説明

釣竿

【課題】微小曲げモーメントが作用した場合であっても滑らかに湾曲変形し、且つ当該変形が一様に復元する釣竿の提供。
【解決手段】この釣竿10は、ガラス繊維強化樹脂からなる釣竿本体11を備える。釣竿本体11は帯状に形成されている。釣竿本体11の外形は、基端部14から先端部15に向かって漸次小さくなっている。釣竿本体11の長手方向に沿って、切欠凹部16〜20が設けられている。切欠凹部16〜20は、釣竿本体11の側面が円弧状に切りかかれることにより構成されている。切欠凹部16〜20の近傍にラインガイド12が固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、釣竿、特にワカサギ釣りに使用される釣竿の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワカサギ釣りは、湖において冬期にワカサギを専門に狙う釣りである。ワカサギは、体長が数cm〜15cm程度の小型の魚であり、比較的釣りやすい魚であることから、釣人の間でワカサギ釣りは人気がある。ただし、仕掛けやエサの選択、仕掛けの操作(いわゆる「誘い」)の仕方によって釣果は大きく左右するものであり、ワカサギ釣りの上級者ほど仕掛けを操作するテクニック(「誘い」のテクニック)を重要視する。
【0003】
図7は、一般的なワカサギ釣りの仕掛けを模式的に示している。
【0004】
ワカサギ釣りでは、釣竿1及びリール2が使用され、リール2に巻き取られたライン3に仕掛け4が連結される。仕掛け4はおもり5を備えており、同図が示すように、おもり5の作用により仕掛け4が湖底6の付近まで沈められる。釣人は、釣竿1を所要の角度θとなるように傾斜させてワカサギがヒットするのを待つ。この角度θは、釣人のフィーリングによって設定されるものであり、釣人にとって魚がヒットしたこと(いわゆる「アタリ」)を釣人が正確に把握でき、且つ、意図的に釣竿1の穂先7を振動させて「誘い」をかけやすい角度に調整される。つまり、釣人が仕掛けを操作する(「誘い」をかける)ためには、釣竿1の弾性や曲がり特性がきわめて重要であり、従来から釣竿に関して種々の提案、改良がなされている(たとえば特許文献1〜特許文献4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−207358号公報
【特許文献2】特開2009−207357号公報
【特許文献1】特開2009−207356号公報
【特許文献2】特開2009−82052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
釣人は、仕掛け4を水中に投入した後、同図の状態から意図的に穂先7を上下に振動させて「誘い」をかける。釣人は、釣果を上げるために次のようなテクニックを駆使する。すなわち、釣人は、穂先7に意図的に微細な振動を与え、この振動が一様ではなく不規則に変化したときにアタリを感知する。釣人の経験上、ワカサギ釣りでは、このような穂先7の振動の微小変化を捉えることが釣果を大きく左右する。
【0007】
そうすると、釣竿1に要求される性能は、穂先7が微細且つ一様な振動を起こすことができること、換言すれば、穂先7が柔らかいこと、及び釣竿1が滑らかに曲がって且つ曲がりが一様に復元することである。加えて、釣人は、リール2を用いて仕掛け4を回収するが、その際に仕掛け4からワカサギが脱落しないためにも(いわゆる「バラシ」が起こらないように)、釣竿1が滑らかに曲がることが重要である。
【0008】
ところで、ライン3が支持されるために釣竿1にラインガイド8が取り付けられる必要がある。ラインガイド8は、一般に糸及び接着剤により釣竿1の所要の位置に固定される。他方で、穂先7が柔らかく形成されることにより、当然に穂先7の剛性は低下する。そのため、ラインガイド8が釣竿1に取り付けられると、当該取付部位の剛性が局部的に大きくなり、穂先7が振動した際、あるいは仕掛け4の回収時に釣竿1が一様に曲がらないばかりか、当該取付部位を節として二次的な振動が発生してしまうおそれがある。その結果、釣人は、実釣において「誘い」をかけにくく、アタリがとりにくく、さらにはヒットしたワカサギが針から外れやすい(「バラシ」やすい)という不都合が生じる。
【0009】
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、ワカサギ釣りに供される釣竿であって、滑らかに曲がって且つ一様に曲がりが復元する釣竿及び釣竿本体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1) 本発明に係る釣竿本体は、基端から先端に向かって所定のテーパが設けられた樹脂又は繊維強化樹脂からなる細長棒状体を備え、当該細長棒状体の長手方向に所定の間隔をあけて局部的に曲げ剛性を低下させる欠損部が並設されている。
【0011】
この構成によれば、細長棒状体が樹脂又は繊維強化樹脂により構成されるので、細長棒状体は、均質な構造を備える。したがって、仮に上記欠損部が存在しないとすれば、細長棒状体の断面係数は基端から先端に向かって漸次滑らかに変化し、当該細長棒状体に曲げモーメントが作用した場合に当該細長棒状体は全体に滑らかに湾曲変形する。この細長棒状体の断面係数が小さく設定された場合には、当該細長棒状体は、微小な曲げモーメントに対しても敏感に反応して湾曲変形する。そして、上記欠損部が存在しない細長棒状体に釣糸ガイドが従来の要領で取り付けられると、当該釣糸ガイドが取り付けられた部分の断面係数が局部的に大きくなり、当該細長棒状体の滑らかな湾曲が実現されないことは前述のとおりである。なお、上記従来の要領とは、典型的には、ナイロン糸で釣糸ガイドが細長棒状体に締結され、接着剤にて固定されるものである。
【0012】
この発明では、均質な構造の細長棒状体に上記欠損部が設けられており、この欠損部は、細長棒状体の長手方向に沿って所定の間隔で並んでいる。このため、当該欠損部が設けられた部位において当該細長棒状体の断面係数が小さくなり、細長棒状体の剛性は局部的に低下している。このような欠損部が設けられた部位に上記釣糸ガイドが従来の要領で固定されると、上記欠損部が設けられることによる断面係数の低下と上記釣糸ガイドが設けられることによる断面係数の増大とが相殺され、結果として細長棒状体の断面係数は、基端から先端に向かって漸次滑らかに変化し得る。つまり、上記細長棒状体に上記欠損部が設けられることにより、微小な曲げモーメントが作用した場合であっても滑らかに曲がって且つ一様に曲がりが復元する釣竿本体が実現され得る。
【0013】
(2) 上記欠損部は、上記細長棒状体を貫通する孔が採用され得る。
【0014】
(3) また、上記欠損部は、上記細長棒状体の外面を切り欠く凹部が採用され得る。
【0015】
(4) 上記細長棒状体は、断面形状が扁平した矩形である帯状に形成されているのが好ましい。
【0016】
この構成では、細長棒状体は、曲げモーメントが作用したときにきわめて敏感に湾曲変形することができる。このため、この発明に係る釣竿本体は、ワカサギ釣りに供される釣竿の構成部品として好適である。
【0017】
(5) 上記釣竿本体と、上記欠損部に締結された釣糸ガイドとにより、釣竿が構成され得る。
【0018】
この発明では、釣竿本体は、微小な曲げモーメントが作用した場合であっても滑らかに湾曲変形し、この変形が一様に復元し得るので、ターゲットとなる魚が小型であっても、そのアタリが釣竿本体に顕著に現れる。また、釣竿本体が節を生じさせることなく滑らかに湾曲するので、ヒットした魚が釣針から外れることが防止される。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、ワカサギその他の小型魚の微小なアタリが釣人によって確実に捉えられ、且つ釣針から魚が脱落することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿の外観斜視図である。
【図2】図2は、図1における要部拡大図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態の変形例に係る釣竿本体の要部拡大斜視図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態の第2の変形例に係る釣竿本体の要部拡大斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態の第3の変形例に係る釣竿本体の要部拡大斜視図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態の第4の変形例に係る釣竿本体の要部拡大斜視図である。
【図7】図7は、一般的なワカサギ釣りの仕掛けを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る釣竿の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
【0022】
[釣竿の構成]
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿の外観斜視図である。図2は、図1における要部拡大図である。
【0024】
釣竿10は、主としてワカサギ釣りに供されるものであって、釣竿本体11と、釣竿本体11に設けられたラインガイド12と、グリップ13とを備えている。この釣竿10の特徴とするところは、釣竿本体11が後述の形状に形成されている点であり、これにより、釣竿本体11が滑らかに湾曲変形することができると共に、当該変形が一様に復元され得るようになっている。
【0025】
釣竿本体11は、ガラス繊維強化樹脂からなる。もっとも釣竿本体11を構成する材料は、炭素繊維強化樹脂でもよいし、繊維で強化されていない樹脂や金属でもよい。釣竿本体11は、図1が示すように細長棒状体である。図2が示すように、この釣竿本体11は帯状に形成されている。すなわち、釣竿本体11の断面形状は、扁平した矩形に形成されている。ただし、釣竿本体1の基端部14においては(図1参照)、釣竿本体11の断面形状が円形に形成されている。つまり、この基端部14は、丸棒状に形成されている。
【0026】
また、図1が示すように、この釣竿本体11はテーパ状に形成されており、釣竿本体11の幅寸法W(図2参照)は、釣竿本体11の基端部14から先端部15に向かって漸次小さくなっている。なお、本実施形態では、細長棒状態が丸棒状に成形され、これが切削されることによって上記帯状の釣竿本体11が形成されている。本実施形態では、釣竿本体11の基端部14の外径は4mmに設定され、先端の幅寸法Wは1.5mm、厚さ寸法B(図2参照)は0.15mmに設定されている。もっとも、釣竿本体11の外形寸法は設計変更され得るし、他の加工手段によって釣竿本体11が帯状に形成されてもよい。
【0027】
釣竿本体11に切欠凹部16〜20(本発明における「欠損部」の一例)が設けられている。本実施形態では、5つの切欠凹部16〜20が釣竿本体11の長手方向に沿って並設されている。本実施形態では、釣竿本体11の先端から切欠凹部16までの距離p1は22mmに設定されており、隣り合う切欠凹部16〜20同士の間隔p2〜p5は、それぞれ、25mm、27mm、33mm、40mmに設定されている。なお、切欠凹部16から20の数や、上記距離p1、間隔p2〜p5は、適宜設計変更され得る。
【0028】
図2が示すように、本実施形態では、各切欠凹部16〜20は、釣竿本体11の両側に設けられており、釣竿本体11の左側面21及び右側面22が切りかかれることによって形成されている。各切欠凹部16〜20は、本実施形態では円弧状に形成されており、この円弧の半径Rは5mmに設定されている。この円弧の半径Rは適宜設計変更され得るが、各切欠凹部16〜20が設けられた部位の釣竿本体11の幅寸法Woは、1.8mm以上に設定される。なお、各切欠凹部16〜20の形状は、円弧状に限定されるものではなく他の形状であってもよい。ただし、釣竿本体11に曲げモーメントが作用した際に各切欠凹部16〜20が設けられた部位における応力集中が回避されるためには、釣竿本体11の断面形状が急激に変化しないように各切欠凹部16〜20の形状が決定されるべきである。
【0029】
本実施形態では、図1が示すように6つのラインガイド12が取り付けられている。各ラインガイド12は、ステンレス鋼により構成されており、既知の構造である。したがって、ラインガイド12についての説明は省略される。各ラインガイド12は、一対の取付脚23を有する。この取付脚23が釣竿本体11の所定位置に固定されている。すなわち、第1番目のラインガイド12は、釣竿本体11の先端に配置されており、このラインガイド12の取付脚23は、ナイロン糸24により釣竿本体11の先端部15に締結され、接着剤で確実に固定されている。具体的には、一対の取付脚23が釣竿本体11の長手方向に沿って配置され、ナイロン糸24が釣竿本体11の短手方向に巻き付けられることによって締結される。他のラインガイド12も同様の要領で釣竿本体11に締結固定されている。第2番目から第6番目のラインガイド12は、それぞれ順に上記切欠凹部16〜20の近傍に配置されている。具体的には、各ラインガイド12の取付脚23は、図2が示すように各切欠凹部16〜20に隣接して、当該各切欠凹部16〜20の後方位置(すなわち、釣竿本体11の基端部14側)に固定されている。
【0030】
図1が示すように、グリップ13は、釣竿本体11の基端部14に連結されている。グリップ13は、釣人が把持する部材であって、既知の構造を有する。グリップ13は円柱状に形成されたグリップ本体25を備えており、釣人が握りやすいように所要の外径に設定されている。グリップ本体25を構成する材料は、樹脂、金属が例示される。グリップ本体25は、リールシート26を備えている。このリールシート26は、釣用リールをグリップ本体25に固定するためのものであって、釣用リールが載置されるシート面29を備える。また、リールシート26は、固定フード27及び可動フード28を有し、これらはシート面29に載置された釣用リールの脚を挟持する。
【0031】
[釣竿の使用要領]
【0032】
この釣竿10では、釣竿本体11がガラス繊維強化樹脂からなるので、釣竿本体11は均質な構造の細長棒状体として構成されている。このため、上記各切欠凹部16〜20が設けられた部位では(図1参照)、釣竿本体11の断面係数が小さくなり、局部的に剛性が低下している。ただし、切欠凹部16〜20が設けられた部位に隣接してラインガイド12の取付脚23がナイロン糸24及び接着剤にて固着されているから、上記切欠凹部16〜20が設けられることによる断面係数の低下と上記取付脚23が固着されたことによる断面係数の増大とが相殺され、結果として、釣竿本体11の断面係数は、基端部14から先端部15に向かって漸次滑らかに変化している。したがって、釣竿本体11に微小な曲げモーメントが作用したとしても、釣竿本体11は、ラインガイド12が設けられた部位において節を作ることなく、滑らかに湾曲変形する。しかも、当該曲げモーメントが除去されたときは、釣竿本体11の変形は、一様に復元する。
【0033】
よって、釣人が釣竿10を使用してワカサギ釣りその他の小型魚をターゲットとした釣りを行う際に、仕掛けを微妙に操作して効果的な「誘い」をかけることができるし、小型魚の微小なアタリを確実に捉えることができる。しかも、ヒットした魚の引きに対して釣竿本体11がソフトに湾曲変形するので、ヒットした魚が釣針から脱落することが防止される。
【0034】
また、本実施形態では、釣竿本体11の断面形状が扁平した矩形に形成されており、釣竿本体11が帯状に形成されている。このため、釣竿本体11は、曲げモーメントが作用したときにきわめて敏感に湾曲変形することができる。したがって、この釣竿本体11は、特にワカサギ釣りに好適に使用され得る。
【0035】
[変形例]
【0036】
図3は、上記実施形態の変形例に係る釣竿本体31の要部拡大斜視図である。
【0037】
同図が示すように、この変形例に係る釣竿本体31が上記釣竿本体11と異なるところは、釣竿本体11は円弧状の切欠凹部16〜20を備えていたのに対し、釣竿本体31は、これに代えて円形の貫通孔32が設けられている点である。なお、その他の構成については、上記釣竿10と同様である。
【0038】
上記貫通孔32の中心は、釣竿本体11の中心と一致している。貫通孔32の内径は特に限定されるものではないが、貫通孔32を除いた部分の寸法Woは、上記実施形態と同様に1.8mm以上に設定される。もっとも、貫通孔32は楕円であってもよいし、その他の形状の貫通孔であってもよい。なお、本変形例では、ラインガイド12の取付脚23は、貫通孔23を跨ぐように配置され、この取付脚23を締結するナイロン糸24は、図3が示すように貫通孔23の半分を覆うように釣竿本体11に巻き付けられる。
【0039】
図4は、上記実施形態の第2の変形例に係る釣竿本体33の要部拡大斜視図である。
【0040】
この変形例に係る釣竿本体33が上記釣竿本体11と異なるところは、釣竿本体11は帯状に形成されていたのに対し、釣竿本体33は、円柱状に形成されている点である。つまり、釣竿本体33は、従来から一般的な形状であるテーパ付きの丸棒であってもよい。本変形例では、切欠凹部16〜20は、釣竿本体33の曲げ方向(参照符号36が示す方向)に沿って配置されている。すなわち、切欠凹部16〜20は、釣竿本体33が湾曲変形したときに引張応力及び圧縮応力が発生する側(図中上側及び下側)に設けられている。一対の取付脚23は、同図が示すように切欠凹部16〜20の後方に釣竿本体33の長手方向に沿って配置され、ナイロン糸24で締結される。なお、その他の構成については、上記釣竿10と同様である。
【0041】
図5は、上記実施形態の第3の変形例に係る釣竿本体34の要部拡大斜視図である。
【0042】
この変形例に係る釣竿本体34が上記釣竿本体11と異なるところは、釣竿本体11は帯状に形成されていたのに対し、釣竿本体34は、円柱状に形成されている点、及び釣竿本体11は上記切欠凹部16〜20を備えていたのに対し、釣竿本体34は、これに代えて円形の貫通孔35が設けられている点である。本変形例では、一対の取付脚23は、同図が示すように貫通孔35を跨いで釣竿本体34の長手方向に沿って配置され、ナイロン糸24で締結される。なお、その他の構成については、上記釣竿10と同様である。
【0043】
図6は、上記実施形態の第4の変形例に係る釣竿本体38の要部拡大斜視図である。
【0044】
この変形例に係る釣竿本体38が上記釣竿本体11と異なるところは、釣竿本体11は帯状に形成されていたのに対し、釣竿本体34は、円柱状に形成されている点、及び釣竿本体11は上記切欠凹部16〜20を備えていたのに対し、釣竿本体34は、これに代えて外径が縮径されている点である。本変形例では、一対の取付脚23は、同図が示すように縮径された部分の後方に釣竿本体34の長手方向に沿って配置され、ナイロン糸24で締結される。この縮径された部分は、同図が示すように、中央部の外径(d0)が最も小さく、当該中央部から両側に向かって漸次外径が滑らかに大きくなっている。なお、その他の構成については、上記釣竿10と同様である。そして、この変形例に係る釣竿本体38では、上記取付脚23は、釣竿本体38の全周にわたって任意の位置に取り付けられるので、ラインガイド12の取付作業が容易である。
【符号の説明】
【0045】
10・・・釣竿
11・・・釣竿本体
12・・・ラインガイド
14・・・基端部
15・・・先端部
16・・・切欠凹部
17・・・切欠凹部
18・・・切欠凹部
19・・・切欠凹部
20・・・切欠凹部
24・・・ナイロン糸
31・・・釣竿本体
32・・・貫通孔
33・・・釣竿本体
34・・・釣竿本体



【特許請求の範囲】
【請求項1】
基端から先端に向かって所定のテーパが設けられた樹脂又は繊維強化樹脂からなる細長棒状体を備え、
当該細長棒状体の長手方向に所定の間隔をあけて局部的に曲げ剛性を低下させる欠損部が並設されている釣竿本体。
【請求項2】
上記欠損部は、上記細長棒状体を貫通する孔からなる請求項1に記載の釣竿本体。
【請求項3】
上記欠損部は、上記細長棒状体の外面を切り欠く凹部からなる請求項1に記載の釣竿本体。
【請求項4】
上記細長棒状体は、断面形状が扁平した矩形である帯状に形成されている請求項1から3のいずれかに記載の釣竿本体。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の釣竿本体と、
上記欠損部に締結された釣糸ガイドとを備えた釣竿。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−182670(P2011−182670A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49127(P2010−49127)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000002439)株式会社シマノ (1,038)
【Fターム(参考)】