説明

金属シェルの補強構造及び金属シェルの製造方法

【課題】金属シェルの開口端の剛性を確保しつつ、胴体部を薄肉にすることができ、製造工程を簡素化することのできる金属シェルの補強構造及び金属シェルの製造方法を提供することにある。
【解決手段】金属シェル11は、胴体部20と、胴体部20の開口端に設けられた一対の補強部21とからなる。胴体部20は、金属製の円筒25からなり、補強部21は、円筒25と同径の金属製のリング27からなる。リング27は、円筒25の少なくとも1つの開口端に接合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属シェルの補強構造及び金属シェルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ドラムは、円筒状のシェルと、そのシェルの両側開口端に装着された一対のドラムヘッドとを備えている。ドラムの演奏時には、ドラムヘッドが叩打されることで振動し、その振動音がシェルにより増幅される。このようにドラムのシェルは、叩打されたドラムヘッドが振動する際の支点として機能すると共に、ドラムヘッドの振動音を増幅させる共鳴体としても機能する。この点から、シェルには、ドラムヘッドの張力による変形を防ぐために剛性が求められる。しかし、音の応答性(レスポンス)や響き(サスティーン)などが求められる場合、ドラムのシェルを薄肉に形成する必要がある。このような場合、薄肉なシェルを形成するため、ドラムヘッドが装着される開口端のみを補強することが行われている。
【0003】
金属シェルの場合、シェルの開口端に補強部を形成する方法として、例えば、図5に示すように、長方形の金属板から円筒を形成し、円筒の両開口端を折り曲げて断面V字状の補強部51を形成する方法が知られている。また、金属シェルの開口端に補強部を形成する方法として図6(a)〜(d)に示すような方法も知られている。この方法によれば、まず、図6(a)に示すように、一枚の金属板60から2枚の円板61a、61bを打ち抜く。次に、図6(b)に示すように、深絞り加工やスピニング加工などのプレス加工により、円板61aを成形して上シェル62aを形成し、円板61bを成形して下シェル62bを形成する。そして、金属シェルの開口端を形成するため、各シェル62a、62bの底部中央部分Pを円形にカットする。続いて、図6(c)に示すように、各シェル62a、62bの開口端を折り曲げて、断面三角形状の補強部63a、63bをそれぞれ形成する。最後に、両シェル62a、62bを溶接して一体化することにより、図6(d)に示すような金属シェル65が作製される(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】米国特許第1832227号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図5に示す方法によれば、比較的少ない材料から金属シェルを形成できるものの、一枚の金属板から金属シェルの全ての部分が形成されるため、金属シェルの胴体部50と補強部51とで肉厚を異ならせることができない。つまり、胴体部50と同じ肉厚で補強部51が形成されるため、金属シェルを薄肉に形成する場合には、金属シェルの開口端の剛性を十分に確保することができない。一方、厚肉な金属板を用いて金属シェルを形成する場合には、金属シェルの開口端を上手く曲げることができず、補強部51を所望の形状にすることができない。
【0005】
また、図6(a)〜(d)に示す方法によれば、金属シェルの両開口端に断面三角形状の補強部63a、63bが形成されるため、図5に示す方法よりも金属シェルの開口端の剛性を高くすることができる。しかしながら、この方法は、深絞り加工やスピニング加工のための金型や治具などを必要とする。また、生産性の高い方法とも言えず、図7に示すように、原材料となる金属板60に無駄な部分(斜線部)が多く生じるという欠点もある。更には、両シェル62a、62bの接合箇所に厚肉部が生じるため、金属シェルの振動が妨げられて、共鳴体としての機能が損なわれるという問題もある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属シェルの開口端の剛性を確保しつつ、胴体部を薄肉にすることができ、製造工程を簡素化することのできる金属シェルの補強構造及び金属シェルの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ドラムヘッドが装着される金属シェルの開口端を補強するための補強構造であって、金属シェルは、胴体部と、胴体部の開口端に設けられた補強部とからなり、胴体部は、金属製の円筒からなり、補強部は、円筒と同径の金属製のリングからなり、リングが円筒の少なくとも1つの開口端に接合されていることを要旨とする。
【0008】
この構成によれば、金属製のリングを金属製の円筒の開口端に接合することによって、金属シェルの開口端の剛性を高くすることができる。また、金属シェルを構成する胴体部と補強部とが別部品からなるため、胴体部と補強部とで肉厚を異ならせることもできる。よって、金属シェルの開口端の剛性を確保しつつ、胴体部を薄肉にすることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、リングが円筒の上下の開口端に接合されていることを要旨とする。
この構成によれば、リングが円筒の上下の開口端に接合されるため、金属シェルの剛性を全体的に高くすることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、補強部は中空であることを要旨とする。
この構成によれば、補強部が中空であるため、金属シェルの軽量化を図ることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、補強部は断面三角形状を有していることを要旨とする。
この構成によれば、補強部が断面三角形状を有しているため、金属シェルの開口端の剛性をより一層高くすると共に、ドラムヘッドが振動する際の支点として有効な形状にすることができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、リングは、円筒の開口端においてその端面に接合されていることを要旨とする。
この構成によれば、リングと円筒との接合面積が少ないため、リングを円筒の開口端に接合する際に要する時間や材料を節約することができる。また、リングと円筒との接合作業を円筒の外側から行えるため、リングと円筒とを接合する際の作業性が向上すると共に、接合作業の自動化を容易に行うこともできる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、リングは、円筒の開口端において同円筒の内周面に接合されていることを要旨とする。
この構成によれば、リングと円筒との接合面積が十分に確保されると共に、リングと円筒との重複部分が他の部分よりも肉厚になることから、金属シェルの開口端の剛性を更に高くすることができる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の発明において、円筒は、チタン又はチタン合金からなることを要旨とする。
この構成によれば、チタン又はチタン合金は音の伝播速度に優れ、かつ内部減衰率の小さい材料であるため、音の応答性や響きなどの音響特性に優れた金属シェルを提供することができる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、ドラムヘッドが装着される金属シェルの開口端を補強するための補強構造を備えた金属シェルの製造方法であって、長方形の金属板を成形して円筒を形成するステップと、金属パイプを成形して円筒と同径のリングを形成するステップと、リングを円筒の開口端に接合するステップとを備えることを要旨とする。
【0016】
この構成によれば、金属シェルは、一枚の金属板から円筒を成形し、金属パイプから円筒と同径のリング成形し、円筒の開口端にリングを接合して形成される。この方法によれば、一枚の金属板から打ち抜かれた2枚の円板を成形して一組のシェルを形成し、両シェルを接合して一体化する従来の方法と比べ、生産性が向上すると共に、使用する金型や治具の種類が少なくて済む。また、原材料となる金属板に無駄な部分がほとんど生じないため、材料コストを低減することもできる。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の発明において、リングは、金属パイプを断面三角形状に成形した後に環状に成形され、その金属パイプの両端を接合することにより形成されることを要旨とする。
【0018】
この構成によれば、比較的入手し易い金属パイプを用いるため、材料コストの上昇を抑制することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、金属シェルの開口端の剛性を確保しつつ、胴体部を薄肉にすることができ、製造工程を簡素化することのできる金属シェルの補強構造及び金属シェルの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、ドラム10は、金属シェル11(以下、シェルと称す)と、シェル11の上下の開口端を塞ぐ一対のドラムヘッド12とを備えている。ドラムヘッド12は、演奏者による叩打時に振動音を発する。シェル11は、ドラムヘッド12で発生した振動音を増幅する。
【0021】
シェル11の上側及び下側の開口端には、ドラムヘッド12を保持する環状のヘッド枠13と、シェル11に固定される環状のフープ14とがそれぞれ設けられている。各フープ14は、その下面をヘッド枠13の外面に当接させた状態で、シェル11の上部及び下部の外周にそれぞれ配置されている。各ドラムヘッド12は、フープ14を介して、ヘッド枠13に保持された状態で、シェル11の上側及び下側の開口端にそれぞれ支持されている。
【0022】
シェル11の外周面には、各フープ14を固定するための複数のラグ16と、各ドラムヘッド12の張力を調節するための複数のラグボルト18とが設けられている。各ラグ16は、縦孔16aを有し、縦孔16aの両端には、ラグナット17がそれぞれ収容及び固定されている。各ラグボルト18をフープ14の孔に挿入し、ラグボルト18の先端をラグ16内のラグナット17に締め付けることにより、ヘッド枠13がフープ14により押圧されて、各ドラムヘッド12の張力が強められる。一方、各ラグボルト18を緩めることにより、フープ14によるヘッド枠13の押圧が解除されて、各ドラムヘッド12の張力が弱められる。
【0023】
図2及び図3に示すように、シェル11は、円筒状の胴体部20と、胴体部20の両開口端に設けられた一対の補強部21とを備えている。胴体部20は共鳴体として機能するシェル11の主要部分である。補強部21はドラムヘッド12の張力によるシェル11の変形を防ぐために設けられている。胴体部20は金属製の円筒25からなる。円筒25は、軽量で、かつ音の伝播速度や内部減衰率などに優れるとの理由から、チタン又はチタン合金等の金属材料により形成されている。円筒25は、長方形をなす一枚の金属板26を円筒状に成形し、金属板26の両端縁を溶接することにより形成されている。
【0024】
各補強部21は、円筒25と同径の金属製のリング27からなる。リング27は、高い剛性を有するなどの理由から、チタン、チタン合金、ブラス(真鍮)、ステンレス等の金属材料により形成されている。リング27は、断面円形状の金属パイプを断面三角形状に成形したものを更に環状に成形し、金属パイプの両端縁を溶接することにより形成されている。このため、シェル11では、各補強部21が中空であり、断面三角形状を有している。このように、シェル11は、1つの円筒25と一対のリング27とからなり、各リング27を円筒25の各開口端に溶接又はろう付けすることにより形成されている。
【0025】
リング27は、円筒25の開口端においてその円筒25の端面25aに接合されている。このとき、リング27の外周面は、円筒25の外周面と略面一に配置されている。この配置により、各補強部21では、各リング27の突部27aが、各ドラムヘッド12に対しその外周縁に沿って接触する。従って、各ドラムヘッド12は、各リング27の突部27aを介して、ヘッド枠13に対し振動可能に装着されている。
【0026】
ドラムの演奏時に生じるドラムヘッド12の振動や、ラグボルト18の締め付けなどによって、シェル11の開口端には、ドラムヘッド12の張力による内向き(図2に示す矢印方向)の力Fが作用する。このため、ドラムヘッド12の張力によりシェル11が変形し、ドラムヘッドが振動する際の支点として機能のみならず、共鳴体としての機能についても損なわれる虞がある。その点、本実施形態によれば、シェル11の両開口端が補強部21により補強されているため、上述した内向きの力Fによるシェル11の変形が抑止される。
【0027】
次に、本実施形態のシェル11の製造方法について図3を参照して説明する。
まず、図3(a),(b)に示すように、3本ローラー機を用いて、長方形の金属板26を円筒形に成形する。そして、金属板26の両端を溶接することにより、金属製の円筒25が形成される。また、例えば引抜機を用いて、断面円形状の金属パイプを断面三角形状に成形する。更に、その成形体を環状に成形した後、両端を溶接することにより、リング27が形成される。得られたリング27を円筒25の各開口端にそれぞれ配置し、円筒25の外側から、各リング27を円筒25に溶接することにより、図3(c)に示すシェル11が形成される。この方法を用いた場合、シェル11を構成する補強部21と胴体部20とが別部品から形成されるため、補強部21と胴体部20とで肉厚を異ならせることができる。これにより、シェル11の主要部である胴体部20を、補強部21よりも薄肉に形成することができる。また、シェル11の胴体部20を、補強部21とは異なる金属素材から形成することもできる。
【0028】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)胴体部20は、金属製の円筒25からなり、各補強部21は、円筒25と同径の金属製のリング27からなる。この構成によれば、金属製のリング27を金属製の円筒25の開口端に接合することによって、シェル11の開口端の剛性を高くすることができる。また、シェル11を構成する胴体部20と補強部21とが別部品からなるため、胴体部20と補強部21とで肉厚を異ならせることができる。よって、シェル11の開口端の剛性を確保しつつ、胴体部20を薄肉にすることができる。また、胴体部20を補強部21とは異なる金属素材から形成することもでき、胴体部20に使用される金属材料としてその選択肢を大幅に広げることができる。つまり、共鳴体として機能するシェル11の胴体部20に対し、音響特性に優れた設計を提供することができる。
【0029】
(2)各リング27が円筒25の各開口端に接合されているため、シェル11の各開口端の剛性を高くすることができる。これにより、ドラムヘッド12の張力によるシェル11の歪みをより一層抑制することができる。
【0030】
(3)補強部21は中空であるため、シェル11の軽量化を図ることができる。また、補強部21は断面三角形状を有しているため、シェル11の開口端の剛性をより一層高くすることができる。
【0031】
(4)リング27は、円筒25の開口端においてその端面25aに接合されている。この構成によれば、リング27と円筒25との接合面積が少ないため、リング27を円筒25の開口端に接合する際に要する時間や材料を節約することができる。また、リング27と円筒25との接合材業を円筒25の外側から行えるため、リング27と円筒25とを接合する際の作業性も向上する。
【0032】
(5)円筒25は、チタン又はチタン合金等の金属材料により形成されている。チタン又はチタン合金は音の伝播速度に優れ、かつ内部減衰率の小さい材料であるため、音の応答性や響きなどの音響特性に優れたシェル11を提供することができる。
【0033】
(6)シェル11は、長方形の金属板26から金属製の円筒25を形成し、金属パイプから円筒25と同径のリング27を形成し、円筒25の両開口端にリング27を溶接することにより形成される。この方法によれば、一枚の金属板26から打ち抜かれた2枚の円板を成形して一組のシェルを形成し、両シェルを接合して一体化する従来の方法とは異なり、汎用機である3本ローラー機を用いてシェル11を成形することができる。また、従来の方法と比べ生産性が向上すると共に、スピニングマシンやプレス機を使用しないため、使用する金型や治具の種類が少なくて済む。また、原材料となる金属板26には無駄な部分がほとんど生じないため、材料コストを低減することもできる。更に、一枚の金属板からシェル11の胴体部20が形成されるため、シェル11の振動を妨げる厚肉部が形成されることもない。よって、シェル11の共鳴体としての機能が損なわれることもない。
【0034】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態において、図4に示すように、リング27を、円筒25の開口端において同円筒25の内周面に接合してもよい。この構成によれば、リング27と円筒25との接合面積が十分に確保されると共に、リング27と円筒25との重複部分が他の部分よりも肉厚になることから、シェル11の開口端の剛性を更に高くすることができる。
【0035】
・本実施形態において、円筒25の両開口端に接合された一対のリング27のうちいずれか一方を省略してもよい。
・本実施形態において、補強部21は中実であってもよい。
【0036】
・本実施形態において、補強部21の断面形状は、円形、楕円形、四角形、五角形などの任意の形状に変更してもよい。
・本実施形態において、円筒25とリング27とを同じ金属素材から形成してもよい。
【0037】
・本実施形態において、円筒25を、チタン又はチタン合金以外の金属素材から形成してもよい。
・本実施形態において、溶接やろう付け以外の接合方法、例えば、ボルトや接着剤などを用いて、リング27を円筒25の開口端に接合してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ドラムの全体構成を示す側面図。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図。
【図3】(a)、(b)、(c)は本実施形態のシェルの製造方法を示す説明図。
【図4】別例のシェルの開口端部を拡大して示す部分断面図。
【図5】従来のシェルの開口端部を示す部分断面図。
【図6】(a)〜(d)は従来のシェルの製造方法を示す説明図、
【図7】原材料となる金属板に生じる無駄な部分を説明するための説明図。
【符号の説明】
【0039】
11…金属シェル(シェル)、12…ドラムヘッド、20…胴体部、21…補強部、25…円筒、25a…端面、26…金属板、27…リング。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドラムヘッドが装着される金属シェルの開口端を補強するための補強構造であって、
前記金属シェルは、胴体部と、前記胴体部の開口端に設けられた補強部とからなり、
前記胴体部は、金属製の円筒からなり、前記補強部は、前記円筒と同径の金属製のリングからなり、前記リングが前記円筒の少なくとも1つの開口端に接合されていることを特徴とする金属シェルの補強構造。
【請求項2】
請求項1記載の金属シェルの補強構造において、
前記リングが前記円筒の上下の開口端に接合されていることを特徴とする金属シェルの補強構造。
【請求項3】
請求項1記載の金属シェルの補強構造において、
前記補強部は中空であることを特徴とする金属シェルの補強構造。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の金属シェルの補強構造において、
前記補強部は断面三角形状を有していることを特徴とする金属シェルの補強構造。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の金属シェルの補強構造において、
前記リングは、前記円筒の開口端においてその円筒の端面に接合されていることを特徴とする金属シェルの補強構造。
【請求項6】
請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の金属シェルの補強構造において、
前記リングは、前記円筒の開口端において同円筒の内周面に接合されていることを特徴とする金属シェルの補強構造。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の金属シェルの補強構造において、
前記円筒は、チタン又はチタン合金からなることを特徴とする金属シェルの補強構造。
【請求項8】
ドラムヘッドが装着される金属シェルの開口端を補強するための補強構造を備えた金属シェルの製造方法であって、
長方形の金属板を成形して円筒を形成するステップと、
金属パイプを成形して前記円筒と同径のリングを形成するステップと、
前記リングを前記円筒の開口端に接合するステップと
を備えることを特徴とする金属シェルの製造方法。
【請求項9】
請求項8記載のシェルの製造方法において、
前記リングは、前記金属パイプを断面三角形状に成形した後に環状に成形され、その金属パイプの両端を接合することにより形成されることを特徴とする金属シェルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−31359(P2009−31359A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−192420(P2007−192420)
【出願日】平成19年7月24日(2007.7.24)
【出願人】(502009761)星野楽器製造 株式会社 (11)
【出願人】(593141296)株式会社ティグ (6)