説明

銅イオンの抗菌作用による、ぬめり防止材。

【課題】排水口のストレーナーの消臭、ぬめり防止剤として、使用されて来た薬剤、銅利用のストレーナー等の網目等に汚れが付着しやすく、素材が柔らかいため洗浄が困難などの欠点を改め、又生け花の水も、薬剤を使った水揚げ剤の使用によるたんぱく質等の栄養剤を原因とする一層の腐敗を招く恐れを無くす方法の提供。
【解決手段】曲面2を有することを特徴とする所定形状の銅板の、ぬめり防止材。及び所定形状の銅板1を湾曲にして曲面を形成したもの、前記銅板1の適所に、取り付け部を設けた、水の腐敗による、ぬめり防止材であって、銅イオンの抗菌作用を利用したもので、銅板1を意匠的にも美しい形状にし、曲面部2や湾曲面を設けることにより、一層イオン効果を大にし、取扱い易く又生け花用、排水口のストレーナーにと両用に使用できる、ぬめり防止材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銅イオンによる排水口ストレーナーの消臭、ぬめり防止、又は生け花の水、仏具の花立ての水の腐敗を銅イオンの抗菌作用により防ぎ、不衛生になりがちな台所の排水口のストレーナーを衛生的に保つものであり、又生け花等の水の腐敗を防ぐことにより花の延命効果がえられる、環境に優しく他の薬剤等に勝る持続効果がある水の腐敗によるぬめり防止材を提供する。
【背景技術】
【0002】
従来、薬品により排水口ストレーナーのぬめりを防止するものや、排水口ストレーナー自体が銅製のものや一部銅製のもの等などあるが、抗菌効果はあるものの、そのもの自体が油や汚れが付着して目詰まりになり排水が悪くなりがちであった。又銅製のストレーナーは素材が柔らかく、汚れを落とすのに手数がかかり変形する恐れがあり困難であった。生け花や仏花の水の腐敗防止剤においては、延命のため栄養剤が入っているものなどあり、一層腐敗を招くものや薬品により、金属製花器の場合変質を招く恐れがあった。本発明は、ストレーナーの取っ手、又はストレーナーの網目等に吊るして、使用するので汚れも少なく洗浄も楽であり抗菌効果が大であり、ぬめりが生じない。又過去の文献においては下記のものが挙げられる。
【特許文献1】実用新案登録番号 第3056563号
【0003】
上記の文献は、銅板をネットに入れて排水口ストレーナーにぶら下げるものであり、ネットがごみで汚れ不潔になりがちである。
【特許文献2】特開2006-29058号 上記の文献は、同じく銅イオンを利用したものであるが本発明とは異なる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、排水口ストレーナーの取っ手にぶら下げて消臭やぬめりを防止するものや、ストレーナー自体が銅製のものなどあるが、抗菌作用はあるものの、そのもの自体が油や汚れが付着して目詰まりになり排水が悪くなりがちであった。又銅製は素材が柔らかいため、汚れを落とすのに手数がかかり変形する恐れがあり洗浄が困難であった。本発明は、従来から使用されているステンレス製、合成樹脂製のストレーナーの取っ手又は網目等に取り付け吊るして、使用するので汚れも少なく洗浄も楽であり抗菌効果も大であり、ぬめりが生じない。生け花や仏具の花の水においては、延命のため、蛋白質や栄養剤が入っているものなどあるので、一層腐敗を招くものや、薬品により、金属製花器の場合変質を招く場合があった、そこで銅製である十円硬貨を使う人もいるがお金をぬめり防止に使うことは抵抗があった。本発明は上記の問題を解決するものであり、環境に優しくコストも安く商品化出来る利点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような欠点があったので、前述の目的を達成する為に、曲面を有することを特徴とする銅板の生け花用や、その一部に取り付け手段を備えた銅板の排水口ぬめり防止材を提供するものである。
請求項1に示す曲面を有することを特徴とする銅板のぬめり防止材と、請求項2に示す、湾曲にして曲面を形成したことを特徴とするもの。請求項3に示すように、請求項1、2記載の銅板に取り付け部を設けたものであり、生け花用、排水口ストレーナーの何れにも使用出来るものであるが、取り付け部を設けたものは、排水口のストレーナーの取っ手に吊るすのに便利である。銅板を、例えば、植物の葉、花、等の形状にして、葉であれば葉脈を中心にして左右を折り曲げて曲面を作り、花、クローバ等は周縁を湾曲にして中心を凹まして突起部を作って密着しないようにする。魚の形状であれば波状にくねらせて曲面を作り、目を凹ませて下に突起部を作るか、又は透孔にする。取り付け部としては、透孔を設ける、又はくびれ部を作る。一部を端から折り曲げて鐶を作る。前記のところに線材を取り付けて排水口のストレーナーの取っ手に吊るして使用する。取ってのない浅いストレーナーの場合は線材を上に引き上げておき、又は線材に引っ掛け金具を付けて、ストレーナーに引っ掛けて使用する、水平の銅板ならば、ストレーナーの底に密着した時は排水が悪くなる恐れがあるが曲面であれば密着せず扱い易い利点があり、表面積が多くなるのでイオンの抗菌効果も増すのである。生け花に使用する場合も水平な板状であれば机上に置いたとき、水盤の中に入れたときは、水圧で密着して取り上げにくい欠点があるが一部曲面があれば、取り扱い易くなり、葉脈を叩いて入れる等すれば、水中に入れた場合、上から見ても美しく曲面もできる。仏具の花立て用には、細長い形状にして、筒の側面に沿うように湾曲した葉の形であれば好都合であり、花を立てたのち花の後ろへ挿すと良い。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、上記に説明したように従来から使用されているステンレス製のものや合成樹脂製のストレーナーの取っ手又はストレーナーの網目等に本体を直接引っ掛ける、又底に置いて使用しても、他の製品のように、薬剤をネットや容器に入れていないので、ネットにごみが付着することがなく衛生的であり、汚れも少なく洗浄も楽で、抗菌効果も大であり持続することは勿論、ぬめりが生じないので、他のぬめり防止剤とは比較にならないものであり環境にも優しくコストも安く出来る利点がある。水平の銅板ならば、ストレーナーの底に密着した時は排水が悪くなる恐れがあるが曲面であれば密着せず扱い易い利点があり、表面積が多くなるのでイオンの抗菌効果も増すのである。生け花に使用する場合も水平な板状であれば机上に置いたときや水盤の中に入れた時は、水圧で密着して扱い難い欠点があるが曲面、又は湾曲して曲面を設けているので扱い易い利点がある。
【0007】
私は本発明品を2年に亘り実際に使用しており、ストレーナーのぬめりも悪臭もなく、この効果を実感しております。本体が汚れたときは、月に一度ぐらい、塩に同量の酢、又はクエン酸水を合わせて磨くと汚が取れる。汚れても効果には関係ない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施の形態を図示しながら説明する。
【0009】
図1に示すものは、植物の葉の形状にした銅板を葉柄から葉脈を中心にして曲面を設けたものであり請求項1の実施例の斜視図である。
【0010】
図2は四つ葉のクローバ状の周縁を湾曲にして中心を凹ませて曲面を設け、底面に密着しないようにしたものであり請求項2の実施例である。
【0011】
図3は葉柄に透孔を設けたもので請求項3の実施例であります。
【0012】
図4は、請求項3の実施例で、取り付け手段として葉柄を端の方から折り曲げて鐶を作ったものである。
【0013】
図5に示すものは請求項3に示す実施例であり、葉と葉柄の間のくびれを取り付け手段としたものである。
【0014】
図6は魚の形状の銅板であり、魚の胴をくねらせ曲面を作り、胴と尻尾の間のくびれを取り付け手段にしたものであり、目の所は凹部又は透孔であっても良い、生け花にも排水口にも使用できるものである。
【0015】
図7に示すものは、図5の平面図であり、生け花にも排水口にも使用できるものである。葉脈をノミで叩いて凹まし、表現してある。商品化する場合はプレスで凹ませれば良い。
【0016】
図8は本発明請求項1の生け花の水盤による使用状態の一例を示すものである。
【0017】
図9は本発明請求項3の排水口ストレーナーの取っ手に取り付けた使用状態の一例を示すものである。
【0018】
図10は浅いストレーナーでの使用状態の一例である。
【0019】
形状としては図示したものに限らず動物や花なども考えられ、周縁を湾曲したり曲げたり、一部に曲面を設けて、凹ませたり、突き出したりすることも出来る。このようにすることにより、銅イオンを効果的に利用でき、しかも取り扱い易い利点が生じる。
【0020】
取り付け手段としては図示した図2の透孔を設ける、図3の葉柄を端の方から折り曲げて鐶を作る、図5、図6のように一部をくびれさす、他にビスで止める等の方法があり、紐、針金、非透水性の線等を通して結び排水口のストレーナーの取っ手に吊るして使用する。又は、線材に引っ掛け具を取り付けて、ストレーナーの網目に引っ掛ける。ストレーナーの大きさや、本発明品の大小により、1個又は2、3個使用した方が効果的か任意に決められる。2個以上使用する場合は、図9に示すように一箇所にまとまらないように少し離した方が効果的であるがお互い裏を中にして吊るせば曲面があるので密着することはない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
ぬめり防止剤として様々なものが市販されているが、水質の汚染に繋がるようなものもあり、又すぐ効果がなくなるもの等がある、銅のイオンを利用したものもあるが、構造が複雑なものが多く見うけられ、本発明はシンプルでしかも意匠的にも可愛く、排水口イコール汚いと言うイメージから開放され、気分的にほっとする。しかも効果の持続性は抜群であり、扱いやすい利点があり、商品化も容易で、社会に貢献できるものと確信する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の銅板の葉の形状に曲面部分を設けた請求項1の斜視図である。
【図2】本発明の請求項2の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の請求項3の実施例を示す斜視図である。
【図4】請求項3の実施例の斜視図である。
【図5】請求項3の実施例の斜視図である。
【図6】請求項3の斜視図である。
【図7】図5の平面図で、請求項3の実施例である。
【図8】本発明、請求項1の使用状態を示す斜視図である。
【図9】本発明、請求項3の使用状態を示す斜視図である。
【図10】図10は浅いストレーナーでの使用状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
1・・・・銅板。
2・・・・曲面部。
3・・・・湾曲面。
4・・・・透孔。
5・・・・折り曲げた鐶
6・・・・くびれ部。
7・・・・線材。
8・・・・排水口ストレーナー。
9・・・・排水口ストレーナーの取っ手。
10・・・・凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲面を有することを特徴とする所定形状の銅板の、ぬめり防止材。
【請求項2】
所定形状の銅板を湾曲にして曲面を形成した、ぬめり防止材。
【請求項3】
前記銅板の適所に、取り付け部を設けた請求項1、2記載の、ぬめり防止材。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−83851(P2010−83851A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−257910(P2008−257910)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(000174068)
【Fターム(参考)】