説明

陰極線管

【課題】外部からの衝撃に強く、耐電圧特性に優れた陰極線管を提供する。
【解決手段】複数の電極が少なくとも2つの絶縁支持体40により支持された電子銃7がファンネルのネック部5内に配置されている。ネック部5の端部には円形ガラス200が溶着され、複数のステムピン31が円形ガラス200を貫通してこれに保持されている。電子銃7は、一部が絶縁支持体40に埋め込まれ、他の一部がステムピン31に接続された金属部材24a,24b,24cを介してステム部10に支持されている。金属部材には少なくとも1つの開孔51a,51bが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は陰極線管に関し、特に電子銃構造に特徴を有する陰極線管に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、陰極線管は、図6に示すように、パネル1とこのパネル1に一体に接合されたファンネル2とからなるガラス製の外囲器を有する。パネル1の内面には、青、緑、赤に発光するストライプ状あるいはドット状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3(ターゲット)が形成されている。この蛍光体スクリーン3に対向して、多数のアパーチャが形成されたシャドウマスク4がパネル1の内側に装着されている。ファンネル2のネック部5内には、3電子ビーム6B,6G,6Rを放出する電子銃7が配設されている。この電子銃7から放出される3電子ビーム6B,6G,6Rをファンネル2の外側に装着された偏向ヨーク8が発生する水平及び垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマスク4を介して蛍光体スクリーン3を水平及び垂直方向に走査することにより、カラー画像が表示される。
【0003】
ネック部5の端部には、外囲器を気密に封止するための円形ガラス200を有するステム部10が形成されている。電子銃7を構成する各電極と管外との電気的導通をとるための複数のステムピン31が円形ガラス200を貫通して円形ガラス200に保持されている。図6においてZ軸は管軸を示す。
【0004】
図7(A)は、従来の陰極線管におけるステム部近傍の概略構成を示した断面図、図7(B)は、この陰極線管における電子銃をステム部側から見た背面図である(例えば特許文献1参照)。電子銃7は、電子ビームの進行方向に沿って、順に、第1グリッド11、第2グリッド12、及び第3グリッド13を含む複数の電極を備え、これらは一対のビードガラス41によって一体に保持されている。
【0005】
第1グリッド11の外周面上には、一対のビードガラス41に埋め込まれた埋め込み部を一端に有するG1ブラケット21a,21bが溶接されている。G1ブラケット21a,21bの他端には、対角位置に配された支柱ピン22a,22bの一端がそれぞれ溶接されている。支柱ピン22a,22bの他端は円形ガラス200を貫通してこれに保持されたステムピン31a,31bの一端に溶接されている。かくして、第1グリッド11は、G1ブラケット21a,21b、支柱ピン22a,22b、ステムピン31a,31bを介して管外と電気的導通がとられる。また、電子銃7は、一対のビードガラス41、G1ブラケット21a,21b、支柱ピン22a,22b、ステムピン31a,31bを介して円形ガラス200を含むステム部に支持されている。
【0006】
第2グリッド12及び第3グリッド13にも、第1グリッド11と同様に、一対のビードガラス41に埋め込まれた埋め込み部を一端に有する一対のブラケットがそれぞれ溶接され、一対のブラケットのうちの一方の他端に1本の支柱ピン(図示せず)及び1本のステムピン31が順に溶接されている。これにより、第2グリッド12及び第3グリッド13も管外と電気的導通がとられる。また、電子銃7は、これらの支柱ピン及びステムピンを介して円形ガラス200を含むステム部に支持されている。
【0007】
以上のように、電子銃7は、第1グリッド11に電気的に接続された2本の支柱ピン22a,22b、第2グリッド12に電気的に接続された1本の支柱ピン、及び、第3グリッド13に電気的に接続された1本の支柱ピンの合計4本の支柱ピンで支持される。このように電子銃7が4本もの支柱ピンで支持されているのは、個々の支柱ピンの支持強度が弱いためである。
【0008】
しかしながら、このような支持方法では、第1グリッド11に接続された2本の支柱ピン22a,22bがそれぞれステムピン31a,31bに接続されている。即ち、円形ガラス200の限られた領域内に設けられた限られた数のステムピン31のうちの2本もが第1グリッド11に電気的に接続されている。単に第1グリッド11に電位を供給するためだけであれば、第1グリッド11に対して1本のステムピンが接続されていれば足りる。本来、電極に所定の電圧を供給するという目的のために設けられているステムピン31のうちの1本が、電子銃7を支持するというこれとは別の目的のためだけに使用されている。この結果、第1グリッド11に接続された2本のステムピン31a,31bのうちの一方を別の電極に接続して異なる電位を供給することにより電子銃の機能を更に高めるということが不可能である。
【0009】
また、図7(A)及び図7(B)の電子銃7は、ステム部のステムピン31を固定端として、支柱ピン、第1〜第3グリッド11,12,13に溶接されたブラケット、及び一対のビードガラス41を順に介して支持されている。電子銃の製造工程や陰極線管の製造工程、特に、電子銃を外囲器のネック部5内に挿入してネック部5の開口を封止する工程、または、その後の陰極線管を輸送する工程等において、陰極線管又は電子銃に衝撃が加えられると、その衝撃は、固定端であるステムピン31と一対のビードガラス41との間に位置する第1〜第3グリッド11,12,13に溶接された各ブラケットに伝達される。この結果、第1〜第3グリッド11,12,13の変形や、これらグリッド間のギャップの変化を生じさせ、陰極線管の画像特性が低下するという問題を引き起こしてしまう。
【0010】
この問題を解決した、別の電子銃の支持形態を図8(A)及び図8(B)を用いて説明する。この電子銃では、一対のビードガラス41が、管軸Z方向において第1グリッド11よりも円形ガラス200側に伸ばされている。そして、一対のビードガラス41の円形ガラス200側端近傍に電子銃支持固定用の金属片(「ラグ」とも呼ばれる)23a,23b,23cの一端が埋め込まれている。金属片23a,23b,23cの他端は円形ガラス200を貫通してこれに保持されたステムピン31a,31b,31cの一端に溶接されている(ステムピン31cは図示せず)。以上のように、電子銃7は、一対のビードガラス41に固定された3つの金属片23a,23b,23c及び3本のステムピン31a,31b,31cにより支持されている。
【0011】
この支持方法によれば、電子銃の製造工程や陰極線管の製造工程において、陰極線管又は電子銃に衝撃が加えられると、その衝撃は、固定端であるステムピン31a,31b,31cと一対のビードガラス41との間に位置する金属片23a,23b,23cに伝達され、第1〜第3グリッド11,12,13等の電極へは伝達されないので、電極の変形や電極間ギャップの変化が生じるのを防止できる。
【0012】
また、1つの電極に1本のステムピン31が接続されるので、各ステムピン31に個別の電圧を与えることが可能であり、様々な形態の電子銃に適用することで、その機能を拡充することができる。
【0013】
しかしながら、この電子銃は次のような問題を有している
電子銃7の組み立てにおいて、第1グリッド11と、カソード及びヒータが一体となったカソードヒータユニット(図示せず)とを溶接する工程がある。図8(A)及び図8(B)の電子銃7では、一対のビードガラス41が、管軸Z方向において円形ガラス200付近にまで伸ばされているために、抵抗溶接を行うための電極ピン又はレーザ溶接を行うためのレーザ光を通過させるための開孔42、及び電極ピン又はレーザ光との干渉を避けるためのくびれ部43を一対のビードガラス41に設ける必要がある。この結果、ビードガラス41の強度が、開孔42及びくびれ部43が設けられた部分近傍で低下し、ビードガラス41にクラックなどが発生しやすくなるという問題がある。
【0014】
また、開孔42及びくびれ部43が設けられたビードガラス41は、形状が複雑であるために、図7(A)及び図7(B)の電子銃7で用いられている一般的な平板状のビードガラス41に比べて高価であるという問題もある。
【0015】
電子銃7の組み立てにおいて、電子銃7を構成する複数の電極の一部を加熱され融解されたビードガラスに埋め込み溶着する工程がある。この工程においてビードガラス41の開孔42及びくびれ部43の周辺部分も融解してしまい、最終的に得られる開孔42及びくびれ部43の位置や形状などにバラツキが生じてしまうという問題がある。この結果、例えば、開孔42の開口寸法が小さくなりすぎて抵抗溶接を行うための電極ピンを通すことができなくなったり、開孔42の位置がずれて溶接箇所に電極ピンを届かせることができなくなったりして、溶接を行うことができないという問題が発生する。
【0016】
更に、陰極線管の動作時には以下のような問題が生じる。
【0017】
図8(A)及び図8(B)の電子銃7では、一対のビードガラス41が、管軸Z方向において円形ガラス200付近にまで伸ばされており、一対のビードガラス41の円形ガラス200側端近傍に金属片23a,23b,23cの一端が埋め込まれている。ステムピン31及びブラケットを介して各電極に供給される電圧は、例えばカソードであれば170V〜190Vであり、第2グリッド12であれば500V〜800Vである。このような高電圧がカソードヒータユニットの近傍でビードガラス41にその一部が埋め込まれたブラケットに印加されていると、ビードガラス41のブラケットの埋め込み部近傍部分の電位が誘起されて上昇する。その結果、ヒータから発生した浮遊熱電子がブラケット及びビードガラス41のブラケットの埋め込み部近傍部分に引き寄せられる。浮遊熱電子は、その移動過程において、ヒータから比較的近い位置にあるビードガラス41の開孔42及びくびれ部43の近傍部分に衝突して二次電子放出が生じ、ビードガラス41のこの部分の電位が上昇する。この電位上昇が更にヒータからの浮遊熱電子を引き寄せ、更に二次電子放出が生じ、電位が一層上昇する。このようにして、ビードガラス41の開孔42及びくびれ部43の近傍部分の電位が不安定になる。
【0018】
また、ヒータからの浮遊熱電子の一部は、ヒータの近傍に設けられた開孔41を通過してネック部5に達し、ネック部5の電位も不安定になる。
【0019】
このようにステム部近傍の電位が上昇し不安定になることによって、ネック部5内の電子銃7近傍に大量の散乱電子が発生し、電子銃7の耐電圧特性が劣化するといった問題も発生する。
【特許文献1】特開平9−73866号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明は以上の問題を解決するものであり、外部からの衝撃に強く、耐電圧特性に優れた陰極線管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の陰極線管は、パネル及びファンネルを有する外囲器と、少なくとも1つのカソード、前記カソードから電子ビームを放出させ且つ前記電子ビームを加速し集束する第1グリッド及び第2グリッドを含む複数の電極、及び前記複数の電極を支持し固定する少なくとも2つの絶縁支持体を有し、前記ファンネルのネック部内に配された電子銃と、前記ネック部の端部に溶着された円形ガラス、及び前記円形ガラスを貫通して前記円形ガラスに保持された複数のステムピンを有するステム部とを備える。
【0022】
本発明の第1の陰極線管は、一部が前記絶縁支持体に埋め込まれ、且つ、前記第1グリッドと絶縁された金属部材を更に備える。前記金属部材の他の一部は前記ステムピンに接続されており、前記電子銃は、前記金属部材を介して前記ステム部に支持されている。そして、前記金属部材には少なくとも1つの開孔が形成されている。
【0023】
本発明の第2の陰極線管は、一部が前記絶縁支持体に埋め込まれ、且つ、前記第1グリッドと絶縁された金属部材を更に備える。前記金属部材の他の一部は前記ステムピンと直接的に又は他の部材を介して間接的に接続されており、前記電子銃は、前記金属部材を介して前記ステム部に支持されている。前記カソードと隣り合う前記第1グリッドはバスタブ形状を有し、管軸方向において、前記絶縁支持体の前記ステム部側端の位置は、前記第1グリッドの前記バスタブ形状の筒部の位置と重複する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば以下のような効果が得られる。
【0025】
電子銃とこれを支持するステムピンとの間には電極に溶接されたブラケットではなく、金属部材が介在しているので、陰極線管や電子銃に衝撃が加えられても、この衝撃は電極に溶接されたブラケットに直接伝達されない。従って、電極の変形や電極間のギャップの変化が生じない。
【0026】
電子銃とこれを支持するステムピンとの間には電極に溶接されたブラケットは介在していないので、各電極には1本のステムピンが接続される。従って、各電極に電気的に接続された各ステムピンに個別の電位を供給することができるので、本発明の電子銃支持構造を種々の電子銃に適用でき、これにより電子銃の機能を高めることができる。
【0027】
一対のビードガラスは、管軸方向において第1グリッドを越えてステム部側にまで伸ばされていないので、ヒータからの浮遊熱電子がビードガラスに衝突する可能性が低減される。従って、ビードガラスの電位が不安定になるという問題は生じない。
【0028】
ヒータからの浮遊熱電子は金属部材又は第1グリッドにトラップされるので、余分な浮遊熱電子がネック部に到達するのが軽減される。この結果、電子銃の近傍での散乱電子を低減することができ、耐電圧特性に優れた陰極線管を実現できる。
【0029】
一対のビードガラスは開孔やくびれ部が形成されていない単純な形状とすることができるので、安価に製作でき、また、電子銃の製造工程でのビードガラスの融解による形状や寸法変化によって不具合が生じる可能性は低い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の陰極線管は、ステム部10近傍での電子銃7の支持構造を除いて特に制限はなく、例えば図6に示した従来の陰極線管と同様の構成を有していても良い。従って、重複する説明を省略し、本発明に特有の構成を以下に説明する。
【0031】
(実施の形態1)
図1(A)は、本発明の実施の形態1に係る陰極線管におけるステム部近傍の概略構成を示した断面図、図1(B)は、この陰極線管における電子銃をステム部側から見た背面図である。図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(B)と同一の部材には同一の符号を付してそれらについての説明を省略する。
【0032】
本実施の形態1の電子銃7は、円形ガラス200側から順に、バスタブ形状の電極である第1グリッド11、板状の電極である第2グリッド12、カップ形状の電極である第3グリッド13を含む複数の電極を備え、これら複数の電極は一対のビードガラス(絶縁支持体)41により一体に保持されている。第1グリッド11内には少なくとも1つのカソードを含むカソードヒータユニットが配置されている(図示せず)。第1グリッド11及び第2グリッド12は、カソードから電子ビームを放出させ且つ電子ビームを加速し集束する。
【0033】
一対のビードガラス41の円形ガラス200側端近傍に電子銃支持固定用の金属部材24a,24b,24cの一端が埋め込まれている。金属部材24a,24b,24cの他端は円形ガラス200を貫通してこれに保持されたステムピン31a,31b,31cの一端に溶接されている(ステムピン31cは図示せず)。以上のように、電子銃7は、一対のビードガラス41に固定された3つの金属部材24a,24b,24c及び3本のステムピン31a,31b,31cによりネック部5内に支持されている。第1グリッド11及びこれに溶接されたG1ブラケット21a,21bと、金属部材24a,24b,24cとは、絶縁されている。
【0034】
管軸Z方向において、一対のビードガラス41の円形ガラス200側端の位置は、第1グリッド11のバスタブ形状の筒部(管軸Zとほぼ平行な側壁部分)の位置と重複し、一対のビードガラス41は第1グリッド11よりも円形ガラス200側にはみ出していない。一対のビードガラス41とステムピン31a,31b,31cとの間を金属部材24a,24b,24cが繋いでいる。
【0035】
図2は第1金属部材24aの正面図である。第1金属部材24aの一端側の埋め込み部61a,61bはビードガラス41に埋め込まれ、他端側の接続部62aはステムピン31aに溶接される。そして、埋め込み部61a,61bと接続部62aとの間の領域には開孔51a及びくびれ部52aが形成されている。
【0036】
図3は第2金属部材24bの正面図である。第2金属部材24bの一端側の埋め込み部61cはビードガラス41に埋め込まれ、他端側の接続部62bはステムピン31bに溶接される。そして、埋め込み部61cと接続部62bとの間の領域には開孔51bが形成されている。
【0037】
第1金属部材24aのくびれ部52a及び開孔51a、第2金属部材24bの開孔51bは、第1グリッド11の溶接箇所100a,100b,100cに、カソード及びヒータが一体となったカソードヒータユニット(図示せず)を溶接するのを容易にするために設けられている。即ち、抵抗溶接を行うための電極ピン又はレーザ溶接を行うためのレーザ光を、開孔51a,51b内に通過させて、溶接箇所100b,100cに到達させることができる。また、くびれ部52aが形成されていることにより第1金属部材24aの側端が後退しているので、抵抗溶接を行うための電極ピン又はレーザ溶接を行うためのレーザ光を、第1金属部材24aと干渉することなく、溶接箇所100aに到達させることができる。本実施の形態では、溶接箇所100aの溶接を行うために、第1金属部材24aにくびれ部52aが形成されているが、これに代えて開孔であっても良い。
【0038】
金属部材24a,24b,24cは、金属板材をプレス加工等により所定形状に打ち抜き且つ折り曲げることにより容易に作製することができる。金属板材を用いることにより、棒材を用いた場合に比べて大きな支持強度が得られる。
【0039】
電子銃7の支持点数は、上記実施の形態のように3点に限定されず、4点以上であっても良い。
【0040】
第1及び第2金属部材24a,24bは、接続部62a,62bと開孔51a,51bとの間に、段差を形成するための曲げ部(図示せず)を有していても良い。例えば、一対のビードガラス41が対向する方向(図1(B)の紙面の上下方向)において、ステムピン31a,31bの位置と第1及び第2金属部材24a,24bの接続部62a,62bの位置とは必ずしも一致するとは限らない。このようにステムピン31a,31bの位置に対してビードガラス41に固定された第1及び第2金属部材24a,24bの接続部62a,62bの位置ががずれた場合には、第1及び第2金属部材24a,24bに曲げ部を形成することにより、ステムピン31a,31bと第1及び第2金属部材24a,24bとを確実に接続することが可能となる。
【0041】
一対のビードガラス41のうちの一方の近傍に抵抗器(図示せず)が設けられていても良い。この抵抗器の一端はファンネル2に設けられた陽極端子(図示せず)に接続されて陽極電位が供給される。電子銃7を構成する複数の電極のうちのいずれかには、この抵抗器を用いて陽極電位を抵抗分割することにより得た電位を供給することができる。この場合に、抵抗器の他端を金属部材24a,24b,24cの1つ又は全てに接続しても良い。これにより、抵抗器の他端の電位を管外にて適切に設定することができるので、電子銃の機能を更に高めることができる。
【0042】
本実施の形態に係る電子銃7の支持構造によれば、以下のような効果が得られる。
【0043】
図7(A)及び図7(B)に示した従来の電子銃は、4本のステムピン31を固定端として、4本の支柱ピン、第1〜第3グリッド11,12,13に溶接されたブラケット、及び一対のビードガラス41を順に介して支持されていたので、陰極線管や電子銃7に衝撃が加えられると、この衝撃が第1〜第3グリッド11,12,13に溶接された各ブラケットに伝達される。この結果、第1〜第3グリッド11,12,13の変形や、これらグリッド間のギャップの変化を生じていた。
【0044】
これに対して、本実施の形態の電子銃7は、3本のステムピン31a,31b,31cを固定端として、3つの金属部材24a,24b,24c、及び一対のビードガラス41を順に介して支持される。従って、陰極線管や電子銃7に衝撃が加えられても、この衝撃は電子銃7を構成する各電極に溶接されたブラケットに直接伝達されない。従って、電極の変形や電極間のギャップの変化が生じない。
【0045】
また、図7(A)及び図7(B)に示した従来の電子銃7では、必要な支持強度を得るために、第1グリッド11に2本のステムピン31a,31bが接続されていた。
【0046】
これに対して、本実施の形態では、第1グリッド11には1本のステムピンが接続される。従って、各電極に電気的に接続された各ステムピンに個別の電位を供給することができるので、本発明の電子銃支持構造を種々の電子銃に適用でき、これにより電子銃の機能を高めることができる。
【0047】
図8(A)及び図8(B)に示した従来の電子銃では、一対のビードガラス41が、管軸Z方向において第1グリッド11よりも円形ガラス200側にまで伸ばされていたので、ヒータからの浮遊熱電子がヒータの近傍に位置するビードガラス41に衝突し二次電子放出が生じ、ビードガラス41の開孔42及びくびれ部43の近傍部分の電位が不安定になるという問題があった。
【0048】
これに対して、本実施の形態の電子銃7では、一対のビードガラス41は、管軸Z方向において第1グリッド11を越えて円形ガラス200側にまで伸ばされていないので、ヒータからの浮遊熱電子がビードガラス41に衝突する可能性が低減される。従って、二次電子放出が生じて、ビードガラス41の電位が不安定になるという問題は生じない。また、ヒータの近傍に位置する金属部材24a,24b,24cは導電体であるので、ヒータからの浮遊熱電子が衝突しても二次電子放出は生じず、よって、その電位が上昇したり不安定になったりすることはない。
【0049】
また、図8(A)及び図8(B)に示した従来の電子銃では、ヒータの近傍に位置するビードガラス41の開孔42の近傍部分の電位が二次電子放出により上昇し、この電位に引き寄せられたヒータからの浮遊熱電子がビードガラス41に設けられた開孔41を通過してネック部5に達し、ネック部5の電位も不安定になるという問題もあった。
【0050】
これに対して、本実施の形態では、ビードガラス41の円形ガラス200側端からステムピンまでのヒータ近傍の領域には板状の金属部材24a,24b,24cが配置されて、これら板状の金属部材24a,24b,24cがヒータを両側から覆っている。従って、ヒータからの浮遊熱電子は導電体である金属部材24a,24b,24cにトラップされるので、余分な浮遊熱電子がネック部5に到達するのが軽減される。この結果、電子銃7の近傍での散乱電子を低減することができ、耐電圧特性に優れた陰極線管を実現できる。
【0051】
また、図8(A)及び図8(B)に示した従来の電子銃では、ビードガラス41は、開孔42及びくびれ部43が形成された複雑な形状を有していたので、高価であり、また、電子銃の製造工程でビードガラス41を融解させることにより開孔42及びくびれ部43の位置や形状が変化してしまうという問題があった。
【0052】
これに対して、本実施の形態では、一対のビードガラス41は開孔やくびれ部が形成されていない単純な細幅の板状であるので、安価に製作でき、また、電子銃の製造工程でのビードガラス41の融解による形状や寸法の変化に対して上記の従来の電子銃ほどに配慮する必要がない。
【0053】
(実施の形態2)
図4(A)は、本発明の実施の形態2に係る陰極線管におけるステム部近傍の概略構成を示した断面図、図4(B)は、この陰極線管における電子銃をステム部側から見た背面図である。図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(B)と同一の部材には同一の符号を付してそれらについての説明を省略する。
【0054】
本実施の形態2の電子銃7は、円形ガラス200側から順に、バスタブ形状の電極である第1グリッド11、板状の電極である第2グリッド12、カップ形状の電極である第3グリッド13を含む複数の電極を備え、これら複数の電極は一対のビードガラス(絶縁支持体)41により一体に保持されている。第1グリッド11内には少なくとも1つのカソードを含むカソードヒータユニットが配置されている(図示せず)。第1グリッド11及び第2グリッド12は、カソードから電子ビームを放出させ且つ電子ビームを加速し集束する。
【0055】
一対のビードガラス41の円形ガラス200側端近傍に電子銃支持固定用の金属部材25a,25b,25cの一端が埋め込まれている。金属部材25a,25b,25cの他端は支柱ピン22a,22b,22cの一端に接続されている。支柱ピン22a,22b,22cの他端は円形ガラス200を貫通してこれに保持されたステムピン31a,31b,31cの一端に溶接されている(ステムピン31cは図示せず)。以上のように、電子銃7は、一対のビードガラス41に固定された3つの金属部材25a,25b,25c、支柱ピン22a,22b,22c、及び3本のステムピン31a,31b,31cによりネック部5内に支持されている。第1グリッド11及びこれに溶接されたG1ブラケット21a,21bと、金属部材25a,25b,25cとは、絶縁されている。
【0056】
管軸Z方向において、一対のビードガラス41の円形ガラス200側端の位置は、第1グリッド11のバスタブ形状の筒部(管軸Zとほぼ平行な側壁部分)の位置と重複し、一対のビードガラス41は第1グリッド11よりも円形ガラス200側にはみ出していない。
【0057】
また、金属部材25a,25b,25cの管軸Z方向における位置は、第1グリッド11のバスタブ形状の筒部が管軸Z方向において占める範囲内に位置している。
【0058】
図5は、金属部材25a,25b,25cの斜視図である。金属部材25a,25b,25cは、短冊状の金属板を略「コ」字状に折り曲げた形状を有し、その一端側の埋め込み部61dはビードガラス41に埋め込まれ、他端側の接続部62dは支柱ピン22a(又は、22b又は22c)に溶接される。埋め込み部61dと接続部62dとを繋ぐ渡り部63aは、第1グリッド11のバスタブ形状の筒部を構成する1つの側面に対してほぼ平行に、且つ、離間して配置される。
【0059】
図4(A)に示されているように、管軸Z方向において、金属部材25a,25b,25cは、カソード及びヒータが一体となったカソードヒータユニット(図示せず)が溶接された第1グリッド11の溶接箇所100a,100b,100cに対して第2グリッド12側に位置している。即ち、溶接箇所100a,100b,100cが金属部材25a,25b,25cによって隠されることはない。従って、実施の形態1で示した金属部材24a,24bのように、溶接箇所100a,100b,100cへの溶接を容易にするために金属部材25a,25b,25cに開孔やくびれ部を形成する必要はない。
【0060】
本実施の形態では、金属部材25a,25b,25cとステムピン31a,31b,31cとを支柱ピン22a,22b,22cを介して間接的に接続したが、本発明はこれに限定されない。例えば、金属部材25a,25b,25cの接続部62d側の部分をステムピン31a,31b,31cにまで延長することにより、又は、ステムピン31a,31b,31cを金属部材25a,25b,25cにまで延長することにより、金属部材25a,25b,25cとステムピン31a,31b,31cとを直接的に接続しても良い。
【0061】
金属部材25a,25b,25cの接続部62d側の部分をステムピン31a,31b,31cにまで延長する場合には、金属部材25a,25b,25cによって溶接箇所100a,100b,100cが覆われてしまわないことが好ましい。従って、金属部材25a,25b,25cの接続部62d側端のみをステムピン31a,31b,31cにまで延長し、これ以外の埋め込み部61d及び渡り部63aは、管軸Z方向において、溶接箇所100a,100b,100cに対して第2グリッド12側に位置していることが好ましい。
【0062】
また、電子銃7の支持点数は、上記実施の形態のように3点に限定されず、4点以上であっても良い。
【0063】
一対のビードガラス41のうちの一方の近傍に抵抗器(図示せず)が設けられていても良い。この抵抗器の一端はファンネル2に設けられた陽極端子(図示せず)に接続されて陽極電位が供給される。電子銃7を構成する複数の電極のうちのいずれかには、この抵抗器を用いて陽極電位を抵抗分割することにより得た電位を供給することができる。この場合に、抵抗器の他端を金属部材25a,25b,25cの1つ又は全てに接続しても良い。これにより、抵抗器の他端の電位を管外にて適切に設定することができるので、電子銃の機能を更に高めることができる。
【0064】
本実施の形態に係る電子銃7の支持構造によれば、以下のような効果が得られる。
【0065】
図7(A)及び図7(B)に示した従来の電子銃は、4本のステムピン31を固定端として、4本の支柱ピン、第1〜第3グリッド11,12,13に溶接されたブラケット、及び一対のビードガラス41を順に介して支持されていたので、陰極線管や電子銃7に衝撃が加えられると、この衝撃が第1〜第3グリッド11,12,13に溶接された各ブラケットに伝達される。この結果、第1〜第3グリッド11,12,13の変形や、これらグリッド間のギャップの変化を生じていた。
【0066】
これに対して、本実施の形態の電子銃7は、実施の形態1と同様に、3本のステムピン31a,31b,31cを固定端として、3つの金属部材25a,25b,25c、及び一対のビードガラス41を順に介して支持される。従って、陰極線管や電子銃7に衝撃が加えられても、この衝撃は電子銃7を構成する各電極に溶接されたブラケットに直接伝達されない。従って、電極の変形や電極間のギャップの変化が生じない。
【0067】
また、図7(A)及び図7(B)に示した従来の電子銃7では、必要な支持強度を得るために、第1グリッド11に2本のステムピン31a,31bが接続されていた。
【0068】
これに対して、本実施の形態では、第1グリッド11には1本のステムピンが接続される。従って、各電極に電気的に接続された各ステムピンに個別の電位を供給することができるので、本発明の電子銃支持構造を種々の電子銃に適用でき、これにより電子銃の機能を高めることができる。
【0069】
図8(A)及び図8(B)に示した従来の電子銃では、一対のビードガラス41が、管軸Z方向において第1グリッド11よりも円形ガラス200側にまで伸ばされていたので、ヒータからの浮遊熱電子がヒータの近傍に位置するビードガラス41に衝突し二次電子放出が生じ、ビードガラス41の開孔42及びくびれ部43の近傍部分の電位が不安定になるという問題があった。
【0070】
また、図8(A)及び図8(B)に示した従来の電子銃では、ヒータの近傍に位置するビードガラス41の開孔42の近傍部分の電位が二次電子放出により上昇し、この電位に引き寄せられたヒータからの浮遊熱電子がビードガラス41に設けられた開孔41を通過してネック部5に達し、ネック部5の電位も不安定になるという問題もあった。
【0071】
これに対して、本実施の形態では、管軸Z方向において、一対のビードガラス41の円形ガラス200側端の位置は、第1グリッド11のバスタブ形状の筒部の位置と重複する位置に配置され、また、金属部材25a,25b,25cの埋め込み部61d及び渡り部63aを含む大部分も第1グリッド11のバスタブ形状の筒部が管軸Z方向に占める範囲内に配置される。即ち、本実施の形態では、一対のビードガラス41及び金属部材25a,25b,25cはヒータから相対的に遠い位置に配置されるので、ビードガラス41及び金属部材25a,25b,25cの電位が相対的に高くても、これらに引き寄せられる浮遊熱電子は少ない。更に、仮に、浮遊熱電子がビードガラス41又は金属部材25a,25b,25cに引き寄せられることがあっても、そのような浮遊熱電子はビードガラス41又は金属部材25a,25b,25cに到達する前に第1グリッド11のバスタブ形状の筒部にトラップされてしまう。従って、ヒータからの浮遊熱電子がビードガラス41に衝突することにより、二次電子放出を生じてビードガラス41の電位が不安定になるという問題は生じない。また、浮遊熱電子がネック部5に到達してその電位を不安定にさせることもない。この結果、電子銃7の近傍での散乱電子を低減することができ、耐電圧特性に優れた陰極線管を実現できる。
【0072】
また、図8(A)及び図8(B)に示した従来の電子銃では、ビードガラス41は、開孔42及びくびれ部43が形成された複雑な形状を有していたので、高価であり、また、電子銃の製造工程でビードガラス41を融解させることにより開孔42及びくびれ部43の位置や形状が変化してしまうという問題があった。
【0073】
これに対して、本実施の形態では、一対のビードガラス41は開孔やくびれ部が形成されていない単純な細幅の板状であるので、安価に製作でき、また、電子銃の製造工程でのビードガラス41の融解による形状や寸法の変化に対して上記の従来の電子銃ほどに配慮する必要がない。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の利用分野は特に制限はなく、例えばテレビジョン受像機やコンピュータディスプレイ用のカラー受像管として広範囲に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】図1(A)は、本発明の実施の形態1に係る陰極線管におけるステム部近傍の概略構成を示した断面図、図1(B)は、この陰極線管における電子銃をステム部側から見た背面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1に係る陰極線管において、電子銃を支持する第1金属部材の正面図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態1に係る陰極線管において、電子銃を支持する第2金属部材の正面図である。
【図4】図4(A)は、本発明の実施の形態2に係る陰極線管におけるステム部近傍の概略構成を示した断面図、図4(B)は、この陰極線管における電子銃をステム部側から見た背面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態2に係る陰極線管において、電子銃を支持する金属部材の斜視図である。
【図6】図6は、陰極線管の一般的構成の一例を示した断面図である。
【図7】図7(A)は、従来の陰極線管におけるステム部近傍の概略構成を示した断面図、図7(B)は、この陰極線管における電子銃をステム部側から見た背面図である。
【図8】図8(A)は、従来の別の陰極線管におけるステム部近傍の概略構成を示した断面図、図8(B)は、この陰極線管における電子銃をステム部側から見た背面図である。
【符号の説明】
【0076】
1 パネル
2 ファンネル
3 蛍光体スクリーン
4 シャドウマスク
5 ネック部
6B,6G,6R 電子ビーム
7 電子銃
8 偏向ヨーク
10 ステム部
11 第1グリッド
12 第2グリッド
13 第3グリッド
21a,21b G1ブラケット
22a,22b,22c 支柱ピン
23a,23b,23c 金属片
24a,24b,24c 金属部材
25a,25b,25c 金属部材
31,31a,31b,31c ステムピン
41 ビードガラス(絶縁支持体)
42 開孔
43 くびれ部
51a,51b 開孔
52a くびれ部
61a,61b,61c,61d 埋め込み部
62a,62b,62d 接続部
63a 渡り部
100a,100b,100c 溶接箇所
200 円形ガラス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル及びファンネルを有する外囲器と、
少なくとも1つのカソード、前記カソードから電子ビームを放出させ且つ前記電子ビームを加速し集束する第1グリッド及び第2グリッドを含む複数の電極、及び前記複数の電極を支持し固定する少なくとも2つの絶縁支持体を有し、前記ファンネルのネック部内に配された電子銃と、
前記ネック部の端部に溶着された円形ガラス、及び前記円形ガラスを貫通して前記円形ガラスに保持された複数のステムピンを有するステム部と
を備えた陰極線管であって、
一部が前記絶縁支持体に埋め込まれ、且つ、前記第1グリッドと絶縁された金属部材を更に備え、
前記金属部材の他の一部は前記ステムピンに接続されており、
前記電子銃は、前記金属部材を介して前記ステム部に支持されており、
前記金属部材には少なくとも1つの開孔が形成されていることを特徴とする陰極線管。
【請求項2】
前記カソードと隣り合う前記第1グリッドはバスタブ形状を有し、前記第1グリッド内に前記カソードを含むカソードヒータユニットが溶接され固定されており、
前記金属部材の前記開孔を介して前記カソードヒータユニットと前記第1グリッドとが溶接されることを特徴とする請求項1に記載の陰極線管。
【請求項3】
前記金属部材は、前記ステムピンに接続された部分と、前記開孔との間に、段差を形成するための曲げ部を有する請求項1に記載の陰極線管。
【請求項4】
パネル及びファンネルを有する外囲器と、
少なくとも1つのカソード、前記カソードから電子ビームを放出させ且つ前記電子ビームを加速し集束する第1グリッド及び第2グリッドを含む複数の電極、及び前記複数の電極を支持し固定する少なくとも2つの絶縁支持体を有し、前記ファンネルのネック部内に配された電子銃と、
前記ネック部の端部に溶着された円形ガラス、及び前記円形ガラスを貫通して前記円形ガラスに保持された複数のステムピンを有するステム部と
を備えた陰極線管であって、
一部が前記絶縁支持体に埋め込まれ、且つ、前記第1グリッドと絶縁された金属部材を更に備え、
前記金属部材の他の一部は前記ステムピンと直接的に又は他の部材を介して間接的に接続されており、
前記電子銃は、前記金属部材を介して前記ステム部に支持されており、
前記カソードと隣り合う前記第1グリッドはバスタブ形状を有し、
管軸方向において、前記絶縁支持体の前記ステム部側端の位置は、前記第1グリッドの前記バスタブ形状の筒部の位置と重複していることを特徴とする陰極線管。
【請求項5】
一端に供給された陽極電位を抵抗分割することにより得た電位を前記電子銃を構成する所定の電極に供給するための抵抗器を前記絶縁支持体の近傍に更に備え、
前記抵抗器の他端は前記金属部材を介して前記ステムピンに接続されている請求項1又は4に記載の陰極線管。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−165254(P2007−165254A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−363641(P2005−363641)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(503217783)MT映像ディスプレイ株式会社 (176)
【Fターム(参考)】