を含有したものである。
【0006】
しかしながら、特定のオリゴ糖を含有した特許文献1に開示の酸性水中油型乳化食品は、ある程度パスタ類への吸水を防止できるものの、満足できるものとは言い難いものであった。一方、アラビアガム等の低粘度水溶性多糖類を含有させた特許文献2の酸性水中油型乳化食品は、パスタ類への吸水を防止できるものの、吸水を防止するには低粘度水溶性多糖類をある程度高濃度含有させる必要があり、そのため酸性水中油型乳化食品が口の中に残るような食感となり余り好ましくなかった。
【0007】
【特許文献1】特開2002−10750号公報
【特許文献2】特開2003−111577号公報
【特許文献3】特開平8−23918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、パスタサラダ等の吸水性を有した食品等に好適な吸水され難く、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、比較的低分子の多糖類である澱粉分解物を用いることで、上記目的を達成できるのではないかと考え、澱粉分解物について鋭意研究を重ねた。その結果、分解度の異なる二種類の澱粉分解物を含有させるならば、意外にもパスタ類に吸水され難く、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品となることを見出し本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、
(1)DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物とを含有している酸性水中油型乳化食品、
(2)DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との含有割合が20:80〜95:5(質量比)である(1)の酸性水中油型乳化食品、
(3)DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との合計含有量が製品に対し0.5〜15%である(1)または(2)の酸性水中油型乳化食品、
である。
【0011】
なお、DE3〜33の澱粉分解物を含有させた酸性水中油型乳化食品が特開平8−23918号公報(特許文献3)に開示されている。しかしながら、同文献に開示の酸性水中油型乳化食品は、上記澱粉分解物を、コレステロールを低減した卵黄を用いても保存中に、セットした状態、光沢が失われてなめらかさに欠ける、細かなでこぼこした状態のような物性の変化が生じ難いものを提供する目的で含有させており、同文献には、本発明のようなパスタ類への吸水を防止することに関しては何ら記載されていない。また、同文献の実施例および試験例に記載の酸性水中油型乳化食品は、いずれも一種類の澱粉分解物が含有させたもので、本発明の酸性水中油型乳化食品に含有させる特定のDEを有した二種類の澱粉分解物を用いた例は記載されていない。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、パスタサラダ等の吸水性を有した食品等に好適な吸水され難く、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品を提供できることから、パスタサラダ等の吸水性を有した食品の更なる需要の拡大が期待される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明を詳細に説明する。なお、本発明において「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」をそれぞれ意味する。
【0014】
本発明において酸性水中油型乳化食品とは、食用油脂が油滴として水相中に略均一に分散して水中油型の乳化状態が維持され、常温流通を可能ならしめるためにpHを4.6以下に調整され、粘度が30Pa・s以上の酸性乳化食品である。このような酸性水中油型乳化食品は、一般的にマヨネーズ、マヨネーズ類あるいは半固体状乳化ドレッシング等と称される。
【0015】
本発明は、上記酸性水中油型乳化食品において、DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物とを含有することを特徴とし、これにより、パスタ類に吸水され難く、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品となる。
【0016】
ここで、澱粉分解物とは、例えば、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシコーンスターチ、タピオカ澱粉等の澱粉類を分解して得られるデキストリン、マルトデキストリン、水飴等と称されるものである。澱粉分解物は、分解の程度を示す指標としてDE(dextrose equivalent)があり、DEの値が大きくなるにつれ分解の程度が高くなる。
【0017】
本発明は、特定のDE値を有した二種類の澱粉分解物を含有させた酸性水中油型乳化食品であって、具体的には、DE5以下、好ましくは4以下の澱粉分解物と、DE9〜15、好ましくは9〜12の澱粉分解物とを含有させたものである。前者の澱粉分解物において、DEが上記値より大きいものを用いると、たとえ後者の澱粉分解物と組み合わせたとしてもパスタ類に吸水され易い酸性水中油型乳化食品となり好ましくない。一方、後者の澱粉分解物において、前記範囲より小さいものを用いると、たとえ前者の澱粉分解物と組み合わせたとしても、酸性水中油型乳化食品の口溶けが悪かったり、また、前記範囲より大きいものを用いると、たとえ前者の澱粉分解物と組み合わせたとしても、パスタ類に吸水され易く、酸性水中油型乳化食品の口溶けが速すぎたりして好ましくない。なお、前者の澱粉分解物においてDEの下限を特定していないが、市販されている澱粉分解物は、通常、DEが3程度までのものであり、本発明は、当該市販品を用いるものである。
【0018】
また、上記DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との含有割合は、本発明の目的とする酸性水中油型乳化食品が得られる割合であれば特に限定するものではないが、DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との含有割合が好ましくは20:80〜95:5(質量比)、より好ましくは30:70〜90:10(質量比)である。二種類の澱粉分解物の含有割合が前記範囲より小さいと、パスタ類に吸水され難く、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品が得られ難い傾向となり、一方、前記範囲より大きいと、パスタ類に吸水され難いものの、適度な口溶けを有した酸性水中油型乳化食品が得られ難い傾向となる。
【0019】
本発明の酸性水中油型乳化食品において、DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との合計含有量は、本発明の目的とする酸性水中油型乳化食品が得られる量であれば特に限定するものではないが、合計含有量が製品に対し好ましくは0.5〜15%、より好ましくは1〜12%である。合計配合量が前記範囲より少ないと、パスタ類に吸水され難い酸性水中油型乳化食品が得られ難い傾向であり、一方、合計含有量を前記範囲より多くしたとしても、期待する程の吸水防止効果が得られ難く経済的でなく、また食感も重くなる傾向となる。
【0020】
本発明の酸性水中油型乳化食品は、上記DEが異なる二種類の澱粉分解物を含有させる他に本発明の効果を損なわない範囲で酸性水中油型乳化食品に通常用いられている各種原料を適宜選択し含有させることができる。例えば、菜種油、コーン油、綿実油、サフラワー油、オリーブ油、紅花油、大豆油、パーム油、魚油、卵黄油等の動植物油及びこれらの精製油、並びにMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)、ジグリセリド等のように化学的あるいは酵素的処理を施して得られる油脂等の食用油脂、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、これらの澱粉をアルファ化、架橋等の処理を施した化工澱粉、並びに湿熱処理澱粉等の澱粉類、キサンタンガム、タマリンド種子ガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、グアーガム等のガム質、食酢、クエン酸、乳酸、レモン果汁等の酸味材、グルタミン酸ナトリウム、食塩、砂糖等の各種調味料、卵黄、ホスホリパーゼA処理卵黄、全卵、卵白、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、オクテニルコハク酸化澱粉等の乳化材、動植物のエキス類、からし粉、胡椒等の香辛料、並びに各種蛋白質やこれらの分解物等が挙げられる。
【0021】
また、本発明の製造方法は、上記DEが異なる二種類の澱粉分解物を一原料として含有させる以外は、酸性水中油型乳化食品の常法に則り製造すればよく、例えば、上記DEが異なる二種類の澱粉分解物を含有し均一にした水相原料をミキサー等で攪拌させながら油相原料と注加して粗乳化し、次にコロイドミル、高圧ホモゲナイザー等で仕上げ乳化をした後、チューブ容器やガラス容器等に充填密封する。
【0022】
以下、本発明の酸性水中油型乳化食品について、実施例、比較例並びに試験例に基づき具体的に説明する。なお、本発明は、これらに限定するものではない。
【実施例】
【0023】
[実施例1]
下記に示す配合割合で仕上がり100kgの酸性水中油型乳化食品を製した。つまり、サラダ油以外の原料をミキサーで均一に混合し水相部を調製した後、当該水相部を攪拌させながらサラダ油を徐々に注加して粗乳化物を製した。次いで、得られた粗乳化物をコロイドミルで仕上げ乳化し、500mL容量の透明三層ラミネートの可撓性容器に充填した。なお、澱粉分解物(DE4)は、松谷化学工業(株)製の「パインデックス#100」を、澱粉分解物(DE11)は、同社の「パインデックス#2」をそれぞれ用いた。
【0024】
<配合割合>
サラダ油 65%
食酢(酸度5%) 10%
殺菌全卵 8%
澱粉分解物(DE4) 3.5%
澱粉分解物(DE11) 1.5%
食塩 1.5%
砂糖 1%
辛子粉 0.5%
グルタミン酸ナトリウム 0.3%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――
合計 100%
【0025】
[実施例2]
実施例1において、DE4の澱粉分解物をDE5の澱粉分解物に換えた以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0026】
[実施例3]
実施例1において、DE11の澱粉分解物をDE9の澱粉分解物に換えた以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0027】
[実施例4]
実施例1において、DE11の澱粉分解物をDE12の澱粉分解物に換えた以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0028】
[実施例5]
実施例1において、DE11の澱粉分解物をDE15の澱粉分解物に換えた以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0029】
[比較例1]
実施例1において、用いた二種類の澱粉分解物を配合しなかった以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0030】
[比較例2]
実施例1において、DE4の澱粉分解物をDE8の澱粉分解物に換えた以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0031】
[比較例3]
実施例1において、DE11の澱粉分解物をDE8の澱粉分解物に換えた以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0032】
[比較例4]
実施例1において、DE11の澱粉分解物をDE18の澱粉分解物に換えた以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0033】
[試験例1]
含有させた澱粉分解物のDE値の違いよるパスタ類への吸水性及び酸性水中油型乳化食品の口溶けへの影響を調べるため、実施例1〜5、及び比較例1〜4で得られた各酸性水中油型乳化食品を用いたパスタサラダを下記の方法で製した後、2日間冷蔵保管(4℃)し、得られた保管後の各パスタサラダを喫食して評価した。
【0034】
<パスタサラダの製造方法>
スパゲティ(乾麺)を95℃で25分間茹でた後、流水で冷却し、水切りして茹でたスパゲティを製した。得られた茹でたスパゲティ5.5kg、酸性水中油型乳化食品2.5kg、茹でた千切りのにんじん0.5kg、水さらしした3mmダイス状の玉ねぎ0.5kg、食酢(酸度5%)0.2kg、清水0.5kgをムラがなくなるまで十分に混合した後、ポリ袋に1kgずつ充填・密封し、65℃で60分間湯欲中で加熱殺菌した。
【0035】
【表1】

【0036】
<吸水し難さ>
◎:吸水が防止されている
○:若干、吸水されているが問題のない程度
△:吸水されている
×:明らかに吸水されている
<口溶け>
◎:適度な口溶けを有する
○−1:若干、口溶けが悪いが問題のない程度
○−2:若干、口溶けが速いが問題のない程度
△−1:口溶けが悪い
△−2:口溶けが速すぎる
×:明らかに口溶けが悪い
<総合評価>
◎:「吸水し難さ」及び「口溶け」のいずれも「◎」であるもの
○:「吸水し難さ」及び「口溶け」のいずれか一方が「◎」で他方が「○」であるもの、またはいずれも「○」のもの
△:総合評価が「◎」「○」「×」以外
×:「吸水し難さ」及び「口溶け」のいずれか、あるいは両方が「×」であるもの
【0037】
表1より、DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物とを含有した酸性水中油型乳化食品(実施例1〜5)は、澱粉分解物を含有していないもの(比較例1)、あるいは前記DE値と異なる澱粉分解物を含有したもの(比較例2〜4)と比較し、パスタに吸水され難く、適度な口溶けを有することが理解される。特に、DE4以下の澱粉分解物とDE9〜12の澱粉分解物とを含有したもの(実施例3、4)は好ましかった。
【0038】
[実施例6]
実施例1において、DE4の澱粉分解物の含有量を3.5%から1%に、またDE11の澱粉分解物の含有量を1.5%から4%に変更した以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0039】
[実施例7]
実施例1において、DE4の澱粉分解物の含有量を3.5%から1.5%に、またDE11の澱粉分解物の含有量を1.5%から3.5%に変更した以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0040】
[実施例8]
実施例1において、DE4の澱粉分解物の含有量を3.5%から4.5%に、またDE11の澱粉分解物の含有量を1.5%から0.5%に変更した以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0041】
[実施例9]
実施例1において、DE4の澱粉分解物の含有量を3.5%から4.75%に、またDE11の澱粉分解物の含有量を1.5%から0.25%に変更した以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0042】
[比較例5]
実施例1において、DE4の澱粉分解物の含有量を3.5%から0%に、またDE11の澱粉分解物の含有量を1.5%から5%に変更した以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0043】
[比較例6]
実施例1において、DE4の澱粉分解物の含有量を3.5%から5%に、またDE11の澱粉分解物の含有量を1.5%から0%に変更した以外は、実施例1に準じ酸性水中油型乳化食品を製した。
【0044】
[試験例2]
DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との含有割合の違いによるパスタ類への吸水性及び酸性水中油型乳化食品の口溶けへの影響を調べるため、実施例1及び6〜9、並びに比較例5及び6で得られた各酸性水中油型乳化食品を、試験例1と同様の方法でパスタサラダを製した後、2日間冷蔵保管(4℃)し、得られた保管後の各パスタサラダを喫食して評価した。なお、表中の評価記号は、試験例1と同じものである。
【0045】
【表2】

【0046】
DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との含有割合が20:80〜95:5(質量比)の範囲にある酸性水中油型乳化食品(実施例1及び6〜9)は、パスタに吸水され難く、適度な口溶けを有し好ましいことが理解される。特に、DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との含有割合が30:70〜90:10(質量比)の範囲にあるもの(実施例1、7、8)は優れていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物とを含有していることを特徴とする酸性水中油型乳化食品。
【請求項2】
DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との含有割合が20:80〜95:5(質量比)である請求項1記載の酸性水中油型乳化食品。
【請求項3】
DE5以下の澱粉分解物とDE9〜15の澱粉分解物との合計含有量が製品に対し0.5〜15%である請求項1または2記載の酸性水中油型乳化食品。

【公開番号】特開2008−125406(P2008−125406A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312416(P2006−312416)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(000001421)キユーピー株式会社 (657)
【Fターム(参考)】