説明

鋳物砂の分離再生方法

【課題】セラミックス微粉の一部が磁石に吸引される性質に変化したとしても、磁選クロマイト砂に混入するセラミックス微粉を少なくすることができる鋳物砂の分離再生方法を提供する。
【解決手段】鋳物砂の分離再生方法100は、当初クロマイト砂11と当初セラミックス砂21との2種類を使用した当初鋳物砂31によって当初鋳型41が形成され、鋳造終了後に、鋳造品5が回収された後の鋳造後鋳型42を崩壊して回収鋳物砂32を得る工程(S1)と、
回収鋳物砂32を磁気選別手段によって磁着分である磁選クロマイト砂13と非磁着分である磁選セラミックス砂23とに選別する工程(S2)と、
磁選クロマイト砂13を気流分離手段70によって気流に乗らなかった風選クロマイト粗粉14と気流に乗った風選セラミックス微粉24とに分離する工程(S3)と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鋳物砂の分離再生方法、特に、少なくともセラミックス砂とクロマイト砂とが混合された鋳物砂の分離再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鋳物を鋳造する鋳型において、熱影響の過酷な部位にクロマイト砂を、その他の部位にセラミックス砂を使用した「2サンド」が用いられ、かかる「2サンド」は鋳物を鋳造した後も、再度鋳型を製造するために再生されている。
再生は、型バラシした(鋳物が取り出された後の)鋳型を破砕し、クロマイト砂とセラミックス砂とを分離するものであるが、分離精度を高めるため、所定粒径のクロマイト砂を用い、振動篩によって分級し、粗粒はセラミックス砂(以下、「磁選セラミックス砂」と称す)として再利用し、篩下の細粒は磁選機によって弱磁性体であるクロマイト砂を取り出して再利用する発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−90150号公報(第6−7頁、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、篩下の細粒にセラミックス砂の微細な粒子(以下、「セラミックス微粉」と称す)が混入し、しかも、本来磁石に吸引されないはずのセラミックスでありながら、セラミックス微粉の一部は磁石に吸引される性質に変化していた(鋳鋼の微粒子が付着しているためと推定される)。
このため、磁選機によって弱磁性体として取り出されたもの(以下、「磁選クロマイト砂」と称す)には、クロマイト砂と共に、相当量のセラミックス微粉が混入するという問題があった。
とくに、かかる混入は再生を繰り返すほど顕著になり、混入の割合が再生作業毎に一定でないため、磁選セラミックス砂と磁選クロマイト砂とを混合した再生鋳物砂は、両者の割合が一定でないことによって鋳型の強度や焼き付き(鋳物の肌品質)に悪い影響が出ていた。とくに、かかる傾向は再生を繰り返すほど顕著になっていた。
【0005】
本発明は、以上のような問題を解決するものであって、本来磁石に吸引されないはずのセラミックス微粉の一部が磁石に吸引される性質に変化したとしても、磁選クロマイト砂に混入するセラミックス微粉を少なくすることができる鋳物砂の分離再生方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る鋳物砂の分離再生方法は、鋳型を形成する少なくともセラミックス砂とクロマイト砂との2種類の鋳物砂の分離再生方法であって、
鋳造品が回収された後の鋳型を崩壊して回収砂を得る工程と、
該回収砂を磁気選別手段によって磁選クロマイト砂と磁選セラミックス砂とに選別する工程と、
前記磁選クロマイト砂を気流分離手段によって風選クロマイト粗粉と風選セラミックス微粉とに分離する工程と、
を有することを特徴とする。
【0007】
(2)また、鋳型を形成する少なくともセラミックス砂とクロマイト砂との2種類の鋳物砂の分離再生方法であって、
鋳造品が回収された後の鋳型を崩壊して回収砂を得る工程と、
該回収砂を磁気選別手段によって磁選クロマイト砂と磁選セラミックス砂とに選別する工程と、
前記磁選クロマイト砂を気流分離手段によって風選クロマイト粗粉と風選セラミックス微粉とに分離する工程と、
前記風選クロマイト粗粉と新鮮なクロマイト砂とを混合して処理クロマイト砂を得る工程と、
前記磁選セラミックス砂に新鮮なセラミックス砂を混合して処理セラミックス砂を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る鋳物砂の分離再生方法は、磁気選別手段による選別と気流分離手段による選別との二段選別を実施するから、磁気選別手段において、本来磁石に吸引されないはずのセラミックス微粉の一部が磁石に吸引されて磁選クロマイト砂に混入したとしても、かかるセラミックス微粉は気流分離手段によって分離されるから、セラミックス微粉の混入量の少ない風選クロマイト粗粉を得ることができる。
したがって、かかる二段選別を、従来の鋳物砂の分離再生プロセスに取り込むことによって、品質の安定した再生鋳物砂が得られる。
さらに、気流分離手段として、磁選クロマイト砂を遠心力によって分散させて、気流に乗った風選セラミックス微粉を回転円板の回転によって形成された気流に乗って外筒ケーシングに流れ込ませ、気流に乗らなかった風選クロマイト粗粉は前記気流に乗らないで前記内筒ケーシング内に落下する構造にしたから、セラミックス微粉の混入量がさらに少ない風選クロマイト粗粉を、安定的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1に係る鋳物砂の分離再生方法を説明するフローチャート。
【図2】図1に示す鋳物砂の分離再生方法における磁選クロマイト砂、風選クロマイト粗粉および風選セラミックス微粉を示す顕微鏡写真。
【図3】図1に示す鋳物砂の分離再生方法における粗粒分離率と風選クロマイト粗粉に含まれるクロムオキサイドの量との関係を示す相関図。
【図4】図1に示す鋳物砂の分離再生方法における気流分離手段を示す断面図。
【図5】本発明の実施の形態2に係る鋳物砂の分離再生方法を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施の形態1]
図1〜図4は本発明の実施の形態1に係る鋳物砂の分離再生方法を説明するものであって、図1は作業の流れを示すフローチャート、図2は磁選クロマイト砂、風選クロマイト粗粉および風選セラミックス微粉を示す顕微鏡写真、図3は粗粒分離率と風選クロマイト粗粉に含まれるクロムオキサイドの量との関係を示す相関図、図4は気流分離手段を示す側面視の断面図である。
【0011】
(フローチャート)
図1において、実施の形態1で説明する鋳物砂の分離再生方法100は、砂骨材として少なくともクロマイト砂とセラミックス砂との2種類の鋳物砂によって形成された鋳型において、鋳造終了後に、クロマイト砂とセラミックス砂とを分離再生する方法である。
なお、以下の説明において理解を容易にするため、それぞれの物品に二桁の符号を付し、一桁目の数字を工程が進むに伴って増加させる。
すなわち、当初クロマイト砂11と当初セラミックス砂21との2種類の当初鋳物砂31によって当初鋳型41が形成され、鋳造終了後に、鋳造品5が回収された後の鋳造後鋳型42を崩壊して回収鋳物砂32を得る工程(S1)と、
回収鋳物砂32を磁気選別手段によって磁着分である磁選クロマイト砂13と非磁着分である磁選セラミックス砂23とに選別する工程(S2)と、
磁選クロマイト砂13を気流分離手段70によって気流に乗らなかった風選クロマイト粗粉14と気流に乗った風選セラミックス微粉24とに分離する工程(S3)と、を有する。
【0012】
表1は砂骨材であるクロマイト砂およびセラミックス砂(何れもバージン材、以下それぞれを「新鮮クロマイト砂、新鮮セラミックス砂」と称す)の化学成分の分析結果である。
すなわち、新鮮クロマイト砂10は、クロムオキサイド(Cr23)を46%、トータル鉄(T・Fe)を20%含み、略半分がクロムオキサイドであることから磁石に吸引される(弱磁性)。
一方、新鮮セラミックス砂20はシリカ(SiO2)を36%、アルミナ(Al23)を60%を含むムライトであって、クロムオキサイド(Cr23)は僅かに0.03%含まれるだけであるため磁石に吸引されない(非磁性)。
【0013】
表2は砂骨材の特性を示すものであって、新鮮クロマイト砂はかさ比重が2.77g/cm3、真比重が4.59g/cm3と大きいのに対し、新鮮セラミックス砂Aはかさ比重が1.68g/cm3、真比重が2.84g/cm3と小さい。
【0014】
【表1】

【表2】

【0015】
以上のように、新鮮セラミックス砂は本来、磁石に吸引されない性質であるものの、当初鋳型41に使用され、鋳造後においては、セラミックス砂(含む、微粒子)の一部は、磁石に吸引される性質に変化している。かかる性質の変化は、鋳造や型バラシによって、微細な鉄成分がセラミックス砂(含む、微粒子)に付着することが一原因であると推定される。
このため、新鮮クロマイト砂10のクロムオキサイドの含有量は46%であるところ、磁気選別された磁選クロマイト砂13では、クロムオキサイドの含有量が35%にまで、減少している。
そこで、本発明では、磁選クロマイト砂13を気流分離手段70によってかさ比重の大きい(比較的重い)風選クロマイト粗粉14とかさ比重の小さい(比較的軽い)風選セラミックス微粉24とに分離している。
【0016】
図2の(a)において、磁気選別手段によって選別された磁選クロマイト砂13に、比較的粒径の大きなクロマイト粒子(以下、「風選クロマイト粗粉」と称す)14と、比較的粒径の小さなセラミックス粒子(以下、「風選セラミックス微粉」と称す)24とが、混在していることが示されている。すなわち、回収鋳物砂32を磁気選別手段によって選別しただけでは、磁選クロマイト砂13に、磁石に吸引された磁選セラミックス砂23の一部(含む、風選セラミックス微粉24)が混入している。
図2の(b)は、磁選クロマイト砂13のうちの64%を粗粒として気流分離手段70によって選別した場合の風選クロマイト粗粉14を示し(粗粒分離率64%)、図2の(c)は、このときに細粒として選別された風選セラミックス微粉24を示している。すなわち、かさ比重の大きな風選クロマイト粗粉14と、かさ比重の小さな風選セラミックス微粉24とが選別されている。
【0017】
図3は、磁選クロマイト砂13を粗粒分離率を変更させて気流分離した場合に、風選クロマイト粗粉14に含まれるクロムオキサイドの含有量を示している。
このとき、気流分離手段70に投入された磁選クロマイト砂13の量を100%にした際、気流分離されて採取された粗粒の量が「α%」で、同時に採取された微粒の量が「100%−α%」のとき、「粗粒分離率をα%」としている。
そうすると、粗粒分離率αが小さい程、すなわち、粗粒を厳選して採取する程、風選クロマイト粗粉14に混入する風選セラミックス微粉24の割合が減少するため、クロムオキサイドの含有量が増加している。反対に、粗粒分離率αが大きい程、すなわち、微粒を取り込む量が増大する程、風選セラミックス微粉24が混入する割合が増加するため、クロムオキサイドの量が減少している。
【0018】
そして、再生砂を用いた鋳型として鋳物の品質(鋳型の焼き付き)に支障を生じないためには、クロムオキサイドの量を40%以上にすることが望ましい。したがって、図3に示すように、気流分離手段70に投入された磁選クロマイト砂13のクロムオキサイドの量が「35%」である場合には、粗粒分離率αが50%程度になるように気流分離することが好適である。
また、磁選クロマイト砂13のクロムオキサイドの量が「35%」よりも多い場合には、粗粒分離率αを50%よりも大きくして、より多くの微粒を取り込んだり、一方、磁選クロマイト砂13のクロムオキサイドの量が「35%」よりも少ない場合には、粗粒分離率αを50%よりも小さくして、より粗粒を厳選して取り込んだりするようにするのが望ましい。
【0019】
粗粒分離率αが高い程、採取される風選セラミックス微粉24の量が減少するから、風選クロマイト粗粉14を採取する割合(歩留まり)は高くなる。
以上の調整により、クロムオキサイドの含有量が40%以上と高い風選クロマイト粗粉14が安定して得られるため、処理クロマイト砂の品質が良好であるから、これを使用した再生鋳物砂によって形成された再生鋳型において焼き付き等の発生を抑えることができる。よって、資源の再利用が促進されるから、資材コストの低減を図ることができる。
なお、図3における黒丸は、図2の(b)に示す風選クロマイト粗粉14に対応している。
【0020】
(気流分離手段)
図4は、鋳物砂の分離再生方法100において使用した気流分離手段70の一例を示す側面視の断面図である。
図4において、気流分離手段70が、略円錐状の外筒ケーシング71と、外筒ケーシング71の内部に配置された略円錐状の内筒ケーシング72と、内筒ケーシング72の上部に設置された回転円板(分散盤に同じ)73dと、回転円板73dを回転させる回転手段73mと、回転円板73dに設置された主翼73aおよび補助翼73bと、回転円板73dの略中央に磁選クロマイト砂13を投入する原料投入口75と、内筒ケーシング72の下部に設けられた粗粉排出口76と、内筒ケーシング72に空気を取り入れる空気取入口78と、外筒ケーシング71の下部に設けられた微粉排出口77と、外筒ケーシング71から空気を取り出す空気取出口79と、を有している。
【0021】
したがって、回転円板73dの回転(主翼73aおよび補助翼73bの回転)によって、内筒ケーシング72の上部には上昇気流が形成され、バルブプレート74を開くと、空気取入口78から吸引された空気は、内筒ケーシング72の上端から、外筒ケーシング71に流入して下降気流となり、やがて空気取出口79から排出される(排出した空気は再度吸引され、循環気流を形成している)。
そして、原料投入口75から投入された磁選クロマイト砂13は、回転円板73dにおいて、遠心力によって周囲に分散され、これに混入していた軽量の風選セラミックス微粉24は前記上昇気流に乗って、上昇気流と共に外筒ケーシング71に流入する。そして、微粉排出口77から回収される。
一方、前記上昇気流に乗ることができない比較的かさ比重の大きな風選クロマイト粗粉14(正確には、風選セラミックス微粉24が含まれている)は、内筒ケーシング72の下部に落下する。そして、粗粉排出口76から回収される。
【0022】
気流分離手段70は乾式分級機として公知であり、その分級性能(粗粒分離率α)は、投入される原料と、運転する要領によって決定される。
例えば、前記の場合、磁選クロマイト砂13から、粗粒分離率α50%で、クロムオキサイドの含有量が40%を上回る風選クロマイト粗粉14を採取するには、例えば、補助翼73bが0枚、回転円板73dの回転数を540rpm、磁選クロマイト砂13の投入量を300kg/hにするとよい。
なお、本発明における気流分離は気流分離手段70によるものに限定するものではなく、回転円板を具備しないものであってもよい。
【0023】
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2に係る鋳物砂の分離再生方法を説明するフローチャートである。なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、それぞれの物品に二桁の符号を付し、一桁目の数字を工程が進むに伴って増加させる。
【0024】
図5において、実施の形態2で説明する鋳物砂の分離再生方法200は、砂骨材として少なくともクロマイト砂とセラミックス砂との2種類の鋳物砂によって形成された鋳型において、鋳造終了後に、クロマイト砂とセラミックス砂とを分離再生する方法である。
すなわち、当初クロマイト砂11と当初セラミックス砂21との2種類の当初鋳物砂31によって当初鋳型41が形成され、鋳造終了後に、鋳造品5が回収された後の鋳造後鋳型42を崩壊して回収鋳物砂32を得る工程(S1)と、
回収鋳物砂32を磁気選別手段によって磁着分である磁選クロマイト砂13と非磁着分である磁選セラミックス砂23とに選別する工程(S2)と、
磁選クロマイト砂13を気流分離手段70によって気流に乗らなかった風選クロマイト粗粉14と気流に乗った風選セラミックス微粉24とに分離する工程(S3)と、
風選クロマイト粗粉14と新鮮クロマイト砂(バージン材)10とを混合して処理クロマイト砂15を得る工程(S4)と、
磁選セラミックス砂23に新鮮セラミックス砂(バージン材)20を混合して処理セラミックス砂25を得る工程(S5)と、
を有している。
【0025】
すなわち、鋳物砂の分離再生方法200は、実施の形態1で説明した鋳物砂の分離再生方法100に工程を追加して、再生鋳物砂35を得るものである。
このとき、実施の形態1において説明したように、クロムオキサイドの含有量が高い風選クロマイト粗粉14が安定して得られているため、処理クロマイト砂15の品質が良好であるから、再生鋳物砂35によって形成された再生鋳型45において焼き付き等の発生を抑えながら、資源の再利用が促進される。よって、資材コストの低減を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明に係る鋳物砂の分離再生方法は、磁石選別と気流選別とを併用した二段選別を採用するから、磁気選別によって十分な選別ができない混合物であって、該混合物に含まれる組成物でかさ比重に差がある場合には、かかる組成物を分離することが可能になるから、かかる組成物の分離方法として広く利用することができる。
【符号の説明】
【0027】
10 新鮮クロマイト砂
11 当初クロマイト砂
13 磁選クロマイト砂
14 風選クロマイト粗粉
15 処理クロマイト砂
20 新鮮セラミックス砂
21 当初セラミックス砂
23 磁選セラミックス砂
24 風選セラミックス微粉
25 処理セラミックス砂
31 当初鋳物砂
32 回収鋳物砂
35 再生鋳物砂
41 当初鋳型
42 鋳造後鋳型
45 再生鋳型
70 気流分離手段
71 外筒ケーシング
72 内筒ケーシング
73a 主翼
73b 補助翼
73d 回転円板
73m 回転手段
74 バルブプレート
75 原料投入口
76 粗粉排出口
77 微粉排出口
78 空気取入口
79 空気取出口
α 粗粒分離率
100 分離再生方法(実施の形態1)
200 分離再生方法(実施の形態2)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋳型を形成する少なくともセラミックス砂とクロマイト砂との2種類の鋳物砂の分離再生方法であって、
鋳造品が回収された後の鋳型を崩壊して回収鋳物砂を得る工程と、
該回収鋳物砂を磁気選別手段によって磁選クロマイト砂と磁選セラミックス砂とに選別する工程と、
前記磁選クロマイト砂を気流分離手段によって風選クロマイト粗粉と風選セラミックス微粉とに分離する工程と、
を有することを特徴とする鋳物砂の分離再生方法。
【請求項2】
鋳型を形成する少なくともセラミックス砂とクロマイト砂との2種類の鋳物砂の分離再生方法であって、
鋳造品が回収された後の鋳型を崩壊して回収鋳物砂を得る工程と、
該回収鋳物砂を磁気選別手段によって磁選クロマイト砂と磁選セラミックス砂とに選別する工程と、
前記磁選クロマイト砂を気流分離手段によって風選クロマイト粗粉と風選セラミックス微粉とに分離する工程と、
前記風選クロマイト粗粉と新鮮なクロマイト砂とを混合して処理クロマイト砂を得る工程と、
前記磁選セラミックス砂に新鮮なセラミックス砂を混合して処理セラミックス砂を得る工程と、
を有することを特徴とする鋳物砂の分離再生方法。

【図1】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2012−218045(P2012−218045A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87868(P2011−87868)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【出願人】(000231855)日本鋳造株式会社 (19)
【Fターム(参考)】