説明

防舷材の監視装置

【課題】係船施設への接岸または係留中、防舷材の変位などを監視できるとともに、防舷材の変位状態や船舶の接岸角度、接岸速度などを管理棟などの離れた場所で監視することができる防舷材の監視装置を提供すること。
【解決手段】係船施設に設置された防舷材2の船舶接岸時の変位などを監視する装置10で、防舷材2の複数箇所にレーザー光を反射する反射手段を設けるとともに、岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設に反射手段に向けてレーザーを送受光するレーザー距離センサ11を設け、これらレーザー距離センサ11からの距離情報が通信手段12を介して入力され防舷材2の変位などを演算する演算処理手段13を管理棟3に設けて構成する。これにより、防舷材の変位などを離れた位置の管理棟の演算処理手段で監視できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は防舷材の監視装置に関し、船舶の岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設への接岸または係留中に、緩衝用の防舷材の変位などを監視できるようにしたもので、防舷材の変位状態や船舶の接岸角度、接岸速度などを管理棟などの離れた場所で監視できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
防舷材とは,岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設に接岸する船舶や係留中の船舶の衝撃などによる船体の破損および岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設の破損を防ぐ緩衝材である。
このような防舷材が有効に緩衝性能を発揮していないと、船舶の破損および岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設の破損を招く恐れがあるため、現場にて目視観察による定期検査をするなど定期的な監視が必要とされている。
【0003】
例えば、空気を充填して膨らますことで緩衝機能を付与する空気式防舷材では、特許文献1に開示されているように、防舷材本体に内圧を検出する検出器を設けておき、空気圧送信装置を介して演算装置に内圧信号を送信し、得られた内圧信号により内圧状態を検出できるようにし、離れたところで監視できるようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−43226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような空気式防舷材の内圧自動検出装置では、空気圧を検出することで防舷材の状態を知ることができるものの、ゴムなどの弾性部材を用いる通常の防舷材の場合には、空気圧を検出しても防舷材の状態を監視することができないという問題がある。
また、空気式防舷材であっても内圧を自動検出するだけでは、接岸する船舶の接岸状況、例えば接岸角度や接岸速度などを知ることができず、単に防舷材の機能の良否のみを知ることができるに過ぎずないという問題もある。
【0006】
この発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたもので、船舶の岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設への接岸または係留中に、防舷材の変位などを監視できるとともに、防舷材の変位状態や船舶の接岸角度、接岸速度などを管理棟などの離れた場所で監視することができる防舷材の監視装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、この発明の請求項1記載の防舷材の監視装置は、岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設に設置された防舷材の船舶接岸時や係留中の変位などを監視する装置であって、前記防舷材の複数箇所にレーザー光を反射する反射手段を設けるとともに、この反射手段に向けてレーザーを送受光するレーザー距離センサを前記係船施設に設け、これらレーザー距離センサからの距離情報が通信手段を介して入力され防舷材の変位などを演算する演算処理手段を設けて構成したことを特徴とするものである。
【0008】
また、この発明の請求項2記載の防舷材の監視装置は、請求項1記載の構成に加え、前記反射手段および前記レーザー距離センサを平面視状態において三角形の頂点に位置するように3組設置して防舷材までの距離情報を3箇所で測定するよう構成したことを特徴とするものである。
【0009】
さらに、この発明の請求項3記載の防舷材の監視装置は、請求項2記載の構成に加え、前記3組の反射手段およびレーザー距離センサが設置される防舷材を、複数個設置するとともに、これら複数の防舷材から得られる距離情報を前記演算処理手段で演算可能に構成したことを特徴とするものである。
【0010】
また、この発明の請求項4記載の防舷材の監視装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記演算処理手段で、前記距離情報から船舶の接岸角度、接岸速度を演算表示可能に構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明の請求項1記載の防舷材の監視装置によれば、岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設に設置された防舷材の船舶接岸時や係留中の変位などを監視する装置であって、前記防舷材の複数箇所にレーザー光を反射する反射手段を設けるとともに、この反射手段に向けてレーザーを送受光するレーザー距離センサを前記係船施設に設け、これらレーザー距離センサからの距離情報が通信手段を介して入力され防舷材の変位などを演算する演算処理手段を設けて構成したので、防舷材に取り付けた複数の反射手段に固定側の岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設に設置したレーザー距離センサからレーザー光を照射して距離情報を得て、この距離情報を通信手段を介して演算処理手段に入力して演算することで、防舷材の変位などを離れた位置の演算処理手段で監視することができる。
【0012】
また、この発明の請求項2記載の防舷材の監視装置によれば、前記反射手段および前記レーザー距離センサを平面視状態において三角形の頂点に位置するように3組設置して防舷材までの距離情報を3箇所で測定するよう構成したので、平面視状態において三角形の頂点に位置するように反射手段とレーザー距離センサを3組設置することで、3つの距離情報を得ることができ、これによって防舷材に働く水平方向の角度(接岸角度)及び上下方向の角度(船舶のフレア角度、ローリング角度)が測定できる。
【0013】
さらに、この発明の請求項3記載の防舷材の監視装置によれば、前記3組の反射手段およびレーザー距離センサが設置される防舷材を、複数個設置するとともに、これら複数の防舷材から得られる距離情報を前記演算処理手段で演算可能に構成したので、複数個組み合わせて使用し、これらの距離情報を一つ以上の演算処理手段で管理することにより,それぞれの距離情報の対比から,1基の防舷材に計測装置をつけるだけでは計測できないような大きさ,あるいは接岸角度を持った船舶の接岸角度を演算することができる。
また、係留中の各防舷材の状態や船舶の係留状態を演算し、表示することができる。
【0014】
また、この発明の請求項4記載の防舷材の監視装置によれば、前記演算処理手段で、前記距離情報から船舶の接岸角度、接岸速度を演算表示可能に構成したので、距離情報から演算処理することで、複数箇所の圧縮変位から船舶の接岸角度を演算して知ることができ、複数箇所の圧縮変位の時間的な変化から接岸速度を演算して知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかるレーザー距離センサの概略配置図および監視原理の概略説明図である。
【図2】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかるレーザー距離センサの外観説明図およびセンサ取付台の説明図である。
【図3】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかる上端部用の反射手段の説明図および側端部用の反射手段の説明図である。
【図4】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかる防舷材の右半分を切断した正面図である。
【図5】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかる平面図である。
【図6】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかる側面図である。
【図7】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかり、距離情報の測定原理および計測データの平面視状態の説明図および側面視状態の説明図である。
【図8】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかり、接岸時の船尾部分および船首部分の計測データの説明図である。
【図9】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかる演算処理手段による演算処理後の表示結果の説明図である。
【図10】この発明の防舷材の監視装置の一実施の形態にかかる係留状態の計測データの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
この発明の防舷材の監視装置10は、例えば図1に示すように、ドルフィン1の側面に複数取付けられた防舷材2の圧縮変形状態などを離れた管理棟3から監視できるようにしたものであり、レーザー距離センサ11を用いてドルフィン1から一基の防舷材2の複数箇所、例えば中央上端部、左右側端部の3箇所までのそれぞれの距離を測定し、測定された距離情報を通信手段、例えば無線ユニット(無線LANやBluetooth)12を介して演算処理手段であるパーソナルコンピュータ(PC)13に送信入力し、演算処理により防舷材2の変位状態、船舶の接岸角度、接岸速度などを求め、数値やグラフなどとして表示することで、防舷材2を遠隔監視できるようにしている。
【0017】
この防舷材の監視装置10では、レーザー距離センサ11が用いられ、センサ本体11aが防塵防滴仕様のセンサハウジング11bに収納され、ウインドガラスの投受光口11cを介してレーザー光を照射し、反射光を受光できるようにしてあり、2つのコネクタを介して外部電源11dおよび無線ユニット12が接続できるようにしてある。
このレーザー距離センサ11としては、市販のもの(例えば株式会社村上技研産業のLDS−6B)が使用され、測定距離範囲が0.05〜500m、距離精度が±1.5mm(2σ)のものを使用する。
【0018】
このレーザー距離センサ11はセンサ取付台14を介してドルフィン1などに取付けられる。このセンサ取付台14は、図2(b)に示すように、中央部の高いセンサ取付部14aの両側に低く突出した固定部14bが形成されてドルフィン1などに固定できるようにされるとともに、センサ取付部14aに一体にレーザー光を直角方向に向けて投光し、受光する反射面を備えた投受光板14cが45度の角度で形成してある。
【0019】
レーザー距離センサ11から照射されるレーザー光を反射させるため、距離測定対象の防舷材2には、反射手段が取り付けられ、ここでは、中央上端部用の反射手段15と両側端部用の反射手段16が用いられる。
中央上端部用の反射手段15は、図3(a)に示すように、上方に鉛直に突き出す台形状のステンレス板製の反射板15aが基板15bに補強板15cを介して溶接などで固定され、この反射板15の先端縁を囲むように金属丸棒を半円状に加工した反射板の保護部材15dが基板15bに溶接などで取り付けてあり、基板15bの両端部が防舷材1への固定部15eとしてある。
また、両側端部用の反射手段16は、防舷材2の背面に固定されるステンレス板製の正方形状の反射板16aとされ、四隅に形成した取付孔16bを介して防舷材2に取付けられる。
【0020】
このようなレーザー距離センサ11および反射手段15,16のドルフィン1および防舷材2への設置は、例えば図4〜6に示すように、防舷材2の船舶と接触する鉛直な受衝板2aの上端縁の中央に中央上端部用の反射手段15が反射板15aが鉛直となり、反射面がドルフィン1側となるように取付けられる。そして、ドルフィン1には、防舷材2に変位が生じていない状態の反射板15aと対向するようレーザー距離センサ11がセンサ取付台14を介して水平に取り付けられ、反射板15aに向けてレーザー光を投光し、受光できるようにしてある。
また、防舷材2の受衝板2aの両側端部の高水位の水面(HWL)より上方の背面に鉛直に両側端部用の反射手段16の反射板16aがそれぞれ4箇所の取付孔16bで取り付けてある。そして、ドルフィン1には、防舷材2に変位が生じていない状態のそれぞれの反射板16aと対向するようレーザー距離センサ11がセンサ取付台14を介して鉛直に取り付けられ、それぞれの反射板16aに向けてレーザー光を投光し、受光できるようにしてある。
なお、3台のレーザー距離センサ11には、ドルフィン1上に設置した外部電源11dがコネクタを介して接続されるとともに、無線ユニット12が接続され、管理棟3に設置した演算処理手段を構成するパーソナルコンピュータ13とBluetooth方式で距離情報が送信されて入力される。
【0021】
また、このパーソナルコンピュータ13では、距離情報に基づく船舶の接岸角度、接岸速度の演算処理およびその結果をモニタ13aに数値やグラフとして表示を行うとともに、監視装置10全体のコントロールのほか、無線ユニット12を介してレーザー距離センサ11のコントロールができるようにしてあり、起動停止、レーザー光のオンオフ、処理の中断、距離単発測定、距離連続測定、温度測定をコントロールできるとともに、これらの指令に対するエラー情報も表示できるようにしてある。
【0022】
このような防舷材2の一基ごとのそれぞれ3箇所にレーザー距離センサ11を取り付けるが、ドルフィン1では、全長にわたり複数の防舷材2が設置されることから、例えば図1に示すように、両端から2つ目の2つの防舷材2,2に対して3箇所にレーザー距離センサ11を取り付けるようにする。
なお、防舷材一基あたりのレーザー距離センサの取付箇所や何基の防舷材にレーザー距離センサを取り付けるかは、適宜決定すれば良く、上記実施の形態に限定するものでない。
この場合には、防舷材ごとに演算処理手段としてのパーソナルコンピュータ13を設置する必要はなく、1基のパーソナルコンピュータ13で演算処理するようにしても良く、それぞれに対して設置することもできる。
【0023】
このように構成した防舷材の監視装置10では、例えば船舶の接岸の際、図7(a),(b)に示すように、一基の防舷材2の3箇所のレーザー距離センサ11から無線ユニット12を介して演算処理手段を構成するパーソナルコンピュータ13に変位のない状態での3つの距離情報D10、D20、D30や変位が生じた3つの距離情報D11、D21、D31が送信され、入力される。
すると、これら3つの距離情報の対比から、図7(a),(b)に示すように、防舷材2の変位の状態が分かるとともに、防舷材2の3点の移動した位置から図8(a),(b)に示すように、船舶の接岸角度を演算することができる。
【0024】
また、防舷材2の3点に変位が生じる時間の変化から船舶の接岸速度を演算することもできる。
【0025】
このような防舷材の監視装置10によれば、例えば図9に演算処理手段を構成するパーソナルコンピュータ13による演算処理後の表示結果を示すように、防舷材2の平面視状態(上から見た状態)の両端部の変位量A,Bおよび側面視状態(横から見た状態)の変位量Cが具体的な数値として表示されるとともに、接岸角度θ1および上下角度θ2がそれぞれ数値として表示される。
これらのパーソナルコンピュータ13の表示画面の情報から防舷材2の最大変位量の把握や設計変位量に対する現状の変位との比較を容易に行うことができるなど防舷材2の監視を離れた管理棟3で簡単に行うことができる。
【0026】
さらに、2基の防舷材2,2にレーザー距離センサ11,11を取り付けて監視する場合には、図10に示すように,2基の防舷材2、2の3箇所のレーザー距離センサ11、11から無線ユニット12を介して演算処理手段を構成するパーソナルコンピュータ13に変位のない状態でのそれぞれ3つの距離情報D10、D20、D30、D40、D50、D60や変位が生じたそれぞれ3つの距離情報D11、D21、D31、D41、D51、D61が送信され、入力される。
このことにより,それぞれの距離情報の対比から,1基の防舷材に計測装置をつけるだけでは計測できないような大きさ,あるいは接岸角度を持った船舶の接岸角度を演算することができる。
【0027】
また、桟橋1の2基の防舷材2,2にレーザー距離センサ11を設置してある場合には、船舶の接岸の際に2基の防舷材2,2に変位が加わる時間差から船舶の接岸速度を演算することもできる。
さらに、係留中の船舶では、図10に示すように、2箇所の防舷材の距離情報から、船舶の係留状態を監視することができる。
また、防舷材2の3点の距離を監視することで、防舷材2が有効に機能しているか破損した状態であるかを監視することができるとともに、防舷材2が破損した場合には、変位が生じた発生時点からどの船舶によるものかなど、事故の証明が可能となる。
これらの防舷材に対する情報から離れた管理棟3で防舷材の変位状況を容易に管理することができるとともに、空気式防舷材の内圧を検出する場合には、監視できなかった船舶の接岸角度や接岸速度についても情報として得ることができ、管理することができる。
【0028】
なお、この防舷材監視装置では,反射手段およびレーザー距離センサを備えた複数個の防舷材を組み合わせて使用することが可能であり,それらを一つ以上の演算処理手段で管理し,距離情報の取得,船舶の接岸角度,接岸速度、係留中の船舶および防舷材の変位などを演算表示可能に構成することもできる。
【符号の説明】
【0029】
1 ドルフィン
2 防舷材
2a 受衝板
3 管理棟
10 防舷材の監視装置
11 レーザー距離センサ
11a センサ本体
11b センサハウジング
11c 投受光口
11d 外部電源
12 無線ユニット(通信手段)
13 パーソナルコンピュータ(演算処理手段)
13a モニタ
14 センサ取付台
14a センサ取付部
14b 固定部
14c 投受光板
15 中央上端部用の反射手段
15a 反射板
15b 基板
15c 補強板
15d 保護部材
15e 固定部
16 両側端部用の反射手段
16a 反射板
16b 取付孔
D10〜D60 変位がない状態の距離情報
D11〜D61 変位が生じた状態の距離情報
A,B,C 変位量
θ1 接岸角度
θ2 上下角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
岸壁や桟橋またはドルフィンなどの係船施設に設置された防舷材の船舶接岸時や係留中の変位などを監視する装置であって、
前記防舷材の複数箇所にレーザー光を反射する反射手段を設けるとともに、この反射手段に向けてレーザーを送受光するレーザー距離センサを前記係船施設に設け、
これらレーザー距離センサからの距離情報が通信手段を介して入力され防舷材の変位などを演算する演算処理手段を設けて構成したことを特徴とする防舷材の監視装置。
【請求項2】
前記反射手段および前記レーザー距離センサを平面視状態において三角形の頂点に位置するように3組設置して防舷材までの距離情報を3箇所で測定するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の防舷材の監視装置。
【請求項3】
前記3組の反射手段およびレーザー距離センサが設置される防舷材を、複数個設置するとともに、これら複数の防舷材から得られる距離情報を前記演算処理手段で演算可能に構成したことを特徴とする請求項2記載の防舷材の監視装置。
【請求項4】
前記演算処理手段で、前記距離情報から船舶の接岸角度、接岸速度を演算表示可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防舷材の監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−144551(P2011−144551A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5842(P2010−5842)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(000196624)西武ポリマ化成株式会社 (60)