説明

階段の登降もできる松葉車

【目的】『必要に追い立てられて』、〔構成〕が完成しないうちに、〔目的〕ばかり殖えて、寿命が残り少なくなってしまいました。この多目的車の目的を絞ると〔考案の名称〕になります。過労のため一度起こした捻挫が、繰り返すので杖が要り。杖の足迄借りたい必要に迫られて、杖が車になり、車が階段を登ったのです。松葉杖は治療の初期に、病院からお借りしたのは事実です。でも、エルボー・クラッチの方が使い勝手がよかったので、使っていたのです。輸送の必要と交通事情から、(肩押し)車となったのです。
【構成】車の上下運動を支え、方向を決める、松葉杖様の車体。軽くて弾力のある10インチから14インチ位の車輪を、一輪もしくは左右に二輪。

【考案の詳細な説明】
【0001】
〔産業上の利用分野〕
「お車は?」とよく聞かれますが、駐車場も少なく道路も過密気味で 、電車が気楽です。電車で動いても10キロ位の手回り品は、不可欠に なり易く。飢えかストレスかの選択を強いられたりします。
【0002】
〔従来の技術〕
自転車が便利ですが、航続距離が短く、駐輪場は少なく、盗難に会い やすく。
電車で運んでも、階段は上り降りできず。駅近くは置くことも大変です 。
階段の登降専用の車で実用化されているものは、かなりおおががりで 個人が平地でも使いやすいものではありませんでした。
【0003】
〔考案が解決しようとする課題〕
階段の登降もできて、手回り品くらい運べて、あまり邪魔にならない 車は無いか?それが無かったのです。
【0004】
〔課題を解決するための手段〕
軽くて弾力のある10インチから14インチ位の車を松葉杖様のもの につけ、車にストッパーをつける。バランスが取りにくい人は、左右に 2輪並べて車をつけ間隔を20センチ位取ります。
【0005】
〔作用〕
この車を松葉杖のように作用させれば、比較的容易に階段が登降でき る事が分かりました。
【0006】
〔実施例〕
車輪前後方式と違って、2輪もしくは1輪を階段にそって人力で動か すだけの極めて原始的に見える車輪左右方式です。一人で動かす場合、 荷重が10キロ位迄なら、バランスの悪さを差し引いても車輪左右方式 が効果的です。
【0007】
〔考案の効果〕
「実験が高い次元で、平面では分からない。」とは申しませんが、実 験の積み重ねの報告書程度の事しかできません。必要に追い立てられて 、うまくいった方だけ残して来て、これが残ったと言うことなのです。
こちらが必死に車をひいていても、人様には楽に見えたりするのです。
有った方が楽だからだと思います。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2輪の場合の斜視図 車輪左右方式の二輪車
【符号の説明】
1.ストッパーとしての楔

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】階段の水平部分に止めた車を、一段ずつ松葉杖のように持ち上げたり、降ろしたりして、階段の登降をします。階段の水平部分の奥行きの最小は約18センチ、大きくても半径17.78センチの14インチしか使えません。小さい方は上げ降ろしが大変になるので、あまり小さくもできません。従って10インチから14インチ位の車を、松葉杖様のものに組合せます。
【請求項2】車輪を前後にしなければ、ピッチの調整は要らなくなりますが、バランスが悪くなります。車にはストッパー付ブレーキが要ります。車にストッパーをすれば、松葉杖のように使え、立て掛けて置くこともできます。

【図1】
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【登録番号】第3024920号
【登録日】平成8年(1996)3月21日
【発行日】平成8年(1996)6月7日
【考案の名称】階段の登降もできる松葉車
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平7−8039
【出願日】平成7年(1995)6月30日
【出願人】(591132645)