説明

鉄道の切符表示をした菓子

【課題】従来の菓子は、観光地の想い出や雰囲気を表しにくかったので、当地の鉄道の切符表示をすることにより、旅をした所の想い出や雰囲気を演出できる菓子類を提供する。
【解決手段】 菓子類1となる煎餅2の表面に、可食性のインクで鉄道の切符様に駅名3と区間料金4などをプリントした切符表示菓子5を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、煎餅やビスケット、チョコレート、饅頭(以下、菓子類と称す)などの表面に、鉄道(地下鉄も含む)の切符表示を記した菓子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、味や風味のみならず面白さを持たせるために、外形を動物の形に模したり人形の形態に形成した菓子が古くから提供され、他所から来た人が故郷への土産として買うことは今も昔も変わらず多い。
【0003】
また喫食の際の娯楽性に富み、且つ、学習効果のある菓子として、一面に日本語の言葉を記し、対向する裏面には、日本語に対応する英語を表示した図柄等を有する菓子類及び包装紙、容器なる技術もある。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開平8−116885号公報(第2頁−4頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように味や風味などを味わう菓子以外に、見た目にも楽しい形状の面白さをもたせた菓子があり、さらに新しい菓子として、上記する特開平8−116885号公報に示すような図柄等を有する菓子類及び包装紙、容器による菓子の技術が提供されている。
【0005】
しかし、上記特開平8−116885号公報に開示する技術は、ガムやビスケット、チョコレート、その他の菓子類の一面に特定の日本語を表示し、その裏面には、日本語に対応する英語を可食性のインクで表示するか、もしくはプレス等の押し圧による凹凸表示をすることで、娯楽性に富み学習効果のある菓子としているが、実際面において次のような不便や欠点がある。
【0006】
まず、この技術における表示は、板状の菓子の場合は表面のみならず裏面にも表示しなければならないのでコスト高となる。また立方体状の菓子の場合は、それぞれ対向する表裏面の6面に表示する必要があるためさらにコスト高となることは避けられず、時には技術的に上手く表示できないなどの欠点があった。加えて、表示される文言は学習的な用語であるため子供の場合は面白みもあるかも知れないが、大人にとってはそれほど興味を高められるものではなく、特定の観光地に旅行したイメージと結び付かないので、土産の対象とする食品としては馴染めないなどの欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による菓子は、上記するような不便や欠点を解消するために、請求項1においては、菓子類の表面に、鉄道の駅名と区間料金を表示した切符様の菓子を形成することにより、旅先の想い出や趣を演出できる菓子とする。
【0008】
請求項2においては、上記する切符表示菓子の形状を矩形状に形成することにより、さらに切符様を成す菓子とする。
【0009】
請求項3においては、上記する菓子類の裏面に、チョコレートや黒ゴマなどの暗色食材を付けることで、表裏面ともさらに切符様を成す菓子とする。
【0010】
請求項4においては、上記する切符表示菓子が、特定の路線全ての駅を一組とする切符表示菓子セットとすることにより、特定地域の路線全体の駅名や情報を知ることができる菓子とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、煎餅やビスケット、饅頭、その他の菓子の表面に可食性のインクもしくは焼きゴテなどにより、その観光地や名所における鉄道の駅名や料金を記した切符表示菓子を形成するので、他所から来た観光者にとっては旅先の香りを親しい地元の人に届けられる土産品となるとともに、渡した人との間で観光地の話や想い出に再び話題が盛り上がるため、味や風味を楽しむだけでないユニークな菓子となる。
【0012】
さらに、観光者が楽しめるのみならず、販売する店や観光地にとっては、全国にその地域の名前や鉄道の駅名を効果的に宣伝できるので、さらに新しい観光者を呼び込める土産品となる効果や話題性を得られるため、観光地の発展や町起こしや村起こしに寄与することができる。また、観光地や名所の路線全体の駅名を記した切符表示菓子を一組とするタイプは、旅した所のみならず路線周囲への関心を高められる菓子となるので、土産品以外にお中元やお歳暮などの対象としても心象高い菓子となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
煎餅やビスケット、チョコレート、饅頭などの菓子類の表面に、可食性のインクや焼きゴテにより、鉄道の切符表示をしてなる菓子を形成する。
【実施例1】
【0014】
本発明の実施例1の切符表示菓子を、図1に示す斜視図で説明する。まず、厚みが適度に薄く、かつ矩形状に形成した菓子類1となる煎餅2の表面に、観光地や名所における鉄道の駅名3と区間料金4を、可食性のインクなどで切符様にプリントした切符表示菓子5を形成する。
【0015】
実施例1の切符表示菓子5は、矩形状の煎餅2の表面に駅名3と区間料金4を表示しているので、形状はもとより雰囲気も切符様を成す菓子となる。
【実施例2】
【0016】
実施例2の切符表示菓子を、図2に示す表面図と図3に示す裏面図を参照して説明する。本実施例は、前記実施例1と同様に駅名3と区間金額4を菓子類1となるビスケット6の表面にプリント表示し、さらに裏面にはチョコレートや黒ゴマなどの暗色食材7を塗るか組み合わせた切符表示菓子5を形成する。
【0017】
実施例2の切符表示菓子5は、前記実施例1と同様に切符表示をビスケット6の表面に記しているが、裏面はチョコレートや黒ゴマなどの暗色食材7を塗るか組み合わせているため、さらに切符様を成す切符表示菓子5となる。
【実施例3】
【0018】
実施例3の切符表示菓子を、図4に示す斜視図で説明する。本実施例における菓子類1は、前記実施例の矩形状と異なり、楕円形もしくはドーム状の饅頭8とし、その饅頭8の表面に焼きゴテにより、駅名3と区間料金4を焼き付け表示した切符表示菓子5を形成する。
【0019】
実施例3の菓子類は、前記タイプのように矩形状や板状ではなく、ドーム状の饅頭8とし、その饅頭8の表面に焼きゴテを用いて、駅名3や区間料金4を焼き付け表示しているので、前記実施例1〜2タイプと同様の趣や雰囲気を得られる菓子となる。
【実施例4】
【0020】
実施例4の切符表示菓子を、図5に示す一部分離した斜視図を参照して説明する。本実施例における切符表示菓子5は、特定の観光地や名所などにおける鉄道路線の全ての駅名3と区間料金4を煎餅2に個別に記した、異なる切符表示菓子5、5a、5b、5c、5d、5eを一組とする切符表示菓子セット5Aを菓子箱9に収めるとともに、さらにその路線図面10を組み合わせてなる構成である。
【0021】
実施例4の切符表示菓子セット5Aは、観光地や名所周囲の路線全体の切符表示菓子5〜5eを一組とするとともに、かつ路線図面10も組み合わされるので、旅した所のみならず周辺の駅名や接続路線を知ることはもとより、周辺地域への関心も高められる菓子となる。
【0022】
本発明における切符表示菓子5は以上のように形成されるが、まず菓子類1は実施例以外の例えば、クッキーや餅、その他いずれの菓子でもよい。また菓子類1に切符様に表示する方法は、可食性のインクか焼きゴテによる表示方法を採用しているが、プレスによる押し圧表示などでも差し支えない。加えて、本実施例は特定地域の駅名と区間料金を記したタイプであるが、長距離切符などのように、出発駅から下車駅と料金を表示したタイプであっても構わない。また各実施例の菓子類1に示す切符表示は、駅名3と区間料金4などしか表示していないが、この外に、路線名や小児金額や他の関係文字を表示しても差し支えないものであり、いすれも特に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】 本発明の実施例1の切符表示菓子を示す斜視図である。
【図2】 実施例2の切符表示菓子を示す斜視図である。
【図3】 実施例2切符表示菓子の裏面を示す斜視図である。
【図4】 実施例3切符表示菓子を示す斜視図である。
【図5】 実施例4の切符表示菓子を示す一部分離した斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 菓子類
2 煎餅
3 駅名
4 区間料金
5 切符表示菓子
5a 切符表示菓子
5b 切符表示菓子
5c 切符表示菓子
5d 切符表示菓子
5e 切符表示菓子
5A 切符表示菓子セット
6 ビスケット
7 暗色食材
8 饅頭
9 菓子箱
10 路線図面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
菓子類の表面に、鉄道の切符様に駅名と区間料金を表示をした切符表示菓子を形成したことを特徴とする鉄道の切符表示をした菓子。
【請求項2】
切符表示菓子の形状が、矩形状を成す構成である請求項1記載の鉄道の切符表示をした菓子。
【請求項3】
切符表示菓子の裏面に、茶色又は黒色の暗色食材を組み合わせた請求項1又は請求項2に記載する鉄道の切符表示をした菓子。
【請求項4】
切符表示菓子が、特定の路線全ての駅を一組とする切符表示菓子セットである請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載する鉄道の切符表示をした菓子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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