説明

長方形物品用の鮮度保持パック

本発明は、パック(10)周囲のガス圧力に比べて、パック(10)内側のガス圧力が増大したパック(10)を提供する。パック(10)は、細長いタバコ製品、特にシガレットのような1つ又は複数の長方形物品を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鮮度保持パックに関する。かかるパックは、長方形物品、詳細には細長いタバコ製品に特に好適である。
【背景技術】
【0002】
例えば空気又は光への曝露、水分又は香味の喪失、或いは不快臭の吸収により、その品質が損なわれる恐れがある製品の鮮度を保つために、様々なタイプのパックが使用されている。かかる製品の鮮度を保つ公知の手段には、例えばパック詰めの内容物を内部プラスチックバッグに包むこと、又は適切なフィルム障壁材料でパックを上包装することが含まれる。例えば、シガレットパックは通常、セロファン又はポリプロピレンの上包装を備えている。在庫保管期間を延ばし、包装製品の鮮度を保持するように設計されたパックを開示している従来技術の文献には、以下のものがある。
【0003】
WO99/28212 A1では、障壁材料がパックの周りをシールした喫煙品の再シール可能な剛性パックを記載している。剛性パックは、パックの上端面から前面に延びる潜在的アクセスアパーチャ又は実際に存在しているアクセスアパーチャを有する。障壁材料は、フラップを定める分離又は脆弱ラインを有し、これはアクセスアパーチャに一致する。
【0004】
EP0392737A1では、ヒンジリッドタイプの鮮度保持容器を開示している。この容器は、リッド前壁の内向面と容器前壁の外向面との間に機械的鮮度保持手段を含む。該手段は、鮮度保持機能をユーザに示すために容器の閉鎖時にクリック音を生じる。
GB1447233A1では、多層空気不透過材料からなる矩形ブランクで作られた空気不透過性管状パックを開示している。
【0005】
DE2743048A1は、多層のプレカットシートから作られたパックを開示し、ここでプレカットシートは、熱又は圧力によって互いに接続することができる折畳みフラップを提供する。パックの外面はアルミ箔からなる。パックは再シールすることはできない。
WO01/83326A1では、タバコ製品を収容する包装に圧力を加えて、白カビ及び微生物の発生を防ぎ包装内の湿度を制御することを開示している。
【0006】
【特許文献1】WO99/28212 A1公報
【特許文献2】EP0392737A1公報
【特許文献3】GB1447233A1公報
【特許文献4】DE2743048A1公報
【特許文献5】WO01/83326A1公報
【発明の開示】
【0007】
詳細には、パックを開封するまで包装された内容物の鮮度を維持する改善されたパックに対する必要性が依然としてある。パックの開封時に、ユーザ又は消費者がパックの鮮度保持品質及び完全性を調べる手段を有することが望ましい。
本発明の目的は、この必要性及び別の必要性を満たすことである。
【0008】
本発明は、1つの物品又は複数の物品、特に1つ又はそれよりも多い長方形物品を含むパックを提供し、該パックは開封する前は加圧されている。この未開封及びシール状態では、パックは実質的にガス不透過性である。パックを開封することによって、パックの鮮度保持品質及び完全性を示す適切な音が生じるのが好ましい。
【0009】
本発明の関連において、用語「加圧パック」は、開封前のパックの内側の圧力がパックの外側の圧力すなわち大気圧よりも大きいことを意味する。大気圧は、例えば、海面で約900から約1080mbarにわたることができる。圧力差は、パックの開封時に可聴音を発生するほど十分に大きいことが好ましい。有利には、パックの内側の圧力は、パックの外側の圧力すなわち関連大気圧よりも少なくとも約50mbar高く、好ましくは1130mbarよりも高い。一方、パック内側の圧力は、例えば別の場所への輸送中に大気圧の低下によってパックの破裂が生じない程度に十分に低くなければならない。好ましくはパック内側の圧力は、大気圧よりも約500mbar未満高い(1000mbarの大気圧の場合、パック内側の圧力は約1500mbar未満となる)。約100mbarから約250mbarの間(内側圧力と1000mbarの大気圧との間)の圧力差が、特に好ましい。
【0010】
パックの内側と外側との間の圧力差は、例えばアルゴン、二酸化炭素、及び窒素を含む適切なガスをパック(その内容物を含む)に供給することによって得られる。ガスは不活性ガスであるのが好ましい。最も好ましいガスは窒素である。有利には、パックは前述のガスで満たされる前に、少なくとも部分的に排気される。好ましくは、パックは少なくとも50%まで排気される。
【0011】
本発明のパックは、長期間にわたり、詳細にはパックを開封するまで優れた鮮度保持品質を有し、従って、包装された1つ又は複数の物品の品質を効果的に保持する。例えば、包装された1つ又は複数の物品の所要の含水率すなわち湿度水準並びに特有の香味は、パックが初めて開封されるまで実質的に保持される。パックの内容物と、空気、光又は不快臭などの外部有害要因との間のやりとりが回避される。パックの内容物は、乾燥、元来の香味の喪失、又は他の香味の付着から効果的に保護される。本明細書で提供されるパックの1つの利点は、上包装及び内側ホイルが不必要になることである。
【0012】
本発明によるパックは、底部、上端部、及びパックの本体又は主要部を形成し内容物を包むウェブ又はスリーブを含む。この3つの部分は、パックが実質的にガス不透過性(及び好ましくは光不透過性)であり、所要の鮮度保持特性を有するように互いに接続される。底部又は上端部、或いはその両方は、ウェブで形成できることが想定されるが、これら3つの部分は、パックに一体化されるまでは構造的に異なる別個の要素であるのが好ましい。任意選択的にパックは更に、内側フレームを含むことができる。
【0013】
通常、底部は、パック製造中に利用可能なガス注入手段を提供する。かかるガス注入手段は、パック内にガスを供給し、パック内側の所要の圧力を確立するのに好適である。適切なガス注入手段は、当該技術分野で公知であり、例えば弁又は好ましくは小孔を含み、ガス充填処理が完了した後は完全に閉鎖され、好ましくはシールされる。小孔は、例えば小管などの注入口によって形成することができる。ガス注入手段は、完成したパック上では目立たないことが好ましい。
【0014】
有利には、上端部は少なくとも1つの実アパーチャ又は潜在的アパーチャを含み、これにより消費者が包装物品を取り出すことが可能になる。実アパーチャの実施例は、例えばヒンジリッドなどのリッドであり、これによってパックの開閉を繰り返すことが可能になる。潜在的アパーチャは、パックの開封時にユーザによって生成され、脆弱又は分離ラインによって、或いは取り外し可能又は再シール可能なラベルによって定めることができる。有利には、パックの1つ又は複数のアパーチャは、パックの鮮度保持品質が損なわれることがないように設計される。
【0015】
上端部がリッドを含む場合、更にガスケットを備え、好ましくはリッドの下にガスケットを備えることができ、該リッドは好ましくはヒンジリッドである。好ましくはガスケットは、本発明のパックがパック開封後でも実質的に耐水性であるようにされる。ガスケットは、例えばポリエーテル、ポリウレタン、又はポリエステルベースの材料など、あらゆる好適な従来のシール材料で作ることができる。好ましくは、ガスケットはシリコーンガスケットである。
【0016】
底部、上端部及びウェブは各々、実質的にガス不透過性の材料から、異なる要素を構成する場合には組み合わされて実質的にガス不透過性パックを提供することができる材料から作られる。パック構成要素を適切に組み合わせる方法は当該技術分野で公知であり、例えばシール、特にヒートシール又は誘導性シールなどを含む。好ましくは、かかるガス不透過性パック内部の高圧力は、長期にわたって、好ましくは少なくとも6ヶ月間、より好ましくは少なくとも1年間実質的に保持される。更に材料は、パック加圧時に不適切に膨張することがなく、圧力が抜かれたときに「圧潰する」こともないように、剛性、剛さ、及び厚みを含む十分な強度のものでなければならない。好ましくは、本発明のパックは、ボール紙製の従来のヒンジリッドパックと同様の剛性及び安定性を示す。
【0017】
ウェブは、所要のパック特性、特にパック内側のガスの保持を可能にするほど十分な剛性及び厚みのあるフィルム包装材料である。適切な材料が商業的に入手可能である。好ましくはウェブは、例えばポリオレフィンなどの少なくとも1つのプラスチック材料を含む多層フィルムである。好ましくはウェブは、約100から約400ミクロンの間の厚みがある。好ましくはウェブは、金属の外観を有する。ウェブは、要望又は必要に応じて、印刷、エンボス加工、ラベル付け、又は他の方法でプリントすることができる。ウェブは、光沢作用が少ないのが好ましい。
【0018】
好ましくは本発明のパックは、1つ又はそれよりも多い長方形物品を収容する。好ましくは1つ又は複数の長方形物品は、固体構造を示し、長さと幅の比が少なくとも約3対1である。長さと幅の比は、約5対約1から約20対約1の間であるのが好ましい。好ましい長方形物品は、葉巻、シガリロ、又はシガレットなどの細長いタバコ製品である。本発明の最も好ましいパックはシガレットを含む。
【0019】
好ましい実施形態において、本発明は、1つ又はそれよりも多い長方形物品を含む開封前に加圧されているパックを提供し、ここで底部が従属フランジを有する第1の端部キャップによって形成され、上端部が従属フランジを有する第2の端部キャップによって形成され、ウェブ又はスリーブが第1及び第2の端部キャップの従属フランジ上に巻かれて取り付けられる。有利には、各フランジは、パック内の1つ又はそれよりも多い長方形物品の一部を越えて延びる。
【0020】
第1の端部キャップは、好ましくは上述のようなシール可能な一体型注入口の形状のガス注入手段を備える。第2の端部キャップは、一体型ヒンジリッドによって覆われ、任意選択的にクリック閉鎖特徴部及び/又はガスケットを備えた実アパーチャを含む。開封前には、ヒンジリッドの下のヒートシール可能なリッドにより実質的なガス不透過性が確保される。このリッドは有利には、被覆アルミ箔などのヒートシール可能な箔から作られ、剥離可能であり、すなわち、パック開封時にユーザによって除去されることが意図される。実質的に、一体型ヒンジリッドによってパックの開閉が可能になる。有利には、第2の端部キャップの実アパーチャは、第2の端部キャップの表面の約半分未満、好ましくは約3分の1未満にわたって延びる。
【0021】
キャップは、あらゆる適切な形状とすることができ、例えば実質的に楕円形、円形、又は角形とすることができる。端部キャップの形状が、パックの最終形状を決定付けることは容易に理解される。従って、端部キャップの形状は、パックの所要の形状に従って選択される。端部キャップは異なる形状とすることができるが、該端部キャップは同じか又は類似の形状であるのが好ましい。有利にはキャップは、パックの内容物が、例えば約10から約20の間のシガレットなどの複数の長方形物品から構成される場合、コレーション保持を容易にするように設計される。これは、底部及び/又は上端部にリブの介在物を含むことができる。好ましくは、端部キャップは同一材料から作られる。好ましい材料は、プラスチック、特に硬質プラスチックであり、パックに適切な安定性をもたらすのに十分な剛性がある。材料は、例えばヒートシール又は誘導性シールなど従来のシール方法によってウェブの端部キャップへの取り付けを促進するように選択される。有利には、プラスチック材料は、ポリエチレン又はポリプロピレンである。端部キャップは、射出形成などの従来方法を用いて作ることができる。所要であれば、端部キャップは、着色又は特殊な表面仕上げをすることができる。好ましくは端部キャップは、実質的に光不透過性である。
【0022】
ウェブは、端部キャップの従属フランジの少なくとも一部に巻かれ、管状又はスリーブ状構造を形成する。ウェブの両端部キャップへの取り付けが実質的にガス不透過性であることは極めて重要であり、構成要素の材料は、この要件を満たすように選択される。好ましくはウェブは、ポリオレフィン、特にポリエチレン(PE)又はポリプロピレン(PP)などの少なくとも1つの層のプラスチック材料を含む多層構造を有する。例えば、適切な多層構造は、外側層を形成するポリオレフィンを備えた積層体を含む3層フィルム含む。好ましくはウェブは、例えばアルミニウム(AL)を含む金属であり、実質的に光不透過性である。特に好ましいウェブ材料は、PE/AL/PE又はPP/AL/PPの構造を有する3層フィルム、好ましくは積層体である。別の適切なウェブ材料は、共押出し被覆アルミ箔である。ウェブは、開封時にパックから圧力が引き出されたときに実質的に捲縮しないように十分に剛性があり又は剛直で厚みがある。好ましくはウェブは印刷され、容易には傷つかない。
【0023】
本発明によるパックを形成する適切な機械及び技法は、当業者には公知である。例えば、本発明のシガレットパックは、本明細書で以下に記載されるように製造することができる。
【0024】
シガレットのコレーションが、2つの硬質プラスチック端部と、シガレット及び端部キャップの従属フランジに巻きつけられるウェブとを有するパックに包装される。パックの上端を形成する端部キャップは、ユーザによってシガレットを取り出すためのヒンジリッドを含む。箔は、開封時にユーザによって除去されるヒンジリッドに付加される。ウェブはシールされ、パックから空気が抜かれ、次いで窒素で満たされて本発明による加圧パックを提供する。
【0025】
シガレットがコレーションマンドレルに供給される。例えば3つから6つのマンドレルなど幾つかのマンドレルを同時に充填することは有利であるが、処理は1つのマンドレルで説明される。マンドレルは、包装されることになるコレーションの形状を定めるように配列される複数の貫通孔を有する。有利には、シガレットは、例えばプッシュロッドによって1本ずつホッパから貫通孔に移送される。次いでコレーションがマンドレルから成形ポケットに移送され、ここではシガレットはもはや互いに離間せず、包装をその周囲に形成させる状態にある。成形ポケットへの移送は、平行プッシュロッドのセットを介して行われる。次いで、充填成形ポケットは、パック充填ステーションに移動され、ここで端部キャップがシガレットの端部上に挿入され、ウェブがシガレットコレーション及び端部キャップのフランジの周りに巻かれる。
【0026】
ウェブは、ウェブロールから供給され、張力ローラ組立体を介してウェブ準備及び切断ステーションに移送される。このステーションにより、パックに必要とされる正確な長さにウェブを切断するのが確保される。コレーション周りへのウェブ形成は、ウェブスリーブの第1の形成によって行われ、次いで、ウェブスリーブをコレーション及び端部キャップ上に摺動させる。スリーブは、マンドレルの周囲で適切に切断されたウェブを折り畳み、その長さに沿ってシールすることによって形成される。例えば接着又はヒートシールなどあらゆる好都合なシール方法を用いることができる。次にスリーブを端部キャップ及びシガレットコレーションの上を摺動させ、スリーブの端部がキャップの端部に対してシールされる。あらゆる好都合なタイプのシールを用いることができ、ヒートシールが好ましい。次いで、パック内の空気が底部キャップの小孔又はポートを通って排気され、該ポートは不活性ガス、好ましくは窒素を充填するのにも用いられる。次に孔は、周囲プラスチックを加熱及び溶融することによってシールされる。次いで加圧パックは、所要通りにラベル付けされる。
【0027】
任意選択的に、本発明のパックは、パックの安定性を更に高めることができる内側フレームを含む。このような内側フレームはまた、パックを別個の区画、好ましくは2つ又は3つの区画に分割するのに用いることができる。内側フレームは、パック内の支持構造であり、堅紙、厚紙、積層体、金属、プラスチック、又はこれらの組合せなどの剛性材料で作ることができる。厚紙又はプラスチックを使用するのが好ましい。例えば内側フレームは、底部を1つ又はそれよりも多い、好ましくは2つの対応する位置で上端部に接続するように設計することができる。適切な接続手段は、1つ又はそれよりも多い、好ましくは2つのロッド状構造を含むことができる。接続手段を受け入れるために、上端部及び底部の内側表面は、例えば摩擦嵌合によって接続手段を受け入れて固定するように適切に適合された孔又は切抜きを示すことができる。パック組立て時には、接続手段は、上端部及び底部の対応する孔又は切抜きに摺動され、従って両方の部分が互いに接続される。接続手段は、上端部及び底部と同じ又は異なる材料で作ることができる。特に、接続手段は底及び上端部と同じ材料で作られ、特にプラスチックで作られるのが好ましい。
【0028】
本発明は、添付図を参照しながら例示的なパックを用いて例証される。実施例は、本発明を限定するものと解釈すべきではなく、本発明は請求項の範囲によってのみ限定される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1は、スリーブ23及び上端キャップ22を備えた本発明に用いられるパック10を示す。上端キャップ22は、ヒンジリッド41で覆われるアクセスアパーチャ40を含む。ヒンジリッド41は、パック10の開閉時にクリック音を生じるノズル43を含む。スリーブ23は、フィルムシートで作られる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】開放状態のシガレット用パック10である。
【符号の説明】
【0031】
10 パック
22 上端キャップ
23 スリーブ
40 アクセスアパーチャ
41 ヒンジリッド
43 スリーブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開封前に加圧されている1つの長方形物品又は複数の長方形物品を含むパック(10)。
【請求項2】
開封前の前記パック(10)の内側の圧力は、前記パック(10)の外側の圧力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のパック(10)。
【請求項3】
前記パック(10)の内側の圧力が、前記パック(10)の外側の圧力よりも少なくとも約50mbar高く、好ましくは約500mbar未満高いことを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項4】
前記パック(10)の内側の圧力と前記パック(10)の外側の圧力との間の差異が約100mbar、好ましくは約250mbarであることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項5】
実質的にガス不透過性であることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項6】
前記パック(10)の内側と外側との間の圧力差は、その内容物を含むパック(10)に好ましくは弁又は好ましくはシール可能な孔を介して好ましくは窒素である不活性ガスなどの適切なガスを供給することによって達成されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項7】
底部、上端部(22)、及びウェブ又はスリーブ(23)を含むことを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項8】
3つの部分が互いに接続されることを特徴とする請求項7に記載のパック(10)。
【請求項9】
内側フレームを更に含むことを特徴とする請求項7から8のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項10】
前記底部が、ガス注入手段を備えることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項11】
前記上端部(22)が、少なくとも1つの実アパーチャ又は潜在的アパーチャ(40)を含むことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項12】
前記底部が、従属フランジを有する第1の端部キャップによって形成され、前記上端部(22)が、従属フランジを有する第2の端部キャップによって形成され、前記ウェブ又はスリーブ(23)が、第1及び第2の端部キャップの従属フランジに巻かれて取り付けられることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項13】
各フランジが、前記パック内の1つ又は複数の長方形物品の一部にわたって延びることを特徴とする請求項12に記載のパック(10)。
【請求項14】
前記ウェブ(23)が、少なくとも1層のプラスチック材料、好ましくはポリオレフィン、特にポリエチレン又はポリプロピレンを含む多層構造を有することを特徴する請求項7から13のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項15】
前記長方形物品が、喫煙可能物品、詳細にはシガレットであることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載のパック(10)。
【請求項16】
前記請求項のいずれかに記載のパック(10)を製造するプロセスであって、
シガレットコレーションが前記パック(10)内に包装され、前記パック(10)は、2つの硬質プラスチック端部と、前記シガレットと前記端部キャップの従属フランジに巻かれたウェブ(23)とを含み、前記パック(10)の上端(22)を形成する端部キャップがヒンジリッド(41)を含み、
前記ヒンジリッド(41)に箔が塗布され、
前記ウェブ(23)がシールされ、
前記パック(10)から孔を通して空気が排気され、
次いで前記パック(10)は前記孔を通して窒素が充填され、
前記孔がシールによって閉鎖される、
ことを特徴とするプロセス。

【図1】
image rotate


【公表番号】特表2008−513306(P2008−513306A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531764(P2007−531764)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【国際出願番号】PCT/EP2005/054692
【国際公開番号】WO2006/032661
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(596060424)フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム (222)
【Fターム(参考)】