説明

醤油差しのような液体注出容器に用いる落とし蓋

【課題】醤油差しのような液体注出容器の、内容液の酸化を押えるための落とし蓋を提供する。
【解決手段】円板状の上下の面を山型形状に形成した、液体注出容器の落とし蓋。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、醤油差しなどの内溶液の酸化を押えるための落とし蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液体注出容器は醤油差しのようなものが一般的に使用されている。
又、“酸化しない密封容器”「逆止弁中栓キャップ」(キッコーマン)や“何度注いでも空気が入らない新容器”「いつでも開けたてパウチ」(ヤマサ)などの製品が販売されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため、次のような問題点があった。
(イ)一般用液体注出容器は、注出口と空気流入孔が常に開口していて、注ぐ度に新たな空気が出入りし内溶液に常に触れるため酸化を早め、色が悪くなったり、品質が劣化し風味も落ちていた。
(ロ)「逆止弁中栓キャップ」(キッコーマン)が140W×230H×50D、「いつでも開けたてパウチ」(ヤマサ)が135W×250H×75Dと、いずれも食卓に置くには大きく手軽に使えるものではなかった。
又、キッコーマン製もヤマサ製も袋容器なので、注ぐ時に手で挟んで押える力の加減で、注ぐ量を調節することになるため量の徴調整は非常に難しく、大雑把な使い方しか出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
醤油差しのような容器に用いる落とし蓋において、液体面上で浮遊性を有し、液体に対し非浸透性を持ち、場合によっては自由に変形可能な軟質材を用い、全面滑面の円板状の両面をなだらかな山型形状に形成し、場合によっては小さな粒状に形成して多数個で使用することを特徴とする、醤油差しのような液体注出容器に用いる落とし蓋である。
【発明の効果】
【0005】
一般用液体注出容器内の液体に、本発明を浮遊させ、上部空間にある空気と内容液の接触面を遮断することにより、酸化の速度を大幅に押えこむことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の実施例を示す側面図
【図3】本発明における別の形状の斜視図
【図4】本発明における別の形状の実施例を示す側面図
【図5】本発明における別の実施例を示す斜視図
【図6】本発明における別の実施例を示す側面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
醤油差しのような容器に用いる落とし蓋(1)において、液体上で浮遊性を有し、液体に対し非浸透性を持つ材質を用い、全面滑面の円板状の上下の面をなだらかな山型形状(2)に形成したことを特徴とする、醤油差しのような液体注出容器(3)に用いる落とし蓋(1)である。
本発明は、以上のような構成で、これを使用する時は、醤油差しのような一般用液体注出容器(3)の液体に本発明を浮遊させ、上部空間にある空気(4)と内容液(5)の接触面を遮断することにより、内容液(5)の酸化を大幅に押さえこむことが出来る。
上下両面共に山型形状(2)にすることにより、内容液(5)が一時上面に被っても自ずと流れ落ちるし、又、内容液(5)が、ほぼ無くなった時、下面が容器の底面に貼り付くという心配もない。
又、本発明の本体全面を滑面にすることで、内容液(5)が本発明の一部に付着残留することなく流れ落ちることが出来る。
なお、山型形状(2)は、液面と接触する方の片面だけであっても、上面に内容液(5)を被った時に残留した分が酸化しやすい欠点はあるが、基本的な機能において大差はない。
また、本案の材質を軟質材とし折り曲げ可能とすることにより、小口タイプの容器に折り曲げて内装することが可能となる。
さらに、本案を小さな粒状体にし、多数個の粒状体を浮遊させることにより、寸胴タイプでない変形容器にも同様の効果が期待出来る。
【符号の説明】
【0008】
1 落とし蓋
2 山型形状
3 液体注出容器
4 空気
5 内容液
6 軟質材落とし蓋
7 多数個の粒状体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
醤油差しのような容器に用いる落とし蓋において、液体上で浮遊性を有し、液体に対し非浸透性を持つ材質を用い、全面滑面の円板状の上下の面をなだらかな山型形状に形成したことを特徴とする、醤油差しのような液体注出容器に用いる落とし蓋。
【請求項2】
請求項1の材質を軟質材とした、醤油差しのような液体注出容器に用いる落とし蓋。
【請求項3】
請求項1の形状を小形粒状体とした、醤油差しのような液体注出容器に用いる落とし蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−126459(P2012−126459A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−290608(P2011−290608)
【出願日】平成23年11月26日(2011.11.26)
【出願人】(508333860)
【Fターム(参考)】