説明

防草マット

【課題】本発明は防草マットに関し、道路と歩道との境界、また、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における間隙が変化しても雑草が生えるのを容易かつ確実に防止し、施工性が良く、構造が簡単で製作コストが安価な用途・機能に適する。
【解決手段】弾性材にて長尺状にマット本体1が形成され、マット本体が、垂直方向Zに設けた埋込脚部2と埋込脚部の上端2aの一側に水平方向Xに設けた頭頂シール部3aとにより断面略L字形に構成され、埋込脚部が道路4と歩道5との境界Kに挿着可能に設けられ、頭頂シール部3が境界の一側上面に接設され、埋込脚部の他側には舗装係止部6が幅方向Wに突設され、舗装係止部が、道路もしくは歩道に打設、敷設されたアスファルト、コンクリートよりなる舗装材7に係止可能に埋設され、舗装係止部が、埋込脚部と舗装材との間に形成される間隙Tをシール可能に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防草マットに関し、例えば道路と歩道の境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界に無用の雑草が生えるのを防止し、施工を効率的に行えるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、舗装道路の防草構造には、舗装用合材層の直下に水平方向に防草シートを敷設し、この防草シートの少なくとも一方の端部を縦方向に曲折し、その先端が少なくとも舗装道路の表面まで達するようにしたものがある。そして、この舗装道路の防草構造は、舗装道路の端部から雑草が舗装用合材層に貫入されるのを防ぎ、雑草が生育されることにより道路がひび割れたり、剥離するのを防止するものであった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平4−112923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の上記従来の舗装道路の防草構造は、防草シートの端部が縦方向に曲折りされる舗装用合材層の付合わせ部分の間隙に風雨により雑草の種子が入り込み、生育する。そして、雑草がこの間隙内に一度根付いてしまうと、陽光を浴びることによりでんぷんが光合成されてでんぷん同化作用が活性化され、雑草は成長してしまう。このため、雑草は蔓延り、歩行者は歩行の邪魔になり、景観も損ねる原因にもなっていた。そして、成長した雑草を除草するのには、雑草の根が舗装用合材層の付合わせ部分の間隙内に深く入り込んで生育されるので、除草作業に多くの時間と手間がかかり、一苦労であった。
【0005】
また、特許文献1に記載の上記従来の舗装道路の防草構造では、防草シートの端部が縦方向に曲折りされる舗装用合材層の付合わせ部分の間隙は、コンクリートやアスファルトよりなる舗装用合材層が、夏期の高温下、または冬期の低温下での外気の温度変化による影響を受けて膨張または収縮することにより、徐徐に開いてしまうので、雑草が益々繁殖する原因になっていた。
【0006】
本発明は上記従来の問題点を解決するとともに、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における間隙の幅が変化しても雑草が生えるのを容易かつ確実に防止し、また、施工性が良く、構造が簡単で製作コストが安価な防草マットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされ請求項1に記載の発明は、
弾性材により長尺状にマット本体が形成され、
前記マット本体が、垂直方向に設けられた埋込脚部と前記埋込脚部の上端の一側に水平方向に設けられた頭頂シール部とにより断面略L字形に構成され、
前記埋込脚部が道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界に挿着可能に設けられ、
前記頭頂シール部が前記境界の一側上面に接設され、
前記埋込脚部の他側には舗装係止部が幅方向に突設され、
前記舗装係止部が、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に係止可能に埋設されるとともに、前記舗装係止部が、前記埋込脚部と前記舗装材との間に形成される間隙をシール可能に設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記舗装係止部が、前記頭頂シール部の設置側とは反対側に膨らんでその内部には内空部を有する断面略半円形に構成されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記舗装係止部が、前記頭頂シール部の設置側とは反対側に、前記舗装材に係止可能な係止部を先端に有し、前記埋込脚部の略中程から斜め上方に向かい突設されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項2において、前記舗装係止部が、前記埋込脚部の上端より僅かに低位にその上端が連設され、前記舗装材に所望厚さ前記舗装係止部が埋設されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1−4の何れか1項において、前記埋込脚部には、少なくとも前記頭頂シール部の設置側に接着層が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、弾性材により長尺状にマット本体が形成され、前記マット本体が、垂直方向に設けられた埋込脚部と前記埋込脚部の上端の一側に水平方向に設けられた頭頂シール部とにより断面略L字形に構成され、前記埋込脚部が道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における間隙に挿着可能に設けられ、前記頭頂シール部が前記境界の一側上面に接設され、前記埋込脚部の他側には舗装係止部が幅方向に突設され、前記舗装係止部が、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に係止可能に埋設されるとともに、前記舗装係止部が、前記埋込脚部と前記舗装材との間に形成される間隙をシール可能に設けられているので、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における間隙にマット本体を取付けるのには、まず、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における敷設部分にカッタを用いて数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ深さ数cmの間隙を形成する。また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙を必ずしも形成するには及ばず舗装個所は掘り起こされた状態である。そして、前記間隙、または新設の掘り起こし個所内にマット本体の垂直方向に設けられた埋込脚部を挿着し、前記埋込脚部の上端一側に水平方向に設けられた頭頂シール部が道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界の何れかに接設されるとともに、埋込脚部の他側に幅方向に突設された舗装係止部が、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または道路もしくは歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材内に埋設される。そして、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における付合わせ部分の間隙に、風雨により雑草の種子が入り込むのを垂直方向に挿着された前記埋込脚部と、この埋込脚部の上端一側に水平方向に設けられた前記頭頂シール部と、前記埋込脚部の他側に幅方向に突設されて舗装材内に埋込まれた前記舗装係止部とにより防止される。仮に、雑草の種子がこの間隙内に入ることがあっても、前記頭頂シール部と、前記舗装係止部とに遮光されることにより光合成されるのが邪魔されるので、雑草は生育することはなく、除草作業を行わなくても済み、歩行者の歩行の邪魔になったり、景観を損ねることもない。
【0013】
また、頭頂脚部の他側に突設された前記舗装係止部が、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または道路もしくは歩道に敷設されたアスファルト、或いはコンクリートよりなる舗装材に埋設されることにより、舗装材と舗装係止部とは係止されるので、コンクリートやアスファルトよりなる舗装材が、夏期の高温下、または冬期の低温下での外気の温度変化による影響を受けて膨張または収縮して、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における付合わせ部分の間隙が、徐徐に開いてしまうことがあっても、舗装材に舗装係止部が係止されることにより、前記舗装係止部が、前記舗装材とは分離せずに、その間に形成される間隙をシールし、遮光されるため、雑草が光合成されて繁殖するのが容易かつ確実に防止される。また、前述のように、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界に断面略L字形をなすマット本体の垂直方向に設けられた埋込脚部を挿着し、前記埋込脚部の上端一側に水平方向に設けられた頭頂シール部は道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界の何れかに接設され、埋込脚部の他側に幅方向に突設された舗装係止部は、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に埋設されるという簡易な取扱い操作により施工が効率的に行われる。従って、構造が簡単で製作コストが安価になる。
【0014】
また、本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1において、前記舗装係止部が、前記頭頂シール部の設置側とは反対側に膨らんでその内部には内空部を有する断面略半円形に構成されるので、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における間隙にマット本体を取付けるのには、まず、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における敷設部分にカッタを用いて数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ深さ数cmの間隙を形成する。また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙を必ずしも形成するには及ばず、舗装個所は掘り起こされた状態である。そして、前記間隙、または新設の掘り起こし個所内にマット本体の垂直方向に設けられた埋込脚部を挿着すると、埋込脚部の他側に幅方向に突設された舗装係止部は、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に埋設されるため、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における付合わせ部分の間隙に、風雨により雑草の種子が入り込むのを埋込脚部の他側に幅方向に突設された断面略半円形の舗装係止部により確実に防止される。そして、雑草の種子が前記間隙内に入り、光合成により、雑草は生育することはなく、除草作業を行わなくても済み、歩行者の歩行の邪魔になったり、景観を損ねることもない。
【0015】
また、埋込脚部の他側に幅方向に突設された舗装係止部が、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に埋設されて係止されるので、コンクリートやアスファルトよりなる舗装材が、夏期の高温下、または冬期の低温下での外気の温度変化による影響を受けて膨張または収縮して、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における付合わせ部分の間隙が、徐徐に開いてしまうことがあっても、前記舗装材に断面略半円形の舗装係止部が摩擦係合して係止され、舗装係止部が前記間隙が開くのに応じて弾性復元力により復元し、伸長されることにより、前記舗装係止部が、前記埋込脚部と前記舗装材との間に形成される間隙をシールし、遮光されるため、雑草が繁殖するのが容易かつ確実に防止されるとともに、舗装係止部の抜け出しは防止される。そして、前記舗装係止部は内部に内空部を有する断面略半円形に形成されているので、この内空部が耐圧力を発揮し、緩衝性を発揮するとともに、弾性材により形成されて垂直方向に設けられた舗装係止部が弾性力を発揮することにより、道路と歩道等の前記境界において前記舗装係止部の上面に打設されるか、敷設されたコンクリートやアスファルトよりなる舗装材の境界側の端部が外力を受けることにより、ひび割れを生じたり、損壊が防止され、構造的に強固になる。
【0016】
また、前述のように道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における敷設部分にカッタを用いて数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ深さ数cmに形成された間隙内、また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙を必ずしも形成するには及ばず、舗装個所は掘り起こされた状態の掘り起こし個所内に挿着された断面略L字形のマット本体の垂直方向に設けられた埋込脚部の他側に幅方向に突設された断面略半円形の舗装係止部は、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に埋設されるという簡易な取扱いにより施工が行われ、垂直方向に設けられた埋込脚部および頭頂シール部よりなるマット本体により、道路と歩道との境界、または、道路もしく隅切り作業が簡略化され、綺麗な仕上がりに施工が行われる。従って、構造が簡単で製作コストが安価になる。
【0017】
また、本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1において、前記舗装係止部が、前記頭頂シール部の設置側とは反対側に、前記舗装材に係止可能な係止部を先端に有し、前記埋込脚部の略中程から斜め上方に向かい突設されているので、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における間隙にマット本体を取付けるのには、まず、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における敷設部分にカッタを用いて数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ深さ数cmの間隙を形成する。そして、この間隙内また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙を必ずしも形成するには及ばず、掘り起こされた状態の掘り起こし個所内にマット本体の垂直方向に設けられた埋込脚部を挿着し、頭頂シール部の設置側とは反対側に埋込脚部の略中程から斜め上方に向かい突設された舗装係止部は、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に埋設されるため、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における付合わせ部分の間隙に、風雨により雑草の種子が入り込むのを埋込脚部に頭頂シール部の設置側とは反対側に略中程から斜め上方に向かい突設された舗装係止部により防止される。そして、雑草の種子が光合成されて生育することはないため、除草作業を行わなくても済み、歩行者の歩行の邪魔になったり、景観を損ねることもない。
【0018】
また、頭頂脚部の他側に突設された舗装係止部が、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または道路もしくは歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に埋設されて係止されるので、コンクリートやアスファルトよりなる舗装材が、夏期の高温下、または冬期の低温下での外気の温度変化の影響を受けて膨張または収縮して、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における付合わせ部分の間隙が徐徐に開いてしまうことがあっても、舗装係止部が前記舗装材に係止されるため、舗装係止部が前記間隙が開くのに応じて弾性復元力を発揮し、伸長されることにより、前記舗装係止部が、前記埋込脚部と前記舗装材との間に形成される間隙をシールし、遮光されるため、雑草が繁殖するのを容易かつ確実に防止される。この時、舗装材の境界に接する側の端部は、舗装材が固化されることにより頭頂シール部の設置側とは反対側に埋込脚部の略中程から斜め上方に向かい突設された舗装係止部に囲まれる断面略V字状の食い込み部が舗装係止部に係止されるとともに、該舗装係止部の先端に形成される係止部が舗装材に係止されるので、舗装材に対する舗装係止部の係止は強固かつ確実になる。
【0019】
また、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界にマット本体の垂直方向に設けられた埋込脚部の他側に幅方向に突設された舗装係止部は、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または道路もしくは歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に埋設されるという簡易な取扱いにより施工が効率的に行われる。従って、構造が簡単で製作コストが安価になる。
【0020】
また、本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項2において、前記舗装係止部が、前記埋込脚部の上端より僅かに低位にその上端が連設され、前記舗装材に所望厚さ前記舗装係止部が埋設されるので、頭頂シール部の設置側とは反対側に膨らんでその内部には内空部を有する断面略半円形に構成される舗装係止部は、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に前記埋込脚部の上端より僅かに低位に埋設される。従って、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における付合わせ部分の間隙に、風雨により雑草の種子が入り込むのを埋込脚部に頭頂シール部の設置側とは反対側に埋込脚部の上端より僅かに低位にその上端が連設された舗装係止部により防止することができる。そして、雑草の種子が光合成されて生育することはないため、除草作業を行わなくても済み、歩行者の歩行の邪魔になったり、景観を損ねることもない。
【0021】
また、本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1−4の何れか1項において、前記埋込脚部には、少なくとも前記頭頂シール部の設置側に接着層が設けられているので、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界にマット本体の垂直方向に設けられた埋込脚部を挿着した場合に、接着層が前記境界に接着されることにより、埋込脚部は構造的に強固に境界に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は本発明の防草マットの実施形態1の施工状態を示す断面図である。
【図2】図2は同じく実施形態1を構成するマット本体を示す断面図である。
【図3】図3は同じく第2施工例を示す断面図である。
【図4】図4は同じく第3施工例を示す断面図である。
【図5】図5は同じく第4施工例を示す断面図である。
【図6】図6は同じく第5施工例を示す断面図である。
【図7】図7は同じく本発明の防草ブロックの実施形態2を示す断面図である。
【図8】図8は同じく本発明の防草ブロックの実施形態3を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に従って本発明を実施するための最良の形態ににつき、詳細に説明する。
【0024】
<実施形態1>
本実施形態は、弾性材により長尺状にマット本体1が形成され、前記マット本体1が、垂直方向Zに設けられた埋込脚部2と前記埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けられた頭頂シール部3とにより断面略L字形に構成され、前記埋込脚部2が道路4と歩道5との境界Kに挿着可能に設けられ、前記頭頂シール部3が前記境界Kの一側上面に接設され、前記埋込脚部2の他側には舗装係止部6が幅方向Wに突設され、前記舗装係止部6が、前記道路4もしくは前記歩道5に打設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に係止可能に埋設されるとともに、前記舗装係止部6が、前記埋込脚部2と前記舗装材7との間に形成される間隙Tをシール可能に設けられていることを特徴とする。
【0025】
この実施形態1では、道路4と歩道5との境界Kに敷設する場合につき代表的な例示として説明を行うけれども、本発明はこれに限ることなく、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物との間に形成される間隙Tをシール可能に設ける場合も本発明の適用範囲である。
【0026】
前記マット本体1が形成されるのに使用される弾性材としては、例えばゴムまたは合成樹脂が使用され、マット本体1の長さは、例えば10〜20mの範囲である。
【0027】
前記舗装係止部6が、前記頭頂シール部3の設置側とは反対側に膨らんでその内部には内空部6aを有する断面略半円形に構成される。
【0028】
8は接着層であり、この接着層8は本実施形態1では、前記埋込脚部2に、少なくとも前記頭頂シール部3の設置側に設けられ、道路4と歩道5との境界Kにマット本体1の垂直方向Zに設けられた埋込脚部2を挿着した場合に、接着層8が前記境界Kに接着されることにより、埋込脚部2は構造的に強固に固定される。この接着層8は、図示する本実施形態1では少なくとも前記頭頂シール部3の設置側に設けられたものが示されているが、図には示さないが、これに限らず、頭頂シール部3の下面に設けてもよい。そして、この接着層8は剥離紙を備えた両面粘着テープを用いたり、接着剤を用いることにより容易に達成される。
【0029】
本実施形態1の防草マットは以上のような構成からなり、弾性材により長尺状をなし、
マット本体1の垂直方向Zに設けられた埋込脚部2と前記埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けられた頭頂シール部3aとによりマット本体1が断面略L字形をなし、前記埋込脚部2の他側には断面略半円状の舗装係止部6が幅方向Wに突設されているので、道路4と歩道5との境界Kにマット本体1を取付けるには、例えば道路4と歩道5との境界Kにおける敷設部分にカッタを用いて数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ深さ数cmの間隙Tを形成する。また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙Tを必ずしも形成するには及ばず、舗装個所は掘り起こされた状態である。そして、前記間隙T、または新設の掘り起こし個所内に内にマット本体1の垂直方向Zに設けられた埋込脚部2を道路4と歩道5との境界Kに挿着すると、前記埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けられた頭頂シール部3は道路4と歩道5との境界Kの一側上面に接設される。
【0030】
この際、本実施形態1の防草マットでは、前記埋込脚部2に、少なくとも前記頭頂シール部3の設置側に接着層8が設けられているので、コンクリートまたはアスファルトよりなる道路4と歩道5との境界Kにマット本体1の垂直方向Zに設けられた埋込脚部2を挿着した場合に、接着層8が前記境界Kに接着されることにより、埋込脚部2は構造的に強固に固定される。
【0031】
また、埋込脚部2の前記頭頂シール部3の設置側とは反対側に幅方向Wに膨らんで内空部6aを有する断面略半円形の舗装係止部6は、前記道路4もしくは前記歩道5に打設されるか、または道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設される。
【0032】
このため、図1に示すように、道路4と歩道5との境界Kにおける付合わせ部分の間隙Tに、風雨により雑草の種子が入り込むのが、垂直方向Zに設けられた埋込脚部2と、この埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けられた頭頂シール部3と、前記埋込脚部2の他側に幅方向Wに突設されて前記道路4と、前記歩道5とに打設されるか、または道路4と、前記歩道5とに敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設された断面略半円形の舗装係止部6とにより防止される。仮に、雑草の種子がこの間隙T内に入り、発芽されることがあっても、前記頭頂シール部3と、埋込脚部2と、前記舗装係止部6とに遮光されて光合成が邪魔されるので、雑草は生育することはないため、除草作業を行わなくても済み、歩行者の歩行の邪魔になったり、景観を損ねることもない。
【0033】
また、道路4もしくは歩道5に打設されるか、または道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋込脚部2の他側に突設された断面略半円形の舗装係止部6は埋設されることにより、舗装係止部6は舗装材7に摩擦係合力により係止されるので、コンクリートやアスファルトよりなる舗装材7が、夏期の高温下、または冬期の低温下での外気の温度変化による影響を受けて膨張したり、または収縮するのに応じて、道路4と歩道5との間の間隙Tが徐徐に開くことがあっても、前記舗装材7に断面略半円形の舗装係止部6が摩擦、係合して係止され、舗装係止部6が前記間隙Tが開くのに応じて弾性復元力により復元し、伸長されることにより、前記舗装係止部6が、前記埋込脚部2と前記舗装材7との間に形成される間隙Tをシールし、遮光されるため、雑草の種子が何らかの理由で道路4と歩道5との境界Tに入りこむ事態があっても、雑草が繁殖するのを容易かつ確実に防止することができる。また、舗装係止部6は断面略半円形に形成されているので、道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に対して強固に摩擦、係合することにより、舗装係止部6の抜け出しは確実に防止される。
【0034】
そして、前記舗装係止部6は内部に内空部6aを有する断面略半円形に形成されているので、この内空部6aが耐圧力を発揮し、緩衝性を発揮するとともに、弾性材により形成されて垂直方向Zに設けられた舗装係止部6が弾性力を発揮することにより、道路4と歩道5の前記境界Kにおいて前記舗装係止部6の上面に打設されるか、敷設されたコンクリートやアスファルトよりなる舗装材7の境界K側の端部Sが外力を受けることにより、ひび割れを生じたり、損壊が防止され、構造的に強固になる。
【0035】
また、本実施形態の防草マットを道路4と歩道5との境界Kに取付けて施工をするには、前述のように、まず、道路4と歩道5との境界Kにおける敷設部分にカッタを用いて数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ深さ数cmの間隙Tを形成する。また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙Tを必ずしも形成するには及ばず舗装個所は掘り起こされた状態である。そして、前記間隙T、または新設の掘り起こし個所内に断面略L字形をなすマット本体1の垂直方向Zに設けられた埋込脚部2を挿着することにより、埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けられた頭頂シール部3は、道路4もしくは歩道5の境界Kの一側上面に接設され、また、埋込脚部2の他側に幅方向Wに突設された舗装係止部6は、前記道路4もしくは前記歩道5に打設されるか、または道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設されるという簡易な取扱いにより道路4もしくは歩道5の境界Kに取付施工が行われるので、マット本体1の頭頂シール部3が、道路4と歩道5との境界の上面に露呈されることにより、隅切り作業が簡略化され、効率的に施工が行われ、綺麗な仕上がりに施工が行われる。従って、工事費は廉価であり、構造が簡単であるので、製作コストが安価になる。
【0036】
<第2施工例>
図3は本実施形態の防草マットの他の施工例を示すものであり、本施工例では、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20、例えば側溝ブロック20Aや縁石ブロック20Bの境界K,Kにおける敷設部分に本実施形態の防草マットを取付け、施工するには、先ず、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20、例えば側溝ブロック20Aや縁石ブロック20Bの境界K,Kにカッタを用いて形成された数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ数cmの深さの間隙T内、また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙Tを必ずしも形成するには及ばず、掘り起こされた状態の舗装個所内に、断面略L字状をなすマット本体1の垂直方向Zに設けられた埋込脚部2を挿着することにより、この埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けた頭頂シール部3を道路4もしくは歩道5の上面に接設し、そして、前記埋込脚部2の他側に幅方向Wに突設された断面略半円形の舗装係止部6を道路4もしくは歩道5に打設されるか、または道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設したことにより、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20、例えば側溝ブロック20Aや縁石ブロック20Bとの境界K,Kにおける間隙Tに種子が入るのが防止されるとともに、仮に間隙Tに種子が入った場合に、埋込脚部2と、頭頂シール部3と、舗装係止部6とにより遮光されて雑草が光合成により発育されるのを防止できるほか、前記説明と同様の構成、作用である。
【0037】
<第3施工例>
図4は本実施形態の防草マットの第3施工例を示すものであり、本施工例では、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20、例えばガードレールまたは中央分離帯の基礎ブロック20Cとの境界Kにカッタを用いて形成された数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ数cmの深さの間隙T内に、また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙Tを必ずしも形成するには及ばず、掘り起こされた状態の舗装個所内に、断面略L字状をなすマット本体1の垂直方向Zに設けられた埋込脚部2を挿着することにより、この埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けた頭頂シール部3を道路4、または歩道5の上面に接設し、前記埋込脚部2の他側に幅方向Wに突設された断面略半円形の舗装係止部6を道路4もしくは歩道5に打設されるか、または道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設したことにより、間隙Tに種子が入るのが防止されるとともに、仮に間隙Tに種子が入った場合に、埋込脚部2と、頭頂シール部3と、舗装係止部6とにより遮光して雑草が光合成により発育されるのを防止するという、前記説明と同様の構成、作用である。
【0038】
<第4施工例>
また、図5に示すものは防草マットの第4施工例を示すものであり、本施工例では、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20が、例えばエプロンブロック20Dである場合に、このエプロンブロック20Dとの境界Kに、本実施形態の防草マットを取付けるのには、断面略L字状をなすマット本体1の埋込脚部2を道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20との境界Kにカッタを用いて形成された数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ数cmの深さの間隙T内に、また、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙Tを必ずしも形成するには及ばず、掘り起こされた状態の舗装個所内に、挿着することにより、この埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けた頭頂シール部3を道路4、または歩道5の上面に接設し、前記埋込脚部2の他側に幅方向Wに突設された断面略半円形の舗装係止部6を道路4もしくは歩道5に打設されるか、または道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設したことにより、間隙Tに種子が入るのが防止されるとともに、仮に種子が間隙Tに入ることがあっても、埋込脚部2と、頭頂シール部3と、舗装係止部6とにより遮光して雑草が光合成により発育されるのを防止するという、前記説明と同様の構成、作用である。
【0039】
<第5施工例>
図6は本実施形態の防草マットの第5施工例を示すものであり、本施工例では、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20として、例えば縁石ブロック20Eとの境界Kに本実施形態の防草マットを取付けるのには、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20として、例えば縁石ブロック20Eとの境界Kにカッタを用いて形成された数mm〜1cm程度の小幅であり、かつ数cmのまた、舗装を新設する場合には、前述のように、カッタを用いて前記間隙Tを必ずしも形成するには及ばず、掘り起こされた状態の舗装個所内に、縁石ブロック20に沿わせる間隙T内に、埋込脚部2を挿着すると、埋込脚部2の上端2aの一側に水平方向Xに設けた頭頂シール部3は水平位置から埋込脚部2の延長線方向に弾性変形して延長されることにより、埋込脚部2と、この埋込脚部2の上端2aに連設された頭頂シール部3と、前記埋込脚部2の他側に幅方向Wに突設されて道路4もしくは歩道5とに打設されるか、または道路4もしくは歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設された断面略半円形の舗装係止部6とにより間隙Tに種子が入るのが防止されるとともに、仮に間隙Tに種子が入った場合に、遮光して雑草が光合成により発育されるのが防止されるという、前記説明と同様の構成、作用を奏する。
【0040】
<実施形態2>
また、図7に示すものは本発明の防草ブロックの実施形態2を示す。この実施形態2では、前記舗装係止部6が、前記埋込脚部2の上端2aより僅かに低位にその上端が連設されたことにより、コンクリートまたはアスファルトよりなる前記舗装材7に所望厚さtに前記舗装係止部6が埋設される構成であり、舗装係止部6の埋込脚部2に対する設置位置を異にしている点が前記実施形態1とは異なる構成である。
【0041】
そして、本実施形態2では、頭頂シール部3の設置側とは反対側に埋込脚部2の上端2aより僅かに低位にその上端が連設されたことにより、コンクリートまたはアスファルトよりなる前記舗装材7に所望厚さtに前記舗装係止部6が埋設されて舗装係止部6の取付性を構造堅牢に確実になせる。しかも、舗装材7の打設時または敷設時に舗装係止部6の上端に到るまでの埋込脚部2の上端2aからの高さ部分によってローラによる舗装材7の展圧作業や打設機による舗装材7の打設作業を容易かつ確実にして作業効率を向上させるとともに、綺麗な仕上がりにするようにしたほかは、道路4と歩道5との境界K、または、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20との境界Kに挿着される埋込脚部2と、前記埋込脚部2の一側に前記道路4もしくは歩道5の一側に接設される頭頂シール部3と、前記埋込脚部2の他側に突設された舗装係止部6とにより、道路4と歩道5との境界K、または、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20との境界Kおける付合わせ部分の間隙Kに、風雨により雑草の種子が入り込むのを防止し、遮光されて光合成されるのを邪魔し、雑草は生育を阻止し、除草作業を行わなくても済み、歩行者の歩行の邪魔になったり、景観を損ねることもないという、前記実施形態1と同様の構成、作用である。
【0042】
<実施形態3>
また、図8に示すものは本発明の防草ブロックの実施形態3を示す。この実施形態3では、前記舗装係止部6が、前記頭頂シール部3の設置側とは反対側に、前記舗装材7に係止可能な係止部6bを先端に有し、前記埋込脚部2の略中程から斜め上方に向かい突設されている構成である。
【0043】
そして、本実施形態3では、埋込脚部2の他側に突設された舗装係止部6が、前記道路4もしくは前記歩道5に打設されるか、または前記道路4もしくは前記歩道5に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材7に埋設されて係止されるので、コンクリートやアスファルトよりなる舗装材7が、夏期の高温下、または冬期の低温下での外気の温度の影響を受けて膨張または収縮して、道路4と歩道5との境界、または、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物との境界Kにおける付合わせ部分の間隙Tが徐徐に開いてしまうことがあっても、舗装係止部6が前記舗装材7に係止されるため、舗装係止部6が間隙Tが開くのに応じて弾性復元力を発揮し、伸長されることにより、前記舗装係止部6が、前記埋込脚部2と前記舗装材7との間に形成される間隙Tをシールし、遮光されるため、雑草が繁殖するのを容易かつ確実に防止される。この時、舗装材7の境界Kに接する側の端部は、舗装材7が固化されることにより頭頂シール部3の設置側とは反対側に埋込脚部2の略中程から斜め上方に向かい突設された舗装係止部6に囲まれる断面略V字状の食い込み部7aが舗装係止部6に係止されるとともに、該舗装係止部6の先端に形成される係止部6aが舗装材7に係止されるので、舗装材7に対する舗装係止部6の係止は強固かつ確実になるという独自な効果を有するほか、道路4と歩道5との境界K、または、道路4もしくは歩道5と、道路4もしくは歩道5の付帯物20との境界における付合わせ部分の間隙Tに、風雨により雑草の種子が入り込むのを埋込脚部2と、頭頂シール部3と、この頭頂シール部3の設置側とは反対側に突設された舗装係止部6とにより防止し、雑草の種子がこの間隙内に入ることがあっても、埋込脚部2と、頭頂シール部3と、舗装係止部6とにより遮光されて光合成されるのを邪魔し、雑草の生育を阻止し、除草作業を行わなくても済み、歩行者の歩行の邪魔になったり、景観を損ねることもないという効果を奏する点は上記実施形態1および実施形態2と同様の構成、作用である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界における間隙が変化しても雑草が生えるのを容易かつ確実に防止し、また、施工性が良く、構造が簡単で製作コストが安価になる用途・機能に適する。
【符号の説明】
【0045】
1 マット本体
2 埋込脚部
2a 上端
3 頭頂シール部
4 道路
5 歩道
6 舗装係止部
6a 内空部
7 舗装材
8 接着層
K 境界
T 間隙
W 幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性材により長尺状にマット本体が形成され、
前記マット本体が、垂直方向に設けられた埋込脚部と前記埋込脚部の上端の一側に水平方向に設けられた頭頂シール部とにより断面略L字形に構成され、
前記埋込脚部が道路と歩道との境界、または、道路もしくは歩道と、道路もしくは歩道の付帯物との境界に挿着可能に設けられ、
前記頭頂シール部が前記境界の一側上面に接設され、
前記埋込脚部の他側には舗装係止部が幅方向に突設され、
前記舗装係止部が、前記道路もしくは前記歩道に打設されるか、または前記道路もしくは前記歩道に敷設されたアスファルトもしくはコンクリートよりなる舗装材に係止可能に埋設されるとともに、前記舗装係止部が、前記埋込脚部と前記舗装材との間に形成される間隙をシール可能に設けられている
ことを特徴とする防草マット。
【請求項2】
前記舗装係止部が、前記頭頂シール部の設置側とは反対側に膨らんでその内部には内空部を有する断面略半円形に構成されることを特徴とする請求項1に記載の防草マット。
【請求項3】
前記舗装係止部が、前記頭頂シール部の設置側とは反対側に、前記舗装材に係止可能な係止部を先端に有し、前記埋込脚部の略中程から斜め上方に向かい突設されていることを特徴とする請求項1に記載の防草マット。
【請求項4】
前記舗装係止部が、前記埋込脚部の上端より僅かに低位にその上端が連設され、前記舗装材に所望厚さ前記舗装係止部が埋設されることを特徴とする請求項2に記載の防草マット。
【請求項5】
前記埋込脚部には、少なくとも前記頭頂シール部の設置側に接着層が設けられていることを特徴とする請求項1−4の何れか1項に記載の防草マット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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