説明

開閉蓋装置

【課題】 容易に開け閉めし得る構造でありながら、他の物との接触等があったとしても、外れ難く、さらに、それに至る前段階において緩み難い開閉蓋装置を提供する。
【解決手段】 キャップ3の爪部33をタンクの口部側の挿脱口44から下に入れ込んで、回転方向一側に回転させれば、爪部33は誘導フランジ部43のストッパ壁部434に当たって係合案内部433との接触摩擦や、係合凸部331及び係合凹部436の凹凸係合により、キャップ3が閉止状態に維持される。キャップ3に緩みが生じて爪部33が回転方向他側に移動していっても、開側移動の終端位置において爪部33の一部が脱落防止部435に入り込んで爪部33の上方移動が阻止されるため、キャップ3の跳ね上がり・外れが防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉蓋装置に関し、例えば浴槽フランジ部にその洗剤補給口が開口する洗浄タンクに対し好適に適用される開閉蓋装置に係る。
【背景技術】
【0002】
従来、前記の如き浴槽フランジ部にその洗剤補給口が開口する洗浄タンクに対しキャップを着脱可能に取り付けて開閉可能にしたものが開示されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1では、洗浄タンクの口部から上方に向けと筒部を突出させ、この突出筒部の外周壁面の雄ネジに対しキャップ内面を螺合させることで、キャップを洗浄タンクの口部に対し着脱可能に取り付けて洗浄タンクを開閉し得るようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3780607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記の洗浄タンクの口部は例えば図7に示すように浴槽2の上端縁から外周に拡がる浴槽フランジ部21において上方に開口するように配設され、この洗浄タンク100の口部101に対しキャップ300が螺合されている。このため、浴槽2の上面を覆う浴槽蓋22を開け閉めする際にその浴槽蓋22の縁がキャップ300に接触したり衝突したりすることがあり、これが繰り返されることでキャップ300に緩みが生じ、ついにはキャップ300が口部101から外れてしまうおそれがある。その際、キャップ300が外れ飛んだりすると、キャップ300の破損を招くおそれもある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易に開け閉めし得る構造でありながら、他の物との接触等があったとしても、外れ難く、さらに、それに至る前段階において緩み難い開閉蓋装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、貯留タンク側から上方に突出して開口する突出筒部と、この突出筒部に対し回転操作により着脱可能に嵌合されるキャップとを備えた開閉蓋装置を対象にして次の特定事項を備えることとした。すなわち、前記キャップとして、天壁部と、前記突出筒部の周壁面と相対向する環状壁部と、前記環状壁部から前記突出筒部の周壁面に向けて突出する爪部とから構成されたものとする。そして、前記突出筒部の周壁面に、前記爪部が上から下に入り込むよう上下方向に開口する挿脱口と、この挿脱口から入り込んだ状態の爪部を回転方向一側に移動案内しつつ上方移動を規制するよう前記爪部に係合する係合案内部と、前記挿脱口から入り込んだ状態の爪部の少なくとも一部が回転方向他側に入り込むことにより爪部の上方移動を阻止する脱落防止部とを形成するようにした(請求項1)。
【0007】
本発明の場合、キャップの爪部を挿脱口に対し上から下に入れ込んで、回転方向一側に回転操作することで、爪部を係合案内部に係合させて口部を構成する突出筒部を閉止させることが可能となる。そして、閉止状態のキャップに対し何らかの外力が作用して、万一緩みが生じて回転方向他側に爪部が移動したとしても、その爪部は脱落防止部に入り込んで上方移動が阻止されることになるため、キャップが跳ね上がったり外れたりすることが防止されることになる。従って、回転操作により容易に開け閉めし得る構造でありながら、他の物との接触等があったとしても、キャップの外れの発生を防止し得る、又は、キャップが外れ難い開閉蓋装置を提供し得ることになる。
【0008】
本発明の開閉蓋装置における前記脱落防止部として、前記挿脱口の回転方向他側位置であって前記キャップの開側移動の終端位置に形成することができる(請求項2)。このようにすることにより、前記の閉止状態から緩みが生じてキャップが回転方向他側に移動して開側の終端位置に至ったとしても、脱落防止部によって爪部の上方移動が阻止されるため、前記のキャップの外れの発生をより確実に防止し得るようになる。
【0009】
又、本発明の開閉蓋装置において、前記挿脱口から前記係合案内部までの爪部の上方移動が規制される周方向範囲を、キャップ全周の1/4以上になるように設定することができる(請求項3)。このようにすることにより、前記の閉止状態から緩みが生じてキャップが回転方向他側にたとえ移動していったとしても、挿脱口に至るまでキャップ全周の1/4以上という長い回転移動を経なければキャップ外れには至らないようにし得る。これにより、キャップ外れの発生をより一層確実に防止し得ることになる。
【0010】
さらに、本発明の開閉蓋装置において、前記爪部に上向きの係合凸部を形成する一方、前記係合案内部に前記爪部の閉側移動の終端位置における前記係合凸部と互いに係合する係合凹部を下向きに開口させて形成することができる(請求項4)。このようにすることにより、挿脱口に爪部を入れ込んでキャップを回転方向一側に回転操作することで閉操作する際に、爪部が閉側移動の終端位置に至れば、前記の係合凸部と係合凹部とが互いに入り込んで凹凸係合することになる。このため、この凹凸係合の際の感触によって操作者は閉止状態に至ったことを認識し得ることになる上に、緩み発生に対する耐力をより増大させ得ることになって、緩み発生を無くす、又は、緩み難くすることが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
以上、説明したように、本発明の開閉蓋装置によれば、キャップの爪部を挿脱口に対し上から下に入れ込んで、回転方向一側に回転操作することで、爪部を係合案内部に係合させて口部を構成する突出筒部を閉止させることができる。そして、閉止状態のキャップに対し何らかの外力が作用して、万一緩みが生じて回転方向他側に爪部が移動したとしても、その爪部が脱落防止部に入り込むことによりその上方移動を阻止することができ、キャップが跳ね上がったり外れたりすることを防止することができる。従って、回転操作により容易に開け閉めし得る構造でありながら、他の物との接触等があったとしても、キャップの外れの発生を防止した、又は、キャップが外れ難いようにした開閉蓋装置を提供することができる。
【0012】
特に請求項2によれば、前記脱落防止部として、前記挿脱口の回転方向他側位置であって前記キャップの開側移動の終端位置に形成することで、閉止状態から緩みが生じてキャップが回転方向他側に移動して開側の終端位置に至ったとしても、脱落防止部によって爪部の上方移動を阻止することができ、キャップの外れの発生をより確実に防止することができるようになる。
【0013】
又、請求項3によれば、前記挿脱口から前記係合案内部までの爪部の上方移動が規制される周方向範囲を、キャップ全周の1/4以上になるように設定することで、緩みが生じてキャップが閉止状態から回転方向他側にたとえ移動していったとしても、挿脱口に至るまでキャップ全周の1/4以上という長い回転移動を経なければキャップ外れには至らないようにすることができる。これにより、キャップ外れの発生をより一層確実に防止することができるようになる。
【0014】
さらに、請求項4によれば、前記爪部に上向きの係合凸部を形成する一方、前記係合案内部に前記爪部の閉側移動の終端位置における前記係合凸部と互いに係合する係合凹部を下向きに開口させて形成することで、キャップを回転方向一側に回転操作して閉操作する際に、爪部が閉側移動の終端位置に至れば、前記の係合凸部と係合凹部とが互いに入り込んで凹凸係合させることができる。このため、この凹凸係合の際の感触によって操作者に閉止状態に至ったことを認識させることができ、その上に、緩み発生に対する耐力をより増大させることができ、緩み発生を無くす、あるいは、緩み難くすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の開閉蓋装置の実施形態を示す断面説明図である。
【図2】図1の開閉蓋装置の分解斜視図の状態で示す説明図である。
【図3】図3(a)はキャップの背面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A線における部分拡大断面図であり、図3(c)は図3(a)のB−B線における部分拡大断面図である。
【図4】図4(a)は突出筒部の斜視図であり、図4(b)は突出筒部の平面図である。
【図5】突出筒部の係合ガイドを直線状に展開した状態の部分拡大断面説明図である。
【図6】図6(a)はキャップを突出筒部の係合ガイドに係合させて閉止状態にする場合の操作を示す説明図であり、図6(b)は閉止状態から開状態にする場合、又は、万一緩みが生じた場合に、キャップから脱落せずに仮閉止状態に維持し得る原理を示す説明図である。
【図7】開閉蓋が浴槽フランジ部に設置される洗浄タンクに適用される場合の例を示す部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る開閉蓋装置を示す。この実施形態では、開閉蓋装置として、浴槽2に設置される浴槽洗浄装置の一部を構成するタンク1の口部11と、この口部11を開閉可能に閉止するキャップ3とに適用したものを示す。浴槽洗浄装置とは、例えば図外の給湯器から供給される湯水に対し洗浄液を混入し、これを浴槽2の内面の適宜位置(例えば内底面)から内壁面に向けて噴出させて主として浴槽2の内面の自動洗浄を可能とするものである。このために、洗浄液を貯留したタンク1が例えば浴槽フランジ部21(図7も併せて参照)の下側空間に設置され、そのタンク1の口部11が浴槽フランジ部21を下から上に貫通し、この口部11に対しキャップ3が浴槽フランジ部2の上側から着脱可能に係合されて口部11は開閉可能となっている。
【0018】
具体的には、浴槽フランジ部21の孔23に下から上に挿入されたタンク1の口部11に対し、前記孔23に上から下に挿入した取付筒体4の筒部41をねじ込んで締め付けることで、取付筒体4の鍔部42とタンク1の上面とで浴槽フランジ部21を挟み付けるようになっている。これにより、タンク1を吊り下げ状態に支持する一方、キャップ3を着脱可能に係合させる部分(鍔部42)をタンク1の側から上向きに突出させて浴槽フランジ部21の上面に露出させるようになっている。そして、取付筒体4の鍔部42の上端面とキャップ3の後述の天壁部31の下面とが密着することで口部11が閉止されるようになっている。
【0019】
キャップ3は、図2,図3にも示すように、天壁部31と、天壁部31の下側に突出する環状壁部32と、環状壁部32の内周面から内方側に突出する所定数(図例では2つ)の爪部33,33とから構成されている。キャップ3は取付筒体4に対し中心軸X(図1参照)回りに回転操作することで開閉可能となっており、天壁部31の外周側にはその回転操作時の便宜のために凹凸状の把持部311が形成されている。爪部33,33は周方向に等間隔の各位置において所定の周方向範囲に亘り径方向内方に突出するように形成され、その周方向中間位置には係合凸部331が上向きに微小量だけ突出するよう形成されている。爪部33の上面と、天壁部31の下面との間には所定の上下幅L1の隙間Sが形成されている。
【0020】
取付筒体4は、前述の筒部41及び筒部の上側位置から外周側に突出する鍔部42に加え、鍔部42の外周面から所定の周方向範囲に亘り外周側に突出して前述のキャップ3の爪部33,33を誘導・案内して係合させる誘導フランジ部43,43を備えたものである。この誘導フランジ部43,43は爪部33,33の数に対応する数だけ形成される。そして、鍔部42の外径及び後述の挿脱口44,44の内径が、両爪部33,33の内端により形成される仮想円周の内径よりも僅かに小径に設定されている。なお、筒部41の内面から内方に突出する所定数(図例では4つ)の凸部411,411,…は、取付筒体4をタンク1の口部11にねじ込み固定するための回転操作治具を嵌め込むために、及び、図示省略のフィルタを着座させるために形成されたものである。
【0021】
前記の誘導フランジ部43,43について詳細に説明すると、両誘導フランジ部43,43の間の所定の周方向範囲に亘り誘導フランジ部43が非形成、つまり切り欠かれて、上下方向に対し開放された挿脱口44,44が形成されている。各挿脱口44は各爪部33の周方向長さよりも所定量大きい周方向長さを有するように形成されている。これにより、キャップ3を取付筒体4に被せて位置合わせすれば、この挿脱口44に対し爪部33を下向きに入れ込んだり、上向きに引き抜いたりし得るようになっている。そして、1つの挿脱口44から中心軸X回りの回転方向一側(閉側操作方向;図4(b)の時計方向)に隣接する誘導フランジ部43には、鍔部42の上面と面一にされた導入部431(周方向範囲P1−P2,P5−P6)と、斜め下向きに延びるスロープ部432(周方向範囲P2−P3,P6−P7)と、所定の下位位置に延びる係合案内部433(周方向範囲P3−P4,P7−P8)とが前記閉側操作方向にこの順で形成されている。閉側操作方向の基端側である導入部431から後述のストッパ壁部434位置の係合案内部433までの周方向範囲は、全周の1/4以上(つまり90度以上)の範囲に亘るよう設定されており、後述の最終係合位置からたとえキャップ3(爪部33)の係合が緩んで回転方向他側(開側操作方向)に戻されていったとしても、全周の1/4以上回転移動しなければ挿脱口44まで到達しないようにされている。
【0022】
係合案内部433には、末端から所定量逆方向に戻った位置から下方に垂下するストッパ壁部434が形成されており、このストッパ壁部434により閉側操作時の爪部33の最終係合位置(閉側移動の終端位置)を規定する一方、ストッパ壁部434と係合案内部433の末端437とによって開側最終操作位置(開側移動の終端位置)での爪部33を仮保持する脱落防止部435が形成されるようになっている。加えて、前記の爪部33の最終係合位置における係合案内部433は、その下面と鍔部42の上面との間の上下寸法L2(図5参照)が爪部33の隙間S(図3(b),(c)参照)とほぼ同等に設定され、これにより、爪部33の上面が係合案内部433の下面に係合してキャップ3が下向きに引き付けられることで、キャップ3の天壁部31の下面が鍔部42の上面に密着するようになっている。又、係合案内部433の所定位置には下方に開口する係合凹部436が形成されており、この係合凹部436に対し最終係合位置まで回転操作された爪部33の係合凸部331が互いに係合することで、爪部33、つまりキャップ3が中心軸X回り相対回転移動しないように仮保持し得るようになっている。
【0023】
本実施形態の場合、キャップ3を開状態から閉止状態に装着するには次のようにする。すなわち、図1又は図2に一点鎖線で示すようにキャップ3を取付筒体4に対し中心軸Xと同軸上に配置し、爪部33,33を挿脱部44,44(図2参照)に合わせてキャップ3を被せる。これにより、図6(a)に示すように爪部33が挿脱口44に上から下に入り込んで天壁部31の下面が鍔部42の上面に当接する。そして、キャップ3を回転方向一側である閉側移動方向(図6(a)の左側方向)に回転操作することで、爪部33は誘導フランジ部43の導入部431の下側を移動し、スロープ部432の下側を移動することで爪部33を下向きの所定の下位位置まで案内してキャップ3を鍔部42の上面に引き付け、最後に係合案内部433の下面に爪部33の上面が接触しながらストッパ壁部434の側に進んで、遂にはストッパ壁部434に突き当たって止められる。このストッパ壁部434に突き当たることで閉側操作の完了を操作者は認識することができる上に、係合凸部331が係合凹部436に入り込んで互いに係合する際の感触(クリック感)により確実に閉側操作の完了を把握することができることになる。この状態では、爪部33の上面と係合案内部433の下面との接触摩擦による係合、キャップ3の天壁部31の下面と鍔部42の上面との密着に基づく接触摩擦、及び、前記の係合凸部331と係合凹部436との互いの係合によって、キャップの開側操作方向への相対移動が規制される。これにより、たとえ浴槽蓋22(図7参照)の縁がキャップ3に衝突するなどが繰り返されたとしても、キャップ3は緩み難く、確実に閉状態を維持することができる。
【0024】
万一、キャップ3が緩んで爪部33が回転方向他側である開側移動方向(図6(b)の右側方向)に移動していったとしても、最終的には、その爪部33は脱落防止部435に入り込んでストッパ壁部434に突き当たり、それ以上の移動が止められることになる。この状態では、キャップ3に上向きの外力がたとえ作用したとしても、爪部33の一部が係合案内部433の末端437に引っ掛かって上向き移動が阻止されるため、キャップ3が跳ね上がったり外れたりするおそれはない。キャップ3を外して口部11を開く必要のあるときは、キャップ3を僅かに閉側操作方向に戻せば、爪部33を挿脱口44から引き抜くことができ、これに伴いキャップ3も取付筒体4から分離して外すことができるようになる。
【0025】
以上より、本実施形態のキャップ3と取付筒体4とで構成される開閉蓋装置の場合、キャップの回転操作によって容易に開け閉めすることができる一方、緩み難く、かつ、不意の跳ね上がり等の外れの発生を確実に防止することができる。すなわち、係合案内部433との接触摩擦に基づく爪部33の係合及び係合凸部331と係合凹部436とによる凹凸係合によって確実に閉止状態を維持して緩み難くすることができると共に、たとえ緩みが発生したとしても、脱落防止部435により爪部33の脱落を防止してキャップ3を外れ難くしてキャップの跳ね上がり等の発生を確実に阻止することができる。
【0026】
<他の実施形態>
なお、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、爪部33をキャップ3から内周側に突出させる一方、誘導フランジ部43を取付筒体4から外周側に突出させるように構成しているが、これに限らず、逆に配置するようにしてもよい。例えば、爪部をキャップの外周側に突出形成する一方、誘導フランジ部を取付筒体の内周側に突出形成するようにしてもよい。
【0027】
又、前記実施形態では誘導フランジ部43をタンク1とは別体の取付筒体4に形成しているが、これに限らず、取付筒体を省略して、誘導フランジ部をタンクの口部に対し一体に形成するようにしてもよい。つまり、取付筒体4は浴槽フランジ部21に対しタンク1を取り付けて支持させる役割を果たすものであり、タンク1に対し単独でキャップ3を着脱可能に取り付けるようにする場合には誘導フランジ部をタンクに対し一体に形成するようにしてもよいのである。
【符号の説明】
【0028】
1 タンク
3 キャップ
11 口部
31 天壁部
32 環状壁部
33 爪部
42 鍔部(突出筒部)
44 挿脱口
331 係合凸部
433 係合案内部
435 脱落防止部
436 係合凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯留タンク側から上方に突出して開口して口部を構成する突出筒部と、この突出筒部に対し回転操作により着脱可能に嵌合されるキャップとを備えた開閉蓋装置であって、
前記キャップは天壁部と、前記突出筒部の周壁面と相対向する環状壁部と、前記環状壁部から前記突出筒部の周壁面に向けて突出する爪部とから構成され、
前記突出筒部の周壁面には、前記爪部が上から下に入り込むよう上下方向に開口する挿脱口と、この挿脱口から入り込んだ状態の爪部を回転方向一側に移動案内しつつ上方移動を規制するよう前記爪部に係合する係合案内部と、前記挿脱口から入り込んだ状態の爪部の少なくとも一部が回転方向他側に入り込むことにより爪部の上方移動を阻止する脱落防止部とが形成されている、
ことを特徴とする開閉蓋装置。
【請求項2】
請求項1に記載の開閉蓋装置であって、
前記脱落防止部は、前記挿脱口の回転方向他側位置であって前記キャップの開側移動の終端位置に形成されている、開閉蓋装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の開閉蓋装置であって、
前記挿脱口から前記係合案内部までの爪部の上方移動が規制される周方向範囲が、キャップ全周の1/4以上になるように設定されている、開閉蓋装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の開閉蓋装置であって、
前記爪部には上向きの係合凸部が形成されている一方、前記係合案内部には前記爪部の閉側移動の終端位置における前記係合凸部と互いに係合する係合凹部が下向きに開口して形成されている、開閉蓋装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−246027(P2012−246027A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120465(P2011−120465)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000004709)株式会社ノーリツ (1,293)
【Fターム(参考)】