説明

釣り糸クリーナー

【課題】魚釣りをした後の釣り糸の汚れや水滴を手軽に取ることの出来る釣り糸クリーナーを提供する。
【解決手段】上面を開口した中空の箱体1と上面を開口した中空の箱体2とを蝶着し、箱体1の開口縁の両端に半円状の切り欠き部4、4をそれぞれ設け、もう一方の箱体2の開口縁の両端にも半円状の切り欠き部4、4をそれぞれ設け、箱体1,2にそれぞれスポンジ5を内設し、切り欠きを有する側面の何れかにフック6を設け、蝶番3と反対側に箱体1と箱体2とを閉じて止める係止体7を設けた事を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
魚釣りをした後に釣り糸の汚れや水滴を手軽に取ることの出来る釣り糸クリーナーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用後の釣り糸をリールから洗浄液内を通してローラーに巻き取り洗浄する大掛かりな装置ではなく、もっと手軽に洗浄出来るようにする為に、スリットを設けたスポンジを釣り竿に取り付け、このスリットに使用後の釣り糸を通してリールを巻き取るだけで釣り糸が清掃できる発明が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−228644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら釣竿に手軽に取り付ける種類の清掃装置の中で、取り付け部材を釣竿に巻きつけて面ファスナーで固定する構造のものは、しっかり釣竿に取り付けないと動いてしまう欠点があり、取り付け部材がある為大きくなってかさばる欠点があった。さらに、取り付け部材が釣竿を挾持するだけのものは釣竿の太さが多種ある為、一応大小の径のサイズの用意はあるが釣竿の太さが多種ある為、取り付け部材が釣竿の太さに合わない物も出てきて取り付け部材を釣竿にしっかり固定できない場合も出てくる欠点があった。
さらに、釣り糸が通る位置にスリットの位置が来るように取り付け部材で釣竿に取り付ける時、ずれて取り付けてしまいやすく非常に難しい欠点があった。さらに、スポンジのスリット内の汚れを洗うのは、スリットを左右に開いて洗っても奥の方は非常に洗いにくい欠点があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような課題を解決するため、この発明は、上面を開口した中空の箱体1の開口縁の一辺と、もう一方の、上面を開口した中空の箱体2の開口縁の一辺を蝶番3で蝶着し、箱体1の開口縁の両端にそれぞれ切り欠き部4、4を設け、箱体2の開口縁の両端にも、上記箱体1の切り欠き部4、4と相対するようにそれぞれ切り欠き部4、4を設け、箱体1、2にそれぞれスポンジ5を内設し、何れかの切り欠き部4付近にフック6を設け、箱体1,2の蝶番3と反対側に、箱体1と箱体2を閉じて止める係止部7をそれぞれ設ける。
【発明の効果】
【0006】
本発明の清掃装置は、釣竿の釣り糸を通す輪状のガイドにフック6を引っ掛けるだけなので位置決めの必要がなく非常に簡単取り付けられ、場所をとる取り付け部材がないのでコンパクトであり、また、スポンジ5の汚れは、箱体1と箱体2を開ければ汚れ面が露出するので洗いやすく、フック6で任意の場所に引っ掛けて干すことができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の実施例を示す斜視図
【図3】本発明の係止部の係止時の横断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)上面を開口した中空の方形状の箱体1の開口縁の一辺と、同形状の上面を開口した 中空の方形状の箱体2の開口縁の一辺とを蝶番3により蝶着し、箱体2を蝶番3によ って上方に回転させて閉じて箱体2の開口縁と箱体1の開口縁を相対重合させて一つ の中空の箱体の形状になるように設ける。
(ロ)箱体1の長方形の開口縁の両短辺中央にそれぞれ半円状の切り欠き部4、4を設け 、箱体2の長方形の開口縁の両短辺中央にそれぞれ半円状の切り欠き部4、4を設け 、箱体1,2を閉じた時それぞれの切り欠き部が円状になるように設ける。
(ハ)箱体1と箱体2とにそれぞれスポンジ5を内設する。箱体1と箱体2を閉じた時に スポンジ同志が軽く圧接するように設ける。
(ニ)切り欠き部4を有する側面の何れかの一カ所にフック6を設ける。
(ホ)係止部7は、蝶番3と反対側の箱体1の開口縁の中央から端部方向に、細長い係止 部7aを設け、蝶番3と反対側の箱体2の開口縁の中央から上記係止部7aと反対の 端部方向に細長い係止部7bを設け、箱体1と箱体2を閉じた時、係止部7aと係止 部7bが重なり合わないようにずらして設け、係止部7aの中央側の先端端面に凸部 7cを設け、係止部7bの中央側の先端端面に凹部7dを設け、凸部7cと凹部7d は係止自在である。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、釣り糸を切り欠き部4から他端の切り欠き部4を通るようにスポンジ5の上に載せて箱体1と箱体2を閉じてフック6を釣竿のガイドに引っ掛けてリールを巻き取れば釣り糸の汚れや水滴を取る事ができる。
尚、箱体の形状は楕円形、円筒形でも良く任意である。
【符号の説明】
【0009】
1 上面を開口した箱体
2 上面を開口した箱体
3 蝶番
4 切り欠き部
5 スポンジ
6 フック
7a 箱体1の係止部
7b 箱体2の係止部
7c 箱体1の係止部の中央側の先端端面の凸部
7d 箱体2の係止部の中央側の先端端面の凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を開口した中空の箱体1と上面を開口した中空の箱体2とを蝶着し、箱体1の開口縁の両端にそれぞれ切り欠き部4、4を設け、箱体2の開口縁の両端にそれぞれ切り欠き部4、4を設け、箱体1,2にスポンジ5をそれぞれ内設し、箱体1,2の何れかにフック6を設け、蝶番3と反対側に箱体1,2を閉じて止める係止部7を設けたことを特徴とする釣り糸クリーナー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−16342(P2012−16342A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−168609(P2010−168609)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(501421971)
【Fターム(参考)】