説明

防災ザック

【課題】地震時の落下物、津波洪水等の水難時の、危険回避、身体防護に関する、最小限の生命維持生活必需品を収納する防災バックの最上部蓋の外部両端部を召し合せ、頭部保護の帽子と、津波洪水に流された場合のエアーバックとしての、二通りの使い分が出来ることによる、生命の危機回避が図れる防災ザックを提供する。
【解決手段】防災ザック本体最上部蓋を袋状とし、頭部を保護する頭巾とし、またその間にエアーバックを挿入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間が地震による頭上よりの落下物、津波洪水等の水難時に於ける、危険回避、身体防護に関する被災者一人に対し、最小限の生命維持生活必需品を収納する防災バックある。落下物に対する頭部保護の帽子と、津波洪水に流された場合の浮き輪の、二系統に防災バック最上部蓋の使用方法を変えることにより、使い分けが出来る。頭上保護に対する帽子と、水難死亡防止のエアーバックを具備したことを特徴とした、防災バックである。
【背景技術】
【0002】
島国日本は、長い海岸線に面し風光明美・海岸線から真っ赤な太陽が昇る直前のご来光に浴し1年の慶を祈念する正月の行事である。しかしこの美しい海が地震と共に、真黒な怒涛なり地上に襲い掛かって来た。東北関東を襲った東日本大震災に於ける大津波により、太平洋側の市町村は一瞬にして壊滅した。従来人間は、最初に襲ってき災害に対し、第一番目に身体防護、物陰や机の下に隠れる。第二番目に室内から外部に逃げ出す等、身体の危険回避だけを考え、第二の付随する災害に対し、ほとんど考慮せず無防備状態である。第二の災害とは、頭上からの種々雑多な落下物等を防御し、又津波洪水の発生により破壊され流出した多くの物品流材木等に、身体を圧迫傷付き呼吸と共に水を飲み、錯乱無力状態化し結果的に溺死する。平成23年3月11日の東日本大震災の死者の90%は溺死(4月20日調)であった。溺死を防ぐ方法は水に浮くことである。従来物を運搬移動する方法として、手で持つこと、肩に担ぐことであったが、何らかのアクジデントが発生した時に、両手を自由に動かせる行為として、背負うことを考えたこれがザックである。「自己責任」とは軽々に言えないが、その「自己責任」を担保する一助となる水難時に於ける物理的力学的見地から、顔を水面から出し、肩を引き上げ呼吸を容易にする、エアーバックを首の周りに取り付け、背負った衣料食糧の入った、防災ザックが流材木等身体圧迫からの緩衝材となり、身体負傷等が防御できる。被災者が落下物、水難の災害避難時にゆとりを持つことで、迅速に安全地域に避難できることを希望している。
近年、地球上各国に地震が多発しており、我が国に於いても東日本大震災に於ける大津波により、太平洋側の市町村は一瞬にして壊滅した。津波洪水に対する人間は、水に対し恐怖感があり、顔を水に浸けただけで、錯乱無力化状態化し結果的に溺死することが多い。防災の方法は水に浮かせることであるが、背負いベルトに組込んだエアーバックでは、身体が頭から腰までの広い範囲が浮かび、浮遊物が身体にあたる危険の確率が大であるが、この浮かせる技術の方法が提案され開示されている(例えば特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−131222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし上記従来の、エアーバックの胸部装着では生命の保証は出来ない、防災リュックザックを装着した時の、被災者の背負いベルトに組込んだ、胸部装着のエアーバックでは、身体が頭から腰までと広範囲が浮かび、津波の場合水流が速い為、浮遊物を手で避けきれず、身体にあたり損傷を受ける可能性が大である。また浮遊物で頭部に衝激を受ければ意識を失い、頭部が沈み込み溺死の恐れもあり、生命に対する危険度が、非常に大であることが欠点として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明エアーバックは、従来の課題を解決するもので、防災ザック本体最上部蓋を袋状とし、その間にエアーバックを挿入した防災ザックとする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の、防災ザック本体最上部蓋部を利用改造することで、地震時の落下物による、頭部保護の帽子部のエアーバックに、口腔により少しエアーを注入することにより、落下物の衝撃が緩和できる。又洪水津波等に遭遇、生命の危機に対し即座に、溺れ防止の浮遊措置を取れる構造を具備したことにより、強靭安全利便性及び取扱の簡素化を重視した。災害時の危険回避を計った防災ザックであり、危険防止に迅速に対処できることで大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1−A】本発明の防災ザック本体前図面
【図1−B】本発明の防災ザック本体後図面
【図2】本発明の防災ザックの最上部蓋内の詳細、エアーバックにエアー注入時の図面
【図3】本発明の防災ザックのエアーバックを帽子に変更後の図面
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1はザック本体の鳥瞰図であり、ザック最上部を覆う蓋(1)を袋状に作り、蓋の裏側にファスナー(2)で開閉所を設け、中に主及び副エアーバック(5)(6)を挿入する。蓋は身体首の背側とし、首の腹側に来るエアーバック(3)部分は、ザック左右の背負いベルト(4)下にたたんで面ファスナー(3−A)で止め装備した。及びザック側の背負いベルトの主エアーバック(5)は破損等緊急非常時に備え、予備の副エアーバック(6)を、主エアーバックと同様に重ねて納入使用できるようにした。背負いベルト左右上部に、主副エアーバック用の圧縮ガスボンベ(7)を取り付け、開栓紐(8)を引くことによりに主エアーを注入する。また圧縮ガスボンベ故障等使用不能に於いては、口腔で非常用補充パイプ(9)を使いエアーを注入する。又主エアーバックが何らかの障害により、使用できない場合は予備の副エアーバックに圧縮ガスボンベ(10)のエアーを注入する。又故障等使用不能に於いては、口腔用非常用補充パイプ(11)を使いエアーを注入する。注入管はビニール製を使用、防災ザックの背負いベルト胸部外側面左右に固定する布製筒(12)は、主エアーバックの圧縮ガスボンベ開栓紐及び口腔エアー注入管等を面フアスナーで固定する。左側の布製筒(13)は、副エアーバックの開栓紐及び口腔エアー注入管等を固定納入することにより、主副同時使用の発生防止を図った。なお腋の下を通り胸元で止めるベルト[16]は、エアーバック使用中ザックだけが身体から離れて浮き上がることを防止する。生命を守る為には安全の防御体制を、複数有することで、失う命も救助でき顔を水中に入れないことで、溺れず水死を免れ生命の危険度を最小限に留める可能性を、大にする効果を有する、危険回避が図れる。
図2に関し、防災ザックの最上部蓋内の詳細、エアーバックにエアー注入時の図面。ザック最上部を覆う蓋の末端部分にファスナー(14)を取り付け、図3ファスナーを閉じることにより、頭部分の頭巾(15)となり、顔頭を包み込むと共に図1(9)(11)口腔にてエアーを少し補充注入することにより、落下物に対し衝撃を和らげる、防護緩衝の役割を果たす。
図2は洪水津波等に遭遇水に呑まれた場合、防災ザックにエアーを注入した断面図であり、顔頭が水面上にある状態で、周囲が見えることにより落ち着いた行動が取れる。
【産業上の利用可能性】
【0009】
本発明の防災ザックは、緊急災害避難に対して、自己被災が体力的に感じられず、短期間であれば他の被災者の救助も容易にできる。この防災ザックは、死傷者を減じ救助を容易にする、物理的要素が非常に大であることが確保できることで、社会的に有用である。
【符号の説明】
【0010】
1・最上部を覆う蓋
2・蓋の裏側にファスナー
3・腹側のエアーバック
3−A・面ファスナー
4・左右の背ベルト
5・主エアーバック
6・予備の副エアーバック
7・圧縮ガスボンベ
8・開栓紐
9・口腔で非常用補充パイプ
10・圧縮ガスボンベ
11・口腔用非常用補充パイプ
12・左右に固定する面ファスナー付き布製筒
13・左側の固定する布製筒
14・蓋の末端部分にファスナー
15・頭部分の頭巾
16・胸元で止めるベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防災ザック本体最上部蓋を袋状とし、その間にエアーバックを挿入した防災ザック。

【図1−A】
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【図1−B】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−239863(P2012−239863A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128672(P2011−128672)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(306048258)
【Fターム(参考)】