説明

防犯装置

【課題】建物内への侵入をより確実に防止することが可能な防犯装置を提供する。
【解決手段】防犯装置101は、対象者の使用する建物内に設置され、建物内への第三者の侵入を未然に防ぐ。防犯装置101は、対象者の影Sの画像を記憶するための記憶部13と、記憶部13によって記憶された画像を建物内の対象エリアCTに映し出すことにより、画像を建物外から視認可能とするための画像出力部21とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯装置に関し、特に、画像を用いた防犯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一人暮らし、中でも女性の一人暮らしの場合には、居住者が在宅しているかどうかの情報が外から確認できると防犯上好ましくない。
【0003】
このような問題点を解決するための技術として、住人および職員の気配を演出して外部から在室のように見せ、空き巣等の侵入を防止するための防犯装置が、特開平11−134569号公報(特許文献1)に開示されている。すなわち、外部からはあたかも家人または職員が在室しているように窺える在室演出を行なう1種類または複数種類の在室演出手段と、この在室演出手段を制御する制御手段と、この制御手段にプログラムを入力するプログラム入力手段とを備え、在室状態を偽装して居住家屋または事務所への侵入者の侵入を防止する。そして、上記在室演出手段はプロジェクタ等で構成され偽装した人影を窓またはカーテンに投影する人影投影手段である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−134569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の防犯装置は、プロジェクタで単に人影を作り出して窓およびカーテンに映し出すだけの構成である。このような特許文献1に記載の防犯装置を超えて、建物内への侵入をより確実に防止する技術が望まれる。
【0006】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、建物内への侵入をより確実に防止することが可能な防犯装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる防犯装置は、対象者の使用する建物内に設置され、上記建物内への第三者の侵入を未然に防ぐための防犯装置であって、上記対象者の影の画像を記憶するための記憶部と、上記記憶部によって記憶された上記画像を上記建物内の対象エリアに映し出すことにより、上記画像を上記建物外から視認可能とするための画像出力部とを備える。
【0008】
このような構成により、映し出す影の現実度を高め、建物内に使用者が存在するという印象を第三者に強く与えることができる。したがって、建物内への侵入をより確実に防止することができる。
【0009】
好ましくは、上記記憶部は、上記対象エリアに映る上記対象者の影を上記建物内において撮影することにより得られた画像を記憶する。
【0010】
このような構成により、実際に対象エリアに映し出される影により近い影を映し出すことができるため、防犯効果をさらに高めることができる。
【0011】
より好ましくは、上記防犯装置は、さらに、撮影することにより得られた上記画像から、上記対象者の影と上記影以外の部分とで2色に分けられた画像を生成し、上記記憶部に保存するための画像処理部を備える。
【0012】
このような構成により、簡易な画像処理で対象者の影の画像を作成することができる。
【0013】
好ましくは、上記記憶部は、一定期間撮影された上記対象者の影の動画を記憶する。
【0014】
このような構成により、対象者の実際の行動に即した影を映し出すことができるため、防犯効果をさらに高めることができる。
【0015】
より好ましくは、上記防犯装置は、さらに、上記一定期間を複数の期間に分割し、分割した期間に対応する各上記動画を組み合わせた動画を生成し、上記記憶部に保存するための画像処理部を備える。
【0016】
このような構成により、一定期間の動画を用いて多種類のパターンの動画を生成することができる。
【0017】
好ましくは、上記記憶部は、上記対象者の影が複数現れる画像、または上記対象者を含む複数人の影が現れる画像を記憶する。
【0018】
このような構成により、建物の使用者が複数である場合でも、防犯効果を得ることができる。また、来客を演出し、防犯効果をより高めることができる。
【0019】
好ましくは、上記画像出力部は、上記画像の表示倍率を変化させて上記対象エリアに映し出す。
【0020】
このような構成により、影の動画を表示する構成、および画像出力部を動かして影の大小を変化させる構成と比べて、簡易な構成で使用者の行動を模擬することができ、防犯効果を高めることができる。
【0021】
好ましくは、上記画像出力部は、設定された時刻において上記画像の映し出しを終了することが可能である。
【0022】
このような構成により、実際の居住者の生活パターンをさらに正確に演出することができ、防犯効果を高めることができる。
【0023】
好ましくは、上記画像出力部は、上記建物内の照明と上記対象エリアとの間に設置され、上記照明から照射された光の透過箇所および非透過箇所を変更することにより上記画像を上記対象エリアに映し出す。
【0024】
このような構成により、光出力部が不要となり、装置構成の簡易化を図ることができる。また、照明からの光を用いる構成により、実際の影により近い影を対象エリアに映し出すことができるため、防犯効果をさらに高めることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、建物内への侵入をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置によって人影がカーテンに映し出されている状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置による画像撮影を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置の操作画面を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る防犯装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る防犯装置の変形例の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0028】
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
【0029】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置の構成を示す図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置によって人影がカーテンに映し出されている状態を示す図である。
【0030】
図1および図2を参照して、防犯装置101は、対象者の使用する建物B内に設置され、建物B内への第三者の侵入を未然に防ぐ。すなわち、防犯装置101は、建物Bにおける部屋Rに設置され、たとえばカーテンCTに影Sを映し出すことにより、建物Bの外から窓Wを見た第三者に対して、建物B内に人がいると錯覚させる。
【0031】
防犯装置101は、画像出力部21と、コントローラ(記憶部および画像処理部)13と、撮像部14とを備える。画像出力部21は、光出力部11と、液晶フィルタ12とを含む。
【0032】
コントローラ13は、対象者たとえば建物Bの居住者Hの影の画像を記憶する。
【0033】
画像出力部21は、コントローラ13によって記憶された画像を建物B内の対象エリアたとえばカーテンCTに映し出すことにより、画像を建物B外から視認可能とする。
【0034】
画像出力部21において、光出力部11は、コントローラ13からの制御に従い、液晶フィルタ12へ光を照射する。
【0035】
液晶フィルタ12は、コントローラ13からの制御に従い、液晶フィルタ12から照射された光の透過箇所および非透過箇所を変更することにより、カーテンCTに影Sを映し出す。
【0036】
また、画像出力部21は、コントローラ13からの制御に基づいて、設定された時刻において画像の映し出しを終了することが可能である。
【0037】
また、コントローラ13は、部屋Rの照明16のオン・オフを制御することが可能である。たとえば、コントローラ13は、上記設定時刻において、影Sの映し出しを終了するとともに、照明16をオフする。
【0038】
なお、コントローラ13から各部に対する制御は、同軸ケーブル、LAN(Local Area Network)ケーブルおよび電力線等を用いた有線通信によって行われてもよいし、無線通信によって行われてもよい。
【0039】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置による画像撮影を示す図である。
【0040】
図3を参照して、コントローラ13は、対象エリアに映る居住者Hの影を建物B内において撮影することにより得られた画像を記憶する。
【0041】
より詳細には、カーテンCTの前に、たとえば居住者Hがいる状態において、撮像部14は、照明16から照射された光によってカーテンCTに映し出される影Sを撮影する。
【0042】
コントローラ13は、撮像部14によって撮影された画像を取得し、記憶する。そして、コントローラ13は、記憶した画像を示す信号を液晶フィルタ12へ出力する。
【0043】
液晶フィルタ12は、コントローラ13から受けた信号が示す画像に基づいて、カーテンCTに影Sを映し出す。
【0044】
たとえば、コントローラ13は、撮像部14が撮影することにより得られた画像から、居住者Hの影と影以外の部分とで2色に分けられた画像を生成し、コントローラ13に保存する。具体的には、コントローラ13は、影部分が黒色であり、他の部分が白色である画像を生成する。
【0045】
また、防犯装置101は、居住者Hの行動を撮影しておき、影SとしてカーテンCTに映し出す構成であってもよい。すなわち、コントローラ13は、撮像部14によって一定期間撮影された居住者Hの影の動画を記憶する。
【0046】
たとえば、コントローラ13は、一定期間を複数の期間に分割し、分割した期間に対応する各動画を組み合わせた動画を生成し、記憶する。
【0047】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置の操作画面を示す図である。
【0048】
図4を参照して、コントローラ13は、パーソナルコンピュータ(PC)15を制御することにより、パーソナルコンピュータ15に防犯装置101の操作画面を表示し、また、当該操作画面におけるユーザの操作を受け付ける。
【0049】
具体的には、ユーザは、操作画面における「ON」ボタンおよび「OFF」ボタンを押下することにより、防犯装置101による影Sの表示をオン/オフすることができる。
【0050】
また、コントローラ13は、撮像部14によって撮影された画像に基づいて、居住者Hの影が複数現れる画像、または居住者Hを含む複数人の影が現れる画像を生成し、記憶する。
【0051】
具体的には、ユーザは、操作画面において追加人数を入力することにより、影Sとして複数人分の影を同時にカーテンCTに映し出すことができる。この場合、防犯装置101は、居住者Hの影を複数映し出してもよいし、居住者Hとは別人の影、たとえば建物Bの他の居住者を追加で映し出してもよい。
【0052】
また、ユーザは、操作画面におけるズーム「+」ボタンおよび「−」ボタンを押下することにより、影Sを拡大または縮小することができる。
【0053】
なお、このようなズームボタンを用いる構成に限らず、コントローラ13が自動で影Sのサイズを調整する構成であってもよい。たとえば、画像出力部21は、コントローラ13の制御に基づいて、画像の表示倍率を変化させてカーテンCTに映し出す。
【0054】
また、ユーザは、操作画面における「不在」ボタンを押下することにより、時刻によって影Sの表示の有無および影Sの表示内容を変化させる等、防犯装置101に自動で影Sの表示を行なわせることができる。
【0055】
また、図1に示すように、ユーザは、上記操作画面と同様の画面を携帯端末81の画面に表示し、携帯端末81を操作することにより、当該操作の内容を示す制御信号をネットワーク82経由でコントローラ13へ送信し、防犯装置101を操作することが可能である。
【0056】
ところで、特許文献1に記載の防犯装置は、プロジェクタで単に人影を作り出して窓およびカーテンに映し出すだけの構成である。このような特許文献1に記載の防犯装置を超えて、建物内への侵入をより確実に防止する技術が望まれる。
【0057】
本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、コントローラ13は、対象者の影の画像を記憶する。そして、画像出力部21は、コントローラ13によって記憶された画像を建物B内の対象エリアに映し出すことにより、画像を建物B外から視認可能とする。
【0058】
このような構成により、映し出す影の現実度を高め、建物内に使用者が存在するという印象を第三者に強く与えることができる。したがって、建物内への侵入をより確実に防止することができる。
【0059】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、コントローラ13は、対象エリアに映る対象者の影を建物B内において撮影することにより得られた画像を記憶する。
【0060】
このような構成により、実際に対象エリアに映し出される影により近い影を映し出すことができるため、防犯効果をさらに高めることができる。
【0061】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、コントローラ13は、撮影することにより得られた対象者の画像から、対象者の影と影以外の部分とで2色に分けられた画像を生成し、保存する。
【0062】
このような構成により、簡易な画像処理で対象者の影の画像を作成することができる。
【0063】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、コントローラ13は、一定期間撮影された対象者の影の動画を記憶する。
【0064】
このような構成により、対象者の実際の行動に即した影を映し出すことができるため、防犯効果をさらに高めることができる。
【0065】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、コントローラ13は、上記一定期間を複数の期間に分割し、分割した期間に対応する各動画を組み合わせた動画を生成し、保存する。
【0066】
このような構成により、一定期間の動画を用いて多種類のパターンの動画を生成することができる。
【0067】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、コントローラ13は、対象者の影が複数現れる画像、または対象者を含む複数人の影が現れる画像を記憶する。
【0068】
このような構成により、建物の使用者が複数である場合でも、防犯効果を得ることができる。また、来客を演出し、防犯効果をより高めることができる。
【0069】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、画像出力部21は、画像の表示倍率を変化させて対象エリアに映し出す。
【0070】
このような構成により、影の動画を表示する構成、および液晶フィルタ12を動かして影の大小を変化させる構成と比べて、簡易な構成で使用者の行動を模擬することができ、防犯効果を高めることができる。
【0071】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、画像出力部21は、設定された時刻において画像の映し出しを終了することが可能である。
【0072】
このような構成により、実際の居住者の生活パターンをさらに正確に演出することができ、防犯効果を高めることができる。
【0073】
なお、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、カーテンCTに影Sを映し出す構成であるとしたが、これに限定するものではない。影Sを映し出す場所は、カーテンCTに限らず、外部から影を視認可能な場所であれば、どのような場所であってもよい。
【0074】
また、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置では、液晶フィルタ12を用いる構成であるとしたが、液晶フィルタに限らず、たとえば、電圧または電流等で配光状態を制御可能な素子が、フィルム状部材または板状部材の間に挟まれた表示部材であればよい。
【0075】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0076】
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る防犯装置と比べて投影方法を変更した防犯装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る防犯装置と同様である。
【0077】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る防犯装置の構成を示す図である。
【0078】
図5を参照して、防犯装置102は、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置と比べて、画像出力部31と、コントローラ(記憶部および画像処理部)13と、撮像部14とを備える。
【0079】
画像出力部31は、照明16の近傍かつ照明16とカーテンCTとの間に設置され、コントローラ13からの制御に従い、照明16から照射された光の透過箇所および非透過箇所を変更することにより、カーテンCTに影Sを映し出す。
【0080】
このような構成により、防犯装置101と比べて光出力部11が不要となり、装置構成の簡易化を図ることができる。また、照明16からの光を用いる構成により、実際の影により近い影をカーテンCTに映し出すことができるため、防犯効果をさらに高めることができる。
【0081】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る防犯装置の変形例の構成を示す図である。
【0082】
図6を参照して、防犯装置102は、本発明の第1の実施の形態に係る防犯装置と比べて、画像出力部32と、コントローラ(記憶部および画像処理部)13と、撮像部14とを備える。
【0083】
画像出力部32は、カーテンCTの近傍かつ照明16カーテンCTとの間に設置され、コントローラ13からの制御に従い、照明16から照射された光の透過箇所および非透過箇所を変更することにより、カーテンCTに影Sを映し出す。
【0084】
このような構成により、防犯装置101と比べて光出力部11が不要となり、装置構成の簡易化を図ることができる。また、照明16からの光を用いる構成により、実際の影により近い影をカーテンCTに映し出すことができるため、防犯効果をさらに高めることができる。
【0085】
また、図5に示す防犯装置では、カーテンCTと画像出力部31との間が比較的離れているため、カーテンCTに映る影Sの角度および大きさ等を調整するために、画像出力部31に対して細かな制御が必要となる。これに対して、図6に示す防犯装置では、画像出力部32がカーテンCTの近傍に設置されるため、カーテンCTに映る影Sの角度および大きさ等の調整が容易となり、コントローラ13からの画像出力部32に対する制御を簡易化することができる。
【0086】
但し、図5に示す防犯装置では、図6に示す防犯装置と比べて、画像出力部のサイズを小さくすることができる。
【0087】
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る防犯装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0088】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0089】
11 光出力部
12 液晶フィルタ
13 コントローラ(記憶部および画像処理部)
14 撮像部
15 パーソナルコンピュータ
16 照明
21,31,32 画像出力部
81 携帯端末
82 ネットワーク
101,102 防犯装置
R 部屋
CT カーテン
S 影
B 建物
W 窓
H 居住者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の使用する建物内に設置され、前記建物内への第三者の侵入を未然に防ぐための防犯装置であって、
前記対象者の影の画像を記憶するための記憶部と、
前記記憶部によって記憶された前記画像を前記建物内の対象エリアに映し出すことにより、前記画像を前記建物外から視認可能とするための画像出力部とを備える、防犯装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記対象エリアに映る前記対象者の影を前記建物内において撮影することにより得られた画像を記憶する、請求項1に記載の防犯装置。
【請求項3】
前記防犯装置は、さらに、
撮影することにより得られた前記画像から、前記対象者の影と前記影以外の部分とで2色に分けられた画像を生成し、前記記憶部に保存するための画像処理部を備える、請求項2に記載の防犯装置。
【請求項4】
前記記憶部は、一定期間撮影された前記対象者の影の動画を記憶する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防犯装置。
【請求項5】
前記防犯装置は、さらに、
前記一定期間を複数の期間に分割し、分割した期間に対応する各前記動画を組み合わせた動画を生成し、前記記憶部に保存するための画像処理部を備える、請求項4に記載の防犯装置。
【請求項6】
前記記憶部は、前記対象者の影が複数現れる画像、または前記対象者を含む複数人の影が現れる画像を記憶する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の防犯装置。
【請求項7】
前記画像出力部は、前記画像の表示倍率を変化させて前記対象エリアに映し出す、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の防犯装置。
【請求項8】
前記画像出力部は、設定された時刻において前記画像の映し出しを終了することが可能である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の防犯装置。
【請求項9】
前記画像出力部は、前記建物内の照明と前記対象エリアとの間に設置され、前記照明から照射された光の透過箇所および非透過箇所を変更することにより前記画像を前記対象エリアに映し出す、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の防犯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−174010(P2012−174010A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−35719(P2011−35719)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(502312498)住友電工ネットワークス株式会社 (212)
【Fターム(参考)】