鉄筋の供給ユニットと、それを使用する鉄筋の供給装置
【課題】鉄筋を曲げ加工装置へ供給する供給装置を提供する。
【解決手段】鉄筋の供給ユニット1は、アタッチメント53a付のコンベヤ50と、ポケット10a付の円盤10と、下ベース62と、補助ガイド22と、主ガイド21と、上ベース61とを主要部材としてなり、下ベース62にはコンベヤ50から円盤10に向けて斜面31を形成し、ポケット10aは、円盤10の外周に等分に配置され、補助ガイド22はポケット10aの鉄筋Sをガイドし、主ガイド21はポケット10a内の鉄筋Sをガイドするとともに、ポケット10aからの鉄筋Sを所定の方向に案内する。
【解決手段】鉄筋の供給ユニット1は、アタッチメント53a付のコンベヤ50と、ポケット10a付の円盤10と、下ベース62と、補助ガイド22と、主ガイド21と、上ベース61とを主要部材としてなり、下ベース62にはコンベヤ50から円盤10に向けて斜面31を形成し、ポケット10aは、円盤10の外周に等分に配置され、補助ガイド22はポケット10aの鉄筋Sをガイドし、主ガイド21はポケット10a内の鉄筋Sをガイドするとともに、ポケット10aからの鉄筋Sを所定の方向に案内する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鉄筋の曲げ加工装置に鉄筋を供給する場合における自動化に有用な鉄筋の供給ユニットと、それを使用する鉄筋の供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄筋を自動的に曲げ加工装置に供給する装置がある。これらの装置は、鉄筋を供給するためにロボットが搭載されており、ロボットは、材料台から鉄筋を自動的に曲げ加工装置へ供給する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】http://sanyomachine.jp/products/bender_d32.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来技術によるときは、鉄筋の供給装置は、動作スピードが遅く、材料台にある鉄筋を曲げ加工装置へ供給するため、4台のロボットを搭載しなければならず、大形で複雑な高価な装置となるという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、アタッチメント付のコンベヤ、ポケット付の円盤を備えることによって、鉄筋を正確に効率よく自動供給し、生産性を向上させることができる鉄筋の供給ユニットと、それを使用する鉄筋の供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明の構成は、下ベースと、下ベースに装着するアタッチメント付のコンベヤ、ポケット付の円盤と、上ベースと、上ベースに取り付ける主ガイド、補助ガイドとを備えてなり、下ベースには、コンベヤから円盤に向けて斜面を形成し、ポケットは、円盤の外周に等分に配置され、横方向の鉄筋を1本ずつ収容可能であり、補助ガイドは、ポケット内の鉄筋をガイドし、主ガイドは、ポケット内の鉄筋をガイドするとともに、ポケットからの鉄筋を所定の方向へ案内することをその要旨とする。
【0007】
なお、上ベースには、斜面と平行な上部ガイドを付設してもよい。
【0008】
また、上ベースには、ポケットに対する鉄筋の収容ミスを検出する可動ガイドを設けてもよい。
【0009】
第2発明の構成は、第一発明に係る3組の鉄筋の供給ユニットを並列に備えてなり、両側の供給ユニットは、一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベースに搭載され、中間の供給ユニットは、上ベースが上部部材に、下ベースが下部部材に固定され、3組の供給ユニットのコンベヤは、共通の駆動軸で駆動され、3組の供給ユニットの円盤は、共通の駆動軸で駆動されることをその要旨とする。
【0010】
なお、一対の移動ベースには、鉄筋を長手方向に位置決めするセンタリング装置を設けてもよい。
【発明の効果】
【0011】
かかる第1発明の構成によるときは、アタッチメント付のコンベヤは、横方向の鉄筋を確実に分離して斜面へ搬送することができる。円盤のポケットは、補助ガイドと主ガイドとともに、横方向の鉄筋を確実に1本ずつ収容し、搬送する。主ガイドは、鉄筋を確実に所定の位置まで案内することができる。
【0012】
斜面は、上部ガイドとの間で横方向の鉄筋を整列を乱さずに円盤のポケットまで移動させ、収容させることができる。
【0013】
可動ガイドは、ポケットに対する鉄筋の収容ミスを検出し、装置を破損させないように装置を停止させることができる。
【0014】
第2発明の鉄筋の供給装置は、供給ユニットを3組設けることにより、鉄筋の中央部と両端部を支持することができ、確実に鉄筋を供給することができる。鉄筋の供給装置は、中間の供給ユニットが固定で、両側の供給ユニットが一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベースに搭載されていることにより、任意の長さの鉄筋を供給することができる。3組のコンベヤが共通の駆動軸で駆動され、3組の円盤が共通の駆動軸で駆動されることにより、3組のコンベヤ、3組の円盤は、それぞれ同一のタイミングで駆動することができ、確実な鉄筋の供給ができる。
【0015】
鉄筋の供給装置は、移動ベースにセンタリング装置を設けることによって、鉄筋を長手方向に位置決めすることができ、精度の良い曲げ加工ができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】要部拡大図(1)
【図2】全体構成斜視説明図
【図3】全体構成正面説明図
【図4】要部拡大図(2)
【図5】要部拡大図(3)
【図6】要部拡大図(4)
【図7】要部拡大説明図
【図8】要部拡大図(5)
【図9】要部拡大図(6)
【図10】動作説明図(1)
【図11】動作説明図(2)
【図12】動作説明図(3)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0018】
鉄筋の供給ユニット1は、アタッチメント53a、53a…付のコンベヤ50と、ポケット10a、10a…付の円盤10と、下ベース62と、補助ガイド22と、主ガイド21と、上ベース61とを主要部材としてなる(図1)。
【0019】
鉄筋の供給装置は、3組の供給ユニット1、1、1を並列に備えてなり(図2、図3)、両側の供給ユニット1、1は、一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベース70、70に搭載され、中間の供給ユニット1は、上ベース61が上部部材83に、下ベース62が下部部材84に固定され、3組の供給ユニット1、1、1は、コンベヤ50、50、50が共通の駆動軸51で駆動され、円盤10、10、10が共通の駆動軸11で駆動される(図2、図3)。
【0020】
鉄筋の供給装置が鉄筋Sを供給する鉄筋の曲げ加工装置は、間隔調整自在な一対の曲げユニット91、91と、台車90、90に搭載する間隔調整自在な曲げユニット91、91の間に配設するクランパ92とを主要部材としてなり、前面が固定カバー93、93…で覆われている。なお、一対の曲げユニット91、91と両側の供給ユニット1、1とは、互いに同方向に直線移動可能に設置されている。
【0021】
ベースフレーム81の両端部に、スタンド82a、82bが立設されている。スタンド82a、82b上に、上部部材83が設置されている。中間の供給ユニット1の下ベース62が固定されている下部部材84は、ベースフレーム81の中央に立設されている。鉄筋の曲げ加工装置は、ベースフレーム81上に設置されている。
【0022】
両側の供給ユニット1、1は、一直線上に相対向して前後動する逆L字形をした一対の移動ベース70、70に搭載されている(図3、図4)。移動ベース70の上面には、前後方向と左右方向に各一対ずつスライダ72、72、72、72が装着され、上部部材83にそれぞれブラケット83a、83bを介して付設するレール71、71から吊り下げられている。レール71、71は、上部部材83の左右両側に分断されて配設されている。
【0023】
移動ベース70に、ブレーキ付きモータ73が、ブラケット73aを介して付設されている。モータ73に、ピニオン74が装着され、ブラケット83bに付設するラック75と噛合している。したがって、移動ベース70、70は、モータ73、73を駆動源として上部部材83の下部を一直線上に相対向して前後動することができる。
【0024】
両側の供給ユニット1、1は、それぞれ上ベース61が移動ベース70に、ブラケット61a、61aを介して、下ベース62は、同じく移動ベース70に、ブラケット62a、62aを介して互いに内向きに設置されている(図4、図5)。したがって、各移動ベース70と、各上ベース61と下ベース62との間に鉄筋Sを横方向に搬送するための空隙ができるため、横方向の鉄筋Sの両端部を両側の供給ユニット1、1で支持することができる。また、一対の両側の供給ユニット1、1も、一直線上に相対向して前後動することができる。
【0025】
中間の供給ユニット1は、上ベース61が、上部部材83にブラケット83c、83dを介して設置され、下ベース62は、下部部材84にブラケット84aを介して設置されている(図6)。したがって、横方向の鉄筋Sの中央部を支持することができる。
【0026】
各供給ユニット1の下ベース62に、コンベヤ50と、円盤10とが装着されている(図1)。
【0027】
コンベヤ50の駆動スプロケット52は、スプラインシャフトの駆動軸51と係合するスプラインナット56に、ボス57を介して固定されている(図8)。ハウジング57bは、ボス57の外側に装着されているベアリング57aを収納し、下ベース62に付設されているため、ボス57は、下ベース62に対して相対回転自在となっている。したがって、駆動スプロケット52は、スプラインシャフトの駆動軸51上を前後自在に移動することができると同時に、駆動軸51の回転をチェーン53に伝動することができる。
【0028】
コンベヤ50の従動スプロケット55は、下ベース62に立設したピン58にベアリング55aを介して装着され、ピン58のまわりを回転自在となっている(図7(D))。なお、図7(A)〜(D)は、それぞれ図1の断面A−A、断面B−B、断面C−C、断面D−Dの主要部材を示す。
【0029】
コンベヤ50のチェーン53は、定ピッチでアタッチメント53a、53a…が取り付けられ、駆動スプロケット52と従動スプロケット55の間に巻き掛けられている(図1、図7(D))。また、駆動スプロケット52に引っ張られている方向のチェーン53の下部に、チェーン53を支持するガイド54が、ブラケット54a、54a…を介して付設されている。なお、図7の中心線Cは、チェーン53の中心を示し、円盤10の中心とも同一であり、鉄筋Sを搬送する供給ユニット1における鉄筋Sの支持中心となる。
【0030】
供給ユニット1、1、1のコンベヤ50、50、50は、共通の駆動軸51で駆動される(図9)。コンベヤ50、50、50を駆動するモータ59は、スタンド82aの側面にブラケット59aを介して付設されている。モータ59は、プーリ59bが取り付けられ、駆動軸51にプーリ51aが取り付けられ、ベルト59cがプーリ59b、51aに掛けられ、スタンド82a、82bの間に装着されている駆動軸51を駆動する。また、駆動軸51は、下部部材84の側部で、ジョイント51bによって連結されている(図3)。
【0031】
コンベヤ50、50、50は、共通の駆動軸51によって駆動され、駆動スプロケット52、52、52とチェーン53、53、53は、進行方向において同一のタイミングで装着されている(図1、図2)。したがって、移動ベース70、70を前後動させても、チェーン53、53、53の各アタッチメント53a、53a…の進行方向のタイミングは、同一である。したがって、コンベヤ50、50、50は、チェーン53、53、53のアタッチメント53a、53a…の間に横方向の鉄筋Sを1本ずつ供給すれば、鉄筋Sを1本ずつ分離して搬送することができる。
【0032】
下ベース62、62、62のコンベヤ50、50、50から円盤10、10、10に向けて斜面31、31、31が形成され、横方向の鉄筋Sは、自重で移動することによって、斜面31、31、31の下で、待機している円盤10、10、10のポケット10a、10a、10aに1本ずつ収容される。斜面31は、中心線Cと偏心している(図1、図7(C))。
【0033】
円盤10は、スプラインシャフトの駆動軸11と係合するスプラインナット15に、ボス13を介して固定される(図8)。また、ハウジング13bは、ボス13の外側に装着されているベアリング13aを収納し、下ベース62に付設されているため、ボス13は、下ベース62に対して相対回転自在となっている。したがって、円盤10は、スプラインシャフトの駆動軸11上を前後自在に移動することができると同時に、駆動軸11によって回転駆動することができる。
【0034】
供給ユニット1、1、1の円盤10、10、10は、共通の駆動軸11で駆動される(図9)。円盤10、10、10を駆動するモータ12は、スタンド82aの側面にブラケット12aを介して付設されている。モータ12は、プーリ12bが取り付けられ、駆動軸11にプーリ11aが取り付けられ、ベルト12cがプーリ12b、11a間に掛けられ、スタンド82a、82bの間に装着されている駆動軸11を駆動する。また、駆動軸11は、下部部材84の側部で、ジョイント11bによって連結されている(図3)。
【0035】
円盤10は、3個の等分に配置されたポケット10a、10a、10aを有する(図1)。また、円盤10、10、10は、120度ずつの間欠回転を行うことによって鉄筋Sを1本ずつ収容して搬送するため、円盤10の3個のポケット10a、10a、10aの停止位置は、同一となっている。これら3個のポケット10a、10a、10aの停止位置は、斜面31の下で、鉄筋Sを収容するため待機する1番目のポケット10aの位置、次に図1における反時計方向において1番目のポケット10aに対して120度進んだ位置で、鉄筋Sを収容している2番目のポケット10aの位置、さらに2番目のポケット10aに対して120度進んだ位置で、鉄筋Sを曲げユニット91、91に供給して空になっている3番目のポケット10aの位置である。円盤10、10、10は、120度ずつの間欠回転を行うことによって、1番目のポケット10a、10a、10aの位置において鉄筋Sを1本ずつ各ポケット10aに収容し、2番目のポケット10a、10a、10aの位置へ鉄筋Sを搬送し、鉄筋Sを1本ずつ曲げユニット91、91に供給し、2番目のポケット10a、10a、10aが空となって3番目のポケット10a、10a、10aとなる。
【0036】
スプラインシャフトの駆動軸11から同一のタイミングの駆動を受ける円盤10、10、10は、各円盤10の3個のポケット10a、10a、10aが回転方向においてすべて同一のタイミングで装着されている。したがって、移動ベース70、70を前後動させても、円盤10、10、10のそれぞれのポケット10a、10a、10aの回転方向のタイミングは、同一であるため、円盤10、10、10は、確実に鉄筋Sを1本ずつ収容し、搬送することができる。
【0037】
円盤10、10、10の間欠回転のとき、鉄筋Sが2番目のポケット10a、10a、10aから曲げユニット91、91に供給できず、ポケット10aに残る場合に、下ベース62、62、62に付設されている下ガイド63、63、63は、鉄筋Sをポケット10a、10a、10aから強制的に脱落させる。
【0038】
供給ユニット1の上ベース61に、主ガイド21と、補助ガイド22と、可動ガイド23、上部ガイド24が、取り付けられている。
【0039】
上部ガイド24は、コンベヤ50と円盤10との間に設けられている下ベース62の斜面31の上部において、斜面31と平行であり、上ベース61にブラケット24aを介して付設されている。鉄筋Sは、上部ガイド24、24、24と斜面31、31、31の間で整列を乱さずに移動することができる(図1、図7(C))。
【0040】
可動ガイド23は、円盤10の外周において、ポケット10aに対する鉄筋Sの収容ミスを検出するガイドであり、1番目のポケット10aから約90度の間において形成され、中心線Cの直上にある(図1、図7(B))。
【0041】
可動ガイド23は、上部ガイド24を挟むように装着され、上部ガイド24に付設されているピン24bのまわりを揺動自在となっている。可動ガイド23は、レバー構造となっており、ピン24bに対して円盤10と反対側の端部は、上ベース61に取り付けられている引っ張りスプリング23bによって付勢されている。可動ガイド23は、可動ガイド23に装着したストッパねじ23aが、上部ガイド24に当接することによって、円盤10の外周における円弧状のガイドを形成する。可動ガイド23の揺動を検出する近接センサ23cが、上ベース61に付設されている(図11)。
【0042】
補助ガイド22は、可動ガイド23と主ガイド21との間において、重なり合うように付設されている(図1)。補助ガイド22は、円盤10の外周において、ポケット10a内の鉄筋Sをガイドするよう円弧状に形成され、中心線Cから偏心して上ベース61に付設されている(図7(A))。
【0043】
主ガイド21の円盤10側は、円盤10の外周において、ポケット10a内の鉄筋Sをガイドするように円弧状に形成されている(図1)。また、主ガイド21の曲げユニット91側は、ポケット10aからの鉄筋Sを所定の方向へ案内するように円弧に対する接線状に形成され、中心線Cの直上にある(図7(A))。主ガイド21は、ブッシュ21bが装着されており、上ベース61にピン21aによって取り付けられている軸21cが立設されているため、軸21cのまわりを回転自在とするレバー構造となっている。また、ピン21aに対して円盤10と反対側の端部は、上ベース61にブラケット61bを介して取り付けられているエアシリンダ21dに連結され、エアシリンダ21dが伸長することにより、円盤10の外周における円弧状のガイドを形成する(図1)。
【0044】
鉄筋の供給装置の一対の移動ベース70、70に、鉄筋Sを長手方向に位置決めするセンタリング装置40、40が設けられている(図3、図5)。センタリング装置40、40には、移動ベース70、70の垂直面にブラケット41a、41aを介して取り付けられている垂直エアシリンダ41、41の先端に、センタリングプレート42、42を付設する水平エアシリンダ43、43が、ブラケット43a、43aを介して連結されている。センタリングプレート42、42は、水平エアシリンダ43、43が伸長することにより、主ガイド21、21、21から曲げユニット91、91に供給される鉄筋Sを両側から押すことによって長手方向に位置決めする。垂直エアシリンダ41、41は、伸長することにより、センタリングプレート42、42が位置決めすることを可能とし、短縮することにより、水平エアシリンダ43、43を上昇させ、センタリングプレート42、42が曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aや力点ロール91b、91bと衝突することを回避する(図12)。なお、図12は、垂直エアシリンダ41が短縮している状態を示す。
【0045】
直線状の鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置へ供給する動作について説明する。
【0046】
鉄筋の供給装置は、3組の鉄筋の供給ユニット1、1、1を並列に備えてなり、中間の供給ユニット1は、鉄筋の曲げ加工装置の中央部に固定され、移動ベース70、70に搭載されている両側の供給ユニット1、1は、中間の供給ユニット1に対して左右にに移動する(図2、図3)。このように構成することにより供給ユニット1、1、1は、供給ユニット1、1、1の上ベース61、61、61と下ベース62、62、62の空隙において、横方向の鉄筋Sを支持することができる。このとき、移動ベース70、70のブレーキ付きモータ73、73は、ブレーキを作動させ、その位置を保持する。中間の供給ユニット1は、鉄筋の曲げ加工装置の中央部に設置されているため、長い鉄筋Sであっても、鉄筋Sの中央部を支持することができ、鉄筋Sを確実に鉄筋の曲げ加工装置へ供給することができる。また、移動ベース70、70に取り付けられているセンタリング装置40、40は、垂直エアシリンダ41、41が伸長していて、センタリングプレート42、42を付設する水平エアシリンダ43、43を介して鉄筋Sを位置決めすることができる(図5)。
【0047】
鉄筋の供給装置は、任意の長さの鉄筋Sを供給することができる。このとき、両側の供給ユニット1、1の位置は、鉄筋Sの長さによって決まる(図10)。すなわち、センタリング装置40、40の水平エアシリンダ43、43の伸長により、鉄筋Sを長手方向に位置決めするときのセンタリングプレート42、42間の寸法を鉄筋Sの長さと同一に設定する。したがって、両側の供給ユニット1、1の位置は、鉄筋の曲げ加工装置の曲げユニット91、91の位置と関係がない。なお、中間の固定の供給ユニット1と鉄筋の曲げ加工装置のクランパ92とは、鉄筋の曲げ加工装置の中央部に設置されているため、鉄筋Sを供給する位置の基準となる。ただし、クランパ92は、下部部材84に装着されている。
【0048】
供給ユニット1、1、1のコンベヤ50、50、50は、チェーン53、53、53のアタッチメント53a、53a、53aと隣り合うアタッチメント53a、53a、53aとの間に供給される鉄筋Sを1本ずつ分離して搬送する(図1)。ただし、コンベヤ50、50、50は、隣り合うアタッチメント53a、53a、53a間に2本以上の鉄筋S、S…を搬送させてもよい。
【0049】
コンベヤ50、50、50のチェーン53、53、53は、アタッチメント53a、53a、53aが下ベース62、62、62より下降すると、鉄筋Sを1本ずつ斜面31、31、31へ搬送する。
【0050】
斜面31、31、31と上部ガイド24、24、24は、コンベヤ50、50、50から搬送される鉄筋S、S…を自重により移動させ、斜面31、31、31と上部ガイド24、24、24の間で集積させる。
【0051】
曲げ加工を完了した鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置から排出すると、曲げユニット91、91を初期の位置へ戻し、鉄筋の曲げ加工装置は、次の鉄筋Sの供給を要求する。
【0052】
この要求によって、円盤10、10、10は、120度ずつ間欠回転する。このとき、空となっている3番目のポケット10a、10a、10aは、1番目のポケット10a、10a、10aの位置へ移動し、斜面31、31、31の先端にある鉄筋Sを1番目のポケット10a、10a、10aに1本ずつ収容する(図1)。同時に、1番目のポケット10a、10a、10aは、鉄筋Sを2番目のポケット10a、10a、10aの位置へ搬送する。また、同時に主ガイド21、21、21と下ガイド63、63、63は、円盤10、10、10の2番目のポケット10a、10a、10aから搬送される鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置のクランパ92のクランパ受け92aとクランパプッシャ92bとの間を基準として、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aと、力点ロール91b、91b、ストッパ91c、91cとの間に供給する(図1、図10)。
【0053】
1回の曲げ加工において、N本の鉄筋S、S…を同時に曲げ加工する場合に、円盤10、10、10は、120度ずつの回転をN回行い、曲げユニット91、91へN本の鉄筋S、S…を供給する。ただし、N≧2の整数である。
【0054】
なお、斜面31、31、31では、複数の鉄筋S、S…が集積される。鉄筋有無検出の近接センサ31a、31aは、両側の供給ユニット1、1の下ベース62、62の円盤10、10側に付設されている。また、鉄筋数量過多検出の近接センサ31bは、中間の供給ユニット1の下ベース62の斜面31の中央部に付設されている。近接センサ31a、31aが同時に鉄筋無しを検出すると、鉄筋の曲げ加工装置は、待機し、供給ユニット1、1、1から鉄筋Sの供給を待つ。また近接センサ31bが鉄筋数量過多を検出した場合は、供給ユニット1、1、1のコンベヤ50、50、50は、待機し、斜面31、31、31への鉄筋Sの搬送を停止する。鉄筋無しの状態が解除されれば、鉄筋の曲げ加工装置は、運転を再開し、鉄筋数量過多の状態が解除されれば、コンベヤ50、50、50は、運転を再開する。このようにして、斜面31、31、31は、集積される鉄筋S、S…の数量の変動を許容することができるため、鉄筋の曲げ加工装置と鉄筋の供給装置の連動運転を可能とする。
【0055】
センタリング装置40、40は、主ガイド21、21、21から鉄筋Sが供給されると、センタリングプレート42、42は、水平エアシリンダ43、43が伸長することにより、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aに支持されている鉄筋Sを両側から押すことによって、長手方向に位置決めする(図10)。なお、センタリングプレート42、42は、鉄筋Sの位置決め後、直ちに後退する。1回の曲げ加工において、N本の鉄筋S、S…を同時に曲げ加工する場合は、センタリングプレート42、42は、円盤10、10、10がN本の鉄筋S、S…を曲げユニット91、91へ供給した後に、長手方向に位置決めする。
【0056】
鉄筋Sが、位置決めされると、両側の供給ユニット1、1の下ベース62、62にブラケット62c、62cを介して付設されているセンサ62b、62bは、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aに支持されている鉄筋Sの有無を検出する(図4)。鉄筋の曲げ加工装置のクランパ92のクランパ受け92aとクランパプッシャ92bは、センサ62b、62bが同時に鉄筋有りを検出すると、位置決めされた鉄筋Sをクランプする(図10)。
【0057】
クランプされた鉄筋Sは、力点ロール91b、91bを支点ロール91a、91aのまわりに旋回させることにより、鉄筋Sの両端部を曲げ加工することができる(図10の二点鎖線)。さらに曲げユニット91、91を移動させ(図10の矢印K1 、K1 方向)、鉄筋Sの両端部を曲げ加工すれば、四角枠に成形することができる(同図の一点鎖線)。曲げ加工を完了した鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置から排出すると、曲げユニット91、91を初期の位置へ戻し、鉄筋の供給装置に次の鉄筋Sの供給を要求する。
【0058】
鉄筋Sの長さを変更したり、または、曲げ加工寸法を変更したりする場合に、鉄筋の供給装置の両側の供給ユニット1、1と、鉄筋の曲げ加工装置の曲げユニット91、91とを別々に前後動させる場合がある。このような場合に、両側の供給ユニット1、1のセンタリングプレート42、42が、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aや力点ロール91b、91bと衝突することを回避するため、センタリング装置40、40の垂直エアシリンダ41、41を短縮させ、センタリングプレート42、42を上昇させる(図12)。
【0059】
円盤10、10、10が回転し、1番目のポケット10a、10a、10aのいずれかが鉄筋Sの収容をミスすると、可動ガイド23は、揺動する(図11の矢印K2 方向)。近接センサ23cは、揺動する可動ガイド23を検出し、鉄筋の供給装置と鉄筋の曲げ加工装置を停止させる。
【0060】
鉄筋の曲げ加工装置内の鉄筋S、S…を取り除く必要がある場合(図6、図11)、主ガイド21、21、21は、エアシリンダ21d、21d、21dを短縮させて、開放することができるため、クランパ92のクランパ受け92aとクランパプッシャ92bの間や曲げユニット91、91の力点ロール91b、91bと支点ロール91a、91aの間にある鉄筋S、S…を取り除くことができる。なお、図6の二点鎖線の主ガイド21は、開放状態を示す。
【他の実施形態】
【0061】
補助ガイド22と主ガイド21で必要なガイドの形状を形成することができ、主ガイド21のみで、必要なガイドの形状を形成することもできる。また、集積した鉄筋S、S…を1本ずつ分離してコンベヤ50、50、50の上流側に供給する装置と連動させることによって、全自動運転が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
この発明は、鉄筋の曲げ加工装置へ鉄筋の供給が安定的に行え、省スペースで安価な供給装置を提供することができ、自動化により生産効率の向上を実現することができる。
【符号の説明】
【0063】
S…鉄筋
1…鉄筋の供給ユニット
10…円盤
10a…ポケット
11…駆動軸
21…主ガイド
22…補助ガイド
23…可動ガイド
24…上部ガイド
31…斜面
40…センタリング装置
50…コンベヤ
51…駆動軸
53a…アタッチメント
61…上ベース
62…下ベース
70…移動ベース
83…上部部材
84…下部部材
【技術分野】
【0001】
この発明は、鉄筋の曲げ加工装置に鉄筋を供給する場合における自動化に有用な鉄筋の供給ユニットと、それを使用する鉄筋の供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄筋を自動的に曲げ加工装置に供給する装置がある。これらの装置は、鉄筋を供給するためにロボットが搭載されており、ロボットは、材料台から鉄筋を自動的に曲げ加工装置へ供給する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】http://sanyomachine.jp/products/bender_d32.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来技術によるときは、鉄筋の供給装置は、動作スピードが遅く、材料台にある鉄筋を曲げ加工装置へ供給するため、4台のロボットを搭載しなければならず、大形で複雑な高価な装置となるという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、アタッチメント付のコンベヤ、ポケット付の円盤を備えることによって、鉄筋を正確に効率よく自動供給し、生産性を向上させることができる鉄筋の供給ユニットと、それを使用する鉄筋の供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明の構成は、下ベースと、下ベースに装着するアタッチメント付のコンベヤ、ポケット付の円盤と、上ベースと、上ベースに取り付ける主ガイド、補助ガイドとを備えてなり、下ベースには、コンベヤから円盤に向けて斜面を形成し、ポケットは、円盤の外周に等分に配置され、横方向の鉄筋を1本ずつ収容可能であり、補助ガイドは、ポケット内の鉄筋をガイドし、主ガイドは、ポケット内の鉄筋をガイドするとともに、ポケットからの鉄筋を所定の方向へ案内することをその要旨とする。
【0007】
なお、上ベースには、斜面と平行な上部ガイドを付設してもよい。
【0008】
また、上ベースには、ポケットに対する鉄筋の収容ミスを検出する可動ガイドを設けてもよい。
【0009】
第2発明の構成は、第一発明に係る3組の鉄筋の供給ユニットを並列に備えてなり、両側の供給ユニットは、一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベースに搭載され、中間の供給ユニットは、上ベースが上部部材に、下ベースが下部部材に固定され、3組の供給ユニットのコンベヤは、共通の駆動軸で駆動され、3組の供給ユニットの円盤は、共通の駆動軸で駆動されることをその要旨とする。
【0010】
なお、一対の移動ベースには、鉄筋を長手方向に位置決めするセンタリング装置を設けてもよい。
【発明の効果】
【0011】
かかる第1発明の構成によるときは、アタッチメント付のコンベヤは、横方向の鉄筋を確実に分離して斜面へ搬送することができる。円盤のポケットは、補助ガイドと主ガイドとともに、横方向の鉄筋を確実に1本ずつ収容し、搬送する。主ガイドは、鉄筋を確実に所定の位置まで案内することができる。
【0012】
斜面は、上部ガイドとの間で横方向の鉄筋を整列を乱さずに円盤のポケットまで移動させ、収容させることができる。
【0013】
可動ガイドは、ポケットに対する鉄筋の収容ミスを検出し、装置を破損させないように装置を停止させることができる。
【0014】
第2発明の鉄筋の供給装置は、供給ユニットを3組設けることにより、鉄筋の中央部と両端部を支持することができ、確実に鉄筋を供給することができる。鉄筋の供給装置は、中間の供給ユニットが固定で、両側の供給ユニットが一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベースに搭載されていることにより、任意の長さの鉄筋を供給することができる。3組のコンベヤが共通の駆動軸で駆動され、3組の円盤が共通の駆動軸で駆動されることにより、3組のコンベヤ、3組の円盤は、それぞれ同一のタイミングで駆動することができ、確実な鉄筋の供給ができる。
【0015】
鉄筋の供給装置は、移動ベースにセンタリング装置を設けることによって、鉄筋を長手方向に位置決めすることができ、精度の良い曲げ加工ができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】要部拡大図(1)
【図2】全体構成斜視説明図
【図3】全体構成正面説明図
【図4】要部拡大図(2)
【図5】要部拡大図(3)
【図6】要部拡大図(4)
【図7】要部拡大説明図
【図8】要部拡大図(5)
【図9】要部拡大図(6)
【図10】動作説明図(1)
【図11】動作説明図(2)
【図12】動作説明図(3)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0018】
鉄筋の供給ユニット1は、アタッチメント53a、53a…付のコンベヤ50と、ポケット10a、10a…付の円盤10と、下ベース62と、補助ガイド22と、主ガイド21と、上ベース61とを主要部材としてなる(図1)。
【0019】
鉄筋の供給装置は、3組の供給ユニット1、1、1を並列に備えてなり(図2、図3)、両側の供給ユニット1、1は、一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベース70、70に搭載され、中間の供給ユニット1は、上ベース61が上部部材83に、下ベース62が下部部材84に固定され、3組の供給ユニット1、1、1は、コンベヤ50、50、50が共通の駆動軸51で駆動され、円盤10、10、10が共通の駆動軸11で駆動される(図2、図3)。
【0020】
鉄筋の供給装置が鉄筋Sを供給する鉄筋の曲げ加工装置は、間隔調整自在な一対の曲げユニット91、91と、台車90、90に搭載する間隔調整自在な曲げユニット91、91の間に配設するクランパ92とを主要部材としてなり、前面が固定カバー93、93…で覆われている。なお、一対の曲げユニット91、91と両側の供給ユニット1、1とは、互いに同方向に直線移動可能に設置されている。
【0021】
ベースフレーム81の両端部に、スタンド82a、82bが立設されている。スタンド82a、82b上に、上部部材83が設置されている。中間の供給ユニット1の下ベース62が固定されている下部部材84は、ベースフレーム81の中央に立設されている。鉄筋の曲げ加工装置は、ベースフレーム81上に設置されている。
【0022】
両側の供給ユニット1、1は、一直線上に相対向して前後動する逆L字形をした一対の移動ベース70、70に搭載されている(図3、図4)。移動ベース70の上面には、前後方向と左右方向に各一対ずつスライダ72、72、72、72が装着され、上部部材83にそれぞれブラケット83a、83bを介して付設するレール71、71から吊り下げられている。レール71、71は、上部部材83の左右両側に分断されて配設されている。
【0023】
移動ベース70に、ブレーキ付きモータ73が、ブラケット73aを介して付設されている。モータ73に、ピニオン74が装着され、ブラケット83bに付設するラック75と噛合している。したがって、移動ベース70、70は、モータ73、73を駆動源として上部部材83の下部を一直線上に相対向して前後動することができる。
【0024】
両側の供給ユニット1、1は、それぞれ上ベース61が移動ベース70に、ブラケット61a、61aを介して、下ベース62は、同じく移動ベース70に、ブラケット62a、62aを介して互いに内向きに設置されている(図4、図5)。したがって、各移動ベース70と、各上ベース61と下ベース62との間に鉄筋Sを横方向に搬送するための空隙ができるため、横方向の鉄筋Sの両端部を両側の供給ユニット1、1で支持することができる。また、一対の両側の供給ユニット1、1も、一直線上に相対向して前後動することができる。
【0025】
中間の供給ユニット1は、上ベース61が、上部部材83にブラケット83c、83dを介して設置され、下ベース62は、下部部材84にブラケット84aを介して設置されている(図6)。したがって、横方向の鉄筋Sの中央部を支持することができる。
【0026】
各供給ユニット1の下ベース62に、コンベヤ50と、円盤10とが装着されている(図1)。
【0027】
コンベヤ50の駆動スプロケット52は、スプラインシャフトの駆動軸51と係合するスプラインナット56に、ボス57を介して固定されている(図8)。ハウジング57bは、ボス57の外側に装着されているベアリング57aを収納し、下ベース62に付設されているため、ボス57は、下ベース62に対して相対回転自在となっている。したがって、駆動スプロケット52は、スプラインシャフトの駆動軸51上を前後自在に移動することができると同時に、駆動軸51の回転をチェーン53に伝動することができる。
【0028】
コンベヤ50の従動スプロケット55は、下ベース62に立設したピン58にベアリング55aを介して装着され、ピン58のまわりを回転自在となっている(図7(D))。なお、図7(A)〜(D)は、それぞれ図1の断面A−A、断面B−B、断面C−C、断面D−Dの主要部材を示す。
【0029】
コンベヤ50のチェーン53は、定ピッチでアタッチメント53a、53a…が取り付けられ、駆動スプロケット52と従動スプロケット55の間に巻き掛けられている(図1、図7(D))。また、駆動スプロケット52に引っ張られている方向のチェーン53の下部に、チェーン53を支持するガイド54が、ブラケット54a、54a…を介して付設されている。なお、図7の中心線Cは、チェーン53の中心を示し、円盤10の中心とも同一であり、鉄筋Sを搬送する供給ユニット1における鉄筋Sの支持中心となる。
【0030】
供給ユニット1、1、1のコンベヤ50、50、50は、共通の駆動軸51で駆動される(図9)。コンベヤ50、50、50を駆動するモータ59は、スタンド82aの側面にブラケット59aを介して付設されている。モータ59は、プーリ59bが取り付けられ、駆動軸51にプーリ51aが取り付けられ、ベルト59cがプーリ59b、51aに掛けられ、スタンド82a、82bの間に装着されている駆動軸51を駆動する。また、駆動軸51は、下部部材84の側部で、ジョイント51bによって連結されている(図3)。
【0031】
コンベヤ50、50、50は、共通の駆動軸51によって駆動され、駆動スプロケット52、52、52とチェーン53、53、53は、進行方向において同一のタイミングで装着されている(図1、図2)。したがって、移動ベース70、70を前後動させても、チェーン53、53、53の各アタッチメント53a、53a…の進行方向のタイミングは、同一である。したがって、コンベヤ50、50、50は、チェーン53、53、53のアタッチメント53a、53a…の間に横方向の鉄筋Sを1本ずつ供給すれば、鉄筋Sを1本ずつ分離して搬送することができる。
【0032】
下ベース62、62、62のコンベヤ50、50、50から円盤10、10、10に向けて斜面31、31、31が形成され、横方向の鉄筋Sは、自重で移動することによって、斜面31、31、31の下で、待機している円盤10、10、10のポケット10a、10a、10aに1本ずつ収容される。斜面31は、中心線Cと偏心している(図1、図7(C))。
【0033】
円盤10は、スプラインシャフトの駆動軸11と係合するスプラインナット15に、ボス13を介して固定される(図8)。また、ハウジング13bは、ボス13の外側に装着されているベアリング13aを収納し、下ベース62に付設されているため、ボス13は、下ベース62に対して相対回転自在となっている。したがって、円盤10は、スプラインシャフトの駆動軸11上を前後自在に移動することができると同時に、駆動軸11によって回転駆動することができる。
【0034】
供給ユニット1、1、1の円盤10、10、10は、共通の駆動軸11で駆動される(図9)。円盤10、10、10を駆動するモータ12は、スタンド82aの側面にブラケット12aを介して付設されている。モータ12は、プーリ12bが取り付けられ、駆動軸11にプーリ11aが取り付けられ、ベルト12cがプーリ12b、11a間に掛けられ、スタンド82a、82bの間に装着されている駆動軸11を駆動する。また、駆動軸11は、下部部材84の側部で、ジョイント11bによって連結されている(図3)。
【0035】
円盤10は、3個の等分に配置されたポケット10a、10a、10aを有する(図1)。また、円盤10、10、10は、120度ずつの間欠回転を行うことによって鉄筋Sを1本ずつ収容して搬送するため、円盤10の3個のポケット10a、10a、10aの停止位置は、同一となっている。これら3個のポケット10a、10a、10aの停止位置は、斜面31の下で、鉄筋Sを収容するため待機する1番目のポケット10aの位置、次に図1における反時計方向において1番目のポケット10aに対して120度進んだ位置で、鉄筋Sを収容している2番目のポケット10aの位置、さらに2番目のポケット10aに対して120度進んだ位置で、鉄筋Sを曲げユニット91、91に供給して空になっている3番目のポケット10aの位置である。円盤10、10、10は、120度ずつの間欠回転を行うことによって、1番目のポケット10a、10a、10aの位置において鉄筋Sを1本ずつ各ポケット10aに収容し、2番目のポケット10a、10a、10aの位置へ鉄筋Sを搬送し、鉄筋Sを1本ずつ曲げユニット91、91に供給し、2番目のポケット10a、10a、10aが空となって3番目のポケット10a、10a、10aとなる。
【0036】
スプラインシャフトの駆動軸11から同一のタイミングの駆動を受ける円盤10、10、10は、各円盤10の3個のポケット10a、10a、10aが回転方向においてすべて同一のタイミングで装着されている。したがって、移動ベース70、70を前後動させても、円盤10、10、10のそれぞれのポケット10a、10a、10aの回転方向のタイミングは、同一であるため、円盤10、10、10は、確実に鉄筋Sを1本ずつ収容し、搬送することができる。
【0037】
円盤10、10、10の間欠回転のとき、鉄筋Sが2番目のポケット10a、10a、10aから曲げユニット91、91に供給できず、ポケット10aに残る場合に、下ベース62、62、62に付設されている下ガイド63、63、63は、鉄筋Sをポケット10a、10a、10aから強制的に脱落させる。
【0038】
供給ユニット1の上ベース61に、主ガイド21と、補助ガイド22と、可動ガイド23、上部ガイド24が、取り付けられている。
【0039】
上部ガイド24は、コンベヤ50と円盤10との間に設けられている下ベース62の斜面31の上部において、斜面31と平行であり、上ベース61にブラケット24aを介して付設されている。鉄筋Sは、上部ガイド24、24、24と斜面31、31、31の間で整列を乱さずに移動することができる(図1、図7(C))。
【0040】
可動ガイド23は、円盤10の外周において、ポケット10aに対する鉄筋Sの収容ミスを検出するガイドであり、1番目のポケット10aから約90度の間において形成され、中心線Cの直上にある(図1、図7(B))。
【0041】
可動ガイド23は、上部ガイド24を挟むように装着され、上部ガイド24に付設されているピン24bのまわりを揺動自在となっている。可動ガイド23は、レバー構造となっており、ピン24bに対して円盤10と反対側の端部は、上ベース61に取り付けられている引っ張りスプリング23bによって付勢されている。可動ガイド23は、可動ガイド23に装着したストッパねじ23aが、上部ガイド24に当接することによって、円盤10の外周における円弧状のガイドを形成する。可動ガイド23の揺動を検出する近接センサ23cが、上ベース61に付設されている(図11)。
【0042】
補助ガイド22は、可動ガイド23と主ガイド21との間において、重なり合うように付設されている(図1)。補助ガイド22は、円盤10の外周において、ポケット10a内の鉄筋Sをガイドするよう円弧状に形成され、中心線Cから偏心して上ベース61に付設されている(図7(A))。
【0043】
主ガイド21の円盤10側は、円盤10の外周において、ポケット10a内の鉄筋Sをガイドするように円弧状に形成されている(図1)。また、主ガイド21の曲げユニット91側は、ポケット10aからの鉄筋Sを所定の方向へ案内するように円弧に対する接線状に形成され、中心線Cの直上にある(図7(A))。主ガイド21は、ブッシュ21bが装着されており、上ベース61にピン21aによって取り付けられている軸21cが立設されているため、軸21cのまわりを回転自在とするレバー構造となっている。また、ピン21aに対して円盤10と反対側の端部は、上ベース61にブラケット61bを介して取り付けられているエアシリンダ21dに連結され、エアシリンダ21dが伸長することにより、円盤10の外周における円弧状のガイドを形成する(図1)。
【0044】
鉄筋の供給装置の一対の移動ベース70、70に、鉄筋Sを長手方向に位置決めするセンタリング装置40、40が設けられている(図3、図5)。センタリング装置40、40には、移動ベース70、70の垂直面にブラケット41a、41aを介して取り付けられている垂直エアシリンダ41、41の先端に、センタリングプレート42、42を付設する水平エアシリンダ43、43が、ブラケット43a、43aを介して連結されている。センタリングプレート42、42は、水平エアシリンダ43、43が伸長することにより、主ガイド21、21、21から曲げユニット91、91に供給される鉄筋Sを両側から押すことによって長手方向に位置決めする。垂直エアシリンダ41、41は、伸長することにより、センタリングプレート42、42が位置決めすることを可能とし、短縮することにより、水平エアシリンダ43、43を上昇させ、センタリングプレート42、42が曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aや力点ロール91b、91bと衝突することを回避する(図12)。なお、図12は、垂直エアシリンダ41が短縮している状態を示す。
【0045】
直線状の鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置へ供給する動作について説明する。
【0046】
鉄筋の供給装置は、3組の鉄筋の供給ユニット1、1、1を並列に備えてなり、中間の供給ユニット1は、鉄筋の曲げ加工装置の中央部に固定され、移動ベース70、70に搭載されている両側の供給ユニット1、1は、中間の供給ユニット1に対して左右にに移動する(図2、図3)。このように構成することにより供給ユニット1、1、1は、供給ユニット1、1、1の上ベース61、61、61と下ベース62、62、62の空隙において、横方向の鉄筋Sを支持することができる。このとき、移動ベース70、70のブレーキ付きモータ73、73は、ブレーキを作動させ、その位置を保持する。中間の供給ユニット1は、鉄筋の曲げ加工装置の中央部に設置されているため、長い鉄筋Sであっても、鉄筋Sの中央部を支持することができ、鉄筋Sを確実に鉄筋の曲げ加工装置へ供給することができる。また、移動ベース70、70に取り付けられているセンタリング装置40、40は、垂直エアシリンダ41、41が伸長していて、センタリングプレート42、42を付設する水平エアシリンダ43、43を介して鉄筋Sを位置決めすることができる(図5)。
【0047】
鉄筋の供給装置は、任意の長さの鉄筋Sを供給することができる。このとき、両側の供給ユニット1、1の位置は、鉄筋Sの長さによって決まる(図10)。すなわち、センタリング装置40、40の水平エアシリンダ43、43の伸長により、鉄筋Sを長手方向に位置決めするときのセンタリングプレート42、42間の寸法を鉄筋Sの長さと同一に設定する。したがって、両側の供給ユニット1、1の位置は、鉄筋の曲げ加工装置の曲げユニット91、91の位置と関係がない。なお、中間の固定の供給ユニット1と鉄筋の曲げ加工装置のクランパ92とは、鉄筋の曲げ加工装置の中央部に設置されているため、鉄筋Sを供給する位置の基準となる。ただし、クランパ92は、下部部材84に装着されている。
【0048】
供給ユニット1、1、1のコンベヤ50、50、50は、チェーン53、53、53のアタッチメント53a、53a、53aと隣り合うアタッチメント53a、53a、53aとの間に供給される鉄筋Sを1本ずつ分離して搬送する(図1)。ただし、コンベヤ50、50、50は、隣り合うアタッチメント53a、53a、53a間に2本以上の鉄筋S、S…を搬送させてもよい。
【0049】
コンベヤ50、50、50のチェーン53、53、53は、アタッチメント53a、53a、53aが下ベース62、62、62より下降すると、鉄筋Sを1本ずつ斜面31、31、31へ搬送する。
【0050】
斜面31、31、31と上部ガイド24、24、24は、コンベヤ50、50、50から搬送される鉄筋S、S…を自重により移動させ、斜面31、31、31と上部ガイド24、24、24の間で集積させる。
【0051】
曲げ加工を完了した鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置から排出すると、曲げユニット91、91を初期の位置へ戻し、鉄筋の曲げ加工装置は、次の鉄筋Sの供給を要求する。
【0052】
この要求によって、円盤10、10、10は、120度ずつ間欠回転する。このとき、空となっている3番目のポケット10a、10a、10aは、1番目のポケット10a、10a、10aの位置へ移動し、斜面31、31、31の先端にある鉄筋Sを1番目のポケット10a、10a、10aに1本ずつ収容する(図1)。同時に、1番目のポケット10a、10a、10aは、鉄筋Sを2番目のポケット10a、10a、10aの位置へ搬送する。また、同時に主ガイド21、21、21と下ガイド63、63、63は、円盤10、10、10の2番目のポケット10a、10a、10aから搬送される鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置のクランパ92のクランパ受け92aとクランパプッシャ92bとの間を基準として、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aと、力点ロール91b、91b、ストッパ91c、91cとの間に供給する(図1、図10)。
【0053】
1回の曲げ加工において、N本の鉄筋S、S…を同時に曲げ加工する場合に、円盤10、10、10は、120度ずつの回転をN回行い、曲げユニット91、91へN本の鉄筋S、S…を供給する。ただし、N≧2の整数である。
【0054】
なお、斜面31、31、31では、複数の鉄筋S、S…が集積される。鉄筋有無検出の近接センサ31a、31aは、両側の供給ユニット1、1の下ベース62、62の円盤10、10側に付設されている。また、鉄筋数量過多検出の近接センサ31bは、中間の供給ユニット1の下ベース62の斜面31の中央部に付設されている。近接センサ31a、31aが同時に鉄筋無しを検出すると、鉄筋の曲げ加工装置は、待機し、供給ユニット1、1、1から鉄筋Sの供給を待つ。また近接センサ31bが鉄筋数量過多を検出した場合は、供給ユニット1、1、1のコンベヤ50、50、50は、待機し、斜面31、31、31への鉄筋Sの搬送を停止する。鉄筋無しの状態が解除されれば、鉄筋の曲げ加工装置は、運転を再開し、鉄筋数量過多の状態が解除されれば、コンベヤ50、50、50は、運転を再開する。このようにして、斜面31、31、31は、集積される鉄筋S、S…の数量の変動を許容することができるため、鉄筋の曲げ加工装置と鉄筋の供給装置の連動運転を可能とする。
【0055】
センタリング装置40、40は、主ガイド21、21、21から鉄筋Sが供給されると、センタリングプレート42、42は、水平エアシリンダ43、43が伸長することにより、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aに支持されている鉄筋Sを両側から押すことによって、長手方向に位置決めする(図10)。なお、センタリングプレート42、42は、鉄筋Sの位置決め後、直ちに後退する。1回の曲げ加工において、N本の鉄筋S、S…を同時に曲げ加工する場合は、センタリングプレート42、42は、円盤10、10、10がN本の鉄筋S、S…を曲げユニット91、91へ供給した後に、長手方向に位置決めする。
【0056】
鉄筋Sが、位置決めされると、両側の供給ユニット1、1の下ベース62、62にブラケット62c、62cを介して付設されているセンサ62b、62bは、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aに支持されている鉄筋Sの有無を検出する(図4)。鉄筋の曲げ加工装置のクランパ92のクランパ受け92aとクランパプッシャ92bは、センサ62b、62bが同時に鉄筋有りを検出すると、位置決めされた鉄筋Sをクランプする(図10)。
【0057】
クランプされた鉄筋Sは、力点ロール91b、91bを支点ロール91a、91aのまわりに旋回させることにより、鉄筋Sの両端部を曲げ加工することができる(図10の二点鎖線)。さらに曲げユニット91、91を移動させ(図10の矢印K1 、K1 方向)、鉄筋Sの両端部を曲げ加工すれば、四角枠に成形することができる(同図の一点鎖線)。曲げ加工を完了した鉄筋Sを鉄筋の曲げ加工装置から排出すると、曲げユニット91、91を初期の位置へ戻し、鉄筋の供給装置に次の鉄筋Sの供給を要求する。
【0058】
鉄筋Sの長さを変更したり、または、曲げ加工寸法を変更したりする場合に、鉄筋の供給装置の両側の供給ユニット1、1と、鉄筋の曲げ加工装置の曲げユニット91、91とを別々に前後動させる場合がある。このような場合に、両側の供給ユニット1、1のセンタリングプレート42、42が、曲げユニット91、91の支点ロール91a、91aや力点ロール91b、91bと衝突することを回避するため、センタリング装置40、40の垂直エアシリンダ41、41を短縮させ、センタリングプレート42、42を上昇させる(図12)。
【0059】
円盤10、10、10が回転し、1番目のポケット10a、10a、10aのいずれかが鉄筋Sの収容をミスすると、可動ガイド23は、揺動する(図11の矢印K2 方向)。近接センサ23cは、揺動する可動ガイド23を検出し、鉄筋の供給装置と鉄筋の曲げ加工装置を停止させる。
【0060】
鉄筋の曲げ加工装置内の鉄筋S、S…を取り除く必要がある場合(図6、図11)、主ガイド21、21、21は、エアシリンダ21d、21d、21dを短縮させて、開放することができるため、クランパ92のクランパ受け92aとクランパプッシャ92bの間や曲げユニット91、91の力点ロール91b、91bと支点ロール91a、91aの間にある鉄筋S、S…を取り除くことができる。なお、図6の二点鎖線の主ガイド21は、開放状態を示す。
【他の実施形態】
【0061】
補助ガイド22と主ガイド21で必要なガイドの形状を形成することができ、主ガイド21のみで、必要なガイドの形状を形成することもできる。また、集積した鉄筋S、S…を1本ずつ分離してコンベヤ50、50、50の上流側に供給する装置と連動させることによって、全自動運転が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
この発明は、鉄筋の曲げ加工装置へ鉄筋の供給が安定的に行え、省スペースで安価な供給装置を提供することができ、自動化により生産効率の向上を実現することができる。
【符号の説明】
【0063】
S…鉄筋
1…鉄筋の供給ユニット
10…円盤
10a…ポケット
11…駆動軸
21…主ガイド
22…補助ガイド
23…可動ガイド
24…上部ガイド
31…斜面
40…センタリング装置
50…コンベヤ
51…駆動軸
53a…アタッチメント
61…上ベース
62…下ベース
70…移動ベース
83…上部部材
84…下部部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下ベースと、該下ベースに装着するアタッチメント付のコンベヤ、ポケット付の円盤と、上ベースと、該上ベースに取り付ける主ガイド、補助ガイドとを備えてなり、前記下ベースには、前記コンベヤから前記円盤に向けて斜面を形成し、前記ポケットは、前記円盤の外周に等分に配置され、横方向の鉄筋を1本ずつ収容可能であり、前記補助ガイドは、前記ポケット内の鉄筋をガイドし、前記主ガイドは、前記ポケット内の鉄筋をガイドするとともに、前記ポケットからの鉄筋を所定の方向へ案内することを特徴とする鉄筋の供給ユニット。
【請求項2】
前記上ベースには、前記斜面と平行な上部ガイドを付設することを特徴とする請求項1記載の鉄筋の供給ユニット。
【請求項3】
前記上ベースには、前記ポケットに対する鉄筋の収容ミスを検出する可動ガイドを設けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の鉄筋の供給ユニット。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか記載の3組の鉄筋の供給ユニットを並列に備えてなり、両側の前記供給ユニットは、一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベースに搭載され、中間の前記供給ユニットは、前記上ベースが上部部材に、前記下ベースが下部部材に固定され、前記3組の供給ユニットの前記コンベヤは、共通の駆動軸で駆動され、前記3組の供給ユニットの前記円盤は、共通の駆動軸で駆動されることを特徴とする鉄筋の供給装置。
【請求項5】
前記一対の移動ベースには、鉄筋を長手方向に位置決めするセンタリング装置を設けることを特徴とする請求項4記載の鉄筋の供給装置。
【請求項1】
下ベースと、該下ベースに装着するアタッチメント付のコンベヤ、ポケット付の円盤と、上ベースと、該上ベースに取り付ける主ガイド、補助ガイドとを備えてなり、前記下ベースには、前記コンベヤから前記円盤に向けて斜面を形成し、前記ポケットは、前記円盤の外周に等分に配置され、横方向の鉄筋を1本ずつ収容可能であり、前記補助ガイドは、前記ポケット内の鉄筋をガイドし、前記主ガイドは、前記ポケット内の鉄筋をガイドするとともに、前記ポケットからの鉄筋を所定の方向へ案内することを特徴とする鉄筋の供給ユニット。
【請求項2】
前記上ベースには、前記斜面と平行な上部ガイドを付設することを特徴とする請求項1記載の鉄筋の供給ユニット。
【請求項3】
前記上ベースには、前記ポケットに対する鉄筋の収容ミスを検出する可動ガイドを設けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の鉄筋の供給ユニット。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか記載の3組の鉄筋の供給ユニットを並列に備えてなり、両側の前記供給ユニットは、一直線上に相対向して前後動する一対の移動ベースに搭載され、中間の前記供給ユニットは、前記上ベースが上部部材に、前記下ベースが下部部材に固定され、前記3組の供給ユニットの前記コンベヤは、共通の駆動軸で駆動され、前記3組の供給ユニットの前記円盤は、共通の駆動軸で駆動されることを特徴とする鉄筋の供給装置。
【請求項5】
前記一対の移動ベースには、鉄筋を長手方向に位置決めするセンタリング装置を設けることを特徴とする請求項4記載の鉄筋の供給装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−241574(P2011−241574A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113556(P2010−113556)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(398069447)株式会社キャダック (14)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(398069447)株式会社キャダック (14)
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