説明

隠し言葉付きラベルを付した小箱セット

【課題】一般に小物入れの箱は外観が美しくても、驚きや不思議さを感じさせるような知性を刺激することがない。また、貼付したラベル内容の印象が残りにくい。
【解決手段】一面開放の直方体形状をした箱で、同一寸法の2体の内箱1,3と、それらの蓋となる2体の同一寸法の外箱2,4の計4体から構成される箱のセットとし、それらを特殊寸法で作ることにより、内外任意組合せの一方の内外合体箱を残る他方の内外箱に収容できるものとし、手に取る者が2対の内外箱の大小関係の判断に関して困惑を覚えるようにする。更に、貼付するラベル5には鏡で映しても映していないかのように読めるほぼ上下対称字体の言葉6及びと90度左回転したほぼ左右対称文字だけからなる言葉7と鏡に映さないと判別し難い上下鏡像反転した文ないし言葉8とを一緒に記載することにより見る者を困惑させ話題性を加える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装身具などの小物を入れる内箱とその蓋となる外箱とからなる小箱セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、装身具などの小物を入れる小箱セットであり、同一形状寸法の2体の内箱とそれらの蓋となって対をなす同一形状寸法の2体の外箱の合計4体からなるものである。箱そのものが持つ特殊な寸法と、箱に貼付したラベルの文字形態に関する工夫により、見る者の常識を覆す驚きと、新たな発見による喜びを感じさせることで、美麗な小物入れの小箱に知的な魅力を付加しようとするものである。そこで、まず本発明の背景となる特殊寸法に関して説明する。
【0003】
本小箱セットは一面開放の直方体形状をした内箱と、同じく一面開放の直方体形状で内箱より大きい外箱の2種類からなり、それぞれ同一形状寸法の2体づつ、合計4体の内外箱から構成される。内箱に外箱を被せて合体することができ、この内外箱1体づつの組合せを1対と数えるよう定義すると、2対の内外箱をもって全体の1組とする箱セットである。この2対の内箱、外箱をある特殊寸法にすることにより、それぞれが同一寸法でありながら、どちらか1対の合体させた内外箱を他方の内箱に嵌め込み残る外箱を被せて、2対の内外箱全体を一つに合体することができる。
【0004】
この特殊寸法とは内箱底面内側の長方形の寸法を、外箱の一側面の外側の長方形より一回り大きい寸法とするもので、一方の内外合体箱を他方の内箱に入れる際には最初に合体した内外箱の一側面を他方の内箱の底に向けて入れることで嵌め込むことが可能となる。こうして、2対の内外箱のどちらの1対も収容側になったり、被収容側になったりできるという、箱の寸法に関わる一見不可思議な事実は一部のパズル愛好家に知られたものであり、プラスチック板を切断、接着して作られた例がある。
【0005】
箱にはその名称や内容物、メーカなどの記載が英文字ないし漢字、ひら仮名などを使って示したラベルが貼ってあることがある。使用されている文字は種々の字体や大きさ、色彩を使ってデザインされている。これを鏡に映して見た時の鏡像は、文字自体や字の並び順序が左右反転するので読みにくくなる。たとえほぼ左右対称の文字だけで文字自体の鏡像が同様の字であっても字順が反転しているため、言葉としての意味をなさない。これらの常識から、鏡に映した言葉を直に見た時と同様に読むことはできないと一般に認識されている。
【0006】
しかし、ほぼ上下対称の字体をした英大文字であるB、C、D、E、H、I、K、O、Xからだけで構成された英単語、例えばBOX,CHOICE,CHECK,BOOK,ECOなどの単語に着目すると、これらを記した像を上下反転させるように鏡に映して見ても、ほぼ上下対称の字体なので文字は映す前とほぼ同様であり字順も変わらないので、まるで鏡で映したものではないかのような通常の単語として読むことができる。
【0007】
また、ほぼ左右対称の字体をした英大文字A、H、I、M、O、T、U、V、W、X、Yは、各文字を90°左回転して倒置させて記載すると、ほぼ上下対称の字体となり、上記同様、上下倒置した状態で鏡に映してもほぼ変わらない字体なので、読めるようになる。例えば、WHY,WHAT,WHO,HOWなどの英単語がこれにあたる。
【0008】
更に、ほぼ左右対称の形態をもった大、中、小、幸、吉、富、士、東、京などの漢字からなる単語を縦書きにして記載した場合、これらの単語の像を左右反転させるように鏡に映しても、映す前とほぼ同様の字体であり字順も変わらないので、まるで鏡で映したものではないかのように通常の文字として読むことができる。これには、全日本、東京、中華、日中米、卒業、宣言などをはじめ、多くの漢単語が存在する。
【0009】
そこで、ほぼ上下対称の文字だけ、又は、ほぼ左右対称の文字だけからなる言葉の文字を90°左回転して倒置させて記載し、上下反転するよう鏡に映すと通常通り読めるので、この文字の対称性を意識せずに見た者は鏡による逆転が発生していないかのような非常に奇異な印象を受けることになる。また、ほぼ左右対称の文字だけからなる言葉を縦書きにして左右反転するよう鏡に映しても同様である。但し、これらの字体に関しては使用するフォントにより上下、ないし左右の対称性が異なるので、その選択には気をつける必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】芦が原伸之著 「パズルをつくる」大月書店 1984年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
一般に千代紙や布を貼って装飾した小物入れの箱はたとえ見た目は美しくとも、外観の美しさ以外の魅力が少なく、驚きや不思議さを感じさせたり、話題としたくなる魅力に欠ける。また、単なるラベルをつけてもメッセージ性に乏しく、印象に残りにくいので魅力が少ないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本考案は、内箱と外箱とからなる2対の小物入れの箱であり、その形状寸法と厚さは、外箱の開放面を下にした直方体の頂面の長辺、短辺及び直方体高さの外形寸法をそれぞれA,B,C、内箱の開放面を上にした直方体の底面の長辺、短辺及び直方体高さの外形寸法をそれぞれa,b,c、外箱の厚さをT、内箱の厚さをtとした時、
A>a+2T
B>b+2T
C≦c+T
a>B+2t
b>c+2t+T
c>A/2
の不等式が成り立つようにしたことを特徴とする箱セットとし、全く同寸法の2対の箱セットでありながら、どちらでも任意の1対の内外箱を残るもう一方の内外箱に収容することが出来るようにする。
【0013】
更に、各内外箱の内箱底面外側ないし外箱の側面外側に貼付したラベルには(1)ほぼ上下対称字体の文字及び/又は90度左回転したほぼ左右対称字体の文字だけからなる「鏡に映しても直に見た時とほぼ同じに見えて違和感なく読める言葉」と、(2)最初から上下鏡像反転して記した言葉や文で「鏡に映さないと読みにくい隠し言葉」との2種類からなる言葉又は文が記されており、鏡に映して見たものが(1’)「鏡像反転してもほぼ変わらない言葉の映像」と、(2’)「鏡に映して初めて判読できるようになった隠し言葉又は隠し文の映像」との2種類の映像を同時に見えるようにして、鏡に映してみた時の鏡像反転の現象に対して困惑させる。
【0014】
または、上記のラベルとして(1)ほぼ左右対称字体の文字だけからなる「鏡に映しても直に見た時とほぼ同じに見えて違和感なく読める言葉」と、(2)最初から左右鏡像反転して記した言葉や文で「鏡に映さないと読みにくい隠し言葉」との2種類からなる言葉又は文を記す。
【発明の効果】
【0015】
本発明の箱セットを手にした者は、外箱をとって開けてみると他柄の同様の1対の内外箱が中身として入っている意外性に驚くと共に、これらの2対の内外箱が同一寸法からなるものであり、収納側と被収納側を入れ替えることができることに気づいた時、それまで持っていた常識が覆された新たな発見ができる。更にラベルを見て隠し言葉の存在に気付いて鏡に映して見た時、隠し言葉が読めるのと同時に、同時に記されてある言葉が鏡像反転させても違和感なく読めることに、驚きと不思議の連続で感動する。この箱セットの提供者が伝えたいメッセージやキャンペーンフレーズに対しても、判明した隠し言葉なので活性化した脳の働きにより印象が深く残る。こうした常識を覆す意外性の連続は、土産として持ち帰った家族や友人などに伝えたいという話題性も高いので、これを提供した者に好感を持つことが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は任意の一対の内外箱を一体にして、残る内箱に嵌め込んで外箱を被せる前の外観である。
【図2】図2は図1の状態を透視図で確認したものである。
【図3】図3は本考案に関わる内外箱の各部寸法の関係を示すために、内外箱外形の辺や厚さに対する記号を定義した図である。
【図4】図4は本考案に関わる箱セットに関して、内外箱を合体させた時と、一方の内外合体箱を他方の内外箱に収容して、2対の内外箱全体を1体にした時の状況を箱の中央で切った断面で、図3で定義した各部寸法を示して説明したものである。
【図5】図5は本考案の箱に貼付するラベルの言葉の配置例を示したものである。
【図6】図6は図5のラベルを英文字で作成した場合の一例を示している。
【図7】図7はラベルをほぼ左右対称の漢字で構成した言葉を縦書きし、漢字、ひら仮名混じりの文を縦書きで作成し鏡像反転して記載した場合の一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は一つ目の内外箱を合体してもう一つの箱セットの内箱に入れた時の外観であり、外箱を被せる前の状態を示したものである。図2は図1の状態を透視図でわかりやすくしたものである。
【0018】
図3では外箱の外寸法A,B,Cと板厚T、及び内箱の外形寸法a,b,cと板厚tを定義している。図4では2対ある内外箱をそれぞれ合体させた時の状況と、1対の内外箱を合体させた後、他方の内箱に収容して外箱を被せた時の状況をそれぞれ箱中央部における断面図により示したものである。内外箱を合体させると外箱は内箱の底面以外の周囲全体を覆う大きさとなっており、内外合体箱の側面は外箱の側面そのものであり、そのうち小さい方の側面B×Cが内箱の内のり寸法(a−2t)×(b−2t)より小さい寸法になっているので、一方の内外一体箱を他方内箱に収容できる寸法となっている。
【0019】
一般的に、これら外箱及び内箱の外形寸法と板厚、A,B,C,T,a,b,c,tの数値の間の関係式を示すと次のような条件を満たす必要がある。
A>a+2T
B>b+2T
C≦c+T
a>B+2t
b>c+2t+T
c>A/2
但し、不等号の式を満足させて部材寸法を決定する際は、内外箱を合体させる時の擦り合う面の隙間寸法分を加味して決定する必要がある。また、箱の厚さtは箱を形成する構造材の厚さとそれに貼付する千代紙や布などの装飾材の厚さとを合計した厚さである。
【0020】
内箱と外箱の寸法の具体例として内箱と外箱それぞれの材料厚さtを1mmとした時の各部寸法を表1に示す。但し、用いた記号は図3に定義した内外箱の外形の寸法である。前に示した必要条件を確認すると、以下のように満足している。
A=63mm>a+2T=62mm
B=57mm>b+2T=56mm
C=51mm≦c+T=51mm
a=60mm>B+2t=59mm
b=54mm>c+T+2t=53mm
c=50mm>A/2=31.5mm
内箱の底面外側の長方形の2辺の寸法はa×b=60mm×54mm、外側の高さcは50mmであり、外箱の頂面内側の長方形の2辺の寸法は(A−2t)×(B−2t)=61mm×55mmであり、外箱高さ内側の寸法すなわち内のり深さの寸法は50mmなので、開放面を上向きにした状態の内箱に開放面を下向きにした外箱を被せて合体することができ、合体後の外箱は内箱の底面以外の全面を覆い隠すことができる。次に、任意に選んだ1対の内外合体箱を残る他方の内箱に入れようとすると、内箱底面内側の長方形の辺寸法、長辺×短辺は(a−2t)×(b−2t)=58mm×52mmであり、外箱の側面のBとCからなる外寸法はB×Cが57mm×51mmであるので、内箱の底面長方形の内寸法より小さく、内外合体箱を内箱に入れることができる。更に、残りの外箱を被せることができ、2対の内外箱セット全体を一体にすることができる。
【0021】
外箱と内箱の寸法の例、但し、記号は図3に示した各部寸法の定義に基づく。
【表1】

【0022】
このような寸法の内箱、外箱を製作する際は用意した厚紙を所定寸法に切り抜き、折りと接着により内箱、外箱をそれぞれ同じものを2体づつ製作し、少なくとも外箱の外側には千代紙または布を貼って美麗な外観を与える。更に上下対称ないし90度左回転させた左右対称文字だけからなる言葉と上下鏡像逆転した文を隠し言葉として挿入した形態を持つラベル、または、左右対称文字だけからなる言葉と左右鏡像逆転した文を隠し言葉として挿入した形態を持つラベルを外箱外面または内箱底面外側に貼付する。また、箱を製作する際の材質は、内箱及び/又は外箱を漆器として高級感を高めたり、アルミやチタンなどの金属として薄く強度をもったものにすることもできる。
【実施例1】
【0023】
図1は、本考案の箱セットで、任意の一対の内外箱を一体にして、残る内箱に嵌め込んで外箱を被せる前の外観である。収容される側の内外合体箱は外箱が内箱を完全に仕舞った状態で、外からは内箱の底面しか見えない。これを外箱側面の面積が小さいほうの面を下にして収納側の内箱の底面に向けて入れることができる。この後、収容側の外箱を被せ、同寸法でありながら他の内外箱を収容することができる。
【0024】
箱の形状寸法は[0019]で示した寸法数値間の関係式が成り立っている特有の寸法でできており、2対の同寸法の内外箱でありながら互いに他の内外合体箱を収容できる。箱の材料はボール紙としてプラスチックを切断接着して製作した場合と比して材料費を下げ、製作し易くする。また外箱の外側は千代紙を糊づけして覆うことで日本文化の趣を備えた美麗な箱となる。
【0025】
図2は図1で示した状態である一方の内外箱を合体させた上、他方の内箱に収容して外箱を被せるまでの各箱の位置関係と合体の手順を、手順番号(1)〜(3)を付した矢印と共に透視図で示したものである。
【0026】
図3は本考案の箱セットに関わる内箱と外箱の合体状況を説明するために、直方体形状の各辺の記号を定義したものである。いずれも外形寸法を表している。
【0027】
図4の(1)〜(4)は本考案に関わる箱セットに関して、内外箱を合体させた時と、一方の内外合体箱を他方の内外箱に収容して2対の箱全体を1セットにした時を合体物の中央部の切断面で、図3で定義した各部寸法を示して説明したものである。合体状況を分かり易くするため内箱は点線、外箱は実線で示し、各番号は以下の断面状況である。
(1)内外箱1対を合体した際の内箱底面の長辺に沿った断面
(2)内外箱1対を合体した際の内箱底面の短辺に沿った断面
(3)一方の内外合体箱を他方の内外箱に収容した際の内箱底面の長辺に沿った断面
(4)一方の内外合体箱を他方の内外箱に収容した際の内箱底面の短辺に沿った断面
【0028】
それぞれの外箱の端面にはラベルが貼ってある。このラベルは鏡に映しても違和感なく読める言葉と鏡に映さないと判別しにくい鏡像反転した文が隠し言葉として印刷されているため、見る者の脳を活性化させ、隠し言葉として記載されたメッセージも印象に残り、話題性を高め魅力あるものとなる。それらラベル内容の具体例は実施例2及び3で説明する。
【実施例2】
【0029】
図5に、ラベルの構成と具体例を示す。これらの言葉を形成する文字群は下段6にはほぼ上下対称の文字だけからなる言葉、上段7にはほぼ左右対称の文字だけを左90度回転させた文字群からなる言葉、中段8には任意の文字を使った文を、文字群全体を上下に鏡像反転して記されており、鏡で映さないと解読しづらい隠し言葉となっている。このラベル全体を上下反転させるように鏡に映すと、下段6と上段7は映す前同様の字体であり、中段8は反転前の字体に戻るので判読することができる。
【0030】
図6には図5で示したラベルの言葉の具体的な例として英文字で構成した場合を示す。ほぼ上下対称の文字だけからなる言葉として“BOOK CHOICE”、ほぼ左右対称の文字だけからなる言葉として“HOW*WHY*WHAT”が左90度回転した横倒しで記されており、その間には筆記体で書かれた“Nothing is impossible.”の文が上下鏡像反転して記されている。一点鎖線で囲った四角はこのラベルを鏡に映す際の鏡に位置を示しており、その鏡像を示す。ほぼ上下対称の文字形状からなる6とほぼ左右対称の文字を左90度回転した横倒し状態とした7の言葉は鏡像としても変わらず、8の文は上下反転しているために読みづらい隠し言葉となっているが、81に示した鏡に映した際の像では読むことができる。
【0031】
図7には和文縦書きしたラベルの具体的な例として漢字とひらがなで構成した場合を示す。ほぼ左右対称の言葉として「豊美小函」と「百人一首由来」が縦書きで記されており、草書体のひらがなで書かれた「なげきつつひとりぬる夜のあくるまはいかに久しきものとかはしる 右大将道綱の母」の文全体が左右鏡像反転して記されている。また、一点鎖線で囲った四角はこのラベルを鏡に映す際の鏡の位置を示しており、その鏡像を示す。ほぼ左右対称の文字形状からなる9、10の言葉は鏡像としても殆ど変わらないので鏡に映しても読むことができ、11の文は左右反転しているために読みづらい隠し言葉となっているが、111に示した鏡に映した際の像では読むことができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この箱セットは特に外人客が来日した際に手渡したり、海外に持ってゆく土産として、また、結婚式などの記念品、キャンペーン商品の宣伝を兼ねた販促グッズなどとして個人だけでなくホテルやメーカなどが提供する贈答品として用いることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 内箱
2 外箱
3 内箱(1と同寸法)
4 外箱(2と同寸法)
5 ラベル
6 ほぼ上下対称の文字だけからなる言葉
7 ほぼ左右対称の文字だけを左90度回転させて並べた言葉
8 上下鏡像反転させた任意の文(隠し言葉)
9 ほぼ左右対称の文字だけからなる言葉
10 ほぼ左右対称の文字だけからなる言葉
11 左右鏡像反転させた任意の文(隠し言葉)
61 6の言葉の鏡像(6とほぼ同じ)
71 7の言葉の鏡像(7とほぼ同じ)
81 8の言葉の鏡像(上下反転鏡像により判明した隠し言葉)
91 9の言葉の鏡像(9とほぼ同じ)
101 10の言葉の鏡像(10とほぼ同じ)
111 11の言葉の鏡像(左右反転鏡像により判明した隠し言葉)
A 外箱頂面外側の長方形の長辺長さ
B 外箱頂面外側の長方形の短辺長さ
C 外箱側面外側の高さ
a 内箱底面外側の長方形の長辺長さ
b 内箱底面外側の長方形の短辺長さ
c 内箱側面外側の高さ
T 外箱の構造材の厚さ
t 内箱の構造材の厚さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一形状寸法の内箱2体と同一形状寸法の外箱2体の計4体から構成される内外箱2対からなる箱のセットで、その内箱ないし外箱にほぼ上下対称字体の文字及び/又は90度左回転したほぼ左右対称字体の文字だけからなる言葉と任意の言葉ないし文を上下鏡像反転して読みにくくした隠し言葉として記載したラベル又は、ほぼ左右対称の文字だけからなる言葉と任意の言葉ないし文を左右鏡像反転して読みにくくした隠し言葉として記載したラベルを貼付しており、その形状寸法と厚さは、外箱の開放面を下にした直方体の頂面の長辺、短辺及び直方体高さの外形寸法をそれぞれA,B,C、内箱の開放面を上にした直方体の底面の長辺、短辺及び直方体高さの外形寸法をそれぞれa,b,c、外箱の厚さをT、内箱の厚さをtとした時、
A>a+2T
B>b+2T
C≦c+T
a>B+2t
b>c+2t+T
c>A/2
の不等式が成り立つようにしたことを特徴とする箱セット。
【請求項2】
請求項1の箱をボール紙によって製作し、千代紙及び/又は布を貼付した箱セット。
【請求項3】
請求項1の箱セットで、内箱及び/又は外箱を漆器によって製作した箱セット。
【請求項4】
請求項1の箱セットで、内箱及び/又は外箱を金属によって製作した箱セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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