間仕切り収納家具設備
【課題】高齢者が居住できる比較的狭い居住空間に設置するもので、工場で予め必要な部品を製作しておき、現場で家具として取付け、全体の工事費が比較的安価となる間仕切り収納家具設備を提供する。
【解決手段】高齢者が居住する個室11内に配置し、この個室11内にあるトイレ装置14を仕切る複数の壁板材15〜26を組み合わせて形成した間仕切り収納家具設備10であり、少なくとも一部の壁板材24、25の外側に収納部27を一体的に設けた。
【解決手段】高齢者が居住する個室11内に配置し、この個室11内にあるトイレ装置14を仕切る複数の壁板材15〜26を組み合わせて形成した間仕切り収納家具設備10であり、少なくとも一部の壁板材24、25の外側に収納部27を一体的に設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、高齢者が居住する一つの部屋(個室)に取付けて使用する間仕切り収納家具設備に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、平均寿命の上昇に伴い、養護老人ホームや特別養護老人ホーム等の高齢者用の施設が建設され、高級なものであれば、例えば特許文献1に記載のように、高層住宅の各室を、最初からトイレ、洗面室、台所、寝室等に完全に仕切って、高齢者の居住空間として使用するものが提案されている。
また、特許文献2には、一部屋の基本フレームを設け、それに取外し可能な窓ユニット、家具ユニット、壁ユニット、床ユニット、天井ユニット、建具ユニット、トイレユニット、バスユニット等を取付けた高齢者用ユニットルームも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−231817号公報
【特許文献2】特開平8−177240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の住宅は、住宅の建設時から、トイレ等を他の空間と仕切る壁を設ける必要があるため、部屋の形状によって住宅の本体工事が複雑となる場合があり、建設に要する期間が長期化すると共に、建設に要する費用がかかるという問題があった。この問題に対し、例えば、1つの部屋内にパネルを設置し、部屋内を仕切ることも考えられるが、単にパネルを設置しただけでは安定性が悪く、場合によっては、パネルが倒れて高齢者がけがをする恐れがある。
また、特許文献2記載の高齢者ユニットルームは、家族と共同で住む住宅に設けるもので、老人ホーム向けではなかった。
なお、特許文献1記載の住宅の室内構造と特許文献2記載の高齢者用ユニットルームは、一つの部屋を床から天井まで完全に仕切っているため、仕切った部屋ごとに消防用のスプリンクラーが必要であるという問題もあった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、高齢者が居住できる比較的狭い居住空間に設置するもので、工場で予め必要な部品を製作しておき、現場で家具として取付け、全体の工事費が比較的安価となる間仕切り収納家具設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る間仕切り収納家具設備は、高齢者が居住する個室内に配置し、該個室内にあるトイレ装置を仕切る複数の壁板材を組み合わせて形成した間仕切り収納家具設備であって、少なくとも一部の前記壁板材の外側に収納部を一体的に設けた。
【0007】
前記目的に沿う第2の発明に係る間仕切り収納家具設備は、一部に開口部を有する閉空間を内部に形成する複数の壁板材と、該複数の壁板材の端部を連結する連結部材と、立設された前記壁板材の下端部に装着される幅木部材と、前記壁板材の上端部に取付けられる笠木部材とを有する高齢者が居住する個室内に後付けして取付ける間仕切り収納家具設備であって、
前記壁板材の下部には下溝が形成され、
前記幅木部材は、立設される前記壁板材の配置に合わせて形成され、前記笠木部材は、前記開口部を含めて前記壁板材の配置形状に合わせて形成され、かつ前記開口部にはドアが設けられ、
しかも、前記壁板材は前記閉空間の天井との間に、該閉空間外(の天井)に設けられているスプリンクラーの消火範囲となる隙間を有している。
【0008】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材には、第1の側溝が設けられていると共に、該壁板材と前記連結部材は前記第1の側溝に配置される掛止金具にて連結されていることが好ましい。
【0009】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、一部の前記壁板材はT字状に連結され、木口が他方の壁板材に当接する一方の壁板材の端部には第2の側溝が形成され、前記一方及び他方の壁板材は、前記第2の側溝に配置される掛止金具によって連結されているのがよい。
【0010】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の一部に別の家具又は生活品を収納する外側開放の収納部が設けられていることが好ましい。
【0011】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の下端に設けられている下溝に嵌入する前記幅木部材の嵌入代を調整して前記壁板材の高さ調整を行うのが好ましい。
【0012】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記閉空間にはトイレ装置が設けられ、一部の前記壁板材の内側又は外側の所定位置に手摺りが設けられていることが好ましい。
【0013】
第1、第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の内部には、該壁板材へのねじ部材の取付けを可能とする芯材が設けられていることが好ましい。
【0014】
ここで、前記芯材は、前記壁板材の下端から400〜850mmの高さ位置に設けられているのがよい。
また、前記芯材は、前記壁板材の下端から165〜265mmの高さ位置に設けられているのがよい。
【0015】
第1、第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材は、電気製品のプラグを差込むコンセントの形成が可能な厚みを有していることが好ましい。
【0016】
ここで、前記壁板材の片側又は両側であって前記芯材の上方位置には、該壁板材の内部と外部を連通する開口部が形成され、該壁板材の内部に収納された配線コードを前記芯材で支持すると共に、該配線コードを隣り合う前記壁板材の内部で挿通可能とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
第1の発明に係る間仕切り収納家具設備は、高齢者が居住する個室内にあるトイレ装置を仕切るために複数の壁板材を組み合わせて形成したものであり、少なくとも一部の壁板材の外側に収納部を一体的に設けているので、トイレ装置を仕切る壁を、施設の本体工事で設ける必要がない。これにより、施設の本体工事を単純化できるため、建設に要する期間の短縮が図れると共に、建設に要する費用の低減も図れる。
また、壁板材の外側に収納部を一体的に設けることで、壁板材の安定性が高められ、壁板材の転倒等を防止できる。更に、トイレ装置のスペースと収納部の設置場所とを同時に設計できるため、コンパクト化が図れ、個室スペースの有効活用が図れる。なお、間仕切り収納家具設備が、例えば、長期使用によって破損した場合でも、新しい間仕切り収納家具設備に交換するのみで対応できるため、例えば、壁部材の修繕等を行う必要がなく、修繕に要する期間が不要となり、作業性も良好である。
【0018】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備は、立設される複数の壁板材が連結部材で連結されているうえに、壁板材の下端部に設けられている幅木部材は、立設される壁板材の配置に合わせて形成され、壁板材の上端部に設けられる笠木部材は、壁板材の配置形状に合わせて形成されているので、壁板材の上下を確実に連結できて、強固に内部に空間を形成する壁板材を組み立てることができる。
また、壁板材は閉空間の天井との間に、閉空間外に設けられているスプリンクラーの消火範囲となる隙間を有しているので、一つの個室に必要とするスプリンクラーの数を減らすことができ、スプリンクラーの配管等を含めて全体の工事費を下げることができる。
また、間仕切り収納家具設備を構成する各部材は工場で製造でき、家具と同様、一室に固定して配置でき、かつ不要な場合は分解して取り外すこともできる。
【0019】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材に第1の側溝が設けられていると共に、壁板材と連結部材は第1の側溝に配置される掛止金具にて連結される場合、隣り合う壁板材の組立が容易となり、更に必要に応じて分解もできる。
ここで、一部の壁板材はT字状に連結され、木口が他方の壁板材に当接する一方の壁板材の端部に第2の側溝が形成され、一方及び他方の壁板材が第2の側溝に配置される掛止金具によって連結される場合、双方の壁板材を確実に連結できると共に、組立及び分解も容易となる。
【0020】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材の一部に別の家具又は生活品を収納する外側開放の収納部が設けられている場合、この部分にクローゼット、洗面台、テレビ配置棚等を形成でき、壁板材も有効に使用してこれらの収納空間を形成できる。
【0021】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材の下端に設けられている下溝に嵌入する幅木部材の嵌入代を調整して壁板材の高さ調整を行う場合、簡単な構成で、壁板材の高さ調整ができる。
【0022】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、閉空間にトイレ装置が設けられ、一部の壁板材の内側又は外側の所定位置に手摺りが設けられている場合、高齢者が安全に使用でき、更に、トイレ装置を使用する人のプライバシーを壁板材で保護できる。
【0023】
第1、第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材の内部に、壁板材へのねじ部材の取付けを可能とする芯材が設けられている場合、例えば、手摺り等を、壁部材に確実に取付けることができる。
ここで、芯材が壁板材の下端から400〜850mmの高さ位置に設けられている場合、例えば、高齢者が歩くときに使用する手摺り、トイレ装置の周辺に設置する手摺りや背もたれ等を、壁部材に確実に取付けることができる。
また、芯材が壁板材の下端から165〜265mmの高さ位置に設けられている場合、例えば、電気製品のプラグを差込むコンセント等を、壁部材に確実に取付けることができる。
【0024】
更に、壁板材が、電気製品のプラグを差込むコンセントの形成が可能な厚みを有している場合、壁板材にコンセントを設けることができると共に、個室に設けられたコンセントと、壁部材に設けられたコンセントとを接続する配線コードを、壁部材の内部に収納できる。これにより、配線コードが個室内に露出することを防止できるので、例えば、高齢者が、配線コードに引っ掛かって転倒すること等を防止できる。
ここで、壁板材の片側又は両側であって芯材の上方位置に、壁板材の内部と外部を連通する開口部が形成され、壁板材の内部に収納された配線コードを芯材で支持すると共に、配線コードを隣り合う壁板材の内部で挿通可能とする場合、配線コードを壁部材の外部へ露出させることなく、配線コードの垂れ下がりも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施の形態に係る間仕切り収納家具設備を設置した個室の平面図である。
【図2】同間仕切り収納家具設備の平面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ同間仕切り収納家具設備の正面図、側面図である。
【図4】同間仕切り収納家具設備の拡大正面図である。
【図5】同間仕切り収納家具設備の閉空間内の左側面図である。
【図6】同間仕切り収納家具設備の閉空間内の正面図である。
【図7】同間仕切り収納家具設備の閉空間内の右側面図である。
【図8】同間仕切り収納家具設備の組立状態を示す斜視図である。
【図9】同間仕切り収納家具設備の壁板材、幅木部材、笠木部材、及び収納部の取付け状態を示す一部省略縦断面図である。
【図10】同間仕切り収納家具設備の壁板材と連結部材の取付け状態を示す一部省略平断面図である。
【図11】同間仕切り収納家具設備で使用する掛止金具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図8に示すように、本発明の一実施の形態に係る間仕切り収納家具設備10は、高齢者(居住者)が居住する個室(ワンルール)11内に後付けして取付けるものであり、個室11内の一隅部(角部)に建物(施設)の躯体壁12、13に密接して配置され、個室11内にあるトイレ装置14を仕切る複数(ここでは、12枚)の壁板材15〜26を組み合わせて形成すると共に、一部の壁板材24、25の外側に外側開放の収納部27を一体的に設けたものである。なお、個室11は、例えば、12〜28m2(ここでは、5m×3.6m=18m2)の広さを有し、間仕切り収納家具設備10とは別に、ベッド28、クローゼット29、及びベンチ30等が設けられている。また、図1、図2中の符号31は躯体に設けられたパイプスペースである。以下、詳しく説明する。
【0027】
間仕切り収納家具設備10は、その正面側一部に開口部32を有し、複数の壁板材15〜26により、平面視して略矩形の閉空間33を内部に形成したものである。
この間仕切り収納家具設備10の開口部32にはドア34が設けられている。ドア34は、丁番で連結された2枚の扉材35、36からなる周知の押し開き構造となっているが、開閉できて高齢者が開口部32を通ることができれば十分であるので、他の構造のドア(例えば、引き戸)であってもよい。
また、間仕切り収納家具設備10の内部(閉空間33)であって、左側(一側)の壁板材18側には洋式のトイレ装置14が設けられ、右側(他側)の壁板材24、25側には洗面装置37が設けられている。
【0028】
間仕切り収納家具設備10の正面側の壁板材15、16の外側には、水平状態の手摺り38、39が設けられ、左側の壁板材17、18には、トイレ装置14の側方に位置するはね上げ式の手摺り40が設けられ、更に奥側の壁板材20には、反転L字状の手摺り41が設けられている。なお、トイレ装置14の後側上方の壁板材18には、トイレ装置14使用時の高齢者の背もたれ42が設けられ、奥側の壁板材20には、ペーパーホルダー43が取付けられている。
間仕切り収納家具設備10の右側の壁板材24、25は、正面側の壁板材16及び奥側の壁板材26の突出側端部から奥まった(内側に引っ込んだ)位置に設けられ、これにより、外側開放の収納部(収納スペース)27が形成されている。この収納部27には、例えば、生活品であるテレビのテレビ台44、スライドテーブル45、及び冷蔵庫収納室46や、引出収納47、扉収納48、更にはクローゼット29とは別の家具であるクローゼット49が形成される。
【0029】
図2〜図8に示すように、間仕切り収納家具設備10は、複数の壁板材15〜26の端部を連結する又は端部に設けられた連結部材50〜58と、立設された壁板材15〜26の下端部に装着される幅木部材59と、壁板材15〜26の上端部に取付けられる笠木部材60とを有する。
図4〜図7、図9、図10に示すように、壁板材15〜20、24(壁板材21〜23、25、26も同様)は、芯材で枠体(壁板材の輪郭及び横木)61が構成され、この枠体61の厚み方向両側には下地合板62が貼り合わされ、この下地合板62の更に表面に化粧合板63が貼り合わされたものである。なお、壁板材15〜26の内部(2枚の下地合板62の間)には、壁板材15を補強するハニカム材64が設けられ、更に、壁板材15〜18、20〜26の内部には、壁板材15へのねじ部材の取付けを可能とする芯材65(図中の斜線領域)も設けられている。
【0030】
壁板材15〜18、20〜26の内部に配置される芯材65は、前記した手摺り38〜41、背もたれ42、ペーパーホルダー43、更には、電気製品のプラグを差込む各種コンセント66〜69の取付け位置を考慮して、その高さ位置が設定されている。
具体的には、高齢者が歩くときに使用する手摺り38、39、トイレ装置14の周辺に設置する手摺り40、41や背もたれ42等の高さ位置を考慮して、芯材65を、壁板材15〜18、20の下端から400〜850mmの高さ位置に設けている。なお、壁板材20については、手摺り41の形状を考慮して、芯材65を、壁板材20の下端から1300〜1400mmの高さ位置にも設けている。
また、コンセント66、69の取付け位置を考慮して、芯材65を、壁板材18、24の下端から165〜265mmの高さ位置に設けている。
【0031】
なお、上記したように、壁板材15〜26には、コンセント66〜69が取付けられる場合があるため(例えば、壁板材18、24)、壁板材15〜26の厚みを、コンセントを形成可能な厚み、即ち45〜70mm(ここでは、45mm)とすることが好ましい。
また、壁板材15〜18、20〜26の幅方向両側であって、芯材65の直上位置(上方位置)には、壁板材15〜18、20〜26の内部と外部を連通する開口部70が形成されている。これにより、個室11に設けられたコンセント(図示しない)と、壁部材18、24に設けられたコンセント66〜69とを接続する配線コードを芯材65で支持でき、隣り合う壁板材15〜18、20〜26間で芯材65に沿って挿通でき、壁部材15〜18、20〜26の外部へ露出させることなく、しかも配線コードの垂れ下がりも防止できる。
上記した開口部は、必要に応じて壁板材15〜18、20〜26の幅方向片側に形成することもできる。
【0032】
更に、壁板材15〜26には、その寸法を規格化したものを使用するのがよい。
例えば、幅が、900mm、600mm、405mmの3種類(複数種類)の壁板材と、幅調整用の壁板材(ここでは、壁板材19)を準備することで、これらの壁板材の組み合わせにより、必要な大きさの閉空間を形成できると共に、製造コストの低減も図れる。
壁板材15(他の壁板材16〜26も同様)の下端部及び側端部には、図5〜図10に示すように、幅が20〜40mm(この実施の形態では30mm)程度の下溝71と第1の側溝72が、それぞれの中央位置に設けられている。ここで、連結部材50(他の連結部材51〜58も同様)と壁板材15(他の壁板材16〜19、21〜23、25、26も同様)の連結には、連結部材50と第1の側溝72の対向する面73、74に設けられ、第1の側溝72に配置される複数の掛止金具75を用いている。
【0033】
掛止金具75は、図10、図11に示すように、連結部材50に取付けられる一方の金具(ショルダースクリュー)76と、第1の側溝72に取付けられる他方の金具(クリップ)77とを有している。
一方の金具76は、連結部材50にねじ部78によって取付けられ、先側に断面円形の頭部79を備える掛止突起が形成されたものである。また、他方の金具77は、上下方向に2つの皿ビス孔80を有し、中央上部に頭部79が嵌入する丸孔部81と、これに連通し、頭部79は入らないが掛止突起の幅狭部82が挿通する長孔部83とを有する掛止孔84が設けられた板材からなっている。
このような構造となった一方の金具76を、連結部材50にねじ部78で取付け、他方の金具77を、第1の側溝72の溝底の面74に皿ビスで取付ける。これにより、連結部材50と壁板材15は、上下方向に複数配置された掛止金具75によって取外し可能に強固に連結できる。
【0034】
壁板材16と壁板材24、及び壁板材25と壁板材23は、平面視してT字状に連結されている。ここで、木口が他方の壁板材16、25に当接する一方の壁板材24、23の端部には、幅が20〜40mm(この実施の形態では30mm)程度の第2の側溝85aが形成され、壁板材16と壁板材24、及び壁板材25と壁板材23は、第2の側溝85aに配置される掛止金具75によって連結される。なお、隣り合う壁板材17と壁板材18、壁板材19と壁板材20、壁板材20と壁板材21、及び壁板材24と壁板材25を連結する場合についても、上記した構造と同一の構造で連結している。
本実施の形態においては、図10、図11に示す掛止金具75を使用したが、対向する部材を取外し可能に連結できる構造のものであれば、他の掛止金具を用いることもできる。また、各壁板材15〜26の木口(側端面)に、中心線又は中心溝を形成することで、掛止金具の取付けを容易にすることもできる。
【0035】
次に、壁板材15〜26の上に配置されている笠木部材60について説明する。
笠木部材60は、幅が壁板材15〜26と同一幅の断面正方形の笠木本体となる木質材(例えば、集成材)を有し、図3、図4に示すように、壁板材15、16との間に形成される開口部32の上部も覆うようになっている。なお、直角に折れ曲がって隣り合う木質材及びT字状に連結される木質材は、連結ピン(図示しない)を介して連結されている。
この笠木部材60と壁板材15〜26は、図9に示すように、笠木部材60を貫通する雄ねじ(木ねじ)85によりねじ固定している。なお、笠木部材と壁板材とは、壁板材の上端部に上溝を形成し、この上溝内に笠木部材の下端部を嵌入させてもよい。
これにより、平面視して所定の形状に配置された壁板材15〜26の上に笠木部材60が被さり、壁板材15〜26の上端を装飾すると共に、壁板材15〜26が部屋の形を形成するように補強できる。
【0036】
続いて、壁板材15〜26の下に配置されている幅木部材59について説明する。
幅木部材59は、壁板材15〜26の下端形状に合わせて直線状の木質材を組み合わせた幅木本体86と、その上に配置された嵌合片部87とを有している。なお、直角に折れ曲がって隣り合う木質材及びT字状に連結される木質材は、笠木部材60と同様、連結ピン(図示しない)を介して連結されている。
この幅木部材59は、図9に示すように、幅木部材59を貫通する雄ねじ88により、床にねじ固定されている。
【0037】
断面矩形の嵌合片部87は、壁板材15〜26の下端に設けられている下溝71と同一の幅となって、下溝71の形成されている場所に設けられ、下溝71に密着嵌合している。
ここで、壁板材15〜26の下溝71に嵌入する幅木部材59の嵌合片部87の嵌入代を調整し、壁板材15〜26から嵌合片部87まで貫通する雄ねじ89でねじ固定することにより、壁板材15〜26の高さ調整を行うことができる。
また、壁板材の高さ調整は、幅木部材の下部にベース部材を設け、ベース部材に設けたレベル調整手段(例えば、ねじ部材)により、幅木部材の高さ位置を調整することで、実施することもできる。
【0038】
以上に示した間仕切り収納家具設備10の構築にあっては、個室11の状況に合わせて、壁板材15〜26、連結部材50〜58、幅木部材59、及び笠木部材60を工場で製作し、トイレ装置14等の設置を行った個室11に搬送して、その場で組立を行い完成させる。この後、洗面装置37(この間仕切り収納家具設備10の設置前に工事を行ってもよい)、テレビ台44、クローゼット49、ドア34、手摺り38〜41、背もたれ42、ペーパーホルダー43など、必要なものを設置する。なお、壁板材16、24〜26への収納部27の取付けは、雄ねじ90により行う。
この間仕切り収納家具設備10は、図1に示すように平面積が狭く、天井との間に40〜50cm(好ましくは45cm以上)の隙間を有し、間仕切り収納家具設備10の外の天井に設けられたスプリンクラー(図示せず)の消火範囲でもあるので、間仕切り収納家具設備10内にスプリンクラーを省略することもでき、設備費が廉価となる。
【0039】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の間仕切り収納家具設備を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、発明の内容が容易に理解できるように、具体的な数字を用いて説明したが、本発明の要旨を変更しない範囲で寸法変更を行うこと、形状変更を行うことは当然可能である。
そして、前記実施の形態においては、間仕切り収納家具設備が4方(例えば、東西南北)に壁板材を必要とする構造としたが、その設置場所によって、4方のうち1方又は2方を省略する場合も本発明は適用される。ここで、壁板材の代わりに建物の躯体壁を使用する場合は、この躯体壁に連結部材を固定し、必要な壁板材を取付けることになる。
【符号の説明】
【0040】
10:間仕切り収納家具設備、11:個室、12、13:躯体壁、14:トイレ装置、15〜26:壁板材、27:収納部、28:ベッド、29:クローゼット、30:ベンチ、31:パイプスペース、32:開口部、33:閉空間、34:ドア、35、36:扉材、37:洗面装置、38〜41:手摺り、42:背もたれ、43:ペーパーホルダー、44:テレビ台、45:スライドテーブル、46:冷蔵庫収納室、47:引出収納、48:扉収納、49:クローゼット、50〜58:連結部材、59:幅木部材、60:笠木部材、61:枠体、62:下地合板、63:化粧合板、64:ハニカム材、65:芯材、66〜69:コンセント、70:開口部、71:下溝、72:第1の側溝、73、74:面、75:掛止金具、76、77:金具、78:ねじ部、79:頭部、80:皿ビス孔、81:丸孔部、82:幅狭部、83:長孔部、84:掛止孔、85:雄ねじ、85a:第2の側溝、86:幅木本体、87:嵌合片部、88〜90:雄ねじ
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、高齢者が居住する一つの部屋(個室)に取付けて使用する間仕切り収納家具設備に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、平均寿命の上昇に伴い、養護老人ホームや特別養護老人ホーム等の高齢者用の施設が建設され、高級なものであれば、例えば特許文献1に記載のように、高層住宅の各室を、最初からトイレ、洗面室、台所、寝室等に完全に仕切って、高齢者の居住空間として使用するものが提案されている。
また、特許文献2には、一部屋の基本フレームを設け、それに取外し可能な窓ユニット、家具ユニット、壁ユニット、床ユニット、天井ユニット、建具ユニット、トイレユニット、バスユニット等を取付けた高齢者用ユニットルームも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−231817号公報
【特許文献2】特開平8−177240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の住宅は、住宅の建設時から、トイレ等を他の空間と仕切る壁を設ける必要があるため、部屋の形状によって住宅の本体工事が複雑となる場合があり、建設に要する期間が長期化すると共に、建設に要する費用がかかるという問題があった。この問題に対し、例えば、1つの部屋内にパネルを設置し、部屋内を仕切ることも考えられるが、単にパネルを設置しただけでは安定性が悪く、場合によっては、パネルが倒れて高齢者がけがをする恐れがある。
また、特許文献2記載の高齢者ユニットルームは、家族と共同で住む住宅に設けるもので、老人ホーム向けではなかった。
なお、特許文献1記載の住宅の室内構造と特許文献2記載の高齢者用ユニットルームは、一つの部屋を床から天井まで完全に仕切っているため、仕切った部屋ごとに消防用のスプリンクラーが必要であるという問題もあった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、高齢者が居住できる比較的狭い居住空間に設置するもので、工場で予め必要な部品を製作しておき、現場で家具として取付け、全体の工事費が比較的安価となる間仕切り収納家具設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る間仕切り収納家具設備は、高齢者が居住する個室内に配置し、該個室内にあるトイレ装置を仕切る複数の壁板材を組み合わせて形成した間仕切り収納家具設備であって、少なくとも一部の前記壁板材の外側に収納部を一体的に設けた。
【0007】
前記目的に沿う第2の発明に係る間仕切り収納家具設備は、一部に開口部を有する閉空間を内部に形成する複数の壁板材と、該複数の壁板材の端部を連結する連結部材と、立設された前記壁板材の下端部に装着される幅木部材と、前記壁板材の上端部に取付けられる笠木部材とを有する高齢者が居住する個室内に後付けして取付ける間仕切り収納家具設備であって、
前記壁板材の下部には下溝が形成され、
前記幅木部材は、立設される前記壁板材の配置に合わせて形成され、前記笠木部材は、前記開口部を含めて前記壁板材の配置形状に合わせて形成され、かつ前記開口部にはドアが設けられ、
しかも、前記壁板材は前記閉空間の天井との間に、該閉空間外(の天井)に設けられているスプリンクラーの消火範囲となる隙間を有している。
【0008】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材には、第1の側溝が設けられていると共に、該壁板材と前記連結部材は前記第1の側溝に配置される掛止金具にて連結されていることが好ましい。
【0009】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、一部の前記壁板材はT字状に連結され、木口が他方の壁板材に当接する一方の壁板材の端部には第2の側溝が形成され、前記一方及び他方の壁板材は、前記第2の側溝に配置される掛止金具によって連結されているのがよい。
【0010】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の一部に別の家具又は生活品を収納する外側開放の収納部が設けられていることが好ましい。
【0011】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の下端に設けられている下溝に嵌入する前記幅木部材の嵌入代を調整して前記壁板材の高さ調整を行うのが好ましい。
【0012】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記閉空間にはトイレ装置が設けられ、一部の前記壁板材の内側又は外側の所定位置に手摺りが設けられていることが好ましい。
【0013】
第1、第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の内部には、該壁板材へのねじ部材の取付けを可能とする芯材が設けられていることが好ましい。
【0014】
ここで、前記芯材は、前記壁板材の下端から400〜850mmの高さ位置に設けられているのがよい。
また、前記芯材は、前記壁板材の下端から165〜265mmの高さ位置に設けられているのがよい。
【0015】
第1、第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、前記壁板材は、電気製品のプラグを差込むコンセントの形成が可能な厚みを有していることが好ましい。
【0016】
ここで、前記壁板材の片側又は両側であって前記芯材の上方位置には、該壁板材の内部と外部を連通する開口部が形成され、該壁板材の内部に収納された配線コードを前記芯材で支持すると共に、該配線コードを隣り合う前記壁板材の内部で挿通可能とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
第1の発明に係る間仕切り収納家具設備は、高齢者が居住する個室内にあるトイレ装置を仕切るために複数の壁板材を組み合わせて形成したものであり、少なくとも一部の壁板材の外側に収納部を一体的に設けているので、トイレ装置を仕切る壁を、施設の本体工事で設ける必要がない。これにより、施設の本体工事を単純化できるため、建設に要する期間の短縮が図れると共に、建設に要する費用の低減も図れる。
また、壁板材の外側に収納部を一体的に設けることで、壁板材の安定性が高められ、壁板材の転倒等を防止できる。更に、トイレ装置のスペースと収納部の設置場所とを同時に設計できるため、コンパクト化が図れ、個室スペースの有効活用が図れる。なお、間仕切り収納家具設備が、例えば、長期使用によって破損した場合でも、新しい間仕切り収納家具設備に交換するのみで対応できるため、例えば、壁部材の修繕等を行う必要がなく、修繕に要する期間が不要となり、作業性も良好である。
【0018】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備は、立設される複数の壁板材が連結部材で連結されているうえに、壁板材の下端部に設けられている幅木部材は、立設される壁板材の配置に合わせて形成され、壁板材の上端部に設けられる笠木部材は、壁板材の配置形状に合わせて形成されているので、壁板材の上下を確実に連結できて、強固に内部に空間を形成する壁板材を組み立てることができる。
また、壁板材は閉空間の天井との間に、閉空間外に設けられているスプリンクラーの消火範囲となる隙間を有しているので、一つの個室に必要とするスプリンクラーの数を減らすことができ、スプリンクラーの配管等を含めて全体の工事費を下げることができる。
また、間仕切り収納家具設備を構成する各部材は工場で製造でき、家具と同様、一室に固定して配置でき、かつ不要な場合は分解して取り外すこともできる。
【0019】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材に第1の側溝が設けられていると共に、壁板材と連結部材は第1の側溝に配置される掛止金具にて連結される場合、隣り合う壁板材の組立が容易となり、更に必要に応じて分解もできる。
ここで、一部の壁板材はT字状に連結され、木口が他方の壁板材に当接する一方の壁板材の端部に第2の側溝が形成され、一方及び他方の壁板材が第2の側溝に配置される掛止金具によって連結される場合、双方の壁板材を確実に連結できると共に、組立及び分解も容易となる。
【0020】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材の一部に別の家具又は生活品を収納する外側開放の収納部が設けられている場合、この部分にクローゼット、洗面台、テレビ配置棚等を形成でき、壁板材も有効に使用してこれらの収納空間を形成できる。
【0021】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材の下端に設けられている下溝に嵌入する幅木部材の嵌入代を調整して壁板材の高さ調整を行う場合、簡単な構成で、壁板材の高さ調整ができる。
【0022】
第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、閉空間にトイレ装置が設けられ、一部の壁板材の内側又は外側の所定位置に手摺りが設けられている場合、高齢者が安全に使用でき、更に、トイレ装置を使用する人のプライバシーを壁板材で保護できる。
【0023】
第1、第2の発明に係る間仕切り収納家具設備において、壁板材の内部に、壁板材へのねじ部材の取付けを可能とする芯材が設けられている場合、例えば、手摺り等を、壁部材に確実に取付けることができる。
ここで、芯材が壁板材の下端から400〜850mmの高さ位置に設けられている場合、例えば、高齢者が歩くときに使用する手摺り、トイレ装置の周辺に設置する手摺りや背もたれ等を、壁部材に確実に取付けることができる。
また、芯材が壁板材の下端から165〜265mmの高さ位置に設けられている場合、例えば、電気製品のプラグを差込むコンセント等を、壁部材に確実に取付けることができる。
【0024】
更に、壁板材が、電気製品のプラグを差込むコンセントの形成が可能な厚みを有している場合、壁板材にコンセントを設けることができると共に、個室に設けられたコンセントと、壁部材に設けられたコンセントとを接続する配線コードを、壁部材の内部に収納できる。これにより、配線コードが個室内に露出することを防止できるので、例えば、高齢者が、配線コードに引っ掛かって転倒すること等を防止できる。
ここで、壁板材の片側又は両側であって芯材の上方位置に、壁板材の内部と外部を連通する開口部が形成され、壁板材の内部に収納された配線コードを芯材で支持すると共に、配線コードを隣り合う壁板材の内部で挿通可能とする場合、配線コードを壁部材の外部へ露出させることなく、配線コードの垂れ下がりも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施の形態に係る間仕切り収納家具設備を設置した個室の平面図である。
【図2】同間仕切り収納家具設備の平面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ同間仕切り収納家具設備の正面図、側面図である。
【図4】同間仕切り収納家具設備の拡大正面図である。
【図5】同間仕切り収納家具設備の閉空間内の左側面図である。
【図6】同間仕切り収納家具設備の閉空間内の正面図である。
【図7】同間仕切り収納家具設備の閉空間内の右側面図である。
【図8】同間仕切り収納家具設備の組立状態を示す斜視図である。
【図9】同間仕切り収納家具設備の壁板材、幅木部材、笠木部材、及び収納部の取付け状態を示す一部省略縦断面図である。
【図10】同間仕切り収納家具設備の壁板材と連結部材の取付け状態を示す一部省略平断面図である。
【図11】同間仕切り収納家具設備で使用する掛止金具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図8に示すように、本発明の一実施の形態に係る間仕切り収納家具設備10は、高齢者(居住者)が居住する個室(ワンルール)11内に後付けして取付けるものであり、個室11内の一隅部(角部)に建物(施設)の躯体壁12、13に密接して配置され、個室11内にあるトイレ装置14を仕切る複数(ここでは、12枚)の壁板材15〜26を組み合わせて形成すると共に、一部の壁板材24、25の外側に外側開放の収納部27を一体的に設けたものである。なお、個室11は、例えば、12〜28m2(ここでは、5m×3.6m=18m2)の広さを有し、間仕切り収納家具設備10とは別に、ベッド28、クローゼット29、及びベンチ30等が設けられている。また、図1、図2中の符号31は躯体に設けられたパイプスペースである。以下、詳しく説明する。
【0027】
間仕切り収納家具設備10は、その正面側一部に開口部32を有し、複数の壁板材15〜26により、平面視して略矩形の閉空間33を内部に形成したものである。
この間仕切り収納家具設備10の開口部32にはドア34が設けられている。ドア34は、丁番で連結された2枚の扉材35、36からなる周知の押し開き構造となっているが、開閉できて高齢者が開口部32を通ることができれば十分であるので、他の構造のドア(例えば、引き戸)であってもよい。
また、間仕切り収納家具設備10の内部(閉空間33)であって、左側(一側)の壁板材18側には洋式のトイレ装置14が設けられ、右側(他側)の壁板材24、25側には洗面装置37が設けられている。
【0028】
間仕切り収納家具設備10の正面側の壁板材15、16の外側には、水平状態の手摺り38、39が設けられ、左側の壁板材17、18には、トイレ装置14の側方に位置するはね上げ式の手摺り40が設けられ、更に奥側の壁板材20には、反転L字状の手摺り41が設けられている。なお、トイレ装置14の後側上方の壁板材18には、トイレ装置14使用時の高齢者の背もたれ42が設けられ、奥側の壁板材20には、ペーパーホルダー43が取付けられている。
間仕切り収納家具設備10の右側の壁板材24、25は、正面側の壁板材16及び奥側の壁板材26の突出側端部から奥まった(内側に引っ込んだ)位置に設けられ、これにより、外側開放の収納部(収納スペース)27が形成されている。この収納部27には、例えば、生活品であるテレビのテレビ台44、スライドテーブル45、及び冷蔵庫収納室46や、引出収納47、扉収納48、更にはクローゼット29とは別の家具であるクローゼット49が形成される。
【0029】
図2〜図8に示すように、間仕切り収納家具設備10は、複数の壁板材15〜26の端部を連結する又は端部に設けられた連結部材50〜58と、立設された壁板材15〜26の下端部に装着される幅木部材59と、壁板材15〜26の上端部に取付けられる笠木部材60とを有する。
図4〜図7、図9、図10に示すように、壁板材15〜20、24(壁板材21〜23、25、26も同様)は、芯材で枠体(壁板材の輪郭及び横木)61が構成され、この枠体61の厚み方向両側には下地合板62が貼り合わされ、この下地合板62の更に表面に化粧合板63が貼り合わされたものである。なお、壁板材15〜26の内部(2枚の下地合板62の間)には、壁板材15を補強するハニカム材64が設けられ、更に、壁板材15〜18、20〜26の内部には、壁板材15へのねじ部材の取付けを可能とする芯材65(図中の斜線領域)も設けられている。
【0030】
壁板材15〜18、20〜26の内部に配置される芯材65は、前記した手摺り38〜41、背もたれ42、ペーパーホルダー43、更には、電気製品のプラグを差込む各種コンセント66〜69の取付け位置を考慮して、その高さ位置が設定されている。
具体的には、高齢者が歩くときに使用する手摺り38、39、トイレ装置14の周辺に設置する手摺り40、41や背もたれ42等の高さ位置を考慮して、芯材65を、壁板材15〜18、20の下端から400〜850mmの高さ位置に設けている。なお、壁板材20については、手摺り41の形状を考慮して、芯材65を、壁板材20の下端から1300〜1400mmの高さ位置にも設けている。
また、コンセント66、69の取付け位置を考慮して、芯材65を、壁板材18、24の下端から165〜265mmの高さ位置に設けている。
【0031】
なお、上記したように、壁板材15〜26には、コンセント66〜69が取付けられる場合があるため(例えば、壁板材18、24)、壁板材15〜26の厚みを、コンセントを形成可能な厚み、即ち45〜70mm(ここでは、45mm)とすることが好ましい。
また、壁板材15〜18、20〜26の幅方向両側であって、芯材65の直上位置(上方位置)には、壁板材15〜18、20〜26の内部と外部を連通する開口部70が形成されている。これにより、個室11に設けられたコンセント(図示しない)と、壁部材18、24に設けられたコンセント66〜69とを接続する配線コードを芯材65で支持でき、隣り合う壁板材15〜18、20〜26間で芯材65に沿って挿通でき、壁部材15〜18、20〜26の外部へ露出させることなく、しかも配線コードの垂れ下がりも防止できる。
上記した開口部は、必要に応じて壁板材15〜18、20〜26の幅方向片側に形成することもできる。
【0032】
更に、壁板材15〜26には、その寸法を規格化したものを使用するのがよい。
例えば、幅が、900mm、600mm、405mmの3種類(複数種類)の壁板材と、幅調整用の壁板材(ここでは、壁板材19)を準備することで、これらの壁板材の組み合わせにより、必要な大きさの閉空間を形成できると共に、製造コストの低減も図れる。
壁板材15(他の壁板材16〜26も同様)の下端部及び側端部には、図5〜図10に示すように、幅が20〜40mm(この実施の形態では30mm)程度の下溝71と第1の側溝72が、それぞれの中央位置に設けられている。ここで、連結部材50(他の連結部材51〜58も同様)と壁板材15(他の壁板材16〜19、21〜23、25、26も同様)の連結には、連結部材50と第1の側溝72の対向する面73、74に設けられ、第1の側溝72に配置される複数の掛止金具75を用いている。
【0033】
掛止金具75は、図10、図11に示すように、連結部材50に取付けられる一方の金具(ショルダースクリュー)76と、第1の側溝72に取付けられる他方の金具(クリップ)77とを有している。
一方の金具76は、連結部材50にねじ部78によって取付けられ、先側に断面円形の頭部79を備える掛止突起が形成されたものである。また、他方の金具77は、上下方向に2つの皿ビス孔80を有し、中央上部に頭部79が嵌入する丸孔部81と、これに連通し、頭部79は入らないが掛止突起の幅狭部82が挿通する長孔部83とを有する掛止孔84が設けられた板材からなっている。
このような構造となった一方の金具76を、連結部材50にねじ部78で取付け、他方の金具77を、第1の側溝72の溝底の面74に皿ビスで取付ける。これにより、連結部材50と壁板材15は、上下方向に複数配置された掛止金具75によって取外し可能に強固に連結できる。
【0034】
壁板材16と壁板材24、及び壁板材25と壁板材23は、平面視してT字状に連結されている。ここで、木口が他方の壁板材16、25に当接する一方の壁板材24、23の端部には、幅が20〜40mm(この実施の形態では30mm)程度の第2の側溝85aが形成され、壁板材16と壁板材24、及び壁板材25と壁板材23は、第2の側溝85aに配置される掛止金具75によって連結される。なお、隣り合う壁板材17と壁板材18、壁板材19と壁板材20、壁板材20と壁板材21、及び壁板材24と壁板材25を連結する場合についても、上記した構造と同一の構造で連結している。
本実施の形態においては、図10、図11に示す掛止金具75を使用したが、対向する部材を取外し可能に連結できる構造のものであれば、他の掛止金具を用いることもできる。また、各壁板材15〜26の木口(側端面)に、中心線又は中心溝を形成することで、掛止金具の取付けを容易にすることもできる。
【0035】
次に、壁板材15〜26の上に配置されている笠木部材60について説明する。
笠木部材60は、幅が壁板材15〜26と同一幅の断面正方形の笠木本体となる木質材(例えば、集成材)を有し、図3、図4に示すように、壁板材15、16との間に形成される開口部32の上部も覆うようになっている。なお、直角に折れ曲がって隣り合う木質材及びT字状に連結される木質材は、連結ピン(図示しない)を介して連結されている。
この笠木部材60と壁板材15〜26は、図9に示すように、笠木部材60を貫通する雄ねじ(木ねじ)85によりねじ固定している。なお、笠木部材と壁板材とは、壁板材の上端部に上溝を形成し、この上溝内に笠木部材の下端部を嵌入させてもよい。
これにより、平面視して所定の形状に配置された壁板材15〜26の上に笠木部材60が被さり、壁板材15〜26の上端を装飾すると共に、壁板材15〜26が部屋の形を形成するように補強できる。
【0036】
続いて、壁板材15〜26の下に配置されている幅木部材59について説明する。
幅木部材59は、壁板材15〜26の下端形状に合わせて直線状の木質材を組み合わせた幅木本体86と、その上に配置された嵌合片部87とを有している。なお、直角に折れ曲がって隣り合う木質材及びT字状に連結される木質材は、笠木部材60と同様、連結ピン(図示しない)を介して連結されている。
この幅木部材59は、図9に示すように、幅木部材59を貫通する雄ねじ88により、床にねじ固定されている。
【0037】
断面矩形の嵌合片部87は、壁板材15〜26の下端に設けられている下溝71と同一の幅となって、下溝71の形成されている場所に設けられ、下溝71に密着嵌合している。
ここで、壁板材15〜26の下溝71に嵌入する幅木部材59の嵌合片部87の嵌入代を調整し、壁板材15〜26から嵌合片部87まで貫通する雄ねじ89でねじ固定することにより、壁板材15〜26の高さ調整を行うことができる。
また、壁板材の高さ調整は、幅木部材の下部にベース部材を設け、ベース部材に設けたレベル調整手段(例えば、ねじ部材)により、幅木部材の高さ位置を調整することで、実施することもできる。
【0038】
以上に示した間仕切り収納家具設備10の構築にあっては、個室11の状況に合わせて、壁板材15〜26、連結部材50〜58、幅木部材59、及び笠木部材60を工場で製作し、トイレ装置14等の設置を行った個室11に搬送して、その場で組立を行い完成させる。この後、洗面装置37(この間仕切り収納家具設備10の設置前に工事を行ってもよい)、テレビ台44、クローゼット49、ドア34、手摺り38〜41、背もたれ42、ペーパーホルダー43など、必要なものを設置する。なお、壁板材16、24〜26への収納部27の取付けは、雄ねじ90により行う。
この間仕切り収納家具設備10は、図1に示すように平面積が狭く、天井との間に40〜50cm(好ましくは45cm以上)の隙間を有し、間仕切り収納家具設備10の外の天井に設けられたスプリンクラー(図示せず)の消火範囲でもあるので、間仕切り収納家具設備10内にスプリンクラーを省略することもでき、設備費が廉価となる。
【0039】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の間仕切り収納家具設備を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、発明の内容が容易に理解できるように、具体的な数字を用いて説明したが、本発明の要旨を変更しない範囲で寸法変更を行うこと、形状変更を行うことは当然可能である。
そして、前記実施の形態においては、間仕切り収納家具設備が4方(例えば、東西南北)に壁板材を必要とする構造としたが、その設置場所によって、4方のうち1方又は2方を省略する場合も本発明は適用される。ここで、壁板材の代わりに建物の躯体壁を使用する場合は、この躯体壁に連結部材を固定し、必要な壁板材を取付けることになる。
【符号の説明】
【0040】
10:間仕切り収納家具設備、11:個室、12、13:躯体壁、14:トイレ装置、15〜26:壁板材、27:収納部、28:ベッド、29:クローゼット、30:ベンチ、31:パイプスペース、32:開口部、33:閉空間、34:ドア、35、36:扉材、37:洗面装置、38〜41:手摺り、42:背もたれ、43:ペーパーホルダー、44:テレビ台、45:スライドテーブル、46:冷蔵庫収納室、47:引出収納、48:扉収納、49:クローゼット、50〜58:連結部材、59:幅木部材、60:笠木部材、61:枠体、62:下地合板、63:化粧合板、64:ハニカム材、65:芯材、66〜69:コンセント、70:開口部、71:下溝、72:第1の側溝、73、74:面、75:掛止金具、76、77:金具、78:ねじ部、79:頭部、80:皿ビス孔、81:丸孔部、82:幅狭部、83:長孔部、84:掛止孔、85:雄ねじ、85a:第2の側溝、86:幅木本体、87:嵌合片部、88〜90:雄ねじ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高齢者が居住する個室内に配置し、該個室内にあるトイレ装置を仕切る複数の壁板材を組み合わせて形成した間仕切り収納家具設備であって、
少なくとも一部の前記壁板材の外側に収納部を一体的に設けたことを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項2】
一部に開口部を有する閉空間を内部に形成する複数の壁板材と、該複数の壁板材の端部を連結する連結部材と、立設された前記壁板材の下端部に装着される幅木部材と、前記壁板材の上端部に取付けられる笠木部材とを有する高齢者が居住する個室内に後付けして取付ける間仕切り収納家具設備であって、
前記壁板材の下部には下溝が形成され、
前記幅木部材は、立設される前記壁板材の配置に合わせて形成され、前記笠木部材は、前記開口部を含めて前記壁板材の配置形状に合わせて形成され、かつ前記開口部にはドアが設けられ、
しかも、前記壁板材は前記閉空間の天井との間に、該閉空間外に設けられているスプリンクラーの消火範囲となる隙間を有していることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項3】
請求項2記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材には、第1の側溝が設けられていると共に、該壁板材と前記連結部材は前記第1の側溝に配置される掛止金具にて連結されていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項4】
請求項3記載の間仕切り収納家具設備において、一部の前記壁板材はT字状に連結され、木口が他方の壁板材に当接する一方の壁板材の端部には第2の側溝が形成され、前記一方及び他方の壁板材は、前記第2の側溝に配置される掛止金具によって連結されていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか1記載の間仕切り収納家具において、前記壁板材の一部に別の家具又は生活品を収納する外側開放の収納部が設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の下端に設けられている下溝に嵌入する前記幅木部材の嵌入代を調整して前記壁板材の高さ調整を行うことを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項7】
請求項2〜6のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記閉空間にはトイレ装置が設けられ、一部の前記壁板材の内側又は外側の所定位置に手摺りが設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の内部には、該壁板材へのねじ部材の取付けを可能とする芯材が設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項9】
請求項8記載の間仕切り収納家具設備において、前記芯材は、前記壁板材の下端から400〜850mmの高さ位置に設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項10】
請求項8記載の間仕切り収納家具設備において、前記芯材は、前記壁板材の下端から165〜265mmの高さ位置に設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項11】
請求項8〜10のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材は、電気製品のプラグを差込むコンセントの形成が可能な厚みを有していることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項12】
請求項11記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の片側又は両側であって前記芯材の上方位置には、該壁板材の内部と外部を連通する開口部が形成され、該壁板材の内部に収納された配線コードを前記芯材で支持すると共に、該配線コードを隣り合う前記壁板材の内部で挿通可能としたことを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項1】
高齢者が居住する個室内に配置し、該個室内にあるトイレ装置を仕切る複数の壁板材を組み合わせて形成した間仕切り収納家具設備であって、
少なくとも一部の前記壁板材の外側に収納部を一体的に設けたことを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項2】
一部に開口部を有する閉空間を内部に形成する複数の壁板材と、該複数の壁板材の端部を連結する連結部材と、立設された前記壁板材の下端部に装着される幅木部材と、前記壁板材の上端部に取付けられる笠木部材とを有する高齢者が居住する個室内に後付けして取付ける間仕切り収納家具設備であって、
前記壁板材の下部には下溝が形成され、
前記幅木部材は、立設される前記壁板材の配置に合わせて形成され、前記笠木部材は、前記開口部を含めて前記壁板材の配置形状に合わせて形成され、かつ前記開口部にはドアが設けられ、
しかも、前記壁板材は前記閉空間の天井との間に、該閉空間外に設けられているスプリンクラーの消火範囲となる隙間を有していることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項3】
請求項2記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材には、第1の側溝が設けられていると共に、該壁板材と前記連結部材は前記第1の側溝に配置される掛止金具にて連結されていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項4】
請求項3記載の間仕切り収納家具設備において、一部の前記壁板材はT字状に連結され、木口が他方の壁板材に当接する一方の壁板材の端部には第2の側溝が形成され、前記一方及び他方の壁板材は、前記第2の側溝に配置される掛止金具によって連結されていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか1記載の間仕切り収納家具において、前記壁板材の一部に別の家具又は生活品を収納する外側開放の収納部が設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の下端に設けられている下溝に嵌入する前記幅木部材の嵌入代を調整して前記壁板材の高さ調整を行うことを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項7】
請求項2〜6のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記閉空間にはトイレ装置が設けられ、一部の前記壁板材の内側又は外側の所定位置に手摺りが設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の内部には、該壁板材へのねじ部材の取付けを可能とする芯材が設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項9】
請求項8記載の間仕切り収納家具設備において、前記芯材は、前記壁板材の下端から400〜850mmの高さ位置に設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項10】
請求項8記載の間仕切り収納家具設備において、前記芯材は、前記壁板材の下端から165〜265mmの高さ位置に設けられていることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項11】
請求項8〜10のいずれか1記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材は、電気製品のプラグを差込むコンセントの形成が可能な厚みを有していることを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【請求項12】
請求項11記載の間仕切り収納家具設備において、前記壁板材の片側又は両側であって前記芯材の上方位置には、該壁板材の内部と外部を連通する開口部が形成され、該壁板材の内部に収納された配線コードを前記芯材で支持すると共に、該配線コードを隣り合う前記壁板材の内部で挿通可能としたことを特徴とする間仕切り収納家具設備。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−31577(P2012−31577A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169478(P2010−169478)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(510206246)有限会社リプル (1)
【出願人】(510207070)
【出願人】(510206257)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(510206246)有限会社リプル (1)
【出願人】(510207070)
【出願人】(510206257)
【Fターム(参考)】
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