説明

防滴構造

【課題】操作性および操作感に影響しない防滴構造。
【解決手段】防滴構造であって、固定部材と、固定部材に対して回転摺動可能に係合した回転部材とを備え、固定部材と回転部材との間には、回転の円周方向に延伸し、同心円状に並置された二つのクリアランス領域を有し、二つのクリアランス領域は、一方のクリアランスが他方のクリアランスよりも広く、互いに連結している。上記防滴構造において、固定部材と回転部材との間には、回転の円周方向に延伸し、二つのクリアランス領域と同心円状に並置され、二つのクリアランス領域の他方のクリアランスよりも広いクリアランスを有する第3のクリアランス領域を有し、回転の径方向の外側から内側へ、二つのクリアランス領域の一方、他方、および、第3のクリアランス領域の順に配されていてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防滴構造に関する。
【背景技術】
【0002】
固定部材と、当該固定部材に対して回転する回転部材との間を防滴化する構造がある(特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2006−066232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
部材の間隙を封止して防滴化する構造は、部材相互の摺動による抵抗を増す。また、部材に密着する部品を用いると部品コストおよび製造工数が増す。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様として、固定部材と、固定部材に対して回転摺動可能に係合した回転部材とを備え、固定部材と回転部材との間には、回転の円周方向に延伸し、同心円状に並置された二つのクリアランス領域を有し、二つのクリアランス領域は、一方のクリアランスが他方のクリアランスよりも広く、互いに連結している防滴構造が提供される。
【0005】
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】カメラ100の平面図である。
【図2】電源スイッチ110の平面図である。
【図3】電源スイッチ110およびレリーズボタン120の断面図である。
【図4】電源スイッチ110の断面図である。
【図5】電源スイッチ111の断面図である。
【図6】電源スイッチ113の断面図である。
【図7】液滴201の態様を模式的に示す図である。
【図8】液滴201の態様を模式的に示す図である。
【図9】液滴201の態様を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0008】
図1は、カメラ100の平面図である。カメラ100は、カメラボディ101および交換レンズ102を含む。
【0009】
カメラボディ101の上面には、複数の操作部材が配される。図示の例では、電源スイッチ110、レリーズボタン120、露出補正ボタン130、モードダイアル140、コマンドダイアル150等が設けられている。これら操作部材のうち、押しボタン形式の操作部材は、メンブレン型またはドーム型の接点を用いることにより、操作性および操作感を損なうことなく防滴性を高くすることができる。
【0010】
図2は、カメラボディ101における電源スイッチ110の操作を示す図である。図示のように、電源スイッチ110は、レリーズボタン120の周囲に配された環状の本体部112と、本体部112の一部から径方向に突出したレバー部114とを有する。本体部112およびレバー部114は、一体的に樹脂成形される。
【0011】
また、電源スイッチ110の本体部112とカメラボディ101との間には、環状のカラー116が配される。カラー116は、カメラボディ101に対して固定される。
【0012】
電源スイッチ110は、図中に矢印Aにより示すように、レバー部114を本体部112の周方向に、時計回りに押すことにより操作される。この操作により、環状の本体部112は、レリーズボタン120の周囲を回転する。
【0013】
電源スイッチ110の本体部112が回転した場合、本体部112はカラー116と摺動する。よって、電源スイッチ110を円滑に操作できるように、本体部112およびカラー116の間には間隙が設けられる。
【0014】
このような回転操作をする電源スイッチ110において、本体部112およびカラー116の間を液滴等が浸入しない防滴構造とする場合に、カラー116および本体部112の間にパッキン等を挟むと、電源スイッチ110の操作力量が増す。また、パッキンを用い且つ操作力量を低減する目的で潤滑剤を用いた場合も、潤滑剤の流失、劣化等により、操作力量が安定しない。
【0015】
図3は、電源スイッチ110およびレリーズボタン120の断面図である。電源スイッチ110およびレリーズボタン120は同軸状に配される。
【0016】
レリーズボタン120は、押下面122およびステム124を有する。押下面122は、円滑な形状の表面を有し、ユーザがレリーズボタン120を押し下げる場合に触れる領域となる。ステム124は、押下面122の下面からカメラボディ101の内部に向かって延在する。ステム124の先端は、押下面122が押し下げられた場合に、カメラボディ101内部に配された接点部材またはスイッチ部材を押圧する。
【0017】
電源スイッチ110は、本体部112およびカラー116を含む。この断面では、レバー部114は見えていない。本体部112は、円筒状カラー116の内側から上端にかけて回り込む断面形状を有する。
【0018】
カラー116は、カメラボディ101に対して固定されている。本体部112は、カラー116の内側に係合する。また、本体部112において、カラー116の中に入り込んだ部分は、カラー116を軸受けとする回転軸となる。これにより、本体部112は、カラー116に対して回転する。
【0019】
図4は、電源スイッチ110の部分断面図であり、レリーズボタン120省いて描かれている。図1から図3までと共通の部材には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0020】
電源スイッチ110において、本体部112とカラー116との間には、本体部112およびカラー116の間隔が広くなった第一クリアランス領域210、第二クリアランス領域220および第三クリアランス領域230が形成される。第一クリアランス領域210、第二クリアランス領域220および第三クリアランス領域230の各々は、本体部112の回転の円周方向に延伸して環状に形成される。また、第一クリアランス領域210、第二クリアランス領域220および第三クリアランス領域230は、互いに同心円状に並置されて連通する。
【0021】
ここで、第二クリアランス領域220における本体部112およびカラー116の間隔は、第一クリアランス領域210における同間隔よりも狭い。また、第三クリアランス領域230における本体部112およびカラー116の間隔は、第一クリアランス領域210および第二クリアランス領域220のいずれにおける同間隔よりも広い。
【0022】
上記のような電源スイッチ110における防滴作用について説明する。第一クリアランス領域210における本体部112およびカラー116の間隔は、毛管現象が生じる間隔よりも広い。よって、図中右側に位置する電源スイッチ110の上方側面に付着した液滴201は、液滴201自体の重量が表面張力に打ち勝つ量に達すると第一クリアランス領域210に流入する。
【0023】
第一クリアランス領域210に浸入した液滴201は、やがて第二クリアランス領域220に到達する。しかしながら、第二クリアランス領域220においては、本体部112およびカラー116の間隔が狭いので、液滴201は本体部112およびカラー116の間に保持される。
【0024】
即ち、第二クリアランス領域220においては、本体部112およびカラー116の間隔は、液滴201が毛管現象を生じる程度に設定されている。よって、第二クリアランス領域220に達した液滴201は、本体部112およびカラー116の間に保持され、毛管現象により、第二クリアランス領域220の内部を、本体部112の周方向に拡がる。
【0025】
第一クリアランス領域210から浸入する液滴201の量が増加すると、第二クリアランス領域220に保持される液滴201の量も増加し、やがて、環状の第二クリアランス領域220全体が液滴201により満たされる。更に浸入する液滴201が増加すると、液滴201は、第二クリアランス領域220に収まり切らなくなり、第三クリアランス領域230に浸入する。
【0026】
第三クリアランス領域における本体部112およびカラー116の間隔は、第一クリアランス領域210に比較しても広く、第三クリアランス領域230において液滴201が毛管現象を生じることはない。よって、第三クリアランス領域230に浸入した液滴201の量が、液滴201の表面張力に打ち勝つ量に達すると、液滴201は重力に従って第三クリアランス領域230の内部を、図中左側にあたる下方に流れる。
【0027】
図中左側に位置する電源スイッチ110の下部において、第三クリアランス領域230内を流れ落ちた液滴201は、第二クリアランス領域220に保持された液滴201を第一クリアランス領域210に押し出す。第一クリアランス領域210における本体部112およびカラー116の間隔は、液滴201を保持するには広い。よって、第一クリアランス領域210の液滴201は、電源スイッチ110の下方側端から流出する。
【0028】
上記のような一連の現象により、電源スイッチ110に付着した液滴201は、カメラボディ101に浸入することなく排除される。よって、電源スイッチ110は、パッキン等の加圧が求められる部材を用いることなく防滴化される。
【0029】
なお、上記のような一連の作用に鑑みて、第一クリアランス領域210および第三クリアランス領域230はいずれも、カメラ100の通常の使用状態における姿勢において、高低差を有する環状の流路を形成することが好ましい。これにより、第一クリアランス領域210および第三クリアランス領域230の内部の液滴201を円滑に流し且つ排出できる。
【0030】
ただし、電源スイッチ110の形状からして、第一クリアランス領域210および第三クリアランス領域230は、いずれも単一の平面上に円形に形成される。よって、上記高低差を形成するには、電源スイッチ110を水平面に対して傾斜させることが好ましい。また、電源スイッチ110が水平面に直交する方向に配して、第一クリアランス領域210および第三クリアランス領域230が鉛直面内に形成されるようにしてもよい。
【0031】
また、第三クリアランス領域230の内側は、カメラボディ101の内部に連通する。このため、第三クリアランス領域230の内部の液滴が下方に流れる前にカメラボディ101に溢れることは好ましくない。よって、第三クリアランス領域230の内側の側壁は、カメラ100の通常の使用状態における姿勢において、自身の内部の液滴201の表面水位よりも高い位置まで延在することが好ましい。
【0032】
なお、上記の例では、固定されたカラー116の内側に挿通された本体部112が回転する構造について説明した。上記の防滴構造は、回転摺動部に配されたクリアランスの組み合わせとして形成される。よって、固定された回転軸の回りを回転する部材の場合であっても、同様の機能を有する防滴構造を形成できる。従って、例えば、図1に示したカメラ100のモードダイアル140にもこの防滴構造を形成できる。
【0033】
更に、上記の防滴構造は、浸入した液滴201を毛管現象により保持する第二クリアランス領域220と、毛管現象が生じない広い間隙を有する第一クリアランス領域210または第三クリアランス領域230を、第二クリアランス領域220に隣接して設けたことにより形成される。よって、第一クリアランス領域210または第三クリアランス領域230のいずれか一方を省略しても防滴構造を形成できる。
【0034】
図5は、他の防滴構造を有する電源スイッチ111の断面図である。電源スイッチ111は、下記に説明する部分を除くと、図4までに示した電源スイッチ110と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0035】
電源スイッチ111において、本体部112とカラー116との間には、第一クリアランス領域210および第二クリアランス領域220が形成される。第一クリアランス領域210および第二クリアランス領域220の各々は、本体部112の回転の円周方向に延伸して、同心円状に形成される。また、電源スイッチ110と同様に、第二クリアランス領域220における本体部112およびカラー116の間隔は、第一クリアランス領域210における同間隔よりも狭い。
【0036】
上記のような電源スイッチ111において、外部から第一クリアランス領域210に浸入した液滴201は、やがて第二クリアランス領域220に到達する。第二クリアランス領域220は液滴201が毛管現象を生じる程度の間隔を有するので、第二クリアランス領域220に達した液滴201は本体部112およびカラー116の間に保持される。また、毛管現象により、第二クリアランス領域220の内部を本体部112の周方向に拡がる。
【0037】
浸入した液滴201の量が増加すると、液滴201は重力に従って第一クリアランス領域210の内部を、図中左側にあたる下方に流れる。図中左側に位置する電源スイッチ111の下部において、第一クリアランス領域210内を流れ落ちた液滴201は、電源スイッチ110の下方側端から流出する。こうして、電源スイッチ110に付着した液滴201は、カメラボディ101に浸入することなく排除される。
【0038】
図6は、また他の防滴構造を有する電源スイッチ113の断面図である。電源スイッチ113は、下記に説明する部分を除くと、図4までに示した電源スイッチ110と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0039】
電源スイッチ113において、本体部112とカラー116との間には、第二クリアランス領域220および第三クリアランス領域230が形成される。第二クリアランス領域220および第三クリアランス領域230の各々は、本体部112の回転の円周方向に延伸して、同心円状に形成される。また、電源スイッチ110と同様に、第三クリアランス領域230における本体部112およびカラー116の間隔は、第二クリアランス領域220における同間隔よりも広い。
【0040】
上記のような電源スイッチ113において、外部から第二クリアランス領域220に浸入した液滴201は、第二クリアランス領域220に保持され、本体部112の周方向に拡がる。更に液滴201が増加すると、第二クリアランス領域220に保持された液滴201は、第三クリアランス領域230に流入する。
【0041】
しかしながら、第三クリアランス領域230においては、本体部112およびカラー116の間隔が広く、液滴201に対する毛管現象は生じない。よって、第三クリアランス領域230に浸入した液滴201の量が、液滴201の表面張力に打ち勝つ量に達すると、液滴201は重力に従って第三クリアランス領域230の内部を、図中左側にあたる下方に流れる。
【0042】
図中左側に位置する電源スイッチ113の下部において、第三クリアランス領域230内を流れ落ちた液滴201は、第二クリアランス領域220に保持された液滴201を電源スイッチ113の下側外部へ押し出す。こうして、電源スイッチ113に付着した液滴201は、カメラボディ101に浸入することなく排除される。
【0043】
上記電源スイッチ110、111、113における防滴構造は、第一クリアランス領域210または第三クリアランス領域230において、浸入した液滴201を円滑に流下させることが好ましい。このような観点から、本体部112およびカラー116において、少なくとも第一クリアランス領域210、第二クリアランス領域220および第三クリアランス領域230に面した表面は、液滴201に対する濡れ性の低い材料で形成することが好ましい。
【0044】
図7は、環状のクリアランス203における液滴201の振る舞いを模式的に示す図である。クリアランス203は、大径の外壁240と小径の内壁250との間に形成される。液滴201としては水を用いた。
【0045】
図示の態様では、外壁240は、接触角45°の濡れ性の高い樹脂材料により形成した。また、内壁250は、接触角90°の濡れ性が低い樹脂材料により形成した。このように、濡れ性が異なる材料により形成されたクリアランス203に少量の液滴201を注入したところ、図示のように、液滴201は一定の広がりを示した。
【0046】
図8は、図7に示した場合と同様に、濡れ性の異なる材料により形成したクリアランス205に液滴201を注入した場合の振る舞いを模式的に示す図である。この態様では、外壁240を接触角90°の樹脂材料により、内壁250を接触角45°の樹脂材料により、それぞれ形成した。このクリアランス205に少量の液滴201を注入したところ、図示のように、液滴201は異なる形状の広がりを示した。
【0047】
図9は、上記の例と比較する目的で形成した、同じ樹脂材料により形成されたクリアランス207、209に液滴201を注入した場合の振る舞いを模式的に示す図である。図示のように、クリアランス207は、外壁240および内壁250をいずれも接触角90°の樹脂材料により形成した。また、クリアランス209は、外壁240および内壁250をいずれも接触角45°の樹脂材料により形成した。
【0048】
クリアランス207、209に少量の液滴201を注入したところ、図示のように、液滴201の広がりは、図7および図8に示した場合に比較して狭かった。特に、外壁240および内壁250がいずれも接触角90°の材料で形成されたクリアランス207において、液滴201の拡がりが少ないことから、液滴201を互いに接触角の異なる材料で挟むことが有効であると推測される。
【0049】
よって、例えば、図1から図6までに示した電源スイッチ110、111、113において、本体部112およびカラー116の一方を接触角90°の材料により形成し、他方を接触角45°の材料により形成することにより、防滴機能をより向上させることができる。より具体的には、相対的に形状が単純で、強度に対する要求が厳しくないカラー116を接触角の大きな撥水性樹脂材料により形成し、形状が複雑で強度の求められる本体部112を、相対的に接触角の小さな樹脂材料により形成してもよい。
【0050】
なお、上記の説明は、樹脂材料自体の接触角について説明したが、撥水剤の塗布、表面性状の改質により、部材表面の接触角を変化させることもできる。特に、第一クリアランス領域210、第二クリアランス領域220および第三クリアランス領域230の内側は、外部から触れられることがなく、且つ、他の部材と摺動することもない。よって、これら領域の表面では撥水加工の劣化が遅く、所与の性能が長期間にわたって継続する。
【0051】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0052】
100 カメラ、101 カメラボディ、102 交換レンズ、110、111、113 電源スイッチ、112 本体部、114 レバー部、116 カラー、120 レリーズボタン、122 押下面、124 ステム、130 露出補正ボタン、140 モードダイアル、150 コマンドダイアル、201 液滴、203、205、207、209 クリアランス、210 第一クリアランス領域、220 第二クリアランス領域、230 第三クリアランス領域、240 外壁、250 内壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部材と、
前記固定部材に対して回転摺動可能に係合した回転部材と
を備え、
前記固定部材と前記回転部材との間には、回転の円周方向に延伸し、同心円状に並置された二つのクリアランス領域を有し、
前記二つのクリアランス領域は、一方のクリアランスが他方のクリアランスよりも広く、互いに連結している防滴構造。
【請求項2】
前記固定部材と前記回転部材との間には、回転の円周方向に延伸し、前記二つのクリアランス領域と同心円状に並置され、前記二つのクリアランス領域の前記他方のクリアランスよりも広いクリアランスを有する第3のクリアランス領域を有し、
回転の径方向の外側から内側へ、前記二つのクリアランス領域の前記一方、前記他方、および、前記第3のクリアランス領域の順に配されている請求項1に記載の防滴構造。
【請求項3】
前記第3のクリアランス領域のクリアランスは、前記二つのクリアランス領域の前記一方のクリアランスよりも広い請求項2に記載の防滴構造。
【請求項4】
通常の使用状態における姿勢において、前記二つのクリアランス領域の前記他方は、前記一方に対して上方に設けられる請求項1から3のいずれかに記載の防滴構造。
【請求項5】
通常の使用状態における姿勢において、前記二つのクリアランス領域が形成する円周は高低差をもって配される請求項4に記載の防滴構造。
【請求項6】
前記二つのクリアランス領域における前記固定部材側の濡れ性と前記回転部材側の濡れ性とが異なっている請求項1から5のいずれかに記載の防滴構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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