開閉店処理システムおよびPOSシステム
【課題】開閉店時刻をタイムリーに設定できる開閉店処理システムとPOSシステムを提供することにある。
【解決手段】時刻を計時する計時部24と、オペレータ用ディスプレイと33、少なくとも日別に開店閉店時刻をカレンダーテーブルに格納する日付格納ワーク23aと、開閉店時刻を設定するキーボード32またはマウス35と、前記開閉店時刻と前記計時部24の計時時刻に基づき電源30をオン・オフ制御するCPU21とを備えたことを特徴とする開閉店処理システム。
【解決手段】時刻を計時する計時部24と、オペレータ用ディスプレイと33、少なくとも日別に開店閉店時刻をカレンダーテーブルに格納する日付格納ワーク23aと、開閉店時刻を設定するキーボード32またはマウス35と、前記開閉店時刻と前記計時部24の計時時刻に基づき電源30をオン・オフ制御するCPU21とを備えたことを特徴とする開閉店処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉店時刻等を設定できる開閉店処理システムおよびPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の店舗に設けられた開閉店処理システムやPOSシステムでは、システム管理テーブルに設定した1パターンのみの開閉店時刻により自動開閉店処理がそれぞれの時刻に実行されていた。
【0003】
また、電子式金銭登録装置においては、オペレータ側表示装置と客側表示装置とが設けられている。これらの表示装置は店舗の開店時間帯において、顧客と取引を行う動作モードであるときには、オペレータ側表示装置と客側表示装置との表示をオンにする。一方、オペレータのみに対応する動作モードであるときには、客側表示装置の表示をオフにし、オペレータ側表示装置の表示をオンにする制御を行う。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−283328号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシステムでは、週末などの平日よりも長い時間営業するような場合に、店舗の開店時刻を最も早い時間、そして閉店時刻をもっとも遅い時刻に設定しておく必要があった。そのため平日などは、必要のない時間まで電源が入っているため、電力を無駄に消費していた。
【0005】
本発明の目的は、開閉店時刻をタイムリーに設定できる開閉店処理システムやPOSシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の開閉店処理システムは、時刻を計時する計時部と、表示手段と、少なくとも日別に開閉店時刻をカレンダーテーブルに格納する記憶手段と、前記開閉店時刻を設定する設定手段と、前記開閉店時刻と前記計時部の計時時刻に基づき電源オン・オフ制御する制御部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開閉店時刻を簡単に設定できるため店舗の運用に合わせたタイムリーな開閉店処理が可能になる。さらに電源投入時間も最短ですむため省エネの効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
なお、この実施の形態は、店舗内に構築されたPOSシステムの開閉店処理システムに適用した場合について説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係るPOSシステムで、このPOSシステムは、店舗内に設置されたストアーコントローラ11と複数台のPOS(Point Of Sales)端末12とを通信回線13の一例であるLAN(Local Area Network)によって接続されている。
【0011】
図2は、開閉店処理システムであるストアーコントローラ11の要部構成を示すブロック図である。このストアーコントローラ11は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)21に、プログラム等を格納したROM(Read Only Memory)22、日別開閉店時刻管理データ構造、日別開閉店時刻パターン管理データ構造、曜日別開閉店時刻管理データ構造等の各種テーブルを格納する記憶手段である日付格納ワーク23aを有するとともに、各種データを記憶するRAM(Random Access Memory)23、現在の時刻を刻む時計、ROM22に格納された制御プログラムがCPU21のクロックを使って時を刻む時計、また、CPU21から独立した時を刻む時計モジュールである時計部24、LANコントローラ25、キーボードコントローラ26、表示コントローラ27、プリンタコントローラ28、マウスコントローラ29、電源30等がバス31で接続されている。
【0012】
そして、LANコントローラ25にLAN13を接続し、キーボードコントローラ26に、入力手段であるキーボード32を接続し、表示コントローラ27に、表示手段と設定手段を兼ねるオペレータ用のディスプレイ33を接続し、プリンタコントローラ28にプリンタ34を接続し、マウスコントローラ29に入力手段および設定手段であるマウス35を接続している。
【0013】
電源30は、ストアーコントローラ11の動作に必要な各種電源を供給するものである。
【0014】
CPU(制御部)21は、日付格納ワーク23aに格納されている開閉店時刻と時計部24との各々の現時刻とが一致すると電源30をオン・オフし、ストアーコントローラ11の電源30のオン・オフを制御する。
【0015】
なお、表示手段であるオペレータ用のディスプレイ33は、図示しない、タッチパネルディスプレイとタッチパネルセンサとで構成され、指先等のタッチを検知することができる。ディスプレイ33のキーを意味する絵文字(ボタン)を表示すれば、タッチパネルと組み合わせてキースイッチとすることが可能である。
【0016】
(本実施の形態1)図3は、日別開閉店時刻管理データ構造の一例を示すカレンダーテーブル(スケジューラ)41である。図3において、スケジューラであるカレンダーテーブル41には、店舗コード42、営業日43、開店時刻44、閉店時刻45および店休日フラグ46等のエリアを備えている。
【0017】
図4は、日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す。
【0018】
図5は、本実施の形態1に係る日別開閉店時刻管理データ構造の場合に、カレンダーテーブル(スケジューラ)41への開閉店時刻の登録処理のフローチャートを示す。図3および図4を参照しCPU21の動作を説明する。
【0019】
閉店処理中において、メンテナンスする画面の図示しない選択ボタンを指先等でタッチして、図4の日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例をオペレータ用ディスプレイ33に表示させる。
【0020】
CPU21は、ステップS11としてオペレータ用ディスプレイ33に配置された左上の月度のマークボタンB1を指先等でタッチするか、マウス35等のポインティングデバイスでクリックし選択すると、図4に示すように、たとえば、2004年08月のカレンダー等が表示される。
【0021】
店休日設定は、店休日をカレンダーから選択する。店休日ボタンB7タッチし、確定ボタンB4をタッチして店休日を設定する。
【0022】
次に、当日の営業日43は営業ボタンB6を指先でタッチし、カレンダーから日付をタッチし入力ボタンB2をタッチすると営業日43が取得され、記憶手段である日付格納ワーク23aのカレンダーテーブル41に格納される。
【0023】
ステップS12として日付格納ワーク23aに1日を加算させて記憶させる。
【0024】
ステップS13としてオペレータ用ディスプレイ33の画面から日別開閉店時刻管理データの営業日を日付格納ワーク23aから日別開閉店時刻管理データを取得する。
【0025】
ステップS14として日別開閉店時刻管理データからが店休日か否かを調べる。店休日ならステップS12に戻る。更に次の日のデータを取得し、営業日のデータを取得するまで繰り返す。店休日でなく、営業日ならばステップS15として日付格納ワーク23aに取得した日別開閉店時刻管理データの開閉店時刻44、45を加えてカレンダーテーブル41に登録し処理を終了する。
【0026】
具体的には、図4に示すように、開閉店時刻44,45には既定値が表示されている。たとえば、閉店時刻「8:00」、閉店時刻「22:00」(午後10時)が設定されている。
【0027】
次に、開閉店時刻44,45の設定値を変更するときは、まず、変更ボタンB3をタッチし、変更する開店時刻44または閉店時刻45に指先等でタッチするかマウス35でクリックする。そして、入力ボタンB2を指先等でタッチする。次に、開店時刻44をたとえば、入力手段のキーボード32で時刻を入力し設定する。次に、閉店時刻45も同様に設定し、設定値を確認し確定ボタンB4をタッチする。さらに、終了ボタンB5をタッチすると設定が完了する。
【0028】
以上の構成にこれにより、営業日の当日の登録時刻になるまで開店処理は動作しないようになっている。また、営業当日の開店時刻になると電源がオンになる。また、閉店時刻になると電源がオフになり開店時刻になるまで動作しないようになる。
【0029】
また、閉店処理の中で、APS(Auto Power Supply)に次回電源投入時間をセットし、自動電源切断をすることにより、当日になるまで電源が切れた状態になる。
【0030】
本実施の形態1では、日別開閉店時刻管理データ構造を店舗ごと、未来の営業日、その営業日の開閉店時刻、その営業日が店休日なのか否かの情報を格納することにより、店舗単位、営業日単位の開閉店時刻、店休日情報を管理することが可能になる。
【0031】
(本実施の形態2)図6は、日別開閉店時刻パターン管理データ構造の一例を示すカレンダーテーブル、開店パターンテーブルおよび閉店パターンテーブルである。図6において、カレンダーテーブル51には、店舗コード52、営業日53、開店パターンNo.54、閉店パターンNo.55、店休日フラグ56のエリアを備え、さらに、開店パターンテーブル57には、パターンNo.54、開店時刻59、さらに、閉店パターンテーブル60には、パターンNo.55、閉店時刻62等のエリアを備えている。
【0032】
図7は、日別開閉店時刻パターン管理データをメンテナンスする画面の一例を示す。
【0033】
図8は、本実施の形態2に係る日別開閉店時刻パターン管理データ構造の場合について登録処理のフローチャートを示す。図6および図7を参照してCPU21の動作を説明する。
【0034】
閉店処理中において、メンテナンスする画面の図示しない選択ボタンを指先等でタッチして図7の日別開閉店時刻パターン管理データ構造をメンテナンスする画面のオペレータ用ディスプレイ33に表示させる。オペレータ用ディスプレイ33の左上の月度にあるマークボタンB1を指先等でタッチすると、同図に示すように、たとえば、2004年08月のカレンダーが表示される。
【0035】
なお、ステップS21からステップS24については、前記日別開閉店時刻管理データ構造と同様のステップなので説明を省略する。
【0036】
CPU21は、ステップS25として開店パターンNo.54と開店時刻59を取得するために、図7に示す、メンテナンスする画面の右上の開店ボタンB10を指先等でタッチする。パターンボタンB12が「1〜3」とそれぞれに対応する時刻「8:00,9:00,7:00」が表示される。開店パターンNo.54を設定するために設定手段であるマウス35でパターンNo.「2」をクリックして取得する。
【0037】
ステップS26として開店パターンテーブル57から取得した開店パターンNo.「2」に該当する開店時刻「9:00」を取得する。
【0038】
ステップS27として表示された開店パターンNo.「2」と開店時刻「9:00」の設定を確認し確定ボタンB4をタッチする。さらに、終了ボタンB5をタッチすると日付格納ワーク23aに取得した開店パターンテーブル57にパターンNo.「2」と開店時刻「9:00」を加えてカレンダーテーブル51に登録される。
【0039】
閉店時刻の設定についても閉店パターンテーブル60を利用して同様に実施する。
【0040】
なお、開閉店時刻パターンを設定は、既定値の開閉店時刻以外に設定したい日付をカレンダーより選択する。開店パターンを入力する。閉店パターンを入力する。確定ボタンB4をタッチすることで開閉店時刻パターンを設定することができる。
【0041】
本実施の形態2によれば、パターンNo.をセットするだけなので、日ごとに時刻をセットするという無駄な作業は必要なくなる。
【0042】
(本実施の形態3)図9は、曜日別開閉店時刻パターン管理データ構造を示す曜日テーブルである。図9に示すように、曜日テーブル71には、店舗コード72、曜日コード73(1:月曜日、2:火曜日、…7:日曜日)、開店時刻74、閉店時刻75等のエリアを備えている。
【0043】
図10は、曜日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す。同図に示すように、開店時刻ボタンB8,閉店時刻ボタンB9を備え、日曜日から土曜日および祝祭日のそれぞれのボタンB21〜B28を備えている。曜日ごとに開閉店時刻を設定することができる。
【0044】
図11は、本実施の形態3に係る曜日別開閉店時刻管理データ構造の場合について、曜日テーブルへの曜日別、開閉店時刻の登録処理のCPU21の動作を示すフローチャートである。
【0045】
なお、ステップS31からステップS34までのステップは日別開閉店時刻管理データ構造と、日別開閉店時刻パターン管理データ構造と同様のステップなので説明をここでは省略する。
【0046】
ステップS35として日付格納ワーク23aの曜日を検索する。たとえば、月ボタンB22をタッチして、月曜日の曜日コードを算出する。
【0047】
ステップS36として曜日テーブル71から取得した曜日コード73の月曜日に該当する開店時刻74を取得する。具体的には、図10に示すように、たとえば、月ボタンB22をタッチする。設定されている時刻「10:00」を取得することができる。また、時刻を変更するときにはキーボード32のテンキー操作により入力することができる。
【0048】
ステップS37として日付格納ワーク23aに取得した曜日テーブル71の開店時刻「10:00」を加えて確定ボタンB4をタッチし、次に終了ボタンB5をタッチする。曜日テーブル71に曜日ごとの時刻を登録することができる。
【0049】
本実施の形態3では開閉店時刻を管理することにより、曜日によって開閉店時刻が異なる店舗では、7パターンの設定を行えば管理が可能である。
【0050】
なお、ストアーコントローラに開閉店処理システムを採用したがこれに限定するものではなく、POS端末にストアーコントローラを内蔵したものにも適用することができる。
【0051】
また、単に店舗内のPOS端末の開閉店処理システムに適用することができる。
【0052】
以上説明したように、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、実施の段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能であるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る一実施形態のPOSシステムの概略図。
【図2】同実施形態のストアーコントローラの要部構成を示すブロック図。
【図3】実施形態1の日別開閉店時刻管理データベースのデータ構造を示す図。
【図4】実施形態1の日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す図。
【図5】実施形態1の日別開閉店時刻管理データを使用した動作を示すフローチャート。
【図6】実施形態2の日別開閉店時刻パターン管理データ構造を示す図。
【図7】実施形態2の日別開閉店時刻パターン管理データをメンテナンスする画面の一例を示す図。
【図8】実施形態2の曜日別開閉店時刻パターン管理データを使用した動作を示すフローチャート。
【図9】実施形態3の曜日別開閉店時刻管理データのデータ構造を示す図。
【図10】実施形態3の日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す図。
【図11】実施形態3の曜日別開閉店時刻管理データを使用した主要な動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0054】
11…ストアーコントローラ、21…CPU(制御部)、23a…日付格納ワーク(記憶手段)、24…計時部、31…キーボード(入力手段)、33…オペレータ用ディスプレイ(設定手段)、34…マウス(設定手段)、41,51…カレンダーテーブル、44、59、74…開店時刻、45、62、75…閉店時刻、57…開店パターンテーブル、60…閉店パターンテーブル、71…曜日テーブル。
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉店時刻等を設定できる開閉店処理システムおよびPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の店舗に設けられた開閉店処理システムやPOSシステムでは、システム管理テーブルに設定した1パターンのみの開閉店時刻により自動開閉店処理がそれぞれの時刻に実行されていた。
【0003】
また、電子式金銭登録装置においては、オペレータ側表示装置と客側表示装置とが設けられている。これらの表示装置は店舗の開店時間帯において、顧客と取引を行う動作モードであるときには、オペレータ側表示装置と客側表示装置との表示をオンにする。一方、オペレータのみに対応する動作モードであるときには、客側表示装置の表示をオフにし、オペレータ側表示装置の表示をオンにする制御を行う。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−283328号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシステムでは、週末などの平日よりも長い時間営業するような場合に、店舗の開店時刻を最も早い時間、そして閉店時刻をもっとも遅い時刻に設定しておく必要があった。そのため平日などは、必要のない時間まで電源が入っているため、電力を無駄に消費していた。
【0005】
本発明の目的は、開閉店時刻をタイムリーに設定できる開閉店処理システムやPOSシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の開閉店処理システムは、時刻を計時する計時部と、表示手段と、少なくとも日別に開閉店時刻をカレンダーテーブルに格納する記憶手段と、前記開閉店時刻を設定する設定手段と、前記開閉店時刻と前記計時部の計時時刻に基づき電源オン・オフ制御する制御部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開閉店時刻を簡単に設定できるため店舗の運用に合わせたタイムリーな開閉店処理が可能になる。さらに電源投入時間も最短ですむため省エネの効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
なお、この実施の形態は、店舗内に構築されたPOSシステムの開閉店処理システムに適用した場合について説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係るPOSシステムで、このPOSシステムは、店舗内に設置されたストアーコントローラ11と複数台のPOS(Point Of Sales)端末12とを通信回線13の一例であるLAN(Local Area Network)によって接続されている。
【0011】
図2は、開閉店処理システムであるストアーコントローラ11の要部構成を示すブロック図である。このストアーコントローラ11は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)21に、プログラム等を格納したROM(Read Only Memory)22、日別開閉店時刻管理データ構造、日別開閉店時刻パターン管理データ構造、曜日別開閉店時刻管理データ構造等の各種テーブルを格納する記憶手段である日付格納ワーク23aを有するとともに、各種データを記憶するRAM(Random Access Memory)23、現在の時刻を刻む時計、ROM22に格納された制御プログラムがCPU21のクロックを使って時を刻む時計、また、CPU21から独立した時を刻む時計モジュールである時計部24、LANコントローラ25、キーボードコントローラ26、表示コントローラ27、プリンタコントローラ28、マウスコントローラ29、電源30等がバス31で接続されている。
【0012】
そして、LANコントローラ25にLAN13を接続し、キーボードコントローラ26に、入力手段であるキーボード32を接続し、表示コントローラ27に、表示手段と設定手段を兼ねるオペレータ用のディスプレイ33を接続し、プリンタコントローラ28にプリンタ34を接続し、マウスコントローラ29に入力手段および設定手段であるマウス35を接続している。
【0013】
電源30は、ストアーコントローラ11の動作に必要な各種電源を供給するものである。
【0014】
CPU(制御部)21は、日付格納ワーク23aに格納されている開閉店時刻と時計部24との各々の現時刻とが一致すると電源30をオン・オフし、ストアーコントローラ11の電源30のオン・オフを制御する。
【0015】
なお、表示手段であるオペレータ用のディスプレイ33は、図示しない、タッチパネルディスプレイとタッチパネルセンサとで構成され、指先等のタッチを検知することができる。ディスプレイ33のキーを意味する絵文字(ボタン)を表示すれば、タッチパネルと組み合わせてキースイッチとすることが可能である。
【0016】
(本実施の形態1)図3は、日別開閉店時刻管理データ構造の一例を示すカレンダーテーブル(スケジューラ)41である。図3において、スケジューラであるカレンダーテーブル41には、店舗コード42、営業日43、開店時刻44、閉店時刻45および店休日フラグ46等のエリアを備えている。
【0017】
図4は、日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す。
【0018】
図5は、本実施の形態1に係る日別開閉店時刻管理データ構造の場合に、カレンダーテーブル(スケジューラ)41への開閉店時刻の登録処理のフローチャートを示す。図3および図4を参照しCPU21の動作を説明する。
【0019】
閉店処理中において、メンテナンスする画面の図示しない選択ボタンを指先等でタッチして、図4の日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例をオペレータ用ディスプレイ33に表示させる。
【0020】
CPU21は、ステップS11としてオペレータ用ディスプレイ33に配置された左上の月度のマークボタンB1を指先等でタッチするか、マウス35等のポインティングデバイスでクリックし選択すると、図4に示すように、たとえば、2004年08月のカレンダー等が表示される。
【0021】
店休日設定は、店休日をカレンダーから選択する。店休日ボタンB7タッチし、確定ボタンB4をタッチして店休日を設定する。
【0022】
次に、当日の営業日43は営業ボタンB6を指先でタッチし、カレンダーから日付をタッチし入力ボタンB2をタッチすると営業日43が取得され、記憶手段である日付格納ワーク23aのカレンダーテーブル41に格納される。
【0023】
ステップS12として日付格納ワーク23aに1日を加算させて記憶させる。
【0024】
ステップS13としてオペレータ用ディスプレイ33の画面から日別開閉店時刻管理データの営業日を日付格納ワーク23aから日別開閉店時刻管理データを取得する。
【0025】
ステップS14として日別開閉店時刻管理データからが店休日か否かを調べる。店休日ならステップS12に戻る。更に次の日のデータを取得し、営業日のデータを取得するまで繰り返す。店休日でなく、営業日ならばステップS15として日付格納ワーク23aに取得した日別開閉店時刻管理データの開閉店時刻44、45を加えてカレンダーテーブル41に登録し処理を終了する。
【0026】
具体的には、図4に示すように、開閉店時刻44,45には既定値が表示されている。たとえば、閉店時刻「8:00」、閉店時刻「22:00」(午後10時)が設定されている。
【0027】
次に、開閉店時刻44,45の設定値を変更するときは、まず、変更ボタンB3をタッチし、変更する開店時刻44または閉店時刻45に指先等でタッチするかマウス35でクリックする。そして、入力ボタンB2を指先等でタッチする。次に、開店時刻44をたとえば、入力手段のキーボード32で時刻を入力し設定する。次に、閉店時刻45も同様に設定し、設定値を確認し確定ボタンB4をタッチする。さらに、終了ボタンB5をタッチすると設定が完了する。
【0028】
以上の構成にこれにより、営業日の当日の登録時刻になるまで開店処理は動作しないようになっている。また、営業当日の開店時刻になると電源がオンになる。また、閉店時刻になると電源がオフになり開店時刻になるまで動作しないようになる。
【0029】
また、閉店処理の中で、APS(Auto Power Supply)に次回電源投入時間をセットし、自動電源切断をすることにより、当日になるまで電源が切れた状態になる。
【0030】
本実施の形態1では、日別開閉店時刻管理データ構造を店舗ごと、未来の営業日、その営業日の開閉店時刻、その営業日が店休日なのか否かの情報を格納することにより、店舗単位、営業日単位の開閉店時刻、店休日情報を管理することが可能になる。
【0031】
(本実施の形態2)図6は、日別開閉店時刻パターン管理データ構造の一例を示すカレンダーテーブル、開店パターンテーブルおよび閉店パターンテーブルである。図6において、カレンダーテーブル51には、店舗コード52、営業日53、開店パターンNo.54、閉店パターンNo.55、店休日フラグ56のエリアを備え、さらに、開店パターンテーブル57には、パターンNo.54、開店時刻59、さらに、閉店パターンテーブル60には、パターンNo.55、閉店時刻62等のエリアを備えている。
【0032】
図7は、日別開閉店時刻パターン管理データをメンテナンスする画面の一例を示す。
【0033】
図8は、本実施の形態2に係る日別開閉店時刻パターン管理データ構造の場合について登録処理のフローチャートを示す。図6および図7を参照してCPU21の動作を説明する。
【0034】
閉店処理中において、メンテナンスする画面の図示しない選択ボタンを指先等でタッチして図7の日別開閉店時刻パターン管理データ構造をメンテナンスする画面のオペレータ用ディスプレイ33に表示させる。オペレータ用ディスプレイ33の左上の月度にあるマークボタンB1を指先等でタッチすると、同図に示すように、たとえば、2004年08月のカレンダーが表示される。
【0035】
なお、ステップS21からステップS24については、前記日別開閉店時刻管理データ構造と同様のステップなので説明を省略する。
【0036】
CPU21は、ステップS25として開店パターンNo.54と開店時刻59を取得するために、図7に示す、メンテナンスする画面の右上の開店ボタンB10を指先等でタッチする。パターンボタンB12が「1〜3」とそれぞれに対応する時刻「8:00,9:00,7:00」が表示される。開店パターンNo.54を設定するために設定手段であるマウス35でパターンNo.「2」をクリックして取得する。
【0037】
ステップS26として開店パターンテーブル57から取得した開店パターンNo.「2」に該当する開店時刻「9:00」を取得する。
【0038】
ステップS27として表示された開店パターンNo.「2」と開店時刻「9:00」の設定を確認し確定ボタンB4をタッチする。さらに、終了ボタンB5をタッチすると日付格納ワーク23aに取得した開店パターンテーブル57にパターンNo.「2」と開店時刻「9:00」を加えてカレンダーテーブル51に登録される。
【0039】
閉店時刻の設定についても閉店パターンテーブル60を利用して同様に実施する。
【0040】
なお、開閉店時刻パターンを設定は、既定値の開閉店時刻以外に設定したい日付をカレンダーより選択する。開店パターンを入力する。閉店パターンを入力する。確定ボタンB4をタッチすることで開閉店時刻パターンを設定することができる。
【0041】
本実施の形態2によれば、パターンNo.をセットするだけなので、日ごとに時刻をセットするという無駄な作業は必要なくなる。
【0042】
(本実施の形態3)図9は、曜日別開閉店時刻パターン管理データ構造を示す曜日テーブルである。図9に示すように、曜日テーブル71には、店舗コード72、曜日コード73(1:月曜日、2:火曜日、…7:日曜日)、開店時刻74、閉店時刻75等のエリアを備えている。
【0043】
図10は、曜日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す。同図に示すように、開店時刻ボタンB8,閉店時刻ボタンB9を備え、日曜日から土曜日および祝祭日のそれぞれのボタンB21〜B28を備えている。曜日ごとに開閉店時刻を設定することができる。
【0044】
図11は、本実施の形態3に係る曜日別開閉店時刻管理データ構造の場合について、曜日テーブルへの曜日別、開閉店時刻の登録処理のCPU21の動作を示すフローチャートである。
【0045】
なお、ステップS31からステップS34までのステップは日別開閉店時刻管理データ構造と、日別開閉店時刻パターン管理データ構造と同様のステップなので説明をここでは省略する。
【0046】
ステップS35として日付格納ワーク23aの曜日を検索する。たとえば、月ボタンB22をタッチして、月曜日の曜日コードを算出する。
【0047】
ステップS36として曜日テーブル71から取得した曜日コード73の月曜日に該当する開店時刻74を取得する。具体的には、図10に示すように、たとえば、月ボタンB22をタッチする。設定されている時刻「10:00」を取得することができる。また、時刻を変更するときにはキーボード32のテンキー操作により入力することができる。
【0048】
ステップS37として日付格納ワーク23aに取得した曜日テーブル71の開店時刻「10:00」を加えて確定ボタンB4をタッチし、次に終了ボタンB5をタッチする。曜日テーブル71に曜日ごとの時刻を登録することができる。
【0049】
本実施の形態3では開閉店時刻を管理することにより、曜日によって開閉店時刻が異なる店舗では、7パターンの設定を行えば管理が可能である。
【0050】
なお、ストアーコントローラに開閉店処理システムを採用したがこれに限定するものではなく、POS端末にストアーコントローラを内蔵したものにも適用することができる。
【0051】
また、単に店舗内のPOS端末の開閉店処理システムに適用することができる。
【0052】
以上説明したように、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、実施の段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能であるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る一実施形態のPOSシステムの概略図。
【図2】同実施形態のストアーコントローラの要部構成を示すブロック図。
【図3】実施形態1の日別開閉店時刻管理データベースのデータ構造を示す図。
【図4】実施形態1の日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す図。
【図5】実施形態1の日別開閉店時刻管理データを使用した動作を示すフローチャート。
【図6】実施形態2の日別開閉店時刻パターン管理データ構造を示す図。
【図7】実施形態2の日別開閉店時刻パターン管理データをメンテナンスする画面の一例を示す図。
【図8】実施形態2の曜日別開閉店時刻パターン管理データを使用した動作を示すフローチャート。
【図9】実施形態3の曜日別開閉店時刻管理データのデータ構造を示す図。
【図10】実施形態3の日別開閉店時刻管理データをメンテナンスする画面の一例を示す図。
【図11】実施形態3の曜日別開閉店時刻管理データを使用した主要な動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0054】
11…ストアーコントローラ、21…CPU(制御部)、23a…日付格納ワーク(記憶手段)、24…計時部、31…キーボード(入力手段)、33…オペレータ用ディスプレイ(設定手段)、34…マウス(設定手段)、41,51…カレンダーテーブル、44、59、74…開店時刻、45、62、75…閉店時刻、57…開店パターンテーブル、60…閉店パターンテーブル、71…曜日テーブル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を計時する時計部と、表示手段と、少なくとも日別に開閉店時刻を格納するカレンダーテーブルを有する記憶手段と、前記開閉店時刻を設定する設定手段と、前記開閉店時刻と前記計時部の計時時刻に基づき電源オン・オフ制御する制御部とを備えたことを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の開閉店処理システムにおいて、前記カレンダーテーブルに日別に開閉店時刻および店休日フラグを格納することを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の開閉店処理システムにおいて、前記カレンダーテーブルに開閉店パターンテーブルを備え、前記開閉店パターンテーブルには開閉店パターンNo.と開閉店時刻が格納されるとともに、前記開閉店パターンNo.を設定する設定手段を備えることを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項4】
時刻を計時する時計部と、表示手段と、少なくとも曜日テーブルを有する記憶手段と、前記曜日テーブルから曜日毎に前記開閉店時刻を設定する設定手段と、前記曜日毎の前記開閉店時刻と前記計時部の計時時刻に基づき電源オン・オフ制御する制御部とを備えたことを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項5】
POS端末とストアーコントローラとの間で各種情報を送受信可能なPOSシステムにおいて、前記ストアーコントローラに請求項1〜4いずれか1つに記載の開閉店処理システムを備えたことを特徴とするPOSシステム。
【請求項1】
時刻を計時する時計部と、表示手段と、少なくとも日別に開閉店時刻を格納するカレンダーテーブルを有する記憶手段と、前記開閉店時刻を設定する設定手段と、前記開閉店時刻と前記計時部の計時時刻に基づき電源オン・オフ制御する制御部とを備えたことを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の開閉店処理システムにおいて、前記カレンダーテーブルに日別に開閉店時刻および店休日フラグを格納することを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の開閉店処理システムにおいて、前記カレンダーテーブルに開閉店パターンテーブルを備え、前記開閉店パターンテーブルには開閉店パターンNo.と開閉店時刻が格納されるとともに、前記開閉店パターンNo.を設定する設定手段を備えることを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項4】
時刻を計時する時計部と、表示手段と、少なくとも曜日テーブルを有する記憶手段と、前記曜日テーブルから曜日毎に前記開閉店時刻を設定する設定手段と、前記曜日毎の前記開閉店時刻と前記計時部の計時時刻に基づき電源オン・オフ制御する制御部とを備えたことを特徴とする開閉店処理システム。
【請求項5】
POS端末とストアーコントローラとの間で各種情報を送受信可能なPOSシステムにおいて、前記ストアーコントローラに請求項1〜4いずれか1つに記載の開閉店処理システムを備えたことを特徴とするPOSシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−227729(P2006−227729A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−37968(P2005−37968)
【出願日】平成17年2月15日(2005.2.15)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月15日(2005.2.15)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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